S S D O ストーリー   作:トーマス・ライカー

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東京・西新宿攻防戦 6

その時、上空に空自の強行偵察機が現れた・・。

『・・こちら、中空SOC、強行偵察大隊所属のSWRC605・・今現場に到着した・・ビッグファルコンのエージェント、003、応答を乞う・・繰り返す・・こちら、中空SOC、強行偵察大隊所属のSWRC605・・現場上空に到着・・ビッグファルコンのエージェント、003、応答してくれ・・』

【・・こちらビッグファルコンのエージェント・003、来援に感謝します・・現在、テロリスト部隊と交戦中・・彼らの目的は発掘品保管庫です・・奪わせる訳にはいきません・・戦闘隊6機には・・ボルテスVとザンボット3を援護して、敵の機械獣集団への攻撃をお願いします・・また、爆撃隊3機には・・敵の怪人地上部隊への攻撃をお願いします・・】

『・・こちらSWRC605・・エージェント・003・・要請は了承した・・君達と敵対するテロリスト部隊集団との位置関係・・それぞれの規模と状態は把握して確認した・・敵テロリスト部隊集団に対してこちらはミサイル攻撃を敢行する・・少し距離を取ってくれ・・』

【・・こちらエージェント・003、了解しました・・WRC605、援護を感謝します・・皆、聴いたわね! 少し距離を取って!! 】

空自のスクランブル高速戦闘機3機が、第1波ミサイル6基をユニコーンΣ(ミュー)2に集中させる・・ゴーゴン大公が鞭からの雷電撃と巨虎の眼からの破壊光線で4基を撃ち落としたが、2基は命中した・・ヴァルカン砲撃を集中させて離脱する・・次にスクランブル制圧戦闘機3機が、第1波ミサイル6基をアポロンΑ(アルファー)1に集中させる・・3基は撃ち落としたが3基は命中した・・戦闘爆撃機3機が生き残りの同盟改造体集団の上に第1波の空対地ミサイル6基を発射した・・ン・ダグバ・ゼバ・・大聖歓喜天・・倶摩羅・・ゼロ大帝・・シャドウムーンが上方に向けて張り巡らせた防御シールドで何とか防ぐ・・ン・ダグバ・ゼバと倶摩羅が後尾にいた1機のエンジン2基を異常発火させて爆発させる・・高度を維持できず、失速して墜落寸前に陥った爆撃機を、ジェットとガイバー1とキカイダーと01が何とか支え、最後にボルテスVが機体を抱えて地上に降ろした。

ピュンマ・グレート・ガイバー1・ファイズ・カイザが機体の中に入り、乗員を全員救出した直後に、エンジンが爆発して機体は炎上した・・・。

『・・こちら、SWRC605・・諸君の救援・救助に感謝する! ありがとう! 反転して再度の攻撃に入る! 』

【・・了解だ! 全機は取敢えず妖機械獣に攻撃を集中してくれ! ボルテスVとザンボット3が援護する! 地上の敵テロリスト部隊に対しては、こちらの地上部隊が攻撃を掛ける! 】   ボルテスVの頭部の中で、郷 健一が指令する・・。

『・・こちら、SWRC605・・了解した! 全機は反転して敵機械獣集団に対し、再度の攻撃を集中する! 』

「・・阿闍梨さん・・歓喜天って奴を斃さないと、カミュの具合が善くならないよな・・?・・俺達がバラバラな攻撃をバラバラな相手に対して仕掛けても、時間が掛かるだけで効果は薄い・・ここからは分担してやろう・・・」   「・・ああ・・良いじゃろう・・」

「・・島村先輩・・00ナンバーの諸先輩方は、ン・ダグバ・ゼバを抑えて下さい・・ユウスケと翔一を付けます・・」  「・・分ったよ・・」

「・・風見先輩と神先輩と南先輩は、ゴルゴムの奴ら、5体に当たって下さい・・俺と深町君と獅子丸さんとジローさんが入ります・・」   「・・了解だ・・・」

「・・海東! お前は他のライダー・チームを率いて、ゼロ大帝・アポロガイストを含む、他の奴らを抑えてくれ・・イチローさんにも入って貰う・・そっちが早く終わったら合流してくれよ・・」   「・・ああ・・面倒臭いけど、分かったよ・・」

「・・と言う訳なんで、阿闍梨さん・・済みませんが・・裏高野の皆さんで、倶摩羅と歓喜天を頼みます・・こっちが早く終われば合流します・・・」

「・・ああ・・分かった・・望むところじゃよ・・・」

「・・私も・・入る・・」そう言うカミュだったが、顔色は悪い・・。

「・・ああ・・歓喜天への最後の止めは、あんたに頼む・・それまで、力を溜めておいてくれよ・・キャシャーン!! 聴こえるか?! どこにいる!? 」

【・・ああ、よく聴こえる! 成層圏を暫く飛んでいたんだが・・あと3分で戻る! 】

【・・もう大丈夫なのか? 】

【・・もう大丈夫だ・・ちょっと一気に力を使い過ぎた・・次は気を付けるよ・・】

【・・分かった・・君はフレンダーと一緒に、ザンボット3・ボルテスVと妖機械獣に当たってくれ・・こっちには構うな・・気にしなくて良い・・】

【・・了解だ・・気を付けて・・】  【・・お互いにな!・・】

「・・よ~し、それじゃみんな!! いくぞ!! 」

反転して来た空自の高速戦闘機と制圧戦闘機の6機が第2波ミサイル12基を発射し、残っている妖機械獣3体に集中させる・・妖機械獣・ユニコーンΣ(ミュー)2・アポロンΑ(アルファー)1・ドラゴΩ(ガメオ)1がそれぞれ両眼から破壊光線を発射して迎撃したが、撃ち洩らした5基がドラゴΩ(ガメオ)1に命中した・・。

「・・おのれえ!! そこをどけえ!!! 」

ユニコーンΣ(ミュー)2の背に乗っていたゴーゴン大公は、そう絶叫すると背を蹴って大跳躍し、中空を駆け上がりつつ鞭を振るい、フルパワーでの雷電撃を放つ・・。

「・・天空剣!! 中天招雷!!! 」

剛 健一がそう叫び、ボルテスVが天空剣の切先を勢いよく中天に突き上げる・・ゴーゴン大公が放った雷電撃も含めて、十数条の落雷光が天空剣の刃に吸い寄せられ、雷電パワーが蓄積される・・。

「・・ウルトラ・ハイパー・マグネトロン・インジェクター、オン! 」

次兄の剛 大次郎がコールする・・超電磁パワーが増幅と凝縮を繰り返しながらボルテスの両腕を通じて、天空剣に集中していく・・。

そして、天空剣の上で超電磁加重増幅凝縮球体が生成される。

「・・超電磁・・ボーーール!!! 」

ボルテスVが超電磁ボールを天空剣から撃ち出し、ドラゴΩ(ガメオ)1に叩き込む。

「・・天空剣!・・袈裟懸け両断!!・・」

ボルテスVが天空剣を正眼に構えながらドラゴΩ(ガメオ)1に急速接近し、右斜め上から斬り込んで左斜め下まで斬り払って、両断した・・。

左右に両断した妖機械獣の間を、そのままの勢いで通り抜けたボルテスVが一点回頭で反転する・・天空剣の刃にコートされている、超電磁破砕プラズマ・フィールドのエネルギー粒子の残光が、別れつつある左右の両断面に沿って残り・・やがて消えると爆発四散して左右に散った・・。

ン・ダグバ・ゼバに対峙して、00ナンバー・サイボーグが立つ・・その間にはグロンギの『ゴ』種族から、ゴ・ジャーザ・ギ、ゴ・バベル・ダ、ゴ・ガドル・バ、ゴ・ザザル・バ、ゴ・ジャラジ・ダ・・『ラ』種族から、ラ・ドルド・グが、ン・ダグバ・ゼバを守るようにして立ちはだかる・・フランソワーズはカミュと共に後方にいたが、アギトとクウガが00ナンバーたちの後ろに駆け付けた・・。

ン・ダグバ・ゼバが3歩前に出る・・「・・機械仕掛けのリント・・とでも言うのかな・・?・・面倒な事をしたものだね・・戦う力が欲しいのなら、グロンギになれば済むのに・・」

「・・俺達をお前らなんかと一緒にするな・・戦う力と戦いと・・殺しの欲望に呑まれ果てたお前らなんぞとは違うんだ!・・」・・ジェットが1歩踏み出して言う・・。

「・・そうだ!・・僕たちは理性を保った人間だ・・理性を捨てて忘れ果てた・・お前達とは違う!・・」・・ジョーも1歩を踏み出して言った・・。

「・・何も違わない・・グロンギとリントは等しいんだよ・・その・・本質・・と言うのかな・・?・・その部分に於いてはね・・違っているとすれば、感じ採れているかいないか・・理解できているかいないか・・あとは価値観・・と言うのかな・・?・・そんなところだろうね・・昔のリントは強かったよ・・感じ採れる術でも・・理解して活用しようとする術でも・・僕達と・・リントのままでも互角以上に亘り合える者も中にはいた・・あの・・聖闘士(セイント)と言うのかな・・?・・彼らも昔の方が遙かに強かったよ・・でもそれから・・リントは年々弱くなっていった・・でも君達は強いね・・それにクウガにアギトもいる・・比べて今の僕達はこれだけだ・・昔のリントが創ったグロンギ擬きのミイラを持って帰るために・・これ以上命を賭けるつもりは・・正直に言うと無い・・それに僕にはやっておきたい事と言うか・・会っておきたい者がいる・・もう一人の『ン』にね・・彼に会うためならこの命を賭ける事になっても・・止むを得ないだろう・・彼は今、君達が言うところの・・パミールとか言う地で眠っている・・多分君達とも・・そこでまた会う事になるだろう・・それまでこの戦いの決着は・・預けて置く事にしよう・・」

そう語り終えるとン・ダグバ・ゼバはゆっくりと一歩ずつ後ろに退がり始めた・・間に立っていた高位のグロンギ達も倣って退がり始める・・前に出ようとするジェットをジョーが・・アルベルトをピュンマとグレートが制した・・15歩ほど後退したところでン・ダグバ・ゼバは右手を軽く挙げると、他の高位グロンギ達と共に踵を反して走り去った・・。

「・・冷静な奴だな・・」・・アルベルトが感心しように言う・・。

「・・ああ・・ギリギリの局面で冷静な奴は強い・・」

ピュンマも感じ入ったように、スーパーガンをホルスターに収めながら言った。

「・・自分を弁える者は、冷静で強い・・この次に相対した時・・ほんの少しの差が勝敗を分ける事になるかも知れない・・」

ジェロニモがグロンギ達が去って行った先を、見晴るかしながら言った。

「・・だけどおかしいじゃないか・・?・・伏魔塔を地上に引っ張り上げるにゃ、凶皇仏が必要なんだろ・・?・・今の話じゃ、別に無くても良いような感じだな・・・」

と、グレートが訝って言う・・。

「・・同盟全体としての立場で言うなら、無くても出来るがあった方が安く済むって感じじゃないかな・・ここに来てる奴らの中でも、凶皇仏に執着しているのは・・六道衆と、ショッカー由来の改造体組織だけだろう・・?・・」と、アルベルトが応じた・・。

「・・ああ・・同盟の幹部会でもここに来ているのは、ミケーネスとシャドウだけだ・・他は、興味が無いみたいだしな・・・」と、ジェットが首を鳴らして言った・・・。

「・・と、言う事は・・パミールでの作戦での冒頭で、こちらの艦隊が軌道上から攻撃して八葉の陣を潰しても、奴等にはプランBがあるって事か・・?・・」

と、ジョーが虚を突かれたように宙を見上げる・・。

「・・同盟幹部会の構成組織は昔から裏では好き勝手にやっていたからな・・それに凶皇仏程度のモノなら、創ろうと思えばすぐにでも出来るんだろう・・」と、ピュンマ・・。

「・・特に、大魔帝国・・クロノス・・BF団なら、そう難しくはないだろう・・」

と、ジェロニモが腕を組む・・。

不意に脳波通信とは違うタッチの声が頭の中で響いた・・テレパシーだ・・。

『・・僕も君達と同じ考えだよ・・と言うより・・マシーンとも共同して、亜空間ネットワークを通じ、同盟の動きを可能な限り探っていたけど・・どうやら同盟幹部会は・・八葉の陣に代替する体制を構築しつつあるようだ・・』

『・・イワン!・・起きたのか・・・』

『・・ああ・・この件に関しては、僕から榎本さんに伝えておくよ・・だから君達は出来るだけ早く争乱を終らせてくれ・・・』    『・・ああ、解ってる・・・』

そしてジョーは全員に向き直り、それまでの会話を遮って振り切るように口を開いた・・・。

「・・僕とジェットで士君のチームに入る・・アルベルト、ジェロニモ、グレート、ピュンマは、海東君のチームに入ってくれ・・ユウスケ君と翔一君には、裏高野の皆さんの支援を頼む・・皆、それで良いな! よし、行こう! 」

ジョーが、その場の全員を見渡して割り振った・・そして、ジェットに目配せで合図をすると・・「・・加速装置!! 」一陣の風を捲き起こして、二人ともその場から姿を消した。

 

 




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