S S D O ストーリー   作:トーマス・ライカー

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ニューヨークポイントA 「たつなみ」始動 国連事務総長 日本会議

黒のSUVが街中を走る。運転しているのは、デンベだ。

後部座席にはレッドとレナード・コールが座っている。

レッドはPADを操作して、色々と見ている。

「・・あぁデンベ、SRナンバー8で来てくれとさ・・」

「・・分かりました・・」

「・・しかし、それにしてもな・・」 「・・どうした?・・」

「・・ちょっと、これを見てくれ・・どう思う・・?・・」と、PADを渡した。

「・・うん?・・・う~ん・・・この金の流れは・・?・・凄い規模だな・・」

「・・だろう?・・これ程の規模での闇資金の動きをリアルタイムで見るのは、私も久し振りだ・・・財団が動いているな・・?・・」

「・・Xかな?・・・」  「・・そんなところだろうな・・問題は目的だ・・」

「・・ジェネシスか・・・N・P・Bだろうな・・・」

「・・ジェネシスは、まだ時間も金も掛かる・・・だがこれぐらいだったら、N・P・Bを稼働体制に入らせるためのテコ入れとして、丁度良いと思わないか・・?・・」

「・・確かにな・・だが、そうなると・・グランドキャノンが動くか・・?・・」

「・・ああ・・そうなるだろうな・・まあ『上』もこれを見ているだろうから、任せていてもいいだろう・・?・・」

「・・その一環かな・・?・・知ってるか?・・世界救福教会?・・随分と派手に立ち回っているようだが・・・」

「・・ああ・・このニューヨークでもヤク絡みで動きがキナ臭い・・・こっちは後でリジーと一緒に能ってみるつもりだよ・・・」

「・・気を付けろよ・・メインバックはXだが、B・Gも絡んでいるからな・・」

「・・ああ・・判ってるよ・・・」

日本・横須賀・アメリカ太平洋艦隊所属・第7艦隊揚陸指揮艦ホワイト・ベンフォールド・・・

「・・・ドラン司令・・報告します・・シーバットにNC装備がなされたかどうかについて調査しましたが、確認できませんでした・・・」  「・・続けてくれ・・・」

「・・は・・複数の記録と証言でともに確認しましたが、出航前のシーバットそのものに最後に触れたのは、今シーバットに乗っているクルーです・・それは確認しました・・」

「・・そうか・・了解した・・この事実をドール議長に報告してくれ・・・それと・・・チャンローと、カーティス・マケインに出航指令を出してくれ・・・原潜部隊にも連絡して、双方とも密に連携するようにと・・・日本の海自は動いたかな・・?・・」

「・・了解しました・・・日本の艦船の出航は確認していません・・・」

「・・彼らは動くよ・・各地港の監視を強化してくれ・・・」  「・・了解しました・・・」

ディーゼル潜水艦・・『たつなみ』・・・

渡瀬 悟郎航海長がハッチから艦内に入り、手・腕・顔に付いた油をネルで拭き取りながら報告した。

「・・艦長・・燃料補給、終了です・・・」

「・・おう、ご苦労さん・・周りに何か見えたか?・・・」

「・・妙なものは見えませんでしたが・・ちょっと異様な静けさですね・・・」

「・・ふん・・この港への通行を規制したな・・ってことは・・田所の親父さんが来るって訳だ・・・南波も連れて来てくれるんなら良いな・・・・・・」

やまと・・・。

艦橋深度のまま速度10ノットで航行中・・艦橋にはまだ海江田四郎が立っている。

コース257で目標とする東京湾まで、2570Km程だった。

艦内から山中副長が呼び掛ける。

「・・艦長・・米第7艦隊所属の対潜哨戒機3機が接近中・・・本艦から12海里のラインに接触するまで・・・約100分です・・・」

「・・分かった・・3MHzの回線に接続してくれ・・」 「・・了解・・・接続しました・・・」

「・・・こちらは、独立戦闘国家やまと・・私は元首の海江田四郎です・・・国連に所属する総ての国家・・国連安全保障理事会・・国連総会及びに、現在本艦に接近中の米第7艦隊所属対潜哨戒機3機に向けて発信します・・・本艦は独立国家であるので、12海里の領海が存在します・・この領海のラインに許可なく接触しようとする存在は総て、本艦に敵対するものであると判断し、それに応じて対処します・・尚・・これはブラフではありません・・・また、我が国は現在、日本を目指すコースで航行していますが、日本政府と対話し交渉し、同盟乃至は契約を結ぶことを望んでいます・・・日本政府との対話に入る前に、SSDOやオーブとも、できれば対話に入る事を、我が国は望んでいます・・・繰り返しますが、許可なく12海里に接触しようとする者は、敵対する者であると判断します・・・以上・・」

回線から外れて、副長に呼び掛けた。

「・・山中・・今のセカンド・メッセージを10分のインターバルで30回、リピート発信してくれ・・・それとコース・速度はこのままで、ダウントリム10°、深度100に付けてくれ・・」  「・・了解・・・」

海江田艦長は艦内に降り、やまとはゆっくりと潜航した。

ネプチューン・ブリッジ・・・・

「・・聞きましたか?・・」  「・・ああ、セカンド・メッセージだな・・・」

「・・送りますか?・・」  「・・うん・・文面と音声とでMネットを通じて、『上』とターミナル2に送ってくれ・・・米原潜も接近中だな?・・」

「・・はい・・ロサンゼルス級5艦が接近中です・・距離はまだかなりありますが・・」

「・・よし、15%増速して『やまと』との距離を6000まで詰めよう・・深度も少し上げて500に着けてくれ・・Mネット暗号圧縮サインでポセイドンに通達・・」

「・・了解・・『やまと』はどう出ますかね?・・・」

「・・分からないし、それは今考えなくて良いよ・・ホワイト・ベンフォールドからの発信は漏らさずモニターしてくれよ・・」   「・・・分かりました・・・」

闇の中・・・・

「・・やはり、応えないな・・」

「・・こちらからの呼び掛けは聴こえているのか?・・・」

「・・聴こえてはいる筈だ・・昔の誼でこのチャンネルを閉じた事はない・・・」

「・・応答が有ろうが無かろうが、あのステーションにあ奴らが関与しているのは疑うべくもない事だろう・・?・・」

「・・レベルを問わないなら関与は間違いないだろう・・・あの中に奴らの誰かがいると言うのは、どうかと思うがね・・・」

「・・あれがテレポートでないなら何なのだ・・?・・」

「・・分からないがテレポートではないな・・テレポーターの存在を感じさせる生々しさが無い・・・」

「・・テレポート以外での瞬間物質移送なら、理論的にも技術的にも我々のそれを超えている・・・他にも我々の知らない技術を幾つも持っているようだし・・厄介な相手になるな・・・・」

「・・・それほどの科学レベルをどこで得たのか・・?・・」

「・・・分らんが、次の会合で財団からもっと詳しい話が聞けるだろう・・・」

「・・・我々の活動も、最近著しく妨害されている・・・・もっと対策を、根本的に考え直さなければならないようだな・・・」

暖かい光の中・・・・

「・・呼び掛けは止まりました・・」   「・・そうですか・・」

「・・このチャンネルは、なぜ閉じないのですか?・・」

「・・・彼等にも・・・可能性はあるからです・・・・より善い存在へと換わっていける・・・」

「・・・宇宙(そら)の中で目覚めた彼等は、人々に知られつつあります・・・」

「・・・そうですか・・・アテナとレムリアの様子はどうですか?・・・」

「・・・無事ですし・・守られていますし・・安定しています・・・」

「・・・そうですか・・・まだまだ、これからですね・・・・」

ニューヨーク・国連本部・特別非公開会議室・・・拡大安全保障理事会・・・・

「・・開会に先立ち・・多忙の中参集された各国国連大使には感謝の意を表したい・・先ず、議長及び事務総長である私からご報告したい・・・国連本部は事務総長及び安全保障理事会議長に付与されている権限の基に、SSDOに対しての専用連絡室を設置した・・・詳細については報告書を参照されたい・・・今後は、これから連絡と対話を通じて彼らの意図や目的とするところを引き出し、それが国際社会に対してどのような影響を及ぼすことになるのかを鑑み、必要であればこの場にて協議し、一致した姿勢で対応していきたい・・・安全保障理事会の参加各国には、それを了承して頂きたい・・・」

ジョージ・アダムズ国連事務総長が口火を切った。

「・・また、これまでの観測によれば・・SSDOに対して攻撃を繰り返し、敵対していると思われる謎の勢力の存在をも、認識せざるを得ない情勢であり、エシュロン・ネットワークや攻撃衛星群も何者かによりハッキングされたまま、未だに制御を取り戻せない状況は、憂慮せざるを得ない・・・エシュロン・ネットワークは貴方方安全保障理事会の常任理事として、参加されている各国が共同で開発し、設置・導入・管理している筈のものだが、侵入者に関しての情報があるならこの場に提供して共有すべきと思うが如何かな?・・・」

「・・議長!・・ここは拡大会議だ・・その問題は議論すべきでないと思うが・・?・・」

アメリカ大使だ。

「・・なぜそう言えるのかね、アメリカ大使?・・エシュロン・ネットワークも、あの5基の陽電子砲台の存在も、数千基の攻撃衛星群も、既に世界中に認知されていると思うが・・?・・」

「・・だがエシュロン・ネットワークに関わる問題に携われるのは、我々安保理常任理事国メンバーだけのはずだ・・・」イギリス大使が口を挟む。

「・・なら、今だにネットワークのコントロールを取り戻す事の出来ない、君らの責任を問うて、ここで追求しようか・・?・・それにそれを言うなら、現状をここで説明する義務と責任がある筈だ・・そしてそれはネットワークに関する条項にも明記されている・・・どうなのかね、アメリカ大使?・・」

「・・捜査は共同で続行しているが・・相手の正体は今以て不明だ・・ハッキング経路すら判明してない・・」フランス大使が渋面で言う。

「・・それで、今後の方針は・・?・・」

「・・引き続き、捜査・探査を続行する・・と言う事ですな・・・・」

ロシア大使が言いにくそうに洩らした。

「・・この機会に議長として提案させて頂くが・・・今後、この問題の解決に能っては、ここの拡大会議で協議し、対応し、対処する、と言うのは、どうだろうか・・?・・日本・オーブ・スカンジナビア王国・インドネシアも相当に発達進化した科学技術立国であり、特に情報通信分野に於いて、オーブが持つ技術は瞠目に値する・・どうかね・・?・・」

日本、オーブ、スカンジナビア王国、インドネシアの大使を除いた安保理常任理事国の大使達は、渋面のまま目配せし合っていたが誰も口を開かなかった。

「・・まあ、新しい経験と知識が加われば、より高次の智慧が生まれる、とか言う意味での諺もどこかの国にはあるようだから、別に不都合でもあるまい・・・」

と、中国大使が表情を変えずに言った。

「・・・それでは、反対意見も対案も出ないようなので、議長権限により、エシュロン・ネットワークへの外部からの侵入問題に関しては、今後はこの拡大会議に於いて対処すると言う事をこの場にて決議したい・・・宜しいですな・・?・・」

誰も口を開かなかったので、議長は一つ頷いて議事録書記に合図した。

「・・議長・・」と、ロシア大使が手を挙げた。   「・・何かな?・・・」

「・・SSDOに対しての専用連絡室とやらが彼らと対話している間に、国や自治体や団体や企業や組織や個人が、彼らと接触し、対話しようとするのは禁止するのかね・・?・・」

「・・できれば控えて頂きたいと、個人的には思うが、それらを禁止できる権限や法的な根拠は、今の国連に無いので、それらについて強く語る事は出来ない、と言うのが、現状だな・・」

「・・了解した・・・」

「・・それでは次に・・アメリカ海軍の所属であり、現在は日本人のクルーによって操艦されている攻撃型の原潜が、艦隊を離脱して逃亡し、独立宣言をぶち上げてその後もメッセージを発信し続けている件についてだが・・・先ず訊きたいのはなぜ日本人がクルーとなっているのかについてだ・・・どうなのかね・・日米大使・・?・・」

「・・議長・・この問題は日米安保条約に基ずく、高度な政治的協議によって決定された事案であるので、安保理に於いて説明せねばならないものでも、協議せねばならないものでもないと認識している・・・この問題は日米間に於いて、速やかに処理、解決できるものと確信している・・・」と、アメリカ大使が憮然とした表情で言う。

「・・・本当にそうであれば良いと、私も切望しているよ・・だがこちらにも入った情報によれば、当該艦に核弾頭が積載されたか否かについては未確認だそうだが、それでも日米間だけで速やかに解決できると言うのかね・・アメリカ大使?・・」

会場に於ける緊張の水位が3割ほど上がったようだった。

「・・・それでも日米間だけで解決できると思うし、解決すべきであると思う・・」

「・・件の原潜の艦長が、日本・オーブ・SSDOとの間に同盟若しくは契約を結ぶ用意があると言ったことは、どう見るかね・・?・・」

「・・それは・・大風呂敷を拡げては見せても、明らかに力の足りないテロリストが言いそうなことではないのかね・・?・・」イギリス大使だ。

「・・あまり時間が無いから、腹の探り合いはもうやめて核心を訊こう・・あの原潜の離脱に、日本やオーブは関わっていないのかね・・?・・」

会議場の空気が一気に張り詰める。

「・・我らオーブは、全く何の関係もない・・言えるのはそれだけです・・」

「・・日本はどうなのかね・・?・・アメリカが一番に疑うのは、君らの関与なのではないのかね・・?・・」

「・・我々としても寝耳に水の話で、全く事態がつかめません・・確かに、日本の海上自衛隊員を、米海軍所属原潜の乗員とし、艦共々米海軍の所属とする、ことについては、米政府・米海軍との間で、高度に政治的な協議を行い、合意に至った上で実行した事ではありますが・・彼らの離脱に関与していたなどあり得ません・・・」

と、日本大使は汗を拭きながらではあったが、はっきりと言った。

「・・・そうか・・・この問題は日米のどちらに於いても、国民や議会に対して何の説明もなく、何の承認も得ずに秘密裏に進められたことは事実ではあるが、その点に対してこの会議がこれ以上に追求しようとするのは、内政干渉の範疇に入るだろう・・・だが、当該艦が原潜であり、核弾頭積載の可能性が残る限り、一つ対応を誤れば取り返しの付かない事態を招き寄せる事にもなりかねない、と言うのも事実である・・・まだ情報や証拠が少ないと言う事もあり、この会議に於いて、何かの対応や対処を議決するのは困難である、と言う事も認識しているが、この問題に関しても議長権限に於いてこれだけは決定したい・・・SSDOに対して設置した特別連絡室は、同時に当該原潜に対しても、独自にコンタクトを執って対話し、当該艦艦長の意向を確認する・・・その上でその内容をまたこの会議に掛けて協議する・・・どうかな・・?・・」

これには、常任理事大使達が色めき立った。

「テロリストと何を話し、何の交渉をしようと言うのか!?」

「現段階で対話のテーブルに着くのは危険すぎる!」

「核弾頭を実際に持っていたら、何かを要求されても断れないぞ!」

「・・・大使諸兄の懸念は理解できるし・・主張は尤もなものであるとも思う・・・が・・・私はかの原潜のクルー達も、SSDOと同じくテロリストではないと考えている・・・まあ、それを見極める為にも対話は必要であると考える・・・この件についても、一先ずは私に任せて貰いたい・・・勿論、日米が共同で行う、解決に向けての努力を邪魔はしないし、それはそちらで鋭意に取り組んで貰いたいとも思うし・・・決して世界にとって不利益になるような話はしないと確約しよう・・・それでどうかな・・・?・・・」

どの常任理事国大使も、思い切り渋面を作っていたが、それ以上の発言は無かった。

「・・では・・取り敢えず、これで決定とする・・・」

日本・・箱根山麓の山間に立つ大きい山荘の地下会議室・・(日本会議)

楕円形のテーブルを囲んで20数人の男が座っている・・年齢構成は40代から70代のように見える・・上座と見える席には、羽織袴に杖を突いた3人と、ダブルのスーツに葉巻を咥えた一人の老人が座っていた・・・。

他のメンバーは、制服組もいれば背広組もいる。ジャンプスーツの者も2人いた。

和装の老人の1人が口を開いた・・。

「・・それで海江田四郎が・・SSDOと関連していたらしい形跡は無いと・・?・・」

制服組の1人が立ち上がった。

「・・は・・これまでに残されているものを総て精査しましたが・・それらしいものは・・」

「・・オーブの名を出したのは・・やはり父親の関連からかな・・?・・」

もう一人の和装老人が言った。

「・・現状では、そう見るのが適当であろうと思います・・・」

老齢に近い背広組の1人が、立ち上がらずに応えた。

「・・故巌元海将補は、ここのメンバーでもあった・・日本の真の実情を知っていた訳だ・・・」

ダブルスーツの老人が、紫煙を燻らせながら言う。

「・・だから、あのような宣言を・・?・・」  「・・論理性は高いな・・・」

「・・独立をぶち上げた上で日本やオーブと同盟し、新たな軍事的協力関係を構築しその力を示して、今の日米の関係に楔を入れようと言うのかな・・・?・・・」

3人目の和装老人が杖を突き直して応えた。

「・・いや・・SSDOを絡めたところを見ると・・・それだけではないように見えるな・・・」

「・・容易に組めそうな相手を、列挙したのではないのかね・・・?」

3人目の制服組の男が、立ち上がって応える。

「・・いえ・・彼のデータを見る限り、そのような性向は見受けられません・・・」

「・・シーバットは核を積んでいるのかね・・?・・」

「・・未確認ですが・・可能性はあります・・・」

「・・海江田艦長は・・核を撃つと思うかね・・?・・」

「・・状況によると思いますが・・・現状では何とも・・・」

「・・・SSDOについては、まだ何も判らない・・?・・」

「・・はい・・彼らが言った以上のデータは集まりません・・・」

「・・オーブと連絡を執るべきだろうか・・?・・」

最初に口を開いた老人が、独り言のように言う。

「・・まだいいだろ・・もう少し成り行きを見ても・・・」

ダブルスーツの老人が、灰皿に灰を落として応えた。

「・・それで・・海自としての手立ては・・・?・・・」

「・・海江田とは同期で、ライバル関係にあった者が、同じ潜水艦艦長となっています・・・海江田とは真逆な・・・大胆で驚かせる操艦をする男です・・・まず、彼を差し向けます・・・」

「・・その、彼の名は・・?・・」    「・・深町 洋・・」

3人目の和装老人が右手3人置いて座っていた恰幅の良い洋装の老人の方を向いて・・・

「・・矢吹さん・・あなたの方から神宮司さんに連絡して頂けませんかね・・?・・整備と、発進の準備を・・・?・・・」

「・・分かった・・伝えて置こう・・・ウチのMJはどうする・・?・・」

「・・そちらも、お願いします・・」   「・・分かった・・」

2人目の和装老人が口を開いた・・・。

「・・それで・・・我等としては、シーバットをどうする・・・・?・・」

「・・同盟は結ぶ・・・何のかんのと、言ったりやったりしてもな・・・その上で出来ればシーバットを我等で囲い込み・・・・米軍からも引き離して秘匿し・・・原潜の建造・運用・操艦に関するノウハウを手に入れる・・・・大凡の方針として、今はそれでいいだろ・・?・・」     そう言ってダブルスーツの老人は、葉巻を揉み消した。

 

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