【序章:俺転生します】
───真っ白な空間。ただ白く何もない場所。
そんな場所で俺はボーとしてた。見渡すかぎり白しかないそこには俺しかいなかった。
多分、ソコに何もないのは自分が認識できてないだけで、きっと此処の白も自分が白だと思っているからなんだろう。
あれ?…なんでこんなと此処に?
端的にいえば俺は死んだ…と思う。そう思って良いよな
だって、大型トラックに轢かれたんだから。
「なんか、呆気なかったな…」
実に呆気ないもんだった。
そん時の状況を思い出してみてもホント笑えるほど呆気なかった。
辺りは薄暗く俺はライトを点けてチャリをこいでいた。
そしたら横から猫が飛び出してきたんだよな…。
とっさにハンドルを右にきった俺の目の前には大型のトラックだった。
さて、そんなことはどうでもいいか。この先の展開に期待しよう。
俺が思うにこの展開は転生フラグなんだろ。
ん?なんでこんなに割り切れるんだって?…そんなの愚問だよ。
自分は死んだ。それ以下でもそれ以上でもないし、心残りはあると言ったらある。
あ、艦これやりたい。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
俺は何の変哲もないただの男子学生で日々頭の中で想像が蔓延っているだけだ。
そこ妄想とか云わないで!!
あ~コホンコホン。まぁ要は神様早く来いと言うことだ。
ん?違うって?良いんだよ、細かいことは。
しかし、一向に何も来ないんだよな~。実は生きてて此処は夢って落ちなのか…。
さぁ、容姿とか気にしないから。はよ来い。いや、来てください。切実に
「…おい」
さぁさぁ来ましたよ。声は男性ものだがこの際どうでもいい
俺は興奮したように後ろを振り向いた。そして、絶望した。
「………」
あれ?おかしいな…。どう見ても死神です。ありがとうございやした。
聞いたことねーぞ。骸骨に黒いボロボロのマントの神様なんて。
「おい、聞いているのか?」
どうやら相手さんが放心してた俺声をかけてきた。
えぇい。どうにでもなってしまえ
「HAI!!なんでしょう」
「…」
あれ?ミスたかな?
あぁ良く見たら相手さん若干引いてるやん。悲しいわ~…。
「…まぁ、何と言うか。…元気だな」
「まあな。」
「さて、実をいうと君はもう死んでるんだ」
せやね。自分でもソレは知ってる。
「そのことは非常に残念に思う。そして、その原因はこちら側のミスなんだ」
ぺこりと謝る神様(仮)。なんか行儀が良いな。
しかし、キター。テンプレですよ。これで俺も転生かと思うわくわくしてきますな。
「…なんで、お前はそんなに嬉しそうなんだ?」
「だって、このまま転生ルートでしょ?なら「転生は無いぞ」………へ?」
「それってマジ?」
「うん。マジ」
……さよなら俺。一気に絶望してきた。
はぁもういいか、このまま消えよ。あぁ、自分が真っ白なっていくのが分かるわ。
「しかし、この事態も我々のミスだ。上の方にって…おい、しっかりしろ。消えるんじゃない。話は終わってないぞ」
あ~慌てて神さん(仮)が何か言ってる。
いや、もう疲れたんです。揺らさんといて、ソレ結構首に来るんですよ。
「あ~もう。転生できるから戻ってこい」
ん?今なんやて、転生できるって?
よし来た、これで勝てる!!。
あ、神様がホッとしてる。
「とりあえず、上に相談してくるから待っててくれ」
そう言って神様は消えていったよ。
待つこと数分。
神様が戻ってきた、そっから話は簡単に進んでいったけれど直ぐに壁にぶち当たった。
「で、決まったのか?」
神様が早くしてくれと言わんばかりの声音で言ってくる。
今、俺にある選択肢は二つ
・艦これ
・ハイスクールD×D
結論的に言うとどちらも捨てがたい。
他にもあったが命の危険と言う意味で除外する羽目になった。
仕方ないコイントス決めるか。
表なら艦これ、裏ならD×D。
「なぁ神様。コイン持ってる?」
「ん、あるがどうしたのか?」
「いや、ちょっと貸して」
「後で返せよ」
「りょーかい」
親指の上にコインを乗せ思いっきり弾く。
良い音をたてながらコインは回転しながら上がって行き、やがて落下する
落ちてきたところを手の甲と手のひらで挿む。手のひらを除けコインを見る。
結果は、裏だった。
「決まった。こっちで頼むわ」
「おぅ了解。で、本当に良いのか?能力とかは無しで」
「うむ。引き継ぐものは記憶だけで。後の容姿とかはそっちで任せるわ」
「変わった。奴だな」
突如、足元の地面が無くなり真っ黒の穴が出来た。
俺は重力と体重で落下していき、意識を失った。
………あ、コイン返すの忘れてた。