転生した俺は人の限界を試しました   作:neyles

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遅くなりました。すいません。
シリアスは投げ捨てた。反省はしていない。
10月7日修正


【序章3:転生者なりの悩み】

あの後家に帰った時は本当に親に説明するのが面倒だった。

ドロドロの服、喧嘩の時にできた傷。

しかし、存外悪い気はしなかった。

 

そこからは一誠と一誠の友達のイリナ。それと俺を含めた3人は毎日のようにやんちゃをした。

学校から帰ればランドセルをほっぽって家を飛び出し遊ぶ。

そして、遊び終え家に帰った俺は宿題と日課である簡易なトレーニングをこなす。

そんな楽しい日々が続いた。

しかし、そんな日もそろそろ終わろうとしている。

 

紫藤(シドウ)イリナ。彼女が英国へ転居して、天使になって戻ってくる。

その時、一誠は神滅具(ロンギヌス)である赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を所持した悪魔になっているはずだ。

彼女が去ってから兵藤一誠が悪魔になるまでの空白の時間。

この間の事は原作にも語られていないため、正直俺はあまり係わりたいとは思っていない。

彼にはこのまま原作道理になってもらわないと困るのだ。

転生して介入してる奴が何言ってんだって話だが、予想だにしないアクシデントやハプニングで原作が破綻するのを俺は望んではいない。

そう考えると彼女同様に原作が始まるまで彼から離れた方がいいのではと考えている。

しかし、そう考えているだけで現実は残酷なものだ。

いくら原作を知っていても原作に書かれていること以外は知らないわけで、紫藤イリナが日本を発つ時期が正確に解かっていない。それに彼女同様に兵藤一誠から離れるにしても今の俺は子供な訳で、起こせる行動は限られている。

このまま家出することも可能だが、この場合は警察が出張ってくる。

子供が警察の目を掻い潜り、一文無しで現代を過ごそうとなれば実質不可能に近い。

それにあの二人に迷惑をかける気はない。

俺自身無意識に一線を引いてしまっているが、曲りなりにあの二人は親なのだ。

出来れば、普通に接するようになれればいいと思っているのだが、これがどうも難しい。

接しようとすると転生前の記憶が頭をよぎるのだ。

やっぱり現実と言うのはままならないものだなとしみじみに思う。

 

さて、家出以外にも方法がない訳ではないがこっちは起こる可能性が極めて低いということだ。それは何かしらの理由でこの町を離れること。

早い話が親の転勤等で引っ越す事なのだが、そんな話は家で聞いたこともなければ、そんなに簡単に起こるようなイベントではない。

もし、あの神様に頼めるなら頼んでみたいことなのだが残念ながらそんなことはできない。

あの時以来会っていないし呼ぶ方法すら解からないのだ。

 

「…こんなことを考えても仕方ない」

今まで考えていたことを忘れようとするかの様に首を横に振り、時計を一見した。

ちょうど時計の針は一時を迎えていた。

転生する前は普通に起きていたりする時間だったが、今はとっくに寝ている時間である。

「明日は寝不足だな」

自嘲気味に呟き目を閉じた。

その時机の上にあったコインが鈍く光ったような気がしたが気のせいだろう。

 

 

──朝。

率直にいうと寝不足だ。すごく眠い。

窓から差し込む日光。雀と思わしき鳥の鳴き声。

窓から見える空は雲一つない青空だった。

欠伸をしながら階段を下りリビングへと向かう。

リビングには既に2人が居り、父はどうやら新聞を読んでいる。

「おはようございます」

眠そうな声であいさつをしていつもの場所に座る。

父の隣の席。ここが俺の定位置である。

父が隣から寝不足か?と聞いてきたので、昨日は中々眠れなかったと言って。

いただきますと言い朝食に手を付けた。

朝食の途中何度か欠伸を抑えきれずにしてしまい2人から軽く怒られてしまった。

 

 

「ごちそうさまでした」

朝食を食べ終わった俺は両手を合わせ席を離れようとした。

「…話があるんだ。そのままでいてくれないか?」

余り覇気のない声で少しばかし俯いた父が言った。

どうしたのだろうかと思い顔を覗いて見ればいつもの柔和な顔ではなく神妙な顔もちだった。

俺は従うように席から離れようとようとした体を元に戻し頷いた。

この手の会話はあまり好きではない。だから頷くだけの聞き専に徹することにした。

「怒らずにきいてくれるかい?」

コクリと頷く。

「実は会社の都合でこの町を出ないと行けなくなったんだ」

……へ?ち、ちと待ってくれ。あんさん、何言ってはりますん?。

今自分はこの状況が理解できなかった。いや、話の内容は理解できてる。

理解できていないのはそこじゃなく何故このタイミングなのかということだ。

こんなに出来過ぎたことは無い。昨日考えたことが今解決してる。しかも望んだ形で…。

いや、本当にあったのかもしれないがそんな確率は凄く低いしその確率はきっと宝くじを1枚だけ買って3億当てるぐらいのものだろう。

なら、一体どうして?。

 

「そうだよね。急すぎるよね…」

多分父が俺の態度に見かねたのだろう、そんな事を言ってきた。

しかし違うんだ、父よ。そっちじゃないんだ。

ええぃ。仕方ないこうなったら母よ。

母の方を振り向くと何故か母はハンカチを目に当て、そうよね。辛いわよねと呟いていた。

あぁもうダメだ。どうにでもなれ…。

俺はため息を吐いて脱力した。

 

 

結局俺は流されるまま二人の話を聞いていた。

多分あの時に自分じゃわからないが、きっと脱力し口をぽかーんと開け間抜けな顔をしていたに違いない。しかし、今更何を言っても後の祭りだ。

さっきまでは荷物の整理をしていたのだが、元々持っているのが少ないため整理は簡単に終わってしまった。

業者は昼ごろ来るらしく、豪く速い手配だなと感心した。

しかし、自分が感じている疑問はまだ解決できていない。

そう、あのタイミングだ。余りにも出来過ぎのタイミング。しかし要因が解からない。

この世界に来てまだ怪異の者に出会った覚えはない。

──え?会ってる?誰よ。ドライグ?アレはまだ目覚めてないよ。

となるとなんだ?思い当たるものは……あ、あるじゃないか。あのコイン!!

そうとわかれば善は急げだ。

俺は走って自室の部屋へ急いだ。

そして、机の上にあるコインの下に見馴れないものを見つけた。

そう、それは手紙だった。手紙に書いてある字はとても綺麗だったが、内容が駄目だった。

差出人はあの神様らしく、内容は簡潔にまとめると“お前のことが気に入ったから、1回だけお前の望むように世界(コッチ)に介入しといた。仕事は早いだろ?”といったもので、丁重にp.s.までついてやがった。

p.s.の方はそのコインには何の効果もないから安心しろと書かれおり、俺はその手紙を読み終えると同時に床に思いっきり投げ捨て心の中で叫んだ『あの神様ぁぁぁぁぁぁ!!』と。

 

そして俺は二人に別れも言えぬまま、まだ見ぬ地へと旅立った?




これで序章が終わりました。
次回からは兵藤一誠が高校2年生となり原作が始まった辺りからのスタートになります。
次回は早いうちに投稿できたらいいな…

最後の方ははっちゃけた勢いで描いたのですがどうなんでしょう?
こういった方が読みやすいんでしょうか…
長さ的には多すぎますかね?
やはり小説を書くのは難しいですね。
最後に誤字脱字の指摘や感想を頂けると嬉しいです。

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