すいません
10月17日修正
───季節の変わり目。
肌に当たる風は暖かく、気を抜けば直ぐに睡魔が込み上げてきそうな心地よい日に
ゆったりと揺れながら進む電車はとても心地が良く、窓から差し込む日差しと相まって非常に眠気を誘い、事実何度か眠りかけた。
ん?行き先かい。
そんなのは決まっているじゃないか駒王学園のある場所でもあり
今思い返してみると、あの日から今日まで結構成長したなと実感できる。
そのお蔭か身長も伸びたし力もまぁまぁついた。まぁ筋肉は目に見えてつかなかったが…。
それにあまり育ってほしくないところも育ったよ。
ん?どこが育ったかって?。……胸だよ。言わせんな恥ずかしい。
…そんなことは置いといて駒王学園の方に戻ろう。
俺は明日転入生として駒王学園の生徒になる。
まぁ高校2年になりかけのこんな時期にと疑問に思うだろうがこればかりは仕方ない。
アイツが悪魔になった日が明確に解からない以上こういった立ち回りになってしまうからだ。できれば、もう悪魔になっていてほしいとは思っている。
なっていなければその時は待てばいいことだ。
≪次は────。───。お降りの際はお荷物を……≫
さて、どうやら目的地に着いたらし。
座席から立ち上がり足元に置いていたボストンバックを肩に掛け、ドア付近まで移動する。
暫くすると電車はキキキーッとブレーキをかけホーム前で停止しプシューと空気に抜ける音?をたてながらドアが開いた。
下車する他の客と共に電車から降り出口へと向かう。
改札機を難なく通り抜け出口から出ると駅前にでた。
駅前には結構な数の人がいた。
休日ということもありそこは結構な賑わいを見せ、ある者はショッピング。ある者は待ちわせと理由はその人々様々だろう。
さて此処からこれからお世話になる場所までは少々時間がかかる。
それに今の時間は昼過ぎだ。何が言いたいかというとお腹がすき始めたということだ。
まぁ此処は飲食店なんかは探せばすぐに見つかる。それに一応財布にも余裕があるので少々なら無理ができる。
どうしたものか。今此処で食べるのもありだが、向こうに着いてからという考えもある。しかし後者を選べば食べれるのは夕暮れ時か最悪食べれないだろう。
それでも別に構わないのだが……しゃあない此処はお決まりのあれをしますか。
俺は人ごみから遠ざかりある一定の空間が開いたスペースへと移動した。
ジーンズのポケットから財布を取りだし、中身を開ける。
財布の小銭入れの側面にあるジッパーを開けるとそこには一つのコインが入っている。
墨で染められて様に真っ黒いそれはあの時のコインである。
表─正確にはそう思ってる─面には髑髏とその周りに六つの丸が彫られておりあり、反対面には八つの丸が円系に並んでいるものが彫られている不気味なコインだ。
といってもあの神様曰く普通の物らしいので今も持っているしこうして使っている。
あの時同様にソレを親指に乗せ弾く、要はコイントスだ。
表:食べる
裏:食べない
結果は表。
財布をズボンのポッケに戻し、飲食店を探しに歩き出した。
歩いている途中、多くの視線を感じたがボストンバックを持った学生って珍しいものかね?
あれから数分歩き回り、入った店は一軒の定食屋だった。
その定食屋はバイキング方式でおかずが置いてあり入口付近に置いてあるお盆にそれらを乗せ、取った品の合計の値段を払うという方式だ。
品々によって値段が変わるがどれも結構手ごろな値段なので良心的だった。
おかずの他にもカレーやうどんと言った一品もある他、卵焼きは頼んでから作ってくれて熱々のものが食べれるシステムがあった。さらに品揃えも中々多く和から洋まであった。
会計を済ます際に店員が此方をずっと見ていたのが不愉快だったがまぁいいか。
会計を済ませたら窓際の─外が見える─テーブルに向かった。
そこでテーブルの上にお盆を置き向かい側の席に荷物を置いて席に着いた。
お盆の上には卵焼きと白飯(中)、そして味噌汁だ。湯気が出ていて美味しそうだ。
少ないと思うかもしれないが今はこれぐらいでいいと思ってる。
それに早く向こうに行って荷物の整理などしたいからである。
割り箸を割り、箸を両手の親指と人差し指の間では挟み両手を合わせる。
「いただきます」
そういえば此処数年で声もあの頃よりか変わってしまったっけな…
そんな事を思いながら、まず左手で水の入ったコップを掴みそのまま一口飲む。
カラカラの喉に冷えた水が流れ込んでくる。
コップを置き、右手で持った箸を使い卵焼きを一口サイズに切る。
卵焼きの中は半熟になっており、切った際に湯気と共に汁が少し出てきた。
これだけでも結構食欲がそそられる。
それを箸で持ち上げ食べる。少しばかし熱いが卵焼きの中身はとろとろで美味しい。
咀嚼しゴクリと呑み込んで、ホクホクの白飯に手を付けた。
そのまま俺の昼食は進み、最後に味噌汁を飲んで完食した。
ボストンバックを肩に掛け、空になった食器を乗せたおぼんを返却口へと返し店を後にした。勿論、ご馳走様も忘れず言ってね。
「さて、行きますか」
そう言って歩きだす。
そういえば、あの二人はどうしているだろうか…。
ここに来て早々のホームシックという訳では無いが、少し気になった。
此方に戻ってくる時にかなり無理を言ってしまったからだ。
それに一応、父親方は大丈夫なんだが母親の方が心配である。
「すいみません。ちょっといいですか?」
後ろから声をかけられた。声の質からしてきっと男の方だろう。
無視すると面倒そうだ。相手をしてやるか。
後ろを向いて振り向けば其処には何処かで見たよーな見てないよーな微妙なラインの丸刈り頭の人?がいた。歳的には同いかはたまた年上か…解からないが何処かで見たような…。
多分ナンパか?まぁいいか仕方ない、応えるか。
「なんでしょうか?」
「………。」
おいおい黙るなよ。ん、顔が赤いが大丈夫か?
おーい起きてるかー。
彼の顔の前で気づいてますかーと手を振るジェスチャーをしてみた。
すると、ハッと目を一瞬見開きキリッとした顔をした。うん似合わねー。
「あの…「ナンパならお断りですよ」」
今度は真っ白になりやがった。
「……あ、そうですか」
彼はそう言って去って行った。
去り際に何でアイツにできて俺には…なんてことを言っていたが気にせず目的地へ向かった。
結局、向こうに着いたのは夕方頃でもう日が沈みかけていた。
部屋はあまり広くなく、一応一通りの家具が揃っていた。
しかし、これだけあれば普通に暮らせる。
事前に送っておいた荷物も業者の方々により段ボールに入ったまま部屋の中にあった。
一旦休憩をし、荷解きし始めた。
ボストンバックの中の衣類を整理しているとき事件は起きた。
いつも使ってる黒い薄手のコートやズボン類が抜き取られており、代わりに今まで避けていたスカートや色物が入っていた。
「…誰だよ。荷物入れ替えたの」
スカートを手に持ち俺は一人項垂れた。
読んでいただいてありがとうございます
次回の投稿はテスト期間のため大幅に遅れるかもしれません
決してポケモンxyをやってたわけではありませんよ
皆さんもうお分かりですね
今回に出てきた丸刈りの子。
そして、荷物をすり替えた犯人。
なお飯の描写は描写の練習に入れました。
最後に感想と誤字脱字等の指摘お待ちしています。