転生した俺は人の限界を試しました   作:neyles

6 / 6
テストの次は課題ときた此奴は忙しい。
更にテストも待ってるのか…


旧友と再会しまして 下

『視点 菖→一誠』

兵藤一誠(ヒョウドウイッセイ)──それが俺の名前だ。

そして此処私立駒王学園(クオウガクエン)の生徒でもある。

この学園は男子より女子生徒の方が圧倒的に比率が高く、授業中以外はキャッキャキャッキャと騒がしかったりもする。

しかし、今日はやけに周りが騒がしい。周りからの声に耳を傾けると転校生っという単語が聞き取ることが出来た。

要は此処に転校生が来るらしい。

クソ!どうせ、こんだけ噂されているんだどうせイケメンのが転校してくるに決まっている!

 

はぁ~とため息を吐き教室へと向かった。

教室内も学園内同様同じ話題で持ちきりだった。憂鬱だったのが更になっていく。

そう思いながら俺は自分の席へと腰を下ろした。

何故憂鬱かって?そんなの決まってる!俺には夕麻ちゃんという彼女がいたはずなんだ!

それがみんな知らないと言うし、携帯のアドレスなんかも一切合財消えてしまっているのだ。

確かに俺は彼女とデートをした記憶を持っている!

しかし、みんなしてそんな子いないと言うのだ…。

自分でも何がどうなってるのか解からないが彼女─夕麻ちゃんが実在したのはホントなんだ!だけど誰も信じてなんかくれやしない。

「よー、心の友よ。貸したDVDはどうだった?」

そんな時声をかけてきたのは丸刈りの頭の友人。名前は松田だ。

「ふっ…今日はやけに騒がしいな」

キザ男にように格好つけているメガネの友人。名前は元浜。

この二人は俺の悪友だ。

此奴らとつるむ様になってからだろうか、俺の名前が悪い方向で有名になったのは。

今じゃ学園内で俺たちを知らない方が少ないくらいだ。

そんな事を思い返すと余計に憂鬱になってくるぜ。

「良いもんが手に入ったぜ」

松田がおもむろに卑猥な題名のDVDと本を俺の机に重ねていく。

当然こんなものは朝っぱらから出すもんではない。それにこんなものを置いたら周りの女子たちが悲鳴な何かを上げるに決まっている。

しかし、俺の予想に反して周りは悲鳴すら上げることは無かった。

寧ろ、話に熱中しているのか此方の事なんか眼中にすらなかったって感じだ。

はぁ~と二度目のため息が漏れる。

そんな俺に呆れたのか松田が嘆息し隣で元浜がメガネをクイッと上げながらつまらないぞっとぼやいていた。

しかし、こんな二人もそろそろ周りの空気を察したのか話題を変えてきた。

「おい、なんか妙に周りが騒がしくないか?」

「そうなだ。いつもなら此処らへんで悲鳴の一つや二つは聞こえる筈だが」

元浜くん、悲鳴が云々の前に周りを見ようぜ。それとお前は女子の悲鳴に期待してるのか?

「…転校生だとよ」

俺はぶっきらぼうに答えた。

「なに?女か?美少女か?」

松田くん、転校してくるの子の性別が女という事が君の中では決定事項なのかい?

「ちげーよ。こんなに女子の中で噂されてんだ。どーせイケメンだよ」

「…そうか」

そう言って落胆する2人の悪友。

まぁ俺にもその気持ちは解かる。謎の転校生が美少女とかは誰しも一回は夢に見る展開だ。

そんなチャンスに転校してきたのが野郎でしかもイケメンだったとか。

もう解せない気持ちでいっぱいだわ。

すると松田が俺の肩に手を置いてきた。

何事かと思えば反対の手の親指を立てる。

「今日の放課後俺の家に寄ってこい。秘蔵のコレクションを一緒に見ようじゃないか」

それは素晴らしいと元浜が賛同する。

三度目のため息の後、俺はやけくそ気味に此奴らの考えに賛同した。

盛り上がる俺たち三人。

そんなか俺の視界には紅の髪を持つ少女が映った。

学校の窓から見えたその少女は一瞬こちらを見て微笑んだように見えたと思えばすぐにその場から居なくなっていた。

 

そして、チャイムと同時に教師が入ってきた。

 

 

『視点 一誠→菖』

職員室で簡易な手続きを終えた後、俺は担任であろう教師に連れられて教室へと向かっていた。その道中は学園のことや前の学校の事などの世間話をしながらというものであった。

内容自体は他愛のないものだったので適当に答えている。

すると前方から紅の髪をした少女が黒い髪をポニーテールにしている少女と談笑しながら歩いきた。

彼女たちは学園内では先輩にあたる三年生で、学園の有名人でもあるリアス・グレモリーとその友達でもあり、これまた学園の有名人の姫島朱乃(ヒメジマ アケノ)だ。

此処で一回会えるのは嬉しいそんなこと思いつつ彼女たちを見ていた。

すると先生が此方を見て。

「やっぱり気になりますか?」

「えぇ、そうですね。気にならないと言えばうそかも知れません。“私”は気になりますね。」

先生は苦笑してした。

「毎回いるんですよ。彼女達に憧れてこの学校に来る生徒が。貴方もその口で?」

「そんなんじゃありませんよ。“私”、多分違う方向で気になるんだと思います。」

「違う方向?」

先生が不思議そうに問いかけてくる。

そこで俺は右の人差し指を自らの口の前に持っていき

「秘密です」

そう言って笑って見せた。

一瞬きょとんした顔を先生はしたが次の瞬間には苦笑して、そうですかと呟き道中に戻った。

 

さて、此処からどうしようか。ある程度の事は原作を読んでいるから知っているとしてストーリー的には大丈夫だと思う。しかし、それはあまり意味の無い事だ。

原作で技や能力を知っていても現実で対応できるかというとまたこれが難しい話だ。

ましてや、魔に関する知識など今の俺には皆無同然である。

ここは早いうちにアクションを起こした方がいいのかもしれない…

そう思ったら即行動。

相手からの印象が悪くなるかもしれないが手持ちのカードを早々に切らせてもらう。

チャンスは一度きりではないが、できれば此処でやっておきたいものだ。

今は一般人である教員がいる。即ち手出しは容易にできないはずだ。

目の前の先生に挨拶する2人。礼儀正しくていいね~と思う。

さて、ここからが勝負だ。彼女と真横に並んだ瞬間がチャンスである。

彼女が通り過ぎるその瞬間。

俺は彼女にだけ聞こえる程度の声で呟いた。

「こんにちは、紅い髪の悪魔さん」

 

すれ違った瞬間彼女の気配が一瞬だけ変わった気がした。

しかし、彼女は歩みを止めることはなかった。

これは成功かな?

そんな事を考えつつ俺は先生についていき教室の前までついた。

 

教室の様子は外にいても解からぐらいざわついていた。

さてはて、クラスには最強候補(アイツ)居るかな~なんてことを考えながら先生からの合図を待っていた。

「入ってきなさい」

先生の声が聞こえた。

どうやら入ってきていいようだ。

ドアを開け後ろ髪を揺らしながら移動する。

そして、黒板に名前を書く。

──水上菖(ミナカミ アヤメ)

書き終えると180°ターンしてみんな─席に座っているクラスメイト─の方を見る。

入ってきたときもそうだったが、やはりみんなの視線がずっとこっちに刺さる。

一回だけ右から左へ教室中ぐるりと見るように首を動かした。

そうやら…あ、居た居た。その中によく見知ったアイツの顔を見つけた。

そして一回微笑む。

「この度はこの学園に転校してきました。“私”は水上(ミナカミ)(アヤメ)といいます。」

この学園の事は右も左もわかりませんので、みんなの事を頼るときがありますがその時はよろしくお願いします」

そして、頭を下げ一礼した。

暫しの静寂の後、クラスの男子が半狂乱し「「「おおおおおおおおおおおぉー!!!」」」と叫びだした。

声音からして歓喜なのかなんなのか良くわからないが少し気圧された。

ふむ、アイツはどうしてるかな?と一誠の方を見てみるとなんか声を上げていた。

あ、こりゃ気づいてないかも。

苦笑して頬をポリポリと掻くとはぁ~とため息を吐く。

そしてもう一度微笑み浮かべ

「イッセー、久しぶり。会いたかったよ」

最後に大きな爆弾を発言を投下した。

 

するとクラスの大半の視線が一斉に俺から離れ、一誠に向けられる。

視線を向けられた当の本人はポカーンとしていた。

「へ?」

間抜けな声を上げ。

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

教室中に最強候補(アイツ)の絶叫がこだまする。

 

これが最弱(オレ)最強候補(アイツ)の再会だった




皆様今回はどうだったでしょうか
正直書きたいことが多すぎて長くなってしまいました。
しかも今回のは再会だけという…。

この後の一誠と菖の会話が書きたいですね。
多分、次の話は二人の会話と一誠のオカ研の入部まででしょうか
早いうちに投稿したいものです。
次回も是非よろしくお願いします。

上のまえがきにも書きましたが、誤字脱字やご指摘等お待ちしています。
感想も待ってます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。