ハリポタ二次創作第二弾開始です。
百合な物語を書くのは初めてなのでかなり不安ですが、
また好き勝手書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
それでは第1話どうぞ。
1.魔法界の特異な一族
魔法界にはある一族が存在していた。
古くから、それこそホグワーツの創設者たちよりも古くから存在していたと言われている一族。
それほどまでの歴史があるにもかかわらず、非魔法族のマグルを受け入れ、忌避をしないことでも有名であった。
それにもかかわらず、魔法使いは
それは彼女たちが持つ魔法界でも一際異質な特異体質が原因であった。
その一族には女、それも絶世の美女しか生まれない。
その美女たちは
その一族の女たちが世に現れる時には決まって混乱、厄介事を呼び込んだ。
あらゆる
それだけではない。
その一族と同年代の世代では女性が活躍し、逆に男性は日の目を見ることは全くと言っていいほど無くなってしまっている。
政治、経済、スポーツ、その他全ての事柄が女性だけで進んでしまうのだ。
その一族の名は……リンリー。
例のあの人、名前を言ってはいけないあの人、闇の帝王と恐れられた存在が猛威を振るっていた時も悪に屈することも無く、かといって善に力を貸すことなく平時と変わらずあり続けた。
闇の帝王が滅び10年の月日が経過した。
生き残った男の子ハリー・ポッターが魔法界に帰還するこの年。
リンリー家からも一人の少女がホグワーツに入学することになる。
名前はリリアン・リンリー。
生き残った男の子も闇の帝王も関係ないとばかりに魔法界で好き勝手、自由に過ごしていくことになる少女の名であった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人の住む世界から離れた山奥。
そこに貴族でも住んでいるかのような豪邸が建っていた。
聖28一族のマルフォイ家の屋敷にも引けを取らないほどの豪華な建造物。
この屋敷こそリンリー家に代々受け継がれてきた由緒ある屋敷である。
そこに一羽の梟が手紙を携えてやってきた。
梟便専用のポストに手紙を投函するとその梟は名残惜しそうにしばらくポストに留まっていたが、自らの仕事を思い出し飛び去って行った。
しばらくすると家の中からメイドが姿を現し手紙を受け取る。
手紙に書かれていた宛名はこの豪邸に住む一家の大事な一人娘であり、彼女がイギリスいや世界有数の魔法学校であるホグワーツ魔法魔術学校への入学が決まったことを示していた。
「リリお嬢様もそのような年なのですねぇ……。早速お知らせしなくては。」
メイドが屋敷に戻ると彼女の主とその妻が姿を見せた。
「おはようメイ。今日もいい女だな。」
「おはようございます、メイ。」
「ロザリンド様! おはようございます! レイラもおはよう。 ああ……ロザリンド様……。今日も御美しい……。」
「ありがとね。で、その手紙はなに?」
「ハッ!? そうでした。こちらはリリお嬢様のホグワーツの入学案内でございます。」
「そっか、そろそろだったな。明日にでもダイアゴン横丁に買い物にでも行こうか。ついでに皆でデートだ!」
「急に決めないでください。でもたまにはデートもいいかもしれないですね。メイ、
「はいっ!」
メイは朝食の準備をしている他のメイドにデートについて教えに行った。
次の瞬間には厨房から歓喜の声が聞こえてきた。
「さてさて、私らの愛する娘はそろそろ起きてくるころかな?」
「確か、レーナが起こしに行っているはずです。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
リンリー家の一人娘、リリアンは朝が来たにもかかわらず自室のベッドの上で微睡んでいた。
そこにメイドの一人、レーナが起こしにやってきた。
「リリお嬢様、朝でございますよ? そろそろ起きてください。」
ベッドで眠る少女の姿は美しかった。
金色に輝く長い髪、顔のパーツはどれをとっても素晴らしくまさに神によって設計された人であると確信を抱かせた。鼻孔から出てくる息でさえ最高品質の愛の妙薬よりも強い魅力が満ちている。それらは理性を溶かすには十分すぎるほどの力であった。
レーナは自分でも気づかぬうちにベッドのすぐ近くに寄って行っていた。
「お嬢様……起きてください……。起きないのですか? それなら……。」
ナニをしてもよろしいのですよね……?
未成年、それも愛する主人の一人娘に対していったい何をするつもりなのか。
だが、これもリンリーの血を受け継いだ者に対する
特にこの家のメイドたちはリリアンの母、ロザリンド・リンリーの魅力で堕ちた女たちだ。
息を荒げリリアンに近づいていくレーナ。
次の瞬間、リリアンの目を覚ました。
そして間髪入れずにリリアンがレーナの唇を奪った。
「!? んん!? ん~~!?」
リリアンの舌がレーナの咥内を蹂躙する。
舌、歯、歯茎、喉奥、たっぷり5分ほど時間をかけてじっくりとリリアンの舌はレーナを堪能した。
リリアンが口を離すと二人の口を結ぶように唾液の橋が出来上がっていた。
「おはよう、レーナ。ごちそうさまでした。」
対するレーナは息も絶え絶え、身体を痙攣させ挨拶どころではなかった。
そんな彼女をベッドに優しく寝かせてリリアンは朝食に向かった。
レーナは愛するお嬢様の唾液の味とベッドに残った香りでこの世で最も幸せだと確信しながら気を失った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ママ、お母様、おはよう!」
「おはよう! リリ!」
「おはようございます。レーナはどうしました?」
「美味しかったわ。」
レイラは娘が段々とかつてのロザリンドに似てきたと思わずにはいられなかった。
そのロザリンドと言えば、「私も混ざりたかった」などと呟いている。
「はいはい、そこまでです。それでは朝食にしましょう。」
レーナを除いたロザリンド、レイラ、リリアン、そしてメイドの4人で一緒に朝食を楽しんだ。
「ああ、忘れるとこだった。ほいリリ、手紙。」
「手紙? 何かしら? ホグワーツ……これホグワーツの入学案内だわ!」
「そう。おめでと、これで9月から晴れてホグワーツの一員だな。」
「おめでとうございます。明日はダイアゴン横丁に必要なものを買いに行きましょう。」
「嬉しいわ! これで色んな女の子と会えるのね! ああ、楽しみだわ!」
「我が娘ながら楽しみなのはそこかい。」
「人の事を言えないですよね。あなた、私と会った第一声は何でしたっけ?」
「んん~『美しい! 結婚しよう!』だっけ?」
「……正解です。」
いちゃつきだした両親を無視して9月からのホグワーツ生活に思いをはせるリリアン。
(ホグワーツはどんな娘がいるのかしら? 可愛い娘、カッコいい子、同級生だけでなくお姉さまたちもたくさん! それに7年間もあれば後輩もいっぱい! お姉さまと慕われるのも最高ね! ああ、待ち遠しいわ!)
仮にも魔法学校に行くというのに魔法を学べることや学校自体には全く関心がないリリアンであった。
男という存在のことなど一欠けらも頭には無かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
同時刻。
非魔法族、通称マグルと呼ばれる一家にも同じ手紙が届けられていた。
やってきた老魔女から直接手渡された手紙をその一家の娘、茶色の縮れ毛を持った少女が見ていた。
「ホグワーツ? 魔法? 何ですかこれ?」
彼女が魔法界の運命を左右させる少女になることはまだ誰も知らない。
はい、第一話でした。
またとんでもない設定で書き始めてしまったかなとは思ってます。
以下リンリー家の設定。
・女性しか誕生しない
・その女は全員が美女
・女たちは全員特異体質を持っている。程度の差はあるが最低値でも強力な魔法と同等
・特異体質は女性を魅了、男性を恐怖させる
・魅了はリンリーが魅力的に見える、同性愛についての忌避感の薄れ、男嫌いなどの効果。これらは距離(物理・精神)が開くと効果が薄れる。肉体関係(触れる→キス→性的接触)で効果増強。ある程度魅了されると距離等では解除しにくくなる。
・恐怖は男に理解不能の本能的恐怖を与える、美人には見えるが近づきたくなくなる、吸魂鬼より強力
・女性のみなのに家系が存続する理由はパートナーの女性と子供を作るため。その方法は色々。
・対男性用最終魔法あり、効果はそのうち本編で。
・ちなみに魅了は人間以外の雌と雄にも有効、性別がない生物には無効
これ以外にもなぜそんな体質になったかなどの細かな設定がありますがまたいずれ。
簡単なキャラ紹介
〇リリアン・リンリー
主人公。愛称リリ。金髪にお人形のような愛らしい姿。背は小さめ。魅了強度は強め。
魔法の才能は平凡。
〇ロザリンド・リンリー
ママ。歴代最強の魅了持ち。魔法界のどこでも愛人がいる。性欲MAXの人。
〇レイラ・リンリー
お母様。リリアンの生みの親。基本丁寧口調の人。実はこちらも本編関係ない裏設定あり。
〇メイド=選ばれた精鋭の愛人
メイ:雑務担当 ハッフルパフ所属 肉体関係より傍にいて仕えることに喜ぶ ドM
レーナ:掃除担当 レイブンクロー所属 最近ロリコンに目覚める。
リディア:厨房担当 スリザリン所属 料理に媚薬を盛ることもある。
アン:金策担当 レイブンクロー所属 リンリー家の財政管理をする。キス魔
キャロル:警護担当 グリフィンドール所属 当代最強の生徒だった。忠犬。
詳細なキャラ紹介等も作っていこうかなとは思いますが、両親やメイドぐらいならそのうち本編で紹介があるから無しでもいいかな?
それでは次回お楽しみに。