とりあえずは今後も好き勝手書いていきますのでよろしくお願いします。
それでは2話どうぞ。
リリアン・リンリーの元にホグワーツの入学案内が到着する1カ月ほど前。
ホグワーツ魔法魔術学校は現在、夏休みの真っ最中である。
教師たちは新学期の準備をしたり久方ぶりの休暇を楽しんでいた。
そんな中、副校長のミネルバ・マクゴナガルは自室である副校長室で新たに入学する生徒たちへの入学案内書の準備をしていた。
入学してくる子供たちは多種多様だ。魔法界の名家や有名な一族、かつての学友の孫、教え子の子供たち、マグル生まれの子、海外から入学する子供までもいる。
今年も多くの生徒たちが新たに入学し、ホグワーツの一員となる。
マクゴナガルはこの入学案内書を準備するのが楽しみであった。
毎年多様な生徒が入学し、活躍する。今までも一人として同じ子供はいない。皆それぞれ違っているが必ず良いところがある。今書いている入学案内を受け取る未来の生徒たちも先達に負けず劣らず立派になっていくだろう。そう思うと教育者としてこれからがとても楽しみになるのだ。
(今年入学する子供たちは一癖も二癖もありそうですね……。マルフォイ家の子を筆頭に聖28一族が何人か、ウィーズリー家からはまた一人入学ですか、アーサーとモリーはどれだけの子を設けたのやら。この子もぜひグリフィンドールに来てもらいたいものです。いえ、いけませんね公平にしなければ。しかしなんといっても注目されるのは彼、ハリー・ポッターでしょうね。)
ハリー・ポッター。
名前を言ってはいけないあの人を打倒した生き残った男の子、すなわち英雄である。
そんな子が魔法界に戻って来るのだ。
(あの子はどの程度魔法界について知っているのでしょうか。周りからの英雄視が悪影響を及ぼさないと良いのですが、あの
最後の入学案内も作成し終える。
ここらで紅茶でも飲んで一息つきたいのだがそうはいかない。
「さてと。いつまでも現実逃避してはいられませんね。」
名簿の中の入学案内作成済みのチェックが入っていない名前を見る。
案内書を書いている途中でその名を見た瞬間、現実逃避をしてその子に関する全てを後回しにしていたのだ。
見間違えであって欲しいと、自分が疲れているだけだと、そう思いながらそれを目にする。
『リリアン・リンリー』
見間違いでも何でもなかった。そこには確かにリンリー家の者を示す名前がはっきりと記載されていた。
リンリーの文字を認識したマクゴナガルが思い起こすのは数々の記憶。
学生時代……甘酸っぱくも恥ずかしい初恋と全てを失った苦々しい記憶。
教師時代……一人の女生徒がホグワーツを崩壊寸前までに混乱させることになった恐怖の記憶。
どちらも長い年月が経っても決しも忘れることの無いものになっている。
「はっ! いけない、こうしてはいられません! すぐにでも職員会議を開かなければ!」
マクゴナガルはホグワーツの全教職員、関係者を集めた会議を開くことを決めた。
たとえダンブルドアが反対しようとも断固としてしなければならない。
リンリー家の者がホグワーツに入学する。その事実は戦争が始まるのと同等の厄介事であるとマクゴナガルは確信していた。
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ホグワーツ大広間。
そこにはホグワーツに関わる全ての職員が集まっていた。
校長 アルバス・ダンブルドア。
副校長兼グリフィンドール寮監 ミネルバ・マクゴナガル。
レイブンクロー寮監 フィリウス・フリットウィック。
ハッフルパフ寮監 ポモーナ・スプラウト。
スリザリン寮監 セブルス・スネイプ。
それら以外にも各教科担当の教師たち、その中には普段は滅多に姿を見せないシビル・トレローニーの姿まである。
さらには森番のルビウス・ハグリッドに校医のポピー・ポンフリー、司書のイルマ・ピンス、管理人のアーガス・フィルチまで全てである。
更には各寮の代表ゴーストまでも集まっていた。
マクゴナガルが話し始める。
「さて、皆さん集まっていただいたことに感謝いたします。この会議の議題は前もって伝えた通りです。早速議論を進めたいところなのですが……その前に。ダンブルドア校長、なぜリンリー家の子が入学することを黙っていたのですか? 校長であるあなたなら最初に知っていたはずですね?」
「…………申し訳ない。」
「謝る必要はありません。なぜもっと早く伝えて下さらなかったのか、理由を聞かせて下さい。」
「…………わしはの、リンリー家の者が怖いのじゃ。何よりも。だから……逃げておったのじゃよ。本当にすまぬ。」
偉大なはずの魔法使いが弱弱しく頭を下げて謝っている。
そのあまりの姿にこれ以上咎めることに気が引けたマクゴナガルは議論に移った。
「気を取り直しまして、リンリー家の少女が入学することについてです。過去同様に組み分けされた寮の寮監が責任を持つということ、他の教職員はその手助けをするという方式でいきます。
男子生徒は不用意に近づくことはないはずなので問題ありませんが、問題は女生徒です。」
「確かにそうですね。アレは意識していても抵抗するには子供たちには荷が重すぎる。」
「同感だ。アレほど強力な呪いはそうはないだろう。しかし、いい案はありますかね? 前回と同じような方法だとしたら我輩は反対ですぞ。」
スネイプは前回のリンリー、つまりは今回入学するリリアン・リンリーの母親と同学年であった。色々とあってハッキリ言ってトラウマになっている。
スネイプ以外の全員もその当時のホグワーツを思い出して顔を歪めていた。
「分かっています。まずは様子を観察、行動傾向の分析、状況次第で静観または積極的介入のどちらかを選択します。彼女が比較的大人しいならば良いのですが……。教育者としてもあまり子供に無理をさせたくはないのですが、こればかりは。但し前回のようなことになるようならば最悪退学も視野に入れなければならないでしょう。」
その後も会議は続けられていく。
マダム・ポンフリーを中心に魅了された女生徒に対するケアチームの結成。
男子生徒に徹底的に注意事項を叩きこむ特別補習の計画。
何より少女がどのような性格か、
会議は夜遅くになってやっと終了した。
「お疲れ様でした。この会議をしたから問題はないなどと考える者はここにはいないと信じています。これから7年間、頑張りましょう。」
「「「はい!」」」
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入学案内が届く1カ月も前にホグワーツで恐れられ、対策会議まで開かれていたなど夢にも思っていない件のリリは明日に控えた家族たちとのダイアゴン横丁デートの為に速めにベットに入って夢を見ていた。
リビングでは二人の母と5人のメイドが酒を飲みながらホグワーツの学生だった頃の思い出話で盛り上がっていた。
「いや~リリもホグワーツか~。どこの寮になるかな?」
「リリの性格から言えばどこも可能性はある気がしますね。」
「ま、どこでもいいさ。それよりカワイイ嫁ができるかどうかの方が重要だな。」
ロザリンドにとっては学業よりもそちらの方がはるかに重要だと捉えていた。
「確かに。お嬢様には是非とも絵になるような少女を連れてきて欲しいものです。」
レーナが鼻息を荒くしながら願望を口に出す。
「黙ってろ、
キャロルがロリコンを鉄拳で黙らせながらメイドたちの総意を示す。
この家にいるメイドは趣味嗜好何もかも全く違っている。
それでも共通なのは主であるロザリンド・リンリーに好意を抱いていることだ。
もちろんその娘のリリにもだ。
「母親としての心配は
「えー? 私、何かしたっけ?」
「「「「「はい。」」」」」
メイドたちは声を揃えて肯定した。かつてのホグワーツで色々あったから現在はここでメイドなどしているのだから。
レイラは頭を抱えてため息をついた。
リリ入学前から職員会議を発生させる。
先祖代々ホグワーツに入学して色々とやらかしていたからしょうがない。
特にママのロザリンドの代が酷いものであった。
スネイプたちとは同年代で数多くのトラウマを製造した。
リリが組み分けで入る寮の寮監は大変だろう。さて誰になるかな?
ダンブルドアが怖がっていた理由は長生きしている分、他の人間よりリンリー家の人間に接する機会が多かったのと何よりもゲイであるから。ゲイにはより男性特攻が入るのだ!
それでは次回お楽しみ。