頭の中ではいくらでも妄想が湧き出るが
でもそれ文字にをするだけの力量が足りない……。
もっと頑張らねば!
それでは21話どうぞ。
ジニー・ウィーズリーが消息を絶って二日が経過した。
ウィーズリー兄弟たちだけでなく、グリフィンドール生は全員が無事を祈っている。
他の寮でも女子たちは心配でしょうがない。
それに純血の聖28一族であるウィーズリー家の子が継承者によって消息を絶ったという事実は純血の生徒たちにも衝撃をもたらした。
今までの石化と違って行方不明ということ、直前の様子がおかしいということから何かしら継承者の情報を得ていた、もしくは継承者に洗脳されていたのではないかと考えらている。
教師たちは必ず廊下の移動に付き添って警備することになった。
ホグワーツの理事や魔法省からは一度生徒を全員避難させ、大規模な捜索を行うべきという案も出ている。これには多くの保護者も賛成しており、ホグワーツが閉鎖されるのも時間の問題であるようだ。
ちなみに闇の魔術に対する防衛術の教師にして闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、勲三等マーリン勲章授与のギルデロイ・ロックハートは諸事情で急遽退職すると言ってホグワーツから去っていった。
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そんな暗いホグワーツの中、リリアン・リンリーも暗く落ち込んでいる。
最後にジニーと会っていたのは自分だ、あの時無理やりにでも止めていれば、そんな思いが彼女の気を重くさせている。
「リリ。元気出して、あなたのせいじゃないわ、なんて言葉は言わないわ。これからどうする? 私はあなたについていくわ。たとえ地獄であってもね。」
ハーマイオニーはこんなときは優しくするわけでも慰めるわけでもなくただ、リリがどうしたいかだけを確認してきた。
ハーレムメンバーも黙ってリリの行動を待っている。
「……助ける。ジニーを助ける! でも、私一人じゃ何もできない。だから、力を貸してほしい。」
その言葉を待っていた皆は声を揃えて言う。
「「「「「もちろん!」」」」」
とはいったものの学生の身であるリリ達に出来ることなどたかが知れている。
それでも何か出来るはずだと、とりあえずは図書室で秘密の部屋へのヒントがあるかもしれないともう一度情報を探すことにした。
昼食後の休み時間、全員揃って図書室に向かう。教師の警護体制とて万全ではないのでゴーストたちに手伝ってもらって監視の目をくぐって図書室に急ぐ。
その途中で全員がおぞましい気配を感じた。
「な、何これ?」
廊下の曲がり角から何かが、恐ろしい何かが来る。そう全員がはっきりと感じた。
恐怖で動くことができないでいるとそれが現れた。
巨大な、人を丸呑みに出来そうな蛇だった。
「あ、ダメ……。」
「これがスリザリンの怪物……。」
動けないリリたちに向けてゆっくりと近づいてくる。
目の前にまで迫ったそれはゆっくり口を開けて……リリを舐めた。
その行為にリリはなぜか嫌悪を感じない、むしろ好意を向けられている?
大蛇はその後リリの前で動きを止めた。
まるで主人の前で大人しくしているペットのようだ。
「……なにこれ?」
リリは困惑した。いきなり現れた秘密の部屋の怪物を思わしき大蛇が、勘違いでなければ自分の事を好いているようだ。
もちろんハーマイオニー達もどうしていいか分からない。
しばらく彼女たちは動くことができなかった。
ようやく思考が回復したハーマイオニーは大蛇が瞳の部分に何か貼り付けているのに気が付いた。
その瞬間今までの被害者、状況、大蛇、全てが繋がった。
「こ、この蛇! バジリスクだわ! 皆目を見たら死ぬわ!」
それを聞いて視線を決して大蛇の顔を見ないようにする。
そしてゆっくりと刺激を与えないようにその場から離れようとする。
だが、リリが動くと大蛇もゆっくりと動き出した。
リリたちが止まると、大蛇も止まる。再び動くと、動き出す。
「……どうしよう?」
色々とやってみた結果、リリの動きに反応しているようだ。
なのでパチル姉妹が教師を呼びに行き、残りがリリの護衛として残ることになった。
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リリアン・リンリーとそのハーレムたちがスリザリンの怪物に遭遇したという情報はすぐにホグワーツ中を駆け巡った。
教師に知らせるということはどうしても生徒の耳にも入ってしまう。
それからはパニックだった。
リリが死んだと勘違いして泣く、反応すらできない、酷ければ失神する女子が大勢。
救出兼討伐隊を結成する一団まであった。
教師もそんなパニックを収めるので精いっぱいであった。
怪物はバジリスクであるということも伝わりより混乱は激しくなる。
ひとまずホグワーツ最高の実力者である校長のダンブルドアがリリとスリザリンの怪物がいる廊下へと向かうことになった。
用心に用心を重ね。即死の魔眼対策も施しいざその場に向かうと拍子抜けしてしまった。
リリアン・リンリーの前でとぐろを巻くバジリスクからは敵意も何も感じない。
「これはいったいどういうことじゃ……?」
「あ、ダンブルドア校長。」
更にダンブルドアを混乱させるのは毒蛇の王の前で呑気にお茶を飲んでいるリリたちの存在だ。彼女らはほとんどがマグルの血が流れている、いわばこの蛇のターゲットといっていい者たちだ。それなのに蛇は動きもしない。
「ダンブルドア校長。この子、私に懐いちゃったみたいなんです。とりあえず蛇語を使える通訳を誰か呼んでください。何となくこの子の感情は分かるんですけど何を伝えたいとかまでは正確には分からないので。」
ひとまず危機は無いと判断して蛇語を使える者、ホグワーツではハリー・ポッターしかいない、を読んで通訳させることになった。
連れてこられたハリーも始めのうちは恐る恐る会話をしていたが、だんだんとうんざりした感じになって通訳を行っている。
バジリスクの言葉によると現状はこうらしい。
『ああ、幸せじゃ……。千年の孤独が癒されていく。妾の主様。あなた様に全てを捧げよう。
何だ、蛇語使い? なに? 知っていることを話せだと!? 知るか! 妾はこの愛すべき存在の元にずっといるのだ。
ん? この方が知りたがっているだと! 速く言わぬか!
さて、妾はかつての主、サラザール・スリザリンにいずれ現れるその血を受け継ぐ蛇語使いに従うように呪いを刻まれておった。
50年ほど前にその継承者が現れて色々と命令に従った。今回も継承者が現れて襲ったりしたが……。妾は運命に出会った。その者の存在を認識した瞬間! 妾はに掛けられた呪いは吹き飛んだ。自由になった。そう、目の前の愛くるしい存在のために妾は千年もの間孤独に生き続けたのだ!
秘密の部屋がどこにあるか? 管を通って地下深くにあるぞ。
継承者は雌だったが、前回と同じ人間だった。詳しくは知らんし興味もない。
それでこのお方は何という名なのだ? 知っていることを言え蛇語使い! 早くせねば殺す!』
ということで雌であったバジリスクはすっかりリリに魅了されていた。
ハリーによる通訳で秘密の部屋の場所が判明したのでダンブルドアを中心とした教師陣が継承者の打倒とジニー・ウィーズリーの救出に向かうことになった。
ジニーを助けたい一心でリリも一緒に行こうとする。ハーマイオニーもそれに賛同する。
もちろんこれには教師たちは止めに入った。
だが、ダンブルドアだけは同行を許可した。
安全は最優先としているが、バジリスクを案内とするため必然としてハリー・ポッターも同行することになった。
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マートルがいた女子トイレにあった入口から地下深くに潜った場所。
バジリスクの案内で教師とハリー、リリにハーマイオニーは秘密の部屋へと到達した。
『ここが秘密の部屋だ。リリアン様は喜んでいるか? そうかそうか!』
部屋に入ると蛇の彫刻やサラザール・スリザリンの像がある中、一人の少女がポツンと立っている。
「ジニー!」
リリは駆けだそうとするがマクゴナガルに止められる。
それだけでなくダンブルドアがジニーに向けて杖を構えてる。
「……その体に入っている者よ。姿を見せよ。」
俯いていたジニーが顔を上げる。その顔面から薄いぼやけた男の顔が浮かび上がった。
可愛いジニーの顔からそんなのが出てきてリリは嫌悪感を露にする。
「トム……! やはりお主だったか!」
「ああ、お久しぶりですねダンブルドア先生。今回は色々と誤算だった。まさかこの小娘がここまで抵抗するとは。それにバジリスクまで僕を裏切るなんて! だが、これで終わりじゃないぞ! 僕は「ジニー帰ろう。」
醜い寄生虫を無視してリリがジニーに話しかける。それだけで顔がいつもの可愛い顔に戻った。
「お姉さま……。逃げて! 私は……!」
そのままうずくまってしまうジニー。
それに動揺したマクゴナガルの抑えが緩んだ隙にジニーに向けて走るリリ。
「お姉さま、来ちゃダメ……。」
「頑張ったねジニー。ずっと辛かったんだよね。今、そいつを追い出してあげる。」
ジニーの唇に己の唇を重ねる。同時に
ジニーの身体が痙攣する。最初の内は抵抗しようと腕で突き放そうとしていたが、次第にその力は弱まりリリの背に腕を回して積極的に抱き寄せ始める。
顔色も真っ青だったのが、徐々に血色が良くなり生気が溢れ出す。
口を離す時には荒く息をして涎が垂れた蕩けた表情をしていたが、いつものジニーが戻って来ていた。
「お姉さま……。ああ、お姉さま……。」
「お帰りジニー。帰ったら続き……ね。」
「はぅっ」
その先を想像したのか鼻血を出して気絶してしまったジニー。
そのジニーをお姫様抱っこして呆然としている教師たちの元に戻っていった。
マクゴナガルの簡単な検査でとりあえずジニーに外傷や呪いは無いとの事だったが、急いでマダム・ポンフリーの所に運ぶことになった。
一人調査のために秘密の部屋に残ったダンブルドアは先程の呪いに震える体を何とか抑える。
そしてサラザール・スリザリンの像の口に隠されていた黒い日記帳を見つけたのだった。
「これは……。やはりトム、お主は……。」
こうして怪物はリリに魅了され、継承者の脅威も去り事件は終結を迎えた。
正直、生徒が行方不明となったらホグワーツの閉鎖も止む無しですよね。
ちなみにルシウスは他の理事を脅すなどはしていません。むしろホグワーツ閉鎖を理由にドラ子と会えるチャンスとさえ思っています。
ロックハートひっそりと去る。このままでは自分が破滅するという直感での行動。
まぁ、この後一応は報いを受けることになる予定ですが。
リリ、ジニーを助ける決心する。もちろんハーレムも一緒に。
リリは体質以外は普通の魔法使いです。なので他人の力を頼りにします。
いきなりバジリスクと遭遇。
リドルからの命令でリリを殺すように命令されたが、
雌だったこと(リドルは兵器としか扱って無かったので性別については調べてもいない)
千年間の孤独で愛に飢えていたことからあっさりとリリに魅了される。
死の魔眼を抑えるため瞳の上に剥がした自身の鱗を貼り付けてました。
調べたら蛇には瞼はないらしいので無理やりですね。
ハリー・ポッター通訳者になる。しかも蛇との。
本作でこの場面が一番活躍している可能性が。
ジニー救出。
トムとの魂の戦いは未だにジニーが抵抗を続けていた。
そしてキスで解放。
お姫様は王子様のキスで目覚めるのは世の理。
哀れトムは魂を取り戻され日記の中に。
ダンブルドアは日記を無傷で見つけられたのでより分霊箱への確信を得ました。
それでは次回お楽しみ。