【完結】魔法界に百合の花が咲く   作:藍多

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4章炎のゴブレット編スタート!

だいたいこの辺りでエタるのが多いというのをどっかで見た気がする。
というかハリポタ二次はエタる方が多いイメージ。
二次創作はほとんどか。

それでは34話どうぞ。


4章 炎のゴブレットは良い選出をした
34. クィディッチワールドカップ


クィディッチ。

それは魔法界で最も人気があるスポーツである。

魔法使いにとってはマグルのように球技、陸上競技、水中競技、雪上競技などなど、多彩なスポーツはない。

だが、魔法使いたちはこのクィディッチに老若男女夢中になっている。

7人の選手が箒に乗って3種のボールで競い合うスポーツだ。

ルールはシンプルに見えて奥深く、見る者を魅了し続けている。

 

そんなクィディッチのワールドカップが1994年にイギリスで開催される。

歴史は古く1473年から続いており、これはマグルの世界で言えばワールドカップや世界大会、それとオリンピックが同時に開催されるのと同じぐらいビックイベントなのだ。

 

当然、開催する国の魔法省は万全の準備と対策をすることになる。

英国もまた例外ではない。むしろ、闇の帝王が消え去って10年以上たったことで国内外に魔法省の力を示すいい機会になると全部署が必要以上に気合を淹れさせられていた。

決勝戦のためには魔法省の特務隊5500人が1年かけて作り上げた10万人は入れるスタジアムで行われる予定だ。このスタジアムにはマグル避け呪文が過剰と思われるほど施されており、マグルが迷い込む可能性はほぼ0だ。

 

盛り上がるのは当然ながら選手や運営側だけで収まらない。

いや、観客こそ観戦チケットを獲得するために試合が始まる前から熾烈な競争を繰り広げている。

チケット1枚とるだけでガリオン金貨がどれだけ消え去るか分からない。

非正規のルートでは価値も日ごと、時間ごとに上がっていく始末だ。

結局は良い観客席は金持ちの貴族や魔法省のエリート官僚たちから埋まっていくのが世の理と言わんばかりである。

 

 

さて、リンリー家はクィディッチワールドカップに対してはどうなっているかと言うと。

 

「じゃーん! クィディッチワールドカップ決勝戦の特等席! もちろん全員分!! 良いところ纏めて私たちが占領したぜ!」

 

リンリー家当主のロザリンドが家の全員を集めて大々的に発表していた。

その手にはイギリス魔法使いならば喉から手が出るほど求めるチケットがこの屋敷にいる人数、14人分ある。

リンリー家は古いが決して金持ちの家系ではない。

しかし、金などなくてもこうして大抵の物は手に入れられる伝手がある。

特にロザリンドは歴代最大の魅了の持ち主なので未だに全世界の女と交流を持つためこんな芸当まで可能なのだ。

 

「はいはい、あまりはしゃがないでください。それでは久しぶりに全員で出かけるとしましょう。

当日までに準備はしておくようしてください。」

 

レイラがロザリンドを黙らせてメイドたちに指示を出す。

リリ達も当日までに宿題などを終わらせて心置きなく楽しむことができるように行動を開始した。

 

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クィディッチワールドカップ決勝戦当日。

スタジアムはマグル避けの魔法が施された深い森の中にある。

その周りには世界各国から集まった観客たちの様々なテントがいたるところに建てられている。

マグルが使う様なテントは極僅かであり中途半端にマグルの文化を理解してへんてこなものになっていたり、全く隠す気が無いような魔法使い丸だしなテントまで様々だ。

 

リリ達リンリー家のテントもその中にある。

レイラやメイドたち、ハーマイオニーがマグル出身ということもあり見た目だけならば普通のテントである。

しかし中身はまるで別物。空間をいじって見かけの何十倍にも広くしてある特別製だ。

試合開始までまだ時間があるということでロザリンドとリリは外にいる女たちと仲良くなるために出かけようとしている。特にリリはほとんどイギリスの女の子としか接したことが無いので世界中の女の子がいるこの機は逃すなど選択肢にはない。

 

「「それじゃあ、行ってきます!!」」

 

「待ってください。」 「待ちなさい!」

 

予想通りの行動を止めたのは二人の嫁たちであった。

ここでこの二人を解放したらワールドカップどころではなくなってしまうかもしれない。

いつもは見逃しているが流石にここではそれは良くない。

 

「さて、ロザリンドはこちらで対処しますのでリリの事は任せました。」

 

「はい! 任さされました。」

 

「ちょっと待って、マイハニー! ほら! せっかくここには世界中の美女がいるんだよ!? お近づきになるぐらいいいじゃん!」

 

「ハーミー? 私、ママと違って本当に友達になりに行くだけよ?」

 

聞く耳持たれずテント内の各部屋に連行されるロザリンドとリリ。

それぞれの部屋にはメイドたちとリリのハーレムメンバーが待ち構えていた。

 

「それじゃあ、皆でおもてなしね。」

リリのおねだり全開も間に合わずまずは、ハーマイオニーからの熱烈な口づけが待っていた。

たっぷり数分にかけて咥内を舌で嘗め回されてすっかり息が上がってしまうリリ。

休む暇もなく残りのハーレムの娘から可愛がられる。

あきらめて外の未知の女の子と会うことなど忘れて今は、愛すべき女との時間を楽しむことにした。

 

一方のロザリンドはメイド全員を倒して(性的な意味で)、脱出しようとしたがレイラには敗北し叶わぬ願いとなった。

試合が始まる直前まで二人は解放されずに新たな女の子との出会いは無しになった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

第422回クィディッチワールドカップ決勝戦 ブルガリア対アイルランド

クィディッチの決勝は女の子が出場していなければあまり興味を持たないリリでさえすごいとしか言えなくなるようなプレーだった。

今まで見てきた学生のプレーなんかお遊びとしか表現できない程のスピードとテクニック。

それがコートにいる14人全員が持っている。

クアッフルが右へ左へ、上から下そしてまた上。ゴールに入ったと思ったらまたすごいスピードで移動している。

ブラッジャーも選手に狙いすましたかのように打ち出され、それを正確にはじき返す。

キーパーが何度も四肢の全てを使ってクアッフルを止める。

観客たちはそれらに魅了されていた。

だが、トップレベルでは僅かな差が命取りになる。徐々にアイルランドチームの点数に偏りだしてきた。

点差が150点を上回った時に、ブルガリアチームの世界最高のシーカーと呼ばれているビクトール・クラムが動き出した。

まさに閃光。音さえ置き去りに出来ると言わんばかりの超加速であっという間にスニッチを手に納めていた。

これで試合は終了。だが、試合自体はアイルランドが170対160で勝った。スニッチこそ取ったが負けだ。

予想外の結果に会場は大興奮。こうしてワールドカップは大盛況の大成功を収めたのであった。

 

試合後、リリたちはすぐには家に帰らずに周りとの交流を深めていた。

ロザリンドというと今回はお留守番どころか屋敷に強制退去である。

 

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この日は運命の日だった。

お金持ちでもない我が家はたまたま、偶然クィディッチワールドカップのチケットが手に入ったのだ。しかも何と決勝戦! 両親と三人で、決していい席ではないが、観戦したその試合は今までに見たことの無いような、語彙力のない私ではとてもじゃないが表現できないものだった。

何はともあれ圧倒されたその試合も終わり後は一泊して国に帰るだけだと思った。

ここまでだったらただのラッキーな一人の女の子で話は終わっていただろう。

テントで後は寝るだけという時に、ふと外が気になってテントから出て月夜の散歩に繰り出したのだ。

 

そこで私は女神に出会った。

 

比喩でも何でもない。本当にその少女は女神だった。

月の光に照らされながら歩くその姿はただひたすらに美しかった。

共に歩く少女たちは女神に付き従う天使なのだろうか?

私はその光景に釘付けになった。

息をするのも惜しい。全能力をあの人を見るだけに費やしたい。

あの人に近づきたい。触れられたい。どんなことでもしてあげたい。

そんな欲望が徐々に湧き出してくる。

ふらふらと近づくと向こうも私に気が付いた。

 

『こんばんは。いい夜ね。』

 

恐らく英語だろう。母国語ではないので聞き取れなかったが、何となく少女の言葉が理解できた。

だけども私はあまりの神々しさに固まっていた。

女神は嫌な顔一つせずに……私の事を抱きしめてくれた。

 

寒い夜の中、じんわりと胸から広がる暖かさが私の身体を溶かしていく。

動悸が激しいが嫌ではない。女神の抱擁なんて天国に行ってから体験できるものなのではないのか? つまり私は昇天した。

 

少女と別れてからテントに戻るまでは記憶が曖昧だ。夢だったのだろうか?

もう一度会いたい……。頭に忘れぬよう少女の顔をしっかりと記憶に刻み付けながら眠りに落ちていた。

 

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「やっぱビクトール・クラムって最高だよね!」

「箒の才能は抜群だし、そこそこイケてるよね。」

「そこそこじゃないわよ! あ~彼女とかいるのかな~?」

 

友人と来たクィディッチワールドカップは憧れのビクトール・クラムが最高に輝いていた。

試合にこそ負けてしまったがあの中では最高のプレイヤーだったと断言できる。

私のビクトール愛に若干引きながらも賛同してくれている友人とあれこれ話していると視界の端に気になるものを捕らえた。

少女たちが散歩している。

おおかた、先ほどの試合の興奮が冷めないで寝られないのだろう。かく言う私もそうだからだ。

別におかしな光景ではない。周りのテントでも寝ている人は皆無でそこら中に語り合ったり、出歩いている。

 

ビクトールトークを再開しようとしたら、友人が呆けた顔をしていた。

 

「どーした?」

「あ……あれ。」

「ん~?」

 

さっきの少女たちの方をだらしなく口を開けっぱなしにしながら見ている。

距離が近づいたせいなのか少女たちの顔や姿がはっきりと見える。

 

(うん、カワイイね。可愛いよ。……可愛すぎないかしら!?)

 

女の子の中心にいる金髪の娘。楽しそうに話しながら歩いているそこだけがまるで太陽に照らされているかのように輝いて見えた。

さっきまで頭を占めていたビクトール・クラムが霞んでいく。

頭の中があの少女でいっぱいになる。

でもそんな事しょうがないじゃない。

カッコイイよりカワイイが尊い、それがこの世の心理なんだから。

少女が去っていってからは友人とクィディッチやクラムではなく少女についての話で盛り上がったのは言うまでもない。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

リリたちがテントに戻って眠りについてしばらくしてからそれは突然起こった。

あえてテント内の部屋にあるベッドではなく寝袋を体験していたのだが、体が急に落下しているような感覚で目が覚めた。

 

「わっ!? んぶっ!」

 

落下は短く、落ちた先は柔らかい。驚きはしたが怪我はないようだ。

混乱して周りを見ると……。

 

「私の部屋……?」

 

見知った自分の部屋のベッドの上に落ちてきたようだ。

何が起こったのか分からずにいるとドタドタと走って来る音が聞こえてきた。

 

「リリ! いる!?」

「「大丈夫!?」」

「お姉さま!」

 

ハーレムのみんながリリの部屋に飛び込んできた。

ハーマイオニーとジニーにベッドに押し倒される。

このままお楽しみといきたいが、クラウディアとダフネの真剣な顔を見たらそうもいかないと諦めた。

 

「えっと、何があったの?」

 

「分からないわ。ただ非常事態だとは思う。」

 

ダフネの言うことはもっともだ。

とりあえず動きやすい格好に着替えようとするとママとお母様がやって来た。

 

「皆無事か? ……よし、大丈夫そうだな。後でキャロルにはご褒美をやろう。」

「混乱しているでしょうが大丈夫です。今日はもう休みなさい。」

 

せっかくのワールドカップとキャンプだったのに最後でケチが付いてしまった。

釈然としない気持ちを忘れるために全員がリリのベッドで眠りについた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

リンリー邸のリビングにはキャロルを除くメイドたちも揃っており、皆真剣な顔をしていた。

 

「さてさてどうなることやら。お?」

 

キャロルが音もなく現れる。

 

「御主人様、ただいま戻りました。問題ありません。」

 

「お疲れ様。それとありがとう。」

 

いつも護ってくれる愛するメイドを撫でる。

 

「んっ……。」

 

びくりと一瞬震えるが目を閉じてロザリンドの撫でを堪能する。

これだけで馬鹿どもの襲撃など大したことに感じ無くなって来る。

 

「念のため私たちは徹夜かなー。あーあ、お肌に悪いぜ。」

 




クィディッチワールドカップ開催。
ハリポタwikiで調べたらなんか開催回数や年が色々と合わないらしい。
この辺は気にしたら負けなのかな?

リンリー母娘は海外の女の子たちと仲良くなりたかったが嫁たちによって阻止。
流石にこんな場所ではという今更過ぎる常識的な判断でした。

決勝戦の内容は原作通り。アイルランド強すぎじゃないですかね。

リリは歩いていただけでそこらじゅうの女の子を堕としていました。

死喰い人の襲撃と闇の印も原作と同じ。
キャロルによって即座に全員がリンリー邸に転移されているのでリリたちは何が起こったのかは把握していません。
リリ達を安全な場所に転移させ、防御を張ってから死喰い人の粛清に行ったら闇の印が打ち上げられ一瞬の隙に逃げられていたという流れでした。

それでは次回お楽しみに。
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