だが、週一投稿は守らねば!
面白い小説でも月一だと話を忘れたりしてしまうので
週一投稿だけは守っていきたい!
たまに出来ないかもしれないけど……。
それでは37話どうぞ。
あちらこちらでどんな魔法使いがやって来るのか、どうやって来るのか、どんな学校なのかといった話が上がっている。
リリアン・リンリーも例外ではなく初めて会うであろう女の子の存在に心が弾んでいる。
「ほっほ! どうやらボーバトンの代表選手たちが来たようじゃの。」
ダンブルドアの言葉に生徒たちは反応するが辺りには変化が無い。
だが、ダンブルドアの指さす方向を見ると徐々に何かが近づいてきた。
12頭もの5m以上はあろう巨大な天馬がさらに大きい館ほどある馬車を引いて空を飛んできていた。
そして地響きを立てホグワーツ城の横に着陸。
馬車から出てきたのはこれまた大きな女性だった。
リリはあそこまで大きな女性を見るのは初めてだった。
どうやらボーバトンの校長でマダム・マクシームというらしい。隣のハーマイオニーがいつもの様に教えてくれた。
3mを越そうという巨体では小柄なリリなどは本当にお人形扱いされてしまうだろう。
(それはそれでちょっと経験してみたいかも……。)
ダンブルドアとマダム・マクシームが校長同士の挨拶を終えると馬車から続々とボーバトンの生徒たちが降りてくる。男女合わせて十数人ほどだろうか、薄めのローブを着ており気候の違いがあるためか寒そうにしている。
そんな中、一人の少女が降り立った瞬間にホグワーツ生の注目はその一人に注がれた。
腰まで伸びたシルバーブロンドの髪に深い青色の瞳を持った美少女だった。
リリに魅了された女子たちでさえ美しいと認めざるを得ないその美貌に男たちはほとんどが虜にされていた。
薄着での寒さなど感じさせないように振舞いながらホグワーツ生に向けて手を振り微笑んでさえ見せた。
それにヒートアップした男たちはもっとよく見ようと醜い場所争いまで起こり始めた中、リリはその少女と目が合った。
お互い瞬きもせずに見つめ合い、そして笑顔を作った。
先程までの微笑などではなく、例えるならば獲物を見つけた獣の顔だった。
そしてそれはリリアン・リンリーも同じ。
気が付いたハーマイオニーは溜息をついた。リリが考えていることが分かってしまったのだ。
「はぁ……。聞くけど何してるのよ?」
「う~ん……。勝負前の挨拶かな?」
「はいはい、そんな感じだと思った。」
大きな天馬もプランク先生に任され、マダム・マクシームと寒さに震えるボーバトン代表たちはスプラウト先生に連れられてホグワーツ城に入っていく。
男子生徒はそれに付いていきたそうにしていたが、ダームストラングがまだ到着していないので当然ながら待機である。
もう一校のダームストラングはどうやって来訪してくるのか皆で予想し合っていると、
湖の中から大きな船が浮上してきた。
天馬による空飛ぶ巨大馬車にも劣らぬ派手で注目を集める。
「なんで二校ともまともに来れなかったのかな?」
「多分アピールじゃないかなぁ? 戦う前から舐められないようにって感じで。」
「無駄な努力ですね。どんなに派手だろうと、立派だろうとお姉さまの前では霞んでしまうだけなのに。」
リリの疑問にパーバティが答え、ジニーがいつもの様にリリの素晴らしさを口にする。
周りもほぼジニーの意見に同意している。
その時周囲が先ほどの美少女の時と同じぐらいざわめいた。
「ク、クラムだ!?」 「嘘だろ……。」 「ワールドカップのMVPのビクトール・クラム選手!?」
ダームストラングの帆船から最初に出てきたのは男にもかかわらずリリでも覚えていた。
クィディッチワールドカップで大活躍したビクトール・クラムその人だった。
男子たちは世界クラスの有名人の登場に大盛り上がりだ。
逆に女子は「ああ、あの有名人の。」程度の反応である。
クラムはそれに対して特に何も反応せずにダームストラング校長のイゴール・カルカロフと共にホグワーツ城へと向かっていった。
ホグワーツ生もそれに続いていく。
ちなみに、ダームストラングは女子の代表が一人もいなかったためリリは早々に興味を無くしていたのだった。
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二校とホグワーツの生徒、教師が大広間に集まっている。
これから歓迎会と正式に
ボーバトン代表はハッフルパフのテーブルに、ダームストラング代表はスリザリンのテーブルに着席している。
男子はボーバトンの美少女とダームストラングのクラムに夢中になっている。
ダンブルドアが立ち上がる。
「こんばんは、紳士淑女、そしてゴーストの皆さん。そしてボーバトンとダームストラングの皆さん、ようこそホグワーツへ。心から歓迎いたしますぞ。本校での滞在が皆さんにとって快適で楽しいものになることをわしは希望し、確信しておる。」
「
宣言を終えると、テーブルの上の大皿が料理で満たされる。
いつもの宴の料理だけでなく二校の代表選手のためにか、様々な他国の料理までテーブルいっぱいに並んでいる。
一通りの料理を楽しんだリリは今日の順番だったレイブンクローの席から移動し始める。
いく先は当然、例の美少女がいるハッフルパフのテーブルだ。
例の美少女とは言えば、周りの男子生徒にちやほやされている。
だが、リリがそこへ近づいただけでその男子たちは蜘蛛の子を散らすかのように離れていった。
『こんばんは。』
リリはこの日の為に練習してきたフランス語で挨拶する。
負けじと相手の美少女は流暢な英語で挨拶を返す。
「こんばんは。」
リリは美少女の隣に座る。
『私はリリアン・リンリーです。あなたのお名前は?』
「私の名前はフラー・デラクールよ。よろしくね、カワイイリリアン。」
二人は微笑み合う。そして示し合わせたかのように抱きしめ合った。
これには周りの女子は大いに動揺する。男子はまた一人美少女がリンリーの餌食なってしまったと悔やんでいる。
「どう? 私のものにならない?」
でリリを誘惑するフラー。
それに真っ向から答えるリリ。
「恋人は間に合っているわ。あなたが私の愛人にならないかしら?」
二人は抱擁を離れても笑顔のままだ。
「次はデートしましょう。」
「ええ。望むところよ。」
二人の間でお互いに自分の魅力で相手を堕とすという勝負が始まっていた。
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フラー・デラクールという少女は自他ともに認める美を持っていた。
祖母がヴィーラということもあって幼いころから綺麗だ、カワイイと言われ続けていた。
ヴィーラ由来の魅了もあって男たちには可愛がられ、囲まれ続ける日々だった。
魔法学校に入学してもそれは変わらない。
フラーにはヴィーラの特性由来なのか相手がどう感じているか分かる力があった。。
そのせいで相手の好き嫌いに敏感になり、嫌われるのが嫌で、常に自分を最高である状態を保っていた。
そうして周りにチヤホヤされ全肯定される日々。楽しくてしょうがなかった。
だが、ある時疑問に思った。思ってしまった。
周りの男たちは自分の事を見ているのかと。
そして観察した結果、一つの結論に至った。
(彼ら……いえ、こいつらは私を見ていない。)
男たちはフラーの外見や身体、魅了という特性だけで群がっているだけに過ぎなかった。
誰も、フラー・デラクールという少女の事を見ていない。
それを確信してから、フラーは男という存在を人間と見られなくなっていった。
男が望む美貌を提供する代わりに相手も自分に貢ぐ。そんな都合のいい道具でしかないと、決して恋や愛する存在では無いと判断した。
誰かと特別親しくなることも無く全ての男と等しい距離をおいて必要以上に近づかないことを徹底した。
代わりに自分に魅了されない女と親密になろうとした。
しかし壁は高い。男を魅了する自分では嫉妬という厄介なものもあって友達になることさえ困難だったのだ。特に相手の感情に敏感なフラーはそれを必要以上に感じてしまっていた。
まして、恋人など夢のまた夢。
いつしかフラーは周り全ての事を軽蔑するようになっていった。
男は年を重ねるにつれ自分の事を劣情を秘めた目で見るようになった。
女の嫉妬も大人になるにつれて醜く陰湿になった。表面上は友人と振舞うが裏では陰口など当たり前だ。
そして周りに失望しながらも男を魅了してしまい、誰かと恋人に、愛する人を見つけたいと未だに思い続けて美を高めることを止められない、嫌われることを恐れて男も女も遠ざけないでいる自分に絶望しかけていた。
真に信じられるのは同じ境遇の妹のガブリエルだけになっていた。
そうして17歳となったフラー・デラクールはホグワーツに
自分を高めることを続けていた、今までの習慣からフラーは優秀な魔女になっていた。
馬車から降りてホグワーツの出迎えの生徒を見る。
(ここも……同じね。)
男は今初めて見た
女は……、なぜか嫉妬は薄いが向けられる感情に差異はない。
そしてそれらに向ける自分の造り笑顔も。
「っ!!」
衝撃が走った。
その少女を見た時に、いや見つけられた時に。
自分から見ても可愛らしい金髪の小柄な少女。
目が合った。そう、目があったのだ。
(ああ……! 私が見られている!)
今までの創り笑顔もなくして熱い視線を見ている少女に送る。
(欲しい! 欲しくてたまらない。そうなのね、これが!)
フラー・デラクールは初めて真に他人を欲した。
自分を見てくれる彼女を、自分だけのものにしたい。心からそう願った。
国も、性別も、何もかも超えて相手を自分のものにしたいという強烈な想いが芽生えた。
宴の席でも常に少女を見ていた。
目が合うとしっかりと私の事を認識してくれる。そこに嫉妬も何もない。
その少女、リリアン・リンリーがやって来た。
外見上は平静を保ってアプローチしたが、内心では狂喜乱舞していた。
早速デートの約束までして気分は有頂天である。
もはや
ここにはホグワーツには
ボーバトンとダームストラング来校!
ボーバトンのマダム・マクシームは女性なのでリリも興味津々。
ダームストラングは女の子がいないので興味なし!
フラーは今作では色々と設定が原作とは違うと思います。
原作と同じで男を魅了してきたが、ふとした瞬間に疑問に思ってしまう。
その結果、男に対して魅了や美貌だけで近寄って来る存在として嫌悪するようになる。
女に対しては嫉妬されることから仲良くなれず妹ぐらいしか本当に心から信じられる相手がいないという状況。
本作ではヴィーラの祖母は父側の方なのでヴィーラの特性が出たことにより父親は妻であるフラーの母より子供を優先し、母親もその美貌に嫉妬するなど姉妹間以外の家族は色々と問題あり。
リリはフラーより魅了とかで通じるところもあってシンパシーを感じている。
そのためフラーの事をしっかりと見ていた。
リリを知ったので色々と覚醒したフラーはバフがかかった状態へ
それでは次回お楽しみに。