どこかの誰かが既に何らかの作品の中で発表しているのが殆どだと思う。
誰も使っていない能力を思いつければアドバンテージになるとは思いますが
話を面白くするのはまた別ですよね。
それでは49話どうぞ。
授業が始まってからは忙しくも充実した日々が続いていた。
どの授業も初回から変わらず難しくそれでいて大量の宿題が生徒たちを襲う。
リリも毎回のようにハーマイオニーやパドマ、ダフネを頼りにしていたが一人でも頑張るようにと週に一回は図書室で一人だけの力で
そのハーレムメンバーがいない隙にレイブンクロー生や成績上位者がリリとの距離を縮めようと計画をしていたが、リリの一人でも頑張れるようになりたいという思いを尊重してぐっと我慢していた。
リリがいる日は司書のピンスの機嫌を損ねないように静かにしながらもリリの事を見守る女子たちで図書室はいっぱいになるのだった。
それ以外のホグワーツの外では大きな動きなどは起こっていない。
情報漏洩の恐れがあるためふくろう便や暖炉を使った会話などは使えないが、キャロルの魔法具やロザリンド愛人ネットワークからアンブリッジに届けられた情報からは闇の勢力は未だに目立った動きは無いとの事だ。
それが逆に不気味ではあるが、リリ達は学生なのだからそっちに集中するようにとロザリンドとレイラからの伝言でとりあえずは気にしないことにした。
そして最後に特別実習はどうかと言うと、予想以上の好評であった。
あまりの申し込み人数に大広間を使っても面積不足であったため、クィディッチ競技場を臨時で使用することになった。
ホグワーツ生は直接ダンブルドアやハリー・ポッターの口から例のあの人の名を聞いているのだ。不安も相応に抱えるのも当然というもの。
例えリリアン・リンリーの存在が無くとも特別実習は満員近くになったことだろう。
初回にアンブリッジが招集したのは男女3人、合計6人の闇祓い。
リリアン・リンリーがいるということもあって男女を分けることは必然であった。
1~3年生、4~6年生、そして7年生に分けて闇祓い3人がそれぞれが指導に当たる。
最初は講義からだ。これには実戦をさせろと不満の声も多かったが、闇祓いの一人、いかにも歴戦の戦士と言った風貌の男が黙らせる。
「馬鹿者! 何事も知ることが最初だ。お前たちは知らない魔法をいきなり使えるのか?
敵が使う闇の魔法を知らないで対応できるのか? 知は力だ!」
この一喝で静かになった。
低学年が教わるのは基礎の重要さ。
それを叩きこまれた後に必須の魔法の習得。その後に魔法を使うのに慣れるということだ。
まだ若い彼女たちは授業以外に魔法を使う機会はない。
まずは多く使ってコツをつかむことが重要だ。
講師の老女は子供たちの間を見て回って小さな、しかし今後の上達の妨げになる癖を修正していった。
「その魔法はもっと杖をしっかり振るうと良いよ。そう……上手上手。ゆっくり焦らずに。」
高学年は基礎の復習とより高度な魔法、そして個人の適性に合った魔法の習得。
そして何より力を入れたのは体力づくりであった。
これには先ほどの講義の時以上に大きな不満の声があがった。
だが、そこで講師たる若い女性の闇祓いがこう言った。
「体力があるっていうのは良いことよ。だってリンリーの女になるなら相手をする体力が必要だものね。すぐばてちゃったら次の人にいっちゃうもの。」
これには効果バツグンであった。
リンリー家の人間は総じて夜の体力だけは常人の何倍もある。
ロザリンドなど毎晩のようにメイドと嫁を相手に出来るほどだ。
それはともかく、体力は在るに越したことはない。
呪文を言葉に出す、避けるなどの動作、逃走に追跡、闇の魔法使いとの戦闘において体力を使わない場面など無いのだ。
最上級生はバランス良く高度に高めたオールラウンダー、もしくは一点集中型に振り分けられることになった。
オールラウンダーは攻撃・防御・回避・逃走・索敵・治癒全てを使えるどの役割でもこなせる無駄にならない人材だ。
ある程度の水準であればほとんどの人間が一通りを使えるためこの立場になれるが、全てを高水準でこなせる者はそれだけで敵対勢力の脅威になる。
全てを極めた存在こそが両陣営のトップ、アルバス・ダンブルドアとヴォルデモートなのだから。
それに対して一点集中型は役割こそ限定されるが他の誰にも代えられない存在だ。
こちらはリンリー家のメイドのキャロル・フォードが該当する。
火も出せない、治癒もできない、初歩的な
それでも空間系の魔法だけを極めたキャロルはそれだけで強者たりうるのだ。
特別実習の最後はどの学年も模擬戦を一戦行う。
やはり講義や体力づくりなどよりは実際に杖を使い、戦わなければ解らないものがあるのだ。
さて、リリアン・リンリーのハーレムたちはどのような力をつけていっただろうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハーマイオニー・グレンジャーは日ごろの勤勉さもあってほぼどんな魔法でも使うことができた。
その中で特に防御系の魔法に対して高い敵性を示していた。
それは彼女の心の中では
「
彼女が使った最大の護り。それは見事に闇祓いからの呪文を防ぎきっていた。
無論、相手が学生ということもあって全力ではない。それでも生半可な盾では防げない代物だ。
ハーマイオニーは確かな手ごたえを感じながらより明確にリリを護る盾を構築していく。
パーバティ・パチルはハーマイオニーや双子の妹ほど魔法の腕は高くなかった。
しかし、癒し手としての才能の片鱗が見え始めていた。
最初は何となく魔法の暴発で怪我した仲間に手当として使った時だ。
普通に治癒はされたが、相手がリリであったなら? そんな考えがふと頭によぎった。
治癒する相手をリリだと思い込んだら圧倒的に効率が上がったのだ。
パーバティは確信した。自分にはリリから全ての傷・痛み・呪いを取り除くための力がある、と。
クラウディア・エンジェルはもう道を決めていた。
師匠のキャロルほどではないが高い空間認識力とそれを活かすセンス。
それを鍛えられたのだ。更にはキャロルとは違い他の魔法も人並みには使うことができる。
姿くらまし、空間固定による防御、衝撃をぶつける攻撃。
彼女は既にホグワーツの学生の中でもトップクラスの実力を誇っていた。
闇祓い達でさえ逆にコツを聞いているぐらいである。
パドマ・パチルは姉とは違う道を進もうとしている。
彼女が持っていた才能、それは精神に関するものだった。
呪いは物理的なものだけではない。
許されざる呪文の
パドマはそれらに対する適正と耐性に優れていた。
自らは何者にも操られることなく主の心を護る。そう誓うのだった。
ダフネ・グリーングラスは決意した。
ハーマイオニーが体を護る。パーバティが癒す。クラウディアが逃がす。パドマが心を護る。
ならば自分はリリに脅威を与える存在、その悉く殲滅しようと。
通常の学生が使える
この考えは闇の魔法使いに近づくものかもしれない。
それも当然かもしれないとダフネは心の中で自嘲した。何せ自分はスリザリンに選ばれたのだから。
だが、そんなモノはリリアン・リンリーの前では何の意味もない。
闇の魔法使い、マグル、純血、そういったこと以前に己は女なのだ。
リンリーを愛し愛される存在なのだ。闇の魔法など怖くはなくなった。
ジニー・ウィーズリーが手に入れた力、それは彼女の願望からにじみ出てきたものだ。
彼女の願いそれは何時いかなる時も主たるリリアン・リンリーのそばにいること。
朝起きた時から食事、排泄、入浴、就寝にいたるまで全ての時間を。
つまるところハーレムの一員でありながらストーカーをしたいと思っているのだ。
その心に秘めた願望から身に付けた力は透明化に始まり、気配遮断、周辺の認識強化・探査といったものだった。
これらは勿論有事の際にも有効だ。透明かつ気配を殺したままなら奇襲を可能とする。
周囲の認識と探査を行えば接敵を防いだり逃走も可能となるだろう。
本人の欲望から出たことだったが結果的にはリリの助けにもなっているということはちゃんと主人の事も想っている証拠であろう。
ハーレムのメンバーはそれぞれが得意とすることが何一つ被らない結果だ。
それすなわち彼女らが協力すればそれだけで多くの事ができるということでもある。
こういう結果になったのも、やはりリンリーの呪いがなす結果だ。
リンリーの周りには自然とそういう風になるようにできている。
リリの母、ロザリンドのメイドたちも得意分野はまるで違い、それぞれが協力して主を護っている。
恐らくリンリーの呪いがそう望んでいると思われるが詳しいことは分からない。
もちろんハーレムだけでなく女子たちは総じてリリへの想いから力量を順調に上げて行っている。
ちなみに、リリアン・リンリーはと言うと特に何に秀でるということも無く平均的な学生であった。
リリハーレム強化回でした。
リンリーがいることでバフがかかり潜在能力が開花する感じですね。
そうは言ってもオリ主にあるチート能力などではなくあくまで強い学生レベル。
死喰い人や騎士団の上位陣と比べるとまだまだ勝てるようなものではない。
まぁ、リンリーバフが極まるとキャロルの様なバグになってしまいますが。
それでは次回お楽しみに。