そして絶賛夏バテ中です。
誰か癒しをくれ。
それでは57話どうぞ。
リリに泣きついて全てを吐き出したドラコは幾分かスッキリと嫌な気持ちが抜けていた。
とはいっても状況は何も変わってはいないし、リリ達にそれを変える力はない。
だがしかし。
リリにはそれを変えるだけの力を持っていると信じている人を知っていた。
「とりあえずはママへ連絡っと。それと……男だけど有能らしい校長先生様に頼るとしましょう。」
ハーマイオニー達がキャロルと協力して作った連絡手段はリンリー家のメイドたちも当然所有している。大事な
それをもって現状について簡単に連絡。すぐにでもキャロルが姿現しでやって来るだろう。
その後はダンブルドアへと伝える必要もある。
「あ! いいところに。」
そう思っているとマクゴナガルとスラグホーンが何やら話しながら廊下を歩いているのが見えた。
「マクゴナガル先生! ちょっといいですかー!」
「廊下で大声は淑女としてはしたないですよ、ミス・リンリー。そういうところはロザリンド似ですね。」
「ほっほう。元気でよいではないか、ミネルバ。さてわしに用はなさそうなので退散……ん? そっちの二人はスリザリン所属だね。セブルスは自室にいたよ。」
「先生、校長先生に用があるんです。」
「ミス・リンリー。ダンブルドア校長は多忙です。用件があるなら私が取り次ぎましょう。」
「んん~……。どうする、ドラコ?」
「もう、誰だっていい。私の家族が助かるなら……。」
「ということなので助けて下さい!」
「リリ、それじゃあ何も分からないわよ。マクゴナガル先生、スラグホーン先生、私が説明します。」
その後、ダフネが一から十までしっかりと説明してくれた。所々でドラコの補足も入ったので大体は伝わったであろう。
「分かりました。この件に関してはダンブルドア校長に伝えると約束しましょう。ミス……いえ、ミスター・マルフォイには進展があれば連絡があります。
だから、焦らず馬鹿な真似だけはしないことです。いいですね?」
「はい。私の家族を助けて下さい!」
ドラコはマクゴナガルの目をしっかりと見て言い、そして頭を下げた。
スリザリン生が
だが、そんな体裁などを気にする余裕などドラコには無かった。
「ミス・リンリー。後の事は任せて大丈夫ですか?」
「ええ、女の子の事ならお任せを!」
「はぁ……。
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ホグワーツ校長室。
そこの主が戻ったのは深夜遅く、日付も変わって2時間ほど経ったころだった。
「ふぅ……。」
本来の子供たちを教え導くという職務ではなく、敵を探し打倒すことに力を注いでいるという現状に体力以上に精神力が使われている。
溜息の一つも付かなければそれはもう人間ではない。
だが、まだダンブルドアの仕事は残っている。気力と体力回復の魔法薬を一気飲みして老体に無理やり活力を注入する。
そこにタイミングを見計らったかのようにノックの音が聞こえてきた。
「どうぞ。」
許可を出すと入ってきたのは副校長のマクゴナガルとスネイプやと言った騎士団員にスラグホーンや魔法省のアンブリッジまでいる。
これから毎日のように行っている作戦会議だ。
敵の動向、味方の損害、魔法界全体の情勢、連絡経路の確立、諸外国とのやり取り。
話し合う内容が尽きることはない。
「校長。耳に入れて欲しい情報があります。」
そんな数ある議題が一段落したとき、マクゴナガルから聞かされたドラコ・マルフォイに関する話はダンブルドアにとっては特段驚くことではなかった。
「ふむ……。失敗した部下の家族を使うとは、いかにもあやつの考えそうなことではあるな。
それはともかく、ミス・マルフォイも立派なホグワーツの一員じゃ。見捨てるわけにもいかん。」
「そうは言いますが、どうなさるおつもりで? まさか
アンブリッジが呆れた口調でダンブルドアに問いただす。
それに対して当然のようにダンブルドアは返す。
「もちろんそのつもりじゃ。」
「はぁ……。まぁそれはこちらの管轄ではないのでこちらに不利益が無ければどうでもいいでしょう。
それより、闇の帝王は何が何でもあなたを殺したいようですね。未成年の生徒を使って失敗する可能性が高い策まで使うとは。」
「そうじゃな。向こうもこちらに策がバレることも想定してはいるじゃろう。
さて、ミス・マルフォイは耐えきらなくてこちらに話してしまったが、もしそのまま作戦を続けられ、成功するとしたらどのような手段になっていたじゃろうか?
暖炉の利用した侵攻? 前ならいざ知らず、今の魔法省ではそれは難しいじゃろう。
ホグワーツの保護の解除による姿現し? 流石にセブルスが協力したとしてもそれは無理じゃろう。
一番可能性があるのは何かしらの方法での侵入、その後に暗殺が可能性としては高いじゃろう。
肝心なのは侵入方法じゃが、わしには思い当たる節がある。
そしてその方法を利用して罠に嵌めようと提案するが、どうじゃろう?
もちろん色々と協力は必要になって来るじゃろうが。」
「ほっほう。ダンブルドアが悪い顔をしとる。」
「して、どのような策ですかな。我輩もそれによっては動きが変わって来るでしょうな。」
「うむ。ここはあえて敵の策が成功したようにして敵をこのホグワーツへと誘い込むつもりじゃ。」
「校長!? ここには生徒もいるんですよ!? それに前の魔法省で敵の策で……!」
「ああ、その心はまさに教師の鏡じゃな。ミネルバよ、安心しておくれ。誘い込むとは言ったが、実際作戦時はホグワーツには誰一人侵入させるつもりはない。ただ、ミス・マルフォイには協力してもらうことになるかの。これからは騙し合いになるかの。
そしてハリーの時の様な同じ過ちは繰り返さん!」
その後も夜が明けるまで闇の陣営に対する作戦会議は続いた。
もちろんこれはリリ達にとっては関係のない大人たちの争いである。
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リリ達はマクゴナガルに報告した後はドラコを連れて必要の部屋へとやって来ていた。
何はともあれ、今のドラコには癒しが必要だ。
今の必要の部屋は大きなベッドに落ち着かせるためのアロマ、そしてこれまたリラックス効果のあるハーブティーや安らぎの水薬などが揃っている。
「何するの……?」
「ドラコにはまずはゆっくり休んでもらわないとね。」
ドラコは辺りを見回す。初めて入る必要の部屋というこの場所に警戒心を持っているようだ。
そしてドラコの目にあるものが映る。
「わ、私に何するつもり!? み、淫らでイヤらしいことなんでしょう!?」
ドラコが見たのは未成年が持っていてはいけない淫らな道具の数々だった。
ここは必要の部屋。入るものが求めるモノが用意されている不思議な部屋。
今はリリが必要と思ったものが、主にドラコに安らぎを与えるためのモノが用意されている。
だが、何だかんだと心の奥底ではこの機にもっと仲良くなりたいという願望やダフネとも色々したいという欲望を隠しきれていなかった。
それを的確に読み取った必要の部屋が気を利かせて用意していたのだ。
「え? ドラコが望むならそうしたいけど。今はとりあえずはゆっくり休みましょう?」
(休む→寝る→ベッド! ベッドも準備万端! はっ! あの飲み物には睡眠薬や愛の妙薬が!?)
「や、やっぱり私の身体が目当てなのね!? わ、いや僕はこんなにされたけど男だぞ!?」
普通ドラコが妄想していることは男女で行うものであるが、もはや混乱して何を言っているのかドラコも分かっていない。
「顔を真っ赤にしてカワイイ。というかそんなに可愛い娘が男とか何言っているの?」
リリにとってドラコが男だったという記憶は既に消え去っている。
目の前にいるのは真っ赤な顔で目に涙をためて恥ずかしがっているシルバーブロンドの美少女だ。
……何だかんだと、そんな美少女を見ていたら性なる欲望が出てきたリリである。
「はいそこまで。リリ、まずはドラコには休んでもらいましょ。ドラコ、私が止めるから安心して眠りなさい。色々と酷い顔なんだから。」
「ダフネ……。ありがとう。」
その後はリリを一旦離して、ダフネがドラコを寝かしつけた。
安らぎの水薬を飲んでダフネに撫でられながらベッドに入れば疲労からかすぐに夢の世界だ。
「やっぱり、妹がいるから手慣れているわね。」
「まぁね。
リリの舌がダフネの咥内を犯していく。数十秒たっぷりお互いを堪能した二人は口を離す。
二人の間には唾液による橋がかけられていた。
「ダフネ……。さっきのでスイッチ入っちゃった……。しよ?」
「もぅ……。服を脱がしながらそんなこと言われたら、ねぇ? ドラコも寝てるんだからほどほどにね。」
「善処するわ。」
ちなみに、ドラコは事の途中で目が覚めて悶々として眠ることができずにいた。
それでも何だかんだと心労が取れていい顔になっていたのだった。
ドラコの情報がダンブルドアやママたちに伝わりました。
ダンブルドアはこの情報を元に罠に嵌める作戦を進める。
お辞儀側もドラコが失敗や情報を漏らす可能性は考えているのでここからはお互いに情報戦で裏の読み合い。
そして一番苦労するのは二重スパイのスネイプ。
ドラコはとりあえず休憩(普通の意味)。
その横ではリリ達が休憩中ですけど。
ちなみに、ホグワーツ女子は低学年以外はほぼリリと関係を持っていますね。
それでは次回お楽しみに。