長すぎても途中で飽きてしまう。
短すぎると読み応えが無い。
というか人によって受け取り方が違ってくる。
個人的には一話あたり3500~5000ぐらいが良いかなとは感じているので
その辺になるように書いています。
まぁ、面白ければ長くても楽しめるんですけどね。
それでは59話どうぞ。
今日から楽しいクリスマス休暇。
ホグワーツの生徒たちも普段の授業や宿題を忘れて家族と共にクリスマスを楽しみ、新しい年を迎えるのだ。
……だが、そんないつもの事さえ今は難しい。
闇の帝王とその一派と不死鳥の騎士団や魔法省との戦いは膠着状況に陥っていた。
敵も味方も小競り合いこそあれど大きな動きは無い。
まるでこれから起こる大きな戦いに備えて力を蓄えているかのようだ。
それでも毎日のように誰が怪我をした、行方不明になった、死んだなんて言うニュースが日刊預言者新聞には溢れている。
こんな状況ではわざわざ危険を冒してまで家族の元に子供たちを返すなど恰好の餌をやっているようなものだ。
生徒と保護者の双方が望まぬ限り休みの間でもホグワーツからの移動は制限されていた。
そういう理由でクリスマス休暇に突入したというのにホグワーツはいつもとほぼ変わらず生徒でいっぱいだ。
家に帰るのはスリザリン生男子と極一部の生徒のみ。女子は誰一人としてリリアン・リンリーがいるホグワーツから動こうとしなかった。
ただ、例外は何事にも存在する。
その例外がドラコ・マルフォイだ。
「……本当に行くの?」
「ええ、それが対価だもの。」
「別にあんな男たちの命令なんて無視してもいいのに。」
「でも今後の為にも必要になると思うしね。」
ドラコは今後の戦いの行方を左右する作戦のために一度ホグワーツから
ドラコの両親は既に助け出されてはいるが、表立っては二人とも騎士団の手によって死んだことになっている。ドラコはその敵討ちとして
もちろん嘘であるし、
今回のドラコの報せで敵がどう動くのかを判断して更なる計画を進め修正するのだ。
危険な場に戻ると知ったリリは当初校長室に女子全員を連れて突撃するつもりでいた。
しかし、当のドラコがそれを止め、納得しているというのだから渋々引いた。
ただ微塵も納得はしていない。今も無理やりにでも帰るのを止めたかった。
「大丈夫。リリアンの母上もそう言っていたんでしょう?」
「それは……そうだけど。」
ロザリンドから女子は絶対に安全だと言われたこともあるが、やはり不安は不安。
何かドラコに自分ができることはないのかと考えるが思いつくのはやはりいつも同じ。
「ドラコ! 危険を弾くリンリー家の加護ね!」
加護と言うがいつもと同じ熱い抱擁と情熱的なキス。
それでもこれをされると女子は全員生き生きと力が湧くのだから間違ってはいないのだろう。
それにキャロルやロザリンド伝手の魔法具があるのでいざという時にも保険はある。
「それじゃあ、次は来年になってからね。」
紅い蒸気機関車に乗り込み手を振るドラコ。
それをリリは見えなくなるまで見続けていた。
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年が明けて活動再開なホグワーツ。
ドラコ・マルフォイも無事戻ってきた。
戻ってきた時には女子から暖かく迎えられた。
もちろんリリもしっかりとホグズミード駅に降りた瞬間に抱きしめている。
他にはスリザリン女子たちがドラコの事を心配していた。寮内の結束が強く、純血同士で付き合いが長いことからリリに次いで心配していたのだ。
「ただいま。」
「うん、お帰り。」
こんな平凡なやり取りでもリリの事を愛おしく思ってしまう自分にすっかり女の子になってしまったなとドラコは今更ながら感じていた。
一度ホグワーツに通じるキャビネットを
その後は実際に襲撃されるのか、何時なのかというのは騎士団と
それから戻って来るコンパートメントで騎士団の計らいで両親とは無事に会うことができたらしい。とりあえずはあと一回危険なことさえ乗り切ればドラコが働くことも無い。
リリ達はその後は大人の頑張りに期待するしかない。
「ま、私たちは存分にイチャイチャしながらホグワーツを楽しみましょう。」
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闇の陣営も着実にホグワーツ侵攻、ひいてはダンブルドア抹殺の準備を進めていた。
ホグワーツへの侵入手段を見つけたというドラコ・マルフォイから詳しく話を聞くことでより具体的な作戦も計画した。
一度、
脳無しの暴れたいだけの愚か者はこれで勝ったも同然などと思っている。
しかし、古株や熟練の魔法使いたちそして闇の帝王はこの一連の動きが出来過ぎていると、罠だと見抜いていた。
そもそも一学生がすんなりと抜け道を見つけたというのからして怪しさ満点だ。
侵入した下っ端がすんなり帰って来るのもおかしい。試しに拷問したがやはり服従させられていた。とりあえずはどこかしらに通じていることが確認できただけだ。
わざわざルシウス・マルフォイを監禁しているところが襲撃されたこともドラコが裏切ったていることの信頼性を高める結果だ。
本音を言えばドラコ・マルフォイを服従するなりすれば詳細がわかるというものだが、リンリーの元それは許されない。
「我が君いかがいたしましょう?」
「無論、帝王に逃走は無い。敵が罠を張って待ち受けているのならばそれを真正面から粉砕し力を示すとしよう。」
帝王は逃げない。立ちはだかる敵は殺して進むのみ。
敵も馬鹿ではないだろう。こちらが罠だと気づいたことを理解しているだろう。
そのために強襲する部隊は精鋭揃いだ。
帝王の左腕のベラトリックスやなど重鎮を揃える。
更には数も用意した。服従されたマグルなどいい壁になる。
そこに追加されるはダンブルドア、いや一部の騎士団にとっては力を十全に発揮できない者だ。
「調子はどうだ? その体も馴染んできただろう。」
「ああ、大分良い。魔力はまだ完全とは言えぬが……若い体というのは良いものだ。こればかりはそちらよりは都合が良いかもな。」
「ふふふ……。頼もしい限りだ。その体がダンブルドアの首を持ってくる光景が楽しみだ。」
不敵に笑い合う二人。
自分たちの勝ちを微塵も疑っていなかった。
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そして不死鳥の騎士団側も準備を進めている。
キャビネットを移動してホグワーツに見立てた場所にもちろん騎士団と闇祓いの精鋭を構えている。
ホグワーツからは遠く離れた場所であるので生徒に危害が及ぶ心配もない。
ここで敵を叩く。
予想通りならばここが正念場。敵もこちらが待ち構えていることは予想しているだろう。
そしてそれを粉砕するため全力で攻めてくるはず。
つまりはこの戦いが今後を左右する一大決戦だ。
「闇の帝王は何やら精鋭の部隊を集めているようです。それと、マグルを今まで以上に服従させ捕らえているという話も多数聞こえてきます。まだ準備がいるようで恐らくは後一カ月ほどかと思われます。」
「ご苦労じゃセブルス。敵はホグワーツに侵入できないことは分かっておるじゃろうがまだどこに転移するかまではつかめていないのじゃな?」
「おそらくは。」
「では、襲撃直前になったら別の場を偽って情報を流してほしい。少しは戦力が分散するじゃろう。」
「了解しました。それではそれをおこなったら我輩は……。」
「ああ、もう二重スパイは無理じゃろうな。そろそろ完全にこちら側についてもらうことになるじゃろう。」
「それでダンブルドア。魔法省はどうする? 闇祓い局は戦う気でいるが。ここで一気に逆に転移して敵を打ち取ることも視野に入れるべきでは?」
「いや、大臣。敵もそれは想定しているじゃろう。帝王は来ないと推測しておる。別の場所で隠れているじゃろうな。あくまで今回の戦いは大きなものじゃが最終決戦にはならんだろう。」
「エヘン。それでは魔法省にも時期が来たら即座に知らせていただくようにお願いしますね。」
ホグワーツの校長室に騎士団のリーダーダンブルドア、二重スパイのスネイプ、魔法大臣のスクリムジョールにその部下のアンブリッジが話し合っている。
前回の魔法省の件は結果を見れば大敗だった。
今回は負けることが許されない。負けは戦力の大幅減とそのまま士気の低下から一気に敗北が見える。
今回はダンブルドアも前線に立つ。これだけで勝てると思わせる。
敵の大将のヴォルデモートが出ない限りこれで負けはなくなったと言えるだろう。
難敵のベラトリックス・レストレンジでさえダンブルドアを抑えることは出来ない。
「勝とう。我々に負けは許されない。」
魔法界の未来、子供たちの未来の為にもその闘志をみなぎらせてダンブルドアは言った。
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「ええ、はい。順調です。このままいけば両陣営は激突。恐らくは勝つのは騎士団側。ですが少なくない被害がでるはず。
情報通りならば
そろそろこちらも表に出て動く時かと。」
ある屋敷である女性が報告していた。
そしてそろそろ自分の真の役目が来る事を覚悟して仲間への連絡を入れ始めた。
「それではみなさん。来年でさっくり戦争を終わらせましょうか。」
クリスマス休暇はホグワーツで。こんな情勢だとしょうがないですよね。
ドラコは情報を流すという任務と言うか両親を助けてもらった対価として戻ります。
リリは心配。ここで少しでもドラコが嫌だといったらダンブルドアが負傷する結果になったかも。
戻ったドラコにリリ達が出迎え。
スリザリンは身内の結束が強いので女になったドラコの事を必要以上に良くしてくれています。中にはリリよりドラコに対して熱い視線を向けている娘もいたりして。
お辞儀もダンブルドアも色々と計画中。
ついでに前回の話の部分の同じようとこをちょっと修正。
そろそろ6章は終了してさっさと最終章でお辞儀を倒してイチャイチャ7年目にしたいところ。
それでは次回お楽しみに。
9/12追記
台風15号の影響で次回更新は9/22を予定しています。