【完結】魔法界に百合の花が咲く   作:藍多

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評価バーも赤いしでビックリだ。

やはりみんな百合が好きなのですね。

それでは7話どうぞ。


7. 飛行と非行

授業が始まって数週間が経過した。

その間にリリはホグワーツの全ての女子生徒と友達になり多くの女子に愛をささやいていた。

グリフィンドールは同じ寮であるから当然として、同学年は合同授業で、上級生は毎朝の朝食を違う寮のテーブルで食べることで徐々にその影響を強めていった。

 

それでも未だにハーマイオニー以上に体が疼いた女の子には出会えていなかった。

そしてそのハーマイオニーとは進展せずに友達止まりである。

授業や部屋、その他一番距離を詰めてはいるのだが、予想以上に抵抗が強い。

最後の一線がなかなか超えられないのだ。

そんな距離をリリは不快には思わずこの何とも言えないヤキモキした感じを楽しんでいた。

逆にハーマイオニーは毎日近くに来るリリから距離を取ろうとするが上手くいかず結局は流されてしまっていた。

 

リリの周りの女の子たちはリリからの一番の愛を受けているのにそれを受け入れないハーマイオニーを恨めしく思ったり不思議がっていたりしていた。

そして一部女子は成績優秀なハーマイオニーがリリのお気に入りなんだと思い込みハーマイオニーに負けないように勉学に励むようになっていった。

 

ちなみに、男子生徒には授業が始まってから最初の休日にリンリー家に対する特別補習が実施されていた。そのためリリを中心としたグループには決して触れないようにしていた。

それでもグリフィンドールのリリがスリザリンと仲良くすることでスリザリンの男子は快く思っておらず、またグリフィンドール男子もリリを裏切り者とみなしていた。

もちろん声に出すことは決してなかったが。

 

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その日朝食に向かうと何やら人だかりができていた。

どうやら飛行訓練が開始されるらしい。

 

「飛行訓練かぁ……。箒って苦手なのよね。」

 

「リリちゃん!」

「それならば!」

「私たちにお任せを!」

 

そう言ってきたのはグリフィンドールクィディッチチームのアンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット、ケイティ・ベルのチェイサー三人娘であった。

同じグリフィンドールだからそれなりに接点はあるのだが、鬼のキャプテンオリバー・ウッドの練習のせいでなかなか親密度を上げられないと嘆いており、このままではチームを抜けるしかないか、いやそれだと試合でカッコイイところを見せられないとかなり悩んでいたのだ。

そこに箒が苦手だという情報が舞い込んだ!

 

「私たちが練習した後で良いなら教えてあげる!」

「そうそう! お姉さんたちに任せなさい!」

「もちろんウッドとかには邪魔させないよ。」

 

「是非教えてください。手取り足取りじっくりと……ね。」

 

三人娘は歓声を上げるが即座に他の寮のクィディッチチームに所属している女子たちも集まってきた。

結局はいつもの様に順番に教えてもらうことになってしまった。

 

 

朝食時間の大広間でも一年生の飛行訓練が開始することからそこら中で箒だのクィディッチだのといった話題でもちきりであった。

今日はグリフィンドールのテーブルで食べる日であったので必然的にハーマイオニーの隣に座るリリ。

ハーマイオニーは既に食べ終わっていたが箒についての本に集中していた。

 

「ハーミー、そんな本読んでたって実践してみないと分からないんじゃないかしら?」

 

「でも、読んでないと落ち着かなくて。ええと箒の握りは……。」

 

「ほんと、何でも熱心ね。そういうところも好きよ。」

 

「っ!? いきなり何言うのよ!」

 

「好き、大好き。こういうのは言葉にしなくっちゃね。」

 

「リリは誰にでも言いすぎ! もっと私だけに……。」

 

最後の方は消えるような声だった。そして逃げるように走って授業に行ってしまった。

 

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飛行訓練はグリフィンドールとスリザリンの合同で行われた。

既にリリが箒が苦手であるという情報は伝わっていたのでスリザリンのお金持ちたちが初心者向けの箒をプレゼントしたいなどと詰め寄って来る。

せっかくの好意を断るのも悪いが箒は一本あれば十分だということでスリザリン女子一同から箒をプレゼントしてもらうことになった。

そうしていたら担当のフーチ先生が現れた。

 

「何をボヤボヤしているんですか! みんな箒の傍に立って! さあ早く!!」

 

リリの周りにいた生徒たちは慌てて箒の横に走っていく。

 

「右手を箒の上に突き出して! そして、『上がれ』と言う。」

 

どうやら授業は箒を手に取るところから始めるらしい。

みんなが次々と上がれと唱え箒を手に収めようとする。

自信ありげに自慢していたうざったい青白い男子やメガネのグリフィンドール生は一発で箒をキャッチしている。

ハーマイオニーはころりと転がっただけで上げるまでに時間を要しているようだった。

他の生徒も似たり寄ったりで一回での成功は極少数だ。

リリも何度か目でようやく手に箒を収めることに成功していた。

その後は握り方や跨り方についてのレクチャーが行われたがリリに対しては必要以上に丁寧に教えてきた。鷹の様なフーチの目がまるで獲物を狩る目をしていてちょっとぞくぞくしたリリであった。

 

「さあ、私が笛を吹いたら地面を強く蹴るんですよ。箒はしっかり持って、数メートル浮上して、前かがみになってすぐ下りてきてください。笛を吹いたらですよ? 1、2の……。」

 

フーチ先生が笛を吹く前に、物凄い速度で浮上する影が一つ。

どうやら誰かが焦って先に地面を蹴ってしまったらしい。

 

「こら! 戻ってきなさいッ!」

 

丸っこい顔の男子が急上昇していく。

これが女の子であったなら即座に助けに行くところであるが男子なので特に気にもしない。

意識から外していると男子生徒は墜落して怪我をして医務室に連れていかれていった。

その後はスリザリンとグリフィンドールの男子たちで何やらもめていた様だ。

そして二つの影が空に向かって上がっていった。

そんなどうでもいいことに興味も持てないリリはハーマイオニーと楽しむために近づいていったが、どうやらハーマイオニーはご機嫌斜めな様子。

 

「まったく、もう! なんであんなことするのかしら!? これじゃ減点だわ!」

 

「どうしたのハーミー?」

 

「どうもこうもないわよ! フーチ先生の言いつけを破ってポッターが箒で空に!」

 

「ポッター……? ああ、そんな男子もいたわね。あの空を飛んでいるのがそうなのね。そんなのどうでもいいじゃない。」

 

「……本当にリリは男子に興味がないのね。そんな事より速く止めさせないと!」

 

このままじゃ、魔法を使ってでも止めかねないと思ったリリはハーマイオニーをなだめる。

 

「ハーミー、落ち着いて、ね。ここであなたが責任を感じる必要なんてこれっぽっちもないわ。悪いのは全部馬鹿な男たち。あなたは何一つ悪いことしてないわ。それにグリフィンドール一年生の点数の大半があなたのものよ。もっと自信をもっても良いぐらいよ。」

 

「リリ……。」

 

いい雰囲気になるが周りの男子の歓声で妨害される。

どうやらメガネの……ポッター? が何かしたらしい。

その後、いきなり現れたマクゴナガル先生にメガネが連れて行かれるなどあったが無事飛行訓練は再開された。

 

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その日の夕食時。

レイブンクローのテーブルで夕食を楽しんでいたらハーマイオニーがスリザリンとグリフィンドールの男子が言い合っていた所に向かっているのが目についた。

ハーマイオニーがグリフィンドールの男子に何か話しているようだが、遠目から見ても険悪な雰囲気であることが分かる。

リリは食事を中断してハーマイオニーのところに向かった。

近づくにつれハーマイオニーの声が聞こえてきた。どうやらまた何か男子が悪さをしようとして止めているようだ。

メガネの男子が「大きなお世話だよ。」なんて言葉を口から出した。

 

「あなた達、何なの?」

 

リリは自身の呪いを意図的に強めてメガネと赤毛を見る。

 

「ハーミーはグリフィンドールの事やあなたたちのことを思って忠告してあげてるのにそれを無視するの? どうせくだらないことなんだから止めて欲しいわ。あなたたちのような存在のせいでハーミーが体調でも崩したらどうするの。」

 

「う、うるさい! 君たちには関係ないだろ!? さっさとどっか行け!」

 

「そ、そうだ! この異常者! 僕たちなんかより悪の魔法使い予備軍のスリザリンなんかと仲良くしているお前の方がよっぽどグリフィンドールの迷惑だ! ひぃっ!」

 

リリの呪いだけでなく大広間中の女子が一斉に発言主のロン・ウィーズリーを見ていた。

その目には敵意を通り越して殺意が込められていた。

殺気を感じたロンはホグワーツに入学してから最初の休みに実施された男子限定特別補習を思い出していた。補習内容はこのようなものだった。

1.リンリー家に恐怖するのは男性なら当然なので出来るだけ関わらないようにすること。

2.恐怖を強く感じたら距離を取ること。酷ければ保健室に行くこと。

3.決してリンリー家を怒らせてはならない。特に女性を侮辱してはならない。

端的に言えばリンリー家から関わるな、離れろ、怒らすなということであった。

 

「あ、あ……。いや、その、ごめんなさいリリアン・リンリーさん! とにかくグレンジャー! お前は余計なお世話なんだよ! 行こうハリー!」

 

二人は寮に全速力で逃げかえった。あのままあそこにいたらどうなっていたことか。

嫌な想像はさっさと忘れるにかぎる。二人はマルフォイをどうやって倒そうか考えることに頭を使うことにした。

 

 

「やっぱ男はダメね。さてと、ハーミー行きましょう。」

 

「え、行くってどこに?」

 

「私の部屋。あんなのを見てたらムカムカしちゃって。これからハーミーといっぱい過ごして癒されなくっちゃ!」

 

リリアンはハーマイオニーの手を引っ張って寮の自室に戻っていく。

ハーマイオニーは言葉では抵抗するが体は全く拒否することなくリリアンに連れて行かれる。

塔に上り太った婦人の肖像画を超えてリリの自室に到着するころにはハーマイオニーの心臓は全力で走った後の様になっていた。実はリリの部屋に入るのはこれが初めてであった。

 

(ここがリリの部屋……。リリらしさが出てるというか、カワイイ部屋……。リリの香りも強くてくらくらしてくる。はっ、私臭くないかしら!? 今日は飛行訓練で汗かいたし!)

 

「ほらほらハーミー入って来て。お菓子もいっぱい用意してあるしいっぱいおしゃべりして楽しみましょう。今日は朝までずっと一緒よ。」

 

ベッドに座って隣をポンポン叩いて座るように促す。

ベッド、朝まで一緒、楽しむ。これらのワードからハーマイオニーの脳内で桃色の妄想が始まってしまうが、室内に充満した濃厚なリリの香りと強めてしまった呪いがハーマイオニーの思考を鈍らせる。

そのままリリの隣に座るといきなり抱き着かれてベッドに押し倒された。

 

「リリ!? ちょっと待って、せめてシャワーぐらい。いやそもそも私たちまだ……。」

 

「ハーミー。好きよ。大好き。でもハーミーが嫌がることはしたくないの。

ハーミーは私の事……好き? それとも嫌い?」

 

「わ、私もリリの事は好きよ。で、でもそれって友人としてなのか、恋人にしたいってことなのかまだわからないの。いやそもそも女同士だし、私ってこういうことって全然わからないの。でも! リリとこうしているのはすっごく胸がドキドキするけど……嫌じゃないわ。」

 

二人は見つめ合う。

たっぷり1分ほどはそうしていただろうか。

 

「ふふふ、私のどんなところにドキドキしたの?」

 

「え! えっと、秘密よ!」

 

「え~。まぁ良いわ。今日は一緒におしゃべりとか同じベッドで寝るぐらいでそれ以上はするつもりはなかったし。」

 

「え……。」

 

「だってハーミーとは一緒のベッドで寝ようって言っても逃げちゃうし。今日はハーミーが私を独占ね。ハーミーが思うようなのはもっと好きになって恋人同士になってからね。」

 

その後は気を取り直して日常の事、友人の事、趣味、授業、色んな事を話しあった。

お互いに知らなかったことを多く知ることができまた一つ仲が深まった。

シャワーを浴びてパジャマに着替え同じベッドに潜る。

ちなみにシャワーは一緒に浴びようって誘ったが真っ赤になって断られてしまった。

 

「勉強だけじゃなくてこうやって一緒に話すだけでも有意義でしょ? お互いに多くの事を知れたのはいいことね。」

 

「でも同じベッドで寝なくても……。」

 

「距離が近くなるのはいいことよ。それじゃあ、おやすみ。いい夢を。」

 

リリはハーマイオニーの頬に軽くキスをして目を閉じた。

ハーマイオニーはあまりの衝撃で動きが止まってしまったがこれぐらいいいだろう。

ぶっちゃけこれでもかなり我慢しているのだ。

隣に運命の人がいるというだけでいつも以上にぐっすり眠れそうだなと思いながら思考は夢へと沈んでいった。

 

ハーマイオニーはしばらくして意識が復活したが既にリリは眠ってしまっており、何も言うこともできずドキドキしながら数時間も眠ることができなった。




飛行訓練と真夜中の決闘でした。

リリは着実にホグワーツでの影響を強めてます。
でも愛しているとは言ってもまだ恋人関係になってはいません。
最初はハーマイオニーと決めています。
ハーマイオニーが墜ちたらその後はどんどんハーレムが増えていく予定。

飛行訓練はほぼ原作通り。
ただしリリは無関心

その後のハリー、ロンとフォイの決闘もありましたが
ハーマイオニーが不在の為色々と変化しました。
ロンはあのまま逃げなかったら周りからひどい目にあっていたでしょう。

リリとハーミーの仲が深まりました。
あと少しでハーミーも堕ちます。

それでは次回お楽しみ。
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