仕方が無いと割り切るべきなのか、もっと違うことを書くべきなのか……。
それでは69話どうぞ。
パーバティ・パチルはリリアン・リンリーのハーレムの中でも特に活動的な元気っ娘である。
今日もいつもの様に元気にリリとホグワーツを楽しんでいる。
こんな気質のせいでハーレムの一員に選ばれた当初は嫌みな先輩(スリザリンだけにあらず)から仲の良い友達の延長で選ばれただけとも言われたことがあった。
実際、パーバティ自身他のメンバーと比べると愛が弱いかななんて思うこともあった。
正妻のハーマイオニーは一番の愛を。
ジニーは一番魅了されている。
ダフネは自覚しているかはともかく依存している気がする。
双子の妹のパドマは崇拝だ。
母性たっぷりのクラウディアはぬくもりと癒しを惜しみなく。
自分では何となく答えは恋人だと思っている。
嫁や愛人、それに他にも普通ではない仲の女の子がいるというのに恋人と言うのもおかしいかもしれないがそれが一番しっくりくるのだ。
まぁ、納得するような答えではないかもしれないが、とにかく長く共にいる時間は負けていないと思っている。
どんなことがあっても恋に愛に真剣そのもの! 今日もリリと楽しく過ごそうと意気込んで部屋を飛び出した。
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年も終わりに近づき、最終学年の7年生はそろそろ卒業やその後の事もしっかりと考え始める時期だ。
リリの周りも
「みんなはどうしたいの?」
ハーレム全員で夕食を食べている最中に卒業後の話をしていると主であるリリがそんな事を聞いてきた。
「そうねぇ……。私はしっかりと働きたいとは思っているわ。誰かさんはロザリンドさんと同じようになりそうだし、しっかりと養わないとね。」
ハーマイオニーは働いてリリの事を養うつもりだ。リンリー家は歴史が長く蓄えも多くあるし女たちが放っておかないので何もしなくても生活だけは出来るがここはしっかりと働きたいというのがハーマイオニーの考えだった。
「ふむ……。私も働こうかしら。」 パドマがハーマイオニーに同調する。
「私は正直悩み中。働くことも魅力だけどリリと離れるのも嫌だもの。」
最近少しずつ素直になっているダフネは本音を隠さずに言う。
「私は……どうしましょう。」
ここでメイドとして愛人として常に一緒にいます! なんていうかと思いきやジニーはちょっと悩んでいた。自分の愛が暴走して迷惑をかけたのが実は時間をおいて堪えてきたのだ。
ちなみにここにはいないクラウディアだが、キャロルの後任としてリンリーと屋敷の護衛の役割として日々修業中だ。しかも上司のキャロルと違い他の魔法や家事全般も高水準なので総合的にはロザリンドのメイドたちの誰よりも上であったりする。
「はい! 私はずっと一緒が良い! だから屋敷でメイドになる!」
ずっと一緒が良い。それがパーバティの答え。
前の特別授業で癒しの力が開花したので癒者などに就職することは容易いだろう。
だが、就職など関係ない傍で支え続ける。癒しはリリだけに与えたい。
自分は頭も
そう言う決意の表れでもあった。
その後は就職希望はどこがいいとか話し合ったり、パーバティの話からロザリンドのメイドたちの中で誰が一番かなどと言う話題で盛り上がった。
ちなみに先代リンリーのロザリンドの
専業は二人でメイは屋敷全般を仕切り、キャロルが警護担当。
他三人はレーナが魔法省勤務、リディアがお菓子メーカーに、アンがグリンゴッツで働いている。
働いていると言っても常人の勤務形態よりも自由に働くことができるため屋敷でメイドでいることも多い。この5人がお互いに得手不得手を補ってリンリー邸は成り立っている。
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次のリリの一日自由権利はパーバティの番である。
何を要望したかと言うとデートだ。
休日一日全部を使ったオールデート。
行き先はホグワーツ生にとってのデートスポットのホグズミードや魔法使いにとって馴染みのあるダイアゴン横丁ではなくロンドン市街、つまりはマグルの街だ。
マグルの商品は魔法使いにはない魔法に頼らずに到達した洗練されたものである。
衣服や食べ物の種類などは比べようが無い。
パーバティは片親がマグルであるのでマグルの文化にも通じている。リリは逆にマグルの血は入ってはいるが魔法界でほぼ生活していたためマグル文化は新鮮に映るだろうというパーバティの計らいだ。
デートということでべたではあるが待ち合わせ中である。
目印の建物の下でリリを待つパーバティ。ちなみに集合時間1時間前から待っている。
ワクワクそわそわしながら待っていると無粋な輩が近づいてきた。
「君、一人?」
「可愛いね! 良かったら俺らと付き合わない?」
パーバティの口から過去最大級のため息が出る。べたはべたでもこんな展開はビンズの魔法史の授業以上に要らない。
無視をしているが
そしてべたな展開は連続する者である。
「あなた達、その娘は私のよ。パーバティお待たせ! 待った?」
待ち人はシチュエーションもあって最高にときめいている。
不要物はさっさと消え去って記憶にさえももう残っていない。
「ううん、今来たとこ……ふふっ。」
これまたありきたりな事を繰り広げる二人。やってみたくて実際にやってみたが何となくおかしくなって笑ってしまう。
「さ、エスコートよろしくね。」
「お任せあれ、お嬢様。」
今日は二人ともいつもの魔法使いの恰好やホグワーツの制服ではなくマグルのファッション誌を参考にした格好だ。どんな服を着て来るかは当日まで内緒だったが、これは大正解であった。
普段見慣れた姿でないだけで魅力の補正が大幅に上昇だ。
ちょっとしたアクセサリー一つとっても素晴らしい。
このリリを今日は独り占めできると思うとそれだけでにやけてしまいそうだ。
それに関してはリリの方も同じ気持ちであった。
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街中を歩くだけで物珍しさにリリは目を輝かせる。それを微笑ましい気持ちでパーバティが見守る。
店に並ぶ商品の説明を求められたり、マグルの道具に驚くリリは新鮮だ。
ただ二人で並んで歩くだけでも楽しすぎる。
途中でお菓子を買って食べ歩くとこれまたマグルによる新鮮な味に驚いているようだ。
「リリ、クリームついてる。」
「どこ?」
「ここ、よ。」
口元に付いたクリームを指でふき取る。そのまま指事リリの口に持っていく。
美味しそうにそれを頬張るリリ。
本当は舐めとっても良かったのだが、ここでは我慢、我慢だ。
「口でも良かったのに。」
「せっかく我慢してたのに気持ちを揺るがさないで。そういうのは夜になってからのお楽しみにしたいの。さ、次は着せ替えショーよ。」
やって来たのはどんな服でも揃うと評判の店だ。
前にダフネが着せ替えショーをしたというのを聞いて自分もやってみたかったのだ。
あっちはロンドンや海外のパリにも出店しているグラドラグス魔法ファッション店だったが、こちらはマグルの店だ。また違った楽しみができそうな予感で胸がいっぱいのリリ。
「さぁさぁ、どうぞ!」
ロザリンドのコネと金の力で大きめの部屋を貸し切ってモデルリリ、観客パーバティの個人ファッションショーが幕を開けた。
まずはドレス。色は大人な黒、しかも背中を大胆に開けたものだ。
「どう……? ちょっと恥ずかしいんだけど。」
「5億点。」
普段は比較的子供っぽいリリがいきなりアダルトな雰囲気になって目の前に現れたのだ。
パーバティの語彙力は死んだ。
恥ずかしがったリリはすぐに次の服に着替えた。
先程と打って変わってゆったりとした落ち着いた雰囲気。
こちらまでほわほわとした空気になる。
「良いわね……。普段読書なんてしない私でも一緒に本を読んでカフェでくつろぐのもいいかも。」
「じゃあ、次の二人っきりのデートはこれでいく?」
「それはどうかしら? まだまだ服はいっぱいよ!」
先程のドレス以上に布面積の少ない大胆なもの、縁が無かったボーイッシュな恰好、ヨーロッパにはなさそうな異国風情溢れる服。
そのどれもが最高で眼福であった。
結局全部購入することにした。これで今度はハーレム全員の前でファッションショー開催が決まった。
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そして最後にはラブホテル。
これもまた魔法使いには無い文化だ。受け付けでの年齢とかの色々は魔法で誤魔化した。もちろん魔法省にはロザリンド経由でアンブリッジが手配してくれているので未成年の問題は解消済みである。
色々目新しいものがあるが、それはつまりこの夜を楽しむことができるということだ。
ちなみに女同士専門の場所を選んでもらった。男女の場所なんて入りたくもない。
パーバティは先に体中をしっかり念入りに洗って待つ。
一緒に入るのも良かったけど我慢できる自信はない。
上がってきたリリはいつものシャンプーと違った香りで新鮮に感じる。
この時だけはハーマイオニーや誰も知らないリリを自分だけが知っているというのがたまらない。
夜はまだ長い。おたのしみはこれからだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~R-18の壁~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌朝、ホテルでの朝チュンと言うのを体験。朝チュンはよくやるがこういうシチュエーションは何時になっても良いものだ。
「おはよ。」
「おはよう……。あーあ……。今日はすぐにホグワーツに戻らなきゃならないのかぁ……。」
リリはこのままさぼりたかった。だが、そうもいかない。
「今日も一日楽しみましょう。どこだってリリと一緒なら楽しいわ。」
そう言って軽くキスをする。このままもう一泊したい欲望を必死に我慢するリリ。
ホテルを出て軽く朝食をいただく。
帰るまでがデートということでギリギリまでこの時間を楽しんだ二人だった。
パーバティ回でした。
ハーレムメンバーは将来について大分考えが決まり始めてきた感じ。
それぞれ色々ありますが関係が大きく変わったりはしません。
そしてパーバティはデート。
待ち合わせ→邪魔男→颯爽と現れる恋人という展開に。
男はしばらく女性恐怖症になりました。
ファッションショーの服はちょっととある作品を参考にしました。
そしてラブホテル。描写はカット。
帰りはキャロルの姿くらましで一気に移動です。
それでは次回お楽しみに。