そういう時ほど書くスピードが速くなる気がする。
それでは9話どうぞ。
ハロウィーンの後からリリアン・リンリーとハーマイオニー・グレンジャーの関係は大きく変わった。
一緒のベッドで寝て、移動するのも、授業を受けるのもずっと一緒に行動するようになった。
一番である恋人の座を取られた他の女子たちは最初のうちはハーマイオニーへの敵意を隠そうともしなかったが、リリのあまりに幸せそうなオーラで数日もしたらすっかり認めるようになっていた。
リリアン・リンリーはカワイイ子が好きだ、大好きだ。
最愛の恋人ができたからと言ってそれが変わるわけではない。
むしろハーマイオニーと恋人になったことで、一番欲しかったものを手に入れたことでそれ以外のそれまで自重していた女子へのアプローチが激化した。
スキンシップ、ハグ、様々な接触に言葉。女子たちへの
もちろん一番好きなのはハーマイオニーであることは変わらない。
しかし一番が確定したからこそ他の女の子とも良い関係を築きたかったのだ。
良い関係を築きたいのはリリだけではなかった。
ホグワーツ中の女子たちがリリの二番手、あるいは三番手を、愛人の座を狙っていた。
廊下で告白される、授業中に熱烈なラブレターを受け取る、食事中に拉致されかける。
それがしばらくのホグワーツの日常になった。
ハーマイオニー・グレンジャーはそんなリリと周囲の騒動を嫉妬しながらも見守ることにした。
リリがああいう女性なのは入学した時から分かっていた。
リリに好意を寄せる多くの女の中で自分の事を一番だと言ってくれて、愛してくれているのだ。
他の子と仲良くしているのはちょっと、いや非常に妬ましいが愛する人を信じることにしたのだ。
そうした状態が数週間続いた。
結論としてホグワーツ女子の中でいくつかのルールが決められた。
一つ。リリアン・リンリーの正妻はハーマイオニー・グレンジャーである。
二つ。リリアン・リンリーの愛人はリリに選ばれた者である。誰にも邪魔は出来ない。
三つ。リリへのアプローチは禁止しない。但し強引な手段は禁止。
四つ。愛人関係になくてもリリが求め、それを受け入れるのなら問題なし。
全くもって酷いルールができたと頭を抱える教師陣。
だが、リリの母親であるロザリンドが在学中よりはマシだと言い聞かせてどうにか耐えた。
ちなみに未だにリリの愛人の座に収まった女はいない。
リリ曰く現在品定め中との事だ。これがロザリンドであれば片っ端からハーレム入りしていたことだろう。
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11月になりクィディッチが開幕した。
初戦はグリフィンドール対スリザリン。因縁の対決だ。
だが、今年は例年とは様子が違う。
男子たちだけが必死にお互いを罵り合っているが女子は対抗するベクトルが違う。
リリの気を引くための争いをしていた女子たちはいつの間にか憎しみ合う間から高め合うライバルへと変化を遂げていた。
クィディッチの試合も単純に楽しむつもりだ。楽しむとはいっても試合を見てはしゃぐであろうリリの姿を目に焼き付ける方にだが。
とは言え、それは選手以外の話。
グリフィンドールの選手であるアンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット、ケイティ・ベルは覇気に満ちていた。
いつもクィディッチ狂いと言われているほどのキャプテン、オリバー・ウッドをもひるませるほどである。
「アリシア、ケイティ、行くわよ!」
「ええ! ここでリリちゃんにカッコイイところ見せましょう!」
「もちろん! シーカーなんていらないってことを証明してやるわ!」
(((勝利! そして、リリちゃんの愛人への第一歩!!)))
他の誰にも真似できない選ばれた選手だけの特権。
確実に自分たちだけを見てくれる絶好の場。
これは気合が入らないわけがない!
控室で最後のミーティングを行っているとリリが激励するためにやって来た。
キャプテンウッドはチェイサーの三人の調子が上がるなら恐怖など問題ないと許可を出した。
「アンジェリーナ、アリシア、ケイティ。頑張ってね! これは私からの勝利のためのプレゼントよ。」
そう言うと三人に立て続けて頬にキスをした。
リリからのキス。
唇は未だに
つまり……自分たちはリリのお気に入り認定されている!!!
闘志を燃やす三人に更に燃料が投下された。
「この試合に勝ったら……もっとしましょう?」
三人は爆発した。
それを見ていたオリバー・ウッドは後に語る。
「試合が始まる前なのにスリザリンに同情してしまったよ。ああ、これは酷い試合になるなって。」
数十分後。
選手たちが控室からコートに入場する。
気合も何もかも十分なグリフィンドールに対してスリザリンは圧され気味だった。
運が悪いことにスリザリンのチームには女子が一人もいないのである。
これではリリの存在は逆にしか働かないのだ。
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クィディッチ競技場は満員である。不在なのはダンブルドアぐらいだ。
マダム・フーチが審判を務め、試合が始まった。
男子たちは必死に応援用の旗を振ったり、声援を飛ばしているが女子たちは双眼鏡を用意してリリを必死に見ている。
そのリリはハーマイオニーの隣でチェイサーの三人を応援していた。
応援をされている三人のことは羨ましいが、それでも彼女たちの活躍で一喜一憂するリリの姿はいつもと違い格別である。
試合が開始して15分が経過した。
試合は見たことも無い内容になっていた。
グリフィンドール……230点
スリザリン……40点
この時点でスニッチを捕まえてもスリザリンの負けが確定している。
だが、このままではさらに点差が開くのは確定だ。
グリフィンドールのチェイサーの動きが異常だった。
箒が出せる最高速度のまま減速もせず突き進む。
ブラッジャーも紙一重で避け続け速度を落とすことさえできない。
そんな三人がまるで思考が繋がったかのように連携してくるのだ。
互いに目も合わせないのにクアッフルが行き交う。
キーパーも必死になって防ごうとするがなすすべがなく点が積み上げられていく。
気が付いたらこんなことになっていた。
シーカー、ハリー・ポッターの箒が暴走していることなど目に入らない程の激しく美しいプレーに男子の全てが魅せられていた。
女子はリリに魅せられっぱなしだ。
10分後。
ようやくスニッチを手にしたスリザリンのシーカーだったが、本来掴めらば勝つのが殆どのそれを投げ捨て足早にコートを後にしていた。
グリフィンドール……330点
スリザリン……210点
シーカーによるスニッチ150得点を入れても100点以上の差。正直異常であると言わざるを得ない結果であった。それでも勝ちは勝ちだ。
スリザリンは失意に沈み、残りの三寮はグリフィンドールの勝利に舞い上がっていた。
勝利の立役者のチェイサーの三人は試合が終わると即座に着替えてリリの元に向かおうとした。
だが、控室にはリリがすでに待ち構えていた。
「おめでとう! 三人ともとってもかっこ良かったわ!」
そう言いながら三人に向けてダイブしてきた。とっさに受け止めるが先ほどまでの試合の大量の汗による臭いは気にならないか、自分たちはどうすれば良いのか。これで愛人になれるのか、などの思考でいっぱいであった。
「リリちゃん、その嬉しいんだけど離れてくれないかな?」
「私たち絶対汗臭いわ! シャワー浴びなきゃ!」
「でも……私たちの全てを知ってもらうにはむしろこのままの方が……?」
「シャワーなら一緒に行かない? 監督生に聞いたんだけど専用のバスルームがあるみたいなの。一緒に行きましょう!」
「「「是非!」」」
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監督生とクィディッチキャプテンのみが使用を許可されているバスルームがあるが、リリは女子監督生の全員と教師から使用許可を得たのである。
ここにいるのはリリとチェイサーの三人、そしてハーマイオニーだけである。
「なんで私まで……?」
「ハーミーとも大きなお風呂に一緒に入りたかったから!」
「まぁ、良いけど。それより! ちょっとは隠したらどうなの!?」
現在脱衣所で各自入浴準備中であるが、ハーマイオニーやアンジェリーナ、アリシア、ケイティは恥ずかしがって中々服を脱ごうとしてくれない。
逆にリリはすぐに全裸になりタオルで体を隠すこともせず堂々としている。
「? 恥ずかしがることなんて無いと思うけど? 先行ってるね。」
「はぁ……。まぁ良いわ。私も行きますか。」
ハーマイオニーも浴場に向かおうとしたら、アンジェリーナたちが膝から崩れ落ちていた。
全員が顔を手で覆っており、指の隙間から血が滴っている。
「だ、大丈夫!? マダム・ポンフリーの所に行った方が良いのかしら!」
「だ、大丈夫……。鼻血が。」
「ちょっと刺激が強かっただけだから……。」
「ここで死んだらもったいないわ。ああ、でもこれから死ぬのかも……。」
真正面からリリの裸体を見たことによる衝撃によって血圧が一気に上昇しただけであった。
ハーマイオニーは呆れながら、三人は覚悟を決めて浴場に足を踏み入れた。
まずは髪と体を清潔にしようとしたらリリから爆弾発言が飛び出した。
「今日大活躍だった三人の為に私が洗ってあげる。髪も体も隅々までね。」
(これはきっと夢ね。起きたら試合開始前なんだわ。) 現実逃避するアンジェリーナ。
(きれい……。) 思考が鈍っているアリシア。
(洗い、密着、幸福、絶頂、……死?) 死を予感するケイティ。
色とりどりの泡を使って順番に三人を洗っていくリリ。
髪を丁寧に洗い、腕、胸、腹、足、隅々まで洗っていく。
「やっぱりスポーツクィディッチをやっていると体が引き締まっているのね。触っていて気持ちが良いわ。」
「あ……。ああ、ああああ。」 あまりの気持ち良さに声を止められないアンジェリーナ。
「アリシアは胸が大きいわね。私と二つしか違わないのに。後で秘訣教えてね?」
「は、はいぃぃ! 胸が大きい方が好みでしょうか!?」 思わず敬語になってしまうアリシア。
ちなみにリリはどんな胸であろうと平等に好きである。
「きゃ!? ごめんなさいケイティ。大丈夫?」
泡で滑って全裸のまま抱き着いてしまったリリ。
「ええ、大丈夫よ。」
(アグアメンティ、アクシオ、ウィンガーディアム・レヴィオーサ、エレクト、スコージファイ、テルジオ、…………。)
言葉とは逆に頭の中では理性を保つために知りうる限りの呪文を延々と唱えているケイティ。
洗い終わり湯船に浸かるころには三人とも試合の疲れと幸せの連続でぐったりとしていた。
「さてと、ハーミーお願い。」
「はいはい。今行くわ。」
先に洗って湯船でゆったりしていたハーマイオニー。
リリに呼ばれると後ろに座る。
「それじゃあ、今日もよろしくね。」
いつもの習慣でリリの身体はハーマイオニーが洗っているのだ。
うっとりとした表情で洗われていくリリ。やはりハーマイオニーに体を任せるのは心地が良い。
こうして幸せと鼻血で溢れた裸の付き合いでチェイサー三人娘はリリとの距離を格段に縮めたのだった。
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一方、グリフィンドール期待の新人シーカーであったハリー・ポッターはどうだったかというと。
「あれが選ばれたシーカー? 俺だってあそこまでひどくねぇぞ!」
「正直、ダンブルドアやマクゴナガルの贔屓だから選ばれただけなんじゃねーの?」
「というか、見てなかったわ。チェイサーが凄すぎだしな。」
「ああ。ポッターがいなくてもいいんじゃないかな。」
箒の制御すらできなかったハリーは誰にも期待されることはなくなっていった。
結果的には試合に勝利をしたのだが、ハリーにとってはこの結果すらも悪かった。
負けたのなら期待外れ、戦犯として記憶に残る。
だが、今回の結果はそれ以下だ。ほとんどの生徒がハリーを見てすらいなかった。
負けて悔しいはずのスリザリンでさえハリーの事を見ていない。
数人のグリフィンドールの友人だけが慰めているぐらいだ。
(くそっ! スネイプめ! なんで僕の事を!)
ロンからスネイプがハリーの箒に何かしているということを聞いたハリーはスネイプに対して憎しみを募らせていっていた。
ハリーの中で黒い何かが大きくなっていた。
リリとハーミーが恋人になったことでしばらくホグワーツは荒れました。
それでもリリママのロザリンドがいた時よりはマシという事実。
クィディッチ開幕。
リンリーバフによりチェイサー三人娘の実力が大幅に増加!
シーカーなんて要らなかったんだよ!
ハリーは原作同様にクィレルに呪いをかけられてスネイプ先生がそれを防いでますが
ハーマイオニーが何もしなかったので試合終了までずっと暴れ箒の上で耐えてました。
それだけでもすごいのに、不幸にもチェイサーの活躍が凄すぎてほとんど見ていないという事実。
チェイサーの活躍が凄すぎるかもしれませんがリンリーのバフがそれだけ強いということだと思ってください。
チェイサー三人娘へのご褒美。お風呂回でした。
ハリーは活躍できなかったので負の感情が更に増加。
それでは次回お楽しみ。