無愛想な君に恋をした   作:R R R R

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悠哉君と梨子ちゃんが東京から帰ってきた後の話です!
第15話スタートです!


買い物デート?

梨子のピアノコンクールが終わり、内浦に戻ってきた翌日。俺は梨子に沼津のショッピングモールに買い物に誘われていた。

 

「お待たせ!遅れてごめんね!」

 

梨子がやってきた。

 

「別に時間通りだろ。俺が少し早く来ただけだ。」

 

その理由は、姉さんが女の子を待たせるなとうるさかったので、早めに出てきただけだった。

 

「そうなんだ。じゃあ、行こっか。」

 

そう言うと、梨子は俺の手を握ってきた。

 

「なんだよ、梨子。」

 

「あ、嫌だった?」

 

「別に嫌ではないけど、突然だったから驚いただけだ。」

 

「じゃあ、手をつないでいてもいいでしょ。」

 

「はぁ、別に好きにすれば。」

 

「ふふ、ありがとう。」

 

そうして、俺らはショッピングモールへと向かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ショッピングモール

 

俺らはショッピングモールに着いた。やはり広い。さて、まず梨子はどこへ行きたいのか。

 

「で?まず最初にどこに行くんだ?」

 

「まず最初はお洋服を見たいかな。」

 

「じゃあ、さっさと行こう。」

 

「うん。」

 

歩きながら梨子と話す。

 

「お前、疲れていないのか。」

 

「そりゃあ、少しは疲れているわよ。」

 

「じゃあ、今日は休んだ方が良かったんじゃないのか。」

 

「でも、悠哉君とお買い物に行きたかったから。」

 

なんだそれ。それなら休んだ方が絶対良いだろ。

 

「はぁ、何それ。意味が分からん。」

 

「なんでも良いでしょ。ほら、お洋服屋さんに着いたよ。さぁ、入ろ。」

 

「おう。」

 

梨子は中に入ると色々な服を手に取っていく。

 

「あ、これかわいいなぁー。あ、こっちもかわいい。あっちも良いなぁ~。」

 

そんな感じで梨子は色々な服を見ていた。

 

「悠哉君、ちょっと試着してみるから、どっちがいいか見てくれない?」

 

「俺は服のセンスはないからあまり参考にならないぞ。」

 

「良いの!私は悠哉君の意見が聞きたいの!」

 

何でそんなに俺にこだわるのだか。

 

「分かったよ。どっちか選べばいいんだな。」

 

「うん!」

 

何でそんなにうれしそうなんだよ。意味が分からん。

 

「じゃあ、着替えてくるね!」

 

「おう。」

 

数分後

 

「一着目がこれだよ。」

 

梨子が着てきたのは薄い水色の花柄のワンピースだった。

 

「ちょっと待ってね。次の服着るから。」

 

そう言って梨子は試着室のカーテンを閉める。そしてまた数分後。

 

「お待たせ。二着目はこれなんだ。」

 

そう言って着てきたのは白いワンピースだった。結局どっちもワンピースじゃないか。

 

「さっきのと今の、どっちがいいかな?」

 

正直どっちでもいいのだが。

 

「それ、俺が選ばないといけないのか?」

 

「だって、悠哉君しかいないじゃない。今日折角買いに来たんだから選んで?」

 

「分かったよ。別にどっちでもいいがどちらかと言われたらあとの白い方がいいんじゃないか。」

 

「そっか、じゃあこっちにするね!悠哉君は服選ばないの?」

 

「別に今欲しいと思わないからいい。」

 

「じゃあ、私が選んでも良い?」

 

「は?」

 

人の話聞いていたのか。俺はいらないって言ったんだぞ。

 

「私が選ぶの嫌だ?」

 

何でそう言う風に言うかな。そう言われるとこっちが悪役がみたいで断れなくなる。

 

「チッ、好きにすればいいだろ。」

 

「じゃあ、選んでくるね!」

 

はぁ、面倒くさいったらありゃしない。そして数分後。

 

「これなんてどうかな?」

 

梨子が持ってきたのは、黒いボーダーラインのTシャツだった。

 

「ふーん、別にそれでいいんじゃないか。」

 

「じゃあ、悠哉君試着してみようよ。」

 

「は?」

 

何でそこまで...もうそれでいい。正直そう思う。

 

「私だって試着したんだから、悠哉君も試着してきて!ほら、早く!」

 

そう言いながら梨子は俺の背中を押した。

 

「はぁ、分かった。分かったから押すな。」

 

「はーい。」

 

そして俺は試着室で梨子の選んだ服を着て試着室のカーテンを開ける。

 

「梨子、これでいいか?」

 

「わぁ、とても似合っているよ!」

 

お前が選んできたんだろ。

 

「じゃあ、これも買うよ。おい、さっきのワンピース貸せ。」

 

「え?どうして?」

 

「どうでも良いだろ。さっさと渡せ。」

 

「う、うん...」

 

梨子からさっきのワンピースを受け取った俺は足早にレジへ向かう。

 

「すみません、これください。あと、これ分けてください。」

 

そう言ってレジに商品を置く。

 

「かしこまりました。えーっと、合計で1万円になります。」

 

1万か、やっぱり服はなかなかするな。そんなことを考えていると梨子が話しかけてきた。

 

「え、私の分は私がお金払うよ!」

 

「いいよ、これでお願いします。」

 

そう言って1万円札を財布の中から取り出す。

 

「分かりました。ちょうどお預かりいたします。はい、どうぞ。レシートはどうしますか?」

 

「お願いします。」

 

「はい。レシートです。」

 

「ありがとうございます。」

 

そうして店の外へ出た。

 

「悠哉君、私の分は私が出すよ!」

 

まだ言ってるよ。面倒くさい。

 

「良いって言ってるだろ。バイトしてるからある程度の金はあるんだ。あれくらいどうってことない。」

 

「そ、そっか。じゃあ、お言葉に甘えるね。」

 

さっさとそう言えばいいのに。と思って腕時計を見るとちょうどお昼時だった。

 

「もう昼飯の時間だな。おい、フードコート行くぞ。」

 

「うん。」

 

そうして、フードコートに着いた。

 

「混んでるな。」

 

「そうだね。あ、あそこ空いてるね。行こっか。」

 

「おう。」

 

そうして見つけた席に座る。

 

「梨子は何食べる?」

 

「う~ん、何にしようかな。あ、あそこのパスタ屋さんにしようかしら。」

 

「そうか、だったらこれで足りそうだな。」

 

そう言って財布から1500円を取り出す。

 

「え、いいよ。さっきだって出してもらったんだし...」

 

「面倒くさいから使え。こういう時は男が出すんだろ。」

 

「でも...」

 

「でもとかいいから。ほら、使え。」

 

「分かった。ありがとう。」

 

そして、俺と梨子の料理が揃い、食べ始める。

 

「悠哉君、少しそっちのもらってもいい?」

 

「ああ、いいけど。」

 

そう言うと、梨子は口を開けた。

 

「...何してんの?」

 

「えっ、こうしたらあーんってしてくれるかなって。」

 

どうしてそう思ったんだよ。

 

「してくれない?」

 

梨子は上目遣いで俺の事を見てきた。

 

「チッ、ほら、口開けろ。」

 

「う、うん。」

 

そして梨子の口の中に入れる。

 

「あ、ありがとう。美味しいね。あ、じゃあ、私のもあげるね。はい、あーん。」

 

「え?」

 

今度は梨子がこっちにあーんしようとしてきた。

 

「俺はいいよ。」

 

「いいじゃない。ね?口開けて?」

 

そうしてまた上目遣いでこっちを見てきた。

 

「はぁ、分かったよ。」

 

そう言って梨子のパスタを口の中に入れた。

 

「ん、美味いな、これ。」

 

「そうだよね!」

 

そんな話をしながら昼飯を食べ終える。食べ終えた後も俺と梨子はショッピングを続けた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

夕方

 

俺らはショッピングを終え、梨子を家に送った。

 

「悠哉君、ちょっといいかな?」

 

「なんだ。」

 

「こっちに来てくれる?」

 

梨子に言われて梨子について行く。梨子につれていかれた場所は梨子の家の前の海岸だった。

 

「まず、この前のピアノコンクールはついてきて色々助けてくれてありがとう。」

 

「別に助けた訳じゃない。ついて行ったのも千歌がわがままを言ったからだ。」

 

「それでも、悠哉君は私に色々してくれた。悠哉君がいなければこの前のピアノコンクール、成功していなかったと思う。」

 

はぁ、今日の梨子は少し変である。

 

「分かったよ。助けになれてよかった。それで?」

 

「だから、せめて、ありがとうって言わせて。」

 

「分かったよ。どういたしまして。」

 

「うん。そしてね。もう1個言いたいことがあるの。」

 

なんだろうか。

 

「何?」

 

「私、悠哉君のことが好きです。悠哉君があの不良から私を助けてくれた時から。だから、私と付き合ってくれませんか?」




梨子ちゃんにあーんしてもらえるなんて...ズルいぞ!悠哉君!そして梨子ちゃんが悠哉君に告白しましたね。二人は今後どうなっていくのか?次回以降の話も読んでくれるとうれしいです!しろあん01様、びーとで様、バーッテク様、陽@曜花推し様、WINGL96様、kaei様、はせがわりょうま様、お気に入り登録ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!もしよければ、お気に入り登録よろしくお願いします!感想などはいつでも受け付けております!

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