第17話スタート。
梨子Side
私が悠哉君に振られてから、私はしばらくの間、自分の部屋に引きこもっていた。食べ物もろくにのどを通らず、ずっと部屋で泣いていた。彼のことを忘れようとしてもやはり頭の中で悠哉君のことを考えてしまう。初めて彼に出会った時のこと。私が不良に絡まれたときにそこから助け出してくれたこと。皆で彼をAqoursに誘った時のこと。ピアノコンクールの時に東京までついてきてくれたこと。一緒に買い物に行った時のこと。今でも鮮明に思い出すことができる。彼といるときは本当に楽しかった。少し無愛想だけれども、優しくて、かっこよくて。でもそのようなことを思い出すたび、振られた時の言葉が聞こえてくる気がする。そう思うとやっぱり悲しくなってしまっていた。でも、それよりもあの時のことを思い出させるのは、一緒に買い物に行った時に買ってもらった、あの白いワンピースだった。あの白いワンピースを見るたび、心が締め付けられる。
「梨子、ちょっといい?」
お母さんの声だ。何だろう。そう思って、お母さんのもとへ行った。
「ちょっと、買い物に行ってきてくれない?沼津のショッピングモールまで。」
正直行きたくない。あそこに行くとまた振られた時のことを思い出してしまうから。
「お母さん、ごめん。あそこはちょっと行きたくない。」
そう言うと、お母さんは、
「あんまり引きこもってたら体に良くないわよ。何かつらいことがあったのはわかるけど、それでも引きこもってちゃダメ。最近全く外出てないんだから、少しは外に出なさい。お母さん、ちょっと行かなきゃいけないところがあるから、行ってきてくれない?」
と言われた。
「わかった。行ってくる。」
仕方がないので、行く支度をしようと、自分の部屋に一回戻る。と、その時、私の目に入ってきたものは悠哉君が買ってくれたあの白いワンピースだった。このままだと使う機会がなくなってしまう。せっかく悠哉君が選んで買ってくれたんだし、着てみようかな。
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支度を終え、外に出る。そのまま沼津のショッピングモールへ行こうとすると、千歌ちゃんと曜ちゃんに会った。
「あ、梨子ちゃん!どうかしたの?最近外で会わなかったけど...」
曜ちゃんが心配してくれる。
「何でもないよ。ちょっと外に出てなかっただけ。」
「あ、梨子ちゃんそのワンピース、新しく買ったの?」
と、千歌ちゃんが質問してくる。
「ううん。この前悠哉君と買い物に行ったときに買ってもらったの。」
「そうなの!?いいな~。」
と、千歌ちゃんがうらやましそうな目でこっちを見てくる。
「そうだ、今から沼津のショッピングモールに行くんだけど、一緒に来ない?一人だと、少し寂しいから。」
と言って二人を誘ってみる。
「いいの!?じゃあ、千歌行く~!」
「じゃあ、私も梨子ちゃんについていくであります!」
「ありがとう。じゃあ、行こう。」
『うん!』
そうして3人でショッピングモールへ向かった。
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今、私達はショッピングモールである程度買い物をし終わって、私はお手洗いへ行っていた。お手洗いが終わり、千歌ちゃんと曜ちゃんが待つ休憩スペースへ向かう途中で、私は見てはいけないものを目にしてしまった。
「おい、あんまり、引っ付くなよ。暑苦しい。」
「え~、いいじゃ~ん。最近悠哉と一緒にお買い物に来る機会なかったんだから~。こういう機会じゃないと悠哉に抱き着けないし~。」
私が見てしまったもの。それは、悠哉君と、悠哉君の腕に知らない女性が抱き着いている姿だった...
梨子Side end
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