ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕 作:ULTRA-7
まだそこまでには至っていませんが、温かい目で見守ってくれたら幸いです。
それでは第二十九話、始まります。
第二十九話 不吉な予感(改稿中)
「~~~~~~~♪」
俺は今リーンボックスのライブ会場に来ていた、ベル姉から俺たちにホームパーティ
に招待されたのと同時に5pb.のライブにも招待されたからだ。当の本人は今この場に
はいない、まさかとは思うがまた部屋に籠ってゲームしてるんじゃなかろうか?
俺の他にネプテューヌ、ネプギア、アイエフ、コンパ、ノワール、ユニちゃん、ブラン、
ロムちゃん、ラムちゃんも招待されていた。ノワールたちとは会うのが本当に久しぶり
で思わず手を取り合ったほどだ、その時のネプテューヌのジト目ときたらもう…俺がな
んかしたのか!?
「おお~!」
「さすがリーンボックスの歌姫ね」
「です!!」
ネプテューヌたちが称賛の声を上げる、そうだろう!そうだろう!俺だってそう思った
程なんだからな!友達のことを誉められるとなんだかこっちも嬉しく思うよ。
ここ最近はよくメールのやり取りもしてる、今日のライブも5pb.が教えてくれた。俺が
ライブに行くとメールを打ったら『あの時の衣装とアイマスクを忘れずに持ってきて!』
ってメールが帰ってきたんだよなあ…それに俺が知る限りのデュエット曲のデータも欲
しいって、なんでだろうな?
「それにしても5pb.はすごいなあ…」
この曲、『きりひらけ!グレイシー☆スター』は本当に気分が乗る。今度CDを買ってNギ
アに曲を入れることにしよう。
「真司だって負けてないわよね」
「そうね…本当に」
そう考えてると、ノワールとブランがつぶやいた。俺は頭に?マークを浮かべる。
「え?ノワール?ブラン?何を言って…」
「「通りすがりの仮面シンガー」」
「うげっ!?」
な、なんでこの二人がそのことを…!?
「何でって顔してるけどテレビにばっちり映ってたわよ?」
「そ、そうなのか!?」
「あの時の放送は全国にオンエアされてたから…もちろん録画済みよ」
うああああああああ…あれ意外に恥ずかしかったりするんだよなあ…まさか二人に見ら
れていたなんて!?ネプテューヌは…まああの時豹変していた時だから見てはいないと
思うけど…
「すみません真司さん、私はばっちり…」
「うそぉ!?」
ネプギアには見られていたのか…でもまだネプギアでよかった、ネプテューヌなら絶対
にそのことでからかうに違いない!嫌でも想像つく…
「みんな!ありがとう!!」
「「「「5pb.ちゃあああああああああああああん!!」」」」
観客席から嵐のような声援が鳴り響く、俺も惜しみない拍手を送った。
「会場のみんなに今日は嬉しいサプライズがあるんだ!」
5pb.は会場のみんなに向けて話し出した、サプライズ?一体なんだろう?
「実は…今日ここに!僕のライブを盛り上げてくれたあの仮面シンガーがゲスト出演
してくれます!!」
「ぶふうおおおおおおおおおおおおおおお!?」
「仮面シンガー!?本当に!?」
「まじか!?」
会場全体が歓喜に満ち溢れる、俺はそれどころじゃない!そんな話初耳だ!?
「真司…知ってた…わけじゃなさそうね」
「あ、あたりまえだろ!?今初めて知ったぞ!?」
「だったらなんで…」
疑問が頭の上で飛び交う中ネプテューヌたちは…
「仮面シンガー?聞いたことないね、あいちゃんとこんぱは知ってる?」
「私は知らないけど…コンパは?」
「新聞で見ましたけど、5pb.ちゃんのライブの前座を務め会場を盛り上げた謎の
超アーティストだって書いてありましたです」
…ナニソレ恥ずかしい!?なんで俺なんかを話題に取り上げてるんだよ!?
「言っておくけど、ラステイションでもえらく人気よ?一部じゃファンクラブも
あるくらいなんだから」
「ルウィーでもそう、孤児院の子供たちもすごく気に入ってたわ」
あかん、そこまでくると嬉しさもあるが羞恥心も一層高くなる、そしてチラッと
5pb.の方を見る…
ニコッ!
…成程、だからあの時衣装を持ってきてくれと。謀ったな!?コンチクショウ!?
うう…でも宣言された以上でないわけにもいかんし…俺は仕方なく用意した衣装を
コールして纏う。
「真司?何やってるの?」
「着替えなんてして…あれ?その衣装どこかで…」
ネプテューヌとアイエフが俺に声をかけてきた、アイエフは俺の衣装に気が付いた
ようだ。うん、腹をくくるか…
「悪い、ちょっと行ってくる!」
俺はアイマスクを付け走り出す、そしたらタイミングよく光のパネルが現れそれが
5pb.のいる場所まで現れた。それを見た観客は声援を上げる。
「うおおおおおおおおお!!本物の仮面シンガーだ!!」
「仮面シンガー!!」
「…え?」
「し、真司が…」
「仮面シンガーさんですか?」
「「「…ええええええええええええええええええええええ!?」」」
「今更…よね」
「ええ…」
ネプテューヌ、アイエフ、コンパは驚きの声を上げた。俺はアハハと苦笑い、そう
やってる間に俺は5pb.のところまで辿り着いた。
「真司くん!久しぶり!今からよろしくね!」
「あのなあ…やるならやるで一言声かけてくれよ…」
「ごめんね、でも真司くんなら絶対やってくれるって信じてたから♪」
舌をペロッとだし謝る5pb.、怒るに怒れないじゃないかまったく…でもまあ、いいか。
「今から歌うのは…デュエット曲ってことでいいのか?」
「うん!だから真司くんにデータを送ってもらったんだよ、一緒に歌いたかったから」
「それじゃあ…何歌うかはまかせる!」
「OK!!」
俺と5pb.は背中合わせに立つ、同時にマイクを持ち5pb.が叫んだ。
「それじゃあ次の曲行くよ!『Finger on the Trigger』!!」
◇
リーンボックスの近海――
「ライブだか何だか知らないっちゅが煩いっちゅね~…労働してる身にもなって
ほしいっちゅ」
ライブの歓声や歌声に文句をつぶやく人…否、ネズミが何故か海底にて探索をし
ていた。
彼の名はワレチュー、何故そんなネズミが海底になどいるのだろうか?
「大体何でネズミが海に潜らないといけないっちゅか!」
ぼやきながらも腕に装着されているレーダーを見ながら何かを探す、どうやら反応
があったようだ。
「見つけたっちゅ!」
ワレチューの目の前の前には…不気味に赤く光る小さな石があった…
――――――
俺たちはリーンボックスの教会へ着いた、チカさんが何故かいなかったので不思議
に思い職員の人に聞いてみると…どうやら出張中らしい、まあ少しホッとしたかも
しれない。あの人結構苦手だからなあ…
しかしライブの後は大変だったぜ…ネプテューヌには問い詰められるし、俺は体験
入国の時にリーンボックスで起こったことを話したんだが…その時のネプテューヌ
の絶望的な表情ときたらもう。「なんであの時見ておかなかったんだ!?」とか、
「録画しておけばあああああ!?」とか…そして勝ち誇った表情のノワールとブラ
ンを見たネプテューヌが一言。
『ダビングさせてください!』
綺麗な土下座もセットである、あんな綺麗な土下座は初めて見たなあ…
教会の中に入りとりあえずベル姉を探すことにした。
「ライブに招待してくれたのはいいけど…肝心のベール自身が来ないなんて、どう
いうことなの!」
ノワールがぶつぶつと文句を言っていた、うん…気持ちはよくわかる。
「何か事情があるのよ…きっと」
と、言いながらも内心文句ありまくりなんだろうなあ…とりあえずベル姉の部屋に
急がんと。
「で?何処なのよ、ベールの部屋は」
「もう着くよ、その角を曲がって右に出たところ」
「真司詳しいね?ベールの部屋に行ったことあるの?」
「まあ、な」
体験入国初日で入った時はもう悲惨だったのを今でも覚えてるぜ…今回もまさかそ
んなことにはなっていないだろうな?いかん…嫌でも想像つく。
「ベル姉のことだからなあ…ハア…」
「真司?」
「ん?なに、ノワール…怖っ!?」
ノワールに声をかけられて振り向くとそこには…超不機嫌モードのノワールが!?
い、一体何が…
「そのベル姉って言うのはなに?」
「え?い、いや…それはだな…」
「私も気になるわ…なんで真司はベールのことを自分のお姉ちゃんみたいに…」
「私もそこはひじょーに気になるかなあ…?」
「い゛っ!?ブラン!?ネプテューヌ!?」
二人まで参加しよった!?しかもかなりご機嫌斜めの様子!?説明しようにもこの
雰囲気じゃ絶対納得しない、ここは…
「まずはベル姉の部屋に行こう!!話はそれからだ!!」
俺はダッシュで部屋へと向かう!
「あ!逃げた!!」
「逃がさない…!」
「こおらああああああああああ!!真司まてえええええええええええええええ!!」
とにかく振り向かないことにした、今振り向いたら…殺られる!?
「お姉ちゃんってば…アハハ…」
「うちのお姉ちゃんまで…」
「お姉ちゃん、お兄ちゃん一直線…」
「だね!」
妹たちも後を追いかけて行った。
◇
「とりあえず到着っと…」
「真司、後で説明してもらうからね?」
「…へい」
ベル姉の部屋に到着したのはいいが途中で案の定ネプテューヌたちに捕まって
しまったのだ、とりあえずなんでベル姉と言うようになったのかその経緯を話
するということで手討にしたのだが…さっきまでの三人は超絶怖かった。
「そんじゃま…ベル姉?いるの?」
ドアをノックしても反応なし、うん…予感的中かもしれん…
「しょうがない、入るよー」
「お邪魔しますよっと、おおー!!」
ドアを開けたらみんなが驚いていた、あちらこちらでものが散乱し溢れかえっ
ていたからだ。とりあえず全員で中に入る。
「何が…あったです?」
「荒らされた後みたい…」
「いやこれ仕様だから、前見た時もこんな感じだったから」
溜息を一つ、ベル姉…少しは片付けくらいしようよ…
ネプテューヌは18禁ゲームを見てはしゃいでるし、ネプギアに至ってはBL
キャラのポスターを見て何故か見惚れてるし…
「後方の部隊はなにをしていますの!!」
「ん…?」
「ああ、やっぱり…」
奥の部屋から声が聞こえる、予感的中とはまさにこのこと。外れてほしかったなあ…
―――――
「あ、いた!」
「何やってるのよ…ベール…」
「あはは…」
「ちょっ!?そこは…ああ~ん…」
「どう見てもネトゲね…」
はい、みなさんすいません!俺は頭を抱えた…この駄目姉、どうしてくれようか…
「真司?っ!?」
「どうしたの?ネプテュー…っ!?」
ネプテューヌとノワールがあの時のチカさんとケイブさんと同じ様な表情になって
るなあ…ははは、そりゃそうだろう。今の俺は最高の笑顔で背後には般若がいるは
ずだから。
チョンチョン…
「もう!何なんですの!!邪魔しないでくだ…し、真ちゃん?」
「ベ・ル・ね・え?何か言いたいことは?」
「あ、あはは…その…痛いのは勘弁願いたいのですが…」
「みんなが来てるのに何一人ネトゲやっとんじゃああああああああああ!!」
「いだだだだだだだだだ!?ご、ごめんなさいですわああああああああ!?」
今現在全力でこめかみに万力を喰らわす!周りのみんなが唖然として見ていたが
そんなこと関係あるかい!!
―――――
「まったく…出る前に一時間って決めてたんなら守らなくちゃダメだろ?もう」
「は、反省していますわ…」
「これに懲りたらちゃんと時間厳守すること、いい?」
「はい…うう…真ちゃんの愛が痛いですわ…」
ベル姉の前で仁王立ちになり説教、当の本人はしゅんとなって反省してる。これ
くらいで許してあげるか…
「とりあえず…久しぶり、ベル姉。また会えて嬉しいよ」
「真ちゃん…真ちゃああああああああああああん!!」
「どわあ!?」
ベル姉の全力ハグが炸裂!俺の理性が削り取られた!!そしてネプテューヌたち
の視線が痛い!?
「会いたかったですわ!もう…この日をどれだけ待ち望んだか!!」
「それはいいけどまずは離れろ!!視線が痛いうえに今にも殺されそうな殺気ま
で伝わってくるんだよ!!」
ベル姉が抱きしめる力を強くすれば強くするほどネプテューヌ、ノワール、ブラン
の殺気が強くなってるんだよ!!正直耐えられないくらい怖えんだよ!?女神の殺
気はガチで怖えんだよ!?
「今すぐ真司から離れやがれ!この毒婦が!!」
「そうよ!真司が嫌がってるじゃない!!」
「は~な~れ~ろ~!!おっぱい魔人!!」
「ふふ…三人の言葉など…負け犬の遠吠えにしか聞こえませんわ!」
「「「なんだと!!」」」
頼むから挑発するのはや~め~ろ~(泣)ベル姉の胸の中で涙目の俺である。
「私と真ちゃんは姉と弟の関係!だからこうして真ちゃんを抱きしめるのは当然の
こと!姉としての特権ですわ!!」
「だからなんで真司がベールの弟なのさ!」
「ふふふ…真ちゃんは私が弟になりませんかと申し出た時、快く了承してくれたの
です!」
「「な、なん…だと…」」
あれ?そこで驚愕の表情出しちゃったりする?ネプテューヌやノワール、ブランが
なんでそんなことで突っかかったりするんだ?
「そ、それとこれとは話が別よ!姉の特権を利用して真司を抱きしめるなんて…そ
んな羨ま…ゲフンゲフン!は、破廉恥な!」
「ノワール、本音がダダ漏れですわよ?ふふ…」
「そんな手があったなんて…くっ!私としたことが…迂闊!!」
「だったら私もお姉ちゃんに…いや、この状態じゃ…そうだ!女神化すれば…」
ああ…なんだかカオスな感じになってきた、この状況を打破するためにはどうすれ
ばいい!?なんか、なんか話題は…
「そ、そう言えばこの後ホームパーティーするって言ってたよな?俺楽しみにして
たんだよなあ!!あはは!!」
カキンッ!
あれ?なにこの固まるような音…この音の正体は…ベル姉?
「…すっかり忘れてましたわ、まだ準備ができていません…」
「「「「…はいいいいいいいいいいいいい!?」」」」
驚いたがそりゃネトゲしてたんだからそれくらいのことは忘れてしまうか…ベル姉ェ…
でもなんとか話題を逸らすことが出来た、それだけでも十分だ…
◇
――――と、いうわけで…
ドンッ!
「さあ!みんなで準備するわよ!」
何故かメイド服に着替えその場を仕切るノワール、おお…ノワールのコスプレは
前にも見たことあるけどこのメイド服姿も可愛いな。
「ええ~、何で私たちが準備?」
「文句言わない!せっかくリーンボックスまで来たんだから、きっちりパーティ
して帰るわ!」
それもそうだ。それに俺にとってはせっかくこの国でみんなに会えたんだ、この
まますぐにお開きなんてなんかもったいない。
「まずはネプギア、アイエフ、コンパの三人は食料の買い出し!」
「「「は、はい!」」」
「他の人たちは部屋の掃除よ。はい、今すぐ初めて!」
「で、でたあ…こういう時に妙に張り切って仕切るやつ!」
「変なスイッチが入ったわね…」
「そのようですわね」
「うるさい!!」
ドンッ!
持っている箒の柄で地面を一叩き、なんだか貫禄があるなあ…むしろネプテューヌ、
ノワールのこういうところはちゃんと見習おうぜ?
「ちゃっちゃと働く!!」
こうして俺たちはノワールの号令のもと、ホームパーティの準備を始めることに。
―――――
「これは…ここで、う~ん…ベル姉、これは要らないやつ?」
「ええ、大丈夫ですわ。それとそこにある本は取っておいてくださいまし」
「ん、りょーかい」
「「「…むう」」」
共同作業での掃除の中、何故かネプテューヌたちからの痛い視線がひしひしと伝
わってくる。はは…なんでだろうねえ…
「ねぷう…ベールばっかり真司といちゃいちゃして…ねぷっ!?」
ネプテューヌが重そうな荷物を運んでいるとき、余所見をしていたのか躓いて転
びそうになる。俺は慌てて駆け寄りネプテューヌを抱き止めた。
「うわっと!?だ、大丈夫か?」
「う、うん…ありがとう…」
「それは俺が持っていくから、ネプテューヌはこの部屋の掃除をお願いな?」
「あ、うん。わかった」
そして俺は部屋を出ていく、さって…さっさと運びに行きますか。
「…えへへ、抱き止めてもらっちゃった!」
満面の笑みを浮かべるネプテューヌ、だがその光景をよく思わない女神三人の姿
があった。
「ネプテューヌ!貴女…狙ってやったの?」
「ねぷう!?そ、そんなわけないでしょ!って言うかノワールには関係ないでしょ!」
「か、関係なら…あ、あるわよ!」
「ふ~ん?どんな関係?」
ネプテューヌは眼を細めてノワールに尋ねた、ノワールは顔を赤らめモジモジし
ながら俯き気味で口を開く。
「わ、私は…し、真司のことが…」
「真司がどうかしたの?」
「~~~~~~っ!真司のことが好きなのよ!!文句ある!?」
ノワールのカミングアウトに思わずネプテューヌの思考がフリーズ、その時間
は僅か数秒だけだったが驚愕するには十分な時間だった。
「…なんですと!?ノワールも!?」
「え?も…?って、まさかネプテューヌも?」
「しまった!?ばれた!?」
あわあわと顔を赤くしながら慌てるネプテューヌ、それにはノワール以外にも
ブラン、ベールも反応した。
「…まさかとはと思ったけど、貴女たちもだったなんて」
「一応予感はしていましたけど…」
「まさかブランとベールも真司のこと好きなの!?ねぷう!?まさかの全員が
真司にフラグを!?」
ノワールも予感はしていたのかそこまで驚かなかったが…ネプテューヌの驚き
ときたら凄まじいものだった。
「まさか…予感してなかったのは私だけ!?まさかみんながライバルになるな
んて!?」
「私だってまさかこうなるとは思いもしませんでしたわ、でも…真ちゃんだか
ら仕方ないのかもしれませんね」
「…ベールはなんで真司のことが好きになったの?」
頬を赤くしたベールにブランが訪ねる、今のベールの表情はまさに一人の異性
に恋する女性そのものだった。
「彼の純粋な優しさ、そしてなにより私をベールとして見てくれる…女神とし
てじゃなく一人の人として心配してくれたその思いに惹かれましたわ。ブラン
はどうして?」
「…私はあの事件の時、あんなにひどいことを言ったのに私のことを気にかけ
てくれて…私が今まで頑張ってきたことを肯定してくれたこと、それに…外見
だけで判断しないで私をか、可愛いって言ってくれたことが嬉しくて…」
ベールとブランは胸に秘めた思いを語る、それに続きノワールとネプテューヌ
も語りだした。
「私は…真司が最初にラステイションに来たとき、私がクエストで危険な目に
あって…真司は命懸けで私を助けてくれた。その時初めて怒られて…一人だけ
で頑張るなって、初めてだったの…こんなこと言われたの、本気で私を心配し
てくれたのは…それに、わ、私の趣味も理解してくれたし…」
「最初はそこまでじゃなかったんだけど…二人だけでクエストに行ってね?私
ちょっとドジをやらかしちゃって。その時らしくもなく落ち込んじゃってさ、
でも真司はそんな私を責めないで…ここにいるのは私のおかげだって、笑って
る顔の私が好きだって言ってくれたの。そんなこと言われたの初めてで…すご
く嬉しかったなあ…」
「「「「…」」」」
女神一同は頬を赤くし、俯いたまま沈黙する。
みんなそれぞれが真司に思いを抱き、そして好いている…彼女たちの中で真司
はそれくらいに大きな存在になっていた。
「みんな本当に真司のことが好きなんだね!でも…負けないよ!」
「それは私のセリフよ!真司は絶対に私が振り向かせるんだから!」
「いいえ…私の方よ、絶対に譲らないわ…」
「ふふ…姉という立場がある私の方が有利ですわ!」
意気揚々と火花を散らす四女神一同、良くも悪くもというところか…
それでも今の彼女たちの表情はとても生き生きして輝いている、見ているこっ
ちが幸せになるくらいに。
―――――
「ぶえっくしっ!…う~ん、誰か噂でもしてるのか?」
要らない荷物を外で整理していたら何故だかくしゃみを一つ、風邪には気をつ
けんといかんな。
それにしてもだいぶ片付いた感じだ、後はネプギアたちが帰ってくるのを待つ
だけ…
「ギアちゃん、本当に大丈夫です?」
「はい、本当に大丈夫…ってうわあ!?」
「危なっ!?」
買い物から帰ってきたらしいネプギア、アイエフ、コンパが歩いてくるのが見
えた。でも何故だかネプギアの足元がおぼつかない…そのせいかネプギアは足
を引っ掛け転びそうになる、俺は慌てて駆け寄りネプギアを抱き止めた。
「大丈夫か?なんだかフラフラしてるけど…」
「真司さん…すいません、少し疲れちゃったみたいで…」
「…本当か?」
ネプギアの今の様子じゃ疲れてるとかそんな表情じゃないんだけど…少し考え
ているとコンパが俺に補足として話をしてくれた。
「力が抜けたみたいとは言ってましたです、貧血だと思ったんですが…女神様
が貧血なんて聞いたことなくて…」
「んー…考えても仕方ないか、とりあえず少し休んだ方がいいかも。ベル姉に
言えばベッドを貸してくれると思うし」
「そ、そこまでしなくてもいいですよ!?」
慌てて手を振り断ってくるネプギア、そんなネプギアに俺はデコピンを喰らわ
した。
「あ痛!?」
「あのなあ、一事が万事ってことがあるんだよ。無理してパーティに出られな
かったらそれこそ本末転倒だろ?荷物は俺が運んでおくから、コンパ、後のこ
とは任せていいか?」
「はいです。ギアちゃん、とりあえずまずはベール様のところへ行くです」
「はい…真司さん、ありがとうございました」
「ん、ちゃんと休んでるんだぞ?」
ネプギアは変なところで無理するところがあるからなあ…と、想いにふけって
いる時にアイエフも到着する。
「真司、ネプギアが…っていうのは心配なかったみたいね」
「アイエフ。ああ、ネプギアには休んでもらうように言ったよ。今コンパに付
き添ってもらってる」
「そっか、それなら心配ないわね」
安心したのかアイエフは優しく微笑む、とりあえず休んでもらう方は問題ない
のだが…俺はふと疑問に思う。
なんでネプギアがあんなことになったのだろう?朝見た時は別に体調が悪そう
な気配なんてなかったのに…
「コンパにネプギアのこと聞いたけど、なんか突然力が抜けた感じがしたって…」
「私もよくわからないの、でも…なんだか嫌な予感がして…」
「そっか…」
嫌な予感、それは俺も思ったことだ。なんだろう…こう…胸がざわつくような
感じがする、このまま何も起こらないといいけど…そう思いながら俺はその場
に佇んでいた。
次回、女神たちの危機…