ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕 作:ULTRA-7
オリジナルって本当に難しいですね、書いてて楽しいんですけど。戦闘描写とか妹たちの心情やらちゃんと書けてるか非常に心配…
とりあえず楽しんで行ってください!
挿入歌『Dead or alive』
「はあああああああああああ!!」
「ギギギィ!?」
ネプギアの攻撃による一閃、これによりモンスターは切り裂かれ光の粒子となって消えて
いく。
「だいぶ数が減ってる…真司のおかげね」
「です!」
真司がモンスターを陽動したおかげでモンスターの数が激減しており、ここまで来るのに
無駄な体力を消費せずに済んだ。今アイエフの心の中は真司への感謝の気持ちでいっぱい
だ、だが…
(だけど…肝心の真司がいない…)
そう、真司の姿が一向に見えないのである。一体何処へ行ってしまったのか…アイエフの
に不安が過り、苦虫を噛んだような表情で顔を歪めていた。
「お兄ちゃん…どこ…?」
「お兄ちゃああああああん!!」
「真司さん!!何処!?」
「あいちゃん…真司さんは…」
「アイツなら絶対大丈夫よ!あれだけの啖呵を切って行ったんだから!!そう簡単にやら
れているもんですか!!」
とは言ったものの…真司の姿は一向に見つからない。ネプギア、ロム、ラム、コンパは一
心不乱に真司の名前を呼び続け辺りを見渡した。
だがその中でただ一人…
(ネプギア…変身できるようになったんだ)
ユニだけは一人考え込んでいた。ネプギアが先に女神化でき、自分がまだ女神化できてい
ないと言うのが原因だろう。
(アタシの何がいけないって言うの?このままじゃ私…お姉ちゃんを助けられない…)
心にのしかかるプレッシャー、今彼女はそれと必死に戦っていた。
(…はっ!?今はそんなことを考えてる暇はない!真司さんのことだってあるんだ!アタ
シもシャンとしないと!!)
頭を横に振り目の前を見据える、ユニだって真司のことは心配なのだ。彼女もネプギアた
ちと同じように真司の名前を大声で叫び、呼んだ。
「っ!?あれ!!」
するとラムちゃんが何かを見つけたようだ、人差し指が差す方へ全員が目を向ける。そこ
には…
「し、真司さん?」
「嘘…あれ…」
「戦ってるの…?」
ネプギアたちの眼には、今現在進行形でマジェコンヌと戦っている真司の姿が見えた。
―――――
ギィン…
「ね、ねえ…ノワール…」
「な、なに?」
ギィン…ギャン…
「私の目の錯覚かな?真司が…マジえもんと対等に戦ってるように見えるんだけど…」
「奇遇ね、私もそうよ」
「真司…あんなに強かったの…?」
「私も…信じられませんわ…」
ギャン!!
ネプテューヌたちは驚愕した、今目の前にいるマジェコンヌは明らかに自分たちと同じ
くらいに強いはず…だけど真司はそれに負けず劣らずの戦いを見せていたからだ。
「はあ!!せいや!!」
「ぐっ!?くう!!」
一撃、二撃とマジェコンヌに斬撃を喰らわす。そして三撃目を与えようとしたが…
ガキン!
「っ!?」
「調子に乗るな!!」
マジェコンヌが手に持つ槍で真司のナイトストライカーを受け止め、一撃を加えようと
した。だが真司はそれを後方にバックして避ける。
「真司すごい…だけど…なんでノワールの武器とお揃いなの!!」
ネプテューヌは真司の戦闘を絶賛したが…今真司が使用してる武器についてノワールに
抗議した、それはブランとベールも同じである。
「そうだぞ!!あれお前が使ってる剣と色違いなだけじゃねえか!!」
「なんで真ちゃんの武器が貴女とお揃いなんですの!!」
「ふふん♪真司の前の武器が壊れちゃった時に代わりにあげたのよ、それに真司は私の
剣のデザインはカッコいいって言ってたしね!」
「「「くうう…なんか悔しい!!」」」
ここでドヤ顔のノワール、それに悔しがるネプテューヌたち。だけど貴方たち自分たち
が危ない状況だということを忘れていませんか?
ここで真司が動いた、ナイトストライカーを地面に突き刺し手を構える。炎のたてがみ
を撃つ体勢だ。
「はぁぁあっ!!メンッ!!」
真司は炎のたてがみを放ちながら直進し、マジェコンヌを蹴り上げ後方にバックする。
マジェコンヌはそれをなんとかガードして体制を立て直した、真司ももう一度ナイトス
トライカーを引き抜き構える。
「嘘…真司魔法使えたの!?私聞いてない!?」
「私だって初めて見たわよ!?」
「真司が…魔法を…」
「まさか真ちゃんが…隠していたのかしら?」
そしてやはりともいうべきかネプテューヌたちは驚愕した、それもそのはず。真司は
今までみんなの前では魔法など使用したことはなかったからだ、ネプテューヌたちが
驚く中、真司はマジェコンヌを見据え深呼吸する。
「ふう…はあ…」
「チッ…人間にしてはやる、まさかここまで戦えるとは思わなかったぞ」
「お褒めに与り光栄…だ!!」
ナイトストライカーを振り上げ一閃、それをマジェコンヌは槍で受け止めそのまま互
いに硬直状態となった。
ギャリギャリと剣と槍の擦れ合う金属音が辺りに響き渡る…
「真司さん!!」
その時だ、少し離れたところから声が聞こえる。その正体は――
「ネプギア!みんな!!」
女神化したネプギアと、仲間たちであった。
◇
「真司…!あんなに戦えたなんて…」
「驚きです…」
アイエフとコンパは真司の戦闘を見つめていた、真司とはいくつかクエストを共にし
たことはあるが…あそこまで戦える彼を初めて見た。
「お兄ちゃん!かっこいい!!」
「お兄ちゃん…すごい…!!」
ロムとラムは真司に歓喜の声を上げた。大好きな兄が女神を救うために懸命に戦って
いるのだ、こうなることは必然と言えよう。
「真司さん!!」
ネプギアは大声で真司の名前を叫んだ、その声に気づき真司はネプギアたちの方へ振
り向き返事を返した。
「ネプギア!みんな!!」
「ネプギア!女神化できるようになったんだね!」
「ユニ…」
「ロム…ラム…」
「みなさん…」
ネプテューヌたちも声を返す、希望が見えてきた瞬間だった。
「真司さん!お姉ちゃん!!今行くから!!」
ネプギアたちは真司たちの下に駆けつけるためにその場を急ぐ、だが…
「そうはいかんなあ!!」
「っ!?」
ネプギアたちの目の前には多数のモンスターが、伏兵がいたのだ。
それをネプギアがM・P・B・Lで薙ぎ払い、ユニはライフルで撃ち抜く。そして目の
前にいるマジェコンヌを見据えた。
「アンタは一体…」
「何者なんですか!!」
「私の名はマジェコンヌ、四人の小娘が支配する世界に混沌と言う福音をもたらす
もn「コンパちゅわ~ん♥会いたかったっちゅ~♥」なんでお前はいいところで被る
のだ!ええい鬱陶しい!!」
シリアスな雰囲気が台無しである…コンパに至っては苦笑い。
それでもネプギアは真面目に、そしてマジェコンヌを見据え話を続けた。
「どうしてこんなことをするんですか!!一体何の目的で…!!」
「ふん!教えてやろう、私が求めているのは女神を必要としない新しい秩序…誰も
が支配者になりうる世界だ!!」
マジェコンヌは真司との硬直状態を解きバックして体制を整える、真司の方も同じ
ようにバックしてナイトストライカーを構え直した。
「なんだそれ、要するにお前が支配者になりたいってだけじゃないのか?」
真司はマジェコンヌに問う、そしたらマジェコンヌはにやりと笑い話出した。
「私より強いものが現れればそのものが新しい支配者となる、これこそが平等な世
界…違うか?」
「何もっともらしいこと言ってんのよ!要するに女神の力が羨ましいんでしょ!」
ユニがマジェコンヌに吠え掛かる、だがその言葉をマジェコンヌは鼻で笑い手にし
ている槍を構えた。
「そのようなこともあったかもしれんなあ…だが今は違う、何故なら…」
マジェコンヌが手にしている槍が形状を変え…ネプテューヌの持つ剣と同じ形状に
なる。
「あれは…!?」
「お姉ちゃんの!?」
「私自身が女神の力を宿しているからだ!クロスコンビネーション!!」
「っ!?どわああああああああ!?」
マジェコンヌが真司に思いっきり切りかかった!ネプテューヌと同じ技で…
「真司さん!?」
「嘘!?私の必殺技!?」
これにはネプテューヌとネプギアも驚愕の表情を浮かべていた。まさか自分自身の、
姉の技をマジェコンヌが使えるなど思ってもみなかったのだから…
「私には他人をコピーする能力があってな、ついには女神の技までも我が物にでき
たと言うことだ!!」
「そんなことできるわけない!!」
「だがそうなのさ!!テンツェリントロンべ!!」
「がっ!?」
マジェコンヌはさらに剣の形状をブランが持つ斧の形状へと形を変え技を放つ、真
司はナイトストライカーで受け止めた。だが攻撃の余波があまりにも強すぎて逆に
吹き飛ばされ岩場に叩き付けられる結果となってしまった。
なんとか立ち上がろうとするがダメージが強すぎて中々立ち上がれない真司、そこ
にさらに追い打ちをかけるようにマジェコンヌは斧を振り上げ追撃しようとするが…
「止めて!!」
ラムが叫びマジェコンヌを制止させた、ラムはさらに言葉を続けた。
「お兄ちゃんにひどいことしないで!!」
「止めて…!!」
「ハッ!ガキはおしゃぶりでも加えていろ!!」
「くっ!?」
マジェコンヌは攻撃を加える、一撃、二撃…真司はナイトストライカーでそれを必
死に防いでいた。
「それにしても…あんなガキどもが女神候補生だとはな、おかしくて腹が痛くなる」
「な、んだと…?」
真司の眉がピクリと動く、そしてその顔は徐々に怒りの色に染められていった。
「そうだろう?あんなガキが世界を支配できるわけg「黙れぇっ!!」っ!?何!?」
真司は攻撃を受け止めそれを押し返しながら立ち上がる、マジェコンヌは顔を歪め
ながらも力を加えるが何故か今の真司を押し返すことが出来なかった。
「ロムちゃんとラムちゃんを馬鹿にするな!!あの子たちは…とても笑顔で優しく
て!!いつもブランのことを大切に思ってる強い心を持った子たちだ!!お前みた
いに世界を支配しようとしか考えないようなやつとはわけが違うんだよ!」
「なにい!?」
「そんな子たちが今自分のお姉さんを助けるために戦ってるんだ!二人を馬鹿にす
るようなら…絶対に許さねえぞ!!」
「あがっ!?」
真司は怒りの咆哮を放つ、そしてついにはマジェコンヌを押し切り下がらせた。真
司はそこで踏みとどまりもう一度ナイトストライカーを構え直す。
((お兄ちゃん…))
ロムとラムの心の中は温かい気持ちでいっぱいになった、真司が自分たちが頑張っ
ていたことを肯定してくれて…自分たちのために怒ってくれたからだ。
「ロムちゃん?ラムちゃん?」
「何?この光は…」
すると二人にある変化が訪れる、二人の身体を柔らかな光がつつんだ…この光はま
さしくシェアの光――
ロム&ラムSide
お兄ちゃんが攻撃されて私は怖がりながらもあのおばさんに叫んだ、だけどそれす
らも聞いてくれなくて…逆に馬鹿にされて悔しかった…
私は怖くて声が出せなかった…お兄ちゃんは必死で頑張ってるのに…怖くて怖くて
仕方なかった…
お兄ちゃんが頑張ってるのに私何もできない…このまま何もできないなんて嫌だ…
嫌だよ!!だけど体が動いてくれない、その間にもお兄ちゃんは攻撃され続けてる。
私…やっぱり弱いんだ…お姉ちゃんだけじゃなくお兄ちゃんすらも助けてあげられ
ない…今にも泣きだしそうになる、それはラムちゃんも同じだった。
だけどお兄ちゃんは――
「ロムちゃんとラムちゃんを馬鹿にするな!!あの子たちは…とても笑顔で優しく
て!!いつもブランのことを大切に思ってる強い心を持った子たちだ!!お前みた
いに世界を支配しようとしか考えないようなやつとはわけが違うんだよ!」
嬉しかった、あのおばさんが馬鹿にしたことを怒ってくれた…怖くて動けない私と
ロムちゃんのために必死になって怒ってくれた!まるでお姉ちゃんみたいに…
「そんな子たちが今自分のお姉さんを助けるために戦ってるんだ!二人を馬鹿にす
るようなら…絶対に許さねえぞ!!」
あの時と同じだ…私とラムちゃんを必死になって守ってくれた時と…あの時もお兄
ちゃんは私たちのために怒ってくれた、私たちに笑顔を向けてくれた…
温かい…勇気が出てくる…
今なら…戦える…!!
お兄ちゃんが勇気をくれた!
お兄ちゃんを虐めるなら…!!
「「私たちが絶対に許さない!!」」
私とラムちゃんは光に包まれる、今私たちは…変身してるんだ!
私とロムちゃんは互いに背中合わせになる、そしてあのおばさんを睨んだ。
お兄ちゃん…ありがとう、私たちに勇気をくれて…だから今度は…
私たちがお兄ちゃんを助ける番だよ!
ロム&ラムSide END
「ロムちゃん…ラムちゃん…女神化できるようになったんだね」
「ロム…ラム…」
真司は力強く、ブランは優しくロムとラムの方を向き微笑んだ。今目の前には自分
たちを救うため、成長した妹がそこにいるからだ。
今ここに、ルウィーの女神候補生。ホワイトシスターが誕生した!
「絶対に許さない…!」
「覚悟なさい!」
二人はマジェコンヌを見据える、だがマジェコンヌは変身した二人を見て鼻で笑っ
た。
「ハッ…ガキが変身したところで…」
自分には及ばない、そう思っているのだろう。だがその慢心が命取りとなる…
ロムとラムはステッキをマジェコンヌに構える、するとどうだろうか?先端から巨
大な氷の塊が出現した!
「「はああああああ!!アイスコフィン!!」」
「ぐうあああああああああああああああ!?」
アイスコフィンは見事にマジェコンヌに命中した、その余波で周りにいたモンスター
の数対が吹き飛び光の粒子となって消え去る。
「やったあ!!」
ロムとラムは声を出して喜ぶ、だが…
「ふふ…」
「えっ…?」
攻撃の靄が晴れるとそこには無傷のマジェコンヌが顕在していたのだ!マジェコンヌ
は斧の形状を剣に変えて二人に切りかかる。
「レイシーズダンス!!」
「「きゃああああああああああああ!?」」
ロムとラムは攻撃に耐えられずに吹き飛んで地面に叩き付けられてしまう。そこに追
い打ちをかけるように攻め込むマジェコンヌ、絶体絶命か…
「ロムちゃん!ラムちゃん!!クソッ!!炎のたてがみ!!」
だがそれを真司は見逃さなかった、炎のたてがみを放ちマジェコンヌに直撃させる。
「ぐうっ!?き、貴様!!」
「っし!!」
真司の攻撃が効いたのかマジェコンヌのが装備している鎧や自身の肌が焼け焦げてい
た、これを見たマジェコンヌはほんの少しだけだが恐怖を覚える。真司は危険だと…
(この力…一体何なのだ!?私の力が消されていくこの感じは…こいつは…こいつだ
けは生かしておけん!!)
「がっ!?」
マジェコンヌは勢いをつけて真司を蹴り上げる、衝撃に耐えられず真司はアンチクリ
スタルの結界の壁に叩き付けられてしまった。
「真司!?」
「大丈夫!?」
「ぐっ…く…あ、ああ…」
よろよろとしながらも何とか立ち上がる真司、それを心配してネプテューヌとノワール
は必死に声をかけた。だがそこでマジェコンヌはさらに追い打ちをかける。
「ここから…反撃させてもらう!」
「っ!?」
ウィング部分からビットのようなものが飛び出し真司を含む全員に向かってレーザーを
照射する、真司は避けるのに、ネプギアたちは防御するのに精一杯だった。
「くうっ!!どわ!?」
「きゃあ!?」
「うう…うあ!?」
「くくく…」
優位に立ち勝ち誇った表情を浮かべるマジェコンヌ、そこに震えながらも銃身を構える
人影が一人…
「う、うう…」
ユニだ、だがその手はがたがたと震え目標が定まっていない…恐怖と劣等感、今彼女は
それと必死に戦っていた。
(みんなが変身できたのにアタシだけ…お姉ちゃんだって見てるのに…!)
どうしようもなく怖い…なんで変身できないんだろう?二つの思いが彼女を邪魔する、
その時だ。
「ユニちゃん!?避けてえええええええええええええ!!」
「ネプギア…?っ!?」
ユニの目の前には照射されたレーザーが迫っていた、避けようにも体が言うことを聞い
てくれない…ユニは攻撃に撃たれ――
「ユニちゃん!!」
撃たれることはなかった、真司が身を挺して彼女を抱きしめレーザーを避けきったのだ。
「し、真司さん…」
「ハア…ハア…怪我…ないか?」
「は、はい…」
「よかった…」
真司は安堵の声を出す、助けられたユニは少し腰が抜けたのか立つことが出来なかった。
そんな二人を見てマジェコンヌはあざ笑う、ユニを馬鹿にするように…
「ハンッ…こんな腰抜けを守って何になるというんだ?見ていたぞ?私を見てお前は怯
えていたな?このようなやつが女神候補生だとは笑わせる!」
「っ!…う…」
「腰抜けは腰抜けらしく怯えてうずくまっているがいい!アーッハッハッハ!!」
高笑いを上げるマジェコンヌ、それを見ていたノワールは歯を食いしばり今にも襲い掛
かりそうな勢いでマジェコンヌを睨んでいた。
だがユニは言い返せなかった、マジェコンヌに怯えている自分はみんなの足手まとい…
このままじゃ姉は愚かみんなの手助けもできない…今にも泣きだしそうだった。
「腰抜け?ユニちゃんが?そんなこと言う方が笑わせるぜ!」
「え…?」
だが真司は違った、ニヤリと不敵に笑いながらマジェコンヌの言葉を不定したのだ。
「なんだと?」
「この子は自分の家族や仲間たちを助けるために精一杯戦ってる!普通なら逃げ出すよ
うなこの状況でも決して逃げ出すことのないすごく強い子だ!!女神の力を使ってでし
か戦えない…お前の方が腰抜けだ!!」
「き、貴様あああああああああああ!!」
マジェコンヌは逆上して真司に切りかかってくる、それを真司は真正面から受け止めそ
のまま硬直状態になった。
「ぐっ!?おおおおおおおおお!!」
「真司さん!!」
傍にいたユニは声を上げる、それを聞いた真司は優しく微笑みながらユニに話しかけた。
「ユニちゃん…君は強い!君はすごく努力家で…何事にも挫けない、俺はそれを知って
るよっ!」
「でも…アタシ…」
「Nobody's Perfect…」
「え…?」
真司の言葉に俯いていたユニは顔を上げた、この言葉は…真司がユニに送った最初の言
葉でもあった。
「ユニちゃんはユニちゃんなりに…な?」
「っ!!」
するとユニの身体に光が漂う、この光は先ほどロムとラムが見せたシェアの光と同じも
のであった。
「まさか!?こいつまで!?」
「ユニちゃん!!」
その光がさらに強くなりユニは包まれていった――
ユニSide
マジェコンヌの放つレーザーに当たりそうになる瞬間、アタシはどうしようもなく不甲
斐ない気持ちになっていた…
お姉ちゃんを助けられない、目の前のマジェコンヌが怖い、そして女神化さえもできな
い…悔しくて怖くて…その場から一歩も動けなかった。
「ユニちゃん!!」
だけどそんなアタシを真司さんが身を挺して助けてくれたの、なんで?足手まといのア
タシなんか助けても意味ないのに…
案の定マジェコンヌはそのことでアタシを罵倒し、嘲笑ってきた。言い返せない…だっ
てマジェコンヌの言う通りなんだもの、アタシは腰抜け…ただ怯えて動くこともできな
かったのだから…
「腰抜け?ユニちゃんが?そんなこと言う方が笑わせるぜ!!」
「この子は自分の家族や仲間たちを助けるために精一杯戦ってる!普通なら逃げ出すよ
うなこの状況でも決して逃げ出すことのないすごく強い子だ!!女神の力を使ってでし
か戦えない…お前の方が腰抜けだ!!」
だけどそれを真司さんは真っ向から不定してくれた、だけど…真司さんはなんでそこま
で私のために言ってくれるの?お姉ちゃんのように完璧じゃない、女神化もできないよ
うなアタシのために何故そこまでのことをしてくれるの…?
そんなことを考えてる間にマジェコンヌは真司さんに攻撃を仕掛けてきた、真司さんは
それを必死になって耐えている…そしたらアタシの方へ向かって優しく微笑みかけてく
れたの、一体どうして…?
「ユニちゃん…君は強い!君はすごく努力家で…何事にも挫けない、俺はそれを知って
るよ!」
真司さんの言葉に思わず涙が出そうになる、アタシが今まで頑張ってきたことを…努力
してきたことを肯定してくれた。だけどそれでも自信が持てなくてつい俯いてしまう…
――Nobody's Perfect…
真司さんの言葉に思わず顔を上げた、真司さんがアタシに送ってくれた言葉…誰も完全
じゃないって意味の言葉!
「ユニちゃんはユニちゃんなりに…な?」
…アタシは、完璧になることに執着してたのかもしれない。
アタシはお姉ちゃんのように完璧じゃない、ましてや完全なんかじゃない、アイツを…
マジェコンヌのことを怖がっていたことも不定しない…だけど!
それを含めてアタシなんだ!!
もう迷わない…目の前にいるアイツを、敵を倒してお姉ちゃんたちを助ける!そう覚悟し
た時だ、アタシの身体が光に包まれていく…これが、女神化!
「真司さん…ありがとう、アタシはもう迷わない…あるのは…覚悟だけ!!」
アタシは見据える、お姉ちゃんたちを助けるために…真司さんの言葉に応えるために!!
ユニSide END
光が消えそこには一つの人影が浮かぶ…
巨大な銃、X・M・Bを構え。威風堂々と佇む姿…
女神ブラックシスターの誕生だ!
「ユニちゃん!カッコいい!!」
「え?そ、そう…?」
ユニの女神化にネプギアは歓喜の声を上げた、その言葉にユニは若干ながらも戸惑い
を見せ頬を赤くする。
「ユニちゃんやったね!」
「すごい!!」
「ま、まあ当然ね。主役は最後に登場するものよ」
「うん!そうだね!!」
満面の笑顔を向けるネプギア、それは真司も同じだった。
「へへ…どうだ?お前が腰抜け呼ばわりしたあの子は、今最高の力をつけて立ち上がっ
てきたぜ!!」
「そんなこけおどし!!」
硬直状態を解除しマジェコンヌはレーザーを真司に向けて発射しようとする、だが…
「させないわ!!」
ユニはX・M・Bを構えマジェコンヌに攻撃を仕掛ける、そして攻撃がウィングにヒットして
爆散し体制が崩れ落ちた。
「ちぃッ!!」
後方に下がり体勢を整えるマジェコンヌ、その攻防にネプテューヌたちの顔に希望の灯が見
えてきた。
「ユニ…」
「みなさん…素晴らしいですわ!」
ピチャン…
ズズズズズズ!!
だがその時だ、ネプテューヌたちの足元からなにやら黒い手のようなものが出現しブラン
とベールに纏わりつく。
「な…なんの…?」
「これは!?」
抵抗しようにも体が動かず成すがままにされてしまう二人、その傍でワレチューは計測器
のようなものを見てにやりと笑う。
「まあ、予定通りっちゅね」
予定通り…これは一体どういうことなのだろうか?そしてそれを見た真司は驚愕と焦りの
表情を見せた。
「な、なんなんだ…あれは…」
「頃合いか…これでお前の苦労も水の泡となる」
「どういう事だ!!」
ナイトストライカーに込める力をさらに強くし、真司はマジェコンヌに問いただした。そ
の焦った表情を見たマジェコンヌは満足そうに笑い真司の質問に答える。
「アンチクリスタルはただ単に女神とシェアクリスタルのリンクを邪魔するだけではない
のだ、行き場を失ったシェアエナジーをアンチエナジーへと変える働きも持つ…私の力の
糧に…そして女神どもを今飲み込もうとしている黒い影もそうだ」
「なに…!」
「そして密度の濃いアンチエナジーは…女神の命をも奪う!!」
「っ!?」
真司は眼を見開いた、このままではネプテューヌの命が危ない!マジェコンヌの相手をし
ている暇などなかったのだ!
「今更気づいても遅い!このまま女神が死んでいくのを黙って見ておくことだな!なに…
心配するな、後でお前たちも後を追わせてやる」
「そうはいくか!!」
真司はナイトストライカーを振り切りマジェコンヌを跳ね除ける、そして全速力でネプテュ
ーヌたちのところへ向かった。途中でモンスターが妨害をしてきたが…
「邪魔だああああああああああああ!!」
迫りくるモンスターを一太刀で全て切り捨てる、ネプテューヌのところまで後少し…
真司は全力で駆け出して行った。
◇
「ベール!!」
「ネプ…テューヌ…」
ネプテューヌたちはアンチエナジーの力に必死になって抵抗していた、手を伸ばすベール
の手をどうにかして掴み引き上げようとするネプテューヌ。だが…
「あ…」
「だめええええええええええええええええええ!!」
ベールは気を失ってしまう、アンチエナジーは彼女の意識を削ぐまでに浸食していったの
だ…その隣でもノワールがブランの手を掴もうと必死になって腕を伸ばす。
「ノワー…ル…!」
「くう…!」
だが…やはりブランも意識を失う、その様子に気づいた妹たちは思わず声を上げてしまう。
「お姉ちゃん!?」
「何が…どうなって…」
「わかんない…!?」
「ふふ…アンチエナジーはああやって女神を殺すのだ!レイニーラトナピュラ!!」
「「「「きゃあああああああああああああああああ!?」」」」
マジェコンヌは妹たちをベールの技で叩きのめし地面に激突させる、その間にもアイエフと
コンパは結界を壊そうと何度も攻撃を加えていた。
「くっ!!」
「えい!!あ…そんな…」
「コンパちゅわん…悲しいけど…やるだけ無駄なのよっちゅね…」
アイエフの拳銃も、コンパの注射器も全く歯が立たない…コンパの注射器に至っては針が完
全にぽっきりと折れてしまったのだ。
「ネプ…テューヌ…」
「ノワー…ル…」
ネプテューヌたちも意識を保つのに限界が近づいてきた、それを見たアイエフとコンパは二
人の名を叫んだがどうすることもできない…
「ネプテューヌ!!ノワール!!」
「し、真司…」
「真司…?」
真司がネプテューヌたちの下へたどり着いた、真司の声を聞いたネプテューヌとノワールは
一時的に意識を取り戻し声を出したのだ。
「ブラン!!ベル姉!!」
「っ!…真司…」
「真…ちゃん…」
そして先ほどまで完全に意識を失っていたブランとベールも意識を取り戻した、これを見た
アイエフとコンパは僅かながらも希望を抱いた。
「真司!」
「真司さん!!」
「二人とも下がってろ!!だああああああああああああ!!」
真司はナイトストライカーを振り上げ切りかかる、が…
バキィン!!
「っ!?くそ!!」
ナイトストライカーはものの見事に折れてしまった、真司は悪態をついて折れたナイトスト
ライカーを投げ捨てる。
「炎のたてがみ!!」
真司の魔法による炎が放たれる、それはアンチクリスタルの結界に直撃した。するとどうだ
ろうか…
ピシッ…
結界に僅かばかりヒビが入り始めていた、それを見た真司は持てる力を全てこめ攻撃を続け
た。
―――――
「なに!?あいつ結界に干渉を…やはり、あいつだけは生かしてはおけん!!」
真司が魔法で結界にヒビを入れている場面を目撃するマジェコンヌ、まさに悪鬼のような表
情を浮かべ全力で真司の下へと向かって行った…
―――――
後少し…後少しで!!だが…
ガクッ…シュウ…
「え…?あ…なんで…」
いきなり力が抜ける感覚が真司を襲った、もう一魔法を出そうにも出る気配がない…
「こんな時に…!おおおおおおおおおおおおおお!!」
真司はがむしゃらにヒビが入った場所を殴りつけた、一回、二回、三回…拳からは血が滲み
始める。それでも真司は止めようとはしない、後少しでネプテューヌたちを助けられる!そ
の思いがあったからだ。
「絶対に助ける!絶対に…」
「そうは…いかんなあ!!」
「っ!?げあっ!?」
背後から聞こえた声、マジェコンヌがネプギアたちを蹴散らし真司の元までやってきたのだ。
マジェコンヌは真司の首を締め上げ高らかに持ち上げた。
「真司!この!!」
アイエフは拳銃でマジェコンヌを撃ち抜く、だがその攻撃はマジェコンヌに全く持って通用
しなかった。そんな攻撃も気にも留めてないのかマジェコンヌは真司の首を掴む手をさらに
強くしていく。
「あ…がっ!?」
「お前は実に危険だ。私が受けたダメージ、そして結界に干渉した力…お前はここで、確実
に殺す!!」
「おごっ!?」
マジェコンヌは真司の頭をわしづかみにして地面に叩き付けた、それを何度も何度も繰り返
す…そのせいで真司の顔面からは血が流れ続けていた。
「真…司!!」
「や、めてえ…!!」
「こ、この…野郎…!!」
「真…ちゃん…くっ…」
悲痛な声を上げるネプテューヌたち、助けに行きたい…だけど力が全く出せない…悔しくて
歯痒い気持ちで心の中はいっぱいになった。
そんな思いも空しく真司への攻撃はなおも続く…
「げふっ!?あが…!」
「どうした?今まで散々抵抗してきただろう?もう力が無くなったか!!」
「うぐあ!?」
真司の胸元めがけ思いっきり足で踏みつけてきたのだ、あまりの衝撃に真司は一瞬息ができ
なくなる。
「真司!!この…もう止めなさい!!」
「もう止めてください!!真司さんが…死んじゃうです!!」
「外野は…黙っていろ!!」
攻撃を止めに入ろうとするアイエフとコンパを手にもつ槍で一閃し薙ぎ払った、その衝撃で
二人は岩場に激突し、気絶てしまう。
「あ、アイエフ…コンパ…」
「他人を心配してる暇があるのか?」
「っ!?」
マジェコンヌは槍で真司を突き刺しにかかる、それを真司は必死になって避けていた。
「くっ…くあ…!」
「中々頑張るな、だが…そこまでだ!」
「はあ…っ!?」
真司がどうにか立ち上がろうとした時目の前にマジェコンヌの槍が迫る!!
ザシュ…!!
「ぎっ!?あがあああああああああああああ!?」
「うう…あ、わ…私…」
ネプギアは意識を取り戻し起き上がる、そしてユニ、ロム、ラムを揺り動かし起こしに回っ
た。
「ユニちゃん!ロムちゃん!ラムちゃん!!」
「あ、ね、ネプギア…」
「うう…痛い…」
「いった~い…」
「よかった…無事で…」
安堵の息を出すネプギア、そして再び自身の武器を構え飛び立つ。
「あの人は…マジェコンヌは何処に…「ぎっ!?あがあああああああああああ!?」っ!?
真司さん!?」
真司の声が…叫び声が聞こえた、それは他の三人も同じだった。
「真司さん!?何処に…」
「お兄ちゃん…!」
「みんな!あれ!!」
ラムが指さす方向、そこに真司はいた。右目を押さえのた打ち回っている…尋常じゃない様
子だった。
「真司さん!!どうし…!?」
「ネプギア?真司さんは…!?」
「ひっ!?い、いやああああああああああああ!?」
「お、お兄ちゃん!?」
ネプギアたちは恐怖と絶望の表情を浮かべた、真司の顔を…右目を見て。
「アーッハッハッハ!!まだだ…まだこれからだぞ?」
「いぎっ!?あぐあああああああああ…」
真司の右目から止めどなく血が流れ出ている。
真司の右目は…完全に潰されていたのだ…
次回…真司がものすごくヤバい目に…
そして女神たち救出…できたらいいなあと思います。