ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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皆さんお待たせしました、三十六話目に投入します!

真司が死に、女神たちは悲しみに包まれる…彼女たちは、そして真司の運命はいかに!

では、どうぞ!


第三十六話 悲しみと怒りと(改稿中)

ネプテューヌSide

 

 

 

真司が死んだ…

 

 

目の前で死んだ…

 

 

嘘だと思いたい…冗談だと思いたい…

 

 

だけど…そんな思いも空しく…

 

 

死んでしまった…

 

 

「キャッ!?」

 

「危なっ!?」

 

 

私は走っていた、現実から逃げたくて…どうしようもなく悲しくて…

 

途中で誰かにぶつかりそうになったけどそれすらも気に留めてなかった、だって…

 

苦しくて悲しい気持ちの方が大きかったから…

 

 

 

「う、うう…ああああああああああああああああああっ!!」

 

 

気が付いたら病院の出口についてしまった、そこで私は泣きながら叫び声を上げて

いた…

 

叫んでも戻らない…

 

楽しかった日々も…

 

真司の命も…

 

 

「っ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

私は女神化してそこから飛び立った、そしてわけがわからないまま…悲しみの感情

のままに飛ぶ…

 

眼からは涙を止めどなく流しながら…

 

行先なんてない、今心の中にあるのは…

 

 

深い悲しみだけ―――

 

 

ネプテューヌSide END

 

 

 

 

 

 

 

                      ◇

 

 

 

 

 

 

 

「ネプテューヌ!?」

 

「ネプ子!?」

 

 

ネプテューヌが病室を泣きながら飛び出して行った、それにノワールとアイエフが

反応して呼び止めようとしたが遅かった…

 

 

「真司…さん…」

 

 

ネプギアはその場で崩れ落ちた。眼からは光が消え、涙がポツリポツリと床に落ち

ていくのがわかる…

 

 

「嘘よ…こんなの…っ!!そうだよね?お姉ちゃん…お姉ちゃん!!」

 

「ユニ…っ!!」

 

「お姉ちゃん…お兄ちゃん…動か…ないよ?」

 

「どうして…?ねえ?どうして!!」

 

「ロム…ラム…っ!!」

 

 

誰もが認めたくなかった、でも…目の前の真司はもう動かない、あの温かかった笑

顔をもう向けてはくれないのだ…

 

 

「真ちゃん…真ちゃん…っ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ベールは真司に寄り添いそして抱きしめる、今はまだ温かい真司の身体…だけどそ

の身体が段々と冷たくなるのを感じた…

 

それでもベールは抱きしめることを止めなかった、泣きながら…真司の身体を優し

く、そして強く…涙は零れ落ち真司の頬に当たった。

 

 

「なんで…どうして…っ!!どうして貴方が死ななきゃいけないんですの!!こん

なに温かくて優しい貴方が…っ!!なんで!!」

 

「…きろよ」

 

 

するとブランが涙を流しながらも真司に掴みかかってくる、必死で…辛くて悲しい

感情のまま。ただ真司を揺り動かしていた…

 

 

「起きろよ!何寝てんだよ!!みんなお前のこと…真司のこと呼んでるんだぞ!!

確かに私たちは助かったよ!!だけど真司がいなかったら…助からなかったら…っ」

 

 

ブランの真司を揺り動かす手が次第に弱くなる、言葉も段々と弱弱しくなっていた。

今の彼女の顔は…涙でクシャクシャになっており、悲しみを必死になって耐えていた…

 

 

「意味…ないじゃない…っ!!!!!!!!!!」

 

 

ついには涙腺が崩壊してその場に崩れ落ちるブラン、ロムもラムもそれに即発されて

泣き出してしまう…それは他の仲間たちも同じことだった。辛くて、悲しくて、どう

しようもなく遣る瀬無くて…

 

 

「真司さん…ひぐっ!!ごべんなざい…っ!!」

 

「真司…さん…っ!!」

 

「…」

 

「ノワール…様?」

 

 

その中で一人、ノワールがその場を離れようとする。アイエフがそれに気づき声をか

けた、ノワールはゆっくりとアイエフの方へ振り向く…その顔は涙で濡れていた、そ

れでも少しでも平常を保とうとしてるのか歯を食いしばっている。

 

 

「ネプテューヌを追いかけないと…今あの子を一人にさせられないわ、悲しいのはみ

んな同じなはずだから…」

 

「それなら私が…」

 

「貴方はコンパについていてあげなさい、友達なんでしょ?」

 

「…はい」

 

 

そう言うとノワールは静かに部屋を出て行った、今この場は鳴き声と悲しみに溢れて

いる…とても深く…重い空気が流れていた。

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

ネプテューヌSide

 

 

 

 

「う、うう…ああああああ………っ!!」

 

 

一体何処まで飛んだかわからない、でも気が付いたらここに…ズーネ地区の廃棄場に

まで来ていたのだ…

 

私たちが捕まった場所…

 

真司が…散った場所…っ!!

 

 

「もっとちゃんと警戒していれば…っ!!あの時油断なんてしなければ…っ!!」

 

 

その場に崩れ落ちた私は後悔の言葉を吐き出しながら地面を叩き付ける、悔しくて…

涙を流しながら、何度も何度も…

 

力が強すぎてそこには小さいながらもクレーターができた、手のプロセッサの一部が

千切れてそこから血が滲み出てくる…痛い、痛いけど…

 

真司はもっと痛かった!!もっと苦しい思いをした!!なのに…なのに…っ!!

 

 

「私は…っ!!助けることが出来なかった…っ!!!!!!!!!!!」

 

 

ドッゴォォォォォォォォォォォオンッ!!!!!!!!!!!!!

 

 

クレーターがさらに大きくなり陥没する、その地面は濡れていた…私の涙で…

 

 

「何が…女神よ…っ!!何が国の…世界の象徴よ…っ!!私は…っ!!」

 

 

歯を食いしばりながら顔を上げる、たぶん今の私の顔は涙と鼻水でクシャクシャに

なってると思う…

 

情けない顔だと思う、女神らしからぬ顔だと思う…だけど…そんなことはどうでも

いい!!

 

苦しんでいた彼を助けられなかった私が女神だと言うのか!!

 

必死で戦って…私たちを救ってくれた彼を救えなかった私が女神だと言うのか!!

 

私は…私は…っ!!!!!!!!!!!

 

 

「愛した人一人……っ!!救えないっっっっ!!!!!!!!!!!!」

 

 

更に地面を叩く、今度は地響きが聞こえた。女神化している状態で力加減を行って

いないのだから当然だと思う。

 

 

 

自分が憎かった…腹立たしかった…あんなにひどい大怪我を負わせてしまった自分

が、油断していた自分が、手を伸ばせなかった自分が!!

 

 

「真司…っ!真司……っ!!!!!!!」

 

 

何度も何度も真司の名前を呼ぶ、真司の声を聞きたい…真司と笑い合いたい…っ!

 

でも…もうそれすらも叶わなくなった、その現実が鋭く私の胸を突き刺す―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ…

 

 

「…っ」

 

 

音が聞こえた、何かが崩れる音。見上げるとそこには…

 

 

「ピギッ…ガガ…」

 

「モンスター…」

 

 

あの時の残党なのだろうか?そこまで数はいない、そのモンスターたちが私に標準

を定め攻撃を仕掛けて来ようとする…

 

 

「…今、私虫の居所がすごく悪いのよ…」

 

 

ゆらりと、まるで幽霊のように立ち上がる私。剣をコールしてモンスターを睨み付

ける、モンスターたちは後ずさりした…私を警戒してるのだと思う。

 

私は震える、恐怖からじゃない…あるのは、悲しみと怒り…この気持ちを誰かにぶ

つけたかった、今の私を支配してる感情はそれだけだった。

 

 

「生きて帰れると…おもうなっ!!!!!!!」

 

 

怒りの色を帯び、涙で濡れた眼でモンスターを睨み付けながら私は切りかかった。

 

怒りに任せた攻撃、モンスターたちの断末魔の声が辺りに響き渡った…

 

 

 

ネプテューヌSide END

 

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

「ネプテューヌ…一体何処に行ったのよ…」

 

 

ノワールは女神化して空の上空を飛んでいた、病院の中を探したがネプテューヌは

一行に見つからなかったからだ。

 

 

「街を一通り見渡してもいなかった…後残るは…」

 

 

心当たりがあるとすれば…ズーネ地区の廃棄物処理場しかノワールは思いつかない、

だが正直行きたくないのが彼女の心情だ。

 

あそこは自分たちが捕まった場所で…真司が散った場所でもあったから…

 

 

「…っ」

 

 

ふと、ノワールの脳裏に真司の姿が浮かび上がる。

 

 

真司の眼が抉られたところ…

 

真司の身体が焼かれたところ…

 

真司の足が串刺しになるところ…

 

 

「っ!!!!!!!!!!!」

 

 

ノワールは必死に、脳裏に浮かんだ映像を振り払うように顔を横に振った。

 

 

(今は…ネプテューヌを探さないと…)

 

 

本音を言えばこの場で泣き叫びたいと思っている、だがノワールはその感情を必死で

押し殺して飛び続ける。

 

その眼からは涙が零れ落ちていた…

 

 

 

 

 

 

 

―――ズーネ地区廃棄物処理場

 

 

「………」

 

 

空を飛び続け漸くたどり着いた、辺りを見渡したがネプテューヌの姿は何処にも見当

たらない…ノワールは地上に降り立ちふうっ…とため息をついた。

 

 

「ここにもいない…私の取り越し苦労だったかしら…」

 

 

ここにいないならしょうがない、ノワールがその場から立ち去ろうとした。

 

その時だった――

 

 

 

 

 

 

 

ドッオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

 

 

 

「っ!?何?この音は…」

 

 

突如大きな騒音と地響きが鳴り響いた、尋常じゃない音と揺れ…ノワールはプロセッサ

のウィングを展開して飛び立つ。

 

 

「一体何が…っ」

 

 

騒音が聞こえた方向へと急ぐノワール、一体そこに何があるというのか…

 

 

 

―――――

 

 

「聞こえてきたのはここら辺だったけど…特に変わりは…」

 

 

ノワールは辺りを見渡したが変わるところはあまりなかった、だがなぜあの様な騒音と

地響きがしたのか…

 

 

ドッオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

 

 

「っ!?また!?今度はもっと近くから…」

 

 

先ほどと同じ騒音と地響き、それがノワールのいるところのすぐ近くで聞こえてきた。

ノワールは慌てて音がする方へ駆けつけた、そこで見たものは…

 

 

「ね、ネプテューヌ…」

 

 

ネプテューヌだ、モンスターと戦っている姿が目に映った。加勢に行こうと身を乗り出

すが…ネプテューヌの様子がおかしい。

 

 

「うう…ああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」

 

「ネプテューヌ!?」

 

 

ネプテューヌが叫びだす、するとネプテューヌはモンスターの一体の頭部を鷲掴みにし

て岩場に叩き付けた!

 

そして鷲掴みにしたまま片手で剣を振り抜き数対のモンスターを切り刻んでいく、その

姿は…戦い方は…女神らしからぬもの、まるで…

 

 

「悪…魔…」

 

 

ノワールは震えた、今目の前にいるネプテューヌは本当にあのネプテューヌなのかと…

 

ネプテューヌは更に剣を振り上げ倒れてるモンスターに突き立てた、モンスターはバチ

バチと音を立て爆散する。そして粒子となって消え去った…

 

 

「ギギッ…ガッ…!?」

 

「…っ!!!!!!!」

 

 

ドグシャッッッッッ!!!!!!!

 

 

そして鷲掴みにしていたモンスターの頭部をその握力だけで握りつぶす、モンスターは

悲鳴を上げることもできないままこの世から消え去ったのだ…

 

決着はついた、モンスターは今この場には一体も残っていない。だが…

 

 

「うあ…あああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」

 

「え…っ!?」

 

 

ネプテューヌは周りにお構いなしにむやみやたらにに攻撃を放ってきた、その攻撃によ

る衝撃波は周りのものを次々に破壊していく…

 

その眼からは大粒の涙を零しながら…

 

 

「ネプテューヌっ!!止めなさい!!!!!!!!」

 

 

それを黙って見ているノワールではない、ネプテューヌのところへ全力で赴き後ろから

羽交い絞めにして必死で攻撃を止めさせようとした。

 

 

「アンタ何やってんのよ!もうモンスターはいないわ!これ以上の戦闘は無意味よ!!」

 

「ノワー…ル…っ!!!!!離して!!離せえええええええええええええええ!!」

 

 

必死で動きを止めようとするノワールをネプテューヌは力任せに振りほどこうとした、

その力は尋常ではない…

 

どうにかしてネプテューヌを止めようとするノワール、だが今の彼女に何を言ったとこ

ろで聞く耳を持たない。それに業を煮やしたノワールは…

 

 

「いい加減に…っ!!しなさいっっっっっっ!!!!!!!!!!」

 

「うぐっ!?うああああああああっ!?」

 

 

ネプテューヌの顔面を拳で殴りつけた、殴られたネプテューヌは地面に叩き付けられて

その場から動かなくなる。

 

動かなくなったネプテューヌにノワールは息を切らしながらも話しかけた。

 

 

「ハア…ハア…あ、アンタねえ…あれ以上攻撃したら周りにどれだけ被害が起こるかわ

かってるの!?それでもアンタは女神なの!?」

 

「…っ」

 

「なんとか言いなさいよ!!ネプテューヌ!!」

 

「…さい」

 

 

ネプテューヌは力なく立ち上がる、そして手に持つ剣でノワールを切りつけてきた!!

 

 

「っっっっっ!!!!!!!????????な、何を!?」

 

「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいっっっ!!!!!!!!」

 

 

ノワールはその攻撃を自身の剣で受け止める、剣同士がぶつかり合い火花が散る…ネプ

テューヌは怒りと悲しみの表情でノワールを睨み付けていた。

 

 

「私は…真司を救えなかった…っ!苦しい思いをした真司を…真司は私たちを助けてく

れたのにっ!!!!!!!!!」

 

「く…うう…っ!?」

 

「そんな私が女神だって言えるの…っ!?愛した人一人救えなかった私がっ!!私は…

私は…っ!!!!!!!!」

 

「だから…って!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ノワールは剣を振り切りネプテューヌを弾いた、お互いに後方へと下がる。そして剣を

構えたままノワールはネプテューヌに向かって叫んだ。

 

 

「こんなことしても…真司は帰ってこないっ!!!!!!」

 

「っ!!!!!!!」

 

「辛いのは貴方だけじゃないのよ!?ブランもベールも!!ネプギアも、ユニも、ロム

もラムも!!アイエフもコンパも!!私だってっ!!!!」

 

 

ノワールの眼から涙が零れた、それでも必死に…気持ちを押し殺すかのように唇を噛み

しめていた。

 

 

「私だって泣き叫びたいわよっ!!!!あの時油断しなかったらって…真司を救うこと

が出来なかったって!!!!でも…私はこんなところで泣いているわけにはいかない、

真司が命を懸けて守ってくれたこの命を無駄にしたくないから!!」

 

「ノワール…」

 

「貴方の気持ちはわかる…わかるけど…っ!!それでもこのまま暴れるって言うのなら

私は…っ!!!!」

 

 

ノワールは涙が溜まっている眼でネプテューヌを見据える…

 

 

「私は貴方を止める!!女神として…ブラックハートとして!!」

 

「うう…あああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

 

 

再び激突する二人、今ここに望まぬ戦いが幕を切っておろされたのだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ドックン…

 

 

静かに響く鼓動、ここが何処だかわからない…だがこの空間に一人、漂っている人影

が見えた。それは…

 

 

「………」

 

 

真司だ、目を瞑ったまま動かない…

 

 

そんな真司を見つめる影が一つ、その姿は輝いていて直視できないが…

 

 

―――――加賀美…真司…

 

 

その姿は龍の形を司っていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回…『生還』
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