ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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四十話に突入!UA60000越え!お気に入り件数270越え!この作品を見てくれている人たち全てに感謝します!

今回は動物もの!可愛い動物に貴方も癒されてみませんか?


第四十話 希少生物『スノウゴマ』(改稿中)

「希少生物の保護とな?」

 

「ええ、そう…」

 

 

プラネテューヌの教会の一室、今日は珍しくブランが来たのだ。なんでも手伝ってほし

い事があるんだとか、それが希少生物の保護らしい。

 

 

「最近密猟者が後を絶たないの、私たちも必死で対応してるのだけど追いつかなくて…

力を貸してくれないかしら?」

 

「おっけー!それぐらいお安い御用だよ!ね?みんな」

 

 

元気な声を上げ、ブランの申し出を受けるネプテューヌ。そして振り返り、俺達に同意

を求めようと声をかけた。無論、反対する理由は無い。

 

 

「もちろん、俺も力になるよ」

 

「私も!」

 

「ネプ子たちが行くなら当然私たちも行くわ」

 

「私もです!」

 

 

ブランの申し出に俺にネプテューヌ、ネプギア、アイエフにコンパも早速ルウィーへ

行くこととなった。それにしても希少生物かあ…どんなものなのかある意味楽しみだ

と思う、俺は期待に胸を膨らませていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   ◇

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん!ネプギア!」

 

「久しぶり…会いたかった…♪」

 

 

ルウィーの教会に着くや否やロムちゃんとラムちゃんに歓迎される、その後ろからは

見知った顔が二人。この人たちは…

 

 

「フィナンシェさん!ミナさん!お久しぶりです!」

 

「真司さん、お元気そうで何よりです」

 

「ようこそおいで下さいました!」

 

 

ブラン専属のメイドさんであるフィナンシェさん、そしてルウィーの教祖であるミナ

さんも俺達を出迎えてくれる。フィナンシェさんは俺たち全員に温かい飲み物を振る

舞ってくれた、う~ん…温まる。

 

 

「外は寒かったから身に沁みるね~♪」

 

「さて、身体も温まったところで…本題に入るわ」

 

 

ブランが持っていたティーカップをテーブルに置き真剣な表情になる、そして今現在

の情報…希少生物と密漁者のことを話しだした。

 

 

「希少生物の集落はルウィーを東に行ったあたりの山奥の湖にあるとの情報があるわ

、密猟者もここ最近その山で活動を行っている。現に密猟者らしき者達が何度も目撃

されているわ」

 

 

ブランは地図を取りだし説明する、それにしても密猟か…どの世界にもそんなやつは

いるものなんだな…

 

 

「私達の今回の目的はその希少生物の集落を見つけ出して保護、そして国が指定する

保護区域までに安全に運ぶ事。難しいクエストになると思うわ」

 

「それも承知で手伝いに来たんだ、ここまできたらやってやるさ」

 

「そうそう!それと質問なんだけど…」

 

「何かしら?」

 

 

ネプテューヌがブランに質問してきた、一体何なんだろうか?

 

 

「その希少生物の名前って何?教えてほしいんだけど」

 

「あ、確かにそれは気になるかも」

 

 

希少生物の名前、一体何なんだろうな?まずどう言った生き物なのかも知らないし。

俺たちが質問するとブランはすぐに答えてくれた、その名は…

 

 

「希少生物の名前、生物名『スノウゴマ』よ」

 

「「「「「スノウゴマ?」」」」」

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「いや~、やっぱ寒いな」

 

 

目的地に着いた俺たち、この山にスノウゴマが住んでいるのか。一応名前だけは聞け

たんだけどどういった生き物なのかは探しながら説明してくれるのこと、名前だけで

はどんな生き物かわからん…

 

 

「それじゃあ行きましょう、こうしてる間にも密猟者がスノウゴマを乱獲してるかも

しれないわ…」

 

「おっけー!」

 

 

ネプテューヌの元気な掛け声とともに足を進める、スノウゴマの集落…早く見つけて

保護しないとな!

 

 

 

歩き始めて数時間――

 

 

「ねぇ~ブラン、まだ着かないの~?」

 

「後もう少しよ、この坂を越えた先に湖があるはず…」

 

 

山道は結構長くコンパに至ってはへとへとでもう動けない状態だった、俺はまあどう

にかついて行けている。この世界にきて俺随分体力着いたよ、うん。

 

 

「ところでさ、そのスノウゴマってどんな生き物なの?名前だけじゃ全然想像がつか

ないよ」

 

 

ネプテューヌがぼやく、でもそれは俺も思っていた事だ。名前からして狂暴そうな生

き物ではなさそうだけど…

 

 

「スノウゴマは危険な生き物ではないわ、性格はとても大人しい無害な生き物よ」

 

「へえ、それでそれで!」

 

 

ネプテューヌが更にブランに質問する、俺もそれに聞き耳を立てようとしたその時…

 

 

 

「…ん?」

 

 

俺がふと横に目をやると、雪が積もってる斜面が何やらモゾモゾと動いていた。気に

なり足を止める、どうやらここら辺の様だ、未だにモゾモゾ動いている。

 

 

「何なんだ?ん~…とりあえず掘り起こしてみるか?」

 

 

俺はモゾモゾと動く場所を掻き分ける、徐々に積もっていた雪が取り除かれるとそこ

には…

 

 

「キュ?」

 

「…キュ?」

 

 

丸っこくていかにもふわふわしてしそうな生き物が、何だかゴマアザラシの子供に似

てなくもないような…そしたらその生き物は俺と目が合うなりジタバタと暴れだした。

 

 

「キュ!?キュ~ッ!!」

 

「…何これ可愛い」

 

 

たぶん逃げ出そうとしてるのだろうが…身体が雪に埋もれているらしく抜けないよう

だ、何度も泣き声を上げ抜け出そうとするが無理みたいだった。そしたら…

 

 

「キュウ…」

 

 

終いには泣き出してしまう、ああ…俺こんな顔見るの苦手なんだよ!しょうがない、

俺はその生き物を埋めている雪を掻き分け穴を広げていく。

 

 

「キュ…?」

 

「待ってろよ、今助けてやるからな!」

 

「キュウ…」

 

 

俺の言葉を聞いたからなのか、その生き物は何故か大人しくなった。まあそれなら好

都合だ、雪を掻き分けどんどん穴を大きくしていく。丁度俺の手が入るくらいの大き

さになった時その生き物の身体を手に持った、おお!柔らかい。と、今はそんな事は

どうでもいい。

 

 

「ちょっと痛いかもしれないけど我慢しろよ!」

 

「キュ~…」

 

「せぇの!!」

 

 

俺は力を入れて引っ張る!すると徐々にだが生き物の身体が埋もれている雪から抜け

ていく感じがしてきた、もう少し…後ちょっと!

 

 

「っらぁっ!!ってのわぁあっ!?」

 

 

引っ張った勢いで俺はその場で尻餅をついてしまう、何とか起き上がるが周りを見渡

してもあの生き物の姿が見当たらない。しまった!?勢い余ってどこかに飛ばしてし

まったのか!?そう思った時…

 

 

「キュ~!」

 

「え?あ!いた!!」

 

 

丁度俺の目の前を飛んでいた!…こうして見ると完全にアザラシじゃん、背中には天

使の様な羽が生えていてそれをパタパタと動かしながら飛んでいる。一生懸命に、力

を込めながら…そして俺のところにまでたどり着いたら否や。

 

 

「キュッ!?」

 

「おっと!」

 

 

俺の胸目掛けて落ちてきた、どうやらそう長くは飛べないみたいだ。その白くて柔ら

かい生き物は顔を上げるとそのままよじ登って行き俺に頬ずりをしてきた、うお!?

可愛ええ…

 

 

「キュ~キュ~♪」

 

「おいおい、くすぐったいって」

 

 

随分懐かれちゃったな、っておい!?こんなやり取りしてる間にネプテューヌたちが

あんな遠くまで行っちゃってるぞ!?早く行かないと…この子どうしよう?

 

 

「キュ?」

 

「んー…とりあえず連れて行くか、ブランなら何かわかるかもしれないし」

 

 

俺はその生き物を抱きしめたままネプテューヌたちを追った。

 

 

 

―――――――

 

 

 

「スノウゴマってアザラシみたいな生き物なんだ、確かにゴマって付くくらいだから

そんな感じはするけど」

 

「天使の羽が生えてるのも特徴よ、そこまで長い距離は飛べないいけど…」

 

「そう考えるとすごく可愛いね!」

 

 

ネプテューヌたちはブランにスノウゴマがどういった生き物なのかの説明を受けてい

た、その後ろから真司が息を切らしやっとのことで追いついた。手にそのスノウゴマ

を抱えながら…

 

 

「でもその子たちは警戒心が強いの、そうそう人前には姿を現さない」

 

「希少生物なのもそれが理由の一つなんですね」

 

 

その頃後方――

 

 

「キュ!」

 

「キュウ~!!」

 

「んお!?何か増えた!?お前の仲間か?」

 

「キュ~!」

 

 

 

 

 

「その警戒心もあって人にはあまり懐かないとされているわ」

 

「そうなんですか…そんな可愛い子たちがいっぱい寄って来たらすごく癒されそうで

楽しいと思うのに…」

 

「ふふ♪確かにそうかもしれないわね…」

 

 

更にその頃後方――

 

 

「キュイキュイ♪」

 

「キュア♪」

 

「な、何かいっぱい集まってきてるんですけど?頬ずりされまくってんだけど?」

 

「キュ!」

 

「この子たちみんなお前の仲間なのか?なあ…この子たちにちょっと離れてほしいっ

て言ってくれると非常に助かるんだけどのわあああああああああああ!?」

 

「「「「「キュ~!!!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

「…後ろが騒がしいわね」

 

「真司の声も聞こえるけどどうしたのかな?」

 

 

ネプテューヌ達が後ろを振り向くとそこには…

 

 

「ねぷ!?真司!?」

 

「お兄ちゃん!?」

 

「真司さんが何かに埋もれてるです!?」

 

「何なのよこいつらは!?」

 

「だ、誰かヘルプ…」

 

 

白い物体に埋もれている真司の姿が、それに驚き慌てて真司を助け出そうとする。た

だ一人を除いては…

 

 

「ブランもぼーっとしてないで手伝ってよ!!」

 

「嘘…何で…」

 

 

ブランは驚愕と唖然の色が合わさった表情で真司を見つめていた、真司だけではなく

その白い物体も。

 

 

「嘘って何!?」

 

「その子達…真司を埋め尽くしてる子達…」

 

「この生き物がどうかしたんですか!?」

 

「その子達が…スノウゴマよ…」

 

「「「「…ええええええええええええええええええええええ!?」」」」

 

「キュ?」

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

 

「この生き物達がスノウゴマなのか…警戒心が強いって言ってたのにそれにしちゃ俺

に懐いてるような…」

 

「キュウ♪」

 

 

現在進行形で俺にすり寄ってきてるんですけど、他にも数十匹のスノウゴマが俺の周

りを取り囲んでるし…うん、癒されるわあ…

 

 

「私だって驚きよ…普通こんなに人に寄り掛かることはないはずなのに…」

 

「真司、何かしたの?」

 

「何って…この子を助けただけだけど…」

 

 

ヒョイっと俺に人一倍懐いている一匹を手に持ちみんなに向ける、つぶらな瞳で顔を

傾げているその様子は尚可愛い。

 

 

「一匹が真司を信頼したことで他の仲間の警戒も薄らいだのかしら…?」

 

「そんな簡単なものでいいのかな…」

 

「まあいいじゃん、嫌われるよりはいいもんな~?」

 

「キュ~♪」

 

 

俺に同意するように笑うスノウゴマ、はあ…可愛ええ…この世界にいて最大の癒しと

出会ったのではなかろうか?いや、間違いない。

 

 

「大きい子から小さい子まで…より取り見取りですね」

 

「「「キュ~」」」

 

「手のひらサイズのスノウゴマが三匹…ハッ!?」

 

 

俺は徐に三匹を手のひらに段重ねで乗せる、そしてバッと!!

 

 

「みんなみんな!ゴマ三兄弟!!」

 

「「「キュ!!(ビシッ!)」」」

 

 

みんなの目の前に出し見せる、スノウゴマもノリが良く小さい手をビシッと上げてア

ピール!みんなは苦笑いだが…

 

 

「あはは…それにしてもお兄ちゃんとその子仲良いよね」

 

「んあ?ああ、確かにこの中じゃ特にかも。嫌じゃないからいいけどさ」

 

 

俺が最初に助けたスノウゴマ、今は俺の頭の上に納まっている。どうやら俺の頭の上

が気に入った様だ、今俺の頭はぐらぐらと揺れている。

 

 

「そのスノウゴマは女の子の様ね…」

 

「え?そうなのか?」

 

「ええ、羽根がピンク色がメス、白色ならオスなのよ。ここにいる子たちは…ほとん

どがメスのスノウゴマみたい…」

 

「…え」

 

 

確かによく見ると羽根がピンク色のスノウゴマがほとんどだ、白い羽根の子は…数え

る程しかいない。

 

 

「真司…まさか動物までフラグ立てたの!?」

 

「お兄ちゃん節操が無さすぎだよ!!」

 

「何でそうなる!?」

 

 

フラグとか節操とか意味がわかんないんですけど!?ああもう…頭が痛くなってきた

ぜ…何故そうなるまでに至るのか、謎だ。

 

 

「キュ?キュ~!」

 

「お前…元気づけてくれるのか?」

 

「キュウ♪」

 

 

今俺の味方は君だけだよ!ああ、本当に癒されるなぁ。うん…この子に名前付けて

もいいんじゃないだろうか?いつまでもこの子とかお前とかどうも味気ないし。そ

う思い、頭を人差し指で押さえて考える。真っ白…ふわふわ…

 

 

「名前…真っ白…ふわふわ…うん、マシロ!お前の名前はマシロだ!」

 

「キュ?」

 

「マシロって…意外に安直の様な気がするけど…」

 

「そうか?真っ白だしふわふわでマシュマロみたいだし、いい名前だと思うけど?」

 

「キュイキュイ♪」

 

 

お、どうやら俺が付けた名前が気に入ったみたいだ。先ほどとは比べものにならない

勢いで俺にすり寄ってくる、やっぱり可愛いな…

 

 

「それじゃあマシロ、俺達お前の仲間達を保護しに来たんだ。安全な場所に住んでも

らうためにさ、お前の他の仲間がいる場所まで案内してほしいんだけど…って俺の言

葉はそこまで理解できないか…」

 

 

笑いながら頬を掻く。話してる相手は動物、さすがに俺の言っている言葉の意味を理

解はしてもらえないだろう。少し溜息をつく、その時。

 

 

「キュ~…キュ!」

 

「え?おお!?」

 

 

マシロは俺の頭をペチペチ叩きながら、その小さな手で方向を指し示した。もしかし

てあの先に集落があるのだろうか?と言うより、俺の言葉を理解してくれたのか?

 

 

「丁度、私達が目指していた場所と同じね。そこから先の道案内も頼めるのかしら?」

 

「キュ!」

 

「たぶん任せてって言ってるんだと思う」

 

「それじゃあ改めて…行こう!」

 

 

俺たちはマシロの道案内の下スノウゴマの集落を目指す、その際のスノウゴマの大行

進…ファンシーにも程がある!

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「おお…すげえ!!」

 

「すごく綺麗なところです…!」

 

「こんなに綺麗な湖があるなんて…」

 

 

辿り着いたその場所は、まるで宝石の様に輝いている美しい湖。ダイヤモンドの様だ

。そのあまりの壮大さに思わず叫び声を上げてしまう、これこそ大自然の神秘と言う

ものなのだろう。

 

 

「キュ~!」

 

「この先に集落があるのか?」

 

「キュイ!」

 

 

マシロが俺の頭の上で小さな手を集落があるらしい方向へ指し示す、あそこにマシロ

の仲間たちがいるのか…そう思った時だ

 

 

「っ!?な、何だ!?」

 

「爆発音!?」

 

 

マシロが指示した方向から聞こえる、その方向から巨大な爆発音が鳴り響いたのだ。

音の大きさは凄まじく、グラグラと辺りが揺れた。するとどうだろうか…爆発したか

らなのか、黒煙が大量に上がってる様子が見えたのだ。まさか!

 

 

「密猟者が何かしでかしてるのか!?」

 

「だとしたら…絶対に許さないよ!」

 

 

ネプテューヌ、ブラン、ネプギアはその場にすぐに女神化する。集落がある場所を見

据え武器を構えた。

 

 

「私達が先行するわ、ブラン!ネプギア!」

 

「ああ、密猟者どもには女神の鉄槌を喰らわさないとな!」

 

「お兄ちゃんたち、先に行ってるね!」

 

 

ネプテューヌ達は飛び立ち集落がある場所へ急ぐ、俺もアイエフとコンパと頷き合い

走り出した。その後ろからはスノウゴマが、俺の頭にはちゃんとマシロが乗っかって

いた。

 

 

「キュウ…」

 

「マシロ?…大丈夫だ、お前の仲間は全員俺達が絶対助けてやるから。元気だせよ、

な?」

 

「キュ…キュ~!」

 

 

マシロの声は沈んでいたが俺の言葉で少し元気になったみたいだ、有言実行!絶対に

助けるぜ!そう思いながら俺達は走る、スノウゴマ達を保護するために。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃはははははははは!!大量だぜ!」

 

「お前ら!傷はつけるなよ?高く売れなくなるからなあ!」

 

「うぃっす!了解です!」

 

 

大柄な男と小柄な男が数十人、その中には下っ端…もといリンダも交じっていた。今

この者達はスノウゴマの捕獲に当たっている、集落の付近を爆破させ一ヶ所に纏めた

後捕まえると言う工程を繰り返していた。

 

 

「キュ~…」

 

「キュ!?!?!?」

 

「一丁上がり!ぎゃはは!!こんなやつらが売ったら一匹300万クレジットもする

んだからいい商売ですよね!」

 

「まったくだ、弱いから簡単に捕まる。楽でいいぜ!」

 

 

捕まえられたスノウゴマや追いつめられていったスノウゴマは酷く怯えていた、平和

に静かに過ごしていたのにいきなり訳も分からない連中に住処を壊された挙句無理や

り捕獲されているのだ、そうなるのは必然だと思う。

 

 

「さあ、残りもちゃっちゃと捕まえるぞ!」

 

「そうはさせないわ!!」

 

 

密猟者のリーダーらしき人物が号令を発すると同時に、この行いに待ったをかける者

達がいた。ネプテューヌ達が叫び、その場にいる全員を睨みつける。

 

 

「げえっ!?女神!?」

 

「お前ら…こんな事してただで済むと思うなよ…?」

 

「今すぐスノウゴマ達を解放してください!さもなければ…撃ちます!って…あの時

の誘拐犯!!」

 

 

ネプギアはリンダを見るなり叫んだ、それに反応したブランはリンダを睨み付ける。

 

 

「何?あの時ロムとラムを誘拐したやつなのか?それだったら…落とし前もつけない

となあ…?」

 

「ひ、ひいっ!?」

 

 

ネプギアはM・P・B・Lを密猟者に向けネプテューヌとブランは互いの武器を構えた、

それを見た密猟者の数人は怖気着く。中には腰を抜かす者、後ずさりする者もいた。

 

 

「や、やべえよ!?女神に見つかったぞ!?」

 

「俺たち捕まっちまうぜ!?」

 

「お前ら慌てるな!策ならある…」

 

 

密猟者のリーダーがニヤリと笑い手に持つ何かを掲げ叫びだした、これは一体…

 

 

「女神様ぁ?これが何だかわかりますかぁ?」

 

「…?あれは?」

 

「まるで何かのスイッチのような…」

 

 

スイッチを持った密猟者のリーダーが、手に持つスイッチをクルクルと回しながら弄

ぶ。始終ニヤニヤした、気持ち悪い笑顔を止めない。一体なんだと言うのか?そんな

思いを抱いていたネプテューヌ達、だが次の言葉で、彼女達は驚愕する。

 

 

「これはですねぇ…スノウゴマの集落に仕掛けてある起爆スイッチなんですよぉ!!」

 

「なっ!?」

 

 

手に握られてるその起爆スイッチは今にもすぐに押されてしまいそうだ、ネプテューヌ

たちはそれを見ると身構え戸惑ってしまう。

 

 

「スノウゴマを傷つけたくなかったら…どうすればいいかわかりますよねぇ?」

 

「くっ…!卑怯者が…!」

 

「何とでも言ってくださいよ、それじゃあまず武器を捨ててもらいましょうか?」

 

 

ネプテューヌ達は渋々武器を捨てる、その武器を密猟者の面々が回収した。この瞬間で

も抵抗したらスノウゴマ達が危ない、そんな思いと葛藤しているからか、ネプテューヌ

達の表情は怒りで歪んでいた。

 

 

「武器は捨てたわ、早くその起爆スイッチを…」

 

「慌てるなって、次は…そうだな…その女神化ってやつ?解除して両手両足を拘束するん

だ。拘束は部下がやる」

 

「あんの野郎…!」

 

「ブラン落ち着いて、今はまだチャンスを待ちましょう」

 

 

そうい言うとネプテューヌたちは女神化を解く、そしたら密猟者たちがネプテューヌ達

の両手両足を固く縛り始めた。どうやらただの縄ではないらしい…

 

 

「最高品質の縄だ、硬度も馬鹿にならないくらいだぜ?ちょっとやそっとじゃ切れはし

ない代物さ」

 

「約束は守ったよ!起爆スイッチを渡して!!」

 

 

ネプテューヌは叫んだが…密猟者のリーダーは邪な笑みを浮かべネプテューヌ達に迫り

くる。

 

 

「このまま女神様を好きにするのも悪くないかもなぁ?」

 

「え…?な、何言って…!?」

 

 

驚愕半分、恐怖半分の表情でネプテューヌは密猟者のリーダーを見つめた。彼女は理

解したのだ、今目の前の男は、自分達を襲おうとしている事に。

 

 

「普段触れる事すら許されない女神様がこんな状態で三人転がってるんだぜ?そうし

ない道理はないだろうよ?」

 

「この…変態っ!!」

 

 

ブランが睨みながら怒号を発するが密猟者達にはまるで届かない、そして一人の手が

ネプテューヌの太ももをまさぐる。

 

 

「ひあっ!?ちょっ!?これシャレにならないよ!?この小説はよい子のみんなも見

るものなのに!?」

 

「ああ?何言ってるかわかんねえが…このままお前から食っちまうか」

 

「いや!!止めて!!」

 

 

ネプテューヌは抵抗するが思うように動けない、その間にも舌なめずりしながら太腿

を触る密猟者のリーダー。このままじゃ全員が危ない、その時だ。

 

 

「うおらぁ」あああああああああああああああああっ!!!!!!!!!」

 

「何?ごぶはっ!?」

 

 

ぶっ飛ぶ密猟者のリーダー、顔は変な方向に曲がっており白目を向いていた。ネプテ

ューヌの思考は追い付かない、何で目の前の男はこうなった?その理由はすぐにわか

った。

 

「ふえ…?し、真司?」

 

 

ネプテューヌが見上げるとそこには息を切らしながら密猟者のリーダーを睨み付けて

いた、…頭にはマシロを乗っけたまま。

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「あれは…みんな、隠れて!!」

 

 

アイエフが叫んで俺たちに合図を送る、目線の先には数十人の男達と…あの女は何処

かで見た様な。あ!ロムちゃんとラムちゃんの誘拐事件の時に見たやつだ!!それは

それとして…

 

 

「あれだけの人数がいるなんて…」

 

「でもねぷねぷたちならすぐに倒してくれるです!」

 

 

そう思った時だ、ネプテューヌたちの動きが止まる。一体何があったんだ?

 

 

「これはですねぇ…スノウゴマの集落に仕掛けてある起爆スイッチなんですよぉ!!」

 

「はあっ!?起爆スイッチ!?」

 

 

それでネプテューヌたちは身動き取れなかったのか!なんつう卑怯な手を…それにみん

な女神化も解き始めて手足を拘束される、あいつら…

 

 

「あいちゃん!ねぷねぷ達を助けなきゃです!」

 

「ええ…だけどすぐには動けないわ、私達まで見つかったら元もこうも…」

 

 

アイエフの言う通りだ、俺も我慢は出来ないが今は耐えるしかない。だが次の言葉で

俺の怒りが頂点に達する――

 

 

「このまま女神様を好きにするのも悪くないかもなあ?」

 

「―――――――――――っ」

 

「真司!?」

 

「真司さん!?」

 

 

俺は気がつけば走り出していた、力いっぱい地面を蹴って…そして…

 

 

「うおらぁあああああああああああああああああっ!!!!!!!!!」

 

 

渾身の飛び蹴りを喰らわせる、男はその衝撃でぶっ飛び地面を転がった。その様子を

ネプテューヌは唖然と見つめていた…

 

 

 

――――――――――

 

 

 

「起爆スイッチ回収完了!!ネプテューヌ!!大丈夫か!?」

 

「真司…うぁあああああああああああん!?後もうちょっとで傷物にされそうだった

よぉおおおおおおおおお!?」

 

「ごめんごめん、でも間に合ってよかった…」

 

 

泣いているネプテューヌを抱きしめて頭を撫でる、一先ず安心した。その後俺の後ろ

からアイエフとコンパ、そしてスノウゴマの群れが走り寄ってくる。

 

 

「真司!驚いたじゃない!!いきなり走り出したかと思えば飛び蹴りを喰らわすなん

て…」

 

「驚きです…」

 

「キュイキュイ!」

 

「すまん…俺思いっきりキレちゃってて…この縄切れねえ!」

 

 

何度引っ張っても切れる気配がない、俺は剣をコールして切りかかってみるがそれで

もダメだ。厄介だな…

 

 

「真司ちょっと退いていて!はあっ!!」

 

 

ネプテューヌは女神化する、そして強引に縄を引きちぎった。ブランとネプギアも同

様に縄を引きちぎる、ああ…女神の力はすごい。

 

 

「ふう…これで自由に動けるわ、手足が少々痛いけど、あいつらに目にもの見せてあ

げないと…!」

 

「ね、ネプテューヌ?」

 

 

凄まじい怒気、ここまで彼女を駆り立てる原因は…十中八九あの男のせいだろう。そ

れはそのはず、だって自分の身体の一部を触った上に襲おうとしたんだぜ?そうなる

のは必然と言える。そしてそれは、ブランとネプギアも同じだった。

 

 

「私の身体に触れていい人は真司だけなんだから…!初めてだって!!」

 

「右に同じだ、あいつらをぶっ潰す!!」

 

「殺っちゃっていいよね?ね?」

 

 

ブランは手をバキボキ鳴らし、ネプギアは口元をつりあげ恐ろしい笑みを浮かべてい

た。気持ちはよくわかるが、正直引いてしまう。

 

 

「ぐ、おお…アイツらふざけやがって!!」

 

「り、リーダー!!どうします!?女神たちがすごい剣幕で俺たちを見てますけど…」

 

「うろたえるな!俺達にはまだ捕獲したスノウゴマたちが…」

 

 

自分達にはまだ切り札がある、そう言わんばかりに叫ぶ密猟者のリーダー。だがその

時、一陣の風がそいつらの横を通り過ぎる。一体何事か!?そう思った密猟者達、そ

の答えは目の前にいる、勝ち誇った笑顔を浮かべたネプテューヌ達が持っていた。

 

 

「スノウゴマがどうかしたのかしら?」

 

「何!?スノウゴマが!?」

 

 

密猟者のリーダーが叫ぶと同時に、ネプテューヌ達は動いていたのだ。ネプテューヌ

達がいるその場には、捕まっていたスノウゴマが。あの時密猟者達が感じていた風、

それはネプテューヌ達が通り過ぎ、全てのスノウゴマ達を回収した時に出た風だった

のだ。まさに神業、ネプテューヌ達だから可能と言える。

 

 

「これでお前らは手立てを失ったな!ネプテューヌたちのこと…スノウゴマの、マシ

ロの仲間を傷つけた罪、数えてもらうぜ!!」

 

「くそが!!こうなったらヤケだ!!お前らやるぞ!!」

 

 

密猟者が武器を取り出し構える、俺たちもそれぞれ武器を構え睨み付ける。そして

一気に駆け出していく!

 

 

「行くわよ!!ジャンピングアーツ!!」

 

「アインシュラーク!!」

 

「行きます!!フォーミュラーエッジ!!」

 

 

ネプテューヌ達女神の攻撃が数人の密猟者をぶっ飛ばし…

 

 

「カオスエッジ!!」

 

「行くです!!」

 

「メガ・ド・ダイブ!!」

 

「「「「「「「おわぁああああああああああああああ!?」」」」」」」

 

 

残りの人数を俺達が片付けた、そこのさらに追い打ちをかけるかの如く!

 

 

「「「「「「キュウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!」」」」」」

 

「何!?止め!?わあああああああああああああ!?」

 

 

スノウゴマの群れが密猟者に転がりながらもぶつかりにかかりベシベシと叩いてきた

のだ、怒ってるのはわかっているのだがそれも可愛らしい。

 

 

「スノウゴマも怒ってるのよ。貴方達、反省しなさい!」

 

「お前ら全員覚悟しろ!!」

 

「ち、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

 

 

密猟者の叫び声と共にこのクエストは幕を下ろした、スノウゴマ達は今喜びと笑顔で

満ち溢れている。よかった、この子達を守れて…

 

 

 

 

 

 

                    

 

 

                     ◇

 

 

 

 

 

 

「これで全部連れてこられたかな?」

 

「ええ…本当にありがとう、これでこの子たちも静かに暮らすことが出来るわ」

 

 

スノウゴマ達を保護区域にまで連れてくることができた、今スノウゴマたちはロムち

ゃんとラムちゃんと一緒に戯れている。その様子をフィナンシェさんとミナさんが微

笑みながら見つめていた、いい光景だな。

 

 

「マシロともこれで一旦お別れか、お前も達者で暮らせよ?」

 

「キュ!?キュイキュイ!!」

 

「ま、マシロ?」

 

 

マシロが俺から離れようとしない、それどころかヒシッとくっついたまま顔を俺の胸

にこすり付けていた。

 

 

「真司と離れたくないのかな?」

 

「お兄ちゃんにすごく懐いていたもんね…」

 

「マシロ、そうなのか?」

 

「キュウ…」

 

 

この泣き声は肯定と取った方がいいのだろうか?…可愛いなあ、マシロは。でも君を

連れて帰るわけにはいかない、マシロは…スノウゴマはルウィーの希少生物で保護し

なければならない存在だ。俺だって本音を言えば一緒にいたいけどさ…

 

 

「マシロ、俺も離れたくないぞ?でもお前はここにいなきゃいけない。お前を待って

いる仲間がいるんだから、そうだろ?」

 

「キュ…」

 

「大丈夫、永遠の別れじゃないんだ!俺またここに来るよ、そしたらまた…出迎えて

くれるか?」

 

「っ!キュウ!!」

 

 

マシロは少し泣きながら俺に頬ずりしてきた、マシロの頭を優しく撫でる。マシロが

これから寂しくならないように…

 

 

「何だか…泣けてきちゃうね」

 

「うん、マシロちゃんよかったね…」

 

「微笑ましい光景だわ…」

 

「わだじ…涙がどまりまぜん…」

 

「コンパ…」

 

 

みんなの目からは涙が零れ落ちている。各言う俺も同じ、いくら短い間とはいえ、共

に過ごして交流した。それを思い出すと、やはりつらい。でも、これは永遠じゃない

んだ。また会える、その時は存分に触れ合おう。そう心に誓った。

 

 

「キュ…」

 

「マシロ?」

 

「キュウ!」

 

 

チウ…

 

 

柔らかな感触が頬に当たった、んん?俺マシロにキスされたのか、あはは…動物から

こんな事されるとは本当に懐かれたな、うん。

 

 

「「「あああああああああああああっ!!!!!!!!!」」」

 

「うわぉ!?ね、ネプテューヌ?ブラン?ネプギア?」

 

 

三人が大声を上げ指を指す、びっくりした…っていうか何かものすごく怖いオーラを

放っているんですけど!?

 

 

「真司何処まで節操がないの!?マシロちゃんにまでフラグ立てるなんて!!」

 

「まさか人外にまで…!迂闊だったわ!!」

 

「お兄ちゃんのばかぁああああああああ!!」

 

「何でそうなるんだよ!?」

 

 

三人が詰め寄り俺にすごい剣幕で怒鳴ってくる、それを見ていたアイエフにコンパ、

フィナンシェさんとミナさんは苦笑い。ロムちゃんラムちゃんは笑いながら俺達を見

ていた、あはは…こうなったのは仕方ないけど、まあいいいか。

 

 

「キュイ♡」

 

 

 




次回の主役スポットはイストワールさん、温かい話にしたいです!
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