ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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四十三話!どうにか仕上げられました…

昨日は実際に運転しました!時速二十キロでめっさ怖いね…曲がるときとかも…早くなれたい。

タイトルは絶望ですがその中には僅かに希望も含まれています、それではどうぞ!


第四十三話 絶望(改稿中)

『聞こえるか!!愚かな人間どもよ!!』

 

「な、何だ!?何処から…」

 

「おい!あれ見ろ!!」

 

 

上空に映し出される巨大な影、たぶんホログラムだろう。そこにはマジェコンヌと大量

のモンスターの軍勢の姿が、そして…

 

 

「め、女神様たちが…!?」

 

 

ネプテューヌたち女神が十字架に磔にされている姿が映し出されていた、マジェコンヌ

はニヤリと笑いながらこの映像を見ているであろう人々に告げる。

 

 

『お前たちが信頼していた女神たち全ては我が手に落ちた!今日この時より女神がこの

世界を支配していた時代は終わりを迎える…これからは私がこの世界を支配するのだ!』

 

「そ、そんな…」

 

「女神様が負けるなんて…そんなはずが…!?」

 

 

人々は戸惑った、今まで自分たちを守ってきてくれた女神たちがこんなわけもわからな

い者に負けた…そんな信じられない事実を突き付けられたのだ、当然である。

 

 

『仮に一人だけでも助けようとしても無駄だぞ?こんな風に…』

 

『う…あ…な、何を…』

 

 

マジェコンヌはネプテューヌの拘束具の一部を外す、すると…

 

 

『『『『『『『うああああああああああああああああ!?!?』』』』』』』

 

『み、みんな!?』

 

 

ネプテューヌを除く全員に何かのエネルギーが迸り苦しみだす、黒く禍々しいそのエネ

ルギーは女神の身体を蝕んでいる様だ。

 

 

『女神一人の拘束具を外せばアンチエナジーが女神たちの身体に流し込まれる仕組みと

なっている、こいつらにとっては劇薬を投与されているのと同じ様なものだ。仮に助け

出すのならば全員の拘束具を一度に同じタイミングで、同時に引きはがさなければ不可

能だがな!』

 

『うえ…ひぐっ…』

 

『ロ…ム…き…さま…』

 

 

ロムは泣き出してしまう、ラムに至っても涙目になっていた。ブランは息が絶え絶えに

なりながらもマジェコンヌを睨み付ける、だがマジェコンヌは更に邪悪な笑みで笑い…

 

 

『お前たちに、そして女神たちにも絶望を与えてやろう…見るがいい!!』

 

『な、何!?うあ…ああああああああああああああ!?』

 

「おい!?ブラックハート様の様子が…」

 

 

ノワールが突然苦しみだす、するといきなり女神化が解けてしまった。マジェコンヌは

それを満足そうに見つめる、ノワールはというと…

 

 

『え…?な、何…?力が…消えた…?』

 

『女神の力が自分の中から消えた…と言いたいのだろう?』

 

『あ、アンタ…!一体何をしたの…!?』

 

 

ノワールは混乱しながらマジェコンヌを問い詰めた、女神の力が消えた?それは一体ど

ういうことなのだろうか…

 

 

『お前が持つ女神の力を奪わせてもらったのだ、今度はコピーではなく本物をな』

 

『そ、そんなことできるわけ…!』

 

『証拠を見せてやろう…』

 

 

するとマジェコンヌが光りだす、するとそこには…

 

 

「お、おい!?あの姿は!?」

 

「ブラックハート様…だと…」

 

 

光が晴れるとそこにはブラックハートの姿が!でもノワールは磔にされたままだ、す

るとブラックハートの姿をしたマジェコンヌは高らかに笑いながら話し出した。

 

 

『これが私の研究成果だ!ついに私は女神の力を奪う力を手に入れたのだ!!ここに

いる全員から奪うには時間が掛かるが…誰にも邪魔することはできない、私は女神を

超えたのだ!アーッハッハッハ!!』

 

『ふざけないでよ…返して!!私の力を返しなさいよ!!』

 

『返すと思うか?この力を、それは否だ!元黒の女神よ…さあ、これから時間を掛け

てお前たちの力を一つずつ奪わせてもらうぞ?絶望する表情を眺めながらなぁ!』

 

 

ノワールは身体からガクッと力が抜け気絶した…その眼は光を失っていた、自分自身

の力…女神の力を奪われたのだ、無理もない。そこで映像が一旦切れた…

 

そして人々は絶望する、もうダメだ…お終いだと口々に声を漏らした。今この状況を

打破する手立てはない…

 

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

 

プラネテューヌ教会、今ここにはイストワール、アイエフ、コンパ、マーベラスAQLと

その仲間たちが全員集合していた。

 

 

「ネプテューヌさん…!!」

 

「ネプ子たちが…」

 

「女神様の力が奪われるなんて…そんな…」

 

 

映像を見ていたイストワールとアイエフとコンパが呟く、それは他のみんなも同じこ

と。自分たちが信じていたものがたった一人の人物の手によって崩れ去ってしまった

のだから…

 

 

「女神の力を奪われるというのは他の世界でもあったことだ、あの女…マジェコンヌ

から取戻し元の持ち主の身体に返せばどうにかなる」

 

「それ本当なの!?」

 

 

MAGES.の言葉に詰め寄りながら必死の形相で聞くアイエフ、だがMAGES.の表情は優

れない。若干暗い表情をしながら口を開いた。

 

 

「だがそれは一人ひとり別々にということだったからだ、今あの状況…女神全員が捕

縛され周りにはモンスターの軍勢。そしてマジェコンヌは女神の力を取り込んで尋常

ではない力を手にしている、分が悪いにもほどがある…」

 

「そ、そう…ね…」

 

「でもどうにかして助けなきゃ!」

 

 

ファルコムの言葉には一同は同意する、だがその可能性は今はないに等しいのだ。今

この場には女神は一人もいない…女神と同等の力を持つ人物がいない以上マジェコン

ヌと戦うことは自殺行為に等しいことだった。

 

 

「それに今は真司の方もどうにかしないといけない…」

 

「あ…」

 

 

みんなは一斉にとある一ヶ所を見つめる、その視線の先には真司の姿があった。いつ

もの表情ではなく眼には光がない…ずっと下を俯いたままだ、それをマーベラスAQL

が必死で声をかけていた。

 

 

「真司くん!大丈夫だよ!みんなで頑張れば絶対ネプちゃんたちを…」

 

「……ネプテューヌ、俺を助けるために…」

 

「真司くん…」

 

「あの時…何もできなかった…連れ去られるみんなを黙って見ることしか…はは…」

 

 

力なく笑う真司、ネプテューヌたちを助けられなかったという現実が辛く彼の心に突

き刺さる…自分は無力だと、何の力にもなれなかったと…

 

 

「真司!それは…アンタだけのせいじゃないわ!」

 

 

真司の言葉を聞いたアイエフは真司に詰め寄り強気な言葉で話しかける、そして少し

俯き気味で暗い表情をしながらも口を開いた。

 

 

「私だって…私だって何もできなかった、ただ迫ってくるモンスターを倒すだけしか

できなかったわ…ネプ子たちが捕まるのを黙って見てることしか…」

 

「…俺はマジェコンヌ相手に抵抗すらできなかった」

 

「真司?」

 

「ただなぶられて挙句の果てに人質にされて…ネプテューヌは俺を助けるために自分

から捕まって…俺はただみんなの足手纏いなだけだった、俺のせいで女神のみんなが

…ネプテューヌが捕まった…俺の…せいで…っ」

 

 

人質に取られて結局ネプテューヌの足を引っ張ってしまった、その思いが真司の中を

駆け巡る。あの時の自分がどれ程憎く思ったか想像できない…

 

 

「だからそれは真司のせいじゃ…」

 

「俺がもっと強かったらこんなことにはならなかったんだ…俺は強くなっていた気で

いただけ…今この瞬間でも俺は足手纏いでしかないんだよ…」

 

「っ!!」

 

 

パァンッ!!

 

 

音が響く、アイエフが真司の頬を引っぱたいたのだ。そしたらアイエフは真司の胸ぐ

らを掴み叫び始める、今の真司の弱気な発言に我慢がならなかったからだ。

 

 

「どうしたのよ…いつもの真司らしくないじゃない!!アンタはこんなところで諦め

るような人じゃなかったはずでしょ!!あの時諦めないで傷つきながらもネプ子を助

けようとしたアンタは何処に行ったのよ!!」

 

「………」

 

「どうしたのよ…答えてよ…答えなさいよ!!」

 

「いつもの俺なら…ここで立ち上がるんだろうな…」

 

「え…?」

 

 

アイエフは信じられないような表情と声を出した、それは他のみんなも同じだった。

あの真司が…いつも最後まで諦めていなかった真司が完全に諦めたような言葉を口に

していたから…

 

 

「でももうその気力さえ起きないんだ…自分が無力だってわかってしまったから…俺

が頑張っても何にも解決できないってことが…わかったから…」

 

「真司…」

 

「以前だったらどれだけ不利でも…どれだけ俺が傷ついても立ち向かう気力があった

はずなのに…今は何も感じないんだ…前までの俺じゃなくなったみたいだよ…」

 

「真司くん!!そんな…!!」

 

 

マーベラスAQLは尚必死に真司に声をかけた、諦めないでほしい…このままで終わら

ないでほしい…そんな思いでいっぱいだった。だが真司は俯いたまま動かない…

 

 

「~~~~~~~っ!!!!!もういい!!アンタがどう思っているかよくわかった

わ!!アンタはここで黙って部屋の隅で落ちぶれてなさいよ!!」

 

「あ、あいちゃん!?」

 

「アイエフさん!?」

 

 

バンッ!!と大きな音を立てドアを開いたアイエフが部屋をずかずかと出て行った、

ドアの音が空しく部屋に響き渡る…ただ立っていることしかできないアイエフ以外の

八人、その内の一人のコンパは慌ててアイエフの後を追った。

 

 

「真司さん…」

 

「悪いみんな…一人にしてくれ…」

 

 

今の真司に声をかけても意味がないと悟ったみんな、一人、また一人とその部屋を出

ていく。だがマーベラスAQLは最後に真司に話しかけた、少し涙目になりながら…

 

 

「真司くん、今は落ち込んでどうしようもないかもしれないけど…私信じてるよ、真

司くんは絶対に立ち直って一緒にネプちゃんたちを助けてくれるって!」

 

「………」

 

「待ってるよ…」

 

 

その言葉を最後に部屋を出ていくマーベラスAQL、真司はただ俯いているまま拳を握り

しめていた…

 

 

 

――――――――

 

 

 

「あいちゃん!待って下さいです!あいちゃん!!」

 

 

コンパは必死にアイエフを呼び止める、だがアイエフはその歩みを止めることはなかっ

た。必死に追いかけようやく追いついたコンパ、アイエフの手を掴み息を切らせながら

呼びかける。

 

 

「ハア…ハア…あいちゃん、なんで真司さんにあんなこと…」

 

「信じてた…」

 

「え…?」

 

 

アイエフは口を開く、その声は弱々しく…涙声だった。

 

 

「アイツは…真司はこんな時でも諦めないって思ってた…自分の身を犠牲にしてネプ子

たちを救ってくれた真司なら、こんな時でも諦めるなって言ってくれるって…」

 

「あいちゃん…」

 

「真司の心は折れないって…私信じてた…でも真司は…自分でわかってしまったのよ…

自分の心がどうしようもなく折れちゃってることが、真司はいい意味でも悪い意味でも

頭がいいもの…」

 

「………」

 

「だから…っ!」

 

 

アイエフの眼から涙が零れた、拳を握りしめ歯を食いしばりながら…コンパは声をかけ

ようとしたが無理だった、どう声をかけていいかわからないから…

 

 

「私悔しいのっ!真司は絶対に折れないって…信じてたのに!」

 

「あい…ちゃん…」

 

「…っ!今は泣いてる暇はないわ、街の人たちを避難させないといけない。そしてネプ

子たちも助けなきゃ!」

 

「…はいです!」

 

 

涙を拭いその場から歩き出すアイエフ、それに続くコンパ。そうだ、今は立ち止まって

いる場合ではない。今この時も助けを求めている人々がいる、ネプテューヌたちも必死

で今を耐え抜いているのだから。

 

 

「アイエフさん!コンパさん!!」

 

「イストワール様?」

 

「どうしたですか?」

 

 

イストワールが慌ててアイエフたちの下へ来た。息を荒げ、やっと呼吸を落ち着かせた

時信じられないことを口にした。

 

 

「い、今…プラネテューヌ以外の国が再びモンスターの軍勢に襲われているんです!」

 

「っ!?何ですって!?」

 

「そんな!?」

 

 

アイエフは自身の電話を取り出しテレビの映像を移し出す、そこにはモンスターの軍勢

が三ヶ国を襲撃している映像が映し出されていた。

 

 

「三ヶ国の国民の皆様をプラネテューヌに避難させるべく準備を始めています、アイエ

フさんたちも手伝ってください!!」

 

「わかりました!コンパ!行くわよ!!」

 

「りょ、了解です!!」

 

 

アイエフとコンパは走り出した、だが内心では不安が募る…三ヶ国の国民全てをこの国

に避難させるのは実質不可能だ。女性や子供、老人が避難対象となるが…全国民が納得

するはずがない。まさに悪循環だった…でも今はできることをする他ない、歯を食いし

ばりながら三人は急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     ◇

 

 

 

 

 

 

ラステイション――

 

 

「みなさん!急いでください!!」

 

「さあ、早く乗って…」

 

 

ラステイションでは神宮寺ケイ、街工場で働いているシアンが協力して街の人たちを誘

導していた。まさに猫の手も借りたい様子である…

 

 

「すまないねシアン、手伝ってもらって…」

 

「なあに、いいってことさ。ノワールだって今を必死に耐えてるんだ!私も頑張らない

とな!」

 

 

そう言ってまた誘導を再開する、だがそんな中にも…

 

 

「もうダメなんだ!!」

 

「何もかもお終いなんだよ!!」

 

 

絶望して全てを諦めている人々も少なくない、そんな人たちをシアンが啖呵した。

 

 

「お前ら何言ってるんだよ!!今ここで諦めたらそれこそ本当に終わりだぞ!!」

 

「でも…ブラックハート様は女神じゃなくなっただろ!!」

 

「力を奪われたんだ!!それじゃあ何もできないじゃないか!!」

 

「そ、それは…」

 

 

そう言って口々に言葉が飛び交う、このままじゃ収拾がつかない…ただ歯を食いしばる

しかないシアンだった…

 

 

 

 

ルウィー――

 

 

「さあ、こっちですよ!」

 

「こちらへ!」

 

 

ルウィーの教会では西沢ミナとフィナンシェが町の人、そして孤児院の子たちを誘導し

て輸送ヘリへ乗せて行った。

 

 

「このままじゃ追いつかない…っ!」

 

「ミナ様、今は一刻も早く国民の皆様を誘導させましょう!今私たちが頑張らないと誰

が国民を守るのですか!」

 

 

フィナンシェの一喝に弱気になっていたミナはハッと我を取り戻した、そして強くフィ

ナンシェに頷き返す。

 

 

「そうね…私としたことが、このままでは真司さんに笑われてしまいます」

 

「そのいきですよ!」

 

 

再び誘導を再開する、少しでも国民のみんなを守るために…

 

 

「ねえ…リリィさん…」

 

「どうしたの?」

 

 

するとその中で孤児院の子が園長であるリリィに声をかける、少し弱気で…希望にすが

る様に。

 

 

「何で…何で仮面ライダーは来てくれないの?」

 

「仮面…ライダー?」

 

「そうだよ!真司お兄ちゃんが言ってた人だよ!!」

 

「無償で人々を守ってくれる正義の味方だよ!」

 

 

子供が次々とリリィに質問する、どう答えてあげればいいかわからない…それ程今この

瞬間が残酷だった…

 

 

 

リーンボックス――

 

 

「そっちの手配は!?」

 

「まだ終わっていません!!」

 

「急ぎなさい!!今は一刻の猶予も許さない時よ!!」

 

 

箱崎チカが教会の職員に指示を出し街の人々を避難させる、状況は最悪と言ってもいい

だろう。まったく手が足りないと言うのが現状だ…

 

 

「チカ!」

 

「ケイブ!!それに…5pb.まで」

 

 

チカの下にケイブが、そして息を切らせながらも5pb.が走ってきた。ケイブは現在の

状況をチカに報告する。

 

 

「国民の約四割が移送完了したわ、やっと半数近くになったけど…追いつかない」

 

「まさかこんなことになるなんて…」

 

「それはアタクシだって思ったわよ、お姉さまが捕まってしまうなんて…!」

 

 

拳を握り悔しがるチカ、ベールのことを心から慕っている彼女にとっては悔しいうえこ

の上ないことだと思う。それでも必死に耐えて今この現状を何とかしようとしているの

だ…

 

 

「今は嘆いている暇はないわ、一刻も早く国民の安全の確保。それが最優先事項のはず

よ」

 

「わかってるわ!」

 

 

ケイブは再び走りだし国民の誘導に入る、チカも負けじと指示を出し職員と連携を取っ

た。その中で5pb.がポツリと一言…

 

 

「真司くん…」

 

 

真司の名前を呟いたのだ…

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

「アーッハッハッハ!見ろ!お前たちの国が壊されていく様を!!」

 

 

マジェコンヌは磔にされているネプテューヌたちに叫ぶ、みんなは歯を食いしばりなが

ら睨み付けたがそれすらも今のマジェコンヌには届かないでいた。

 

 

「よくも…私の国を…!!」

 

「ぜってぇ許さねえ…!!」

 

「ハッ!何もできないお前たちに何ができる?ただ力を奪われるだけのお前らにな!」

 

「うっ!?ああああああああああ!?」

 

「きゃああああああああああああ!?」

 

「ロム!?ラム!?」

 

 

ロムとラムが苦しみだすと女神化が解けてしまう、そしてその光がマジェコンヌに吸収

された。女神の力がまた奪われてしまったのだ…

 

 

「ああ…実に気分がいい、お前たちを葬れるとともに女神の力をも我が手中に収めるこ

とができるのだからなぁ?」

 

「そん…な…」

 

「私たちの…力が…」

 

 

ロムとラムは力が抜け気絶してしまう、女神の力を奪われたからなのかそれがショック

だったのかは定かではない。その光景をマジェコンヌは楽しむように眺める、その表情

はまさに狂気に溢れていた。

 

 

「まさに弱点をついてよかったと言える、それにしても…あんな男どこがいいんだか私

には理解できんなぁ?」

 

「…んだと?」

 

「そうだろう?私に抵抗も出来ぬまま、ただ人質に取られお前たちが捕まっているのを

見ていることしか出来なかったのだからな!あまりにも滑稽…あの時私に傷をつけたの

も抵抗できたのもその場限りだったというわけだ、あの男はただの貧弱な人間風情だっ

たのだ!」

 

 

真司を馬鹿にするような言葉、女神たちはそれを聞いて怒りの感情がこみ上げてきた。

自分たちが大好きな彼を侮辱されたのだ、それは当然と言える。

 

 

「てめぇごときが真司を語るんじゃねえよ!!」

 

「何だと?」

 

「お兄ちゃんは強い!貴女なんかよりずっと!!私を救ってくれた…私に勇気をくれた

お兄ちゃんを馬鹿にしないで!!」

 

「だったら何であの男はお前たちを助けに来ない?それこそ貧弱だと言う証拠ではない

のか?まああの時圧倒的差を見せつけたからな…今頃部屋の隅でべそをかいて怯えてい

ることだろう、アーッハッハッハ!!」

 

 

ブランとネプギアの言葉を全否定して更に高らかに笑うマジェコンヌ、歯を食いしばり

怒りの視線を向ける二人。だがブランは歯を食いしばるのを止め途端に笑い出した…

 

 

「何だ?気でも狂ったか?」

 

「ハハハ!なぁに…お前がどれだけお気楽で無能な奴だって思ったら笑えてきちまって

よ、なあ?みんな?」

 

「…そう、ですわね。全く持ってその通りですわ」

 

「何だと…!!」

 

 

ブランの発言に怒りの表情を浮かべるマジェコンヌ、そんなマジェコンヌに他のみんな

も次々に言葉を投げかけた。

 

 

「確かに貴女は圧倒的な差を見せつけましたわ、ですが…真ちゃんは絶対にまた貴女に

立ち向かってきますわ!!」

 

「お兄ちゃんはただじゃ転ばない!それを私たちが一番よくわかってるもの!!」

 

「次てめぇに会った時は…十倍、いや…百倍くらいの勢いでぶっ飛ばしてくるからな。

楽しみにしてやがれ!!」

 

「みんな…」

 

 

ネプテューヌは一人黙りこくってしまう、あの時真司を守るのに必死だった…でも自分

は真司を信じきれてなかったのではと…そう思った。だが…

 

 

「ネプテューヌ、あの時の選択のこと後悔してるのか?私別に間違っちゃいないと思う

ぜ?お前の気持ち…よくわかるからな、私も同じことをしたと思う…」

 

「ブラン…」

 

 

ブランは不定しなかった、自分も同じ選択をしたはずだと断言する。彼女にとって、い

や…この場にいる全員にとって真司はかけがえのない存在だからだ。

 

 

「でもいつまでもくよくよ考えるのは止めにしようぜ?そしてアイツを…真司のことを

信じよう、真司だけじゃない…私たちの仲間たちをよ!」

 

「っ!!…ええ…そうね、私ったら何をくよくよしていたのかしら…信じること、ただ

それだけでよかったのにね!」

 

 

女神たちの眼の色が変わった、その色は希望…絶望に負けない力強い眼差しだった。

 

 

「チッ…だが、お前たちもタイムアウトのようだな」

 

「うああああああああああああああああああっ!?!?」

 

「きゃあああああああああああああああああ!?」

 

「あああああああああああああああああああ!?!?」

 

「くああああああああああああああああああ!?!?」

 

「ブラン!?ネプギア!?ベール!?ユニちゃん!?」

 

 

四人の女神化が一気に解け気絶してしまう…その光がマジェコンヌに吸収されてしまっ

た、これで残るはネプテューヌのみ…

 

 

「これで残るはお前だけだ、どうだ?絶望しただろう?怖いだろう?次は自分の番だと

思うと震えが止まらないだろう?」

 

「………」

 

 

マジェコンヌの言葉を聞いてもネプテューヌは微動だにしなかった、それどころかその

眼の輝きは尚光を放っていた。

 

 

「~~~~~っ!!何故だ!!何故貴様は絶望しない!!怖くないのか!!」

 

「ええ、確かに怖いわ。自分の力が奪われて何もできなくなるのが…」

 

「なら何故!!」

 

「それでも私は…最後まで抵抗することに決めたわ!!貴女の思い通りになってなんか

やらない!!絶対に!!」

 

「クソがっ!!…まあいい、今のこの状況を全国民に見せつければさらに絶望するだろ

う。お前の言う抵抗も無意味となるのだ!」

 

 

するとマジェコンヌは何かの機械を操作しホログラム映像を映し出した、今の女神たち

の姿を国民たちに知らしめるために…

 

 

 

 

 

 

 

 

                     ◇

 

 

 

 

 

 

「一応国民の皆様はプラネタワーと教会で避難していただいていますが…」

 

「やはり全員とまでは行かないようだね…」

 

「まだ国民の半数以上が自分たちの国に留まったままです…」

 

「まさに悪循環…と言ったところね」

 

 

プラネテューヌに全ての国の教祖が集まり話し合っていた、避難もままならない…そし

て国民の不安や怒りも募る一方だった。

 

 

「女神たちを助け出す算段もない、絶体絶命だね…」

 

「どう…したら…」

 

 

つい不安な気持ちが出てきてしまう、そしてその気持ちは最悪の形で膨らむこととなっ

てしまった…

 

 

『フハハハハ!!!聞こえるか!!絶望に震えし民たちよ!!』

 

「この声は!?」

 

 

教祖たちは全員外に出る、そこにはマジェコンヌと磔にされた女神たちが映し出された

映像がまたもや浮かび上がってきた。

 

 

「ブラン様!?ロム!?ラム!?」

 

「お姉さま!?まさか女神の力を…!?」

 

「ユニ…!?」

 

「ネプギアさん!?」

 

 

教祖の全員が驚愕の声を上げた、ネプテューヌ以外全員の女神化が解けていたからだ。

それは即ち女神の力を奪われたことに他ならない…

 

 

『女神の力のほとんどは我が手中に収まった!!残るはこの紫の女神のみ!さあ…お前

たちの希望が無くなる瞬間をその目に焼き付けるがいい!!』

 

『うああああああああああああああああっ!?!?!?』

 

「ネプテューヌさん!?」

 

 

ネプテューヌが苦しみだす、徐々にだが光が収束していくのが見える…このままでは本

当にまずい…だがそれをただ見つめるしかなかった…

 

 

 

 

 

プラネテューヌ教会――

 

 

「ネプ子!?」

 

「ねぷねぷ!?」

 

 

映像を見ていたアイエフとコンパは声を上げた、自分たちの親友が苦しみながら力を奪

われてしまう…だけど今の自分たちに何ができると言うのか…そんな思いが彼女たちの

心の中を支配した。

 

 

「も、もうここも終わりなんだ!?」

 

「逃げようぜ!!」

 

 

そしたら周りの大人の数人が弱気な発言をしその場を去ろうとする、それに即発されて

か他の人々も口々に言葉を発していた。

 

 

「女神様が負けるような相手に俺たちがどうこうできる相手じゃないだろ!?」

 

「ああ…何で俺達は今まで何のために女神様を信仰してきたんだ!?」

 

「女神様は私たちを守ってくれるんじゃないの!?」

 

「っ!?こいつら…っ!!!!!!」

 

 

アイエフは段々と怒りが込み上げてきた、ネプテューヌたちは今まで国民のために命を

かけて戦ってきたというのに…その国民たちは自分勝手なことを言う、守られて当然だ

と思っている…そのことが我慢ならなかった。

 

 

「あいちゃん!!落ち着くです!!」

 

「離して!!コンパ!!こいつらを殴らないと私の気が済まない!!」

 

 

コンパは必死でアイエフを羽交い絞めにした、その彼女だって歯を食いしばっている。

自分の親友や他の女神たちのことをそこまで言われたら我慢なんてできない…でも今こ

こで暴力を行っても何も解決にはならない…優しい彼女はそれを理解していた。

 

 

「俺たちはもうお終いなんだ!!」

 

「もう…女神様を信仰したって…」

 

 

それでも尚絶望の言葉を口にする大人たち、だがその大人に一喝する存在がいた――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなところで…諦めちゃだめだよっ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?」

 

「この子は…?」

 

 

一喝したのは子供、かつて真司に心を救われた少年…

 

ユウスケだった――

 

 

 




次回はどうなるのか!!ネプテューヌは!?真司は一体どうなるのか!?
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