ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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イェアあああああああああああああああ!!四十四話目!!俺頑張った!!

今まで温めていたものが爆発して書きすすめられました!!…ここからさきはガス欠だぁ…

ついに登場龍神様!!お楽しみください!


第四十四話 守りたいと願う大切な人の未来、気づいた瞬間から全てが変わりだした…(改稿中)

「………」

 

 

教会を抜け出した俺はただフラフラと彷徨う、街には誰もいない…当然か…女神の

みんなは捕まってマジェコンヌがモンスターの軍勢を解き放っているのだから…

 

俺にできることはない…立ち向かったとしてもみんなを助けらずに終わってしまう

だろう、俺は…結局は無力だったんだ…

 

 

「みんな…ごめん…」

 

 

謝るしかできない、もう悔しい思いも起きない…怒りさえ込み上げてこない…自分

がどれだけ無力かとわかってしまったから…

 

 

『私は…諦めない!!』

 

「…この、声は…」

 

 

ふと顔を上げる、そこには…

 

 

『こんな状況でも…どれだけ絶望に陥った状況でも!!決して諦めなかった人を私

は知ってるわ!!』

 

「ネプ…テューヌ…」

 

 

ネプテューヌが必死で女神の力を吸収されまいと耐え、マジェコンヌに吠え掛かる

姿だった…

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

「諦めちゃだめだよ!!こんな時こそ最後まで…僕たちは頑張らないといけないん

だ!!」

 

「ユウスケ!!止めなさい!!」

 

 

ユウスケは諦めて絶望していた大人たちに必死になって叫んだ、それをリリィは慌

てて止めに入る。その大人の中の一人が気に食わない様な表情でユウスケを睨みつ

けてきた、それは他の大人も同様だった…

 

 

「このガキが…ガキは単純でいいよな!!この状況を見ても何一つわかっちゃいな

い!!女神様のほとんどが力を奪われた!!残るはネプテューヌ様ただ一人!力を

奪われるのは時間の問題なんだ!!」

 

「それを今この状態でどう頑張るって言うんだ!?俺たちはもうお終いなんだよ!」

 

 

言うことはもっともだと思う、だがその言葉を聞いてもユウスケは自分の信念を曲

げようとはしなかった。

 

 

「でも僕たちは生きてる!!今こうして生きてるんだ!!生きている限りチャンス

はある!!それに…僕たちは何一つしちゃいないじゃないか!!」

 

「何?」

 

「女神様は確かに捕まっているよ、だけどそれでも女神様は今も必死で戦ってるん

だ!!でも僕たちは…戦ってもいない!!」

 

「ユウスケ…」

 

「いつの日か、真司お兄ちゃんが孤児院に来てくれた時僕に話してくれたことがあ

る!『最後まで諦めず不可能を可能にする、信じる力が勇気になるんだ』って!」

 

 

その言葉は真司がユウスケと二人きりで話をした時、クウガの話と合わせて贈った

言葉でもあった。ユウスケの言葉をその場にいた全員が食い入るように聞いている

、今彼の言葉は周りの人々を屈服させるほどの説得力があったからだ。

 

 

「今度は僕たちが戦う番なんだ!!女神様のために…女神様を救うために僕たちが

できることをしなくちゃいけないんだ!!」

 

「でも…それだったらどう戦えばいいんだよ…」

 

「モンスターの軍勢に女神の力を吸収したあの女がいるんだぞ…」

 

 

周りの者は口々に弱気な発言をする、だがそんな者たちを一喝するものがいた。

 

 

「アンタたち何弱気なこと言ってるのよ!アンタたちより小さい子供にここまで言

われて恥ずかしくないの!!」

 

 

アイエフだ、そしてその場にはコンパ、MAGES.、マーベラスAQL、ブロッコリー、

サイバーコネクトツー、鉄拳、ファルコムが並び立った。

 

 

「私は知ってる、こんな時にも絶望しないで…どれだけ傷ついても立ち向かってい

た人のことを!!」

 

「その人は最後まで決して諦めなかった!とってもとっても強い人です!!」

 

 

アイエフとコンパは力強く言葉を発する、二人は知っている…真司がどのような絶

望の中でも諦めることはなかったということを!それをユウスケの言葉で思い出す

ことができた、真司の思いは今こうして他の誰かに受け継がれていたのだ…

 

そしてアイエフはユウスケの傍によりポンと頭に手を当て撫でた、それを気恥ずか

しそうにしながらもユウスケは受け入れる。

 

 

「ユウスケくんだったかしら?ありがとう…貴方のおかげで大切なことを思い出せ

たわ」

 

「そんなこと…ないよ、すごいのは真司お兄ちゃんだよ。真司お兄ちゃんは僕に本

当の勇気と笑顔を教えてくれたすごくかっこいいお兄ちゃんなんだ!」

 

「そうね、アイツは本当にかっこいいわ。私も…負けてられないわね!」

 

 

アイエフは自分の頬を叩き喝を入れた、そして決意する…絶対にネプテューヌたち

を助け出すと!

 

 

「おい!あれ見ろ!!」

 

「ネプテューヌ様…まだ力を奪われていない?」

 

 

避難民の一人が上空の映像を指差す、そこには力を奪われまいと必死に抗っている

ネプテューヌの姿があったのだ…

 

 

 

――――――――

 

 

 

「ぐっ!?うあ!?あああああああああああああ!?」

 

「苦しいか?そうだろう?力を手放せ…そうすれば楽になれるぞ?」

 

 

抗っているネプテューヌにかかる甘い誘惑、だがそれをネプテューヌは断固として

聞き入れなかった。

 

 

「言った…はずよ!!貴女の思い通りになんてなってやらないって…最後まで抵抗

するって!!」

 

「クッ!?いい加減諦めろ!!もう希望などどこにもないのだ!!」

 

「私は…諦めない!!」

 

 

ネプテューヌの心を挫こうと幾度となく罵倒するマジェコンヌ、だがネプテューヌ

の心から…その瞳からは希望が消えることはなかった。彼の存在が…真司の存在が

あったからだ。

 

 

「こんな状況でも…どれだけ絶望に陥った状況でも!!決して諦めなかった人を私

は知ってるわ!!」

 

「何だと?」

 

 

ネプテューヌは思う、真司には本当に何もなかった。確かに戦えはしたがそれも中

途半端なもの…だけど、それでも…傷つきながらも自分たちのために強大な敵に立

ち向かっていったことを!

 

 

「おのれ…」

 

「ぐっ…そ、そうね…ネプテューヌの言う通りだわ!」

 

「何!?黒の女神!?」

 

 

気絶していたはずのノワールが瞳の輝きを取り戻し起き上がった、それは他の女神

たちも同じだった。

 

 

「私も最後まで諦めないわ…!例え女神の力を奪われたとしても…!!」

 

「その力がなくても私は…リーンボックスの女神ですもの!!」

 

「最後の最後まで戦い抜く!!それを教えてくれた人がいる!!」

 

「諦めの悪さもね!!」

 

「絶対アンタなんかに負けないんだから!!」

 

「負けない…!!」

 

 

女神たちが次々と言葉を発する、その言葉は決して諦めない強き心そのもの!力が

無くても…彼女たちは女神なのだ!!

 

 

「クッ…!?こいつら…!!」

 

 

マジェコンヌは悪態をつく、その歯痒さ故からか拳を握りしめ歯を食いしばってい

た。

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

「女神様たちは…まだ諦めていない!!」

 

「さすがはノワール様だ!!」

 

「ブラン様だって!!」

 

「ベール様も負けてない!!」

 

 

絶望の色が一気に希望へと変わっていくのがわかる、ユウスケの言葉が…女神たち

の決意と信念が国民全員を動かしたのだ!!

 

 

「みんな…持ち直したのね!」

 

「これで戦える…希望は潰えない!!」

 

 

アイエフたちは互いに頷きあった、後はネプテューヌたちの救出、そして…

 

 

(真司、後は貴方だけよ…!!)

 

 

真司のことだった――

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

「ネプテューヌ…」

 

 

ネプテューヌの言葉に少しばかり震えた、でも…はは…俺を過大評価し過ぎだろ?

アイツが言ってる人って俺のことだよな?

 

 

「俺は…俺は…」

 

 

俺はどうしたいんだ?ただこのままボーッとしてるだけか?自分の無力さを感じて

いるだけか?…わからない…どうしたいのか…俺は…

 

 

「…ん?」

 

 

ふと眼の前を見る、そこには瓦礫に埋もれた子犬を必死になって助けようとしてる

男の子がいた。こんな危ないところで一人で来るなんて…俺は思わずその子の下へ

向かって行った。

 

 

「んっしょ!!やった!これでもう大丈夫だよ!!」

 

「ワフ!」

 

「…危ないじゃないか、一人でこんなところに来るなんて」

 

 

俺は男の子に声をかける、その子はシュンとなりつつも俺に話しかけてきた。

 

 

「この子僕の大切な家族なんだ、はぐれちゃって…それで…」

 

「一人で探しに来たのか?こんなに危険な場所に?モンスターがいたらどうするつ

もりだったんだ?君じゃモンスターに敵いっこないのに…自分に力がないことを自

覚してるのか?」

 

 

淡々と俺は話し出す、まるで自分に言い聞かせてるみたいに…俺は何を言ってるん

だ…この子は確かに危険なことをしたけど悪いことをしたわけじゃないのに…

 

 

「…力がないとしてもこの子を助けない理由にならないもん!」

 

「え…?」

 

 

その子の言葉が俺をハッとさせた、俺の心に響く…そんな感じがした。

 

 

「僕難しいことわかんないよ?だけど僕は助けたいから助けたの、この子が大事だ

から!この子が大好きな家族だから!!」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は――

 

 

 

 

 

 

 

 

「…お兄ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で忘れていたんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたの?何で…泣いてるの?」

 

 

俺は気がつけば泣いていた、この子の言葉で気づいた…助けたいから助ける、今ま

でだってずっとそうしてきたじゃないか!!それなのに俺は…俺は!!

 

 

「どこか痛いの?大丈夫?」

 

「っ!?ああ…大丈夫、それと…ありがとうな?君のおかげで大事なことを思い出

せたよ」

 

「?」

 

「さあ、ここは危険だ。この先を真っすぐ行ったところに教会がある、そこに行け

ば安全だ」

 

「お兄ちゃんは?」

 

「俺は後から行くよ、だから心配するな!」

 

 

男の子はそのまま子犬とともに走り去る、…確かに俺はあの時抗えなかった、でも

それがどうしたんだ!!俺はまだ戦える!!そのための力があるじゃないか!!

 

 

「絶対に助ける!!ネプテューヌ!!みんな!!」

 

 

俺は決意する、だがあのマジェコンヌをどう倒せばいい?七人の女神の力を吸収し

たアイツを倒すためには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――君が真に力を求めた時、私はまた君の前に姿を現すだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの言葉が脳裏に浮かぶ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は眼を瞑る、力強く何かを求めるかのように…

 

そして俺は願った…力が欲しいと、ネプテューヌたちを…この世界を救うための力

が欲しいと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頼む…答えてくれ!!俺の思いを聞いてくれ!!」

 

 

そう力強く願った時だ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァァァァァアッ…

 

 

「っ!?何だ!?」

 

 

俺の周りに光が漂う…すると俺はその光に包まれ…

 

 

「うああああああああああああああっ!?」

 

 

その場から消えてしまった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     ◇

 

 

 

 

 

 

 

「国民たちの士気は上がった、これでまずは一安心…と言いたいが」

 

「そうですね、肝心の女神様の救出の算段が…」

 

「やはり…そうですか…」

 

 

四ヶ国の教祖、そしてアイエフたちが集まっていた。国民たちから不安は取り除かれ

た、だがまだ女神救出の目途が立たないでいたのだ…

 

 

「せめて女神様の一人でもいてくれたら…」

 

「コンパ、それは言わない約束よ」

 

「ご、ごめんなさいです!」

 

 

でも確かにそうだ、女神…もしくはそれに匹敵する力の持ち主がいたのなら少しは希

望が持てたかもしれない、でもこの場にはそんな人物はいない…不安が募るばかりで

あった。

 

 

「……みなさん」

 

「イストワール様?」

 

「どうしたのよ?」

 

 

だがその中でイストワールだけが何かを考えていた、その重い口を開き話し始める。

 

 

「女神様に匹敵するかもしれない方がたった一人います」

 

「っ!?それは本当ですか!?」

 

 

アイエフは我が耳を疑った、女神に匹敵するものがこの世にいようとは思ってもみな

かったからだ。マジェコンヌは別だが…

 

 

「その人って一体…」

 

「その前にはまずみなさんにはこれを見ていただきたいのです」

 

「これは…絵本?」

 

 

イストワールが差し出したもの、それは絵本だった。タイトルは…『龍神様の物語』。

 

 

「この絵本、よく小さい頃に読んだです」

 

「確か龍の神様が世界を自分の命を懸けて救った物語じゃなかったかな?これがどう

かしたのかい?」

 

 

ケイはイストワールに質問した、そしたら思いもよらぬ答えが返ってきたのだ。

 

 

「その絵本の内容は…実話なんです」

 

「っ!?何だって!?」

 

「それはもしや…かつてこのゲイムギョウ界を救った古の龍神のことか?」

 

「はい、MAGES.さんのおっしゃる通り。この物語はかつてこのゲイムギョウ界を滅

亡の危機から救った龍神の記録を絵本にしたものなんです」

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

「…?ここは?」

 

 

眼を開けると俺は謎の空間の中にいた、この空間は前に見たことがある…俺はその時

に俺を救ってくれた存在と出会ったんだ。

 

 

「聞こえてるんだろ?俺の声が!頼む!!答えてくれ!!」

 

 

―――――漸く君は力を求めたな、加賀美真司よ

 

 

 

声が聞こえる、声のする方へ顔を向けるとそこにはあの輝く龍の姿をした影が見えた。

俺は逸る気持ちでその存在に声をかけた。

 

 

「ああ…俺は力を求めた、みんなを…ネプテューヌたちを救いたいから!!でもまず

先に教えてくれ、貴方はいったい何者なんだ!?」

 

 

―――――また会えた時に教える約束だったからな、今こそ教えよう…私の名は…

 

 

光が消える、そしてそこには…

 

 

「巨大な…龍?」

 

 

そう、龍がいた。ウィザードラゴンに似てなくもないが…すごく神聖な感じがする。

 

 

―――――聖龍神ドラゴニック・ハート、かつてゲイムギョウ界にいた…皆からは龍神と

呼ばれていたものだ

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

「聖龍神ドラゴニック・ハート…」

 

「女神以外の神が…存在していたなんて…」

 

「みなさんが驚くのも無理はないと思います、龍神様は女神様が生まれる遥か昔…史

書である私がいないその時代に存在していた方ですから。私も調べるのに三日以上も

かかってしまいました」

 

「私も古い文献を偶然見つけただけだからな…」

 

古の聖龍神ドラゴニック・ハート、その存在がネプテューヌたちが生まれる前にいた

のだから認知されていないのも当然である。だが一つ疑問に浮かぶ、なぜ今になって

イストワールはこの龍神の話を持ち出したのだろうか?

 

 

「なぜ急にその話を?女神に匹敵する人物と関係があるのかい?」

 

「はい、アイエフさん、コンパさん、ネプテューヌさんと真司さんが二人でクエスト

に行ったその日の晩のことを覚えていますか?」

 

「はい…」

 

「お宝が…とか、籠手の様なものがとか言ってましたです…」

 

 

二人は思い出す、真司とネプテューヌの二人きりのクエストのことを。あの時二人は

確か龍の手を模った籠手を見つけたと、だがその後に不思議なことが起こったと…

 

 

「遥か太古の昔、ゲイムギョウ界は滅びの道を歩もうとしていました…ですがその当

時の神である龍神、ドラゴニック・ハートは自分の命を懸け、そしてその身を犠牲に

してゲイムギョウ界の崩壊を食い止めたのです。そしてその肉体はあるものに変化し

遺跡の中に祭られたとされています」

 

「それってまさか!?」

 

「そう、あの時お二人に調べてもらった遺跡こそが龍神様を祭っていた遺跡。そして

その籠手が龍神様の…ご神体だったのです」

 

 

あんな近くに、しかも世界にとって重要なものが祭られてあったとは…そう思わずに

はいられない一同。だがそこでも一つ疑問が浮かんだ、その疑問をアイエフが投げか

ける。

 

 

「でも待ってください、その龍の籠手は砂となって消えたと言っていましたが…」

 

「真司さんが触れたら砂のように消えたって…」

 

「そこが重要なことです、ここからは私の憶測となってしまうかもしれませんが…で

も確証はあるつもりです」

 

 

イストワールはコホンと一つ咳払いをし、話し始めた。

 

 

「龍神様の籠手が消えた時ネプテューヌさんは真司さんが一定時間動かなくなったと

仰っていました、何を話しかけても反応しなかったと…その時ですがたぶん真司さん

は龍神様と出会った、そして龍神様自身が真司さんの身体の中に宿ったと私は思うの

です」

 

「龍神様が…真司の中に?」

 

「はい、そのことは私も本当に半信半疑だったのですが…アイエフさんとコンパさん

の報告を聞いたときに確証に変わって行ったのです」

 

「それは一体…」

 

「真司さんの急な戦闘力向上、そして魔法です。真司さんは確かに強くなってきたと

私は思います、ですがあの時はその現時点で女神に匹敵したマジェコンヌと戦うこと

はまずできなかったはずです。それなのに真司さんは互角に渡り合えたどころか女神

候補生のみなさんの援護まで行えた…」

 

 

あの時の真司はマジェコンヌを確実に追いつめて行った、そして妹たちの手助けをも

行い女神を救出する貢献さえもしたのだ。

 

 

「あの時見た真司の魔法、炎の物質以外のものが含まれていると思ったらそのことが

関係していたのか…」

 

 

MAGES.は納得する、あの時炎の中に見た神聖なもの…龍神が関わっていたとしたら

納得がいく。

 

 

「そして病院での一件、真司さんの奇跡的な回復…あれは明らかに自然治癒では説明

できないものです。」

 

「…真司くんの怪我ってもしかしてものすごかったんじゃ?」

 

「ごめんなさい、あの時は本当のこと言うに言えなくて…」

 

 

間違っても一度死んだなんて言えません…そんな中でイストワールの話は続いた。

 

 

「それで私は結論付けました、真司さんの身体の中には龍神様が宿っていると…」

 

「…ちょっと待ってください、それじゃあ女神に匹敵する人って…」

 

「真司…くん?」

 

「はい、その通りです。ただ…」

 

 

その言葉を皮切りにイストワールは少し暗い表情になる、一体どうしたというのだろ

う?と周りの者たちは思っていた。

 

 

「それは真司さんが覚醒することが前提なのです、それは即ち…真司さんが女神のみ

なさんと同じ様な存在になるということ。ここから先ほぼ永遠の命を持ち生きて行か

なければならないということ…」

 

「あ…」

 

「私はそれを強要させたくないのです、私たちの我儘で…真司さんを永遠という牢獄

に閉じ込めたくない…」

 

 

イストワールの眼から一筋の涙が零れ落ちた。真司は本来この世界に関係のない人間

だ、真司を覚醒させることは自分たちの我儘で…女神を救出するためだけに利用して

るのと同義だとイストワールは考えた。

 

永遠、確かにいい響きだろう…だが永遠に生きるということはここから先どれだけの

苦しい思いも悲しい思いも一心に受けるということだ。

 

女神たちはそれをやってきた、それが使命の一つでもあったから。だが真司はどうだ

ろうか?真司はただの人間だ、その真司がその永遠という苦痛に耐えきれるのか?そ

れはわからない…ただ普通の人間ならば、耐えられるはずがないのだ。

 

行き場のない重い空気が今その場にいる全員を支配した。

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 

「まさかそんな存在がこの世界にいたなんて…」

 

 

聖龍神ドラゴニック・ハート…遥か昔のゲイムギョウ界を救った神…そんな存在が俺

の中にいた、自分でも驚きだけど。

 

あの時俺が自分の思うように戦えてたり魔法を使えたりしたのはこの人?のおかげで

もあったのか…

 

でも力が不完全に出ていたせいであの時はガス欠になったらしい、うん…納得。

 

 

―――――私は魂となった存在でもこのゲイムギョウ界を見守っていた、そして私は自分の

力を受け継ぐに相応しい後継者を探した

 

 

「後継者?」

 

 

―――――そうだ、私の力を正しく使いそして平和へと導いてくれる者を…何百年…何千年…

何万年とも待った、だがその者は一向に現れなかった…

 

 

そんなことをそれだけの年数行っていたなんて…この人は本当にこの世界が大好きなん

だな…

 

 

―――――そんな時私に転機が訪れた、マジェコンヌというものが作り上げたCD-ROMの

存在だ

 

 

「それって…」

 

 

俺がこの世界に来た原因のやつだよな?それがこの人とどう関係するんだ?

 

 

―――――私はそのCD-ROMに細工を施した、私の力の一部を注ぎ私が望むであろう後継者

にそのCD-ROMが届くようにと

 

 

「…え?ちょっと待って、それじゃあその後継者っていうのは…俺?」

 

 

―――――その通りだ

 

 

…俺ぇ!?マテマテマテ!?俺は貴方様のいうような相応しい人物じゃないですよ!?

ただでさえ毎日バイト三昧のグータラ生活を送ってきたやつなのに!?…自分で言って

悲しくなってきた…

 

 

―――――卑屈になることはない、まあ私も最初は半信半疑だったが…

 

 

「サラッと傷つくこと言わないでくれますかね!?」

 

 

―――――君が女神たちと過ごしている光景を見てそれは確信へと変わって行った

 

 

「え?」

 

 

―――――君が女神を思う心、命を懸けて他者を守ろうとするその勇気…私の後継者はもう

君しかいないとふんだよ

 

 

そこまで言われると逆に照れてしまう、俺はただ自分がしたいことをしただけ…俺にで

きる精一杯のことをしただけなのだから。

 

 

―――――そして今日、君は真の思いを私にぶつけてくれた。私のこの力全てを君に与えた

いと思う

 

 

ついに来た、俺は身構えた。そして内心喜びもあった、これでネプテューヌたちを助け

ることができると…だが…

 

 

―――――だが、君は運命を選ばねばならない…

 

 

「え?それはどういう…」

 

 

運命?それはこれから受け継ぐ力に関係してることなのか?俺は思わず唾を飲んだ。

 

 

―――――私の力を受け継ぐ、それは君が今代のドラゴニック・ハートとなること…そし

て…君は女神と同じ存在となる、その時から自身の時が止まり…永遠の命を生きねばなら

ないということ…

 

 

「っ!?」

 

 

永遠…この先ずっと…生きていく…

 

俺の世界に戻ったら俺は年も取らず友達や両親が死んでいく姿を嫌でも見るだろう…

 

仮に帰られなかったとしても仲間たちの死やその苦しみを見届けなければならない…

 

 

―――――だから私は無理にとは言わない、君は確かに力を求めた…だがその力を受け継ぐ

というだけで私は永遠というものに君を閉じ込めたくない

 

 

「………」

 

 

…でも

 

 

―――――真司?

 

 

「なんだ、そんなことか」

 

 

俺の決意はその程度じゃ揺るがないぜ!

 

 

―――――そんなこと?君は怖くはないのか?永遠は苦しいものだ、君が思う以上に…

 

 

「確かにそうかもな、ここから先永遠を生きたら嫌でも家族や仲間の死を見ることに

もなるし。苦しい思いも悲しい思いもたくさんするんだろうな」

 

 

―――――だったら…

 

 

「でもネプテューヌたちとは…女神のみんなとはずっと一緒にいられるということだ

ろ?」

 

 

―――――…

 

 

「俺さ、みんなのこと大好きだ。見ず知らずの俺を向かい入れてくれて…分け隔てな

く接してくれて…だから俺はそんなみんなのこと守りたいって思った、助けたいって

思った。俺を変えてくれた…俺を思ってくれたみんなを」

 

 

俺を温かく向かい入れてくれた…本当に楽しい毎日を彼女たちと一緒に過ごせた、正

直俺はこのままずっとみんなと過ごしていたいとさえ思った。

 

 

「それに今は未来のこと考えたって仕方ないだろ?その時はその時考えるさ。まずは

今日の命、明日はそれからだ。くよくよ考えるなんて俺らしくないしさ!」

 

 

―――――…

 

 

「だから頼む、俺に力をくれ。俺は行かなきゃいけない…永遠だとかそんなの関係な

いんだ、俺は自分がやりたいことをやる。それだけ」

 

 

―――――やはり君を後継者にして正解だったようだ…

 

 

眼の前の龍神が光に包まれる、するとその光が俺の中へと入って行くのがわかった…

 

 

「これは…」

 

 

―――――今から君に力を授ける、眼を閉じて…気持ちを楽にして…

 

 

言われるままに眼を閉じた、温かい光が俺の中に満たされていくのがわかる…

 

今更だけどこの人のご神体があの龍の籠手だったって言ってたよな?俺の右腕にそれ

が装着されるのか、少し楽しみ…

 

 

―――――その籠手なのだがな…

 

 

「んや?」

 

 

龍神様…人の心読むの止めようよ…っていうかその籠手がどうかしたのか?

 

 

―――――君の中に入った途端面白いものに変化したんだ、見て見ればわかるかもしれな

いが…

 

 

面白いもの?それはなんぞ?そう思っているうちに徐々に温かい感覚が消え始める、

俺は眼を開ける…すると…

 

 

「…これは?」

 

 

俺の左手にはデッキケースの様なものが、仮面ライダー龍騎のアドベントデッキと同

じ様なものが握られていた。

 

 

 




次回はある意味とんでもゲスト登場、ヒーローの先輩方とか…ねぇ?
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