ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕 作:ULTRA-7
真司は誰を選んだのか、小説を見てからのお楽しみに!
そして今日は私の誕生日!書き上げられてよかった!!
「………」
一人プラネタワーの最上階で佇む、ボーッと…あの時の事を思い出しながら。
「俺が好き…かぁ…」
ネプテューヌを皮切りにノワール、ブラン、ベル姉、ネプギア、ユニちゃん。そし
て5pb.とマーベラスに告白された、それに…
「全員にキスまで貰ったんだよな…」
全員に唇へのキスを貰った、しかもファーストキス。俺は自分の唇を指でなぞる、
今でも鮮明に覚えている…みんなの柔らかなで湿った唇の感触が。
「ハア…」
溜息をつく、嫌だからではない…みんなにこれだけ思われて嬉しくないはずがない
じゃないか。ただ…俺は今までそんな経験がない、いきなり好きと言われてもどう
答えればいいかわからないのだ。
「…待てよ?それじゃあ今までみんなが俺に散々言いよってきたり抱き着いたりし
てきたのは…」
「真司の事がずっと好きだったってことよ」
声がしたので振り向くとそこにはアイエフが少し呆れ顔で俺の方へ歩いてきた、そ
して俺の隣に肘をついて佇みながら俺に話しかけた。
「気づくの遅すぎ、ネプ子たちの思いは見てて明かだったのに。どれだけ鈍感なの
よ?」
「あー…面目ない」
「まあいいけどね、それよりどうするのよ?」
「どうするって?」
アイエフの言葉に、目がキョトンとなる。そんな俺を見たアイエフは、呆れながら
溜息をついた。そしてジト目になりながら、俺に向き直り言葉を続ける。
「みんなへの返事よ、どの道嫌が負うにも答えなきゃならないんだから」
「…そうなんだよなぁ…」
再びた溜息、返事か…どう答えたらいい?そう思うが答えは返ってこない。誰を選ぶ
のか、誰が好きなのか…
「まあ時間はまだたっぷりとあるんだから、ゆっくり決めればいいと思うわ。真司
やネプ子達が納得いく答えが出るといいわね」
そう言ってアイエフはその場から立ち去った、俺は一人佇む…答え…納得のいく答え
か…俺は再び考え込んだのだった。
◇
「うう…考えてたら頭痛くなってきた…」
時間がどれだけ経ったのかわからない、アイエフと会ってからずっと考え通しだっ
た。俺は一旦部屋に戻ろうと廊下を歩いていると…
「あ、真司」
「ね、ネプテューヌ…」
俺の部屋の前にネプテューヌがいた、いつもの屈託のない笑顔で俺に話しかけてく
れる。すると途端にあの時の事を、ネプテューヌが俺にキスしてきた時の表情を思
い出してしまった、すると…
「~~~~~~~っ!?!?!?」
「え!?ど、どうしたの!?」
俺は顔を真っ赤にしながら悶える、その様子を見てネプテューヌは心配して俺に話
しかけてきた。それでも俺は悶えるのを止められない!?あばばばばば!?
「真司落ち着いて!?こんな時は深呼吸だよ!?」
「そ、そうか!?ひっひっふ~…ひっひっふ~…!」
「それ深呼吸じゃないよ!?それラマーズ法だよ!?」
ハッ!?気が動転して思わず!?本当に落ち着け!!俺!!……ふう、もう大丈夫。
「ご、ごめん…思わず気が動転してて」
「あはは!もう、真司ってばおかし~♪」
「…その原因の一つはお前だからな?」
ジト目でネプテューヌを睨みつける、あのキスを思い出したおかげであんな事にな
ったんだからな!?…あれ?思い出したから俺が悪いのか?
「ところで何で俺の部屋に?」
俺は話題を変える、すると大笑いしていたネプテューヌが落ち着きを取り戻し俺に
微笑みながら話し出した。
「ん~とね、真司今暇かな?」
「え?…まあ今日は仕事ないし、相棒は今日私用でいないし」
ゲイムギョウ界の今の姿を肉眼で見て来るって言ってたから帰ってくるのは遅くな
りそうだけど、今どこらへんかな?今までずっと精神体で見て来たんだ、この際だ
から今のその身体でゆっくりとこの世界を回って来てもらいたいと思う。
「それじゃあさ、今から私と出かけない?」
相棒の事を考え込んでいると、ネプテューヌが外出のお誘いをしてきた。いつもの
屈託のない明るい笑顔で。
「出かける?何処に?」
「んー…わかんない!」
行き先を聞くも、まさかのわかんない発言。思わず目が点になる、わかんないって
おい。
「誘っておいてそれはないだろ…」
「あはは!ごめんごめん、でも…」
徐にネプテューヌは俺の手を掴んで引っ張ってきた、いきなりだったのでよろめい
てしまったがどうにかして踏ん張る。
「ちょっ!?」
「行くところは出かけてから決めよ!今日はとことん真司と一緒にいたい気分なん
だから、ね?」
「いや、ね?って言われても…」
「いいから、行こう!」
そして強引に引っ張られ連れ出される俺、行先は決まらないまま教会を後にした。
―――――――――
「そういえばさ」
「ん?何?」
とりあえず俺たち二人は街を歩いていた、そしてふと俺はネプテューヌに言葉をか
けた。
「ネプギアとイストワールさんには何も言わずに来たんだけど…いいのか?」
二人に出かけて来るって言わなかったからなぁ…あ、ネプギアの名前出したらまた
あの時のキスの事を思い出した、俺ネプギアにもキスされたんだよな…
「…見つからないようにこそっと」
「うぉい!?」
思いっきりツッコむ俺。まさか声もかけずに出かける事になろうとは、でもネプテ
ューヌならこれくらいの事はあり得る。でも一応は声をかけないといけないだろう
に、頭を抱えて項垂れる。
「でも告白した私に他の女の子の名前出すのもどうかと思うけどナー」
「うぐぅ!?」
ところがそれを返す様に、ネプテューヌは目を細めながら肘で俺を突き言葉を返す。
それを言われると何も言えません…うう、告白された男子の弱みと言うやつなのだろ
うか?思わず涙目になるよ…
「それより抜け駆けしてる貴女もどうかと思うけどね?」
「え?ねぷぅ!?み、みんな!?」
涙目になって項垂れる俺の背後から、聞き覚えのある声が聞こえた。振り返るとそこ
には、俺に告白してきたノワール、ブラン、ベル姉、ネプギア、ユニちゃん、マーベ
ラス、5pb.の七人が。5pb.に至ってはちゃんと変装してる、そんな事より問題は何
でここにみんながいるんだ!?
「真司とちょっとお話でもしようかなって思って来てみれば肝心な真司がいないし
、それにネプテューヌの姿もね。ネプギアも探してたからこれはもう抜け駆けした
んじゃないかとふんだわ」
「お姉ちゃんずるいよ!!お兄ちゃんと一緒に黙って出かけるなんて!!」
「あ、あはは…チッ…!」
今ネプテューヌのやつ舌打ちしやがった!?うわぁ…ナニこれ怖い…
「せっかく真司とデートしようとした計画がパァね…今日のためにロムとラムには
最新型の十二色ボールペンで手をうったというのに」
「サラッとデートって言ったかブラン!?」
「ええ、好きな人とデートしたいのは女の子として当たり前じゃない?それとも真
司は私とデートするのは嫌…?」
「え?あ…それは…別に嫌というわけじゃ…」
涙目になり上目使いで俺に訴えかけるブラン。その目を見た瞬間、思わずドキッと
心臓が跳ね上がる。その行為には男心をくすぐるものがあり、今のブランはものす
ごく可愛いとさえ思ったほどだ。だがその事が気に障ったのか、みんなが次々に怒
り出す。
「ちょっとブラン!貴女どさくさに紛れて何してるのよ!!」
「まったくですわ!真ちゃんとデートするのは私です!!」
「ベールも何言ってくれちゃってるのよ!?」
騒ぎ出すみんな、何かもういつも通り?でも今までと違うところ、それはみんなが
俺に好意を持っていると俺自身がちゃんと知っている事だ。今までみんながこんな
風に喧嘩していた原因が俺だとは…つくづく鈍感だったと思い知らされる。
「真司?」
少し俯き気味になって考えていた俺にネプテューヌが話しかけた、キョトンとした
あどけない表情で俺を見つめている。
「んー…みんなは何で俺の事好きになったのかなって思って、俺特別みんなに何か
したわけじゃないし…」
「何もしてないって、ハア…したよ、真司は私達に。返し切れないほどの事をさ」
「…へ?」
俺の言葉をネプテューヌは少し呆れ顔になって笑いながら不定した、その言葉を皮
切りに他のみんなも口々に言葉を投げかけた。
「そうよ、私の頑張りを肯定してくれた…私のために怒ってくれた…」
「女神としてじゃなく一人の人として私のことを心配してくれましたわ」
「私の事を本気で怒って心配してくれた、もう一人で頑張るなって言ってくれたじ
ゃない」
「私が襲われそうになった時守ってくれた、その日しか会わなかったのに友達だっ
て言ってくれた。それにあの時も私を…助けてくれたから」
「僕の歌がすごいって、かっこいいって言ってくれた。一度しか会わなかった僕の
ために戦ってくれた…」
「罪悪感しかわかなかった私の心を救ってくれた、私を本気で心配してくれた…」
「アタシはアタシだって、私の頑張りを見てくれてた。私自身を見てくれた」
次々に出てくるみんなの言葉。それを聞いただけで顔が熱くなってくるのを感じる
。要は恥ずかしいのだ、俺って今までみんなにこんな事をしてきたのかと思うと。
そして最後にネプテューヌ、にっこりと笑い話しかけてくる。
「ここにいるのは私のおかげだって、私の笑顔が好きだって言ってくれた事もそう
だよ。それだけじゃない、真司は命懸けで私達を救ってくれた。自分の命も顧みず
に、ほらね?真司は私たちにこれだけの事をしてきてくれたんだよ?これで惚れる
なっていうのが無理な話だと思うけど?」
自分じゃ全然自覚なかった、言われてみると俺ってかなりこっぱずかしいことをし
てきたんじゃ…本当に無自覚って怖い。
「私たち本気だよ?本気で真司の事が好き、この思いは絶対変わらない」
「ネプテューヌ…」
本気…か、なら俺はその本気にちゃんと向き合い応えなくちゃいけない。でも正直
なことを言うと俺はまだ誰がちゃんと好きかなんて考えたことがなかった。
俺はみんなの事が好きだった。それは恋愛感情ではなく友情的な、家族愛や友達関
係とかでもあってるかもしれない。それに俺はみんなには釣り合わないとも考えて
いた、みんなは本当に綺麗で可愛くて…俺がこんな子達と一緒にいてもいいのかと
思うくらいに。
そんな子たちから俺は告白された、異性として好きだと…そしてキスも…
嬉しくないはずがない、今まで女の子からこんなことをされた事がなかったのだか
ら告白されて更にキスまでされたら天にも昇るくらいに嬉しいに決まっている。
だからこそ俺は俺は戸惑っている、みんなの思いに答えなきゃいけない…でも誰が
一番異性として好きなのかわからない…その二つの思いが俺の中で板挟みしている
のだ。
「俺は…」
とっさに声を出そうとするが何を言えばいいかわからない、ただ俯き口を紡ぐ…
「…まあすぐに答えが出るわけじゃないしね!」
「へ?」
黙っている俺の腕に自分の腕を絡ませ、抱き着いて声をかけてきたネプテューヌ
。その顔は笑顔満点そのものだ、その笑顔のままネプテューヌは俺に話しかけて
きた。
「真司もいきなりだったから戸惑ったよね?ごめんね?真司の気持ちも聞かずに
キスまでしちゃったし…」
「………」
「でも私が真司の事が大好きだってちゃんと証明したかったの、それに…ね?あ
の時も本当はその…結構恥ずかしかったんだよ?」
ネプテューヌは頬を赤くしながら上目使いで俺の方を向き、モジモジとしながら
呟いた。…心臓が跳ね上がる思いだ、可愛い…その一言に尽きる。
「あ、あはは…何か私らしくないよね?何言っちゃってるんだろうな~私は!」
「…そんなことない、すごく…可愛いって思ったから」
「…え?」
思わず俺は自分が感じたことを口にしてしまった、それを聞いたネプテューヌは
更に顔を真っ赤にして俯いた。俺も恥ずかしさを紛らわすように俯く、確かに恥
ずかしかったがネプテューヌに言った事を後悔はしていない。
「ねえ?私達がいること忘れてない?」
「二人して何いい雰囲気を…」
「作ってらっしゃるのかしら?」
「「はっ!?」」
ノワールたちの言葉に思わずハッとなる、しかも全員の表情が怖いし…思わず二
人で抱き合ってしまった。それが拍車をかけたのか更に口々と言葉が飛び交う…
「二人ともくっついちゃダメ~!!」
「いっそのことアタシが!!」
「ネプちゃんだけいい思いし過ぎだよ!!」
「真司くんもだよ!いつまで抱き合ってるの!!」
ギャーギャーと騒ぎ出すみんな、これは俺のせいなのか?うう…モテると言うの
も考え物だよ…そう考えながら俺はネプテューヌをチラッと見る、同じく俺同様
に苦笑いを浮かべていた。だが俺と少し目が合うと…
「っ!?」
反射的な笑顔を向ける、その表情に思わずドキッとなった。今まで意識をしてな
かった分、余計意識してしまう。俺はドギマギしながら俯いていたのだった…
◇
「ふう…」
部屋で寝転ぶ俺、あの後俺達は全員でプラネテューヌの街を見て回っていた。そ
の際にも俺に寄り添ってきたり腕を絡めて来たり抱きしめてきたり…正直理性が
持ちそうになかった。
「誰が好き…か…」
さっきから思っていることはその一言に尽きる。みんなの事は大好きだ、それは
今日再確認することができた。でも異性としては?そして一番は?それがまだわ
からなかった。
『真司、どうしたんだ?そんなに思いつめた様な顔をして』
「相棒…実はさ」
相棒が心配そうな声で俺に話しかけてきた、一人で考えてもわかんないならいっ
その事を相棒に相談してみようか?俺は意を決して話し始めた。みんなの告白の
事、そして自分が誰を一番に思っているのか。相棒には出来る限り話してみた、
相棒は考え込む、そして俺の方へ向き直り話し出した。
『私は恋愛ごとには皆無でな、あまり力になってあげられそうにない…』
「そっか、でも話聞いてくれてサンキューな?少しすっきりしたかも」
『だが真司、君がまず一番に思い浮かべる者は誰なんだ?』
「え?」
相棒の言葉に思考が一瞬止まる、俺が一番に思い浮かべる人?
『真司のことだ。女神たちのことは全員好いている、友情や家族愛、恋愛の事も
含めて。後者は全員に告白を受けてからだと思うが』
「うっ!?ま、まあ…」
『全員の事が大好きで、そしてそれぞれが大事なのだろう?あの時私に言ってく
れた様に。君は優しいからな』
核心を突くような言葉がどんどん出てくる。相棒はすごく鋭い、さすがは龍神様
と言うべきなのだろうか?いや、これは相棒の性格と言うか、相棒自身がそう言
った事にたけているからなのだろう。
「ああ…」
『目を閉じて、そしたら誰が一番に思い浮かぶ?』
「?」
俺は言われるがままに目を閉じてみる、何も考えずに無心になる…俺が一番に思い
浮かぶ人は…
――真司!
「――あ…」
『それが答えなんじゃないか?』
浮かんだ、確かに浮かんだ!俺が思い浮かんだその人物は――
――――――――――
その日の深夜――
「ねぷぅ…真司ったらどうしたのかな?こんな夜遅くに呼び出すなんて…」
プラネタワーの最上階、ネプテューヌは一人佇んでいた。ここにいる理由、それは
真司にこの場所に来るよう呼び出されたからだ。空には満点の星空が広がる…
「ね、ネプテューヌ…」
声がかかるとネプテューヌが振り向く、そこには頬を染めて少し俯きながらも微笑
んでいる真司の姿があった。
「真司、も~こんな遅くに呼び出すなんてさ!寝不足は乙女の大敵になるんだよ?」
「いつも遅くまでゲームやってるお前が言うことか?」
「うぐぅ…ごもっとも…」
苦笑いを浮かべるネプテューヌ、それに即発されて真司も笑い出した。そしてお互
いに笑顔を浮かべ笑う、とても和やかな雰囲気だ。
「はは、うん…やっぱり俺ネプテューヌの笑顔が好きなんだなー…」
「ふえ?」
頻りに笑った後、真司は優しい表情になりネプテューヌを見つめた。ネプテューヌ
はそんな真司に見つけられ頬を赤く染める、少しだけ続く沈黙…そしてその沈黙が
真司によって破られた。
「この世界に来て最初に会ったのがネプテューヌだったんだよな。丁度あそこら辺
からかな?俺が落ちてきて、ネプテューヌと目が合って…本当にびっくりした。綺
麗な瞳をしててすごく美人で、心臓が跳ね上がる思いだった」
「え?真司?いきなりどうしたの?」
ネプテューヌの顔が、不意に赤くなる。たぶん真司が言っている内容を聞いて恥ず
かしいと思っているのだと思う、だが真司は言葉を止めなかった。俺は今、思いの
たけをネプテューヌに全て話すつもりでいるからだ。
「実際に会って話したらもっとドキドキして、俺に親身になって話をしてくれた。
女神化を解いた時のギャップは今でも忘れられないけど、それでも親身になってく
れることは変わらなかった」
真司の言葉に戸惑いを隠せないネプテューヌ、顔はさらに赤く染まる。それでも真
司は言葉を止めることはしなかった…
「ネプテューヌが豹変した時、笑わなくなってただろ?あの時怖いと感じたんだ。
ネプテューヌの笑顔が戻らなかったらどうしようって…俺それくらいネプテューヌ
の笑顔が好きなんだ。マジェコンヌと戦い終わった時もそう、ネプテューヌが泣い
てた時笑ってほしいってそう思った」
「真司…」
ネプテューヌの笑顔、真司はそれがとても大好きだったのだ。その笑顔を見ただけ
で元気が出る、あの笑顔は自分にとってかけがえのないものだと。だからこそ、あ
の時ネプテューヌに泣いてほしくなかった。笑っていてほしかったのだ。それを真
司は改めて言葉にして、ネプテューヌに伝える。聞いていたネプテューヌの頬は、
もう限界と言わんばかりに書かくなっていた。
「みんなに告白されて…すごく嬉しかった。俺なんかを好きになってくれて本当に
いいのだろうかって思った、みんなのことは大好きだ…みんなそれぞれが特別で、
それぞれが一番で…でもちゃんとみんなの気持ちには答えたい。だからずっと考え
てた、誰が一番好きなのかなって。そしたら一番に思い浮かんだのは…」
真司は頬を赤く染めながらネプテューヌに向き直り両肩に手を置く、それにビクッ
と反応してネプテューヌは潤んだ瞳で真司を見つめた。
「一番に思い浮かんだのは…ネプテューヌだったんだ」
「っ!?」
真司の告白。それを聞いたネプテューヌは、口元を手で押さえて目を見開く。真司
が選んだ、自分を。自分自身を選んでくれたと言う現実に、まだ思考が追い付かな
いでいるネプテューヌ。そんなネプテューヌをよそに、真司の言葉は続けられた。
「ネプテューヌの笑顔がずっと頭にちらついてた、考えれば考えれるほどずっと…
ネプテューヌのことを考えてた。これが多分一番好きなんだって気持ちなんだと思
う」
「し、真司ぃ…」
「だからちゃんと言わせてほしい、俺は…ネプテューヌの事が好きだ!」
真司が言葉を発した瞬間、ネプテューヌは涙目になりながら抱き着いた。強く、絶
対に離さない様に…
「嬉しい…嬉しいよ…!!私…今すごく幸せだよ…!」
「ネプテューヌ…うん、俺も…」
「私を選んでくれて…ありがとう、ん…」
ネプテューヌは真司にキスした、真司もそれに答える様に目を閉じ受け止める。長い
長いキス…それが終わるとお互いに頬を赤くして微笑み合っていた。
「えへへ…恥ずかしいけど…やっぱり嬉しい…」
「俺は…今かなり緊張してる、人生最大の告白したような感じ…」
「それだったら私の方が人生最大の告白したもんね、おまけにキスもしたし!」
「あはは…ごもっとも」
ネプテューヌの言葉を皮切りにお互いに笑い出す。この時、この瞬間を噛みしめて幸
せを感じながら。
「真司…」
「ネプテューヌ?」
真司の名を呼んでネプテューヌはその腕に自分の腕を絡めて抱き着く、お互いに心臓
の鼓動が聞こえる。ドクンドクンと、胸が高鳴る…
「このまま今日は一緒にいたいの、ダメ…かな?」
「…もちろんいいよ、俺の女神様」
二人の影が重なる、空には一筋の流れ星が流れた。まるで二人を祝福する様に…
◇
「ネプテューヌ、来たわよ」
プラネテューヌ教会に真司に告白したメンバーが全員勢揃いしていた、そしてその場
には真司とネプテューヌの姿も。
「大事な話があるって言ってたけど…」
「何なんですか?」
ブランとベールが質問する、他のみんなもそれが気になっているのか少しそわそわし
ていた。緊迫したような空気がその場を支配する、そして真司が意を決して口を開い
た。
「みんな、今日はみんなに告白の返事をしようと思ったんだ。誰が一番好きなのかを
みんなに伝えるために…」
「っ!そ、そう…その様子だと真司は…誰が一番か決めたみたいね」
「…誰を選んだの?」
ブランが真司に質問した、身構える彼女たち…真司は一呼吸置いた後、話を始めた。
「みんなに告白されて本当に嬉しかった。それからずっと考えてたんだ、でも俺はみ
んなのことがそれぞれが好きで…それぞれが一番で、誰が一番なのかなって考えてた
んだ。そしたら思い浮かんだのは…ネプテューヌだったんだ」
「っ!つまり真司は…」
「うん、俺は…ネプテューヌを選んだ」
その言葉に周りが静寂に包まれた、中には目を見開き俯く者や声を上げようとしたが
出ずにそのままになってしまった者もいた。静寂が続く…だがそれを一番に破ったの
は…
「ふう。ま、真司が選んだんだもの。私はそれでいいと思うわ、ネプテューヌ、おめ
でとう」
ノワールだ。今彼女は笑顔、笑顔なのだが…その目は少しだけだが涙が零れていた。
たぶん今必死になって泣くのを我慢しているのだと思う…それを見ていたら胸がすご
く痛くなる、真司は思わず俯いてしまった。
「そう…ね、他ならぬ真司が自分で選んだんだもの。文句は言えないわ…」
「可愛い弟が決めた人ですもの、私はそれに従うまでですわ」
「ブラン、ベル姉…」
他の二人も笑顔を浮かべてはいたがやはり今にも泣きそうな顔をしていた、その表情
を見た真司は声をかけようとしたが…どう声をかければいいかわからなかった。
「…お姉ちゃんおめでとう、やっぱり敵わないなぁ…でも二人ともお似合いだよ」
「えへへ…アタシが選ばれなかったのは残念だけど、お兄ちゃんが幸せなら私も嬉し
いよ。ネプテューヌさん、お兄ちゃんと幸せになってください!」
「ネプギア、ユニちゃん…」
ネプギアとユニちゃん、もうすでに泣いていた。泣きながらも必死に笑い、歯を食い
しばりながら真司達に祝福の言葉を投げかけてくれた。声が、出ない。こんなに笑顔
が痛いと思ったのは初めてだ、そんな思いが真司とネプテューヌの心の中を駆け巡っ
た。
「ネプちゃんならしょうがないかな~?でも真司くんを泣かせたら承知しないよ!」
「ネプテューヌ様、僕…っ!ううん…真司くんと幸せになってください」
「マベちゃん、5pb.ちゃん…」
マーベラスQLも、5pb.も泣きそうで…すごく辛そうな顔をしていた、それでも二人に
祝福の言葉を送ってくれるのは真司の事もネプテューヌの事も大好きだからなのだろ
う。
「さて…真司の大事な話も聞けたことだし、私自分の国に帰るわ。仕事も溜まってい
ることだしね」
「ノワール、それじゃあ送って…」
「いいの、ユニと二人で帰るから。今真司といたらどうなるかわからないから…」
「っ!」
ノワールは今、泣いていた…笑いながらも涙を零し続けていた。その表情を見て真司
は何も言えなくなってしまった…
「真司…ごめんね?ありがとう…っ」
「お、お姉ちゃん!」
ノワールは走りながら教会を出ていく、ユニもそれについて行く様に走り去った。
「私達も行くわ…真司、さよなら…」
「真ちゃん…貴方が私の弟だと言うことは変わりませんから…それだけは覚えておい
てくださいまし…」
「真司くん、ありがとう…大好きでした」
「僕もだよ、真司くん…っごめんね!僕もう耐えられそうにないから…!」
他のみんなも次々に教会を出て行ってしまった、その場に残ったのは真司を含む三人
だけとなったが…
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ごめんね…私お仕事に行ってくるから!」
「ネプギア!!」
ネプギアも出て行ってしまう、実質ここに残ったのは真司とネプテューヌの二人だけ
となる。真司は拳を握りしめ歯を食いしばっていた、ネプテューヌはそれを心配して
真司に声をかけた。
「真司…」
「俺がネプテューヌを選んだってことは、俺はみんなを選ばなかったってことなんだ
よな…」
「え?」
真司の眼には一筋の涙が、震えながらも拳を握りしめる手を緩めない。その手からは
血が滲み出ていた…
「俺が…みんなを傷つけたんだ…」
みんなを傷つけたという思いが真司の心に重くのしかかっていた…
ネプテューヌを選んだ真司、だがそれによりみんなを泣かせてしまった…その時ネプテューヌがとった行動とは!?
次回、『みんなで幸せになっちゃえばいいんだよ!』