ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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ラステイション、そしてノワールとユニちゃんの回です!


第五話 ラステイションへ(改稿中)

あれから俺はイストワールさんたちの指導の下、この世界の文字などを学び始め

た。最初こそ難しかったが、なれればそう思わなくなり大体の文章は書けるよう

になり読めるようにもなってきた。勉強は嫌いではなかったし、何よりイストワ

ールさんの教え方がわかりやすくてすぐに覚えられた。

 

その次に俺はアイエフに戦い方を学んだ、普段から体力をあまり使うことはしな

かったのでまずは基礎の体力作りから始めた。その次は木刀や格闘術などを一通

り習い、おかげでスライヌくらいなら何とかなるようにまでなった。まだまだ努

力が必要だけど…

 

俺が元の世界に帰る方法はいまだに見つかっていない。イストワールさんは仕事

の合間にいつも調べてくれるのだが、進展がなく逆に謝られるくらいだ。俺も、

自分で調べては見たのだがやっぱり見つからず…気が付けば一ヶ月この世界にいた

という事実に驚いた、慣れって怖い。今日も今日とて俺は書類整理の手伝いをし

ていたのだが…

 

 

「ネプテューヌさん!!全然女神にの仕事してないじゃないですか!!」

 

「うりゃ!高速じゃ~んぷ!!ああ!?むき~!!」

 

「聞いてるんですか!!」

 

 

ネプテューヌは絶賛ゲーム中、そしてイストワールさんは激怒ぷんぷん丸状態

である、おいおい…

 

 

「ん~…所謂一つの平和ボケ?」

 

「いやそれただの仕事サボりだろ」

 

「ねぷう!?」

 

 

うん、サボりの一言に尽きる。寝転がってコントローラーをかちゃかちゃ鳴ら

していて何を言っとるんだこいつは。まったく、そりゃイストワールさんだっ

て怒るよ。

 

 

「真司さんの言うとりでしょう!女神にはたくさんの仕事が…」

 

「お姉ちゃ~ん、お茶入ったよ~!」

 

「はあっ!?」

 

 

ネプギアもネプギアで、何だかマイペース。気の利かせ方は間違ってはいない

のだがもう少しお姉ちゃんを注意しましょうよ、ネプテューヌの事が好きなの

はわかるけども。

 

 

「お~!ネプギアさんきゅ☆対戦プレイしよ!」

 

「うん!」

 

 

あかん、ネプギアまでこうなったらどうしようもない…さすがにイストワール

さんは我慢の限界がきたようで…思いっきり爆発した!

 

 

「いい加減に…してくださああああああああああああああい!!」

 

「わああああああ!?」

 

「ねぷう!?」

 

 

イストワールさんはゲームのコンセントを思いっきり引っ張りゲームを強制終

了させる、本当はこれやっちゃいけないんだけどな、良い子のみんなはマネし

ちゃだめだぞ?

 

 

――――――――

 

 

「見て下さいこれを!」

 

 

イストワールさんに連れられてきたこの場所は不思議な空間だった、そこには

綺麗な結晶のようなものが浮かんでいる…パソコンの起動スイッチのマークみ

たいな形だなこれ。

 

 

「シェアクリスタルを見てください!!」

 

 

ネプテューヌとネプギアがまじまじとイストワールさんを見ていたのでイスト

ワールさんは怒り口調で言った、この結晶はシェアクリスタルって言うのか。

 

 

「シェアクリスタルがどうかしたんですか?」

 

「クリスタルに集まる我が国のシェアエナジーが最近下降傾向にあるんです!」

 

 

そう言ってイストワールさんは俺たちにここ最近のシェアエナジーのグラフを

見せながら説明してくれた、確かに除々にではあるが下がってきているのがわ

かる。

 

 

「まだたくさんあるんでしょ?心配することなくない?」

 

「なくないです!シェアの源が何かご存知でしょ!!」

 

「国民の皆さんが女神を信じる心、ですよね?」

 

 

ネプギアの言う通り、シェアの源は国民が女神を信じる事から生まれる。とて

も重要な物なのだ、そのシェアエナジーのグラフが少しずつ下がっていると言

うことは…もう言う必要はないだろう。

 

 

「そう!この下降傾向は国民の皆さんの心がネプテューヌさんから少しずつ離

れていってると言うことなのです!!」

 

「ええ~?嫌われるようなことをした覚えはないよ~!?」

 

「それと同時に慕われることもしてないだろうが…」

 

「うう!?」

 

 

頭を抱えた俺がそうつぶやいた。いやまったく、寧ろその通りだと思うのだが

違うかい?ネプギアは苦笑いを浮かべイストワールさんはうんうんと頷く、そ

こに後ろからドアが開く音がした。

 

 

「まったく、真司の言う通りでしょ?」

 

「アイエフ、コンパ!」

 

「すいませんイストワール様、話しが聞こえたもので」

 

 

アイエフがコンパを連れて部屋の中には行って来るなり、ネプテューヌに呆れ

ながら声をかけた。溜息もついてるし、まあそうなるのも無理はない。自国の

女神様で顔馴染みの人がこんなんじゃね…

 

 

「アイエフさんとコンパさんなら別に…」

 

「あいちゃんまで~!いーすんと真司の味方するの~!?」

 

 

アイエフの指摘にネプテューヌがうなだれる、でも本当のことなのだから仕方

がないというものである。

 

 

「こんぱは違うよね?」

 

 

そう言ってコンパに助けを求めるが…

 

 

「ねぷねぷ、これ見るです」

 

「え?女神…いらない…はうあ!?」

 

 

コンパに見せられたチラシは女神を必要としないということを綴られたものだ

った、こんなこと言う人が出てきてるとは…

 

 

「こういう人たちにねぷねぷのことをわかってもらうためには…お仕事もっと

頑張らないとです」

 

 

本当にこの国は大丈夫なのだろうか?と、疑いたくなる。こんなチラシまで出

させるなんて、ネプテューヌ…お前はどこまで仕事をしていないんだ。

 

 

「おお!?これぞまさに四面楚歌!?私大ピンチ!?」

 

「ピンチなのはこの国の方です!そもそも女神は国民のために努力しなければ

ならないんです!女神が大きな力を持っているのはそのためなのですよ!!」

 

(うう~お説教やだな~…ここから抜け出すためには…そうだ!)

 

 

ネプテューヌが何かピコンと閃いた様。、勢いよく立ち上がり、イストワール

さんに宣言した。

 

 

「私!女神の心得を教わってくるよ!」

 

 

女神の心得を教わる?それは確かにいいかもしれないけど…

 

 

「教わるって…誰にだよ?」

 

「ノワール!」

 

「…はい?」

 

「ラステイションの!ノワール!!」

 

「「「「はあああああ!?」」」」」

 

 

こうして俺たち一行はラステイションに向かうこととなった、こんなんで本当

に大丈夫なのだろうか?この国は…

 

 

 

 

 

                ◇

 

 

 

 

 

そしてここはラステイション、女神ブラックハートことノワールさんが治めて

いる国だ、プラネテューヌと違った新鮮さが感じられる。

 

 

 

「ねえ…よくわからないんだけど…どうしてお隣の国の女神が私のところの教

会で寝てるのかしら!?」

 

「あ~…構わずにお仕事して~、私気にしないから~」

 

「私が気にするのよ!!」

 

「ほっんとうに!!すいません!!ノワールさん!!」

 

 

俺は全力でノワールさんに謝った、それは怒るぞネプテューヌ。人の家の、こ

の場合は女神の家と言った方が正しいか?そこで思いっきりくつろいでいるん

だから、傍ではネプギアがネプテューヌを起こそうと奮闘している。それなの

にこんにゃろう…

 

 

「お久しぶりね。貴方も大変ね、ネプテューヌがこんなんだから」

 

 

内心でネプテューヌに対し怒りを沸々と湧き上がらせていると、ノワールさん

が呆れながらも俺に挨拶をしてくれる。付き合いが長い分、ネプテューヌがこ

こまでグータラなのを知っているが故の発言。なるほど、ネプテューヌは昔か

らこうだったのか。

 

 

「まあなんとうか…慣れました」

 

「お姉ちゃん!起きてよ~!」

 

「う~ん…いいじゃ~ん…」

 

 

でもね?さすがに俺も怒りますよ?自分で女神の心得を聞くって言ってたじゃ

ん?でも何でこっちに来てまでグータラやってるの?…うん、お仕置き決定!

 

 

「…ノワールさん、少し待っててもらいますか?」

 

「え、ええ…」

 

 

俺は拳を構えハア~っと息を吐く、そして思いっきり…

 

 

「いつまで寝とんじゃこの駄女神!!」

 

「ねぷああああああああああああああああああ!?」

 

 

ネプテューヌの脳天に思いっきり振り下ろした、ネプテューヌはあまりの痛さ

に頭を押さえ涙目になっていた。

 

 

「真司~!いきなりなにするの!?私の七色の脳細胞が消滅したらどうしてく

れるの~!?」

 

「それはちゃんと仕事してるやつが言えよ!!ここに来たのはノワールさんに

女神の心得を聞くためだったんだろうが!!」

 

「ほんとよ、まったくねぷ子は…」

 

 

涙目のネプテューヌが俺に抗議してきたが、それは彼女の自業自得だ。何のた

めにラステイションに来たのか、その本人が今グータラしてどうするんだよ…

アイエフだって呆れてる、そんなアイエフにもネプテューヌは叫びながら抗議

をしてきた。

 

 

 

「あいちゃん!?あいちゃんは真司と私とどっちの味方なの!?」

 

「真司」

 

「即答!?」

 

 

俺が正論を言ってるんだから当然です!ほらみろ、ノワールさんが呆れて頭抱

えてため息ついてるだろうが!

 

そしてそのままその場を去ろうとする、かなりご立腹みたいだ…

 

 

「悪いけどお断りよ、敵に塩を送る気なんてないから」

 

「ねぷう…え~、敵は違うでしょ?友好条約を結んだんだからもう仲間で…」

 

「シェアを奪い合うことに変わりはないんだから、敵よ」

 

 

ノワールさんは言い切った、さすがにちょっと心苦しいというか胸に何か突き

刺さるような感じがする、せっかく知り合ったのに敵同士とか思われるのは嫌

だな…でも何でだろう?どことなくノワールさん、無理して言っている様な気

がする。

 

 

「も~!そういう可愛くないこと言うから友達いないとか言われちゃうんだよ」

 

 

一人アンニュイな気分に浸っているところへネプテューヌが一言。友達がいな

いっておい、それはさすがに言いすぎなんじゃないか?いくらなんでもノワー

ルさんにだって友達の一人や二人いるだろうに。

 

 

「なっ!?と、友達ならいるわよ!!」

 

 

ほら、ノワールさんだってちゃんと反論している。だけど何だろう?このネプ

テューヌの全然信用していない表情は…

 

 

「へえ~?誰?どこの何さん?」

 

「えっ!?そ、それは…」

 

 

ネプテューヌの発言に、ノワールさんが口籠る。妙にオドオドして、先ほどの

強気な雰囲気は感じられない。と言うより、何かを隠してるような感じだ。…

あれ?まさか、本当に友達がいない?

 

ゴホン!それはともかく、ネプテューヌがノワールさんを弄っているのを俺は

見つめていた。流石にこれは止めないとと思い、ネプテューヌに声をかける。

 

 

「ネプテューヌ…子供の喧嘩かよ、ってかノワールさんを弄るのを止めてあげ

ろよ…」

 

「え~?これ重要なことだよ?ノワールがぼっちかぼっちじゃないかで今後の

運命が大きく左右されるという…」

 

「やめたげてよぉ!?」

 

 

その発言でノワールさん今にも泣きだしそうだぞ!?そんなにぼっちぼっちと

連呼しないであげてよぉ!?

 

 

「お姉ちゃん、この書類終わったよ」

 

「グス…あ、ユニお疲れ様、そこに置いといて」

 

「…何かあったの?」

 

 

ある意味救いの女神なのだろう、ノワールさんの妹のユニちゃんが入ってきて

くれたのだ、ネプギアも友達に会えて嬉しいのか笑顔で手を振った。

 

 

「べ、別に何もないわよ?」

 

「そ、そう?ならいいんだけど…そ、それより…今回早かったでしょ?アタシ

結構頑張って…」

 

「そうね、普通レベルにはなったわね」

 

 

ノワールさんの言葉を聞いたユニちゃんは少し悲しい表情を浮かべていた、確

かにノワールさんの言い方が少しきつかったのかもしれないけど…それ以外に

何かあるのかもと感じた。

 

 

「あ~!もしかして友達ってユニちゃんのこと?妹は友達とは言えないんじゃ

ないのかな?」

 

「ち、違うわよ!!他にちゃんと…」

 

「とか言って~!ほんとはぼっちなんじゃないの?」

 

「そんなことないから!!」

 

 

ネプテューヌとノワールさんが言い争いをしている中ユニちゃんは手にしてい

た書類をそっと置いてその場を後にした、その後をネプギアが追おうとする、

たぶんさっき俺が見たユニちゃんの表情に気が付いていたんだろう。

 

 

「ネプギア」

 

「真司さん?」

 

 

俺はネプギアに声をかける、どうして今私に声を?と言う様な表情になってい

た。今何故自分を止めたのだろうと、たぶん心の中で感じていると思う。俺が

ネプギアを止めた理由、それは俺自身がユニちゃんを追いかけたかった。そし

て、話がしたかったからだ。

 

 

「ユニちゃんのこと俺に任せてくれないか?」

 

「え?でも…」

 

 

俺はネプギアに、ユニちゃんのことを任せてほしいと頼む。ネプギアの反応は

、まあこれが普通だと思う。ユニちゃんの事は彼女の方が一番よく知っている

だろうし、俺が行くよりもいいと思う。だけど何でかな?今のユニちゃんを見

ていたらこう…心が痛くなるのを感じた。

 

追いかけたいのも、話がしたいのも完全に俺の我が儘だと自覚している。でも

どうしても行きたかった、今ユニちゃんが感じている気持ち、たぶん今の俺と

少し似ていると感じたから。

 

 

「…ネプギアには二人のこと任せたいんだ、俺にはたぶんどうしようもないと

思う」

 

「…あはは」

 

 

少しズルいかもしれなかったけど、俺はネプテューヌとノワールさんの言い争

いの仲裁をネプギアにお願いした。二人の言い争いがエスカレートするさまを

見て苦笑いするネプギア、その後に『ユニちゃんのことお願いします』と言っ

て二人の仲裁に入った。さぁて…まずはユニちゃんを探さないとな。

 

 

――――――――

 

 

ユニSide

 

 

「はあ…」

 

 

ただ一人ため息をつく、原因は…さっきのことだ、アタシなりに頑張って仕事

をした、お姉ちゃんの役に立つために努力してきたつもりだったのに…まだお

姉ちゃんには届かない、認められない…

 

 

「アタシって駄目な子なのかな…」

 

 

そう思うとじわっと涙が出てくる、こんなことではいけない!アタシは女神ブ

ラックハートの妹で…女神候補生なんだから!まだ女神化できないけど…

 

 

「…帰ろう」

 

 

そう思い立ち上がろうとすると…

 

 

「あ!ユニちゃん見つけた!」

 

「…真司さん?」

 

 

真司さんが、息を荒げてアタシに声をかけて来たのだ。

 

 

ユニSide END

 

 

 

 

 

「どこにいるんだろ…ここってまるで迷路みたいだよなあ…」

 

 

ユニちゃんの後を追って来たつもりだったんだけどいかんせん迷ってしまった

ようだ、意外に入り組んでるところなのね…

 

 

「やっと出口…あ!ユニちゃん見つけた!」

 

 

ようやく出口らしきところが見つかったのでそこを出るとそこには探していた

ユニちゃんの姿があった、俺を見て目を丸くしている。

 

 

「…真司さん?」

 

「探したよ、そっち行っていい?」

 

「あ、はい…」

 

 

俺はユニちゃんの方へむかいたどり着くと、ユニちゃんの隣に座った。こうし

て改めてまじかで見るとこの子もネプギアに負けず劣らずの可愛い子だと実感

する。そんな子が、今現在進行形で頭を下げて落ち込んでいる。

 

 

「どうしてここに?」

 

「いやさ、ユニちゃんが悲しそうな表情だったからどうしたのかなって思って

ね、ネプギアも心配してたぞ?」

 

「ネプギアも?」

 

 

下げていた頭をスッと上げて、目をパチクリさせるユニちゃん。何だか小動物

チックだなと内心思ったり…新鮮な反応を見た俺は、言葉を続ける、ユニちゃ

んはそれを静かに聞いた。

 

 

「おう、それよりごめんな?さっきネプテューヌが話を遮っちゃったみたいで」

 

「い、いいんです、お姉ちゃんはいつもアタシに対してはあんな感じだし…」

 

「そうなの?」

 

 

少しきつい感じだと思ったけど身内に対してもそうなのか、自分に厳しく相手

にも厳しくと言ったところだろうか?

 

 

「お姉ちゃんよりうまくやれないと褒めてもらえないみたいで、そんなの無理

に決まってるのに…」

 

 

仕事がうまくいかない、か。それは俺もそうだ、最近やっと字が読めるように

なり、時間もかかるが書類の整理も出来るようになってきたばかり。うまくい

かない時はうまくいかない、だからユニちゃんの気持ちはよくわかる。

 

 

「ユニちゃん…」

 

「それにアタシ…まだ変身もできないし…」

 

「変身?もしかして女神化の事?ユニちゃん出来る様にになるの!?」

 

「え?ま、まあ…今はまだですけど…ちなみにネプギアもロムもラムちもいずれ

は…」

 

 

そうすると、ネプテューヌたちを含め女神は七人いることに。まだ見たことは

無いけど、みんな女神化したネプテューヌやノワールさんみたいになると言う

こと…これはすごい!

 

 

「何それすごい!?」

 

 

思わず声を張り上げる、みんなが女神化した姿か!想像するだけでもワクワク

してくる。自分の事じゃないのに、でもみんなが女神化したらどんな姿形にな

るのだろう?そんな期待をしている俺を、ユニちゃんは苦笑いしながら見てい

た。

 

 

「そこまで驚かなくても…」

 

「あ、あはは、ごめん…俺から話の端を折っちゃったみたいで…」

 

 

我ながら恥ずかしい、その時ユニちゃんは少しだけだけど笑っていた、ちょっ

とは気がまぎれたのだろうか?

 

 

「でもユニちゃんはすごいよな、ノワールさんの妹なのにしっかり仕事こなし

ているんだし」

 

「そ、そんなことないです!むしろお姉ちゃんの足手まといになってるような

感じで…」

 

 

そんな事を思ってたのか。仕事をこなせる姉を見ての劣等感、俺よりまだ幼く

見える子がここまでしんみりした表情を見せるのだから、よほどの事なのだと

思う。でも、この子は…ユニちゃんはすごく頑張っていると思う、ネプギアだ

ってそう言ってた事があるんだから。

 

 

「そんなこと思うもんじゃないよ?確かにノワールさんはああ言ってたけどユ

ニちゃんはノワールさんの本心はわからないだろ?案外内心ではユニちゃんの

こと褒めてるのかもよ?」

 

「そ、そんなこt「それに」…?」

 

「ネプギアも言ってた、ユニちゃんはすごく仕事を頑張ってる、たくさん努力

している子だってね」

 

「ネプギアが…」

 

 

俺は、ネプギアと仕事をしている時に話していた事をユニちゃんに伝えた。私

もユニちゃんみたいになれたらいいなと口にしていたのを思い出す、そう言わ

せるほどこの子は頑張っている、ネプギアの発言がその証拠だ。

 

 

「俺からすれば羨ましいくらいだよ」

 

「羨ましい?」

 

「俺さ、この世界の文字も知らなくてずっと勉強してたんだ、おかげでやっと

読めるようになった。それだけじゃない、モンスターの存在も知らなかった、

大の男が戦いを女の子にまかせっきりになった時は恥ずかしくて悔しくて…」

 

 

だからこそ、俺は今ユニちゃんが羨ましいと思う。自分に出来ない事をやって

退けている彼女が本当に、いい歳した大人がこんな子に劣等感なんてどうかと

思うけど…

 

「真司さん…」

 

「でもユニちゃんは違う、仕事もこなせる、戦う事も出来る、それって本当に

すごい事だ。それは紛れもない君自身の力に他ならない」

 

 

俺は文字を読むのがやっとで戦えてもスライヌぐらいだ、ユニちゃんの存在は

俺にとってはまだ手が届かないような存在、その形をユニちゃんは今までの生

活の中で自分自身の力で培ってきたものだ、誇りに思ってもいいと思う。

 

 

「それでも…アタシは…」

 

「Nobody's Perfect」

 

「え?」

 

「誰も完全じゃないって意味、俺もユニちゃんも、それにノワールさんだって

そうだ、どんな人でも完全なんてないんだよ。もちろん女神様にだってね」

 

 

仮面ライダーWの鳴海荘吉の言葉だ、この言葉は今でも俺の胸にしみている。

そうさ、あの完璧だと思った最初に会ったネプテューヌだってあんな一面があ

ったのだから。

 

 

「だからさ、お互い頑張ろう?俺は俺なりに、ユニちゃんはユニちゃんなりに

、そうすればおのずと答えが見えてくる、結果だってついてきてくれる…俺は

そう思うな、こんな俺がこんなこと言って何様だとは思うかもだけど…」

 

「そ、そんなことないです!あ、ありがとうございました…」

 

 

顔を赤くしてユニちゃんはお礼を言ってくれた、その仕草はとても可愛らしく

男心にグッとくるものがあった。

 

 

「じ、じゃあもどろっか?みんな心配してるかもしれないし…」

 

「そ、そうですね!戻りましょう!!」

 

 

俺とユニちゃんは内心焦りながらみんなのところへ戻った、ユニちゃんの表情

からは悲しみが消えたように感じる、少しは元気が出たみたいで安心した。

 

 

 

―――――――

 

 

「やめてぇ!?もうそれ以上触らないでぇ!?」

 

「え~!?女神の心得その一はまず書類の整理からって…」

 

「それは貴女の教会でやってちょうだいよ!!」

 

「「わーお…」」

 

 

戻ったら戻ったで大変なことにはなっていた。

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?楽しんでくれたら幸いです。
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