ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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お待たせしました、五十一話です!今回は真司の新たな武器が登場!戦闘シーンもあるよ!


第五十一話 強い人にしごかれたら強くなる、それと思わず口が滑る人は注意しよう(改稿中)

みなさんどうも、加賀美真司です。今日も今日とて書類の整理に力を入れている

次第です。机の書類に目を通す、そしてふぅ…とた溜息。思い返せばここ最近で

もたくさんいろんな事があったな…

 

聖龍神の存在、そしてその力を受け継ぎマジェコンヌを倒しネプテューヌたち女

神の救出。その後にみんなからの告白、そしてキスも…オホンッ!あれは今思い

出すだけでも恥ずかしい。そしてネプテューヌを選んだが結局はみんなと結ばれ

る形となった事、ピーシェの身柄の保護…本当にいろいろな事があった。

 

 

「ここに来たばかりはこんなことになるとは思わなかったけど…」

 

 

黄昏ながらも手を動かす。残り一枚で書類の仕事は終わり、本日の仕事は終了と

なる。終わったら何しようかな?

 

 

『そういえば真司、今日イストワール殿が真司に何か用があるみたいだぞ?』

 

「え?そうなのか?そういえばイストワールさんが見当たらなかったな、何か関

係があるのかな?」

 

 

相棒が俺に話しかける。今朝方はちゃんといたんだけど、ネプテューヌ達なら何

か知ってるかな?そう思った時だ、執務室の部屋のドアが開く。そこにいた人物

は…

 

 

「真司さん。すみません、お仕事中に」

 

「イストワールさん?」

 

 

丁度、話の話題になっていたイストワールさんが部屋に入ってきたのだ。俺は終

わらせていた書類を片付けイストワールさんの下へ向かう、イストワールさんは

相変わらずの優しい笑顔を俺に向けてきてくれた。

 

 

「大丈夫ですよ、丁度仕事が終わったところですし」

 

「よかったです。それとお疲れ様でした、ネプテューヌさんにも見習ってほしい

ものですけど…」

 

「あはは、まあまあ…それには俺も同意ですけど…」

 

 

仕事ほっぽりだしてゲームでもしてるんだろうな、うん…ちゃんと仕事をしても

らうためにO☆HA☆NA☆SHIする必要があるな。今後のためにも…

 

 

「それはともかく真司さん、今日は貴方に受け取っていただきたいものがあるの

です」

 

「受け取ってもらいたいもの?」

 

 

受け取ってもらいたいものとは一体?考えてみるが想像つかん…考え込んでいる

俺を見たイストワールさんはクスッと笑っていた。

 

 

「ネプテューヌさん達にも来ていただきたいのですが、まったく…企画を立てた

ネプテューヌさんが何処に行ったのやら…」

 

「ネプテューヌが?」

 

 

企画とは一体?そう言えば、ここ最近ネプテューヌは仕事の後になる度に何処か

へ向かっていた様な気が。理由を尋ねてもこれと言って特別な事じゃないっては

ぐらかしていた、その事かな?

 

 

「正確にはネプテューヌさん達女神のみなさんですけどね、真司さんの新しいb

『ねぷてぬぅうううううううう!!』『んぎゃあああああああ!?!?』…ネプ

テューヌさん?」

 

 

ああ、あれだ。ピーシェにぴぃぱんちを貰ったんだろうな、うん。まあやりすぎ

かもとは思うが今のネプテューヌにはいい薬だろう、これで少しは反省してくれ

ると…いや、しないか。

 

 

「とりあえずネプテューヌさんたちをつれて教会の広間にまで来ていただけます

か?他の女神様たちも後少しで到着すると思いますので」

 

「他の女神ということは…ノワールたちもくるんですか?」

 

「もちろんです、なんていったって企画者たちですから」

 

 

みんなが企画して俺に渡したいもの、それが何なのかは未だにわからないが…と

りあえず行こう。行ったら何かわかるだろうし、俺は部屋を出てネプテューヌの

下へ向かうことに。まずはピーシェから助けに行かないとな…

 

 

 

 

 

 

                  ◇

 

 

 

 

 

 

「うう…酷い目にあった…」

 

「ピーシェも悪いんだろうけど、ネプテューヌも反省しろよ?」

 

 

俺はネプテューヌ、ネプギア、アイエフ、コンパ、ピーシェ、相棒、遊びに来て

いたマーベラスと共に教会の広間に向かっていた。ネプテューヌはげんなりとし

た表情で項垂れていた、理由はさっきのピーシェとの喧嘩である。

 

 

二人が争った原因はピーシェがネプテューヌを遊びに誘ったがそれを無視してネ

プテューヌはゲームに集中していた事だった、とりあえず喧嘩両成敗ということ

でちゃんと二人を叱りつけた。ピーシェはしょんぼりとして俯いてしまったけど

、それでもいけない事はいけない事とわかってもらうには必要な事だ。そして最

後には二人でごめんなさいをお互いに言ってもらった、ちゃんと言えたピーシェ

に頭を撫でると段々と笑顔になって行きいつも通りの表情になった。うんうん、

ちゃんと反省できるのはいい事だ。

 

 

「むうっ!それが恋人兼本妻の私に言う事なの!?」

 

「好きだから厳しくするの、言わば愛のムチだよ。それにちゃんと仕事しなかっ

たネプテューヌも悪い」

 

「むぐぐ…反論できない…」

 

 

そりゃそうとも、俺は正論を述べたまでだからな。まったく…ネプテューヌはや

ればできる子なのに、勿体ない。

 

 

「ま、言われたくなかったら普段から真面目に仕事しような?」

 

「むー…わかったよぅ…」

 

 

頬膨らませて、渋々だが了承した。仕事が嫌いと云々言うが、結局は俺の言葉を

ちゃんと聞いてくれる。

 

 

「まあまあ、お姉ちゃん」

 

「そうふて腐れないの、真司の言う事はもっともなんだから」

 

「そうならない様に、ねぷねぷも真面目に頑張ればいいだけの話ですよ?」

 

『少なくとも周りの者に迷惑をかけないようにしなければな?』

 

「ネプちゃんはどの次元でもぐーたらだからねぇ…」

 

「うう~!?耳が痛~い!!」

 

 

耳を押さえ嫌々いいながら首を振るネプテューヌ。その光景を見て、俺達はただ

笑っていた。

 

 

「ねぷてぬ、だめがみ!」

 

「んな!?何でピー子にそんなこと言われなくちゃいけないのさ!!」

 

 

再び勃発する喧嘩、やれやれ…俺は手を上げて…

 

 

「喧嘩両成敗!」

 

「「ふぎゃ!?」」

 

 

二人にダブルチョップを喰らわせたのだった。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

「イストワールさん、来ました」

 

「お待ちしていました、真司さん。みなさんも」

 

 

広間に来るとそこには…イストワールさんだけじゃなくケイさんやミナさん、チカ

さん達教祖の面々。そしてノワール、ユニちゃん、ブラン、ロムちゃんラムちゃん

、ベル姉達女神が勢ぞろいしていた。

 

 

「来るのはわかってたけどさ、ここまで国のトップの面々が揃うと圧巻だよな」

 

 

初めて知り合った時は、俺こんな人達と関わっていいものなのだろうかと思ったく

らいだもんな。あの頃がいと懐かしい…

 

 

「何を感傷に浸っているのだ?」

 

「え?MAGES.!?何でここに…」

 

 

声がしたので後ろを振り返るとMAGES.が。MAGES.だけじゃない、ファルコムにサ

イバーコネクトツー、ブロッコリーに鉄拳、5pb.までいた。何でみんながここに勢

ぞろいしてるんだ?そう思った俺の表情を読み取ったのか、MAGES.はフッと笑いな

がら答えた。

 

 

「女神や教祖の面々から呼ばれたのだ、マーベラスAQLの方にも連絡が来ていたと

思うのだが?」

 

「え?…あ、本当だ!?」

 

 

自分の携帯端末機を見て気がつくマーベラス、それを見ていたMAGES.はやれやれ

と溜息をついていた。

 

 

「まったく、真司の事になると周りが見えなくなってきてるんじゃないか?」

 

「え、えへへ…」

 

 

可愛く笑うマーベラス、それに触発されたのか一緒に来たピーシェも笑っていた。

そのピーシェに気がついたベル姉が俺に話しかける。

 

 

「真ちゃん、この可愛らしい子は一体?」

 

「ああ、今教会で預かってるピーシェって子なんだ。現在迷子中、この子が住んで

いた場所と親を捜索中なんだけど…」

 

「そうなのですか。ピーシェちゃん、よろしくお願いしますわね」

 

「うん!」

 

 

ベル姉を皮切りに他のみんなもピーシェと交流を深めていく。ロムちゃんラムちゃ

んは同い年ぐらいだからすぐに仲良くなった、うんうん…仲好きことは美しきかな

とはよく言ったものだ。

 

 

「まあ雑談はその辺にしておいて…そろそろ本題に入りたいのだけれど」

 

 

ノワールが俺達の雑談を中断させた、そういえばイストワールさんが言っていた渡

したいものって結局何なんだろうか?その疑問が頭の中で飛び交った。

 

 

「そうですね、その前にまず…」

 

 

考え込んでいる最中に、イストワールさんの声の下、教祖の面々、ネプテューヌ達

女神一同が俺やマーベラス達の前に並び立つ。そして一斉に頭を下げた、一体何事

なのかと思い、思わず目を見開いてしまったのだ

 

 

「みなさん、この度はこのゲイムギョウ界を救ってただき誠に感謝しています。貴

方達がいなければ今頃この世界は破滅の未来を迎えていたでしょう、本当に、あり

がとうございます…」

 

 

ビックリした、まさかこの場で俺達全員にお礼を言うなんて思わなかったから。マ

ーベラス達も驚いている、たぶん俺が思っている事と同じ様な事を思っていると思

う。渡したいものってこれだったのかな?でもそれだったら俺じゃなくてみんなに

渡したいものって言うと思うけど…

 

 

「そして加賀美真司。君は世界の命運をかけ戦い、女神全員の命を救ってくれた。

この行いに対して僕達は君に敬意を称し、送りたいものがある」

 

 

考えている俺に、ケイさんが話を続けた。もしかしてここからが本題なのか?少し

身構える。送りたいもの…?

 

 

「これは私達全員の感謝と敬意の気持ちです、どうか受け取ってください」

 

 

光の粒子と共に現れたのは一本の剣。紅色の鞘に納められた諸刃剣、でもこれって

何かティラノレンジャーの専用武器の龍撃剣に瓜二つなんですけど!?思わず胸が

高鳴ってしまう、口元も心なしかにやけてしまいそうだった。

 

 

「この世界の最高の素材と技術を詰め込んだ一品だ、性能は保障するよ?」

 

「でもそんなすごいものを俺が受け取るなんて…」

 

 

本当にいいのだろうか?確かにネプテューヌ達を助けたけど、あれは俺だけの力じ

ゃない。マーベラス達がいたからこそ成し得た事なのに、そう思った時にネプテュ

ーヌ達が話しかけた。

 

 

「真司にはその剣を受け取る資格があるよ?あの時のこと、本当に感謝してるんだ

から」

 

「そうよ、そうじゃなきゃこの企画を立てた意味がないじゃない?」

 

「真司のポテンシャルを最大限に生かせるものを用意したんだから、貰ってくれな

きゃ困るわ…」

 

「だから遠慮なく受け取ってくださいな、そうじゃなきゃお姉ちゃん怒っちゃいま

すわよ?」

 

「…みんな」

 

 

 

そう言われると受け取らないわけにはいかない。俺は意を決して歩きだし、剣の下

へ向かう。そして剣を掴み鞘から引き抜いた、見事なまでの神々しさ…思わず息を

飲んだ。

 

 

「まだその剣には名前がついていないんです、ですので是非真司さんが決めてくだ

さい」

 

「俺がですか?」

 

「…女神の皆さんに決めてもらおうと思いましたら、軽く守護女神戦争に発展しそ

うだったので…」

 

 

それ洒落にならん、でもそうだな…この剣の名前か。何がいいだろう?何かしっく

りする名前…うん、決めた!

 

 

「龍神剣、この剣の名前は龍神剣だ」

 

 

龍撃剣と掛け合わせてみたかったんだよな。それに俺は相棒、龍神の力を受け継い

だわけだし。そういった意味合いも込めて付けてみたんだ、結構安直かもしれない

けど。

 

 

「龍神様の後継者が振るう龍神剣か…いいじゃない、それ」

 

「すごくしっくりきますです!」

 

「りゅーげきけん?…なんかかっこいい!!」

 

 

思いのほか好評みたいでよかった、俺は恥ずかしがりながらも笑顔になる。だが一

人だけそうではない人物が…

 

 

「ねぷぅ…やっぱり名刀ネプテューヌの方が…」

 

「いい加減諦めなさい、真司が決めた名前なんだから文句言わないの」

 

 

うん…自分で名前を決められて本当によかった。このままだったらネプテューヌが

決めた名前の剣を振っていたかと思うと、恥ずかしさのあまり顔を手で覆う結果と

なってしまった事だろう。

 

 

「さて、話はそこまでとして…加賀美真司ぃいいいいっ!!!!!」

 

「ウェイ!?ち、チカさん!?」

 

 

話が綺麗にまとまると思ったのにチカさんが憤怒の形相と雄叫びを上げ俺に掴みか

かってきた、正直目が怖いです!?

 

 

「よくもアタクシのお姉さまに手を出してくれたわねぇえええええええ!!感謝は

すれどこればかりは黙ってられないわ!!」

 

「びぇええええええええええ!?!?ご、ごめんなさぁぃいいいい!?!?」

 

 

怖い!?本当に目が怖い!?半分涙目になってるぞ俺!!チカさんは本当にベル姉

のことになると人が変わるなぁ…とほほ…

 

 

「だから!お姉さまを泣かす様な真似をしたら絶対にただじゃおかないわよ!!」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ…え?」

 

 

頻りに謝る俺、こうなったらとにかく謝り倒すしかない。ものすごい勢いで、俺は

チカさんに謝るが…ん?お付き合いを反対する様な言葉じゃない?あれ…?

 

 

「あのー…チカさん?」

 

「何よ?」

 

「俺とベル姉がその…お付き合いするのは反対ではないので…?」

 

 

恐る恐る聞いてみる、正直何言われるか怖いけど。聞かないよりはましだと思う…

今尚俺はビクビクしているが、俺はチカさんの言葉を待っていた。

 

 

「本音を言うとねぇ…ものっすごく反対よ!!いくらお世話になった奴だからってそ

う簡単に許すと思う!?」

 

「す、すみません…」

 

「でも!!そんなアンタを心から愛してるお姉さまの気持ちは蔑ろにしたくないわ。

だから仕方なくよ!仕方なく!!…ちょっとは認めてあげるけどね」

 

 

…っ!まさかチカさんからこんな事を言われるなんて思ってもみなかった。正直未だ

に信じられないけど、だがそこからチカさんの言葉を皮切りに教祖の面々が言葉を繋

げる様に話し出した。

 

 

「僕もノワールに話を聞いた時は驚いたけどね、まさか全員と付き合う形になるとは

思わなかったし。でも君になら安心して二人を任せられる」

 

「私もそうですよ、ブランさんが心から信頼している方ですもの。ブランさんだけで

はない…他の女神様も」

 

 

ケイさんもミナさんも、笑って祝福の言葉を送ってくれる。その言葉を聞いたら、何

だか気恥ずかしさを感じた。そんな思いに浸っている時に、今度はロムちゃんとラム

ちゃんが俺に抱き着いて来て、とびっきりの笑顔を向けてくれた。

 

 

「私すっごく嬉しいんだよ!お兄ちゃんが本当のお兄ちゃんになってくれるんだもん

!ね?ロムちゃん!」

 

「うん…!お兄ちゃんとずっと一緒…!!」

 

「寧ろ反対する理由がないかと、女神の皆さんたちにこれだけの信頼を寄せられてい

るのですから。皆さんと一緒になるための法律を作るのはまだ時間がかかると思ます

が…どうか皆さんをよろしくお願いします」

 

 

頭を下げるイストワールさん、あはは…まさかこんな風に国の教祖の人たちに言われ

るなんて思ってもみなかったよ。正直な話、みんなと一緒にいて本当によかったのだ

ろうか?自分は本当は相応しくないんじゃないかって思ったくらいだし…でもここま

での事を言われたら引くわけにはいかない、俺は拳を握り向き直った。

 

 

「その言葉、確かに受け取りました。絶対…とは言えません、けどみんなを幸せにす

るよう最大限の努力をさせてもらいます!」

 

「その言葉で十分ですよ、真司さん」

 

 

決意と想いを新たにする俺、ふと横に眼をやるとネプテューヌたちが頬を赤く染めな

がらも微笑みを俺に向けてくれた。だがそんな中で少しご不満な人物が二人…

 

 

「ネプちゃんたちだけじゃなくて私たちも見てくれなきゃやだよ?」

 

「僕たちだって真司くんのこと大好きなんだから!」

 

 

マーベラスと5pb.だ、思わず苦笑い。でも真っすぐに俺に好意を向けてくれるのは本

当に嬉しい、俺は二人の肩を掴んで笑いながら話した。

 

 

「もちろん二人の事もだよ。俺…頑張るからさ、どうかよろしく頼む」

 

「…うん!」

 

「一緒に…ね?」

 

 

二人もまた、俺に笑顔を向けてくれる。この笑顔が続くように、俺自身がもっと頑張

らないといけない。改めてそう実感した…

 

 

「マベちゃんたちずるい!私も真司に抱きつくよ!!」

 

「ネプテューヌ!?もう…私も!」

 

「お前らばっかにいい思いはさせねぇぞ!」

 

「真ちゃんは私たちの共通財産なのですから!」

 

「えへへ♪お兄ちゃん!」

 

「私も行くわよ!」

 

「やっぱこうなるんですねぇええええええええ!?!?」

 

 

全力で俺に抱擁してくるみんな、うん…毎度毎度恒例になった気がするよ。でも嫌で

はない、この瞬間が幸せと感じるのだから。

 

 

「それもいいんだけど」

 

「ん?ネプギア?」

 

 

ネプギアが声をかけてくる、少しジト目の顔で。…何故?

 

 

「私気になることがあるんだ、お姉ちゃんの薬指に光ってるリングのこと」

 

「「「「「「…なにぃ!?!?」」」」」」

 

「ねぷぅ!?」

 

 

あー…あれか、これは思いっきり…詰んだんじゃね?

 

 

「「「「「「「ご説明をお願いできますか?」」」」」」」

 

「…………いえっさー…」

 

 

怒気が混じった声を聞いたら従う他ないよね…この後みんなからものすごく詰め寄ら

れ、強制的に説明させられることに…

 

 

 

 

 

 

 

 

                  ◇

 

 

 

 

 

 

 

「真司、その剣…龍神剣を試してみたいって思わない?」

 

「え?」

 

 

みんなの抱擁と強制的な説明から、漸く解放された俺にネプテューヌが話しかけてき

た。俺は再び龍神剣を見つめる、確かに振ってみたい…試してみたいという気持ちが

高まってくるのがわかった。

 

 

「なんなら私が相手してあげるよ?真司がどれだけ強くなったか見てあげるよ」

 

「んん?それは俺に対しての挑戦と受け取ってもいいのかな?」

 

「ふふん♪真司にはまだまだ負けないもん」

 

 

ほほう?そう言われたらやらないわけにもいくまい?ネプテューヌとは最初の頃の剣

の特訓以来手合せしてなかったからな、俺がどれだけ強くなったか見せてやる!

 

 

「その勝負乗った!俺だって強くなってるってところ見せてやるぜ!」

 

「おっけー!ワンターンキル狙っちゃうんだから!」

 

 

ネプテューヌとの戦いかぁ…なんだか心なしかワクワクしてきた。お互いに笑いなが

ら火花を散らす、絶対に負けないからな!

 

 

「二人とも、まったく…」

 

「でも真司の今の実力を見るのに丁度いい機会かもしれないわ…」

 

「ネプテューヌ~、真ちゃんに怪我させたら…潰しますわよ?」

 

「ベール!?それ洒落にならないよ!?」

 

 

ベル姉は純粋に俺の事を心配してくれての発言だと思うけど…ベル姉の威圧感がマジ

パネェです。正直引いてしまった、俺は思わず苦笑い。そこに俺に声をかけてくれ

る者がいた。

 

 

 

『真司、実は君に朗報があるんだ』

 

「相棒?」

 

 

苦笑いを浮かべている俺に相棒が声をかけてきた。朗報、とは?

 

 

『ああ、それは戦いに入ってから説明することにしよう』

 

「そうか、それなら了解だ。ネプテューヌ、模擬戦の方よろしく頼む」

 

「うん!それじゃあ模擬戦できる場所に行こう。いーすん、案内よろしくね」

 

「わかりました、でもくれぐれも怪我だけはしないようにしてくださいね?」

 

 

イストワールさんの掛け声の下、俺たちは模擬戦ができる場所へと案内されることに

なった。でも俺は気がつかなかった、まさかこの戦いであんなことになるなんて…

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

――コロシアム

 

 

「プラネテューヌにこんな場所があったのか」

 

 

ここはコロシアム。ネプテューヌ達が特訓する場所でもあり、かつて四女神バトルロ

ワイヤルが行われていた場所でもあった。ここで四人が激闘を繰り広げたのかと思う

と、言葉に出来ない様な重みを感じた。

 

 

「滅多な事じゃ使わないけどね、バトルロワイヤルがなくなってからは全然だし」

 

「でも自分の特訓とかで使ってもよかったんじゃ…」

 

 

自分のスキル確認とか、特訓してレベルを上げるとか。そう言った名目ではこの場所

はかなり重宝すると思う、と言うより俺もこの場所を使わせてもらいたかったかも、

ここで特訓していたらあの時の俺だったらいい経験が出来たに違いない。

 

 

「…ねぷぃ」

 

「いやねぷぃじゃねぇよ!?」

 

 

ネプテューヌに声をかけたが、あからさまにそっぽを向かれてしまった。あの顔思い

っきり忘れてたかめんどくさくて使わなかったかのどっちかだぞ!?それでいいのか

よ、この国の女神様…そう思わずにはいられなかった。

 

 

「それじゃあ気を取り直して、張り切って模擬戦行くよ!!」

 

「話を逸らしやがった!?」

 

 

太刀をコールして叫ぶネプテューヌ、それを見ていたノワールたちは呆れた表情をし

ていた。うん、その表情には同意するわぁ…俺はとりあえず龍神剣をコールする、改

めて手に持つと本当にしっくりくるな。みんなが俺のために作ってくれただけのこと

はあると思う、本当にいい剣だ。

 

 

「それじゃあ…」

 

『真司、待ってくれ』

 

 

剣を構え準備する俺に相棒が話しかけた。いけない、相棒が言ってた朗報のことすっ

かり忘れてた。

 

 

「悪い、相棒。さっき言ってた朗報って一体何なんだ?」

 

『真司、右腕を横に翳してみてくれないか?』

 

「こうか?」

 

 

相棒の言われるままに右腕を翳す、すると光の粒子が現れて俺の右腕を包み込んだ。

これは!?籠手!?

 

 

「相棒、これはあの時見た籠手じゃ…」

 

 

そう、俺が遺跡で初めて見た籠手。龍神の、相棒のご神体だ。それは確かカードデッ

キの形になったはず、それが何で…

 

 

『真司がその姿のままでも変身した時に使える魔法を扱えるように私が新たに創造し

たんだ。この籠手があれば、威力は低いが真司が変身して使っていた力を安定した形

で使える様になる』

 

 

確かに、俺が変身できる様になってからクエストには何回か言ったけど…変身してい

た時に使えた攻撃系の魔法があんまり安定しなかったんだよな。使えても威力が低い

魔法(まあモンスター相手には十分すぎる威力だが)、それと防御系の魔法くらい。

だからこの装備は非常にありがたい、手をグーパーと開いて感触を確かめる。籠手を

装備しているにも関わらず、まるで何もつけていないみたいに軽い。

 

 

「相棒、恩に着るぜ」

 

『気にするな、私もこれくらいのことはさせてもらう。思う存分戦ってくれ』

 

 

相棒はその言葉を最後にみんなの下へと戻った、俺は再びネプテューヌを見据える。

あっちも準備万端の様だ、太刀を構えて戦闘態勢に入る。

 

 

「真司ずるいなぁ~、新しい武器をドラちゃんから貰って」

 

「そう言われると…でも手加減はしないぜ?」

 

「そんなことしたら怒るよ?それにそれを言うならこっちのセリフだよ?」

 

「俺も同じ意見、手加減はしないでほしい」

 

 

戦う時も以心伝心、それは何よりだ。俺は改めて龍神剣を構えてネプテューヌと対峙

した、いよいよ龍神剣の初陣だ!

 

 

「それじゃあ…行くよ!」

 

「こい!ネプテューヌ!」

 

 

互いに走りだし振りかぶる、龍神剣と太刀がぶつかり合い火花が散った。

 

 

「いよいよ始まったわね」

 

「ええ、どんな戦いを見せてくれるのか…少し楽しみだわ」

 

「真ちゃんがどれだけ成長してるのかもですわよね、楽しみですわ」

 

 

ノワール達は俺とネプテューヌのの戦闘に注目する。ノワールたちだけじゃなく教祖

のみんなやマーベラス達もそうだ、こう見られていると少しばかり恥ずかしさが込み

上げてくるのを感じた。

 

 

「よそ見してる暇…あるのかな!」

 

「おっと!」

 

 

剣同士のぶつかり合いの硬直を最初に解いたのはネプテューヌ、俺は衝撃が自分に響

かない様後方にバックした。…あれ?

 

 

「私から行くよ!そりゃあああああああああ!!」

 

「おお!?」

 

 

ネプテューヌが太刀で切りかかってくる。縦に、横に薙ぎる、俺はそれを龍神剣で捌

きながら躱していった。でも俺はある違和感を感じたのだ…

 

 

(ネプテューヌってこんなに攻撃遅かったっけ?)

 

 

たぶん彼女は全力でかかってきてると思う、でも何故かネプテューヌの動きが遅く感

じたのだ。一体どうして…?でも今はそんな事を考えなくてもいい、龍神剣を握りしめ

るその手は自然と強くなる。俺はネプテューヌを見据え、再び足腰に力を入れ立ち向か

っていく。

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「お姉ちゃんが押してる…お兄ちゃん大丈夫かな…?」

 

 

ネプテューヌの連続攻撃を見て、心配そうに真司を見つめるネプギア。彼女の目からは

、真司がネプテューヌに押され、追い詰められている様に見えた様だ。場合によっては

止めに入らないと、ネプギアが思っていた矢先だ。

 

 

「違うわネプギア、真司をよく見なさい」

 

「え?」

 

 

ノワールが、ネプギアに真司の動きを注意深く見るよう促す。一体何が?ネプギアはそ

う思ったに違いない。とりあえず言葉のままに、真司を注意深く観察する。すると、よ

く見たら真司が息も切らさず、ネプテューヌの攻撃を躱していたのだ。

 

 

「お姉ちゃんの攻撃が、全部躱されている?」

 

「一見ネプテューヌが真司を押してるように見えなくもないわ。でもそうじゃない、

真司はネプテューヌの攻撃を一つ一つ正確に受け流して躱してるのよ。それも無駄な

動作一つなく」

 

「え…!?」

 

 

躱している事はわかっていた、だが無駄な動作が無いとはどう言った事なのか?ネプ

ギアはもう一度注意深く、二人の戦闘を見つめる。無駄な動きがない、その言葉の答

えはすぐに見つかる。

 

 

「はあ!やあ!!」

 

「っと!ほっ!そこだ!!」

 

『Explosion!now…』

 

「ねぷっ!?やったな~!」

 

 

真司は、ネプテューヌの攻撃を正確に受け流すばかりか反撃まで行っていたのだ。剣

を受け止め、円を描くように弾き飛ばし、ネプテューヌが体制を整えるより前に魔法

での追撃。ノワールの言う通り、無駄な動きと言うものがまるで無かったのだ。これ

を見たネプギアは目を見開く、ネプギアだけじゃなくユニやロム、ラムたち女神候補

生も。

 

 

「お兄ちゃん、あそこまで強くなってるってこと…?」

 

「お兄ちゃんすごい!」

 

「カッコいい…!」

 

「本当にすごい、お兄ちゃん…。マジェコンヌの戦いの時もそう思ったけど、何でい

きなりあんなに強く…」

 

 

真司は確かに龍神様の力を受け継いだ、だがそうだとしても、この短い期間で女神と

同等に戦えるまでに至るのだろうか?言っては悪いが、真司はこれまで戦った事すら

ない。そんな事とは無縁の世界にいた彼が、どうしてここまで戦えるまでにい至った

のか?不思議で仕方がない。

 

 

『修行の成果が出たということだな』

 

 

だがその疑問を、ドラゴニック・ハートが答える形となる。彼が発した言葉に、その

場にいた全員が注目した。修行、そのワードに気になる事があったからだ。そして最

初に、ノワールが質問を始める。

 

 

「ドラゴニック・ハート、修行の成果って?」

 

『真司が私の力を受け継いだことは知っているな?その際君たちの救出の前に彼は仮

想空間で修業を積んだんだ』

 

「でもそんなに時間はなかったはずです、あの時真司さんを見つけたのは一時間弱く

らい経ってからだと思いますが…」

 

 

コンパの質問に誰もが頷いた。そんな短い時間に真司がここまで強くなるほどの修業

を行う事など到底無理な筈だからだ、だがその質問にもドラゴニック・ハートは優し

く笑いながら答えた。

 

 

『私が作り出した仮想空間は外界との時間の流れが異なるんだ、外では一時間程しか

経っていないが仮想空間内では約二年ほど経過してる。つまり真司は二年分の戦闘訓

練を行ったという訳だ』

 

「二年も!?…でも二年の修業でネプ子たちに追いつけるものなのかしら?」

 

 

ドラゴニック・ハートの言葉にアイエフが疑問に思った。確かに二年あれば強くなる

とは思う、だがネプテューヌは女神だ。女神たちは真司が生まれる前から途方のない

時間を過ごし戦ってきた、戦闘力もそんじょそこらのモンスターとは比べものになら

ない。それをたったの二年でネプテューヌと互角かそれ以上の戦いが出来るものなの

だろうか?

 

 

『その点に関してははっきりと言ってしまおうか。真司は女神たちより遥かに強い猛

者たちと戦いを繰り返したからだ』

 

「「「「「「………は?」」」」」」」

 

 

ドラゴニック・ハートの言葉に一同の目が点になる、女神以上の力を持つ者がいると

は思ってもみなかったからだ。そしてこの沈黙をケイが破る…

 

 

「女神以上の猛者とは…?マジェコンヌは確かにノワールたちを追いつめたのは事実

だけどそれはアンチクリスタルの影響等によるもの、力なら女神達の方が勝っていた

筈だ。いきなりその様な事を言われても納得ができない」

 

 

その通りだった。この世界には、女神以上の力を持つ者はいないと誰しもがそう信じ

て疑わなかった。ケイの言葉には、誰もが頷かざるを得ない。アンチクリスタルと言

うもののせいで、確かに追い詰められた事はあった。だが、それは結局道具による力

なのだ。

 

 

『その通りだな、だがこれを見てもそう言っていられるかな?』

 

 

ケイの言葉を聞いたドラゴニック・ハート、は何やら映像をみんなの前に出現させた。

そこに映し出されていたものは…

 

 

「っ!?こ、これ…!」

 

「真ちゃん!?何やら戦っているように見えますが…」

 

 

真司の戦いの記録、修行の内容の一部である。真司はこの映像を見ながら自分の動き

や相手の動きを学習し何度も再戦を挑んだのだ、今映像に映し出されているこの人物

は…

 

 

『今戦っている相手は仮面ライダーカブト。天の道を行き全てを司る男、天道総司が

変身する仮面ライダーだ。そしてこのライダーの最大の特徴は…』

 

【…クロックアップ!】

 

 

映像を見ていた一同は、驚愕の表情を浮かべた。カブトが掛け声と共にその場から姿

を消したからだ。だが姿を消しただけじゃない…

 

 

【うぐっ!?うぁああああああああああ!?!?】

 

「な、何なの!?真司が勝手に吹っ飛んでる!?」

 

『違う、勝手にそうなったわけではない。これはカブトによるクロックアップの力によ

るものだ、タキオン粒子を操作し自分の時間の流れを操作する。これにより常人には見

えないほどの高速移動が可能となる』

 

 

時間の流れを操作する。その言葉を聞いた全員の表情は、ただ驚愕の色に染まっていた

。そんな反則じみた事は、この場いいいる女神全員はまず行うことが出来ない。もし仮

にこの様な方法で攻められてしまったら、自分達ではまず太刀打ちできないとまで思っ

た。

 

 

「何それ…思いっきりチートじゃない…」

 

「うぉおおっ!なにこれー!ものすっごくはやい、めがぐるぐるするよー!?」

 

『これくらいならチートでもないぞ?彼は真司の特撮の人物のイメージから出てきたも

のだが…彼以上の相手とも真司は激戦を繰り広げていた。それこそチートと呼べるであ

ろう者達ばかりだ、そんな彼らと戦い続けてきたのだから嫌でも強くなる。今真司は変

身しなくても君達女神と互角に戦えるだろう』

 

 

一同はただ驚愕するばかりだった。これほどまでの相手、いや…それ以上の相手と真司

は戦ってきたと思うとそうならずにはいられなかった。この努力が今の真司の強さを形

作っているのだ。

 

 

『それも君達を守り救うため、そのことをどうか忘れないでいてほしい』

 

「真司…」

 

 

再び真司を見る女神達。自分達のために強くなろうとするその思いが、とても心に響き

嬉しく感じたのだった。

 

 

 

――――――――

 

 

 

「ハア…ハア…」

 

「大丈夫か、ネプテューヌ?だいぶ息が上がってるみたいだけど…」

 

「ハア…だって、真司がことごとく私の攻撃を躱しては反撃してくるんだもん!」

 

 

半分逆切れ染みた声で叫ぶネプテューヌ、でも確かにネプテューヌの攻撃は受ける以外

じゃ全然当たらんし。あれかな、仮想空間での修業が効いてたのかな?そりゃ地獄の様

な訓練だったもんなぁ…戦いのイロハを教えてもらった様なものだしな。

 

 

「もう、こんなに息切れしたのは真司と初夜を迎えた時以来だよ…」

 

「ちょっ!?さらっとそんなこと言うなよ!!みんなに聞こえたら…」

 

「バッチリ聞こえてるんだけど…?」

 

 

ドスの利いた声が聞こえてきた。恐る恐る後ろを振り向くとそこには…仁王立ちしたノ

ワール、切れかかってるブラン、笑っていても眼が笑っていないベル姉にネプギア、頬

を膨らまし怒ってるユニちゃん、眼のハイライトが消えて不気味な笑みを浮かべるマー

ベラスと5pb.が。…怖ぇ!?

 

 

「「「「「「「この戦いが終わったらたっぷり聞かせてもらうから」」」」」」」

 

「「は、はい…」」

 

 

恐ろしいまでの威圧感に逆らえなかった俺とネプテューヌ、教祖のみんなやアイエフた

ちに視線を送ったが…苦笑いに手を合わせ謝られ、合唱される始末。うん…詰んだな!

 

 

「何でこんな事に…」

 

「思いっきりお前のせいだからな!?ネプテューヌ!?」

 

 

チクショウ!!戦いの後の方が怖ぇよ!?蛇足にもほどがあるよ!?どうしてくれるん

だよお前は!?

 

 

「それはそうと真司、そろそろ決着つけようか?真司も龍神剣にはだいぶ慣れたみたい

だし」

 

「決着つけたら後が怖いということを忘れるなよ?」

 

「うっ!?そ、そうなんだけどさ…」

 

 

苦笑いを浮かべるネプテューヌ、だがそれもずっとは続かずすぐに笑顔になり太刀を構

えた…と思ったらそれを止める。どうしてだ?

 

 

「真司本当に強くなったね、最初の頃とは見違えるほどに。戦いを通してわかった気が

する、だから私も…真司の本気に答える!」

 

 

するとネプテューヌの身体が光出す、光が徐々に晴れ姿を現したのは…プラネテューヌ

の女神パープルハートの姿だった。

 

 

「真司、本気で…行くわよ!」

 

「っ!?」

 

 

ネプテューヌが切りかかってくる、俺は慌ててそれを受け止めた。だが衝撃が強すぎて

受け止めきれず後方に下がってしまう結果となってしまった、やっぱりネプテューヌは

強いな…

 

 

「お姉ちゃん!いきなり女神化なんて…」

 

「いいんだ、ネプギア。このまま行かせてくれ」

 

 

俺を心配してくれたのかネプギアがネプテューヌを制止しようとする、だがそれを俺は

拒否した。だってそうだろう?ネプテューヌが本気で俺と戦い、答えてくれているのだ

から。

 

 

「俺も…行くぞ、ネプテューヌ!!」

 

「っ!?くっ!はあっ!!」

 

 

ネプテューヌとの切り合いが始まった。防いでは攻撃し躱しの繰り返し、ただ剣同士で

攻めるのではなく格闘も盛り込んでいく。剣で受け流し背中を台にして転がり、蹴りを

加えて反撃していく俺。ネプテューヌは剣を楯代わりにしてそれを防ぎ後方へと下がっ

た、そして自身の腕を天高く上げ…

 

 

「三十二式エクスブレイド!!」

 

「っ!?」

 

 

光の剣が高速で俺に降り注いできた、逃げ場無し…なら!!

 

 

「はあっ!!」

 

『Yes!Blizzard!!understand?』

 

 

魔法で全ての剣を凍らせ薙ぎ払う!剣は粉々に砕け散り氷の粒となって降り注いだ。更

に俺は反撃に出る、龍神剣を十字に振るい衝撃波を放つ。

 

 

「一刀流ソウルブレード!!」

 

 

十字の衝撃波はネプテューヌに向けて直進する、ネプテューヌはただジッと衝撃波を見

つめるだけだ。諦めたのか…そんなわけないか!

 

 

「クリティカルエッジ!!」

 

 

ネプテューヌは衝撃波を自分の剣で切り裂いた!切り裂かれた衝撃波は左右に別れて飛

び、壁に激突する。衝撃波が当たった壁はガラガラと崩れ落ちて行った、だがそんなこ

とはお構いなしにネプテューヌは再び反撃へと移った。

 

 

「クロスコンビネーション!!」

 

「斬撃無双剣!!」

 

 

俺とてただ反撃を喰らうほど甘くはない。龍神剣を逆手に持ち、左手を鍵爪の様に構え

る。キョウリュウジャーの一人であるキョウリュウグリーンこと立風館ソウジの技であ

る斬撃無双剣だ、俺は迷うことなく攻撃を加える。互いの剣がぶつかった、その余波が

周りにも伝わり一陣の大きな風となって放たれる。

 

 

「くうっ!?す、すごい…!」

 

「ここまでの力が出せるなんて…!!」

 

「驚きですわ…」

 

「わはー!すっごいかぜ!!」

 

「ぴぃちゃん、そこにいたら危ないですよ!」

 

 

ノワールたちが驚いてる様だが、今はそんな事気にしてられない!俺は一旦下がり籠手

を構える。久々にぶちかますか!

 

 

「炎のたてがみ!!」

 

「っ!?きゃあ!?」

 

 

俺の得意魔法である炎のたてがみがネプテューヌに放たれそのまま直撃した。その隙

を逃さないように俺は走り出す、このまま一気に…

 

 

「決める!!」

 

「そうは…いかないわ!!」

 

 

ネプテューヌは再び構え直す、どうやらこれが最後の一撃の様だ。だったら俺も、今

撃てる最高の攻撃で…勝負!!

 

 

「ネプテューンブレイクッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「うおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

『Yes!Thunder!!understand?』

 

 

俺は雷の魔法を龍神剣に纏わせ切りかかる、行くぜ…!

 

 

「ブレイブフィニッシュ!雷電残光ッ!!!!!!!!!!!!」

 

 

キョウリュウジャーの一人、キョウリュウゴールドこと空蝉丸の技であるブレイブフィ

ニッシュ・雷電残光。雷の斬撃をネプテューヌに放つ!!

 

 

「おおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!」

 

「やああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」

 

 

お互いの技がぶつかり合う。せめぎ合い、一歩も引かない。だがそれにも限界はある、

攻撃の力が集まり徐々に膨らんでいき大爆発を引き起こした。それにより周りが煙に覆

われて何も見えなくなる。俺は攻撃の余波により吹き飛ばされてしまった、今現在地面

を転がり落ちている。

 

 

「ぐっ…!痛ぅ…!」

 

 

どうにかして立ち上がる俺、すると段々と煙が晴れてくる。晴れた先には…

 

 

「ハア…ハア…」

 

 

ネプテューヌもまた俺と同じく立ち上がり息を切らしている、正直俺は体力の限界だ。

思わず膝を地面に付けてしまう、そんな俺達にみんなが駆け寄ってきた。

 

 

「二人とも!?大丈夫!?」

 

「ノワール…?あはは…悪い、結構限界かも…」

 

「右に同じくと言ったところかしら…?私も限界よ…」

 

「お二人とも、素晴らしい戦いでしたわ。真ちゃん、本当に強くなりましたわね。すご

かったですわ」

 

 

ベル姉は俺の頭を笑顔になりながら優しく撫でた、恥ずかしいが嫌ではない。というか

正直身体が限界だから動けないというのが現状だ、お恥ずかしながら。

 

 

「今回は引き分けみたいね、でも次は負けないわよ?」

 

「言ったな、俺はもっと強くなるから覚悟しろよ?」

 

 

俺はネプテューヌと互いに拳を打ち付ける。恋人としても、ライバルとしても、彼女は

俺にとって必要で大切な存在なんだと改めて認識した瞬間だった。

 

 

「さ、いい感じに終わったところで…お前ら、聞かれる覚悟はできてるよなぁ?」

 

「「…へ?」」

 

 

みんなの目が怪しく光る、その光景に変な声を上げてしまった。ジリジリと近づいて来

るみんな、そして背後からは恐ろしいくらいまでの黒いオーラが放たれている。今の俺

は、あの時めマジェコンヌと戦った時以上のプレッシャーを感じていた。

 

 

「お姉ちゃん、あの時の声はやっぱりそうだったんだね?私詳しく知りたいなぁ?」

 

「ね、ネプギア?」

 

「そうだね、真司くん?一度話し合わないといけないと思うんだぁ…今後のことについ

ても…ね?」

 

「ま、マーベラス?」

 

「指輪までなら許せたけどこればっかりは…ねぇ?」

 

「「ゆ、ユニちゃん?」」

 

「「「「「「「さあ、O☆HA☆NA☆SHIしましょうか?」」」」」」」

 

「「い、いやああああああああああああああ!?!?!?」」

 

 

俺とネプテューヌは互いに抱き合いながら叫んだ、やっぱり綺麗な感じに終わらなかっ

たかぁ…トホホ…

 

アイエフやイストワールさん、MAGES.達は苦笑いを浮かべながら合唱している、ピー

シェは相変わらずの笑顔を向けて笑っていたのだった。

 

 

 




次回は超絶変形させましょう!女神達をね!
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