ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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長らくお待たせしました!リアルで忙しく職場での悩みもあり遅くなってスイマセン…

精神的ストレスも今溜まっているんです、新しい仕事を探そうとも考え中…とりあえず六月までは頑張ろうと思います。

これはこれとして最新話!女神達の超絶変形!お楽しみください!!神次元をやったことのある人ならたぶんわかるかも?


第五十二話 超絶変形!?女神達のFinal Hard Foam!!(改稿中)

「う~ん…」

 

「真司?どうしたの、そんなに唸って?」

 

 俺が唸りながら考え込んでいる最中、ネプテューヌが声をかけてきた。

 俺はネプテューヌの方へ振り向き手にしているあるものを見せる。

 

 

「実はさ、このカードの事なんだけど」

 

「カード? …これって確か真司が仮面ライダーに変身してる時に使っているものじゃないの? あれ? 絵柄がない…」

 

 

 そう、絵柄のないブランクのカードが七枚俺の手元にあった。

 相棒に尋ねてみたけど彼にもわからないらしい、これは参ったな…

 

 

「まあ今のとこ必要じゃないし、これは保留でも問題ないかな」

 

「気になるけど、仕方ないよね」

 

 

 俺はブランクのカードをデッキケースにしまった。

 これがディケイドが持ってるカードならライダー同士が信頼で結ばれた時に絵柄が現れるんだけど…もしかしたらそう言った部類のカードなのか?

 う~ん…でもまさかなぁ…

 

 

「まあそう都合がいい展開になるわけないか…」

 

「ねぷ? 真司、何か言った?」

 

「んや、何でも」

 

 

 デッキケースをポケットにしまい呟く。

 今考えても仕方がない、とりあえずなる様にしかならないか…

 

 

 

*     *     *

 

 

 

「待てぇぇぇえっ!! ピー子ぉぉぉおっ!!」

 

「あははは!! やだー!!」

 

「こらこら、二人ともそんなに追いかけっこしてたら危ないぞ」

 

 

 ネプテューヌとピーシェは平常運転、相変わらず追いかけっこを繰り返していた。

 その様子を俺やネプギア、アイエフにコンパ、イストワールさんが見守る、全員が微笑ましい表情を浮かべていた。

 

 

「二人は本当に仲がいいわね」

 

「ほんとです、ぴぃちゃんも嬉しそう」

 

『まるで姉妹の様だな』

 

「子供は元気が一番だからな、まあ元気ありすぎ手加減を知らないと言うのが玉に瑕だけど…」

 

 

 この何日間でネプテューヌはどれほどぴぃぱんちを喰らったか…その都度ピーシェやネプテューヌの仲裁に入って叱ったりもしたな、俺思いっ切り親父やん。

 

 

「でもぴぃぱんちよりあの時のみんなの方が…うぉう…」

 

 

 しまった、思い出さない様にしていたのに。

 あの模擬戦の後のみんなの事を思い出してしまった、みんなに詰め寄られてあれやこれやと聞かれて本当にトラウマものだった…とりあえずみんなにはちゃんと向き合い、ネプテューヌにもした行為をちゃんとすると言う約束を取り付けてその場は収まった。

 

 

「お兄ちゃん? どうかしたの?顔が青いよ?」

 

「な、何でもない! あはは…」

 

 

 だめだ…やっぱりあの事が嫌でも頭に浮かぶ。

 怒り心頭のノワールにブチ切れのブラン、笑っていない目で抱き着きながら笑い声を延々と出し続けるベル姉にネプギア、今にも銃火器をぶっ放しそうなユニちゃんに完全なヤンデレモードのマーベラスに5pb.、あの時俺は死を悟ったよ…

 

 

「それならいいけど、無理はしないでね?」

 

「ア、ハイ。アリガトウ…」

 

「前回の事が思いっきり効いてるみたいね…」

 

「ねぷねぷもたまにこうなるです…」

 

『真司…』

 

 

 ネプテューヌもそうだもんな、女神化した時の怯え顔はある意味レアものだと思うけど…あれはもう二度と体験したくないもんだよ、うん。

 

 

「ネプテューヌさん、ピーシェさん! 遊ぶのはいいですがそんなに暴れまわると危ないで『ピリリリリリり』あら? どなたからでしょう…」

 

 

 イストワールさんの身体がブルブルと震えた、誰かがイストワールさんに対して連絡をしてきたらしい。

 イストワールさんはディスプレイの様なものを展開する、そこにはラステイションの教祖であるケイさんが映っていた。

 

 

『イストワール、すまない。今空いているかな?』

 

「ケイさん? どうしたんですか?」

 

『実はちょっと頼みたい事があってね、主に女神の二人と加賀美真司に』

 

「ねぷ? 私?」

 

「私も?」

 

「俺もか? ケイさん、何かあったんですか?」

 

 

 少し切羽詰った感じで、ケイさんが俺とネプテューヌに依頼話を持ってくる。

 でもネプテューヌやネプギアはともかく何で俺まで? もしかするとすごく重要な事なんじゃ…

 俺は身を乗り出しケイさんに質問した、何やら深刻そうな表情をしてるけど…

 

 

『ああ、実はここ最近でラステイションの住人から妙な噂を耳にしたんだ』

 

「妙な噂?」

 

 

 深刻な表情をして俯いていたケイさんが顔を上げて話し出す。

 ラステイションの住人から聞いたその噂の内容とは? 俺達は真剣な表情で、ケイさんの言葉に耳を傾ける。

 

 

『そう、郊外にある洞窟付近で得体のしれないモンスターを見たと言う情報なんだが。何でも黒いエンシェントドラゴンを見た、と言う事なんだ』

 

「黒いエンシェントドラゴン?」

 

『そう。情報によればとても禍々しく狂暴、周囲の森林を焼き尽くしたと言う報告がある』

 

 

 何だろう? 何かが引っかかる様な…この世界に来て俺も何処かで…あ!

 

 

「ネプテューヌ、俺達が二人でクエストをに行った日のこと覚えてるか?」

 

「え、うん。ドラちゃんのご神体が祭られてたところの情報収集した時の事?」

 

「あの時俺達も見たよな? 黒いエンシェントドラゴン」

 

「…あ!」

 

 

 ネプテューヌも思い出した様だ、あの時のエンシェントドラゴンは女神化したネプテューヌを圧倒していた事を覚えている。

 

 

『どうやら君は知っている様だね、真司』

 

「はい、すごく禍々しい色のやつで。女神化したネプテューヌの攻撃を素手で受け止めるほどのやつでした」

 

「そう言えばそんな事言ってたわね、あの時は半信半疑だったけど」

 

「どらごん!? でっかいの!? わはー!!」

 

 

 ピーシェはドラゴンと聞いて大はしゃぎ、そのピーシェをコンパが優しく宥めていた。

 その横では俺達は深刻な表情となる、それは俺が発した言葉からだった。

 

 

『女神を圧倒する、か…やはり他の国の女神たちにも声をかけておいて正解だったかな?』

 

「他の国にも声をかけたんですか?」

 

『そう、その話を聞いた時に何か嫌な予感がしてね。勘に頼るなんて僕らしくないとは思ったのだけれど…真司の言葉で確信が持てたよ』

 

「ケイさん、俺達はどうしたらいいですか?」

 

 

 俺はケイさんに真剣な眼差しで声をかけた。

 でもここまで来るとどうすればいいのか察しが付く、他のみんなも同じだろう。

 

 

『真司、君には他の国の女神やノワールたちと共にラステイションの郊外の森へ赴いてくれないか? 君の、仮面ライダーとしての君の力を貸してほしい』

 

 

 ケイさんは頭を下げて頼んできた、その様子からどれだけ深刻な事なのかがわかる。 もとより俺はそのつもりだ、俺のこの力はそう言った時のためにあるのだから。

 

 

「もちろんです、ネプテューヌもネプギアもいいよな?」

 

「全然だいじょーぶ! あの時のドラゴンがのさばっているのなら放っておけないもんね!」

 

「私も! 協力させてください!」

 

 

 ネプテューヌもネプギアも了承した。

 互いに真剣な目つきで見つめ合い頷く、そこにアイエフとコンパも声をかけてきた。

 

 

「私達も行くわ、人出は多い方がいいでしょ?」

 

「怪我の治療は任せるです!」

 

「二人とも…いいのか?」

 

「もちろんよ、今更遠慮し合うような仲じゃないでしょ?」

 

「…頼む」

 

 

 二人も来てくれるのなら心強い、戦力は多いに越した事はない。俺は思わず口元を綻ばせてしまう。

 そう思っている時だ。教会の部屋のドアがバンッ! と開き、誰かが中に入って来た。

 

 

「私も行くよ!」

 

「マーベラス!? それにファルコムとサイバーコネクトツー?」

 

 

 マーベラス、ファルコム、サイバーコネクトツーが並んで佇んでいた。マーベラスを除く二人は苦笑いを浮かべて笑っている。

 何故苦笑いを浮かべているのか? 理由はまあ…マーベラスが原因なのか? たぶん。それはとりあえず置いといて、俺は三人に此処に来た理由を尋ねた。

 

 

「何で三人がここに? MAGES.達はいない様だけど…」

 

「マーベラスAQLはいつも通り真司くんに会いに、私達はプラネテューヌの観光に来たんだ」

 

「MAGES.達とは別行動なんだ、今頃ルウィーにいるんじゃないかな?」

 

「なるほど」

 

 

 俺が納得してるところでマーベラスがニコニコ笑顔で俺に抱き着いてきた、それを見たネプテューヌとネプギアは大声を上げてマーベラスを引き剥がそうとした。

 

 

「マベちゃん!! 真司からは~な~れ~て~!!」

 

「そうですよ! お兄ちゃんにマベちゃんさんの大きなおっぱいは目の毒なんですから!」

 

「別にいいじゃない! ネプちゃんもネプギアも真司くんとずっと一緒にいるんだからこんな時くらい私に譲ってよ! 真司くん独り占めは私達ラヴァーズの条約違反でしょ!」

 

 

 条約って何ソレ!? 初耳なんですけど!?

 

 

「アンタ達ねぇ…今から大事な作戦だって事忘れてない?」

 

「あはは…5pb.ちゃん救出作戦の時の事を思い出すなぁ…」

 

『君達らしいと言えばらしいんだがね…』

 

『まったくだな』

 

 

 呆れ顔になっているアイエフ達。

 まあ気持ちはわからんでもないよ…

 俺は苦笑いを浮かべながらため息をつく、こんなカオスな状況の中で俺達はラステイションへと向かうのだった。

 

 余談だがこの後ピーシェが自分も行くと駄々をこねていたのでどうにかして落ち着かせ留守番するよう説得したのは別の話…

 

 

 

*     *     *

 

 

 

「お~い! ノワール! ブラン! ベル姉!!」

 

「真司! ネプテューヌ! ネプギア! 来てくれたのね!」

 

 

 ラステイションへ着いた俺達一行は、ノワールたちが先行している郊外の森へと向かい無事に合流する事ができた。

 そこにはノワール、ユニちゃん、ブラン、ロムちゃんとラムちゃん、ベル姉と、女神が全員勢揃いしていたのだ。

 

 

「アイエフとコンパも来てくれたのね」

 

「マベちゃんにファルコムちゃん、サイバーコネクトツーちゃんも」

 

「はい、今日はよろしくお願いします」

 

 

 ファルコムとサイバーコネクトツーはブランとベル姉に挨拶を交わす。互いに和んできたところで、ここからが本題だ。

 

 

「ノワール、その黒いエンシェントドラゴンが出たって場所はここのすぐ近くなのか?」

 

「ええ、単なる噂ならいいのだけど。でもケイが真司から聞いた情報を私に伝えてくれてね、正直胸騒ぎがするわ」

 

 

 ノワールは深厚な表情で考え込む。それもその筈、あの変身したネプテューヌすら圧倒するやつだ、正直不安要素しか思いつかない。

 

 でも…

 

 

「こんな時のために俺の力があるんだ。みんなの事は俺が守ってみせる、必ず」

 

「真司…」

 

 

 俺はデッキケースを手に持ち呟いた。

 その手には不思議と力が入る、手にしてるのは力…この世界と愛するみんなを守るための力だからだ。

 

 

「だったら私は真司を守るよ!」

 

「ネプテューヌ?」

 

 

 ふとネプテューヌが声をかけてきた。その顔は満面の笑みで、力強い。

 

 

「真司が私達を守ってくれるなら私は真司を守る、って言うか守られるばかりは嫌だもん!」

 

「それには私も同意見よ。私だって真司の事を守りたい、真司が私達を守ってくれるみたいに…」

 

「私もそう、真司にばかり背負わせるのは嫌だもの…」

 

「真ちゃんの背中は、姉である私が絶対に守ってみせますわ!」

 

 

 ネプテューヌ達は次々に声をかけてくれる。

 俺がみんなを守るなら、みんなが俺を守る。その言葉を聞いたら、胸がとても温かくなるのを感じた。

 そしてそれは妹達やマーベラスの言葉を聞いても同じ…

 

 

「私だってそうだよ、お兄ちゃん!」

 

「お兄ちゃんはずっと私達を守ってくれたもの、今度はアタシの番よ!」

 

「そうだよ! ね? ロムちゃん!」

 

「うん…お兄ちゃんは私達が守る…!」

 

「私だって! 忍は命懸けで愛した人を守るものだよ!」

 

「みんな…」

 

 

一つ一つの言葉に、思わず笑みが零れるのを感じた。今目の前にいるこの子達は、

俺の事を心から信頼してくれて、そして愛してくれているのだ。その思いを、絆を

感じる事が出来る、今の俺にとってこれほど嬉しい事は無い。

 

 

「愛されてるわねぇ…真司は」

 

「でもあいちゃんもそう思ってるですよね?私だってそうです!」

 

「…そうね、違いないわ」

 

「私も同じくかな、真司くんだからこそそう思えるよ」

 

「これが、真司が積み上げてきたものなんだね」

 

『ああ…!』

 

 

アイエフたちは微笑みながら呟いていた。彼女たちもまた、信頼できる仲間たちだ

と改めて感じる。これだけの素晴らしい仲間たちがいるのだ、もう不安なんてある

はずがない。

 

 

「みんな、行こう!」

 

 

俺たちは敵の正体を探るためにその一歩を踏み出した――

 

 

 

――――――――

 

 

 

「全然見つからないよぉ~!」

 

「おかしいわね、エンシェントドラゴンなら図体は大きいしすぐに見つかると思っ

たんだけど…それにそいつらが焼き払ったとされる場所も発見したのに」

 

 

森の中で例のエンシェントドラゴンを探して早数時間、一向に見つかる気配はない

。これだけ探しても姿を現さないとは…

 

 

「やはり単なる噂だったという事なのかしら…?」

 

「それなら笑い話で済みますけど…真ちゃんとネプテューヌの証言もありますし、

まだ油断はできませんわ」

 

 

ブランとベル姉がお互いに話し合う、確かに油断はできない。警戒する事に越した

事はないだろう、俺達はお互いに見つめ合って頷いた。

 

 

「このまま何もなかったらいいんだけど…」

 

「確かにそうだけど…やっぱり胸騒ぎはするわよ…」

 

 

何も起こらないでほしい、そんな思いが全員の心の中を駆け巡る。でも実際にはそ

うはいかないはず、現にエンシェントドラゴンがいた証拠も見つかっているのだ。

 

 

「真司くんやネプちゃんが実際に会って戦ってるんだもん、いないということはな

いと思うけど…」

 

「何処かを住処にしているっていう事はないのかな?」

 

「それが一番理に適ってるかもしれない、もう一度探してみよう!」

 

 

エンシェントドラゴンが潜む場所。そこを探るべく、俺達はもう一度辺りを捜索す

る事に決めた。全員が意気込む、その時だ。

 

 

「「「「「「「「「「「「「「っ!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」

 

 

俺達の周りに何か黒い影の様なものが渦巻く。背中合わせになり固まる俺達、それ

ぞれ武器を構えキッとその影を睨み付けた。影はそこから十体ほどに別れて形を成

していく、そこから現れたのは…

 

 

「グォアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!」

 

「え、エンシェントドラゴン!?」

 

 

そう、あの時ネプテューヌと見た、そしてネプテューヌを圧倒したあの黒く禍々し

いエンシェントドラゴンが現れたのだ!

 

 

「何よあれ…すごく禍々しい…」

 

「あれが真ちゃんとネプテューヌが見たというエンシェントドラゴンですの?」

 

「うん、間違いないよ。まさかこんなにいるなんて思ってもみなかったけど…」

 

 

俺たちは全員冷や汗を掻く。眼の前のエンシェントドラゴンから感じる威圧、思わ

ず身震いするほどだ。

 

 

(あの力は、まさか…)

 

 

そんな中、ドラゴニック・ハートだけは何かを知っている様だった。その事をみん

なに伝えようとするが、首を横に振り思い止まる。

 

 

(まだ確定はできない、それに…あの国は滅んだはずだ。彼女の悲しみと共に…)

 

 

ドラゴニック・ハートは自身の想いを固く閉じる、そして再び黒いエンシェントド

ラゴンに向き直った。

 

 

「何か…怖い…」

 

「でも、逃げ場はないよね…私たち囲まれてるし」

 

「ギャォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

 

 

眼を左右に見渡しても敵だらけ、しかも女神と同等以上の力を持つ奴ときた。全員

が不安を隠しきれない、でも…

 

 

「やるしかないだろ?みんな!」

 

「「「「「「うん(ええ)(ああ)!!」」」」」」

 

 

俺は掛け声と共にデッキケースを構える、相棒は光の粒子となりデッキケースに吸

い込まれる溶け込む。そしてネプテューヌたちも眼を閉じて身構え…

 

 

「「「「「「「「「変身っ!!!!」」」」」」」」」

 

 

俺は仮面ライダーに、ネプテューヌたちは女神の姿へと変身する。変身したと同時

に俺たちは武器を構えてエンシェントドラゴンに向き直った、双方共に戦闘態勢は

万全だろう。

 

 

「行くぜ…みんな」

 

「ええ、前にやられた借りは返しておかないとね!」

 

「どんな奴だろうと打ち砕くのみよ!」

 

「だな、片っ端から叩き潰す!!」

 

「それでは、参りましょうか!」

 

 

俺にネプテューヌ、ノワールにブラン、ベル姉が先行しエンシェントドラゴン達へ

と向かって行き…

 

 

「私達も行こう!」

 

「あんな奴ら、私たちで蹴散らしてやるわ!」

 

「怖いけど…頑張る!」

 

「うん!ロムちゃん!あんなのすぐにやっつけちゃおう!」

 

 

ネプギアにユニちゃん、ロムちゃんにラムちゃんが後追うように駆け出し…

 

 

「コンパ、私から離れちゃダメよ?」

 

「はいです、絶対に離れません!」

 

「私達も行こうか、それこそ命懸けでね!」

 

「もちろん!全力で行くよ!」

 

「了解!八葉一刀流の真骨頂、見せてあげるよ!」

 

 

アイエフとコンパ、マーベラスにサイバーコネクトツー、ファルコムが防御を固め

つつ武器を構える。今ここに戦いの幕が切っておろされたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対するエンシェントドラゴンの軍団も身構える。するとその内の三対が口から炎の

ブレスを吐き、俺とネプテューヌ、ノワールに襲い掛かった!

 

 

「ゴガアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」

 

「させるか!」

 

『Summon Wall!!』

 

 

俺はすかさずカードを取り出しセイバーに装填する。すると相棒が現れて円を描く

様に立ち塞がり、炎のブレスを完全に防ぐことに成功する。攻撃が当たらなかった

からなのか、エンシェントドラゴンは悔しそうに咆哮を上げ、こちらを威嚇してき

た。

 

 

「大丈夫か?ネプテューヌ、ノワール!」

 

『今がチャンスだ!』

 

「ありがとう。真司、ドラちゃん!はぁあああああああ!!」

 

「やぁあああああああああ!!!」

 

 

ネプテューヌとノワールはその隙に、エンシェントドラゴンの一体に剣で切りかか

る。ネプテューヌは首の付け根を、ノワールは胴体の柔らかい部分を狙い一気に剣

を振り降ろした。

 

 

「ギャオオオオオオオオオオオオッ!?!?!?」

 

 

ネプテューヌとノワールの攻撃は、エンシェントドラゴンの身体に深い傷を負わせ

る事に成功する。首と胴体からは血が噴き出し、高らかな咆哮を上げたエンシェン

トドラゴンはその場に倒れ込んだ。

 

 

「今度はこっちだ!づぁあああああああああ!!」

 

「せやぁああああああああああああああああ!!!」

 

 

ブランの斧とベル姉の槍の一閃が、エンシェントドラゴンの足を捕えた。その攻撃

の先は所謂弁慶の泣き所と呼ばれる場所、いくら皮膚が硬かろうと、そこを突かれ

たらどんな生き物でもたまったものじゃない。それが功を称し、エンシェントドラ

ゴンはあまりの激痛に悶え苦しむ。その隙をブランとベル姉は見逃さない、二人は

体勢を立て直し、持ち前の必殺技をエンシェントドラゴンに喰らわせる。

 

 

「ゲフェーアリヒシュテルン!!」

 

「プープルアセンスバースト!!」

 

 

二人の攻撃は、エンシェントドラゴンの胴体を真っ二つに切り裂いた。声を上げる

事も許されない、目からは生気が抜け、そのままズズンと大きな音をたて崩れ去り

ピクリとも動かなくなった。

 

 

「ユニちゃん!ロムちゃん!ラムちゃん!!」

 

「ええ、ネプギア!!」

 

「私達も…!」

 

「お姉ちゃんたちには負けないんだから!」

 

 

妹達も負けてはいない、ネプギアはM・P・B・Lを、ユニちゃんはX・M・Bを、ロム

ちゃんとラムちゃんは杖を構えて一斉射撃を行った!巨大なエネルギーの本流が

エンシェントドラゴンに襲い掛かる!!

 

 

「「「「いっえええええええええええええええっ!!!!!!!」」」」

 

 

エネルギーの本流はエンシェントドラゴンを飲み込み爆散する、エンシェントドラ

ゴンがいたその場所は黒い煙を立てて静寂が支配した。

 

 

「天魔流星斬!!」

 

「虚空双刃撃!!」

 

 

次にアイエフ達だ。アイエフとサイバーコネクトツーが互いに頷き合っての絶妙な

コンビネーションで、エンシェントドラゴンにダメージを蓄積させていく。それが

例え小さな攻撃でも、塵も積もれば山となる。そしてそれは次の攻撃者のための布

石となるのだ。

 

 

「一気に畳み掛けるです!とーはるいぱんこ!!」

 

「ソルブレイカー!!」

 

「秘伝忍法!乱れ裂き!!」

 

 

コンパとファルコム、マーベラスの最大技が放たれる。ハートの形のエネルギー体

と巨大な光球が、エンシェントドラゴンを呑み込み、マーベラスがその隙に切り刻

んでいく。そして、俺はチャンスとばかりにドライバーのデッキに手をかけた。

 

 

「これで…フィニッシュ!!」

 

『Final Break!!』

 

 

ドライバーのデッキからカードを取り出し装填する俺。そして腕を構えて腰を低く

しグッと構える、その横には相棒が並び立ちお互いに頷き合った。

 

 

「行くぜ!ハァッ!!」

 

 

天高く飛ぶ俺、その周りを相棒が旋回するように同時に飛び立った。その中を俺

は一回転捻りをし、エンシェントドラゴン目掛けてキックを放つ!それと同時に

相棒はブレスを射出した!!

 

 

『「ドラゴンライダーキックッ!!!!!!」』

 

 

「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?」

 

 

まさに龍の如き一撃、それをまともに受けたエンシェントドラゴンは耐え切れず

に爆散した。俺はその場に着地、するとみんなが駆け寄り俺の周りに集まってき

た。俺達は笑い合いながら、エンシェントドラゴンを討伐できた事を喜び合う。

 

「真司、やったわね。さすがと言ったところかしら?」

 

「そういうネプテューヌもリベンジを果たしたじゃないか、それこそさすがだと

思うよ」

 

 

俺は仮面越しにネプテューヌと微笑み合う、だがまだ油断できない状況だ。倒し

たエンシェントドラゴン以外にもまだ数対、同じ仲間がいる。

 

 

「確かに力は私達と同等、でも…意外に呆気ないわね。ネプテューヌを追いつめ

たと聞いたからどうなるかと思ったけど」

 

「この調子なら他の奴らも問題ねぇな、一気に潰すぜ!」

 

 

全員が今一度武器を構え直す、俺たちは勝利を確信した。その時だった…

 

 

「…え?」

 

「う、嘘!?」

 

「そんな馬鹿な!?」

 

 

さっき倒したはずのエンシェントドラゴンが再び立ち上がってきたのだ!そして

再び他の仲間のドラゴンと共に並び立つ、思わず息を飲んだ。

 

 

「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!」

 

「くっ!?きゃあああああああああああああっ!?!?」

 

「ネプテューヌ!?」

 

 

ここからエンシェントドラゴンの反撃が始まった、その内の一体がネプテューヌ

を巨大な腕で薙ぎ払う。いきなりの事だったので、ネプテューヌは防御どころか

回避すら出来なかった。ネプテューヌはそのまま地面に叩き付けられ、痛みにそ

の身体が悶える。

 

更に三体が禍々しいブレスをノワール達に向けてきた。放たれたブレスをノワー

ル達は必死で防御するが耐え切れず、まともに喰らってしまう。その炎は、三人

のプロセッサを焼き焦がし、確実にダメージを与えたのだ。致命傷にはならなか

ったものの、その威力は計り知れなかった。

 

 

「ノワール!?ブラン!?ベル姉!?」

 

「よくもお姉ちゃん達を!!」

 

「喰らいなさい!!」

 

 

ネプギアとユニちゃんがそれぞれ武器を構えて反撃しようと試みるが…

 

 

「ギャオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!」

 

「「きゃああああああああああああ!?!?」」

 

 

二人はエンシェントドラゴンの腕により地面に叩き付けられてしまう、そこに追

い打ちをかける様にブレスを二人に向けてきたのだ。だがそれを俺が黙っている

はずがない、すぐさま二人の下へ駆け寄り防御壁を張る!

 

 

『Defend!now…』

 

「うぎっ!?うぉあああああっ!!!」

 

「「お兄ちゃん!?」」

 

 

凄まじいブレスの本流が襲い掛かる!俺は歯を食いしばり必死に踏ん張っていた

、耐えろ…絶対に!!

 

 

「ぐぅうううううううううううううううっ!!!!!!!!!!」

 

 

エンシェントドラゴンの攻撃が、漸く終わりを告げようとしていた。次第に炎の

威力が弱まっていく、そしてついに攻撃が止んだ。とてつもない時間が経ったと

内心思っていた、俺は息を荒げてその場に膝をついてしまう。

 

 

「ハア…ハア…くっ…」

 

「お兄ちゃん!?」

 

「ネプギア、ユニちゃん…無事か?」

 

「うん!お兄ちゃんのおかげで…お兄ちゃん!?」

 

「っ!?」

 

 

ユニちゃんの声に反応して俺は上を向いた、そこにはエンシェントドラゴンが大

きく腕を振り上げて俺たちに叩き付けようとする光景が目に映ったのだ!防御が

間に合わない!?これまでか…そう思った時だ。

 

 

「三十二式エクスブレイド!!」

 

「ネプテューヌ!?」

 

 

ネプテューヌがとっさにエクスブレイドを決めてくれた。攻撃されたエンシェン

トドラゴンはズズンと音を立てて仰向けになり崩れ落ちる、そしてネプテューヌ

は慌てて俺の方へと駆け寄って来てくれた。

 

 

「真司!大丈夫!?」

 

「ああ、何とか…助けてくれてサンキューな」

 

「言ったじゃない、貴方の事は私が守るって…っ!?」

 

「…!?おいおい、冗談じゃないぞ…」

 

 

俺とネプテューヌは驚愕の表情となる。先ほどネプテューヌの攻撃を受けて倒れ

たはずのエンシェントドラゴンがまた起き上がってきたのだ!再び起き上がった

エンシェントドラゴンは高らかに咆哮を上げる。

 

 

「エクスブレイドは全て命中したのに!?」

 

「想像以上の化け物だな…何度攻撃しても蘇るって言うのかよ…」

 

 

でも何で…先ほどから俺たちは全力で攻撃してきたはず、それなのに何事もなか

った様に立ち上がり向かって来た。このエンシェントドラゴン、他のものとは何

か違う。それが一体何なのか…ん?何だ?エンシェントドラゴンから放出されて

いる黒い影の様なものは?まさかあれと何か関係が…

 

 

『あの影から禍々しいものを感じる…』

 

「相棒?」

 

「ドラちゃん?」

 

 

すると相棒が真剣な目つきになり言葉を発する、どうやら俺の考えは間違っては

いなかった様だ。

 

 

『あの影の力により僅かな肉片でも残っている限り再生が可能の様だ』

 

「だからみんなや俺の全力の攻撃を受けても起き上がってきたのか…」

 

「それじゃあ打つ手が…」

 

『無いわけではない』

 

 

ネプテューヌが弱気な発言をした矢先、相棒はそれを否定した。あのエンシェン

トドラゴンを倒す秘策があるのだろうか…

 

 

『肉片や残骸が残っている限るの再生、それなら全てを消滅させられるほどの力

を奴らにぶつけることができれば…』

 

「倒せる、と?」

 

『ああ、だが…』

 

 

相棒が何が言いたいかわかる、今この場でそれが出来る者はいない…全員で全力

全開の攻撃をしたら間違いなく倒せるだろう、だがそれを一体一体に向けてとな

ると明らかに魔力も体力ももたない…まさに万事休すなのだ。だが…

 

 

「でも…やるしかないよね!」

 

「ネプギア?」

 

 

ネプギアが立ち上がりM・P・B・Lを構えた、ネプギアだけじゃない…

 

 

「そうね、最後の最後まで戦い抜く!お兄ちゃんだってそうだったじゃない?」

 

「ユニちゃん…」

 

 

ユニちゃんもX・M・Bを構え直し立ち上がった、その目に闘志と諦めない心を宿

して。更には…

 

 

「喰らいなさい!!」

 

「さっきはよくもやってくれたな!!」

 

「倍にして返しますわ!!」

 

「「アイスコフィン!!」」

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?」

 

「ノワール!ブラン!ベル姉!!ロムちゃん!ラムちゃん!!」

 

 

ノワールとブラン、ベル姉にロムちゃんラムちゃんが駆けつけエンシェントドラ

ゴンに一撃入れた、そして彼女たちも…

 

 

「ネプ子達!大丈夫!?」

 

「ネプちゃん!真司くん!」

 

「ネプギア様にユニ様も!!」

 

「お怪我はないですか!?」

 

「どうやら無事みたいだね!」

 

「あいちゃん!こんぱ!マベちゃん!サイバーコネクトツーちゃん!ファルコム

ちゃん!!」

 

 

アイエフ達も駆けつけてくれた、全員が俺とネプテューヌを囲む様に並び立つ。

それぞれが瞳に強い意志を宿して…そしてノワールが俺に、アイエフがネプテュ

ーヌに手を差し伸べてくれた。

 

 

「真司、立てる?」

 

「ああ。ノワール、大丈夫か?」

 

 

さすがに心配だった、あの時エンシェントドラゴンの攻撃をもろに喰らっていた

からかなりのダメージがある筈と思っていたから。だがノワールは、そんな俺の

心配をよそに強気な声で返事を返す。

 

 

「あれくらい何ともないわよ!でも、心配してくれてありがとうね?」

 

「うん、ブランにベル姉も怪我の方は…」

 

「問題ねぇ、少しばかりダメージを負っただけだ」

 

「私の方も大丈夫ですわ、真ちゃんの方こそお怪我の方は…」

 

「俺の方も問題ない、多少魔力をも持ってかれたけど…」

 

 

二人の方もどうにか大丈夫みたいだ、とりあえずは全員の無事を喜ばないといけ

ない。でも今のこの状況、とてもいいとは言えなかった。何度倒しても蘇るエン

シェントドラゴン、そんなやつが相手となると今のこの状態で体力が持つのかど

うか…そんな不安が頭を過る。

 

 

 

「真司、それよりもあいつらを…」

 

「倒さなきゃなんだよな?でも…」

 

「真司?どうしたんだよ?」

 

「…実は」

 

 

俺はノワール達に話す、あいつらを倒すには俺たちの持てる全力をかけて跡形も

なく消滅させなければならないという事を。正直今の俺達の力じゃそれが出来な

い、このままじゃただ体力が消耗するだけだ。だがノワールたちは…

 

 

「そう、ならやるしかなわね」

 

「ノワール?」

 

 

ノワールは自身の剣を構え直してフッと笑った、それはブランもベル姉も同じ。

俺は不思議に思った、何故この状況で笑っていられるのかと。今の状況は決して

いいものでは無い筈だ、それなのに笑っている。その目からは戦意が消失してい

ない、絶対に諦めない闘志の目だ。

 

 

「確かに体力持たないかもしれないけどよ、やらなきゃこいつらが何しでかすか

わかったもんじゃねぇしな」

 

「最悪な状況の中でも諦めない、真ちゃんが教えてくれたことではなくて?」

 

「二人とも…」

 

 

俺が教えた?それは一体どう言う事なのだろうか、考えを巡らせるが一向に思い

浮かぶ事はなかった。今のこの現状では、不安と焦りとでましな考えが思いつか

ないのが正直な話だ。

 

 

「その通りね」

 

 

すると今度はネプテューヌが俺の横に並び立ち声をかけた、その顔は優しい笑顔

で俺の方を向いている。

 

 

「ネプギアもユニちゃんも言ってたじゃない。やるしかない、最後の最後まで戦

いぬく…全部貴方が教えてくれた事よ?」

 

「俺が…」

 

「貴方のその思いが私たちを助けてくれた、その思いがあったからこそ今ここに

私達がいる。だから…」

 

 

ネプテューヌは自身の剣を再び構えてプロセッサのウィングを展開した。そして

彼女の眼差しはとても強く、力強い。

 

 

「私も最後まで戦い抜く!そして今度は…真司を守る!真司だけじゃない、ここ

にいるみんな全員!」

 

「それは私も同じことよ?」

 

「真司が私たちにしてきてくれたこと、今度は私にもさせてくれ」

 

「弟を守るのは姉の責務、今度こそ姉らしいことをさせてくださいな?」

 

「あ…」

 

 

ノワールもブランもベル姉も、俺に向かって力強く発言した。その言葉が胸に沁

みる、それを聞いていたネプギア達も同じ様に俺に微笑みかけ頷いていた。

 

 

「そう、だな!最後まで戦い抜く!今までやってきた事と同じだ!!」

 

 

俺は両膝を叩き気合いを入れ直す、そしてセイバーを構えてエンシェントドラゴ

ンたちと対峙した。そうだ、不利な状況の戦いなんてこれまでずっとやってきた

んだ。それこそこんな状況より酷いものを…それでもみんなと一緒に乗り越えて

きたじゃないか!ならやることは一緒、全力でぶつかるだけだ!!

 

 

「みんなが俺を守ってくれるなら、俺がみんなを守る!みんなを守ること、それ

は相棒の力を受け継いだ時から誓ったことなんだから!!みんなは…」

 

「「「「「「「真司(真ちゃん)(お兄ちゃん)(真司くん)は…」」」」」」」

 

「俺が!!」

 

「「「「「「「私達が!!」」」」」」」

 

「「「「「「「「守る!!」」」」」」」」

 

 

今ここに、全員の思いが一つになるのを感じた。その時――

 

 

「うぉっ!?」

 

 

いきなり俺のデッキケースからカードが飛び出してきた、それも七枚。これは今

朝眺めていたブランクのカード?俺は慌ててカードを掴む、すると…

 

 

「っ!?こ、これは!?」

 

 

絵柄が出てきた!?その絵柄はネプテューヌ達、そしてそれについになる絵柄が

出現していたのだ。これは…戦闘機?剣?それに斧に槍…まさか!?俺は徐に一

枚のカードを掴みネプテューヌの後ろに立った。

 

 

「し、真司?一体何を…」

 

「ネプテューヌ」

 

「え?」

 

 

不安そうな表情で俺を見つめるネプテューヌ。自分の後ろに俺が急に立ったから

、そして今俺が何をしようとしているかがわからなかったからだと思う。だが俺

は仮面の下で不敵な笑みを浮かべ、手にするカードをトントンと指先で叩き、ネ

プテューヌに声をかけた。

 

 

「ちょっとくすぐったいぞ?」

 

 

俺はセイバーに手に取ったカードを装填した!すると…

 

 

『Final Hard Foam!Purple Heart!!』

 

「ふっ!」

 

「ひゃ!?ふぁん!?」

 

「え?ね、ネプ子!?」

 

 

俺が手をネプテューヌの背中に当て、横に広げる様に動かす。するどうだろうか

、みるみるうちに姿が変わりネプテューヌは戦闘機へと姿を変えて飛び立った!

 

 

【これは一体…!?】

 

「今朝見たあのカードの力みたいだ、どうやら女神たちを武器や乗り物に変える

力があるみたい」

 

 

まさか、ディケイドのファイナルフォームライドを再現出来ようとは思わなかっ

た。だがこれならもしかしたら!そんな気持ちが心の中に満ちる。不思議だ、今

だったら絶対に負ける気がしない!

 

 

『まさに真司と女神たちの絆が生んだ力だな、これは私も想定外だ』

 

「でも嬉しい想定外だよな?」

 

【そうかもしれないわ、何だか力が漲ってくるみたい!】

 

「それじゃあ…行こう!ネプテューヌ!!」

 

【ええ!!】

 

 

俺は戦闘機になったネプテューヌの上に乗り、エンシェントドラゴンに向かって

行った。ドラゴンはブレスでの反撃を試みるがネプテューヌはそれを軽く躱して

いく!

 

 

【そんなぬるい攻撃じゃ当たらないわ!攻撃は…こうするのよ!!】

 

 

ネプテューヌは自身に搭載されているミサイルを発射する、連続で放たれるミサ

イルはエンシェントドラゴン達に全弾命中した。凄まじい爆発がエンシェントド

ラゴンを襲う、爆発から生まれる炎が、邪悪な者達を焼き尽くす!

 

 

【やった!!真司!!】

 

「ああ!これで決めるぞ!!」

 

『Final Break!!』

 

 

俺は天高く飛びキックの態勢に入る、その間にネプテューヌは残りのエンシェン

トドラゴンの二体の後ろに回り込みそのまま力任せに突き上げて行った。徐々に

上空へと、エンシェントドラゴンの巨体が宙へと浮き上がる。

 

 

「おおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」

 

【やぁああああああああああああっ!!!!!!!】

 

「「ギギャアアアアアアアアアアッ!?!?!?」」

 

 

ネプテューヌが押し上げたエンシェントドラゴン目掛けて、俺が放つキックが炸

裂する。エンシェントドラゴンの腹部には大穴が空き、悲鳴を上げたエンシェン

トドラゴンはたまらず爆散した。攻撃が終わった俺は、地面に着地する。ネプテ

ューヌは戦闘機から元に戻り、俺の横に並び立つように着地した。

 

 

「さしずめドラゴニックアサルトとでも名付けようか」

 

「いいわね、でも…悠長に考えてる暇はないみたいよ?」

 

「ギャオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!」

 

 

まだ数は数十体ほど残っているか…俺は思わず身構えて拳を握る、でも反撃の糸

口が見えてきたんだ!このまま押し切る!!そして再び俺の周りに集まる仲間た

ち、さあ…

 

 

「ここからは俺たちみんなのステージだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

俺達はエンシェントドラゴン達に再び立ち向かって行った、エンシェントドラゴ

ン達も戦闘態勢に入り、俺達に牙をむく。だが俺は冷静になり、デッキからカー

ドを一枚取り出す。

 

 

「ノワール!!」

 

「え?真司?」

 

 

次の瞬間、ノワールの背後に回り込んだ。そして取り出したカード、ノワールの

絵柄が描かれたカードだ。そのカードをセイバーに装填する、そしてそのままノ

ワールの背に触れた。

 

 

「ちょっとくすぐったいぞ?」

 

『Final Hard Foam!Black Heart!!』

 

「ひゃうん!?」

 

 

するとノワールの姿が変わる、それは大剣。俺はその大剣を手に持ちエンシェ

ントドラゴンに向かって行った!

 

 

【ちょっと!?何これ!?】

 

「いいから行くぜ!はぁああああああああああああああっ!!!!!!」

 

 

たった一振りでエンシェントドラゴンの一体が消え去ったのだ、ブレイドブレー

ドも同じ様な威力なのだろうか?そんな考えが頭を過るが、この際どうでもいい

。俺はもう一枚カードを取り出してセイバーに装填する、エンシェントドラゴン

に止めを刺すために。

 

 

「ちょっと早いかもしれないけど…決めるぜ!!」

 

【名残惜しいけど…ね!】

 

『Final Break!!』

 

 

大剣を構えた俺は腰を低くする、すると前方にノワールの色の黒を強調した魔方

陣が展開された。魔方陣は三体のエンシェントドラゴンを拘束する、そして一気

に振りかぶった!!

 

 

「【ドラゴニックエッジ!!】」

 

「「「ギギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?」」」

 

 

エネルギー派がエンシェントドラゴンを呑み込み、跡形もなく爆散する。凄まじ

い威力が余波となり、辺り一帯に地響きを起こさせた。そして俺は、そのまま大

剣を天に解き放つ。すると、ノワールが元に戻り地上に降り立った。にしても…

 

 

「技名を同時に叫ぶなんて思わなかったよ、しかも被ってたし」

 

「ふふ♪真司と相性がいいってことかしらね?」

 

「へへ…悪くないかな」

 

 

互いに微笑み合う、するとノワールは飛び立ち再びエンシェントドラゴンに向か

って行った。俺も負けていられない、次なる敵を求めて走り出そうとする。だが

その時…

 

 

「うぁあああああああっ!?」

 

「ブラン!?」

 

 

攻撃を受けたらしいブランが、こっちに向かって飛ばされてきたのだ。このまま

ではブラン地面に激突してしまう、それを避けようと、俺は全力で駈け出してブ

ランの身体を受け止める。幸いにも怪我はなかった、だが彼女は大変ご立腹な様

子だ。

 

 

「あんの野郎!私に思いっきり拳ぶつけてきやがった!!絶対ぶっ飛ばす!!」

 

「落ち着けって!?」

 

「そうですわよブラン、物事は冷静にですわ」

 

「あはは…変身したブラン様って本当に沸点が低いんですね…」

 

 

心配して駆けつけてくれたベル姉と、マーベラスは呆れ顔。ブランの気持ちはわ

からない事はないけど、だがそんな事を言っている間にエンシェントドラゴンの

数体が俺達に向かってきたのだ。

 

 

「ちっ!もうきやがった!!」

 

「あんまりしつこいと嫌われますわよ?」

 

「真司くんなら大歓迎だけどね!」

 

 

ベル姉とマーベラスは武器を構えて、エンシェントドラゴンに向き直った。俺も

ブランから離れて、セイバーを構える。そして徐に、デッキに手をかざして二つ

のカードを手に取った。

 

 

「マーベラス、お前槍を使う事は出来るか?」

 

「ふぇ?う、うん…訓練の一環で使った事はあるけど。それがどうかしたの?」

 

 

マーベラスにした質問、その質問をした理由は取り出したカードの一枚にあった

のだ。マーベラスの返事を聞くや否や、俺は笑いながらカードをセイバーに装填

する。

 

 

「それじゃあ問題ないな!!」

 

『Final Hard Foam!White Heart!!Green Heart!!』

 

「真司?」

 

「真ちゃん?」

 

「二人とも、痛みは一瞬だ!」

 

 

二人の背中に手をかざし、そのまま一気に横に開く!

 

 

「ひぃあ!?」

 

「はぁん♡」

 

 

ベル姉だけすごく妖艶な叫びだったけど、それはまあ置いといて。変形したブラ

ンは両刃斧に、ベル姉は双槍となりそれぞれ俺とマーベラスの手に渡った。ただ

ベル姉だけは不満そうだったが…

 

 

【何で私を使うのが真ちゃんではなくマベちゃんなんですの!?】

 

「私が使って悪ぅございましたね!!」

 

「二人とも喧嘩はするなよ…」

 

【真司、二人はほっといてさっさとおっ始めるぞ!】

 

「…おう」

 

 

俺は両刃斧でエンシェントドラゴンに攻撃を加えた。重量を生かしての攻撃は凄

まじく、たった一撃で敵に致命傷を与えるほどだった。攻撃を受けたエンシェン

トドラゴンは堪らなくなって断末魔の声を上げる!

 

 

「さすがブランだ、超ド級の一撃!」

 

【え?ま、まあな!(真司に褒められた…♪)

 

 

最後の方に何かボソッと言った様な気が、それはそうとマーベラスとベル姉は大

丈夫だろうか?俺は後ろを振り向くと…

 

 

【第一何で貴女の方が胸が大きいのですか!!揺らして真ちゃんを誘っています

の!?】

 

「そんなことしてないですよ!!真司くんが望むならいくらだって触ってもいい

ですけどね!!」

 

「…あれはいいのだろうか?」

 

【いいんじゃねぇか…?】

 

 

喧嘩しながら攻撃を繰り返し薙ぎ倒していく二人、仲がいいのか悪いのか。だが

数が減っているのは事実、このまま一気に押し切ろうと、俺はもう一度セイバー

にカードを装填した。

 

 

「とにかく、一気に決めるぞ!!」

 

『Final Break!!』

 

 

俺は高く飛び上がり両刀斧を思いっきり振りかぶる、それを同じくしてマーベラ

スも双槍を投擲する構えをして力を込めた!

 

 

「【っらあああああああああああああああっ!!!!!!】」

 

「【せやあああああああああああああああっ!!!!!!】」

 

 

同時攻撃がエンシェントドラゴン達を打ち砕き、貫いていく。数は瞬く間に減っ

ていき、エンシェントドラゴンは爆散した。ドラゴニッククラッシュとドラゴニ

ックジャベリン、ここに完成!

 

 

「っしゃあ!!やったぜ!!」

 

「真ちゃんとしたかったですわ…」

 

「すみませんねぇ!!私が使って!!」

 

「…」

 

『真司、その…まあなんだ。気をしっかり持て』

 

 

相棒の優しさが身に染みる、その優しさを胸に俺は再び駆け出した。ブラン達も

、各々エンシェントドラゴンたちに向かって行く。後もう少しだ、そう思った矢

先…

 

 

「きゃああああああああああああっ!?!?」

 

「この声は…コンパか!?」

 

 

耳元に響くコンパの悲鳴、俺はコンパの悲鳴が聞こえる方角へと向かって行く――

 

 

 

――――――――――

 

 

 

「くっ!?きゃあ!?」

 

「あいちゃん!?」

 

「アイエフ!?」

 

「アイエフさん!?」

 

 

エンシェントドラゴンの攻撃をまともに受け吹き飛ばされるアイエフ、ファルコ

ムとサイバーコネクトツーは応戦するものの…

 

 

「うぁあああっ!?!?」

 

「うわああああ!?!?」

 

「サイバーコネクトツーちゃん!?ファルコムちゃん!?」

 

 

二人もドラゴンの手により薙ぎ倒されてしまった、残るはコンパ一人のみ。コン

パは腰が抜けてしまいその場にへたり込んでしまったのだ…

 

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

 

「い、いやぁ…こないで…来ないでくださいですぅ…」

 

 

涙目になり後ずさりするコンパ、だが無情にもエンシェントドラゴンのブレスが

放たれよう解いていた。

 

 

「コンパぁ!!!!!!!!」

 

「っ!?………っ!!!!!!!」

 

 

アイエフは叫ぶ、今すぐにでも助けに行きたいのに先ほどのダメージで身体が言

う事を聞かない。コンパが目を固く閉じ、覚悟したその時…

 

 

「コンパ!!」

 

 

真司が駆け寄り、彼女を抱きかかえてその場を素早く離れた。間一髪ブレスから

逃れることができたのだ、コンパは震えながら真司を見上げる。

 

 

「ふぇ…真司さん…」

 

「コンパ、怪我はないか?」

 

「うぇえええええええん!!こ、怖かったですぅううう!!!!」

 

 

涙腺が崩壊して思いっきり抱き着きながら泣きじゃくるコンパ、それを真司は優

しく受け止めて頭を撫でた。

 

 

「もう大丈夫だ。安心しろ、コンパの事もちゃんと守ってやるから」

 

「ふ、ふぇ…!?」

 

 

するとコンパの頬が赤くなっていった、そこにすかさず…

 

 

「「コンパさんにまでフラグを立たせない!!!!」」

 

「げふぅううううううう!?!?!?」

 

「真司さん!?」

 

 

ネプギアとユニのドロップキックが炸裂した!しかも怒り心頭で、他の女神達もジ

ト目で真司を見つめていた。

 

 

「お兄ちゃんは本当に節操なしなんだから!」

 

「アタシ達じゃ満足できないわけ!?」

 

「だ、だから何でそうなるんだよ…」

 

 

何でこうなってしまったのか?、うつ伏せになり倒れている俺は心の中でそう思っ

た。ある意味冷静な判断が出来る俺が怖い、だがそんなことを考えてる間にエンシ

ェントドラゴンの一体が襲い掛かってきた、俺は慌てて防御態勢を取ろうとする。

だが、それは無駄に終わった。

 

 

「「お兄ちゃんに何してるの(するのよ)!!」」

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?」

 

 

エンシェントドラゴンの攻撃は、俺に当たる事はなかったからだ。ネプギアとユニ

ちゃんが思いっきり蹴り飛ばしたのだ。あ、あれー…?さっきまで苦戦した相手の

筈だよな?

 

 

「お兄ちゃんに手を出していいのは私達だけだもん!!」

 

「………」

 

「真司さん、その…げ、元気出してください!」

 

「うん、ありがとう…」

 

 

あれだ、どう反応すればいいかわからなかった。今後はちゃんと自分の行動に

も気をつけよう…とりあえずそれは別として、俺はカードを二枚取り出した。

 

 

「コンパ!!大丈夫!?怪我はない!?」

 

「あいちゃん!はい、真司さんが助けてくれましたから」

 

 

そこにナイスタイミングなのかアイエフが駆けつけた、アイエフはコンパを気

遣うように声をかける。よし、これなら!

 

 

「アイエフ、ちょっと力貸してくれ」

 

「え?一体何を…」

 

「ちょっとな!」

 

『Final Hard Foam!Purple Sister!!Black Sister!!』

 

 

俺はアイエフに協力を要請する。本人が戸惑いの表情を見せると同時に、俺は

セイバーにカードを装填した。今度はネプギアとユニちゃん、二人の後ろへ立

ち、背中に手を当てる。ひゃっと可愛らしい声を聞いた後、俺は二人に声をか

けた。

 

 

「ネプギア!ユニちゃん!ちょっとくすぐったいぞ!!」

 

「ふぇ?きゃあ!?」

 

「ひゃうん!?」

 

「ネプギア!?ユニ様!?」

 

 

するとネプギアは銃剣に、ユニちゃんは巨大なビーム砲へ姿を変える。俺は銃

剣を、アイエフにはビーム砲を持ってもらい、エンシェントドラゴンに向かっ

て銃身を構えた。

 

 

【お兄ちゃん、これ!?】

 

【さっきのお姉ちゃんたちと同じ…】

 

「二人の力、借りるぜ!アイエフ!!」

 

「あ…ええ!!」

 

『Final Break!!』

 

 

二人が変形させられて、驚愕の声を上げる。だが俺はその声と同時に、カード

を装填してエネルギーを収束させた。エネルギーは徐々に溜まっていき、最大

までに達する。そして互いに同時にトリガーを引く、すると銃口から巨大なエ

ネルギーの本流が放たれた。

 

 

「「「「「ウゴォアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?」」」」」

 

「何よこれ…無茶苦茶な威力じゃない…」

 

「俺もそう思う…」

 

 

まさに必殺の一撃、エンシェントドラゴンがいたその場は煙が立ち込め跡形も

無く消え去って行った。すごく冷や汗を掻いてるぞ俺達、ファイズブラスター

やキバアローもこれくらいの威力だったのだろうか?射撃武器は凄まじい力で

あると思い知らされる。ドラゴニックバースト、ドラゴニックフォトンの完成

だ。一連の攻撃が終了した後、俺とアイエフはそれぞれ手にしていた銃剣とビ

ーム砲を手放す、ネプギアとユニちゃんの姿へと戻っていった。二人はお互い

、笑顔でハイタッチ。

 

 

「やったね!ユニちゃん!!」

 

「アタシ達の勝利よ!」

 

「まだ後数対残ってるけどな。でも二人とも、力貸してくれてありがとう」

 

 

俺は二人の頭を撫でる。ネプギアとユニちゃんはそれを少し驚きながら、でも

黙ってそれを受け入れた。二人の頬は若干赤い、そしてえへへと満足そうに笑

っていた。

 

 

「さて、後数体!ここらで一気に…」

 

「お兄ちゃん!」

 

「私達…まだ…!」

 

 

次の手を打とうと思った時、ロムちゃんとラムちゃんが俺の下へと飛び立って

きた。たぶんネプテューヌやネプギアたちが武器化して俺と一緒に戦ったのが

羨ましかったのかもしれない、だが安心してほしい…締めは二人と一緒にやろ

うと思ってたからな!

 

 

「ロムちゃん、ラムちゃん!二人の力を俺に貸してくれ!」

 

『Final Hard Foam!White Sister!!』

 

「ひゃ!?う…ん」

 

「ひぅん!?」

 

 

七枚のカードの最後の一枚、ロムちゃんとラムちゃんの姿が描かれたカードを

セイバーに装填した。二人の後ろに立ち手を当てる、その時だ、ロムちゃんと

ラムちゃんの姿が一つに重なり一本の杖が出現する。それを即座に手に持つ俺

、エンシェントドラゴンに向けて一振りした。するとどうだろうか…

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?」

 

 

エンシェントドラゴンは、炎に包まれてたちまち焼け崩れて消え去ってしまっ

たのだ。これがロムちゃんとラムちゃんの力…

 

 

【えへへ!どーだ!!】

 

【私たち、強い…!えっへん…!!】

 

「ああ、本当に強いよ。さすが頼もしい妹たちだ!」

 

 

俺はもう一度杖を振る、今度は雷がエンシェントドラゴンを襲った!雷は光

の輪の様になりその場にいる全てのドラゴンを拘束した、俺はカードを取り

出しセイバーに装填する。これで…

 

 

「止めだ!!」

 

『Final Break!!』

 

 

杖を天高く上げる、すると炎、氷、風、雷がそれぞれ球体の様になり杖の周

りを旋回し始めた!そのエネルギーを拘束されているエンシェントドラゴン

たちに向けて一気に解き放つ!!

 

 

「ドラゴニックテンペスト!!」

 

【【いっけええええええええええ!!】】

 

「「「「「グギッ…!?ギギャアアアアアアアアッ!?!?!?」」」」」

 

 

エネルギーの本流は全てのエンシェントドラゴンを飲み込み、跡形もなく消

し去ってしまった!杖を離すとロムちゃんとラムちゃんが姿を現し俺に抱き

着きながら勝利のブイと笑顔を向けてくる。

 

 

「お兄ちゃん!やったね!!」

 

「全部やっつけた…!」

 

「ああ…本当に、終わったぁ…」

 

「「お兄ちゃん!?」」

 

 

俺は全ての敵を倒せた安堵感からか、その場にへたり込んでしまった。それ

と同時に変身も解除されて元に戻る、それに気づいたネプテューヌたちはす

ぐに俺の下へと駆けつけてくれたのだ。

 

 

「真司!?大丈夫!?」

 

「ネプテューヌ…何とか、結構魔力も消費したからそのせいかも…」

 

「それならいいんだけど…怪我がなくてよかったわ」

 

 

ネプテューヌはしゃがみ込んで俺の頬に触れた、彼女の温かさが伝わってき

て尚のこと安心する…

 

 

「私たちも結構限界、まさかこれほどまでに手こずるなんてね…」

 

「そうだな…あの時真司のカードがなかったと思うと…」

 

「想像したくありませんわね…」

 

 

俺もそれは思った、あの時新しいカードが出てこなかったら間違いなくここ

にいた全員が無事では済まなかった。みんなとの絆があったからこそあの力

が生まれた、そのことには本当に感謝してる。

 

 

「みんなとの絆の勝利だよ、本当にありがとう…」

 

「お礼を言うのは私達の方よ。ありがとう、真司」

 

 

俺はみんなにお礼を言ったが逆にお礼を言われてしまった、俺は少し困った

様に笑いながら頭を掻いた。

 

 

「何はともあれこれで討伐は完了ね。みんな、帰ったら私のところで夕飯食

べて行かない?少しでもお礼がしたいの」

 

「それは是非!」

 

 

おお、思いもよらぬサプライズ!思わず笑顔になってしまった。みんなも俺

と同じ様に笑顔を浮かべる、みんなと一緒の食事なんて久しぶりだったから

今から楽しみだ!

 

 

「そうと決まれば早速帰りましょうか。真司、私が運んであげるわ」

 

 

ネプテューヌは俺の肩を掴んで微笑みながらそう言った、ネプテューヌに運

んでもらうのは体験入国の時以来…うん?ネプテューヌとは別の人の手が俺

の肩に、っというか多すぎ!?その正体は…ノワール達だった。

 

 

「ネプテューヌ?それは私の役目よ、この国の恩人は国の代表である私が責

任を持って運ばせてもらうわ」

 

「いいえ、ノワール。真司を安全に運ぶのは本妻である私の役目よ」

 

「勝手なこと言ってんじゃねえぞ!真司を運ぶのは私だ!!」

 

「それなら私にだって権利がありますわ、私は真ちゃんの姉ですのよ?」

 

「それだったら私はお兄ちゃんの妹だもん!お兄ちゃんのお世話をするのは

妹の役目なんだから!」

 

「それはアタシにだって言えたことよ!お兄ちゃんを運ぶのはアタシよ!」

 

「私だって真司くんの恋人だよ!恋人のお世話をするのも恋人の役目のはず

だよね!!」

 

 

俺を誰が運ぶかで言い争うネプテューヌ達、別にそこまで喧嘩しなくてもい

いんじゃないのかな…と、心の中で思った。だがそんな事を考えてる余裕は

次の瞬間無くなる事になる。

 

 

「だったら真司に決めてもらいましょう!」

 

「いっ!?」

 

 

今度は俺に飛び火してきたのだ。ネプテューヌたち7人の真剣な目つきが俺

の方へ向く、思わず後ずさりしてしまった。

 

 

「さあ、真司…」

 

「「「「「「「誰に運んでもらうの!?」」」」」」」

 

「え、えっと…」

 

 

横目でアイエフたちに助けを求めるが…手を合わせながら謝られる。うん、

逃げ場無しか。コンチクショウ!?

 

 

「か、勘弁してくれよぉおおおおおおおおお!!!!!!」

 

「あ、逃げた!!」

 

「真司!待ちなさい!!」

 

 

俺は逃げる、ただ逃げる!更に俺を追いかけてくるネプテューヌ達!!アイ

エフ達はやれやれと苦笑いを浮かべていた、結局グダグダのままでこの戦い

は幕を閉じたのだった。

 

 

『あの力、やはり気になる…』

 

 

だがその時、相棒の不安そうな声を俺は聞き逃していたのだった。

 

 




次回はあやつを出すか、オリジナルにするか…それともあやつを出した後にオリジナルを出すか…早くぷるるんも出したい!
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