ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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衝動書きしてしまいました、本編改稿中にスイマセン…

ネプテューヌとイチャイチャしたかっただけ、でも後悔はしない!


ポッキーの日特別編 ポッキーゲーム

 本日も晴天なり、とか変な事を言ってみたり…

 今日も今日とて書類整理に精を出す俺、朝の時間から今の昼の時間まで特に何事もなく仕事を片付けていていた。

 

 

「うっし、これで今日の分は終わりそうだな。後はイストワールさんに見せて問題ないかだけ確認してもらわないとな、……それにしても静かだなぁ」

 

 

 いつもならここでネプテューヌとピーシェが馬鹿騒ぎしているのに今日に限っていないんだよな、それがネプテューヌに限らずネプギアにプルルートまで……まさか仕事をサボっているんじゃあるまいな? いやいやそんな事は……うん、約二名思い当たる人がいたよな。

 

 

「こんな事なら朝から執務室に引き込むべきだったぜ……」

 

 

 一人で仕事してんじゃん…え?相棒はどうしてるのかって?今はイストワールさんのところにいるよ、と言うかイストワールさんが相棒を呼び出したんだ、大事な用があるからってさ。

 そう言う訳だから今この執務室には俺しかいない、要はボッチ状態……

 べ、別に寂しくなんてないんだからね!?

 

 ………やっべ、言ってて悲しくなってきた。

 

 

「はぁ…誰か一人くらい帰って来てくれないかな……」

 

「たっだいま~! 今帰ったよ~!!」

 

 

 俺の切実な祈りが通じたみたいだ、執務室のドアがバンッと開いた。

 そこにいたのはネプテューヌ、ニコニコ笑顔でその手には何かが入ったビニール袋をぶら下げて意気揚々と部屋に入って来た。

 

 

「やっほ~真司! 仕事終わったってねぷぅ!?」

 

「やぁお帰り、いままで何処ほっつき歩いてたんだ? うん?」

 

 

 俺はすかさずネプテューヌにアイアンクローを食らわす姿勢を取った、ネプテューヌはその事に驚いて目を見開き、冷や汗をだらだらと垂れ流している。

 

 

「し、しししし真司!? こ、これには海より深~く山より高~い事情があってね!?」

 

「ほう? その事情とやらで俺は一人で仕事をさせられていたと?」

 

「う…っ!? え~っと…」

 

 

 ネプテューヌの目がものすごく泳いでる、これはあれかな? 今この状況でどう言い訳をしようか焦っている感じかな?

 いやね? 望んだ時に帰って来てくれたのはものすごく嬉しいぜ? それが俺の大好きな人だったから尚更な、だけどそれはそれ、仕事を放りだして意気揚々と帰ってきた挙句買い物までしてきているとは……

 

 O☆SHI☆O☆KIが必要だと思いませんか?

 

 

「それでネプテューヌ? 言い残したい事はあるか?」

 

「ええっ!? え~っと……真司! 愛してる!!」

 

「そうか、俺もネプテューヌの事愛してるぞ?」

 

「な、なら……」

 

「だ・け・ど、そとこれとは話が別だぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「ですよねってねぷぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 

 全力全開のアイアンクローが炸裂、プラネテューヌ教会にこの国の女神の叫び声が響き渡ったのだった。

 

 

 

*     *     *

 

 

 

「うう……酷い目にあった…」

 

「ったく、外に出かける用事があるなら一言ぐらい言えっての」

 

 

 こめかみや頭を擦りながらネプテューヌはぼやく、この程度で済んだ事に感謝してほしいもんだまったく。

 

 

「ネプ子、真司に一言言っておくべきだったんじゃない? 完全に自業自得よ?」

 

「お、アイエフ、それにみんなも」

 

 

 ネプテューヌにかける声が聞こえてきて俺は後ろを振り向いた、そこにはアイエフとコンパ、そしてネプギアとプルルートとピーシェがドアの入り口近くに立っていた。

 アイエフはやれやれと言いたそうな表情で手を腰に付けて溜息をつき、ネプギアとコンパは苦笑い、プルルートとピーシェは相変わらず笑顔だ。

 

 

「お兄ちゃんごめんね? 連絡もしないで、でもどうしても買いたいものがあったの」

 

「買いたいもの? 一体何なんだ?」

 

「えへへ…これ!」

 

 

 そう言ってビニール袋から取り出されたもの、これって…お菓子の箱? って言うか…

 

 

「これってポッキー?」

 

「うん! 期間限定の極みックス味! 先着100名様までだから朝から並ばないと買えなかったの」

 

「へ、へー…」

 

 

 極みックスって…何だろう? これから先そんな名前と遭遇する様な気がしてならないんだが、……まあいいや、今そんな事はどうでもいい事だしな。

 だけどこの世界にもポッキーがあるなんて驚いたぞ、俺の世界にもあるぞ? だけど俺がよく知っている味はスタンダートなチョコレート味のみ、あんまり食べる機会がなかったもんな。

 

 

「それだけじゃないよ~、普通のチョコ味にイチゴ味~、ホワイトチョコもあるよ~」

 

「こっちはビターチョコに抹茶、新作のピーチにチェリーもあるです!」

 

「ちょっと待て、もしかしてその袋の中身って全部ポッキーか!?」

 

 

 袋の数から1、2、3…7袋!? みんなどれだけポッキー好きなんだよ!? 

 

 

「あれ? 真司は知らないの? 今日は11月11日! ポッキーの日だよ!」

 

「へ? ポッキーの日?」

 

 

 復活したネプテューヌが両手を腰に当てて胸を張りながら話す。

 

 ポッキーの日? 聞かない単語だな……

 

 

「何でもポッキーの形と数字の1の形が似てるからできた日みたいよ? 私は特に興味なかったんだけどみんなの荷物持ちとして使われちゃったわ」

 

「なるほど、それとアイエフお疲れ様……」

 

 

 だからあの袋の中身は全部ポッキーだったのか、納得…でも知らなかった、朝から並んだり記念日に食べるくらいみんながポッキー好きだったなんて。

 う~む、俺もそれくらい把握しておくんだったな。

 

 

「そ、それとその日にはね……」

 

「ん? ネプテューヌ?」

 

 

 何かネプテューヌがモジモジしながら顔を赤くして何か言ってる、それによく見たらネプギアとコンパも顔が赤い、二人ともネプテューヌと同じ様にモジモジし始めた。

 トイレ……んな訳ないだろ、女の子の前ではしたない事を思うものじゃない、それとも何か言いにくい事でもあるのか?

 

 

「そ、そのぉ…す、好きな人と…ポッキーを食べ差し合ったりする日でもあったり…」

 

「……ファ!?」

 

 

 食べ差し合うとかそれって……マジ? そう思いながら俺はアイエフ達の方へ振り向いた、肯定と言わんばかりの苦笑いをアイエフは浮かべ、プルルートはニコニコ笑顔、ネプギアとコンパは恥ずかしそうにしながら笑っていた。

 な~るほど、だからネプテューヌは顔を赤くしてモジモジしていたのか、理由がわかったせいで俺も顔が段々火照ってきてるんだけど……

 

 

「だからね、真司と一緒に食べたいなぁって思って…」

 

「お、おう…」

 

 

 今まであ~んとかしてもらっているくせに今更恥ずかしがるなとか思うだろ? だけどやっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいのであって…… 

 その相手が俺の好きな人なら尚の事、しかもそのネプテューヌがモジモジとしながら上目使いでお願いしているんだから絶対にそうなるって! やべぇ…今のネプテューヌ無茶苦茶可愛い、抱きしめてもいいですか?

 

 

「んもう! お姉ちゃんだけラブラブするの禁止!!」

 

「そうです! 愛は平等にですーっ!!」

 

「それよりはやくたべたーい!!」

 

「はわわ!? ピーシェちゃん~!?」

 

 

 ……わーお、甘い雰囲気が見事にブレイクされたよ、宛らアイコン連打で打ち勝ったゲキレツアタックみたいじゃないか。

 ネプギアとコンパはともかくピーシェはせっかくお菓子を買ったのに待たされて憤慨してる、慌てて宥めようとしてるプルルート、そしてそれを諦めた様な笑い顔で見つめるアイエフ……

 

 

「はぁ…ま、せっかく買ってきてくれたんだもんな。丁度休憩に入ろうかと思ってたしみんなで食べるとしますか」

 

「あはは……それもそうだね」

 

 

 俺とネプテューヌは苦笑いを浮かべながら呟いた。

 

 

 

*     *     *

 

 

 

 テーブルに積み上げられたポッキーの箱、味はさっきみんなが言っていたもの以外にもたくさんあった。

 

 

 カフェオレ味にバナナ味、ミルクティー味にシナモン味、そして中にはトマト味にカレー味と……ネタに走った様な味もあった。

 トマトはともかくカレーは無いんじゃないかなー…でもユニちゃんなら好きそう、『華麗に決めるわ!!』みたいな感じでさ、…それは失礼か。

 

 

「むぐむぐ! ぼりゅぼりゅ!!」

 

「ピーシェちゃ~ん! もっと落ち着いて食べようよ~!?」

 

「詰め込み過ぎよ!?」

 

 

 うぉ!? ピーシェのほっぺがすごい事になってる!? しかもあれほどあったポッキーがもう半分ほどになっているだとぅ!? 俺が考え事をしている間に平らげるとは、お、恐るべしピーシェの食欲……

 おお、いかんいかん、俺も食べないとピーシェに持って行かれる! うん、バナナ味美味しい。

 

 

「お兄ちゃん、極みックス味美味しいよ? はい、あ~ん」

 

「え? お、おお…むぐ…」

 

「どう? 美味しい?」

 

「むぐむぐ……お、おお! 何これ口の中がすげぇフルーツの味!!」

 

 

 これはオレンジか? そう思ったらパイン味になってイチゴ味、バナナにマンゴーとなったら葡萄にメロン味になった!? なるほど、だから極みックス味か、いろんなフルーツ味のオンパレードと言う事だな! こんな味は自分の世界じゃ絶対に味わえないぞ、プラネテューヌの化学は世界一ィッ!! とか言いそうだ。

 

 

「これはすごいな、いろんなフルーツを味わえるって事なのか。確かに美味い」

 

「でしょ! それじゃあもう一つ…」

 

「真司さん、こっちのイチゴ味も甘くておいしいです!」

 

「むごっ!?」

 

 

 コンパに半分強引にポッキーをねじ込まれてしまった、だけどおお? このイチゴ味は中々いけるぞ? 程よい酸味と甘さが口の中に広がる、本当にイチゴを食べてるみたいだ。

 何だ何だ? ポッキーってこんなに美味しかったのか? と言うよりこの世界の技術がすごいのか、まさかイチゴを食べている様な気分になるポッキーを食べられるなんて思わなかったぞ、いや~長生きはするもんだね。

 ……まだそこまで経ってないけどな。

 それにしても記念日を作るだけあるよな、俺なんか記念日とかあってもあーそう? みたいな感じになって終わっちゃうし、律儀に何かしようとか思わないし。

 次からは何かちゃんとしようかな? 今日みたいに新鮮な気分が味わえるかもしれないしさ。

 

 

「むぐむぐ…それにしても美味い、次はカレー味にでも挑戦しようか?」

 

「え~っと、真司?」

 

「ん? ネプテューヌ…ぶほっ!?」

 

 

 ネプテューヌの声に俺は振り向いた、すると目の前にはポッキーを口で銜えて上目使いになっているネプテューヌの姿が!? 

 げほっ! げほっ!? お、思わず吹き出しちゃったじゃないか! い、いや可笑しかったとかそんなんじゃないぞ? 逆だよ、可愛いんだよネプテューヌが!!

 上目使いをしているうえに恥ずかしそうに頬まで染めてるんだぞ! これが可愛くなくてなんとするか!! ごほん、変な言葉を出してしまった…

 

 

「ね、ネプテューヌ…? な、何を…」

 

「んん…ふぁい、真司…ん」

 

 

 これってあれか? 要はこのまま食べてと言ってるのか? この光景は何処かで見た事がある様な…

 

 あ! これは確か…ネットの画像で見た事があった奴だ! ポッキーの端っこを互いに食べ合うと言うまさに恋人同士がやっちゃう様なゲーム、そう! 『ポッキーゲーム』だ!!

 あの画像を見た時は殺意が芽生えた事を覚えているぞ、どうせ俺に何かこんな機会なぞ絶対に来ない、妬ましいと思ったほどなんだからな!

 でもあれ? ネプテューヌは今まさにそのポッキーゲームをしようと思っていると言う事なのか? 相手は…俺じゃん!? 

 

 

「ん…ん~…」

 

「ネプテューヌ!? な、何か近いんだけど!?」

 

 

 ネプテューヌの顔が俺に迫ってくる、口にはポッキーを銜えたまま目を閉じて早く食べてと言わんばかりに近づいてきた。 

 近づいて来ているせいかネプテューヌの頬が赤くなっているところ、ポッキーを加えているピンク色の唇がはっきりと見えてしまう、それを見てしまっては心臓の鼓動が抑えきれない、バックンバックンと大きな音を立てて息も苦しくなってきた。

 これはもう、覚悟を決めて行くか? 俺はネプテューヌの両肩を持って自分から近づいた、ネプテューヌはピクンと震えたけどそのまま俺を受け入れる様に自らも近づく、そしてそのまま吸い寄せられる様に…

 

 

「ああ~っ! お姉ちゃんズルい!!」

 

「ねぷねぷ! 抜け駆けは許さないですよっ!!」

 

「「へばぁっ!?」」

 

「おお~、見事なまでに襟首を掴んで引き離したよ~」

 

「むごむご…あふぁふぁ! ほにーはんほねふへぬおもひほーい!」

 

「ピーシェ、ちゃんと飲み込んでから話しなさいよ?」  

 

 

 い、いきなり何て事するんだよ……危うくさっきまで食べてたポッキーがリバースするところだったじゃねぇか!! うぇっ…ゲホッ…た、魂まで出るかと思った…

 

 

「ゲホッ…ちょっとネプギア! こんぱ! 何してくれてるの!? もうちょっとで主人公がログアウトしますみたいな状態になるとこだったじゃん!?」

 

「それはそれだよ! お姉ちゃんだけポッキーゲームをしようとしたってそうはいかないんだから!」

 

「ですです! それにねぷねぷにポッキーの日を教えたのもポッキーゲームを提案したも私ですよ、まずは提案した人から最初にするべきです!」

 

「「それこそ話が別だぁっ!!」」

 

「けほっ…へ? どう言う事?」

 

 

 提案? 教えた? つまりネプテューヌは最初からこの記念日の事を知っていた訳じゃないと? だったらどうしていきなりこんな事を始めようとしたんだ?

 ……そう言えば恋愛ごとには最近敏感なノワール達が来ていない事が気になる、そもそも記念日と言うならみんなだって知っているだろうし…自意識過剰かもしれないけど絶対に俺のところに来ると思うしなぁ…

 何だろう、嫌な予感しか思い浮かばないぞ?

 

 

「確かにこんな記念日を知らなかった事を教えてくれたこんぱには感謝してるよ、だけどここ最近真司に甘えられてなかったんだもん! 今日くらい譲ってくれてもいいじゃん!」

 

「だーめーでーすっ!! 今日はねぷねぷとぎあちゃんと私の三人で真司さんを独り占めだって約束です! だけどねぷねぷ達に記念日の事を教えた私にもそれなりのご褒美があってもいいじゃないですか! 私だってまだ友達関係ですけど真司さんに甘えたいんですよ!」

 

「ここは間を取って私がお兄ちゃんに甘えて…」

 

「「させるかぁっ!!」」

 

 

 え? えーっと……要約するとこうか? ポッキーの記念日を知っていたコンパがネプテューヌとネプギアに話して、他のみんなには伝えない様にして三人で俺とポッキーゲームを楽しもうって事か? あ、あれー?コンパってこんなに腹黒い事を考える子だったっけ…?

 俺は呆然としながらアイエフの方へ視線を向けた、するとアイエフも呆れた様な顔をして溜息をつきながら頷いた、わーお…

 とりあえず理由はわかった、でもまずは三人の言い争いをどうにかしないと、せっかく記念日の事で楽しくしていたのにこのまま険悪な雰囲気になるのは嫌だ。

 

 

「みんな、とりあえずそこまでにして……」

 

「こうなったら…強硬手段だよ!!」

 

「え? おわっ!?」

 

 

 三人を止めに入ろうとしたその時ネプテューヌが輝きだした、光が晴れるとそこにはネプテューヌが変身した姿が、そして俺の身体を掴むとそのまま一気に窓の外へ飛び立った!

 

 

「真司は貰って行くわよ!!」

 

「ちょっ!? ネプテューヌ!?」

 

「ねぷねぷ! 待つですぅっ!!」

 

「お姉ちゃん!?」

 

 

 そのまま俺とネプテューヌは空の彼方へ…俺の意思は何処へぇぇぇぇっ!?

 

 こうしてこのまま、俺の声は無残にも空に木霊した。

 

 

 

――――――――

 

 

 

「あーあ、ネプ子と真司行っちゃったわね…ネプギア、コンパ、どうするの?」

 

「「……」」

 

「あれ~? コンパちゃん? ぎあちゃん?」

 

 

 アイエフとプルルートが二人に声をかけるがまったく返事がない、するとネプギアとコンパは携帯端末を取り出した、そして尋常じゃない速さで番号を打って行き誰かに連絡を取っていく。

 

 

「もしもし? そう…実は…」

 

「今から行けるです? そう…おーけーですぅ…」

 

「うん、これはもう嫌な予感しかしないわ」

 

「あはは~、修羅場ってものなのかな~?」

 

「もぐむぐ、ほっきーおいひぃ~♪」

 

 

 一体ここからどうなってしまうのか、神のみぞ知る…いや、この世界だったら女神のみぞ知るでいいのかもしれない。

 

 

 

*     *     *

 

 

 

「ふぅ…ここなら大丈夫ね」

 

「おぇ…きぼじわるい…超高速での飛行はマジ死ねる…」

 

 

 全力での空中飛行は本当に気分が悪くなるぜ…ジェットコースターよりスピードあるんだぞ? 女神の飛ぶスピードって、スリルがあるとかそんなんじゃなくてそれすらも感じられないんだよ、世界が回ってる様な自分が回っている様なそんな感じだ。

 だけどそれがやっと終わって地面に足を付ける事が出来た、足がちゃんと地面についた時の安心感ときたらもう…おかげで気持ち悪さが一気に出て来たけどさ。

 

 

「えっと…真司? 大丈夫…じゃないわよね…?」

 

「そう思ってくれるならやる事一つだよな…うぇっぷ…」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

 

 シュンとなりながら謝るネプテューヌ、女神化状態じゃこんな姿絶対に見られないぞ? とりあえず脳内保管…アホな事は止めよう。

 ふぅ…漸く気持ち悪いのが収まって来た、ゆっくりと立ち上がって深呼吸、はふぅ…すっきりした。

 周りを見渡したらそれはもう素晴らしいくらいの草原が広がっていた、丁度プラネテューヌの街が見渡せるくらいのところだ、こんな場所があったんだ。

 とりあえずその事は置いておいて…

 

 

「ネプテューヌ、わざわざ抜け出さなくてもあのままみんなで楽しんだらよかったんじゃないか? 別に俺は嫌がらないぞ? そ、その…ポッキーゲーム」

 

 

 ネプテューヌの方を向きながら、頬を人差し指で掻いて話した。

 さっき言ったみたいに俺は別に嫌がらないし、それにみんなで楽しく出来たら出来たでいいんじゃないかなって思うんだけどなぁ。

 

 

「だからさ、戻ってみんなと一緒に…」

 

「…嫌」

 

「そうそう嫌だって…へ?」

 

 

 戻る事を提案したんだけどネプテューヌはそれを拒否した、それどころか頬を膨らまして俺にギューって抱き着いてくるし、ふぉ!? 胸が当たってるぅ!?

 

 

「ど、どうしてだよ? 別にみんなと楽しんでもいいんじゃ…」

 

「……みんなと楽しむと言う事は否定しないわ、だけどやっぱり…その…今日みたいな特別な日には独り占めしたくなっちゃう、だって私…真司の本妻だもの」

 

「ネプテューヌ…」

 

 

 俯いて頬を膨らませたままネプテューヌは呟いた、ネプテューヌはそんな事を思ってたのか、彼氏冥利に尽きると言うか何と言うか…いやまぁ嬉しいけど。

 だけどみんなと仲良くする事だけを考えていたから個人個人の気持ちを考える事を疎かにしていたかもしれない、特にネプテューヌは俺が一番最初に好きになって告白した人、彼女が言う様に本妻と言っても過言じゃない。

 だからこんな小さな記念日でも特別で俺と二人でいたいって言う気持ちも強いんだと思う、俺もそこらへんはちゃんと考えるべきだったなぁ…反省! だったらその記念日、ちゃんと実行するべきだろう。

 俺はポケットを弄る、確かあれの食べ残しが…あった!

 

 

「え、えーと…ネプテューヌ?」

 

「何?」

 

「その、さ…俺今偶然にもポッキーの食べかけが残っているんだけど…」

 

「え…?」

 

 

 俺の言葉を聞いたネプテューヌの目が丸くなる、俺は恥ずかしがりながら、それを隠す様に頬を掻きながら話を続けた。

 

 

「えっと…さ、ポッキーゲーム…するか?」

 

「…うん!」

 

 

 満面の笑顔になるネプテューヌ、その笑顔はまさしく女神だ! やっぱりネプテューヌの笑顔は素敵だなと心の中で思っていたり。

 俺はポッキーを一本袋から取り出す、するとネプテューヌがそれをパッと捕って行ってしまった。

 いきなり何でとも思ったけどその答えはすぐにわかった、ネプテューヌは俺から捕ったポッキーを口に銜えて俺に差し出してきた、そして目を優しそうに細めてはいどうぞと言わんばかりに顔を近づけてきた。

 女神化状態でそれは反則だろう、どんな男でもこんな姿を見たら誰だって飛びつきそうな雰囲気だ、それが俺だけに向けられていると思うとすごくドキドキする…

 

 

「ん…ふぃんじ、ひて…」

 

「お、おう…そ、それじゃあ…」

 

 

 意を決して俺は差し出されたポッキーの端を齧る、そして互いにゆっくりとポリポリと音を立てながら食べ進めていった。

 ゆっくりと確実に迫ってくるネプテューヌの唇、ピンク色で柔らかそうな膨らみが今か今かと近づいて来るのがわかる、これがポッキーゲーム…心臓が破裂しそうだ。

 

 

「ん…ポリ…」

 

「ポリ…ポリ…」

 

 

 後少しで終わりそう、だけどこの後はどうすればいいんだ? 一旦お互いに離れればいいのか? このポッキーゲームは食べるまではいいんだけど後の事が全然わからないんだよな、ネプテューヌは何か知って…そう思った時だった。

 

 

「ん…ちゅ…」

 

「んんっ!?」

 

 

 ポッキーを食べ進めてきたネプテューヌが俺にキスしてきた、身体をギュッと抱きしめて唇と唇はしっかりとくっついて離さない、そしていきなり舌を入れてきた。

 口の中の味を確かめる様に舌を動かす、舌と舌が絡み合ってぬちゃぬちゃとやらしい音が鳴り響いた。

 そしてキスをしてから数秒すると俺とネプテューヌは唇を離す、離れた唇からは銀の糸がチョコレートの色と混ざり合って垂れ下がっていた。

 

 

「い、いきなりびっくりした…」

 

「ふふ、真司とのキスは久しぶりね。どう? 刺激的な記念日になったでしょ?」

 

「…ああ、おかげ様でな」

 

 

 こちとらドキドキしっぱなしなんだけどな、でも小さい事でも特別な日があるっていいな、こうやって好きな人と一緒にいられるんだから。

 これからはちゃんと記念日の行事には参加しよう、好きな人と一緒にいられる幸せを噛みしめながら…

 

 

「真司、このままじゃ収まりつかないんじゃない? よかったら…その、もっと刺激的な事…する?」

 

「え!? えーっと…」

 

 

 まさかいきなりのお誘い!? い、嫌じゃないけどここで…? いやでも記念日には何かをしようってさっき心に誓ったばかりだしこのまました方がいいのか? いやいやいやここはもっとちゃんとしたところで…

 

 

「私はいつでもいいわ、真司がしたい時にしてくれたら…どんな事だって…」

 

「ね、ネプテューヌ…っ!」

 

「あ…」

 

 

 つい勢いでネプテューヌを押し倒す、ネプテューヌは一瞬驚いた様な顔をしたけど俺を受け入れると言っているみたいに目を閉じて頬を赤くした。

 こ、このまましちゃった方がいいのか? もっとちゃんとしたところで…いや! ネプテューヌは覚悟して俺を今受け入れてくれてるんだ、それに応えなきゃ男じゃねぇ!! いざ!

 俺はネプテューヌに顔を近づけて行く…

 

 

「「「「「「「「何をしてるのかな…」」」」」」」」

 

「「…え?」」

 

 

 あ、あれ? 何だろう、ものすごい殺気と視線が俺の背中越しに伝わってくるんですが…

 恐る恐る後ろを振り向く、するとそこには…

 

 

「ネプギアから連絡があったと思ったら…まさか二人でこんな事してるなんてねぇ?」

 

「なるほどなぁ…これをしたかったから記念日を隠していたと…」

 

「うふ、うふふふふふ…困った弟ですわねぇ…?」

 

「これはどう言う事なのかなぁ? お・に・い・ちゃ・ん?」

 

「失念してたよ、ポッキーの日なら僕も知ってたのに…でもまさかその日にこんな事をしてるなんて思わなかったよ…ふふ…ふひひひひ…」

 

「私もだよぉ? 真司くんとネプちゃんが私達を差し置いてこんな事してるなんて思わなかったなぁ…」

 

「「え…? み、みなさん…?」」

 

 

 え? ナニコレ? これって何処にいるボスキャラですか? ボスキャラじゃない?

 この国の女神様と住民の方々だって? またまたご冗談を…冗談じゃないって? それくらい俺だってわかってるわコンチクショウ!?

 そんな事より何でみんながこんなところにいるんだよ!? それも鬼の様な表情と殺気を放ってさ!?

 

 ノワールさん? 何でナイトストライカーを手に持ってるの? 

 

 ブランさん? どうして素敵な笑顔で手をバキボキ鳴らしてるの?

 

 ベル姉? 素敵な笑い声だけど目が笑っていないよ?

 

 ユニちゃん? 何でそんなゴツいマシンガンを構えてらっしゃるのですか?

 

 5pb.さん? 笑い方がものすごく怖いよ!?

 

 マーベラスさん? 素敵な笑顔で忍者刃を持つのをやめて下さいませんか!?

 

 

「私達がみんなに連絡しました、お姉ちゃんがお兄ちゃんを独り占めしようとするから悪いんだよ!」

 

「そうです! その報いはきっちり受けてもらうです!」

 

「「「「「その報いは二人にも受けてもらうからな?」」」」」

 

「「うそぉ!?」」

 

 

 あーなるほど、ネプギアが連絡を入れてみんなを呼び出したのか、俺達を見つけたまではよかったけど今の俺達のこの状況を見てみなさんお怒りと言う事か、そーですか。

 このままじゃ無茶苦茶まずい!? 絶対に処刑は免れないじゃないか!? 何か、何か回避する方法はないのか!?

 

 

「み、みなさん? ちょっと落ち着きませんか? 真司もねぷ子も悪気があってやった訳ではないと思うし…」

 

「あ、アイエフぅ…」

 

「あいちゃん…」

 

 

 アイエフもこの場に来てくれてたのか! その後ろにはプルルートに現在進行形でポッキーを食べ続けるピーシェの姿も、まるでハムスターみたいだ。

 そんな事よりアイエフ! 俺達のためにみんなに声をかけてくれるなんて…本当にありがとう! この恩は一生忘れな…

 

 

「「「「「すみませんが口を出さないでいただけます?」」」」」

 

「あ、はいすいません。このままどうぞお続けになって下さい」

 

「アイエフぅぅぅぅっ!?」

 

 

 意思弱!? そりゃみんなからの威圧が半端無いからしょうがないと思うけど!? でもこれで退路が断たれたも同じ、やべぇ…震えが止まんないんですけどぉ!?

 

 

「さぁ二人とも…」

 

「「「「「覚悟はいい?」」」」」

 

「「い、いやぁぁぁぁぁっ!?」」

 

 

 俺とネプテューヌの断末魔の声が響き渡る、その様子をプルルートは止める事なく笑いながら見つめ、ピーシェはポッキーを食べ続けながら、アイエフは溜息をついて手を合わせながら俺達を見つめていた。

 その横ではネプギアとコンパは正座させられ、俺達が受けている報いを受ける事となったのはまた別の話だ。

 

 うん、今日と言う日はたぶん一生忘れない、良い意味でも悪い意味でも…

 

 

 

――――――――

 

 

一方プラネテューヌ教会で…

 

 

「ドラゴニック・ハートさん、すみません、お待たせしました」

 

『イストワール殿、大丈夫、そんなに待ってはいない。大事な用とは?』

 

 

 プラネテューヌ教会の一室、ここにイストワールとドラゴニック・ハートの二人がいた、もちろん部屋の中は彼ら二人きりだ。

 ドラゴニック・ハートは今朝方イストワールに呼び出されこの部屋に来た、だが部屋にはイストワールはおらず、暫く部屋で待った後やっとイストワールがやって来た。

 ポッキーの箱を持って。

 

 

「え、えっとですね…世間一般では本日はポッキーの日と言われていまして、何でも日付の1とポッキーの形が似てるから出来た記念日とされているんです」

 

『ほう、そうだったのか、だがそれと大事な用が関係があるのか?』

 

「え? えっと…ですね…」

 

 

 イストワールは頬を赤く染めてモジモジしながら押し黙った、それをドラゴニック・ハートは黙ってジッと見つめる、するとイストワールは深呼吸しながらゆっくりとドラゴニック・ハートに話しかけた。

 

 

「その…差支えなければ…私と一緒にぽ、ポッキーを食べませんか…?」

 

『…何?』

 

 

 イストワールの言葉に目を丸くするドラゴニック・ハート、まさか呼び出された理由がポッキーを食べるためだけ? 内心ではそう思ったかもしれない。

 だが目の前で恥ずかしそうにしながら顔を隠してモジモジしているイストワールにそんな事を言えるだろうか? いや、ドラゴニック・ハートの性格からは絶対にそんな事は言えない、彼はう~んと唸りながら考えた。

 

 

(彼女にも何か思う事があるのかもしれないな、それにその記念日に私を誘ってくれたんだ、嬉しい限りだよ。それに、イストワール殿も可愛らしいところがあるじゃないか)

 

「あ、あの…もしお嫌でしたら別に…」

 

『いや、喜んで受けさせてもらおう。一緒にそのポッキーを食べよう、イストワール殿』

 

「あ…はい!」

 

 

 ドラゴニック・ハートの言葉に笑顔を浮かべるイストワール、すると彼女は持っていたポッキーの箱を開け、中から袋を取り出して破いた。

 ポッキーの味はビターチョコ、ちょっとだけ大人の味わいを二人は楽しんだ。

 




ポッキーの日の記念日作品いかがでしたでしょうか?
 
本編も頑張って改稿する様に頑張ります!
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