ハイスクールD×S~SPIRITSを受け継ぐ者~ 作:ユウキ003
すんません!
今回は教会での決戦です。オリジナル展開多めです!
~~前回までのあらすじ~~
無事にアーシアを保護したセイ。彼女の今後も決まり
安堵していたのだが、アーシアは街を離れる前にイッセーと
話したいと言う事になった。危険だと最初は渋るセイ
だったが、アーシアの願いを無碍に出来ず、彼は昨日の戦いで
負傷し念のためという事で学校を休んでいたイッセーに
連絡。二人は町中を回るのだった。
その後、合流したセイとイッセーに自らの過去を語る
アーシア。イッセーとセイはそんな彼女の友達だと語る。
しかし喜びもつかの間。そこにドーナシークが現れる。
戦うセイだったが、ドーナシークに従う双子のシスターの
ルオン・リオンを前に彼はドーナシークを逃がしてしまい、
結果的にアーシアが捕らえられてしまった。
彼女の救出を決心した二人は、リアスの制止を聞かずに
二人だけで教会、敵地へと向かうのだった。
イッセーとセイが教会へと向かっている頃。
その肝心の教会の薄暗い一室で、椅子に座っている少女が
居た。アーシアだ。
そして、彼女の傍らにはルオンとリオンが立っていた。
ルオンは従者のように甲斐甲斐しく彼女の髪をブラシで
整え、リオンはお湯につけたタオルで彼女の体を優しく
拭いている。
やがて、それが終わると二人はどこからか白い
ワンピースを持ってくる。
ルオン「シスター・アーシア、お召し物を」
アーシア「……はい」
ルオンとリオンは、アーシアの着替えを手伝い、その
ワンピースを着せた。
それを見て……。
ルオン「とてもよくお似合いです。シスター・アーシア」
リオン「まさしく我らの旗印、聖女に相応しいお姿です」
彼女の前に片膝をついて跪き、手を組み合わせ祈るような
姿勢を作る二人。
ルオン「しかし、本当に行幸でした。あの悪魔どもより
シスター・アーシアを救い出せた事。そして
その一助が出来た事、感無量の至りです」
その言葉を聞き、ハッとなるアーシア。
アーシア「あ、あの。お二人と、その。戦った男性は、
どうしましたか?」
セイの事が気になり問いかけるアーシア。すると……。
ルオン「申し訳ありません、シスター・アーシア。
我々の力不足で、取り逃がしてしまいました」
悔しそうに、懺悔するように呟くルオン。
しかしアーシアにとっては複雑だった。セイが無事であり
安堵した事と、目の前の二人の、本当に悔しそうな
顔を見ていると、一概にも喜べなかったのだ。
やがて……。
アーシア「あの。お二人は、どうしてその……。
こちらに?」
その言葉に、二人は顔を見合わせてから、姉である
ルオンが静かに口を開いた。
ルオン「……私達の生まれた村は、悪魔の手で、
滅ぼされました」
アーシア「ッ!」
ルオン「私達は欧州の一国の、自然に包まれ
都会から離れた静かで小さな村に生まれました。
村の人々の殆どがイエス・キリストを信仰し、
裕福ではありませんでしたが幸せな日々を
過ごせる村でした」
そう語る彼女の瞳には、哀愁、懐かしさの色が
浮かんでいた。しかし、その色が次第に消え、
憎悪の炎が浮かび上がる。
「……ですが、ある日の夜。我々の村を悪魔の一団が
襲ったのです。……生き残ったのは、私と妹のリオン
だけでした。私の家族、友人、仲のよかった
近所の人々。……皆、奴らに、悪魔に
殺されました。運良く逃げ延び保護された私達は
教会に報復を願ったのです。でも、誰も動いては
くれなかった」
次第に、怒りと憎悪のその瞳に宿すルオン。リオンも
同じように、拳をギュッと握りしめている。
「だから私達ははぐれに落ちたのです。
自分たちの意思で。私達のような悪魔に
よって大切な人を奪われる子供達が
これ以上増えないように。……弱腰な
教会に見切りをつけて」
そう呟く彼女の声には、自らの決意。悪魔と、
弱腰と語る教会への憎悪が込められていた。
アーシア「……」
ルオンの言葉を、アーシアは黙ったまま聞いていた。
彼女には、分かるからだ。ルオンとリオンの戦う理由が、
何も間違っていない事を。
親しい人を奪われた『怒り』と『憎悪』。
誰も彼女たちの行動を批判する事など出来はしない。
それは、人である以上、同じ場面に遭遇したなら
抱くであろう感情なのだから。
その時。
二人がアーシアの前に膝をついた。なぜ?と
アーシアが思っていると……。
ルオン「シスター・アーシア。私達姉妹にとって、
あなたは希望なのです」
アーシア「ッ。私、が?」
突然の言葉にアーシアは戸惑う。
リオン「はい。……私達にはシスター・アーシアの
ように人を癒やす事など出来ません。
この手は赤黒い血で汚れた、薄汚れた手
です。だからこそ、私達には剣になること
しか出来ません。不敬とは思いますが、
シスター・アーシアの近況は聞き及んで
おります」
アーシア「ッ」
そのことに、アーシアは息をのむ。だが……。
ルオン「我ら姉妹は悪魔を憎む者。しかし
だからといってシスター・アーシアの
御心を侮辱する気などありません。
シスター・アーシアの御心は、真に
心優しい物であると、我ら二人は
思っております。ただひたすらに、
人々を助け続けた姿は賞賛されるに
値する物と、我ら姉妹は考えております」
リオン「正直に告白します。私達は、シスター・アーシア
が悪魔を治癒した時は、怒りを覚えました。
しかし次第に詳細を耳にし、私達は悪魔をも
思いやる、真に高潔な心の持ち主だと
考えるようになりました」
ルオン「そんなシスター・アーシアだからこそ、
私達二人は仕えるに値する、と」
彼女たちの言葉は、アーシアを驚かせるのには
十分だった。
アーシア「ルオンさん、リオンさん」
『お二人は、そんな風に私を……』
静かに椅子から立ち上がり、二人を見下ろす
アーシア。
ル・リ「「心から、お慕い申し上げます」」
二人はアーシアを前にして頭を下げた。
そして、その本人、アーシアは……。
アーシア『もし、もし、これが、主のお導きで
あると言うのなら、感謝します。
イッセーさんとセイさんという、
かけがえのない友人に出会えた事。
そして、ルオンさんとリオンさん達に
出会えた事。お二人の言葉を聞けた事に』
「ありがとう、ございます」
『皆さんに、イッセーさん、セイさん、
ルオンさん、リオンさん。この人達に
出会えた事が、何よりの喜びです』
俯き、アーシアは密かに涙を流した。
そんな彼女の脳裏に、イッセーの姿が
浮かび上がる。
「イッセー、さん」
そして、彼女はか細い声で静かに彼の名前を
呼ぶのだった。
~~教会近くの森~~
『ササッ』
今、草木に隠れてプロテクタースーツを纏ったセイと
それに続くイッセーが、静かに教会へと接近していた。
レブルはエンジンの音で接近がバレる可能性があるため、
森の中に止めてきた。
教会まであと一歩という所に接近する二人。
『ゴクリッ』
イッセー「……あの中に、アーシアが」
緊張からか、つばを飲み込みながらもつぶやくイッセー。
セイ「あぁ。儀式、って単語を考えるとアーシアの
身に危険が及ぶ可能性がある。……作戦を
確認するぞ?」
そう彼が問うと無言で頷くイッセー。
「俺たちの目的はアーシアの救助だ。それ以外は
何も考えるな。彼女を救出したら、すぐに教会を
脱出して、その足で俺は神奈川へ向かう」
イッセー「神奈川?」
セイ「あぁ。そこには、俺が世話になった人が居る。
そこには、俺の何百倍も強い人が居るから
安心してアーシアを預けられるって訳だ」
イッセー「そ、そうか」
『セイが自分の何百倍も強いって言う人って
一体……』
そう考えていたときだった。
『カサッ』
不意に、草木が揺れる音がしてセイは咄嗟に電磁ナイフを
抜き取るが……。
祐斗「落ち着いて、僕らだよ」
そう言って草木の陰から現れたのは祐斗と小猫だった。
イッセー「木場!?それに小猫ちゃんまで!?どうして……」
祐斗「部長からの命令でね。……二人を無駄死にさせないように
って言われて来たのさ」
イッセー「ッ!?部長が……」
祐斗「それに、僕も個人的にいろいろ合ってね。神父や
堕天使にはちょっとね」
と、いろいろと含んだ言葉を紡ぐ祐斗。
「それと、部長からの伝言だよ。二人にね」
セイ「俺もか?」
祐斗「『いつも熱いのは良いけど、たまには
クールに物事を考えなさい』、だってさ」
セイ「クールに、か。……そいつは悪いが無理な
相談だな。あいにく、俺は思った事ややりたい事に
突っ走るタイプなんでね」
そう言って、彼はマスクの下で笑みを浮かべた。
祐斗「やれやれ。セイ君の熱血漢ぶりは相変わらず、か。
時にはもうちょっとセーブして欲しいけど。
それと、後は兵藤君にもね」
イッセー「お、おう?」
祐斗「『セイクリッド・ギアは想いの力で動く。だから
その力を使うとき、自分の中の想いを強く
持ちなさい』って」
イッセー「想いの、力」
そうつぶやく、彼はギュッと拳を握りしめる。
その後、更にリアスからのアドバイスでプロモーションは
クイーン以外を選ぶようにと祐斗経由で教えられた
イッセーは、改めて3人と作戦を確認する。
祐斗の話では、こういう場合大抵聖堂の地下で何かを
行うとの事で、まずは4人が一斉に飛び込み、地下への
入り口を探す事になった。
そして、作戦が決まった時。
セイ「それじゃあ、行くぞ?」
彼が問うと、他の3人が静かに頷く。
「3……」
ギュッと拳を握りしめる小猫。
「2……」
剣の柄を握り直す祐斗。
「1……」
右手の拳を握りしめるイッセー。そして……。
「GO!!」
彼のかけ声で、4人が一斉に駆け出す。
入り口をくぐり抜け、更に聖堂へと突き進み4人。
そして、聖堂に入ったところで4人は周囲を警戒する。
セイが周囲に視線を巡らせ、ショットガンを構える。
イッセー「て、敵は?」
祐斗「こっちには気づいてるはずだから、
気をつけて」
周囲を警戒していた、その時。
『ジャギ……』
セイ「ッ!伏せろっ!」
暗闇の中から響いた、僅かな音に反応したセイが
側に居たイッセーを押し倒し、祐斗と小猫がその場から
飛び退る。刹那。
『ヒュヒュンッ!』
祓魔銃から放たれる光弾が、4人の居た場所を薙いだ。
「やろうっ!」
『ドパッ!』
倒れた姿勢のまま、ショットガンを1発、祓魔弾が
飛んできた方へ放つセイ。
そして再び静寂が訪れる。
イッセー「や、やったのか?」
セイ「いや、手応えが無い」
そう言って、立ち上がった二人はすばやく長椅子の陰に
身を隠す。
と、その時。
ルオン「はぁぁぁぁぁっ!」
弾丸か飛んできた方とは反対側から、光剣の双剣を持った
ルオンが突進してきた。
祐斗「はぁっ!」
『ガキィィィンッ!』
それに気づいた祐斗が、剣を抜き相対し、そのまま
つばぜり合いに持ち込む。
リオン「貰ったっ!」
そこに祐斗の側面から弾丸を見舞おうとリオンが
飛び出して祐斗の側面に回り込む。
しかし……。
セイ「させるかっ!!」
『ドパッ!』
リオン「ッ!?」
『バギッ!』
そこにすかさずセイがショットガンで牽制弾を放ち、咄嗟に
避け柱の陰に隠れるリオン。
散弾の雨が彼女の居た場所の床を穴だらけにする。
「まだだっ!」
『ヒュヒュンッ!』
しかし、すぐに彼女が飛び出してきて、祐斗目がけて
祓魔弾を放つ。
セイ「祐斗ッ!」
祐斗「分かってるっ!」
彼の声を聞き、すんでの所で飛び退り弾丸を避ける祐斗。
そして後ろに下がった彼の元に、セイ、イッセー、小猫が
集まり、4人とルオン・リオン姉妹が相対する。
ルオン「ここは貴様らのような悪魔が足を踏み入れて
よい場所では無い」
リオン「早々に立ち去れ。さもなくば……」
ル・リ「「我らが誇りに掛けて、貴様らを撃滅する!」」
祐斗「誇り?かつて信じた物を捨てた君たちが
どの口で言うのかな?」
ルオン「ふん。あの臆病者達と一緒にして貰っては
困る。我ら二人、目指すは悪魔全てを
滅ぼす事!貴様等を倒す為ならば、
はぐれに身を落とす事など躊躇いも無い!」
リオン「これ以上先へは行かせん!」
光剣と祓魔銃を構える二人を、祐斗が憎悪の
籠もった目で睨み付け今にも斬りかかろうとした時。
セイ「落ち着けよ祐斗。お前も色々因縁がある
だろうが、今はアーシアの救出が優先だ。
それに、さっき冷静さを俺に説いたのは
どこの誰だよ」
そう言って、飛びだそうとする祐斗の前に手を出し
制止するセイ。
それによって、祐斗も深呼吸をしてから落ち着きを
取り戻す。
祐斗「まさか君にそう言われるとはね。ちょっと
心外だよ」
セイ「うるせぇ」
と、軽口を叩きながらも睨み合うイッセー達とルオン達。
『さて、急がねぇとな。しかしアーシアはどこだ?
シスター達を倒して聞き出すか?いや、時間も
無いし、地下へと続く道を探さねぇと。
……ん?』
その時、彼は気になった事があった。
4人と向かい合うルオンとリオンが祭壇を背にして
立っている事である。
『何で二人はあれを守ってんだ?通路は両サイドに
あるから、これじゃ敵の侵攻を防げ、ッ!
そうか!』
そして、彼は一つの答えにたどり着いた。
「イッセー、祐斗。聞け」
答えにたどり着いたセイは、ルオン達に聞こえないように
小声で語りかける。ましてやセイはマスクをして口元を
隠しているから、唇を読まれる心配も無い。
「二人は俺が合図したらシスター達を攻撃して、
なるべく左右に避けさせろ。あの二人が
避けたら、小猫。お前があの祭壇をぶっ壊せ」
小猫「分かりました」
祐斗「OK」
イッセー「お、おう!」
三者三様の返事を返し、構える。対峙している
ルオンとリオンも、柄やグリップを握る手に力を
込める。
そして……。
セイ「行けっ!」
『ドバドパッ!』
次の瞬間、セイがショットガンを放つ。それを避けて
左右に分かれるルオンとリオン。
祐斗「はぁっ!」
『ガキィィンッ!』
そして、セイ達から見て右に避けたルオンに祐斗が
斬りかかる。つばぜり合いに突入する二人。
イッセー「プロモーション!ルーク!うぉぉぉぉぉっ!!」
そしてイッセーもポーンの効果であるプロモーションで
ルークと成り、近くにあった木製の長椅子をリオンに
投げつけた。
リオン「くっ!?」
これには流石の彼女も驚いて近くの柱の陰に隠れる。
ルオン「リオンッ!」
それに気づいて叫ぶルオン。
祐斗「よそ見をする、余裕があるのかな……!」
ルオン「くっ!?」
しかし祐斗との鍔迫り合い故に動けなかった。
セイ「今だ!小猫!」
小猫「……了解……!」
そして、事前の作戦通り、小猫が祭壇目がけて突進する。
リオン「ッ!?しまっ!」
それを柱の陰から見ていたリオンが咄嗟に反撃
しようとしたが、遅かった。
『バキィィィィンッ!』
小猫の豪腕が祭壇を一撃で吹き飛ばした。
そして……。
小猫「ッ。先輩、地下への入り口です……!」
吹き飛ばされた祭壇の下に入り口があることに
気づいた小猫。
リオン「見つかった!?」
ルオン「行かせるか!」
驚くリオンと反撃しようとするルオン。
しかし……。
『ドパッ!』
『バキィッ!』
祐斗に対し踏み込もうとしたルオンの足下に
散弾が命中し、彼女は咄嗟に後ろへ飛ぶ。
『ドパッ!』
『バキィッ!』
更にセイがリオンの隠れている柱に向かって
咄嗟に散弾を放つ。
セイ「イッセー!祐斗!小猫!お前達は地下へ
行け!そしてアーシアを救出するんだ!」
イッセー「えぇ!?セイは!?」
セイ「バカッ!誰かが退路を確保する必要が
あるだろ!こいつらをこのままにもしておけ
ねぇだろ!」
イッセー「に、2対1だぞ!?大丈夫なのか!?」
セイ「はっ!心配すんな!俺はまだ死ぬ気なんて
ありゃしねぇよ!それよか自分とアーシアの
心配をしな!今、この街でアーシアを
助けられるのは俺たちだけだ!」
イッセー「ッ!!」
彼の言葉に、イッセーが息をのむ。
イッセーは、静かにセイの、彼の背を見つめる。
セイの言葉がイッセーの頭の中に響く。セイの
背中が、イッセーには大きく見える。
セイ「行け!俺たちはそのためにここに居るんだろ!?」
イッセー「わ、わかった!けどセイ!お前だって
気をつけろよ!」
セイ「あぁ!行けっ!」
セイがそう言うと、3人が入り口に飛び込んでいく。
しばし、聖堂の中を静寂が包み込む。
「さ~てと。出てこいよ。あいつらの
後は追わせねぇ」
ショットガンを構えるセイ。すると、先ほどの
攻撃で隠れていた二人が通路の影から現れ、
静かに左右へと別れる。
ルオン「我ら二人を相手に、一人で戦う気か?」
セイ「今ここで俺が退いたら、あいつらが挟まれて
脱出する道が無くなっちまうからな」
そう言うと、セイはセイフティを掛け、ショットガンを
床に置き、滑らせると左腿から電磁ナイフを。
ヒップホルスターからDEを抜き取り、構える。
ルオン「自ら、死ぬつもりか?」
セイ「生憎、俺はまだ死ぬ気は無い。これでも、英雄達の
背中を見て育った人間なんでね。まだまだ、俺は
『あの人達』の背中に追いついちゃいねぇ。
だから、死ねない。まだな」
ナイフを左手で逆手に。DEを右手で構えるセイ。
「死ぬ気は無いが、この戦いにはアーシアの
今後が掛かってる。命がけなのは、
百も承知だ」
マスク越しに二人を睨み付けるセイ。
リオン「悪魔に組みする人間が!!
あの方は、シスター・アーシアは
我らの旗印、かのジャンヌ・ダルクと
同じ、我らを導く聖女となるのだ!
邪魔はさせん!」
セイ「聖女、だと?ふざけてるのか?
アーシアを攫ったドーナシークっつう
堕天使は、儀式という単語をつぶやき、
彼女の神器に異様な執着を見せていた。
どう考えてもアーシアを崇める感じじゃ――」
リオン「黙れっ!」
『シュンッ!』
次の瞬間、リオンの持っていた祓魔銃が光を
放つ。
それを転がって回避し、反撃の銃弾を撃ち込むセイ。
リオンも駆け出して銃弾を回避し、互いに
移動しながらの銃撃戦になる。
『ドンドンッ!』
『シュンシュンッ!』
祓魔銃の光の弾丸とDEの弾丸が飛び交い、互いに
柱の影に飛び込む。
「悪魔に組みする人間の言葉など、
聞く気は無い!」
セイ「ちっ!?」
『まさか、あの二人体よく利用されてんのか?
だったらぁっ!』
「意地でもこっちの話を聞いて貰うぜっ!
おらぁっ!」
柱の陰から飛び出したセイが二人と対峙する。
一方、その頃。
レイナーレ「ここね」
教会の近くの森林に、ローブ姿の3人の人影が
あった。
そのうちの一人、レイナーレが呟く。
彼女たちは、静かに教会を見つめている。
カラワーナ「……中に悪魔らしき反応が多数。
かすかにですが、銃声のような物も
聞こえます」
レイナーレに報告するカラワーナ。
ミッテルト「戦闘が始まってるって事っすか?」
レイナーレ「そのかもしれないわね。行くわよ、二人とも」
ミッテルトの言葉にレイナーレが頷き、
歩き出そうとした時。
リアス「どこへ行くのかしら?」
不意に、3人の背後に赤い光と共に魔方陣が生まれ、
そこからリアスと朱乃が現れた。
鋭い視線が3人を射貫く。
『『ババッ!』』
それを見てカラワーナ、ミッテルトが手元に
光の力で剣を作り出し、レイナーレを守る
ように立ち塞がる。それを見た朱乃の指先に
雷が流れバチバチと音を鳴らす。
しかし……。
レイナーレ「止めなさい二人とも。武器を下ろして」
彼女の言葉に、ミッテルトとカラワーナは
少しばかり驚いてから、剣を霧散させた。
「ここは本来悪魔の土地。無断で侵入した
事には謝罪するわ。ごめんなさい」
そう言って、頭を下げるレイナーレにリアスと
朱乃は驚く。
「けどどうか聞いて欲しいの。私達の
目的はあなた達と戦う事じゃない」
リアス「……現在進行形で私の土地に堕天使が
侵入し、剰え人を手に掛けた、
と言うのに?あなた達3人があの
男性堕天使の味方では無いと言う証拠は
何一つ無いわ」
レ・リ「「……………」」
しばし、二人の間に沈黙が流れた。
一方、イッセー達はと言うと……。
アーシア「いやぁぁぁぁぁぁっ!」
イッセー「アァァァシアァァァァァッ!!」
残酷な現実が待っていた。
地下の儀式が行われている場所へと突入した
イッセー達。しかし、ドーナシークの言う儀式は
すでに最終段階へと進んでおり、アーシアの
体が光を放ち、苦しそうに叫ぶ。イッセーが
彼女の元に向かおうとするが、はぐれ神父達が
その道を阻む。
ドーナシーク「そうだ!これで、これで私はより
高位の存在へと昇華するのだ!
クククッ!アッハハハハハハッ!」
高笑いを浮かべるドーナシーク。
そして、アーシアの体から光から大きな光が
飛び出した。
そして、それをキャッチしたドーナシークが
光を自分の胸に押し当てる。まばゆい光が
洞窟の中を満たす。そして、光が弱まった時、
ドーナシークは全身から緑色の光を発していた。
「これだっ!これこそ私が求めていた
力だぁっ!」
イッセー「クッソがぁぁぁぁっ!」
叫ぶドーナシーク。イッセーもまた叫びながら
アーシアの元へと走る。邪魔する神父達を祐斗
と小猫が相手取り、イッセーはアーシアの元へと
たどり着いた。
「アーシアッ!しっかりしろアーシア!」
拘束を解き、彼女を下ろすイッセー。
アーシア「イッセー、さん」
イッセーの素人目にも、今の彼女が危険な状態
だと言う事が分かった。
イッセー「待ってろアーシア!今すぐ病院に!」
ドーナシーク「無駄だ」
イッセー「ッ!?」
病院へ運び、治療を受ければ助かるはず。
そんなイッセーの淡い希望を、ドーナシークの
言葉が打ち砕く。
ドーナシーク「神器とは、所有者の魂と強い結びつきを
持つ。それを強引に抜かれたのだ。
その娘の命は、後1時間も保つまい」
イッセー「そ、そんなっ!?」
絶望が、イッセーの表情から見て取れる程、
彼の表情がこわばる。
ドーナシーク「しかしこの素晴らしい力に巡り会えた
私は実に気分が良い。苦しまずに、
貴様等二人とも殺してやろう」
そう言うと、ドーナシークは光の槍を
出現させる。
「折角親しくなったのだ。貴様等二人、
仲良くあの世に、いや、地獄に
落ちるが良い!」
『ブォォォンッ!』
イッセー「クソッ!!」
投擲される槍を、イッセーはアーシアを
抱えたまま跳躍して回避する。
しかし、着地した所をはぐれ神父に囲まれて
しまう。
「クッ!?」
だが……。
『ズバッ!』
神父「グアァァァッ!」
その神父たちの体を祐斗の剣が切り裂く。
祐斗「兵藤くん!君は彼女を連れて上に
戻るんだ!ここで戦うのは不利だ!」
イッセー「け、けど!?」
祐斗「道は僕と小猫ちゃんが切り開く!
行くんだ!」
そう叫ぶ祐斗と小猫が神父達を倒し、道を
切り開く。
イッセー「クッ!?」
『俺は、俺は何も出来ねぇのか!
セイや、木場達みたいに!
クソッ!』
「畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
やるせなさを胸に、叫びながらイッセーは
アーシアを抱えて駆け出した。
聖堂では……。
『シュシュシュンッ!』
セイ「くっ!?」
祓魔銃のエネルギー弾が空を裂いて飛ぶ。
セイはそれを横に転がって回避する。
ルオン「はぁぁぁぁっ!」
避けた所を、ルオンが斬りかかる。
『ギンッ!』
『バチバチッ!』
一刀目を順手持ちの電磁ナイフで防ぐセイ。
しかし……。
「はぁっ!」
もう片手に持った光剣が繰り出される。
セイ「くっ!?」
それをバックステップで回避するセイ。
だが離れた所を狙い澄ましたかのように
リオンの射撃が襲いかかる。
『チッ!』
それが、セイのプロテクタースーツの足の辺りを掠め、
僅かに血液が飛び散る。
横っ飛びで、次の攻撃を回避するセイ。
彼はそのまま柱の陰に隠れる。
セイは二人の様子を伺おうと、柱の陰から
顔を覗かせようとするが、リオンの射撃が
それを牽制する。
すぐに顔を引っ込めたセイは……。
「ふぅ」
状況は彼にとって最悪だ。2対1でルオン達の
連携をバッチリ。
しかし彼には諦めると言う選択肢など、
初めから存在しない。
『こんなピンチ。今までだったたくさん
あった。この程度……!』
「はぁっ!」
すぐに気分を切り替え、柱の陰から飛び出し
DEを撃つセイ。それを咄嗟に左右に散って二人。
そしてリオンがセイに狙いを付けようとした時。
『バッ!』
セイがルオン目がけて突進した。
ルオン「なっ!?」
セイ「はぁっ!」
驚くルオン目がけ、電磁ナイフを繰り出す
セイ。ルオンはそれを右の光剣で受け止める。
そして、カウンターとして左の光剣で
セイを切り裂こうとそれを振りかぶるが……。
『ガッ!』
いつの間にか、DEをホルスターに戻していた
セイの右手が彼女の左手首をしっかり掴んで
押さえ込んだ。
ルオン「くっ!?このっ!」
咄嗟に彼女は右手の光剣でセイを攻撃するため、
つばぜり合いから逃れようとするが……。
『パッ!グッ!』
電磁ナイフを手放したセイの左手が更に彼女の
手首を押さえる。
『グググッ!』
そのまま、セイは腕に力を込め、ルオンの
腕を締め上げる。
ルオン「ぐっ!?」
そして、彼女は両手から光剣を落としてしまう。
リオン「姉さん!」
後ろに控えていたリオンがセイを狙い撃とうと
するが、セイは体を動かし、リオンとセイの
射線の上にルオンを持って行く事で、それを
阻止する。
「ッ!」
『これじゃ姉さんに当たる!』
慌てて銃口を逸らすように上に向けるリオン。
ルオン「くっ!舐めるなっ!」
咄嗟に膝蹴りを繰り出すルオン。
『ガッ!』
しかし、セイも片足を上げてそれを防ぐ。
次の瞬間。
セイ「ふんっ!」
『ドゴッ!』
セイのヘルメットが頭突きを放った。
ルオン「ぐくっ!?」
鈍い音が響き、ルオンの視界がグラつく。
そのすきに、セイは右足を彼女の後ろへと
回し、右手を彼女の脇の下に通し……。
セイ「ぜやぁっ!」
そのまま彼女を投げた。
『ドタンッ!!』
ルオン「ぐっ!?」
背中から床に体を打ち付けられるルオン。
リオン「貴様ァッ!」
姉を傷付けられ、激昂したリオンが
祓魔銃の狙いを付ける。
『バッ!』
それに気づいたセイは長椅子の影に
飛び込む。
『シュンシュンッ!』
『バキバキッ!』
それを追いかけるように祓魔銃の銃弾が
長椅子を撃ち抜いていく。
『ドンドンッ!』
しかし、次の瞬間長椅子の影から飛び出した
セイのDEの銃弾がリオンに襲いかかる。
リオン「くっ!?」
バックステップで後ろに飛びそれを
回避するリオン。
『ガッ!』
その時、避けるリオン目がけてセイが
地面に転がっていた木片を蹴った。
「ッ!?」
慌てて腕をクロスさせて木片を防ぐ
リオン。軽い木片が腕に当たっただけだ。
ダメージにもならなかった。しかし彼女が
腕を開いて視界を開けさせた時には、すでに
眼前にセイが迫っていた。
「なっ!?」
驚きで一瞬反応が遅れるリオン。
『ガッ!ガッ!』
その隙に、セイの左手がリオンの
右手の祓魔銃を掴み、頭突きが
たたき込まれた。
「ぐっ!?」
そのために右手の祓魔銃を放して
後ろに下がり、膝をつくリオン。
『『ジャギッ!』』
そして、セイは右手にしたDEでリオンへ。
左手の祓魔銃を、起き上がったルオンに
向けていた。
ルオン「くっ!?バカな!私達が、
悪魔の手先に負けるなんて!
殺すなら、殺せ!」
セイ「……俺には、あんた達を殺す気
なんて無い。ただ、あんた達と
話がしたいだけだ。
あんた達姉妹は、何でドーナシーク、
堕天使に味方している?」
リオン「それを知った所で、貴様はどうする!?
貴様には何の関係も無い事だ!」
彼女の言葉に、セイは一度息をつく。
セイ「……あるさ。……俺はあんたたちのその目、
瞳の意味を知ってる。誰かが憎くて
しょうが無い。そいつの同類か仲間と聞くだけで
虫唾が走り、殺意が抑えられない。
違うか?」
ルオン「そ、それは……」
悪魔を前にした時の自分たちの感情を当てられ、
言葉を詰まらせるルオン。
『なぜ、この男はそれを……。
はっ!?惑わされるな!今は!』
「だ、だが、それがどうした!」
しかし、次の瞬間には怒りを取り戻し、セイを
睨み付けるルオン。リオンも静かに体を
起こそうとしている。
二人を交互に睨み付けるセイ。
と、その時。
『……ダダダダダッ!』
イッセーたちが突入した入り口から足音が
響いてきた。
そして、そこからアーシアを抱えた
イッセーが飛び出してきた。
セイ「ッ!?イッセー!アーシア!」
そしてセイは彼の腕の中でぐったり
しているアーシアに気づくと手元の
祓魔銃を投げ捨てDEをホルスターに
戻すと二人の元に駆け寄った。
「イッセー!アーシア!
お前等、何があった!?」
駆け寄り、長椅子にアーシアを横たえ、
その前に膝をつくイッセーの側に自分も
膝をつくセイ。
今、ルオンとリオンにとっては絶好の
チャンスだった。
しかし、彼女たちにとって聖女となる
はずだったアーシアの姿に二人も呆然
としていた。
イッセー「ドーナ、シークの野郎が……!
あいつ、アーシアから、神器を、
抜いたんだ……!」
セイ「何っ!?」
ル・リ「「ッ!?」」
セイだけではなく、ルオンとリオンも息をのむ。
イッセー「あいつは、言ってたんだよ!
神器を抜かれた奴は、死ぬって!」
セイ「ッ!!」
イッセー「もう、1時間も保たないだろうって!」
俯き、涙を流しながらイッセーはやるせなさを
胸に叫ぶ。
セイ「ッ!アーシア!」
彼もまた、マスクを脱ぎ捨てアーシアの
元へ自分の顔を近づける。
アーシア「セイ、さん、ですか?」
セイ「そうだ!俺だ!しっかりしろアーシア!
俺たちは、お前を!」
助けに来た。彼はそう叫ぼうとした。
しかし、鉛でも流し込まれたかのように
彼の口はそう続ける事を拒否した。
現状、その願いは叶わなかったからだ。
素人目にも、彼女が死にかけている事は
わかりきっていたからだ。
リオン「そん、な」
そして、近くに立っていたリオンが膝から
崩れ落ちる。
「ドーナシーク、様は、シスター・
アーシアを旗印に、悪魔を、滅する
組織を作ると……。まさか、私達は、
騙されて……」
目を見開き、呟くリオン。怒りと絶望から、
憎悪の籠もった目で二人を睨み付けるイッセー。
そして、彼が呪詛の言葉を吐き出そうとした時。
アーシア「ルオンさん。リオンさん。そこに、
居るんですか?」
弱々しく、二人の名を呼ぶアーシア。
「二人も、近くに、来て下さい」
彼女の言葉に、二人はフラフラと近づき、
アーシアのすぐそばに膝をついた。
そして、アーシアの左手がルオンとリオンに、
右手がイッセーとセイに、それぞれ弱々しく
差し出された。
「手を、握ってくれませんか?」
セイは手にしていたグローブを取り、
4人は、静かに彼女の手を握る。
「暖かい。これが、人のぬくもり、
なんですね」
そう言って、笑みを浮かべるアーシア。
だが、対照的に彼女の体は冷たくなっていく。
それが、否が応でも4人に彼女の死を突き付ける。
セイは嗚咽を堪え、体を震わせる。そして
イッセーも、ルオンもリオンも、体を震わせ
涙を流す。
ルオン「私達は、あなたを、守ると、誓った、
はず、なのに……」
リオン「我々は、利用されて………。
申し訳、ありません。シスター、アーシア」
守ろうとした者が、目の前で死んでいく。
その現実に二人は体を震わせ、床を涙で濡らす。
アーシア「良いんです。……私は、幸せでした」
そう言って、彼女は笑みを浮かべ、4人の顔を
順番に見つめる。
「ルオンさん、リオンさん。私は、
あの時の言葉だけを聞けただけで、
嬉しかったです」
ルオン「シスター、アーシア」
アーシア「セイさん。セイさんが作ってくれた
オムライス、とても、美味しかったです」
セイ「……アーシア」
アーシア「そして、イッセーさん。私を、友達だって
言ってくれて、ありがとうございました」
イッセー「アーシア……」
アーシア「私は、幸せ者です。私を友達と呼んでくれる
人に出会えて、美味しいものを食べて、
慕ってくれる人に出会うことが出来て。
私の人生は、十分なくらい、満ちています」
イッセー「ッ!なんだよ、それ……。そんな事言うなよ
アーシア!これから、これからだろっ!?
これまで、散々苦しい思いをしてきたんだろ!?
だったら、これからもっと楽しい事を
するべきだろ!?なのに、そんな……!」
叫ぶイッセー。セイも、ルオンも、リオンも、3人も
涙を流し、唇をかみしめる。
アーシア「……皆さん、私と、出会ってくれて……。
ありがとう、ございました」
その言葉を最後に、アーシアは静かに目を閉じる。
目を見開くイッセー。
彼は、既に冷たくなった彼女の手を握りしめる。
沈黙が、聖堂の中に満ちる。
その時。
ドーナシーク「ふっ。とんだ茶番だな」
今、4人が最も聞きたくない男の声が聞こえた。
羽を広げ、宙に浮かぶドーナシークはその体を
緑色の光で覆っていた。
次の瞬間。
リオン「ドォォォナシィィィクゥゥゥゥゥッ!!!!!」
怒りで我を忘れたのか、リオンが真っ先に祓魔銃を
懐から抜き放ち、撃った。
ルオン「貴様はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
更にルオンも光剣を抜き放ち、奴に斬りかかった。
ドーナシーク「ふっ、はははははっ!愚かな人間どもめ!
今の私に、叶うと思って居るのか!」
そして、ドーナシークも光の槍を剣のようにして
二人と戦い始めた。
剣戟の音が、銃声が、どこか遠い音のようにイッセーの
鼓膜を震わせる。
彼は呆然とアーシアを見つめている。
その時、セイの手が、彼女の腕を動かし、胸の前で
アーシアの指先を組み合わせた。
今の彼女は、さながら、祈りを捧げながら眠っている
ようだった。
セイは、脇に置いていたヘルメットを取り、
それを被る。
セイ「……いつだってそうだ」
イッセー「?」
彼は、呆然と自らの隣に立つセイを見上げる。
セイ「……大切な人が死んでいく度に、俺は、
自分が如何に無力かって事を、嫌でも
思い知らされる」
今、彼の脳裏によぎるのは、彼の本当の
親の最後の顔。
『人』で無くとも、最後は人のために
その命を賭けた『獣人』の仲間。
『人』で無くなっても、誰かを守る為に
戦い、死んでいった『仲間』。
セイは、ギュッとグローブを握りしめる。
「何度後悔して、何度強くなろうと思っても、
同じ事を繰り返しちまう。そのたびに、
死ぬほど後悔する。……だけどよ、
イッセー。……俺たちには、まだ
出来る事があるぞ」
イッセー「え?」
セイ「あの野郎は、今もアーシアの力を
使ってやがる。……許せるのか?お前は。
あれは、奴の力じゃねえ……!
アーシアは、いつだってそれを誰かの
為に使ってきた。私利私欲の為じゃねぇ!
誰かを助けるために……!」
それは、彼が師事する男達と同じだ。
願うのなら、人を支配する力にもなる。
全てを、気にくわない物を消し去る力にもなる。
それでも。『彼ら』はその力で人々の平和と
自由の為に戦っている。
セイは、アーシアの心もまた、彼らのように
高潔な物であると、思って居た。
だがその力は奪われ、今、目の前で私利私欲の
為にその力を使って居る悪党がいる。
「あの力は、アーシアの、アーシアだけの物だ!
……俺は取り返すぞ。アーシアの力を、
奴から奪い取る!それが……!」
次の瞬間、彼は駆け出した。
『バキィィンッ!』
ルオン「ぐあぁっ!」
光剣で剣戟を繰り返していたルオン。
しかし光剣が壊れ、弾き飛ばされてしまう。
リオン「姉さんっ!」
咄嗟にリオンが援護しようとするが……。
ドーナシーク「ふんっ!」
『ドガァァンッ!』
リオン「きゃぁぁっ!」
彼女の至近距離に光の槍が着弾し爆発。
リオンを吹き飛ばしてしまう。
ドーナシーク「さて、終わりだ……!」
そして、ドーナシークは目の前に倒れる
ルオン目がけて槍を振り上げる。
キッと最後までドーナシークを睨み付けようと
するルオン。と、その時。
セイ「おぉぉぉぉぉっ!!」
ドーナシークの左側面からセイが
肉薄する。
ドーナシーク「雑魚がっ!」
しかしドーナシークは左手にも槍を作り出すと、
それをセイ目がけて振り抜いた。
だが……。
『スッ』
セイはそれを屈むことで回避した。更に
接近するセイ。そして……。
セイ「これが……!」
彼は腰元から、特殊なナックルダスター
を取り出し、両手に装備する。
「俺に……!」
『ドゴォォォォッ』
一閃。左手の電磁ナックルがドーナシークの
脇腹に突き刺さる。
『バリバリバリッ!!!』
ドーナシーク「ぐぅぅぅぅぅぅぅっ!?」
流れ出る電流がドーナシークの体を、一瞬
だけしびれさせる。それはほんの一瞬だ。
しかし、十分だった。セイにとっては、
その一瞬で……。
セイ「出来る事だぁぁぁぁぁぁぁっ!」
彼は右手に装備した爆発式のナックルを
アッパーのように突き上げる。だが
狙うのは頭では無い。
『ドゴォォォォンッ』
爆発が起き、煙が二人の体を覆う。
と、その時煙の中から何かが出てきた。
それは、ドーナシークの左腕だった。
ドーナシーク「ぐ、ぐぉぉぉぉぉぉっ!?」
右手で傷口を治すドーナシーク。だが……。
「なぜだっ!?なぜ治らない!?」
傷口は塞がっても、失った腕が生えてくる事は
無かった。
セイ「どうした堕天使っ!この程度か!
アーシアの痛みは、こんなんじゃねぞ!」
床に膝をつくドーナシークを見下ろすセイ。
「立てよっ!まだ終わっちゃいねぇぞ!」
ドーナシーク「貴様ァァァァァッ!」
立ち上がり、残った右手に光の力を剣の
ようにして斬りかかるドーナシーク。
「殺すっ!殺してやるっ!」
セイ「それは……!」
『ガキィィィンッ』
「こっちの台詞だぁぁぁぁぁぁっ!」
セイも電磁ナイフを抜き、ドーナシークと
剣戟戦を開始した。
イッセー「セイ……」
彼は呆然とセイの背中を見つめていた。
そして、イッセーは徐に視線を下へ、
アーシアへと向ける。
もはや彼女は目を覚まさない。
わかりきった事だ。
イッセー「ごめんな、アーシア。俺が、弱い、
ばっかりに」
涙を流すイッセー。だが……。
セイ『俺たちには、まだ出来る事があるぞ』
彼の脳裏に、セイの言葉がリピートされる。
イッセーは、ハッとなった表情を浮かべ、
アーシアの顔を、その安らかに眠っている
表情を見つめる。
イッセー「俺に、出来る、事は……」
そうつぶやき、イッセーは発動したままの
左手の神器を見つめる。
「俺は……」
『……もし、神器に想いに答える力が
あるのなら……。聞いてくれよ。
俺に力をくれ……!この体が
どうなったって良い!今は
力が欲しい!あいつをぶっ飛ばして、
アーシアの仇を取れるなら!』
「俺に、俺に力をくれぇぇぇぇぇっ!」
ギュッと、彼は左手を握りしめる。
次の瞬間。
『Dragon Booster!』
機械音声が響き渡り、手の甲の宝玉が光を放つ。
これには、その場に居たほぼ全員が一瞬、
集中が切れる。
だが、それが切れない者が居た。
セイ「うぉぉぉぉぉぉぉっ!」
今もなお、拳を振り上げるセイだ。
『ドゴォッ!!』
ドーナシーク「ごはっ!?」
気を緩めたドーナシークの腹部に、セイの
右アッパーが突き刺さる。
セイは更にドーナシークの頭を掴み、そこに
膝蹴りをたたき込む。
たたらを踏んだドーナシーク。しかしセイも
また怒りを覚えていた。ゆえに、ラッシュは
止まらない。
殴り、蹴り、回し蹴りで弾き飛ばす。
『Boost!』
その時、電子音声を響かせながらイッセーが
セイの隣に並ぶ。
イッセー「セイ、俺にも、やらせてくれ」
セイ「……」
イッセー「俺は、アーシアを、守れなかった」
ギュッと握りしめたイッセーの手が震える。
セイ「それは、俺もだ。……彼女を守ると
約束した。……俺は、その約束を
守れなかったクソ野郎だ。
だが……」
『Boost!』
再び電子音声が響く。
イッセー「あいつに、アーシアの力を使わせる事
だけは、絶対にさせない!俺に、
何が出来るか分かんねぇけど、
あいつだけは……!」
セイ「そうだな。俺もだ。俺も、あいつだけは……!」
イ・セ「「絶対に許さねえ!!!」」
『Explosion!』
その音声と共に、手を覆うだけだった手甲が
変化し、イッセーの左手と一体化する。
しかし、二人にそんな変化は些細なことだった。
イ・セ「「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」
怒りの叫びと共に、ドーナシークめがけて
駆け出す二人。
ドーナシーク「くっ!?たかが下級悪魔と、人間
如きにぃぃっ!」
奴は叫び、自らの力で具現化できる最大規模の
光の槍を作り出そうと右手を天に掲げる。
だが……。
『ブシュッ!?』
「ぐぉぉぉぉっ!?」
何かがドーナシークの肩を撃ち抜いた。
ドーナシークはその攻撃が来た方を睨み付ける。
そこには、祓魔銃を構えるリオンの姿があった。
「き、さまぁぁぁぁぁっ!」
リオン「シスター・アーシアの仇だ……!」
そう叫んでドーナシークを睨み付けるリオン。
ドーナシークも彼女をにらみ返しているが、
その怒りが、一瞬の油断を生んだ。
セイ「どこを……!」
ドーナシーク「ッ!?」
セイの声に意識を戻され、前を向くドーナシーク。
しかし、すでに眼前にセイの姿があった。
「なっ!?」
セイ「見てやがるっ!」
『ガッ!』
セイの左アッパーが顎を突き上げる。
それによってドーナシークの意識が一瞬揺らぐ。
イッセー「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
そこへ間髪入れずにイッセーの右拳が鳩尾に
突き刺さる。
ドーナシーク「ぐぉぉぉぉ……!?」
それによって、ドーナシークの体がくの字に曲がる。
セイ「オラァァァァァァッ!」
再び追撃。セイの左足がドーナシークの顎を
蹴り上げる。奴の体が上に伸びきる。
「イッセーッ!!!!」
イッセー「やるぞ!セイッ!」
互いに短い意思疎通をして、頷く二人。
二人のやることは決まっている。
今は、その男を。一人の少女の力を
奪った大罪人を、殴る。それだけだ。
セイは、右手に爆発式のナックルを備え、
それを握る手に力を込める。
イッセーも、左手に全ての力を込める。
イ・セ「「喰らいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」」
自らの想い、後悔、怒り。それらを乗せた拳は、
ダブルパンチはドーナシークの体に突き刺さった。
爆発、爆音が響き渡り、ドーナシークは
聖堂の壁を突き破り、教会の外へと放り出された。
しばし、二人は壁の外に横たわるドーナシークを
睨み付けていた。
一方で、アーシアの亡骸を前にして床に膝をつく
ルオンとリオン。
そして、再び聖堂に静寂が訪れた。
その時。
祐斗「二人とも、お疲れ様」
地下へ続く通路から祐斗と小猫が現れた。
セイ「お前等、無事だったのか」
祐斗「何とかね。そっちは……」
彼は言いかけて、安らかな表情で眠る
アーシアと彼女の前で涙するルオン達を
見て状況を察する。
「そうか。……所で、あの二人は?」
セイ「あの二人には手を出すな。ここでの、
アーシアの理解者だったようだ。
……二人は、敵であっても悪党じゃない。
そこは俺が証明する。だから……」
祐斗「分かってるよ。……僕だって、あんな風に
泣いている女の子は斬れないよ」
最初は明確な敵意を抱いていた祐斗も、
アーシアを前に流す二人の涙に想う所が
あったのか、息をついて頷いた。
その時。
レイナーレ「……戦いは、終わっているようね」
ドーナシークを吹き飛ばして出来た穴から、
堕天使の証である黒い翼を展開した
レイナーレ達が現れ、イッセー達より少し
離れた所に着地した。
それに気づいて、祐斗と小猫、セイが構えを取る。
イッセーも3人を睨み付けるが、レイナーレ達は
戦闘態勢を取らない。
祐斗たちがそのことを訝しんでいると……。
リアス「みんな、落ち着きなさい」
レイナーレ達に続いて、穴からリアスと、
ドーナシークの首根っこを掴んで運んでいる
朱乃が現れた。
そのまま、セイ達とレイナーレ達の間に
着地するリアスと朱乃。
その時、床に投げ捨てられるドーナシーク。
イッセー「ぶ、部長!?どうしてここに!?
いや、それ以前に何で堕天使なんかと!?」
突然の事に驚き、理解が追いつかないイッセー。
リアス「そうね。驚くのも無理は無いわ。けれど
彼女たちは敵ではなく、堕天使アザゼルから
の使者よ」
そう話すリアスだが、イッセーは悪魔になりたて
であるため、理解が追いつかなかった。
イッセー「セイ、アザゼルって?」
セイ「アザゼルは堕天使陣営のリーダーだよ。
言わば、一番偉い奴だ」
イッセー「え!?な、なんでそんな人から
使者が!?」
イッセーが驚いていると、3人の内の一人
である、レイナーレが一歩前に出た。
レイナーレ「驚くのも無理は無いわね。私達は
元々、そこにいるドーナシークの
同行を探っていたの」
イッセー「こ、こいつの?」
レイナーレ「えぇ。……あなたのそれ、もしかして……」
会話の中で、レイナーレはイッセーの持つ左手の
神器に注目した。
イッセー「え?こ、これが何か?」
疑問符を浮かべるイッセーの隣で、セイは
改めて彼の神器を注目し、そしてまさかと
思った。
セイ「形が、変わってる?」
イッセー「え?あ、あれ!?ホントだ!」
言われ、初めて気づくイッセー。
レイナーレ「やっぱり。……あなたの持つそれ。
それは恐らく『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』ね」
イッセー「ぶ、ブーステッド・ギア?なんすかそれ?」
訳の分からない単語に首をかしげるイッセー。
リアス「イッセー、それは『神滅具(ロンギヌス)』よ」
イッセー「ろ、ロン、ギヌス?」
リアス「そう。……神器にもそれぞれランクのような
物があるの。その神器の中でも神を滅ぼす程の
力があるとされる特殊な神器よ。確認されている
だけで、13個しかないわ」
セイ「んで、今のイッセーがその内の一個の
所有者って訳だ」
イッセー「成程。……って!?なんでそんなヤバいのが
俺の中にあるんだよ!?」
セイ「いや俺に言われても……」
レイナーレ「んんっ。元々、堕天使の中には神器を
危険視する者も居るわ」
咳払いをしてから、話を戻すレイナーレ。
「恐らく、その誰かがこの男を使って、
君を襲わせた。……だけどこの男には
上から命令を受ける以外に、ここで
やろうとしている事があった」
セイ「……それが、アーシアからトワイライト・
ヒーリングを奪う計画だった、と」
彼の言葉に、ルオンとリオンの肩が跳ねる。
レイナーレ「恐らくね。けれどここは悪魔の土地。
そんな所で堕天使が好き勝手をしたと
あっては、再び戦争を起こす火種に
なりかねない。アザゼル様には再び
戦争を起こす気も無い様子。
そこでアザゼル様は私達に火種と
なる可能性のあるドーナシークの
監視とその動向の報告、可能で
あれば捕縛を、と言う命令だったん
だけど……」
そう言いつつ、レイナーレはアーシアの方へ
視線を向ける。
「ここまで事態が悪化してしまった
以上、この事態の解決は全てこの地の
領主であるリアス・グレモリーに
委託するわ」
リアス「良いの?」
レイナーレ「もしもの時は、そうせよとアザゼル様
からの命令だからね。こちらでも
可能な限りの要求は飲むわ」
リアス「そう……」
頷くと、顎に手を当て、しばし考えるリアス。
やがて……。
「なら、この堕天使ドーナシークの処分を
我々に一任する事。加えて、今回の一件で
堕天使側に貸し一つ、と言う事にしておいて
もらえるかしら?」
レイナーレ「……わかった。こちらに異存は無いわ」
リアス「そう。なら……」
頷くと、リアスは視線を未だに気絶している
ドーナシークに向け、滅びの力を撃ち放ち、
有無を言わさずその存在を消し去った。
そして、空中に淡い緑の光を放つ指輪、
アーシアのトワイライト・ヒーリングが
浮かんで居る。
それを優しく手に取るイッセー。
そして、セイは彼の肩に手を置いた。
イッセー「ごめん、アーシア。ごめん、ごめんな……」
嗚咽を堪えながら謝罪を続けるイッセー。
そこへ。
リアス「イッセー。諦めるのはまだ早いわ」
イッセー「え?」
彼女の言葉に首をかしげるイッセー。すると
リアスは懐から赤いチェスの僧侶の駒、
イーヴィル・ピースの僧侶の駒を取り出した。
リアス「イッセーにはまだ説明していなかった
かしら?このイーヴィル・ピースの
効果の一つに死者を蘇生する力があるの」
イッセー「ッ!?それじゃあ!」
リアス「えぇ、これを使えば彼女を生き返らせる
事が出来るわ。悪魔としてね」
その言葉に、ルオンとリオンが再び肩をふるわせた。
そしてリアスがアーシアに歩み寄ると、二人が
アーシアを庇うように手を広げた。
イッセー「なっ!?お前等何を――」
ルオン「一つだけ、お前達に、兵藤一誠と
滝誠一郎に聞く!」
驚くイッセーを制して、叫ぶルオン。
「お前達ならば、シスター・アーシアを
幸せに出来るのか!?」
イッセー「ッ!」
その言葉に、イッセーは息をのむ。しかし。
「分から、ない。……俺にアーシアを
幸せにしてやれるかなんて、
分からない。……でも、それでも
俺は戦う!アーシアに手を出す奴、
苦しめる奴からアーシアを守る!
確約なんて出来ねぇけど、アーシアは
俺が守る!」
セイ「……。俺は、ただの人間だ。出来る事は
少ない。だが、それでもやれるだけの事は
やり抜く。俺が言えるのはこれだけだ」
ルオン「……」
『スッ』
その言葉を聞くと、二人は静かにアーシアの前から
退いた。
アーシアの前に立つリアス。
リアス「我、リアス・グレモリーの名において命ず」
彼女の体から魔力が発せられ、口上を述べ終えると
駒が紅く発光しながらアーシアの体の中へと沈んでいく。
ヒーリングもまた、彼女の元へと、主の元へと
戻っていく。
そして、リアスが息をつき魔力を霧散させると
彼女の側から離れた。入れ替わるように彼女の
側に立つイッセー。
アーシア「ん、ん。……あれ?」
しばらくして、彼女の声が聞こえ、その瞼が
開いた。
体を起こすアーシア。どうやら彼女は
現在の状況が分かっていないようだ。
そんな彼女を抱きしめるイッセー。
一方で、ルオンとリオンはアーシアが
復活するのを見届けると、静かに
その場を後にしようとした。
セイ「良いのかよ。アーシアに声掛けて
やらなくて」
それを、振り返る事無く制止するセイ。
一瞬、場が沈黙する。
ルオン「……私達は悪魔の敵。かつては
慕った存在だとしても、悪魔に
なった以上は、敵だ」
ギュッと拳を握りしめるルオン。しかし……。
アーシア「ルオンさん、リオンさん」
彼女の声に、二人は体を震わせる。
「私は、例え悪魔になっても二人を
敵だなんて思えません。二人が
あの時言ってくれた言葉、
とても、嬉しかったです。
だから……『ありがとうございました』」
ル・リ「「ッ」」
その言葉に、より一層二人は体を震わせた。
そして、戦いは終わりを迎えた。
のだが……。ずっと残っていたレイナーレ達。
レイナーレ「えっと、突然で悪いんだけど……。
あなたは、滝君、だったかしら?」
セイ「ん?そうだけど、何か?」
レイナーレ「いや、その。実は知人と雰囲気が
似ていたから……」
そう言うと、レイナーレは指を組み合わせ、
小指を立てた。
ミッテルトとカラワーナもそれに倣う。
「これの意味、分かるかしら?」
それを見た次の瞬間。
セイ「ぷっ!ぶふっ!アハハハハハハハッ!」
唐突にセイが笑い出した。
イッセー「ど、どうしたセイ!?なぜにツボった!?」
セイ「いや、わ、悪い悪い。は~はは。そっか~。
いや~流石はアマゾンだ。まさか堕天使の
『トモダチ』が居るとは……。
ホント、アマゾンはすげ~なぁ」
イッセー「いや、その、セイ?どういうこと?
俺等に分かるように説明してくれ」
セイ「ん?そうだな~。まぁ、一言で言うのなら、
俺のトモダチのトモダチ、って所だ。
少なくとも俺は、彼女たちは信頼に足る
人物だと思うな。なんせ、あの人の
『トモダチ』だからな」
そう言って笑みを浮かべるセイ。同じように
笑みを浮かべるレイナーレ達3人。
一方で、イッセー達は大量のハテナマークを
浮かべているのだった。
そうして、一夜に及ぶ激闘は終わりを迎えた。
イッセー達は新たな仲間を迎えた。
アーシア・アルジェントという、新しい仲間を。
第6話 END
色々書いてたら2万字届いてしまった。
長いですが楽しんで頂ければ幸いです。
感想や評価、お待ちしています。