ハイスクールD×S~SPIRITSを受け継ぐ者~   作:ユウキ003

8 / 8
遅くなってすみません&今回は長いです。

一応ライザーが出てきます。
所々がオリジナルです。


第8話 「新たな敵、フェニックス」

~~~前回のあらすじ~~~

教会での戦いを終えたイッセーとセイ達。

アーシアは一度その命を落とすもリアス

の持っていたイーヴィル・ピースの駒の

力で転生悪魔として息を吹き返す。一方、

ドーナシークに利用されていたルオン、

リオンの二人はセイの提案で、彼の育て

の親とも呼べる男性、立花藤兵衛の元に身

を寄せる事に。そして、アーシアは駒王

学園の生徒として転入する事になるのだった。

 

 

アーシアを助け出した教会での戦いから既に

数日。

 

セイ『アーシアも仲間になってはや数日。

   部長の話では、もう数日もすりゃ

   アーシアの転入手続が終わるって

   言ってたし。そう言えば……。

   アーシアの下宿先とかどうなるんだ?

   まぁ部長の事だから、ちゃんと

   考えてると思うだろうが……』

 

と、考えながらオカ研の部室へとやってきた

セイ。

  「失礼しま~~」

そして、緩い挨拶と共に入ったそこでは……。

 

シャワーから出てきたのか、バスタオルを

体に巻いたアーシア。

左手でイッセーを指さす小猫。

 

そして、アーシアの物と思われるブラを

手にしているイッセー。

 

その時、セイは……。

セイ「すまねぇイッセー。俺は、お前が道を

   踏み外すのを、止められなかった」

そう、懺悔するように四つん這いになった。

イッセー「お前は何を勘違いしてんだよセイ!?」

セイ「まさか、まさか、お前が下着泥棒に

   なるなんて。そこまで墜ちていた

なんて。俺なら止められたはずなのに……」

イッセー「誰が下着ドロだよっ!?」

小猫「……事実下着を持っていやらしい顔

   してました」

イッセー「小猫ちゃぁぁんっ!?」

セイ「心配するなイッセー。毎日面会に

   行ってやるからな」

イッセー「だから俺は下着ドロじゃねぇ!」

 

と、こんなやり取りがあった。

 

 

その後。

    「早朝特訓?」

悪魔のチラシ配りに行く前、イッセーに

リアスがそう切り出した。

リアス「堕天使との戦いで分かったの。貴方

    はもっと基礎体力を向上させる必要

    があるわ」

イッセー「は、はぁ」

リアス「朝5時前に迎えに行くから。

    それと……」

セイ「コーチは部長と俺だからな?」

イッセー「え?セイも?」

セイが後ろから声を掛けると、振り返り

首をかしげるイッセー。

 

リアス「セイは知っての通り人間だけど、

    それでも悪魔とやり合えるくらい

    には体を鍛えているの。適任

    だと私が判断したのよ」

セイ「つ~わけだ。よろしくなイッセー」

イッセー「お、おぉ。っと、それじゃあ俺、

     チラシ配りに行ってきます」

リアス「いってらっしゃい」

 

と言う事で、イッセーはチラシ配りに行く

ために部屋を出て行った。今部室に

残っているのは、リアス、セイ、アーシア、

小猫、祐斗の5人だけだ。

 

   「アーシア」

アーシア「あっ、はい」

リアス「あのね、下宿の件なんだけど……」

アーシア「え?」

話題を切り出したリアスは、どこか楽しそう

に笑みを浮かべていて、話題を振られた

アーシアはハテナマークを浮かべていた。

 

 

そして、ある日の朝。セイは自転車のリアスに

ランニングで並走しながら、早朝、殆ど

人通りの無い道をジャージ姿で走っていた。

その時。

リアス「……何て言うか、セイも半分人外よね」

セイ「……いきなりですね部長。それ、

   すんごい失礼な発言だと思うん

   ですけど?」

リアス「そう?でもあなた、私の家まで

    迎えに来て、そこからここまで

    殆ど汗をかかず、息も乱さずに

    自転車と並走してるじゃない。

    十分、体力は人外の域だと思うの

    だけど?」

セイ「俺が何と日々戦ってるか分かって

   言ってます?それこそ人外ですよ。

   だったら、それこそ人外になる

   くらい鍛錬しなきゃ生き残れませんて」

リアス「じゃあやっぱりセイは人外じゃない」

セイ「えぇ?……そうなるのか?」

と、そんな話をしながら二人は走っていた。

 

その後、イッセーの家の前にたどり着いた二人。

そしてジャージに着替えて出てきたイッセー

は、近くの公園まで走る事になる。

そのイッセーと並走するセイと後から自転車

で追うリアス。

 

セイ「ほれ、頑張れ頑張れ。体のポテンシャル

   は普通の俺より悪魔のお前の方が

   上なんだぞ?」

イッセー「ゼェ、ハァ!嘘、付け!セイが、

普通な、訳、ねぇ、だろ……!」

セイ「えぇ。嘘だろ。俺こいつにも人外認定

   されてるのかよ」

息を切らしながら走るイッセーと、汗一つ

かかずに走るセイ。

 

その後、公園までたどり着いたイッセー、

リアス、セイの3人。ちなみにイッセーは

地面の上に大の字になって寝っ転がっている。

セイ「さて、と。肝心のイッセーがこの調子だし、

   呼吸を整える小休止の意味でも、俺や

   部長からイッセーの将来とか今後について

   少しアドバイスをしておく」

イッセー「あ、アドバイス?」

セイ「あぁ。悪魔の世界は実力社会だ。

   まぁ聞く分には貴族共が偉そうに

   ふんぞり返ってる部分もあるらしいが。

   とにかく。イッセーの大望である

   ハーレム王になろうとするなら、まず

   やるべきは力と実績を付けてのし上がる

   事だ。そしてイッセーの場合、

   のし上がるとしたら腕力。つまり

   戦闘力でだ。加えて、イッセーの

   神器は使用者の能力を十秒ごとに

   倍加させていく。……例えば、今の

   イッセーのレベルを1としよう。

   この状態で倍加しても、2、4、8。

   と倍加していくが、お前のレベルが

   5まで上がったとする。この場合、

   倍加していくと10、20、40と

   上がっていく。つまり、お前は

   鍛えれば鍛える程、倍加によって

   更に強くなる、って言う事だ」

イッセー「お、おう」

セイ「けど、だからって格闘技のイロハも

   知らないお前にその格闘技を教えて

   も無意味だ。お前が強くなるために

   今必要なのは、その戦闘技術を身に

つけるための体力だ。と、言うわけで、

イッセーにはしばらく、体力作りの

トレーニングをしてもらう事になる。

まずは柔軟からだ」

 

そう言うと、セイとイッセーは並んで柔軟を

始めた。

そしてイッセーの方は後ろからリアスが

体重を掛けていく。

イッセー「い、イデデデッ!」

セイ「ったく、お前は体カテぇなぁ。

   こりゃ、体のしなやかさも特訓の

   メニューに加えるべきだなぁ」

 

その後、二人は腕立て伏せを始めた。

イッセーの上にリアスが座り、セイも

背中におよそ60キロの重りを入れた

リュックを背負っている。

 

イッセー「き、9。……10」

セイ「33、34、35、36」

プルプルと腕を振るわせるイッセーと、

対照的にペースを落とさないセイ。

 

セイはそのまま腕立て伏せをしていたが、

肝心のイッセーはリアスのお尻に感触に、

リアス曰く『邪念が入ってる』と言われ、

尻を叩かれた。

それを横で、『やれやれ』と言わんばかり

の表情で見ているセイ。

その時。

  「お?おいイッセー。どうやらお客さん

   だぜ?」

イッセー「お客さん?」

セイの言葉に視線を上げるイッセー。

 

アーシア「イッセーさ~ん!セイさ~ん!

     部長さ~ん!」

見ると、いつものシスター服を着たアーシア

が小さいバスケットを手に、小走りに

やってきた。

イッセー「アーシア!?」

アーシア「すみません、遅れてしまって、

     はぅっ!?」

と、その時アーシアが何かに躓いて倒れそう

になるが……。

 

セイ「っと危ねぇ!」

咄嗟に立ち上がり、セイがアーシアを受け止めた。

  「おいおいアーシア。あんまり急ぐと、

   また転ぶぞ?」

アーシア「はうぅ。すみませんセイさん」

 

 

その後、イッセーとセイはアーシアから

お茶を貰っていた。

イッセー「そう言えば、アーシアはどうして

     ここに?」

アーシア「部長さんに来るようにと」

イッセー「え?」

と、首をかしげながら、イッセーはリアスの

方に視線を向ける。

    「部長、どうしてアーシアを?」

と、声を掛けるが、何故かリアスは反応

しない。

 

セイ「リアス部長」

リアス「え?あ、あぁごめんなさい。何

    かしら?」

と、セイが声を掛けると、ようやくハッとなる

リアス。

セイ「アーシアがここにいる理由ですよ。

   どうしてアーシアがここにいるのか、

   だそうですよ」

リアス「あぁ、その事ね。それじゃあ、4人

    で行きましょうか」

イッセー「え?行くってどこに?」

リアス「ふふっ、イッセーのお家よ」

 

 

その後、兵藤宅にやってきた4人。そして……。

イッセー「こ、これは一体……」

イッセーは、玄関前に置かれた無数のダンボール

を見て呟いた。

セイ「何って、アーシアの私物だよ」

イッセー「そ、そうなのか?アーシア」

アーシア「は、はい。すみません、意外に

     荷物が多くなってしまって」

イッセー「へ、へぇ~。………じゃなくて!

     何でアーシアの私物が俺の家の

     前にあるんですか!?」

セイ「何でって、アーシアがここに引っ越す

   からに決まってるだろ?」

イッセー「引っ越すぅ!?ど、どういうこと

     ですか部長!」

リアス「下宿先の希望を聞いたら貴方の家か、

    セイの家が良いんですって」

セイ「んで、俺はその話をしてた時にその場

   に居たから断ったんだよ」

イッセー「な、何でだよ!?」

セイ「いや、何でって。俺が一人暮らしなのは

   知ってるだろ?俺はおやっさんとか

   アメリカで仕事してる親父からの仕送り

   で生活してるんだぜ?部長達と出会う

   までは、バイトしてようやく自分の

   為に使える金が入ってきたくらいの、

   貧乏生活なんだよ俺ん所は。

   そう言う意味じゃ、お前ん家の方が

   アーシアに良いかなって思った訳よ」

イッセー「そ、そうなの、か?……いやいや

     でも急に来られたらやっぱ不味い

     だろ!?俺の親の説得とか!」

セイ「まぁ、そこは部長が上手くやるだろ」

イッセー「んな無責任なぁ!」

 

と、騒いだ後、4人は兵藤宅に足を踏み入れた。

案の定、イッセーの両親は驚き目を丸くしていた。

五郎「あ、ああ、アーシアさん、だったね」

アーシア「はい、お父様」

五郎「ほ、ホームステイをするにしても

   ウチより他の家の方が良いんじゃ

   ないかねぇ?見たところ、滝君とも

   知り合いのようだし……」

 

ちなみに、セイは何度か兵藤家に足を

運んだ事があるので、イッセーの両親

とか顔見知りだった。

 

アーシア「イッセーさんとセイさんは私の恩人なんです」

五郎「恩人?」

アーシア「はい。海外から1人でやって

     きて一番お世話になった方たち

     なんです。そんなイッセーさん

     のお宅なら私も安心して

     暮らせると……」

 

そういって、あれよあれよと話は進んでいく。

肝心の、イッセーの両親である五郎と

三希は、五郎曰く、性欲の権化である

イッセーの事もあって戸惑い気味だった。

 

セイ「すみませんおじさん。俺からも

   お願いします。今のところ

   アーシアの親しいのは、俺と

   イッセーくらいな物で。

   ただ、俺の家は一人暮らしの

   アパートですし、その、

   恥ずかしい話ですがあんまり

   お金に余裕も無いような物

   なので……」

五郎「そうか。いや、しかしぃ」

と、首を捻る五郎だったが、リアスの

『花嫁修業発言』に触発されて、

五郎と三希はアーシアを受け入れるの

だった。

 

だが、その時セイは、イッセーの

発言からどこか憂いの表情を浮かべる

リアスの横顔を、見逃す事は無かった

のだった。

 

 

それから数日後、アーシアは留学生

と言う形でイッセーとセイのクラスに

編入してきた。

 

金髪に緑の瞳を持つアーシアの話題性は

もちろん高く、男子達は興奮気味だ。

最も、アーシアがイッセーの家に

ホームステイしてると言った時は

男子達が殺気立って、イッセーは松田

と元浜に問い詰められていたが。

 

一方の女子は全生徒周知の事実である

スケベの化身のイッセーと同居している

事をとても心配していた。

 

ちなみに……。

村山「ねぇねぇアルジェントさん。他に

   ホームステイ先の候補とか無いの?

   あんな危ない奴と一緒なんて、

   アルジェントさんが危険だわ」

イッセー「誰が危ない奴だよ!?」

村山の言い分にツッコむイッセーだが、

当の彼女は汚物を見るような目で

イッセーを見ている。

 

アーシア「その、他の候補が無い訳では

     無いんです。実はここに入学する

     前にほんの少しだけセイさん

     のお家にお邪魔したことが

     ありまして」

女子「「「「えぇっ!?」」」」

男子「「「「何ぃっ!?!?」」」」

 

彼女の言葉に、女子は顔を赤くしながら

俺に視線を送り。男子は殺気を滲ませ

ながら俺を睨んでいる。

 

セイ「ハァ。一応弁明させてもらうと

   だな。俺は道に迷ってた彼女を

   助けて家に泊めただけだよ。

   あの時はもう夜だったし、ホテル

   とかも満杯だったから仕方無く

   だよ。あと、やましい事は

   してないからな?」

そう言って説明するセイだが、男子

からの殺意の視線は絶えない。

 

一方で女子の何人かが、『良いなぁ』

と言っていたのをセイは、全力で

聞かなかった事にしたのだった。

 

その日の夜。イッセーとアーシアは

悪魔のチラシ配り、と言う事で2人

同じ自転車に乗って町を回っていた。

 

その頃、部室の外ではセイがおやっさん、

立花藤兵衛に電話をしていた。

藤兵衛『そうか。彼女は無事に転入出来たか』

セイ「えぇまぁ。まだ初日ですけど特

   に問題も無く。あ、そうだおやっさん。

   あの2人は元気にやってますか?」

藤兵衛『まぁな。まだまだここの生活には

    慣れてないみたいだが、頑張って

    慣れようとしてるよ。最近じゃ

    自分達から飯作るの手伝って

    くれてるよ。まぁ、たまに茂の

    奴とケンカしてるがな』

セイ「そうですか。元気そうにやってる

   なら良かった」

藤兵衛『まぁ元気過ぎるくらいだがな。

    あの子達の事は任せておけ。

    お前も、たまには帰ってこいよ?』

セイ「はい。分かりました。はい、それ

   じゃ失礼します」

そう言って電話を切るセイ。

 

その時。

イッセー「おっ、セイ」

セイ「ん?」

スマホをポケットにしまっていると、

外からイッセーとアーシアが

戻ってきた。

 

アーシア「ただいま戻りました」

セイ「おぉ2人とも。お疲れさん」

イッセー「任務完了だぜ。ところでセイ

     はどこかに電話してたのか?」

セイ「あぁ、神奈川のおやっさんの所

   にな」

アーシア「セイさん。その、おやっさん、

     と言う方って、確か……」

セイ「あぁ。元々アーシアを預けよう

   と考えてた人だ。俺や俺の

   尊敬する人たちからは

   おやっさんって言われて慕われて

   るんだ。今は神奈川でバイク修理

   の店をやってるんだよ。あぁ、

   今思い返すとおやっさんの

   コーヒー、また飲みてぇなぁ」

アーシア「コーヒー、ですか?」

セイ「あぁ。おやっさんの淹れる

   コーヒーは絶品だぜ?今度

   機会があったら連れてって

   やるよ。旨いぞ~」

と、そんな話をしながら部室へと入った

3人。

 

イッセーが報告の終了をするが、リアス

は少しぼ~っと何かを考えている様子

だった。

 

その後、アーシアの悪魔としての

デビューが決まった。知っての通り

人間であり外部協力者であるセイ以外

はそうやって人間と契約して対価を

得ている。

 

イッセーやセイには、アーシアはまだ

悪魔になり立てで早いのでは?と

少し心配気味だった。

一応、朱乃の調べによればアーシアは

彼女に次ぐ魔力量を持っており、才能は

十分にある、との事だった。

 

とはいえ、イッセーとしてはまだ心配

だった事もあり、彼が仕事を引き受けた。

 

イッセー「それじゃあ俺、仕事に行ってくる

     から。セイはアーシアの事

     頼むな」

セイ「おぅ、きっちりお前の家に送り届けて

   やるよ」

イッセーが仕事の方に向かうため、セイ

がアーシアを兵藤宅に送る事になった。

 

その後、夜の道を並んで歩くセイと

アーシア。

 

アーシア「あのぉ、セイさん。一つ聞いても

     良いですか?」

セイ「ん?どした?」

アーシア「実は、シスタールオンさん達が今

どうしているのか気になった

もので……。先ほどセイさんが

電話なさっていた方がお二人

の事を?」

セイ「あぁ、立花のおやっさんが面倒

   見てくれてるよ」

アーシア「そうですか。あ、そう言えば、

     そのおやっさん、と言う方が

     セイさんのお父様、みたいな

     方なんですよね?」

セイ「ん?まぁな。親父は親父で、海外で

   仕事してるからな。実質育ての親

   だな」

アーシア「そうなんですか。……今度、

     お会いしてみたいです」

セイ「そうか。まぁ、そのうち

   会えるさ。あそこにはあの

   双子シスターもいるしな」

アーシア「はい」

 

と、そんな話をしながら俺はアーシアを

兵藤家に送り届け、帰路についた。

 

それから数日が過ぎた。が……。

ある日の朝。

セイ『部長、最近上の空なことが多い

   ような。何かあったのか?

最近よく、イッセーと一緒に居る

のを見かけるが。話を聞くと、二人

して防具のカップルを成立させ

たとか。何だそれよそれ、って

思って写真見せて貰ったら、もっと

何だこれ!?って思ったが。

あぁ後、この前部室で抱き合ってた

ような。……まぁ、あの二人が仲

良いのは別に良い事だけど』

 

などを考えながら通学路を歩いていたセイ。

その時。

イッセー「っとと!あぁセイ!ちょうど良い

     所に!」

セイ「ん?」

後ろからイッセーとアーシアの2人が

追いついてきた。セイは普通に挨拶しようと

したのだが、何やらイッセーの目の隈と

どこか鬼気迫った表情に、どこか嫌な予感

を覚えた。

 

その後、揃って登校した3人だったが、

先にアーシアだけを教室に行かせ、2人は

旧校舎の森の中に来ていた。

そこでイッセーから聞かされた内容と

言うのが……。

 

セイ「はぁっ!?部長に夜這いされたぁ!?」

イッセー「しぃぃぃっ!声がデケぇよ!」

セイ「っと、悪い。……けど本当なのかよ?

   あの部長が?」

イッセー「あ、あぁ。昨日の夜俺の部屋に、

     いきなり魔法陣で現れてさ。

     俺も訳分かんねぇのに、いきなり

     服に脱ぎ出したりして……」

セイ「そ、そうか」

イッセーの言葉に若干顔を赤くするセイ。

 

彼にしても、リアスは部長であり協力者

だが、女として見れば理想的だ。もちろん

恋愛感情などではないが、やはりセイも

男として反応してしまう。

 

  「ち、ちなみにお前、『やった』のか?

   部長と」

顔を赤くしながら問いかけるセイ。

しかし……。

 

イッセー「それがさぁ、変なんだよ」

セイ「え?変って?」

イッセー「いや、その、あと少しって所で

     いきなり銀髪のメイドさんが

     現れてさ。感じからして部長の

     知り合いみたいだったけど」

セイ「すまん、聞いてても全然話が

   見えてこないんだが?」

イッセー「それは俺もだっつ~の。

     色々訳わかんなくて一睡も

     出来なかったんだぞこっちは」

セイ「成程。それが目の下の隈の理由か。

   けど、何だって俺にその話を?」

イッセー「いや、俺じゃ何で部長があんな事

     したのか分かんなくてさ。セイなら

     俺より部長と付き合い長いから、

     何か知らねぇかなぁって思って」

セイ「って言われてもなぁ。……なぁイッセー。

   そのメイドさんとか部長、何か

   気になる事言ってなかったか?」

イッセー「気になる事?う~ん。……あっ、

     そういや部長が既成事実が

     どうとか言ってたな。あと、

     確かグレイフィアとか言ってた

     メイドさんも破談がどうだとか」

セイ「既成事実?破談」

 

その単語を聞き、しばし悩んだセイは……。

  「まさか」

彼なりの答えに行きついた。

イッセー「何か分かったのか?セイ」

セイ「……こいつは、あくまでも俺の推察

   何だが、部長はもしかすると結婚

   するのかもしれない」

イッセー「え?……えぇぇぇぇぇぇっ!?

     ぶぶ、部長が、けけ、結婚っ!?

     何でっ!?」

セイ「イッセーお前、前にイーヴィル・

   ピースが創られた理由は聞いたよな?」

イッセー「え?あ、あぁ。大昔に天使や

     堕天使と戦争して、純潔の悪魔

     が少なくなったから、だろ?」

セイ「あぁ。出生率の低い悪魔は寿命が

   長い代わりに子供が人間などと

   比べて出来にくいらしい。それが

   戦争で少なくなった事から悪魔

   と言う種の存続の為にあの 

   ピースが創られた。んで、ここから

   は俺も昔部長達に聞いたんだが、

   悪魔のお偉方は転生悪魔よりも

   純血の悪魔を増やしたいらしい。

   となれば必要なのは純血の悪魔

   同士の夫婦な訳だ。まぁ、言わば

   政略結婚みたいなものだな」

イッセー「そっか。そうだよな。部長は

     生まれながらの悪魔だから」

セイ「そう言うこった。さて、ここで

   問題だイッセー。部長の性格から

   して、他人が勝手に決めた相手と

   結婚したがると思うか?」

 

と言うセイの問いかけにイッセーは

しばし考えてから……。

 

イッセー「お、思わねぇ。むしろ自分の

     結婚相手は自分で見つけるとか

     言い出しそうだ」

セイ「だろ?ま、つまり部長はその結婚が

   したくないから既成事実を、って

   事なんじゃないか?」

イッセー「だから俺と……」

 

そう考え、木に背中を預けるイッセー。

     「なぁセイ。俺って消去法で

      選ばれたのかな?」

セイ「ん?」

イッセー「部長が言ってたんだよ。木場

     はナイトだから断るし、

     セイは人間で協力者だから

     巻き込めないって。それって

     つまり、俺消去法で選ばれたって

     事だろ?」

セイ「まぁ、そうなるな。けど、それを

   卑下するのは違うんじゃないか?」

イッセー「え?」

セイ「理由はどうあれ、部長が本気で嫌

   だったらお前に夜這いを迫るか?

   まぁ破談の理由にしようとしたのも

   あるかもしれないが、少なくとも

   部長にはそこまでの抵抗がなかった

   ってこったろ?少なからず思われてる

   んだよ、お前は」

イッセー「そっか」

彼の言葉を聞き、しばし考えるイッセー。

 

セイ「っと、それよりそろそろ行こうぜ。

   もうすぐ朝のHRの時間になっちまう」

イッセー「いけね、そうだった!」

2人は足早にその場を後にして教室に

向かった。

 

そして放課後、途中で合流した木場と共に

イッセー、アーシア、セイの4人は部室

へと向かったのだが……。

 

セ・祐「「っ」」

扉を前にしてセイと木場の2人は一瞬

体を強ばらせた。

祐斗「セイ君。気づいたかい?」

セイ「あぁ」

鋭い表情の2人にイッセー達が

戸惑っていると……。

  「客がいる。2人とも、念のために

   気を引き締めとけ」

鋭い視線のまま語るセイに、イッセーは

固唾を呑みながら頷いた。

 

そして、中に入ると……。

リアス、朱乃、小猫。そして銀髪のメイド、

『グレイフィア・ルキフグス』がいた。

そして部屋に入るが、いつもなら優しく

迎えてくれるリアスの言葉もない。

小猫は部屋の隅にいる。この余裕の無い

部室の空気に関わりたくないと言わんばかりだ。

 

そして、メイド、グレイフィアが入ってきた

4人を見回し、そしてイッセー……。

 

ではなくセイに目を留めた。

グレイフィア「……なぜここに人間が?」

セイ「俺はリアス部長の、彼女の協力者、

   滝誠一郎だ」

グレイフィア「そうですか。話は聞いていま

       したが、あなたが」

 

しばし視線を交差させる2人。

リアス「……んんっ」

しかしそれはリアスの咳払いで中断する事と

なった。

   「皆揃ったようだし、部活を始める

    前に少し話しておきたい事があるの」

グレイフィア「お嬢様、私がお話しましょうか?」

静かに提案するグレイフィアにいらないと

手を振って伝えたリアス。

 

そして彼女が口を開いた刹那。

 

『カッ!』

 

突如として部室の床の上に魔法陣が現れた。

そして魔法陣から炎が噴き出す。すると

揺らめく炎の向こう側から、1人のスーツ

姿の男が現れた。

 

スーツを着崩し、胸元を開けた姿は、

イッセーやセイをしてホストという

存在を連想させた。

 

突如現れた金髪の男、純血悪魔の『ライザー・

フェニックス』。

しかし彼の事など全く知らないイッセーは

ライザーに食ってかかる。

 

そして、グレイフィアからライザーが

リアスの婚約者である事を知らされた

イッセーやセイ、アーシア達は驚愕

せざるをえないのだった。

 

 

イッセー達が見守る中、リアスは自らの

意思で婚約者を決める事、そのために

ライザーと結婚しないと叫ぶ。

対してライザーは今のグレモリー家には

跡継ぎがリアスしかいない事や、純血悪魔

が少ない事などを理由に、婚約を迫る。

 

そして、彼女が拒絶の態度を変えないと

分かるや、下僕を殺してでも連れて行く

と宣言。同時にプレッシャーを放つ。

 

それに気圧され萎縮するイッセー。

だが……。

 

『ジャコッ!』

彼の傍に居た、セイが鞄の中からDE

を取り出してライザーに向けた。

イッセー「ッ!?セイっ」

ライザー「何だ貴様。何のつもりだ」

驚くイッセー。対してライザーは

見下すような視線でセイを睨み付けながら

更にプレッシャーを増す。

 

だが……。

セイ「悪いが、こちらとしても黙って

   殺される気は無いって事だよ」

肝心のセイも殺気と闘志を滲ませながら

ライザーをにらみ返す。

 

更に彼は鞄から電磁ナイフを取り出す。

ライザー「さっきからちょいちょい気に

なってたんだが、貴様人間

だな?」

セイ「あぁ。人間だよ」

ライザー「貴様。……下等な人間風情が

     なぜここにいる」

セイ「なぁに、俺はそこにいる部長の

   しがない協力者さ」

ライザーの殺気に対しても臆すること無く

余裕を見せるセイ。

 

ライザーの体に足下から吹き出した炎が

まとわりついていき、セイもDEの

セーフティを外す。

更にリアスや周囲の祐斗達も臨戦態勢だ。

だが、その時。

 

グレイフィア「お嬢様、ライザー様、

       落ち着いて下さい。これ以上

       やるのでしたら、私も黙って

       見ているわけにもいかなく

       なります。私はサーゼクス

       様のためにも遠慮などしない

       つもりです」

そう語るグレイフィアにリアスとライザーは

表情を強ばらせ、力を霧散させる。

 

      「あなたも、その銃口をお下げ

       ください」

セイ「……」

彼女の言葉に、セイはDEのセーフティを

戻して銃口を下ろす。

 

ライザー「ふん、命拾いしたなガキが」

セイ「……テメェもな」

ライザー「ぐっ、ちっ」

挑発とも取れるセイの言葉にライザーは

小さく舌打ちをした。

 

 

その後、リアスとライザーの縁談話が

もつれる事はグレイフィアを初め、両家

の者達も予想しており、この問題は

悪魔が自分の眷属を率いて戦う

レーティングゲームで決着をつける

事になった。

 

しかし、ライザーはリアスの眷属の数が

イッセー達5人だけだと知ると、

見下すように笑い、自らの眷属15人を

召喚し、ハーレムを実現させたと

うらやみ号泣するイッセーに対して

見せつけるようにイチャつき始めた。

 

だが、それにキレたイッセーが神器を

発動し、全員を倒すとまで言い出した。

 

ライザー「ハァ、ミラ、やれ」

ミラ「はい、ライザー様」

するとめんどくさそうに下僕の1人、

『ミラ』と呼ばれた棍を持つ少女が

前に出た。

 

そして、構えた瞬間、イッセーには知覚

出来ない速度で棍を繰り出した。

 

   『ドガッ!』

 

だが、間一髪の所でセイが棍の柄を

横から蹴りつけた事で軌道が逸れ、

棍の先端はイッセーの服の袖を僅かに

撫でただけだった。

  「ッ!?」

イッセー「え?」

 

突然の事に驚くミラと、状況が理解

出来ないイッセー。

次の瞬間、セイがイッセーを押しのけて

彼とミラの間に割って入った。

 

セイ「バカッ!調子に乗りすぎだっ!

   相手はお前よりも実戦を経験してる

   んだよ!今のお前が戦って勝てる

   相手かっ!」

イッセーに向かって叫ぶセイ。

 

ミラ「ッ!邪魔っ!」

主の命令を邪魔されたミラは、セイごと

排除しようと棍を繰り出した。

だが……。

セイ「っ!」

 

セイはそれに冷静に対処した。

高速で繰り出される突きを手や腕、

足を使って逸らす事で全て凌いでいた。

更に……。

 

ライザー「何をしているミラ!人間相手に

     手こずっているのかっ!」

ミラ「くっ!?このっ!」

主の苛立ち交じりの言葉が、彼女の焦りを

生んでしまった。

 

それが、命取りだった。

繰り出された突き。だが、焦りから先ほどまで

より若干遅い。それが、セイのチャンスとなった。

放たれた直後、棍が戻る一瞬、セイの左手が

柄を掴んだ。

  「ッ!?」

そしてそれに対応するよりも早く……。

 

   『バキッ!』

セイの右手のチョップがミラの右手首に

命中し、ミラは反射的に右手を棍から

離してしまった。

 

セイは左手を後ろに思い切り引いてミラ

から棍を奪うと、そのまま後ろに放り捨て、

そのまま武器を奪われ驚愕の表情を

浮かべるミラの右腕を掴み……。

 

セイ「でぇぇぇぇぇぇぇいっ!!!!!!」

ミラ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

見事な背負い投げでミラを床にたたきつけた。

ドンッ!と音を立てながら叩き付けられるミラ。

 

その動きに、イッセー達だけでなく、ライザー

達まで驚愕していた。が……。

 

ライザー「ッ!雪蘭(シュエラン)ッ!」

雪蘭「はいっ!」

ライザーの命令を受けて、露出度の高い

チャイナドレスのような格好の女性、

『雪蘭』が飛び出した。

 

どうやら徒手空拳の心得があるのか、セイ

に対してパンチやキックを仕掛ける。

だがセイはこれも弾いたり逸らす事で

これを受け流した。

 

ライザー「バカなッ!何をしている雪蘭ッ!

     高々人間のガキ如きに!」

雪蘭「も、申し訳ありませんっ!

   ライザー様っ!」

彼女自身も、冷静に弾かれ有効打を

与えられない事から、内心驚いていた。

  『ば、バカなっ!ただの人間如きに

   こんなっ!』

  「こうなったらっ!」

次の瞬間、彼女の両手が炎に包まれた。

 

リアス「ッ!止めなさい!それ以上はっ!」

流石にこのままでは危ないと感じた

リアスが止めようとするが、遅く、

雪蘭は真っ直ぐセイに突進していく。

対して構えを解かないセイ。

 

と、その時。

   『ガッ』

セイ「ッ!?」

 

先ほどまで倒れていたミラが後ろから

腰元を抱くようにして彼の動きを

阻害した。

ミラ「逃がさないっ……!」

雪蘭「でかしたミラッ!」

 

高速で繰り出される雪蘭の右ストレート。

それはセイの顔を狙っていた。

 

イッセー「セイッ!」

咄嗟に叫ぶイッセー。普通の人間のセイが

あんな物を喰らえば、最悪……。

それを考えてしまったオカ研のメンバー

達の表情が強ばる。

 

だが……。

   『バッ!』

   『スカッ!』

最低限の傾きだけで拳を回避したセイの

横顔ギリギリを雪蓮のパンチが通過する。

そして……。

 

セイ「るあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

   『ドゴォォォッ!』

雪蘭「うっ!?ぐぅぅっ!」

彼の放った左フックが雪蘭の右脇腹に

突き刺さった。苦悶の表情を浮かべる雪蘭。

 

だが、それだけではない。

   『ドゴッ!』

ミラ「あぐっ!?」

肘鉄でミラの頭を打ち、束縛から解放された

セイは助走をつけた跳び蹴りを放った。

 

セイ「はぁっ!!」

   『ドゴォッ!』

雪蘭「ぐはっ!!!」

跳び蹴りをもろに食らった雪蓮は大きく

吹き飛び、部室の入り口辺りまで飛ばされた。

 

ミラ「うっ!このぉっ!」

何とか立ち上がったミラだが……。

   『ブォンッ!』

  「くっ!?」

直後、自分自身の棍の先をセイによって

喉元に突き付けられ、身動きが取れなく

なった。

 

対して、他のライザー眷属達も、今にも

セイに襲いかかろうとしていた。

が……。

 

グレイフィア「三度はもうしませんよ?」

そこにグレイフィアの声が響いた。

      「双方、これ以上ここで

       暴れると言うのであれば、

       私が実力を持って排除

       いたします」

どこか威圧感のある声にライザーの眷属達は

萎縮し、ライザー本人も静かに手を上げて

彼女達に戦闘態勢を解かせた。

 

そして……。

セイ「おい。忘れもんだぞ」

ミラ「あっ」

セイは手にしていたミラの棍を放って

彼女に返した。

 

のだが……。

ライザー「貴様、本当に人間か?」

セイ「あぁ。人間だよ。ただの、人間さ」

ライザー「バカなっ!ありえないっ!人間

     如きが悪魔に、それも素手で

     対抗するなどっ!」

セイ「あり得ないなんて事は、ありえない。

   って言葉を知らないのか?

   まぁ、俺を普通の人間と定義して

   良いのかは知らないが」

そう言って笑って見せるセイに、ライザー

は忌々しそうに歯を食いしばる。

ライザー「貴様、俺の顔に泥を塗ったなっ!

     ただで済むと思うなよっ!」

セイ「良いぜ。だったら。なぁグレイフィア

   さん。俺もゲームに参加させてくれよ」

 

リアス「え?」

彼自身の発言に、リアスが一番驚いていた。

セイ「非公式の物なんだろ?2人のゲームって。

   それに知っての通り部長の眷属は

   あっちより少ない。1人くらい助っ人

   が居ても良いと思うが?」

彼の提案にグレイフィアはしばし思案する。

 

グレイフィア「分かりました。ただし、出場

       するとなっても、ゲームは

       本来悪魔が行う物。ゲームで

       死傷者が出ることが無いよう  

       設定されていますが、それが

       貴方様にも適用されるかどうか  

       分かりません。最悪の場合、

       ゲーム内で命を落とす危険も

       ありますが、それでも参加を

       希望されますか?」

セイ「あぁ」

 

彼は一切迷わずに即答した。

リアス「ちょっとセイッ!あなた勝手に!

    危険なの分かって言ってるの!?」

セイ「重々承知の上だよ部長。この

   ゲームは部長の自由が掛かってる。

   だったら使える手駒は多い方が

   良いだろ?」

リアス「でもあなたはっ!」

叫ぶリアスだが……。

 

セイ「人間だとかどうとか、俺には関係

   無いね。俺は自分の意思でアンタに

   協力してる」

そう言って彼がリアスの言葉を遮る。

 

  「だから俺は俺の意思で戦う。それで

   死んだら自分の責任だ。それで

   良い。それでも俺は、アンタに

   協力する。これでもダメか?」

そう言ってしばし視線を交差させる2人。

 

やがて……。

リアス「ハァ。本当にセイは頑固なんだから。

    ……良いわ。私の方はそれを

    認めましょう。……それで、

    あなたはどうなの?ライザー」

ライザー「ふっ。良いだろうリアス。俺も、

     そのいけ好かないガキをボコボコに

     した上で殺せるかもしれないんだ。

     つっぱねる理由はない」

そう言って見下したような笑みを浮かべる

ライザー。

 

こうして、リアス達は人間であるセイを

加えてライザーと戦う事になった。

ゲームは10日後となり、それを告げると

最後に……。

 

ライザー「お前、弱いな」

イッセー「っ!?」

ライザー「何が神器だ。何がロンギヌスだ。

     使い手が二流三流なら、如何に

     力を秘めていようと話にならない。

     こういうの人間の諺で何だったかな?

     あぁそうだ。豚に真珠だっ!

     違うか?最強のロンギヌス使いが、

     人間に守られてちゃ世話無いな!」

イッセー「ぐっ、うっ」

言い返そうとするイッセーだが、返す言葉

も無かった。

現にイッセーは、神器も、特別な力も

持たないセイによって助けられたのだから。

 

そして最後に……。

ライザー「あまり無様な姿を見せるなよ、

     リアスの兵士。お前の一撃は

     リアスの一撃なんだからな」

そう言うと、眷属達と共に魔法陣でどこか

へと戻っていったのだった。

 

こうして、ライザーと戦う事になった

リアス達。更に明日からトレーニング

を行う事になった。

 

 

しかしその放課後。

1人帰路に就いていたセイだったが……。

 

セイ「……。何か用か?グレイフィアさん」

彼は見知った気配に気づいて足を止め、

相手に声を掛けながら振り返った。

 

そこには、冥界に戻ったはずのグレイフィア

が立っていた。

 

グレイフィア「私の主、サーゼクス様より

       滝さまに聞いておきたいが

       あるとの事でしたので」

セイ「ん?」

グレイフィア「貴方様はなぜ戦われるの

       ですか?本来なら、悪魔と

       何の関わりも無いと言うのに。

       あなたには命さえ危険に

       晒してもゲームに参加する

       理由がおありですか?」

セイ「……あるさ。理由はある。

   俺達の戦いは、部長の自由を

   かけた戦いだ」

グレイフィア「それが、どれだけ不利な

       戦いだとしても?」

セイ「だとしてもだ」

 

頷きながらも、セイは自分の握りしめた右

拳に視線を落とした。

 

  「だとしても、今目の前で見過ごせない

   事が起きているのなら、例えそれが

   どんなに困難な事だとしても」

 

彼は彼自身の意思を声にする。

 

今も尚、世界中で誰かのために戦う、

英雄達のように。

その背中に憧れる1人として……。

 

  「俺は戦う。戦って、部長の自由を

   掴み取ってみせる。見過ごせない

   今を変えられるのなら、俺は

   戦う。それだけだ」

 

確固たる意思を宿した瞳でグレイフィア

を睨み付けるセイ。

やがて……。

 

グレイフィア「分かりました。そのお言葉、

       確かにサーゼクス様に伝えます」

それだけ言い残すと、彼女は魔法陣を展開

して去っていた。

 

それを確認したセイもまた歩き出す。

 

明日から、対ライザー戦に向けた特訓が

始まるのだった。

 

     第8話 END

 




次回は別荘でのトレーニング編です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。