NARUTOは始まりませんでした。   作:ウラウララ

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ヒナタがまた出ない。

カカシが演習場に着けばそこにはサスケと手紙が切り株の上に置いてあった。

 

「サスケ、あいつらどうしたの?」

 

「忍び辞めるから宜しくだと」

 

「…………ちょっと連れてくるから弁当食ってていいぞ」

 

手紙を握り潰してナルトを探しに行こう。

 

ーーーーー

 

ナルトはマナカ、イルと一緒に結界内で修行していた。

 

「全武振動弾頭解放・山嵐発射」

 

イルが前世の背部装着型多弾頭振動弾頭山嵐をこちらの世界で再現した小型ミサイルを放つ。

片側6連、両方で12発の多弾頭は空中で分離し一発が6個の弾頭に分かれて全面に降り注ぎナルトとマナカを襲う。

 

「土遁・土竜壁」

 

「水遁・水陣壁」

 

ナルトが迎えるは土の竜の体を模した土の壁、限界までチャクラを練り込み硬さを上げる。

それに対してマナカは全体を水の壁が覆う。双方共に小山程の質量を作り出すも、振動弾頭は物体の運動に対する振動を相殺し破壊する。

次々と着弾する振動により見る間に水の壁も土の竜も破壊尽くされた。

 

「山嵐廃棄・対象消滅を確認・赤外線X線共に敵影なし…!ソナーに感有り上と下、対消滅弾頭展開・防衛プログラム起動イージス」

 

イルのパッシブソナーは上空から落ちてくる振動と地を掘り進む振動を感知し次の武装を展開する。

 

空から水の龍纏って落ちてくるマナカと大地から飛び出す土の龍が対消滅弾頭内の反物質と反応し巨大なキノコ雲を作り出した。

 

「イージス出力20%低下」

 

紅く輝きイルを守るイージスを量子化し、背中に機械のバーニアを展開してその場を離脱しようとして。

 

「火遁・火龍炎弾」

 

「風遁・気龍乱舞」

 

炎の龍と暴風の龍が混ざることで九尾の狐すら飲み込むほど巨大化した灼熱の龍、大地をマグマに変え空気を燃やす龍はイルに迫り。

 

「コキュートス!」

 

砲身が付いた巨大な盾に隠れながら、バーニアを全開に吹かして巨龍の肌を撫でるようにギリギリの回避をした。

 

ーーーーー

 

「イルちゃんお疲れ様でした」

 

「ありがとうございますマナカさま、おかげさまで前世の武装の5割まで作成出来ました」

 

「いいよなぁ、俺も武士に乗りてぇよ。忍術も良いけど巨大ロボットは男のロマンだよ」

 

神樹の管理者となって使えるようになった顕象は想像通りのものを作り出す事が出来たがその為にはしっかりとイメージしなければならない。

 

イルは前世機械だったお陰か細部までイメージ可能で、次々と前世使用していた武装を作り出し訓練していた。

 

「みんなお疲れ様飲み物用意しましたよ、レモンが美味しそうに実ったので蜂蜜レモンを作ってみました」

 

ケイさんが用意してくれた蜂蜜レモンは甘さが控えめで、運動後の身体にスルスルと入っていく。

 

「蜂蜜か、養蜂も有りだな」

 

「もしくはカエデを植えてメープルシロップっていうのも良いよね」

 

「ここの環境なら養蜂の方がいいかと、カエデなどの樹液は寒い方が甘さが増しますので」

 

「イルよく知ってんなそんな事」

 

「イルちゃんは、皆さんがアカデミーに行っている間家事と図書館で勉強をしていたんですよ」

 

ケイさんが教えてくれてイルをみれば、首を縦に振って応えてくれた。

 

「そっか、悪かったなお前もアカデミー行きたかったろ?」

 

その問いにイルは首を横に振って。

 

「皆様のお側でお仕えする事は前世からの当機の願いでした、こうしてお仕え出来る事それだけで私は充分に満たされています」

 

「そうか」

 

「イルちゃんはいい子だね、でも私達は家族なんだから我儘言っても良いんだよ。喧嘩して仲直りして良いも悪いも受け入れるのが家族なんだから」

 

その通りだ家族とはお互いに踏み込むもの、俺ももう少しイルに踏み込むべきかもしれないな。

 

「イル、今度二人で出掛けるか」

 

「はい、是非!」

 

のんびりした時間を過ごしたいたら突如結界の外、木の葉の里の家の結界が破られた警報が鳴った。

 

ーーーーー

 

 

カカシはナルトが暮らしている家に侵入するために四苦八苦していた。

 

ナルトの家の門をくぐれば、そこはどこまでも続く鳥居の道。

長年の忍びの経験から結界に捕らわれた事を感じた緊張感から直ぐに応戦できるように警戒し、近くの鳥居を調べる、何も仕掛けがない事を確認し一つづつ鳥居や周囲を確認するが10本を超えた辺りから疑問に思い10本前の鳥居を調べればそこには、確認用のマーキングは綺麗に消えていた。

 

このまま鳥居の中に居ても出られない事を悟ったカカシは左手から森に入れば直ぐに元の鳥居の道に戻された、では上はと思い木に登りそこから見渡せばあたり一帯森の中。

 

仕方なしと写輪眼を使って結界を破れるかと試すが全く現実と見分けがつかない。

 

「下忍と侮ってたかな」

 

そう言って胸から巻物を取り出し契約している犬を口寄せし四方に走らせ、この結界内を探させる。

 

犬を口寄せ出来たってことはここは幻術でなく現実何処かにある場所に封じられたって事かな。

 

そう思い周りを見回せば、鳥居の下に奇妙な者が有るのに気がついた。

それは根だ、鳥居には本来存在しないそれが気になったカカシは地面を掘ってみて、そこに有った光景にゾッとした。

 

そこに有ったのは木の葉で最近行方不明になっている人の姿、狐を殺すと息巻いていたとナルトの書類に書いて有ったのを思い出し、他の鳥居の足元を掘り返せば出てくるは木の葉で狐死ぬべしと息巻いていたものや他里の額当てを付けた忍びの変わり果てた姿。

 

「キャインキャイン‼︎」

 

遠くから聞こえた犬の声に嫌な思いを感じ飛び出せばそこには地面から生えた鳥居の様な赤い色をした木が犬の一頭を飲み込もうとしていた。

咄嗟の判断で犬の口寄せを解いてこの場所から解放した。

 

まっずいぞこの結界術、恐らく鳥居に捕らわれた人間の命を使ってこの結界を維持しているんだろうが全員殺せば出られるとも限らない、恐らくその前に俺が鳥居に取り込まれる。こんなのが展開出来るなんて完全に下忍のレベルを超えてるぞ。

 

「おや?この千本鳥居に封じられない存在とは珍しいですな」

 

声に振り向けば誰も居ない、何処だと探せば。

 

「何処を見ているのですかな?我輩は貴君の足元に居ますぞ」

 

なん…だと、俺がここまで気がつかないとは。

 

驚愕を隠すことなく、後ろに跳びのき先程までいた場所の足元を見ればそこには銀の王冠に銀のマントを纏ったゴキブリ。

 

「はじめまして、我輩はコクロー軍曹。ナルト君の教育係として幼少の頃から育ててきた者ですな、所で貴方は?」

 

「……これは……どうも俺は畑カカシと言います、ナルトの担当上忍でナルトを呼びに来たんですが」

 

「成る程それでで鳥居に取り込まれなかったのですな、ではここから出ましょうぞ。さあさあこちらへ」

 

「ありがとうございます、所で取り込まれなかった理由とか有るんですか?」

 

前をカサカサと進むゴキブリに問いかければ。多分一度振り向いたのだろうゴキブリが。

 

「有りますぞこの結界は悪意に反応して対象を取り込みその相手を苗床にするのですぞ。どんな悪意でも取り込まれますのでな、先程の犬の様に主人に対する敵に対して悪意を持っても発動してしまいますな」

 

成る程、カカシは悪意ではなく困惑が大きかった為に鳥居が反応しなかったのだと当たりをつけて、ゴキブリの後を追いながら、ナルトの家に来た理由を告げる。

 

「ふむ、カカシ君あの子はその身に受けた契約ゆえどうしても人間に対して嫌悪感を感じてしまう。

我輩としても人類の敵にあの子が成ってしまうのは望んでいないので少し話して見ましょう」

 

「お願いします」

 

ゴキブリが案内したのは一見普通の鳥居にしか見えないがゴキブリと共に鳥居の柱を8の字を描く様に10回回った所でナルトの家の門の前に出た。

 

出たと同時に来ていた事を知っていたのかドアが開き清楚な感じの妙齢の女性が出迎えた。

 

「うずまき家へようこそ、どうぞお入りください」

 

通された家は驚く事に外観よりも中の方が広かった。ドアから入れば土間があり、数歩先に一段上がった床。

 

床の前の踏み石に靴を置き上がらせてもらう。床はピカピカに磨き上げられ壁も落ち着いた土壁。その通路を奥へ進めば障子、その障子の先はぐるりと中庭を囲むように有る通路。

 

その通路を時計回りに歩き二つ目の障子を前に女性が「お客様をお連れいたしました」と言えば障子は開いてその先にナルトが座っている。

誰が障子をと見れば開いたのはマナカだった。

 

「コクロー軍曹お久しぶりですどうしましたか」

 

「はっはっは、あの子が敬語を使うようになりましたかな。結構結構、キチンと学んで目上に敬う姿勢それは人間の数少ない美徳の一つですぞ。」

 

「ありがとうございます」

 

コタロー軍曹は満足げに頷いている。

俺はどうしたらいいんだと、所在無さげに周囲を見ていたら案内してくれた妙齢の女性が別の部屋へ案内してくるそうなのでついていく事にした。

 

ーーーーー

 

ナルトは懐かしい育ての親を前に緊張していた。

 

「実はですな南半球の神樹が八年かけて充分に育ちまして、あちらの管理はエルフ族に任せてみる事にしたのですぞ」

 

「エルフ?ですか」

 

なんだそれはと思い聞き返せば、コタロー軍曹は何処から出したのか、一枚の地図を取り出した。

 

取り出された地図を見て驚いたのは、人間が暮らす土地の少なさだ、山に囲まれて海に面した比較的穏やかな地形が人間が暮らす土地なのだそうだ。

 

「木の葉を挟んだ、土の国と風の国の先に大地を隔てる巨大な山脈がありましてな、この山脈には鉄の国、その山脈を越えた先には鉄の国を属国とする日ノ本の国が有るのです。そこから海を越えた先に有る大陸には蝦蟇の妙木山、大蛇の龍地洞、蛞蝓の湿骨林我ら蜚蠊の漆黒宮、土人と書いてドワーフや森人と書いたエルフ、猫人やそこのカカシ君が口寄せした喋る犬の犬人族など多種多様な種族が様々な国々を作ってあるのですぞ」

 

たしかにアカデミーで習った地図では球体の星に対して土地が狭すぎた、ならば当然忍びが鎬を削る国々の先に様々な国々が有るのだろう。

これは是非行って見たい。

 

「所でナルト君、忍びになるつもりは無いと聞いたのですが」

 

「はい、星は一刻も早く人間の命を捧げて回復する事を望んでます、そこで雲隠れの里で作った迷宮が予想以上に上手く人間の強化と魂の回収に役立っていますので基本大国には全て設置しようかと考えています」

 

「成る程よく考えているのですね、しかし少々急ぎ過ぎでは?

もう少し人に紛れて人を知るべきと思いますぞ、人は君が思っているほど屑では無いのです、確かに間違いは犯します、しかしそれは仕方のない事なのですぞ。

そも間違いを犯さない存在などいやし無いのですから、我輩達さえもっと早く人間に干渉していれば、ここまでの事態になる前に防げたかもしれません。

ナルト君君はもっと学びなさい、片方の視点だけでなく多くの視点を学び君の考えを持つのです。このままでは只の星の触覚になってしまいますぞ」

 

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