修正いたしました。申し訳ございません。
今ナルトは任務で庭の草むしりをしている。
下忍の任務は基本雑用ばかりだ、今やってる庭の草むしりから迷子の猫探し、作物の収穫や下水の掃除など。
日々の生活の中で行う簡単な雑務が全て。
ナルトとマナカは基本直ぐそばで作業しているため作業効率は落ちそうだが、そこは影分身を使う事で人海戦術で終わらせている。
今もそこそこの広さの庭を一時間足らずで終わらせてしまった。
「はい、お疲れさん」
カカシ先生の労いの言葉を聞けばその瞬間庭中にいた分身は消え本物の二人だけが残る。
「お疲れマナカ」
「お疲れ様、ナルト君」
二人はお互いに微笑み合って手を繋ぐ。第七班の任務ははっきり言えば毎日この程度だ。
朝任務を受けて移動時間含め3時間を超えたことがない。
優秀なんだよねこの班は、特にマナカとナルトは半端ないわ。二人は中忍を超えているそう感じるカカシだがナルトの不安定さも気が付いていた。
封印された狐の影響か人間に対する破壊衝動が強いのだ。一度だけナルトに敵対的な依頼人に当たった結果、その依頼人は二度と物言わぬ骸になった。
それ以降は依頼を受ける際狐に敵対的か否かを事前に調べてから受けなければならず、ナルトが受ける任務に関しては正直下忍の任務には当てはまらない事前調査まで行われている。
その上、一定以上の殺意や悪意に敏感に反応してしまう。それ等に敏感なのは忍びとして褒められた才能だが反応して即殺す行動を取るのはやめてほしい。幸いマナカがコントロールしているため大事には至らないが第七班で里の中を歩くのですら苦労する始末だ。
ああ、めんどくせぇ。そう思うカカシを誰も責められないだろう。
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ある日の火影執務室
火影は第七班の優秀さからDランク任務の上、Cランク任務を受けさせるかどうかを考えていた。
しかしCランクでありながら、何かと巷を騒がせている違法薬物【後ろの菊の花】が出回っている波の国。
さてどうしたものかのぉ、実力的には確実に下忍を超えておる。それは今までの任務が全て3時間以内を切っているうえに依頼人からの評価も高い。その上この時期はアカデミーを卒業した下忍も増えてDランク任務が少ない。優秀なものにはなるべく早く上の仕事に慣れさせる必要があるしの。
火影が考えをまとめると丁度良いタイミングで第七班が執務室に入ってきた。
第七班は火影執務室で依頼人と一悶着あったが、タズナさんの波の国までの護衛任務を受けることとなり木の葉の里の前に集まっていた。
「先生さんよ、本当にこんなガキで大丈夫なのかよォ!」
タズナは今回の任務に対してある理由から出来るだけ手練れの忍びが欲しかったが、依頼して来たのは見た目は子供三人と頼りない大人一人。
確かに安い任務にしたがこれは無いんじゃないかと内心不満に溢れている。
「はは、まあ上忍の私がついてます、そう心配はいりませんよ。
ところでナルトその二人はどうしたのかな?」
カカシが気になったのは第七班の近くにメイド服で待機する少女と妙齢の女性。
二人共ナルトの家で会ったことのある女性達。その女性達が旅の支度であろう、馬も牛もいない鉄の馬車の点検をしていた。
「カカシ先生、あいつ等は波の国に薬草を買いに行くらしい。今は馬車を点検してるんだと」
「ケイです。波の国に行かれるとか、私達は自衛出来ますのでお気になさらず」
カカシはまあいいかと思い、タズナさんに暫く同行することになるかもしれないと話すが。タズナさんは契約違反だと頑なに聞く耳を持たない。
そんな中整備が終わったのか。静かなエンジン音と共に滑るように地面を走り始めた。
「マスター途中までご一緒しませんか?」
「カカシ先生どうする、あれ水陸両用車だから波の国まで簡単に着くよ」
全員乗り込んだサスペンションのよく効いた装甲車は道を滑るように進む、歩くのに比べれば何倍も早いその車は不安定な道の中であっても車内に振動はまるでなく実に快適な環境だった。
「ナルト、これすごいね何処に売ってるの?」
「売り物じゃないよ、イルが作ってくれたんだ」
「はー、凄いねぇイルちゃん、ところでその手に持ってるのは何かな?」
カカシが気になったのはケイが運転する後ろの席に座っているイルが持っていた木ノ実のような変わった物だった。
何かな?嫌な感じがするんだけど。
イルはその木ノ実の様な物のピンを外し窓から投げ捨てた。
鉄の木ノ実は道の端にあった水溜りに落ちると、凄まじい爆音を連続して響かせた。
「なんだ」「何じゃ」
サスケとタズナさんが慌てる中振動する車内でカカシは油断なく周囲を警戒するが、そんな中空から落ちて来たのはナニカの肉片と血の雨だった。
「先程投げましたのは爆札を改良した。転移爆札です、内蔵された爆札が爆札を連続召喚して破壊の威力をあげます」
「はは、そうなんだ」
ヤバイ威力だった、知らずに近くに落ちたら絶対に死ぬ。上忍でも逃げられるのは自分をライバル視しているガイくらいじゃないかと戦々恐々しながら冷や汗をかきながら微妙な笑顔を浮かべた。
水陸両用車というのは本当で木の葉の里から火の国を通り海を渡って波の国についた。
カカシは本気でこの車を購入しようか考えていた、旅で最も大変なのが水と食料だがこの車には保存用のボックスがあり今のところこの中の食料だけで十分腹は満たされて服などの洗濯物もドライクリーニングの中に入れておけば半刻程で済んでしまう。
何よりも空間忍術によるものか中が異様に広いのが良かった。
波の国に入り海から川に入り凄い霧の中見えて来たのは巨大な橋。
しかし、車内にいたからだろうか気がつかなかった。
装甲車を睨む人の視線を。