3歳になったぜ。
いっぱい人を殺したぜ嫌になるくらいコクロー軍曹が持ってくるんだもん。俺を殺すために動いている人間だからってまあ殺すけどさ。けど見つけるやつ皆んなゴキブリまみれなんだよな…忍びがGに負けるとか自信を絶対失って可哀想なのにトドメは子供とか悲惨だぜ
Gは三歳で大人だからと言われたけど人間に三歳で人殺しさせるなんてありえなくないか。他にもどっかから封印の完全開放に二つに分けた九尾の魂の片方を探してきて俺の身体に封印したし。
その後前世のこととか九尾と話したらクラマと呼べと言われたそれが名前らしい。
今日もご飯を取る為に部屋をヨチヨチ歩く、狩をメインにしているが鹿や猪なんかの肉はGが高速で走るから取れない、そもそもこの身体で食べて良いのか?
俺が選んで取っているのは木の樹液とか芋虫の素焼きとかだな、これは俺が頑張れば追いつけるくらいでGも走っている。
今日も沢山捕まえた美味いものではないが食えないわけじゃない、他にも虫かごのカイコなんかもいるがあっちはクリーミーで美味しいけど数が増えない。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
「こんにちは」
青いマントに白く輝く鎧、長い触覚を揺らしながらどうやっているのか分からないが慇懃に頭を下げるGコクロー軍曹。
「今日はゴキブリ将軍からの使いで参りました食後時間を頂いてもよろしいですかな?」
「大丈夫だってばよ」
目の前のGに頷けば満足げに鳴き首を振る。
「では食後我が配下の者にお連れするように指示を出しておきます」
ーーーーー
漆黒宮
「まずこの世界のことをキチンと教えましょう」
目の前には夜のようなマントと王冠を身につけたゴキブリ達の王ゴキブリ将軍。相変わらずデッカいな〜そう思いながらもナルトは静かにコクロー将軍の話を聞き始めた。
まず見せられたのは四分の一欠けた球体、それは青と緑赤が美しい歪な球体だった。
「これが我々が住む星です…かつては完全な球体でしたが今は欠けているのは星が死にかけているからです
元々この星には神樹と呼ばれる木がありまして、神樹は星の命を汲み取り1000年に一度花を付け実をなして実が弾けることにより地上に命をもたらしていました。他の世界では世界樹などと呼ばれますね。
そして死んだ命を星に還元する役目も果たしていました、つまり星が生きるには神樹が必要というこです。
ですがカグヤと呼ばれた人間が本来は地上に溢れるはずの命の実を食べその力を独占し。その上で命を星に還元する神樹も取り込みました。
カグヤが死んでも人間はあろうことか神樹を独占し封印し、結果として星の命の循環が行われず星は一部を自死する事により命を紡いでいます。我々としてもどうにかしたいのですが神樹の力を受け継ぐ者の協力が必要なことは知っていますので神樹の孫にあたるアシュラの魂の転生体貴方が産まれることを待っていたのですが。
貴方はアシュラだけでなく恐らくここと極めて近く遠い場所の同位体の魂をも混ざっていると思います、心当たりはありませんか?」
確かにそうだ、俺には前世四十代まで生きて死んだ記憶がある、それは確かにこんな世界では無かった。
「ふむ、矢張り覚えがありましたか恐らく限りなく近い並行世界から魂を引っ張ってくることによって地上の魂の劣化と星の命の消費を抑えたのでしょう。
それをするということは星が自分の命を紡ぐことが出来ないということです、このままでは星が死にこの星に生きる全ての生命も死にたえるでしょうな」
とんでもない話だ、こんな重い世界だなんて知らなかった。
「そこまで絶望することはないですよ、我々としてもどうしようもなければ星を捨てて新しい星を目指します。
そうしないということはまだ可能性があるということです。私達は三億年前まだ神樹が生まれる前からこの星で生きてきた種族です、当然神樹が生まれた時にも生きておりました、神樹は本来一本では無いのです予備として蝦蟇の里や大蛇の里、蛞蝓、蜚蠊の宮我々自然チャクラと共に生きるものが神樹の苗を管理しております。
管理者権限の魂を持つものが居ればこの星に新しい神樹を育ててこの星を再生することも可能なのです。
つまり我々が待ち望んだのがアシュラ、そして木の魂と深いつながりがある千手柱間の転生体であるナルト君なのです」
⁇⁇⁇はい?⁇
話が大きすぎてついていけないんですけど…冗談ですよね〜。参っちゃいますよゴキブリ将軍でも冗談言うんですね危うく騙されるところでした。
…………
目の前には真剣な瞳でこちらを伺う将軍、その目が決して嘘では無いことを伝えてくる。
「ほ……本当なん…です…か」
俺の問いにコクリと頷くことで答える。
「君にとっては責任を押し付けるなと憤るかもしれません、ですが管理者権限との繋がりのある君にしか頼めないことなのですぞ」
もし俺が受け入れなければ?
「次はありませんので、私達はこの星を捨てて神樹の苗を携え他の命を作れなかった星に移動するだけです。当然人間以外の動植物を連れて、死ぬ為に殺しあう種族はこの星と共に死ねばいいと思いますので」
G達の考えは確かに会っている、彼らだって共食いはするがそれは生きる為だ人間の様に主義・主張・宗教など相手を殺す理由を一々見付けて同族を殺す種族は人間だけだろう、外から見れば確かに同族で殺し合う頭のおかしい種族かもしれない、前世でも外宇宙生命体カグヤのせいで人類の9割が死んだのに未だにお互いに足の引っ張り合いをしていたからな。
「どうされますか?私達としてはもう暫く待っても良いと思いますが」
「……取り敢えず俺に出来るかわからないけどやるだけやってみるてばよ」
「感謝します」
そう言っ将軍は自分の単眼を抉り取った。
「この目は転生浄眼、これで貴方の中の前世の魂三つを強制的に目覚めさせます」
将軍は俺の額に転生浄眼を押し付けた。
転生浄眼は俺の額を突き破り頭蓋に穴を開け脳を締め付け魂の奥深くまで潜り込んできた。
ーーーーー
私が貴方に稽古をつけて差し上げましょう。なに心配には及びません我輩はかのゴキブリ将軍に使えしコクロー軍曹ですので」
そんな話から始まった修行はアホみたいにキツかった…なんてことはなく身体が出来ていないのだから肉体的な修行ではなく術や精神的な修行を行なっている。
何でも仙術を使えるようにしたいそうだがいくら前世の記憶を思い出しからと言っても、出来ることと出来ないことがあると思うんだ?
コクロー軍曹とは多く話した、聖が素晴らしいこと。聖の転生体のヒナタちゃんに会いたいとか。また四人で暮らしたいとか色々話した。
はっ!
「じょじょじょじょじょじょじょじょ(いけないいけないまたゴキブリになってた)」
次の瞬間にはコクローに首を刎ねられた。
「全くなっておりませんな、仙術チャクラを練るには世界と一体になる事蝦蟇共は精密なチャクラコントロールを持って・蛇共は膨大な自然チャクラを無理やり肉体で抑え込んで・蛞蝓はその再生能力で肉体の崩壊を防ぐ・方法は違えど一体化する事は同じですな我々Gの特性は単体生殖と耐性強化死にそうになれば単体生殖でクローンを作り代を重ねる毎に自然チャクラに対する耐性を上げ動きながらも問題なくチャクラを練れるようにするのですな。必須の単体生殖は我輩が肩代わりしておりますゆえ何度でも行うとよろしい」
コクローは単体生殖で一人だったのが今では29人に増えている、俺も彼が使ってくれた単体生殖で同じ数になって修行しているが一向に成功する気配がない。
「やれやれ疲れましたかな?まあまだ未熟な身体ですからな、チャクラで傀儡の様に体を動かしていてもそろそろ限界でしょうここらで終わりにしましょうか」
「終わった〜」
そのまま倒れるとナルトは静かに寝息を立てはじめた。
木の葉の里
虫も眠る深夜に逃げるように木々の上を駆け抜ける男、その男の腕には意識を失っているのかダラリと手足をぶら下げた幼女がいた。
早く早く、ここを抜けてこの女を里に連れて帰れば我が里は安泰だ。
危険な賭けに出たが出た甲斐あって日向家宗家の幼女術の解析から身代金、子供を孕ませて日向の血を里に入れる事だって出来る。
もう少しあと少し里を抜けた!
「はっはっはっはは、木の葉めみていろ必ず」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
「ひと~つ、この世の命を啜り
ふたつ、不埒な悪行三昧
みっつ、醜い浮世の人を
よっつ、星の為生物の為
いつつ、何時でも斬り捨て参ろう
むっつ、YESロリータ・NOタッチ
ななつ、己が性欲止める事なく
やっつ、厄災招く人間よ
ここのつ、此の世の悪全て
とお、見つけ次第見敵必殺‼︎」
カサカサカサカサカサカサカサカサ
周りは木の葉め里から抜けた深い森、何処からともなく聞こえる声にその足が止まる雲隠れの忍び頭。
気配を感じ振り向けばそこには誘拐した子供と同じくらいの子供が居た。
カサカサカサカサカサカサカサカサ
見られたそう感じた忍び頭は逃げるか殺すか一瞬悩む、その一瞬が命取りだった。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
気がつけば周囲を覆う大量の虫・虫・虫・見渡す限り虫の壁大量の虫Gが雲隠れの忍び頭に襲いかかる、防ごうとクナイを振るってもGには当たらず術を使おうにも片方の手は日向の子供で塞がれている、必死で逃げようとするが顔に張り付いたGは執拗に目を狙い口に入ってくる。
気がつけば全身にたかられ体を齧られ耳・鼻からも侵入したGは齧りながら身体の奥深くへと入っていく。
忍びとして生きてきて切って死ぬ事も術で死ぬ事も覚悟してきたロクな死に方はしないと思っていたがこんな死に方だけは嫌だと思いながら忍び頭は命を落とした。
Gが津波のように蠢きヒナタと呼ばれた少女を連れてくる
Gの中から赤いマントを纏い黄金の王冠を被ったGが現れ首を垂れる。
「コクロー軍曹任務遂行してまいりました」
少年の姿は崩れて多数のGが足元に散らばった、その中から出てきたのはコクローと呼ばれたナルトの教官。
「ご苦労様です。全くあの子の思い人に手を出すとは次の任務ですが雲隠れの里は後で最初は雷の国の田畑と倉庫を襲って糧食を食い尽くしなさい、糞は井戸・川・人が集まる場所にばら撒いておくように」
「心得ております」
「終わり次第全尾獣のチャクラを僅かづつでも良いので集めるのです」
「はっ‼︎」
G達はカサカサカサカサと音を立てながら雷の国に向かって進軍を始めた。
「頼みますよ眷属達もう既に準備は始まっています、早く対策を立てねばこの星は終わってしまう。私もアシュラの転生体を使えるように教導せねば」
コクローは月を強い眼差しで睨みながら一つ頷き森の中へと消えていった。
ーーーーー
雷の国
「なんだありゃ?」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
空を覆い隠し大地を埋め尽くす大量の虫の群れ。
人々は初めそれが何か分からなかった、空に雲がかかったとかそんな程度だと思っていたのだが、それが近くに来た時人は悲鳴を上げて家屋の中に逃げ込んだ。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
余りにも多くのGは進む中で農作物を食い尽くし飼育された動物達の骨格のみを残し、人々の家屋に侵入し人に僅かばかり齧りついては糞を塗りたくる。
川や井戸、水瓶に糞と死骸をばら撒き喰らえば喰らうだけ無限に増殖していく。雷の国は非常事態宣言を持って雲隠れの里に救援要請を求めるがGの進撃は終わらない、ひたすら食い尽くし人に怪我を負わせ病をばら撒く。
忍具で殺せば切られたなら卵を周囲にばら撒き増え、燃やせば卵から増え燃えなくなり、水で溺れさせればその水を飲んで増え雷で焼けば焦げた体から増え、大地に埋めればその倍する量が大地から這い出してくる。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
更に恐るべきことにGはチャクラも食い始めた。流石は生きた化石あらゆる環境に適応できるGだ、こことは違う世界でもGを殺す兵器は山のように有るがそれに耐性をつけ生きて来たのがGだ奴らは滅びない一匹居れば百匹はいると言われるG達。
遂にGは食べ物以外も食い始めた、それは油であり家を作っている木・紙・プラスチック鉱物以外は全て平らげていく。周囲の動物達はGを恐れて雷の国から逃げ出してしまった。雲隠れの里は全戦力を投入したがこの現状を打破出来る者は少ない。雷影が全身に雷遁のチャクラを纏っても死ねば増えるのだその上チャクラを喰らう。
八尾がどれだけ潰そうとも潰されたGの卵から十匹から三十匹生まれる。食い尽くし喰らいまくったGは遂に雷影を倒し八尾に遁走を決めさせた。
どれだけ強力な忍びが戦っていても所詮は個人戦力でしかない、十の戦場に対応出来ても百の戦場では対応できない百が大丈夫でも千の戦場は万の戦場は億越えの戦場が有れば対応しきれなくなるのはそう遅くはない。更に数日もすれば水も飲めず食料もなく怪我人感染症寄生虫などの難民も受け入れなければならず雲隠れの里は強力な戦力を残したまま雷の国は僅か数日で国としては滅んだのだった。
ナルトと契約したGは身なりを整え更なる仕事を行うために早速四方に眷属を走らせた。
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最近クラマとは死にたくない同盟を結んでいるから死なないように強くなるための情報は教えてくれるが、このクラマを操った写輪眼?とかデタラメだと思う。
あの数日後雷の国が終わったのを機に各地に放っていたGから情報が集まってくる。さっぱり分からないが修行の合間にコクローが噛み砕いて教えてくれたでもこの体のせいかどれだけ勉強しても眠くなるばかりで頭に入らない。
雲隠れの里の巻物禁術書もついでに持ってきてくれた更に修行に励める上に何人かの実験体も連れてきてくれた本当にこのGは役に立つ。このままGの里で神樹の管理者しながら穏やかに暮らすのも良いな。