うちの喫茶店にはアイドルの方がいらっしゃる   作:テンツク

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第七話

「ありがとうございましたー」

 

最後のお客さんも帰って行き、店の片付け、掃除を済ませ、店の看板と鍵を閉めて、部屋に戻る(この間の時間は約2時間半)

 

部屋の前に着き、部屋の鍵を鍵穴に刺して回そうとすると、何故か鍵が開いていた。

 

「??俺鍵閉めたはずだよな、なんで開いてるんだ?泥棒?いや、こっちから開けるのにはこの道を通るしかないはずだからそれはないはず・・・・・???」

 

原因が分からないがとりあえず扉を開けたするとそこに居たのは。

 

「おかえり、暑かったでしょ、さあ服とズボンとシャツとパンツを全部脱いで、洗濯しちゃうから」

 

「おいこら待て」

 

「??どうかしたの?」

 

「どうもこうもねーよ、どうやって部屋に入った、凛」

 

そう、そこに居たのはいるはずのない女、渋谷 凛がいた、こいつは346プロのアイドルで、変態だ、事あるごとに、俺の私物をパクって行く、基本的にはTシャツとパンツをパクって行く、何故知っているかと言うと、こいつがその二つを盗み出すところを出くわしたからだ、その時こいつなんて言ったと思う?「これ洗濯済みじゃない!!!」とか言って逆ギレされたんだぞ、まぁすぐに知りあいの元婦警アイドルに連絡して連行してもらったがな。

 

「そんなの決まってるじゃん、あ」

 

「愛の力とか言うなよ、それは聞き飽きたからな」

 

「・・・・・・・」

 

「図星かよ、じゃあはな」

 

「もう、うるさいわね、寝れないじゃないのよ」

 

「なんでお前までいるんだよ、志保」

 

なんと俺の寝室から出て来たこいつは北沢 志保、765プロのアイドルでこいつも凛とほぼ同類だ、こいつが凛と違う点と言えば、こいつの場合は俺のベット、枕に顔をうずめてニオイを嗅いでいたんだよ、ちなみに凛はさっき言った二つを嗅いでた。

 

「そんなの決まっているじゃない、あなたとわ」

 

「あなたと私は運命共同体は聞き飽きたからな」

 

「・・・・・・・・」

 

「お前もそうだけど、図星つかれて黙るのやめ」

 

「二人ともさっきからうるさいよ、料理に集中出来ないじゃない」

 

「お前もか灯織」

 

こいつは風野 灯織、283プロのアイドルで、まあ二人と同類だ、こいつの場合は俺の食べた後の食器や箸を持って帰って行きやがるそれをどうしてるのかは知らんし、知りたくもない。

 

こいつら三人は仲が良いらしい、それは何故かと聞いたんだが、凛の時に言った、元婦警アイドルに凛が連行されたときに、志保が不法侵入していて捕まり、その後に同じく不法侵入しようとした灯織がばったり出くわして、そのままごようとなった。

 

三人のアイドルが一度に不法侵入するって・・・・・世も末かな、なんてその時は思ったな、それでそのまま346の方に連行された三人が同じ仲間だと意気投合して、仲良くなったらしい、その後三人はちひろ、律子、はづきの各マネージャー?にこっぴどく説教されたのは言うまでもない。

 

「お前らよー、前回の件で反省したんじゃなかったのかよ?」

 

「「「あの日は反省した!!」」」

 

「あの日だけしたって意味ねーんだよ、それよりお前らどうやって家に入ったんだよ?鍵してあったはずだが」

 

「「「そんなのこれさえあればなんてことはないよ」」」

 

そう言って三人一斉に針金を取り出した。

 

「まさかとは思うが」

 

「「「もちろんピッキングしたよ!!!」」」

 

「自信満々に言う事じゃねーよバカども」

 

「「「それよりいつになったら結婚してくれるの!」」」

 

「話聞いてねーよこいつら、てか誰とも付き合ってねーよ、バカチンが」

 

「ほら二人とも聞いたでしょ、二人とはそう言う関係じゃないって言ってるよ」

 

「凛こそなに言ってるのよ、幸人さんは二人とは付き合ってないって言ってるのよ」

 

「凛も志保も何を寝言言ってるの、幸人さんは私としか付き合ってないって言ってるじゃない」

 

「お前らは俺の話を何も聞いてないみてーだな、いや、聞こえてるけど、自分のいいように頭の中で処理してんのか」

 

「「「それで、どうなの!!!」」」

 

「どうもしねーっつてんだろうが変態三人組」

 

「ほら、変態って言われてるよ」

 

「それは凛と灯織にでしょ」

 

「何言ってるの、凛と志保に言ってるのよ」

 

「「「どうなの!!」」」

 

「お」ゴツン!

 

「ま」ゴツン!

 

「え」ゴツン!

 

「らに決まってんだろうがーー!!」

 

「「「!!!ッ!!!!!」」」

 

「たく、お前らは、ん?凛、いやお前ら三人、そのポケットから出ているのはなんだ」

 

「「「こ、これは」」」

 

「あ?なんだって聞いてんだよ」

 

「「「・・・・・・逃げるが勝ち!!!」」」

 

「あ、待ちやがれ!!」

 

三人一斉に逃げだしたので、後を追いかけると、玄関の所で、立っている一人の女性と、床でのびている三人の姿がそこにはあった。

 

「悪いないきなり呼び出して」

 

「良いわよ、この子達全然反省してなかったみたいね、ん?これは?」

 

そう言って女性は三人のポケットからはみ出ている物を取り出した、その取り出した物はと言うと。

 

「パンツに靴下に、Tシャツ?これって榊くんのやつ?」

 

「ああ、俺がさっきまで仕事で使ってたやつだ」

 

「そ、そう、とりあえずこれは返すわね」

 

「ありがと」

 

「それじゃあ私はこの三人を連行していくわね」

 

「ああ、頼むは、一人で大丈夫か?」

 

「平気平気、助っ人は呼んであるから」

 

「助っ人?」

 

「ボンバー!!」

「にょわー☆」

 

「ああ、なるほど」

 

「それじゃあ私達は行くわね」

 

「ああ、また何人か連れ来いよ、今日のお礼と言っちゃなんだが、付き合うぜ」

 

「ええ、そうさせてもらうは、このみちゃんや莉緒ちゃんとか、その他の若い子らも連れて来るわね」

 

「間違っても飲ますなよ」

 

「分かってるわよ、それじゃあまたね、さー二人とも行くわよ!!」

 

「「はーーーい!!」」

 

女性とそのお供は三人を担ぎ上げて、帰って行くのだった、あの三人がのちにどうなったのかは定かではない。

 

 

こうしてやたらと騒がしく一日が終わって行くのであった。







柊 琴葉 (風宮 優香)さん、高評価ありがとうございます!!!



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