俺が入り口からメガトンに入ると街の代表で保安官を兼任しているルーカス・シムズが話しかけてきた
「よぉ サム今回はずいぶん時間がかかったな 遂に死んだかと思ったぞ」
この時代ではありふれたジョークを言いながら俺に近づいてくる
「やぁ ルーカス レイダーの巣でパーティしてきたぜ 依頼主に荷物を届けた後はしばらく休暇を取るつもりだが俺がいない間に何かあったか?」
ルーカスにそう返すとすぐに返事を返してきた
「どういうわけかvoult居住者が2人も来たぞ 1人目は数日前に来たジェームズ 昔この街に来た事があるのか慣れた様子でモリアティの酒場に行ってすぐ街から出て行ったよ 2人目はアンナって名前で数時間前に来たな、16…18歳くらいか ずいぶん賢そうな女でな、街の中央にある不発弾を気にしてたから 解体できたら家をやるぞ って持ちかけたら本当に解体しちまった、しかもあの核弾頭を信仰してる狂信者達に気づかれないようにな」
「随分と器用な女性だな、今はどこに?」
「1人目に来た
少し興味がでたので酒場に向う事にした、ルーカスと別れ酒場のある街の上層階に向かうため入り組んだスロープを 登って行く。
モリアティの酒場の店主 コリン・モリアティはこの街のあらゆる情報を知っている男だ。保安官のルーカスが表のリーダーなら彼は裏のボスといったところか 悪いやつじゃないが第一印象は良くはないな ケチだし
モリアティの酒場に到着し扉を開けると雇われバーテンでグールのゴブがラジオを叩き近くにいた常連のノヴァになだめられていた
「よぉゴブ何をそんなに興奮してるんだ?」
俺がそう言うと、俺が店に入って来た事に気づいてなかったのか不機嫌そうに返事した
「なんだサムかよ ラジオが壊れちまった 全然
ラジオが聞けなくて不機嫌なラジオボーイのゴブはまだラジオを叩き続けてる
「なあゴブ俺のPip-BoyのラジオでもGNRの放送は聞けないぞ 多分電波が飛んでないんだ 電波塔でも壊れたんじゃないか?」
俺の言葉を聞いてますます不機嫌になったようで大声でラジオに怒鳴り始めた
「ふざけんなよ!!ひろえよ電波 このボロラジオめ!!」
俺はラジオとお喋りを楽しんでいるゴブの邪魔をしないように店の奥にいる店主コリンのところに向かう 店の奥のターミナルで何か作業してるコリンを見つけた
「よおコリン 久しぶりだな 」
俺のわざとらしい大きな声に少しびくりとしてこちらを見るなり不機嫌そうな顔をした
「サムか こんなつまらないジョークをするのはお前くらいしかいないよな 仕事は終わったのか?」
「ああ 少し面倒だったが報酬は良いからなここで少し財布を軽くしてやるさ ところで
俺の質問に少し驚いた顔をした
「ああ 実際は2人とも生まれはVaultじゃないがな それがどうしたんだ?」
「2人目のアンナって女が気になってな 」
「アンナなら父親の…最初に来た男の事なんだが行方を捜してたな 俺に聞いてきたから100キャップで情報を売ると提案したんだが彼女はこのウエストランドではヌカ・コーラの王冠が通貨になってる事すら知らなくてな 払えないようだから仕事を頼んだよ
今頃外にいるんじゃないか?」
そういえば戦前は紙のお金だったな今では薪の代わりか尻拭き紙にしかならないが
「いったい何の仕事を頼んだんだ?」
そう聞いた途端に苦虫を噛んだような悔しそうな表情になった
「シルバーが俺の金を持ち逃げしてな それの取り立てだ アンナには泥棒だと最初は説明したんだが詳しく聞いてくるから説明してるうちにいつのまにか全部話しちまった」
「たしかシルバーってお前のお気に入りの女だったよな お前のやる気スイッチをoffにする時に一緒に寝てた」
「ああ あのシルバーだ 何で小娘にお使いを頼むだけで口車に乗せられて全部話しちまったか自分でもわからん ムカつく女だ」
「つまりお前はお気に入りの娼婦に逃げられた男だと初対面に女にバレちまったと」
どうやら相当くやしかったようだ
「シルバーはどこに逃げたんだ?」
「スプリングベールの方だ あそこにはまだ住める廃墟も多い 間違いない」
「わかった あとで様子をみてくるよ」
俺は御機嫌斜めなコリンから離れスプリングベールの方に向かう事にした、その前に補給をしにクレーターサイド雑貨店に向かう事にした
雑貨店の店主のモイラは街では奇人変人と言われているが彼女は好奇心がとても強く、俺がこの街に来た時に研究材料の不足に悩んでいる彼女から材料集めの依頼を受け、その報酬の良さに何度も依頼を受けていたら 家に住んで欲しいと頼み込まれそのままこのワシントンでの活動拠点になっている。
発明品も奇抜な物も多いが効果は本物だ…予想外の効果を発揮する事も少なくはないが
雑貨店の扉を開けるといつものように箒で掃除していた彼女は頻繁に箒で掃除している なんでもインスピレーションが降りて来るとか
「あ!!おかえりなさい!随分仕事が大変だったみたいね 大丈夫?怪我とかしてない? 丁度新しい薬を開発したのよ!」
いつもの様にご機嫌なモイラが俺を見るなり声をかけてきた どうやらまた何か薬品を開発したようだ
「久しぶり モイラ、仕事は大変だったが怪我はないから薬はいらない」
そう返事すると少し残念そうな顔をして妙な注射器を医療用の箱に戻した
「薬はアンナに使おうかしら...そういえばさっきVaultの人が来たのよ!あの青いスーツ着て本人もVaultから来たって言ってたのよ!アンナって子なんだけど私と同い年位で頭も良くて凄くいい子なのよ!友達の証にってVaultスーツとVaultセキュリティって書いてある防具一式をを2着もくれたわ!余ってたから持ってきたって言ってたけど大きめなの 男性用かしら?」
俺が口を挟まなければ永遠に話し続けそうだったので質問することにした
「モイラ そのアンナは今はどこに?」
「アンナは今は私のお願いを聞いてお使いに行ってるわよ!ねぇサム私が前にウエストランドで役立つサバイバルガイドを作ろうと思ってるって言ったの覚えてる?あなたが私の依頼を聞いて色々持ってきてくれるおかげで出版の準備が整ったの!今はアンナはそのガイドに載せる予定の廃墟での食料や薬品の入手の項目の取材に行ってるわ」
俺の同居人様は随分の人遣いが荒いようだ
「ちなみにどこに取材に向かわせたんだ?」
「スーパーウルトラマーケットよ!ここから一番近い戦前の商業施設だからちょうどいいよかったから」
俺はその言葉に耳を疑った、あの施設は今現在はレイダー達の住処になってたはずだ、俺がモイラにその事を説明してもモイラは表情を変えない。
「うーん...あの子なら大丈夫な気がするのよ Vaultから出たばかりなのに随分と適応力が高かったし それにガイドに載せる予定の【放射能汚染による体調の変化】と【重症を負った時の対処法】の項目でもあの子はこの店のある中層階から飛び降りて足を骨折させて治療のを実演してくれたし放射能汚染の項目ではこの街のあの不発弾の汚染水を致死量になるくらい飲んで実際に見せながら説明してくれたのよ!あっ勿論放射能汚染はちゃんと
マッドサイエンティストと命知らずが会とこんな非常識な状況になるのかと聞いてて胃が痛くなってきた
「とりあえず俺はスーパー向かったアンナを追いかけるよ 運が良ければまだ生きてるかもな」
俺はまだ話したりなさそうなモイラを背にしてアンナを追うことにした
誤字報告を始めてもらいました。
ありがとうございます