スプリングベール小学校は戦前、この地区周辺に住んでいた子供達が通っていた学校だ。コンクリート等の石材で作られている為200年経った今でも爆弾が直撃したと思われる左側以外はほぼ無傷で残っておりレイダー達の住処になっている。
この学校を攻める場合のルートは2つ。
1つ目は正面入口から侵入するルートだ、ただ扉を開けて入ればいいから侵入には苦労しないがレイダーもこの入口を使っているだろうし、見つかるリスクが高いだろう。
2つ目はこの学校の左側 崩れて学校内部がむき出しになってる場所からの侵入ルートだ、爆弾により屋根や壁が崩壊し吹き抜けになっている為、そこから1階や2階に入ることができる。
以前この場所周辺ををマッピングした時は見張りのレイダーが3人いたから、あのレイダーが建物内部のレイダーに助けを呼ぶ前に倒さなくてはならない。
俺の説明を真面目に聞きていたアンナは質問があるのか手を上げた。
「先生、左側の方のレイダーを撃った時の銃声で校舎の中のレイダーにばれないんですか?」
俺のブリーフィングを聞いて生徒になりきっているアンナが質問してきた。
「確かに中まで銃声は聞こえているだろう、だがこのウエストランドではラッドローチやモールラッドといった害虫駆除に銃を使う。だから外から銃声が聞こえてもレイダーは気にしないさ」
俺の回答を聞いてアンナはレイダー達に呆れた様な顔をする
「確かに危険なウエストランドで警戒心を失うことは死を意味する、これから俺達が文字通りにしてしまうんだが」
「もうひとつ質問!私がスーパーで戦ったレイダーは物陰から飛びだして私のところに突っ込んで来たんだけどなんで? 別にナイフしか持ってなかったとかじゃなくてレイダーも銃持ってたのに」
レイダーの生態について質問してきた、確かに地の利を捨てて敵に突っ込むのは自殺行為だ。
「重要な事はレイダーはまともじゃない。放射能汚染と薬物で狂ってしまっている、だから目の前の地雷も平気で踏むしハンドガン片手に敵に向かって突撃してくるぞ」
アンナの呆れ顔が悪化していく
「レイダーは殺人と強奪が生きがいの生物だ同じ人間と思うなよ、躊躇すればこちらがやられるぞ」
俺の質問に納得したようで他の質問も無さそうなので作戦を説明する。
「今回は左側の崩壊したフロアにいるレイダーを倒した後に学校内部に2階から侵入する、助けを呼ばれない様にVATSを二人同時に使い制圧する VATSは使えるよな?」
俺の質問に頷く
「使えるよ、あの時間が止まったように感じるPip-Boyの機能だよね」
時間が止まる?VATSはPip-Boyが脳に干渉し体感時間を引き伸ばす機能だ、判断時間も増加し これを使えば手ブレも抑えられ狙った場所に照準も合わせやすい。
だがスローになるだけで時間停止はしないはずだがよほど脳とVATSの相性がいいのだろうか。
「VATSで敵を一掃した後に二階に続く扉から中に侵入する、今回の目的はお前にレイダーの素での立ち回りを教えるのが目的だ。
二階では隠密行動の訓練を、一階では敵集団との戦闘訓練をする」
「もし二階で見つかったらそのまま集団戦だね、わかった」
「もう質問はないな、作戦開始だ 行くぞ」