ハヤテとアリスはヨーロッパに来ていた。アリス宛にある存在から、ここに居るという手紙が来たのだ。挑発だとわかっているが、アリスは死神様に頭を下げて、ハヤテとここまで来ていた。
二人の目的はフィレンツェに行くことなのだが、勝手にヨーロッパ圏を動き回ると、デスサイズスの面々に怒られてしまうので挨拶をするために、西ヨーロッパ支部にきた。まず
ヨーロッパ圏を任されているデスサイズはジン・ガラン。顔をターバンで隠し、素顔を滅多に見せないデスサイズだ。魔法のランプの魔人のように変身し、タロットカードの絵柄に沿った姿になり戦う。様々な姿へとなれる稀有な武器だ。
その武器を操る職人はズバイダ。口元を隠したアラビアンな格好をした女性だ。他のデスサイズと同じく、元の職人とは別の人間がデスサイズを扱っている。
「俺はお前が嫌いだ。帰れ」
「まあまあ」
ランプの魔人は願いを叶えず、ハヤテを蹴飛ばした。どうやらハヤテはジンに嫌われているようだ。というか、ハヤテを好いている男はスピリットとシュタインくらいで、あとは大抵嫌われている。
当たり前だ。美しい女性から可愛い女性、垢抜けていないいい子。本当に手当り次第色んな女性に手を出していたのだ。恋仲になりたいと思っていた女性が既にハヤテかスピリットに喰われていた、なんて男として許せることでは無い。
「久しぶりだなズバイダ」
「え、ええ。お久しぶりです」
「……だから嫌なのだ! お前は!」
ズバイダはもちろん美しく、そんな彼女をハヤテが逃すわけがなく、ズバイダは顔を少しだけ赤らめて挨拶を返した。
一名を除いて、後腐れなくちゃんと関係を清算しているので、多少の照れはあれど、ズバイダにはもうハヤテへの想いはない。
そしてそんなズバイダを見て、ジンはハヤテを何度も殴る。最初の一撃は甘んじて受けたが、これ以上受ける謂れはないとハヤテは思っているので全て避ける。
努力をして、取られる前に手を出さなかった奴らが悪いとハヤテはいつも心の奥で思っている。流石に口に出すほど愚かではない。
「……ジン!」
「分かっている。で? お前は何をしに来た。観光なら帰れ。任務なら即達成して帰れ」
「俺嫌われすぎだろ」
「当たり前だ」
ジンの言葉にハヤテは笑いながらその部屋を出ていった。自分が居ては話が進まないのでアリスに任せたようだ。
「申し訳ございません。ジン様、ズバイダ様。今回の遠征は私の希望なのです。私が倒したい相手がヨーロッパのフィレンツェにいるとの情報を手に入れましたので」
「アリスさんがそういう感情を表に出しているのを初めて見ました」
「私のハヤテを奪った存在ですから。それでは失礼致します」
アリスはズバイダに頭を下げてからその場を後にした。本来ならデスサイズに頭を下げるべきなのだが、そんな暴挙もアリスは許されているのでジンは何も言わない。
「……未だにアリスはデスサイズになる気はないようだな」
「デスサイズになれば死神様の武器になってしまいますからね」
「本来ならそれは最高の名誉のはずだが……アリスには関係ないことか」
「ハヤテさんと居るために魔女狩りを拒否し続けていますからね」
ハヤテ達は何年も死武専に在籍していたので、魔女と戦うこともあった。だが、その戦いではあまり積極的に動かず、もっぱらサポートばかりしていた。
アリスはハヤテの武器として居続けるためだと公言しているが、ハヤテと同じく魔女を狩る気にならないのだ。母親が魔女なので、色々と複雑なのだろう。このことを知っているのは死神様、それと最近知ったスピリットとシュタインくらいなので、ハヤテとの理由しか広まっていない。
***
「あの人が言っていた通りに来た」
「あいつ体の中に武器がいる!?」
マカとソウルは『エメラルド湖の殺人鬼 ソンソンJ』を狩るためにフィレンツェまで来ていた。カナダにあるエメラルド湖の殺人鬼が何故フィレンツェにいるのか、そして何故その殺人鬼を狩る依頼が
そのあとマカ達は拠点としていたホテルに帰ろうとした時、サンタ・マリオ・ノヴィラ教会に職人と武器が、不良グループに囲まれているのをマカの魂感知で知った。
そいつらは最近夜にその教会を根城にしている、死神様の悪人リストに
狩れない不良達に囲まれた職人武器ペアを見つけたマカは、正義感に唆されてその教会を見に行くことを提案し、ソウルを無理やり引っ張っていった。
マカ達が教会に着くと、内部にいた不良たちの魂が一切合切消えていて、異常を感知したマカは
「どういう事だよマカ……あいつの中に『武器』がいるって」
死武専にはマカ達と対峙している子、クロナと同じように、武器を自らの肉体と同化させている存在がいる。そしてマカは面談の時、その存在であるハヤテの体と魂を見ている。
その時マカはハヤテの魂に違和感を感じたが、ただ強大な力を持つ魂だという認識しか出来なかった。
もちろんアリスの魂はハヤテの中にあるのだが、マカは何故か気がつくことができなかった。
「まあアアアああああ……」
「グピピピピィ!」
「……うっさい!」
「初っ端からハイなクロナなんてはじめてじゃねえか!?」
「接し方がわかってるマカ=アルバーンとソウルイーターが来たから邪魔しないで」
職人と武器の融合体であるクロナが悲鳴をあげると、背中から背後霊の如く黒い存在が姿を現した。それこそがクロナの体に注入された魔剣『ラグナロク』。
いつもならキョドってラグナロクに弄ばれるクロナだったが、今回は事前にこの二人への接し方を教えられていたので、キョドることなくラグナロクを叱りつけた。
「どうやら俺達はご招待されたみたいだぜ」
「そんなことどうでもいい! あなたたちは何!? 死武専の生徒なの? 死神様のリスト以外の魂を取ることは禁じられているって知ってるでしょ!!」
「
「あとであの人に貰ってよ。や、やめて! そんな所捲ってもないから。やめてって、やめ、ヤメロォ!!」
ラグナロクはあまり敵と話をするタイプではないようで、クロナにちょっかいをかけ始めた。
ロングワンピースのような格好をしているクロナは、ラグナロクに裾をめくりあげられ、何度かやめてと叫んでからキレた。
そんな様子を見ているマカとソウルも若干苛立ってくる。こいつら
「……ソウル! なんかヤバそうだから、とっちめて死神様の元に連れていこ!」
「あからさまにヤバそうだしな。どっちも」
人間に見えないラグナロクに、情緒が不安定で変な笑みを浮かべているクロナ。マカ達が動き出しそうなのを感じ取り、クロナは口を大きく引き上げて笑う。
「やろう、ラグナロク」
「ひゃはははは! ぶっ殺す!」
ラグナロクは一度黒い液体、黒血になり、すぐさまクロナの手の中に納まって長剣に変身した。
クロナは突撃の威力をそのままに、下からマカ達を突き上げで斬り裂こうとする。それにいち早く気がついたのはソウルだ。
「下から突き上げてくるぞ!」
「……」
マカはソウルの言葉に無言で返し、突き上げに合わせて、鎌の外側と地面を使って、ラグナロクを抑えようとした。だが、ソウルの言葉が発せられた瞬間、クロナが笑っていたとこまでは見えていなかったようだ。
「え、マカ!!」
「がハッ……」
突き上げに対して進路の封じ込めで対処しようとしたマカだったが、鎌に触れる手前でラグナロクは一度黒血に戻り、剣閃が鎌を超えると再び剣に戻った。
あとはそのまま斬り上げの勢いのまま、クロナはマカを斬りつけた。
「マカ、おいマカ!!」
「……」
ソウルは鎌の姿を解き、人の姿でマカに詰め寄る。直前にマカを斬り裂いた敵に背を向けてしまっているが、それよりもマカだ。
「イヒヒヒヒヒ。上手くいった、アハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「これで飴玉ゲットだぜぇ!……おら、さっさとあの鎌男も斬り裂け」
「そうだね……でもボク、斬ればいいって言われて斬った女の子にどうやって接すればいいのか分からないよう」
「そんなもん放置でいいんだよ。さっさとやれ」
「痛っ、分かったからやめて!」
背後で自分を斬る話をしているクロナとラグナロクに、不意打ちでソウルだけで攻撃をしようとした。だが、それよりも早くクロナの攻撃が
「ぐはっ……マカは、殺らせね、ぇ……」
「あの人の所に帰ろう」
「早く褒美を貰わなくちゃな」
ソウルはマカを庇うように立ち、背中をざっくりと斬り捨てられた。だが、それでもマカを守るように上に覆いかぶさり、そのまま気絶した。
二人はあの人に言われた命令を完遂したので、そのまま帰ろうとしたが、教会に新たな侵入者が現れた。
「……お前ら、俺の大事なマカ、その相棒のソウル。俺の生徒に何してんだ?」
ピンチに駆けつけるヒーローとしてはあまりにも遅すぎる。
しかし最悪ではない。このまま二人を放置していたら、本当に死んでいたかもしれない。相手が
「……黒髪黒目の黒スーツの男は無視しろってあの人に言われたから無視」
「おい、全然無視できてねえじゃねえか!」
クロナはラグナロクに頭を小突かれているが、クロナの目はハヤテを強く睨みつけている。無視するべき相手なのに、何故かクロナの中で黒い感情が煮えたぎってくる。
「アリス、二人の救護を」
「一分ほどお待ちください。すぐに応急処置を終わらせますので」
「いや、しっかり治療してやれ。こんなクソガキ俺一人で十分だ」
ハヤテにとってマカは娘だ。可愛い可愛い愛しの娘を斬り裂かれ、その相棒を瀕死にされて怒らないほどハヤテは人間できてない。
「……ラグナロク、この男はやっぱり殺す」
「あ? なんでクロナ、いきなりハイになってんだ? それにあいつには黒髪黒目の黒スーツとは戦うなって言われてんだろ!」
「戦わないなら勝手にボコってナザールを呼び出す餌になってもらう。魔剣はナザールが作ったはずだからな……というか、ここにいるのか!?」
クロナの瞳には狂気が映り、ハヤテは鋭い視線でクロナ達を見ているが、その声は明るくなる。マカ達がやられたのは別として、愛しの妻がここに居るかもしれないのだ。
「ナザール! 俺だ、ハヤテだ! 俺は別に怒っていないし、今でも君を愛している!」
「チッ……」
ハヤテの叫び声に応急処置をしている
「あれはちょっとやり過ぎたSMプレイってことにするから出てきてくれ! 一緒にあの家に帰って平和に暮らそう! 魔女的研究もしたいならあまり死神様を怒らせない程度ならやってもいいから、一緒に帰ろう!」
「やっぱりあいつは嫌い」
「……お前、ナザールがどこにいるか吐け。今すぐ吐けば痛い目にあわせないでやる」
「あぁ!? 俺達はナザールなんてやつは知らねえよ!」
「ナザールなんて知らない。どうせもう死んでるんでしょ」
「は? お前は殺す」
ラグナロクは嘘をつくということを知らない、ある意味純粋な存在であり、その言葉に嘘はありそうにない。そしてクロナは何故かこの男が気に食わない。
だからか、ハヤテの地雷を踏んだ。
ハヤテの殺すという声をもしマカやソウルが聞いていたら、きっと少しの間気が触れ、精神的に病んでしまっていただろう。端的に言うと、狂気的な恐怖を感じる声だった。
「……そんなキョドっててあの人とやらに好かれていないんだろうな貴様」
「は?」
ハヤテはとりあえず目の前の
「……黒髪黒目黒スーツは殺しちゃだめって言われたけど、今の君は黒髪赤目だから殺しても怒られないよね? ラグナロク、悲鳴共鳴」
ハヤテの瞳は血の如く真っ赤に染まり、その瞳を覗き込めば深い闇が見えるだろう。もし死武専大人組がこの場にいれば、今のハヤテを見てこういうはずだ。
『発狂』していると。
クロナは狂気の混じった瞳でハヤテを見ながら、ラグナロクを正面で構え、武器に命じた。魔剣ラグナロクはその剣に口を作り、そこから耳を塞ぎたくなるような絶叫を轟かせる。
ハヤテは関係ないとばかりにそんなクロナに突っ込んでいく。
「死ね」
突っ込んでくるハヤテにクロナはラグナロクを振り下ろし、『スクリーチα』という黒い斬撃を放つ攻撃をしようとした。
「振り下げていいのか?」
「あぶっ」
「何してんだ早く迎撃しろ!」
ハヤテは手に持つ小型のただの
そのガード行為で一気にハヤテの接近を許したクロナだったが、ハヤテの片手には拳銃、もう片方は素手だ。クロナは攻撃を黒血の防御力で耐えてから、攻撃に移ろうとタメに入る。
ハヤテはクロナの元に駆けながら、素手の方の手を地面に擦り、血が少し滲む程度に傷つける。
そしてその手で、クロナが腕で防御を固めている部分を目がけて、拳を本気で振り抜いた。すると、ボキッという何かが折れる音が聞こえた。
「お前だけだと思うなよ!」
「……え? ギャアアアアああ!? な、なんで? ボクは黒血で硬いのに!?」
「なんでてめえ、俺らと同じようなことしてんだよ!?」
「お前らは俺らをベースに改良されたんだろう? 同じように武器を体の中に入れて、融合しているんだから出来なくてどうする」
ハヤテがあえて傷つけた手で握った拳を覆うように、赤い血がコーティングされていた。
ラグナロクが操作しなくても、クロナ自身が血液を操作できるように、ハヤテも多少なら血液を操作出来る。首元の傷跡を常時塞いでおくみたいな事は、器用なアリスでなければ出来ないが、戦いの少しの間なら彼も同じことが出来る。
絶対防御であるはずの黒血に守られていたクロナの片腕は、骨がポッキリ折れてしまったのか酷い方向に捻れている。
痛みに喚くクロナの腕をラグナロクが黒血で固定しようと四苦八苦しているが、腕が折れるという経験自体初めてのクロナが暴れるせいでうまくできない。
「それお代わりだ」
「やべぇ、逃げ」
ハヤテはスーツから取り出した細長い缶のピンを抜き、クロナ達に向けて投げる。ラグナロクはそれが何なのかわかったようで、クロナの耳や目を塞ごうとしたが時すでに遅し。
クロナの目の前で、スタングレネードがその威力を発揮した。
強烈な閃光と悲鳴共鳴よりも高い音が鳴り響き、クロナの目と耳はやられ、平衡感覚も奪われる。
「う、うげっぇ……」
「馬鹿クロナ! 吐いてる場合じゃねえぞ!」
初めての痛みに目への強烈な光、聞き慣れない頭を揺さぶる音にクロナは地面を蹲り、ハヤテという敵の前で
「スタングレネードは肉体が丈夫になってもダメージになるよな。ナザール! 見ていただろ? 君の実験体はこの有様だ。早く出てこないと、殺しちゃうよ?」
相手が子供であり、
逆に元妻が出てこないなら更に攻撃を苛烈にしようと、蹲るクロナに近づいた時、ハヤテは大きく背後に飛んだ。
クロナの隠れていた太ももから這い出るように、大きな黒い魔法の蛇が姿を現した。あのままクロナに攻撃を加えていたら、ハヤテの四肢のどれかは消えていたかもしれない。血で硬化しているので、寸断されるかは五分五分といった所か。
そしてハヤテは待ちに待っていた存在の魂を感知した。
いつの間に現れたのか、ハヤテ達がいる教会の天井付近に黒いパーカーのような服装を着て、矢印のような杖に乗り、フワフワと滞空する魔女がいた。
ハヤテはその魔女を視界に入れた瞬間、発狂の印である赤き瞳は黒い瞳に戻っていた。
「ナザール!」
「あなた、きの、久しぶりね」
「ああ。俺は君をどれだけ待ち望んでいたか」
「私もよ。私のあの暴挙を許しているって本当かしら?」
「ちょっとした手違いで相手の首を斬ることもあるだろ? まあお返しにナザールが受けのきついSプレイをお見舞するけどね」
メデューサはゾクリと身体を震わせ、杖から落ちそうになる体を何とか踏ん張らせる。危うくメデューサの思い通りの展開にならない所だった。
「いいえ、決して許しません」
「おっと……二人は?」
「あまり芳しくありません。すぐにあの魔女を殺して、死武専に運びましょう」
ハヤテの言葉と逆の言葉を投げ掛けながら、アリスは大太刀となってハヤテの手に収まる。
彼女はシュタインほどの医療の知識はない。それにどうやら
「あら、未だにおぼこのメイドが何か言っているわ」
「殺しますよ? 糞魔女」
「あらあら怖いわ。そんな汚い言葉を使っていたら、いつかパートナーに愛想をつかれそうね……そんなだから抱いてもらえないのかしら」
「どうやら死にたいようですね。処刑します」
「私は戦う気なんてないわよ」
先程クロナの足元から出てきた蛇はクロナを飲み込み、そのまま壁を伝ってメデューサの近くまで移動していた。
メデューサはチラリとマカ達を見てから、アリスとの喧嘩を辞めて、口惜しいがこの場をお開きとする。
「あなたが未だに私のことを愛していてくれて、涙が出るほど嬉しいわ」
「なら!」
「でも、私にはどうしてもやらないといけないことがある。次回会った時はちゃんと話すわ。だから今回は行かせてもらうわね。若い二人のペアは死武専に早く連れて行って見せた方がいいわよ」
「……」
ハヤテは一度言い出したらエクスカリバー『呼んだかね?』を使っても動かなさそうな『私の伝説が聞きたいという言葉が聞こえたのだが』、妻の言葉にため息をつきながら頷く。『どうやらまだ私の出番ではないようだ。次は5時間の朗読会に参加してもらおう』
アリスはハヤテが自分を使ってくれないと分かり、落ち込みながらも、マカとソウルのためにこれ以上の無駄な時間を浪費するのはやめた。アリスはナザールの事になると、どうしても感情を抑えられない。
「……あなた。過程はどうあれ、あなたに嫌われることは絶対にしないわ。それだけは信じていて欲しい」
「ああ、信じるよ。だから、次は話してくれよ?」
「ええ。おやすみ、あなた」
メデューサはハヤテの魂感知による探知から逃げるように、何度もソウルプロテクトを切り替え、人混みに紛れるようにして、彼の感知範囲から消えていった。
「ハヤテ様」
「なんだ?」
「私は居なくなったりしませんから」
「ありがとう」
ハヤテはアリスの想いを受け止めながら、その思いは返さず、お礼だけを口にした。
クロナはメデューサとハヤテの子供です。
ハヤテは当然気がついていませんし、クロナは父親という存在の意味自体知りません。
何故かクロナが強いですが、それもおいおい。