このすばアフター!カズマ&めぐみんのターン   作:ぽいんと

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第8話 背中合わせの爆裂魔達

 

王都でデートした翌朝。

 俺とめぐみんは、爆裂魔法補助スキルを教えてもらうための的探しに、アクセル近くの森にきていた。正直、近くでさっさと済ませて欲しいが、最近硬いものばかり壊してきためぐみんにとっては不満らしい。

 

「やはりカズマは見どころがありますね。今日は我が爆裂道の素晴らしさを余すところなく伝えましょう!!」

「念のために言っとくが、俺はお前みたいな一発屋になるつもりはないからな。一応は爆裂魔法を使えるようにしよう……ってだけだ」

 

 残念なことに、俺のしょぼい魔力では爆裂魔法一発も撃てない。スキルを持っているのに使えない珍妙な状況なわけだ。だからこそ『消費魔力減少』のスキルを教えてもらおうとしているわけで、……決してめぐみんの様になりたいわけじゃない。

 

「むぅ……一発屋とは心外ですね。その究極の攻撃であるその一発が、どれだけ価値のあるものなのか理解していますか? というかカズマは散々私を活用してきたではありませんか」

「……まぁ、実際凄いってのは俺も分かってるよ。あれだけ長い詠唱と魔力を必要とする呪文もないしな」

「そうですよ。爆裂魔法は凄いんです。詠唱だって最高に格好いいですし」

 

 言い切っためぐみんは杖を高らかに掲げて得意げな顔をする。それにしても詠唱か……。

 

「そういえば、めぐみんはなんでいつも詠唱が違うんだ? 魔法の詠唱と身振りって決まってたと思うんだが。下手に詠唱の内容を変えると威力が下がるはずだぞ」

 

 中級魔法程度ならともかく、上級魔法以上の魔法となると詠唱は魔法の制御の重要な要となる。ウィズ先生に綺麗な詠唱を教わった俺にとっては、かなりの疑問だったのだ。

 

「おっと、私自慢の詠唱について聞いてくれますか。実はですね、これには深い深い理由があるのですよ」

「ほう、それは気になるな……。威力を上げるためのコツとかがあるんだよな?」

 

 こいつは爆裂魔法に関してだけは、間違いなく最高峰だ。そんな爆裂狂の言葉なら是非参考にしたい。思わず期待を向けてしまう。

 もしかしたら、秘められた詠唱とか、伝説の秘文や、禁術的なものがあるのかもしれない。

 と、めぐみんはすました顔で、

   

「主な理由は、格好いいからです」

「なるほどな、さすがめぐ……いまなんて?」

「格好いいからです」

 

 ……………。

 

「だ、だから格好いいからですよ!! そんな目で睨まないでください。確かに私は響き重視で詠唱しています。でも、カズマならこの詠唱のカッコよさを分かってくれると思っていましたよ?」

「………普通さ、威力とか、精度とか上がるって思うだろ。あれだけ詠唱しといて意味ないってなんだよ」

 

 期待を裏切られて、思わず落胆してしまう。やっぱりこいつはネタ種族のネタ魔法使いだったのか。そういえば紅魔族も『ライト・オブ・セイバー』の魔法を意味なくアレンジしてたっけな。

 

「効果もないのに詠唱を変えるとか、やっぱりお前もネタ種族の一員なんだな」

 

 思わず呆れてしまった俺は、深くため息をつく。するとめぐみんは少し怒ったように、

 

「……何か勘違いしているようですが。私を普通の紅魔族(あのボンクラども)と一緒にしないで欲しいですね。私のオリジナル詠唱はきちんと威力上昇します。奴らとは違うのです」

「なんだよ! だったら最初からそう言えよ!」

 

 結局威力が上がることが分かった俺は、思わず声を荒げる。それにしても効果のある詠唱か……。

 

「気分や天候、季節、相手など様々な条件に合わせて私は詠唱を変えているんです。格好よさ重視ですが、ついでに威力や精度も上昇します」

 

 格好良さを重視の気分屋は、さも当然なことの様に言い放つ。

 

「そっちがついでなのか……。というか意味のある詠唱変更ってとんでもなく難しいと思うんだが。お前に出来るのか?」

 

 詠唱というのは、難しい魔法を扱える一握りの天才が、一般人にも制御できるように……という意図のもとに作られたものだとウィズ先生は言っていた。

 しかし、めぐみんを胸を張って、

 

「出来ますよ、私は紅魔族随一の天才魔導士ですからね、その程度ちょちょいのちょいです」

「……アクセルのみならず、故郷でもネタ魔導士扱いされてるお前がよく言うよ」

「なにおう! 魔法の教養のない一般人はともかくとして、爆裂魔法を理解している癖に馬鹿にしてくる、奴らの方がおかしいのですよ。奴らには魔法の教養がないのでしょうか?」

「……教養があるから馬鹿にしてるんだと思うんだが」

 

 掴み掛ってくるネタ魔導士を、いつもの事なので適当になだめる。

 と、めぐみんは胸倉を掴む力を緩め、大きな溜息をついた。そして落ち着いた声で、

 

「………そうですね。折角なので実演してみせましょうか。それではカズマ、適当な魔法を撃ってみてください。詠唱を見せてほしいのですよ」

 

 珍しく凛々しい表情を湛えためぐみんが、真っすぐに俺を見つめてそんなことを、

 

「何をする気か知らんが分かった。どの魔法でもいいんだな?」

「はい、でも、森の中なので火はやめてくださいね」

「それぐらいは分かってるよ」

 

 実は最近覚えたてなので試してみたかった呪文がある。普段は詠唱は小声で済ませたり、簡単なものなら省略したりするのだが、めぐみんの前だしめいいっぱい格好つけてやろう。

 使うのは上級風魔法だ。俺は手の平を遠くの木に向かって突き出し、詠唱を始める。

 

「……悠久の時を廻る優しき風よ、我が前に集いて裂刃と成なせ『トルネードッ!』」

 

 手のひらから爽やかな魔力が迸り、目標の気の辺りの大気が一瞬揺らめく。

 次の瞬間、天高く竜巻が舞い上がり、ミシミシと音を立てながら木を根ごと巻き上げた。なかなか上出来だと感じた俺は満足げに頷く。

 と、めぐみんが目を輝かせて駆け寄ってきて、

 

「すすす、凄い! 凄いです!! カズマが上級魔法を使えるようになったのは本当だったのですね!」

「落ちつけめぐみん、俺が凄いのは前からだ、そしてこの程度はほんの一部の力でしかない」

「あ……。ああ……。ふああああああああ」

 

 めぐみんは、仮面盗賊をやっているときの俺に向ける様な、憧れの色を目に浮かべている。……実は、魔力の消耗が激しすぎて後数発しか打てないのは内緒だ。

 

「っておいめぐみん、俺の凄さに惚れ直すのは構わないけど、本題を忘れるなよ。さっき私の力を見せるとか言ってただろ」

「ふあああああああああ」

「話を聞けよ!!」

 

 チョップのおかげかハッとしためぐみんは頭を振って、

 

「……おっと、私の男が思いがけず格好良くなっていたので、取り乱してしまいました」

「ち、違うぞ、俺、別にお前の男じゃないぞ」

 

 俺が剛速球をぶちこんでくるめぐみんにたじろいでいると、直球女は軽く咳ばらいをした。そして冷静な顔つきで語りだす。

 

「……確かに覚えたてにしては良い魔法でしたが、改善の余地がありますね。詠唱がちょっと無駄に長いかもしれません。今日の気候なら――、あとは詠唱のこの部分を――そして身ぶりを――」

 

 どうやら、詠唱や身振りについてコメントをくれるらしい。こいつの専門は爆裂魔法だけだったはずだが、大丈夫なのだろうか。半信半疑で一応めぐみんの指示に従って、素振りをしてみる。

 ……案外しっくりとくるものだな。

 

「それじゃあ教えた通りに魔法を使ってみてください。色々と変わるはずですよ」

「………わかった」

 

 隣に立つめぐみんを一瞥し、俺は指示通りに再度詠唱を始める。

 

「……暴虐なる烈風よ、彼のものを悠久なる眠りへと誘え!『トルネードッ!』」

 

 撃った瞬間はっきりと分かった。さっきよりも明らかに消費魔力が少ない。

 目の前では、さっきよりも高く大きな竜巻が舞い上がり、木の植わっていた大地ごと巻き上げている。

 端的に言えば、魔法の威力と効率が上がっていた。

 

「おい……めぐみんは一体俺に何をしたんだ?」

 

 明らかな異常事態に、汗を垂らしながら聞いてみる。しかし、めぐみんは満足げに頷きあっさりと、

 

「私は何もしていませんよ?詠唱の無駄な部分を削って、余った部分を威力強化に充てただけです」

「いやいや………そんな簡単に出来るはずないだろ」

「……私は一度見た魔法の術式を忘れることはありませんし、一度見れば大体術式の構造が分かってしまいます。それでオリジナル詠唱を考えるのが得意でした。実際、爆裂魔法に憧れる前は、上級魔法のオリジナル詠唱を教えてあげたりしていました」

 

 そんなことを言ってのけた。こいつこそチート持ちだろ。爆裂魔法に憧れる前って、今のこめっこぐらいの年じゃないか。

 というか、今こいつは魔法の教科書に載ってあることをすんなりと塗り替えたわけだ。少なくとも発表すれば歴史に残ることは間違いない。

 今更ながら、赤髪のお姉さんと俺は、本当に余計な事をしてしまったらしい。

 

「…………今からでも上級魔法を覚える気はないか? すぐに伝説になれると思うんだが」

「ありませんね。私に爆裂魔法以外は似合わない。爆裂道だけを歩み続けろと言ったのはカズマではありませんか」

「言ってない。俺、そんなことまで言ってないぞ」

「私は爆裂魔法以外の魔法に興味が無いのです。だから、この力を爆裂魔法以外に使うつもりはありません。今教えたのはカズマだからですよ」

 

 一瞬天才かと思ったが、やっぱり馬鹿だったらしい。………いや、だからこそ爆裂魔法を極められたのかもしれないな。

 と、めぐみんは俺…ではなく、俺の背後に目線をやって。

 

「私がいいところを見せたのです、カズマもいいところ見せてくださいよ?」

「俺の後ろに何か………あっ」

 

 目線に釣られて振りむいた先には、トルネードの音で引き寄せられたであろうモンスターの群れがいた。

 そうか、だったら見せてやろうじゃないか。

 

「めぐみん、俺から離れるなよ? 今度は俺の力を見せてやる」

 

 

★★★

 

 

 ――森の奥では、多数のモンスターと、その死骸が散乱している。

 中には、動いている死骸の群れの姿もあった。そしてその中心で……

 

「フハハハハハ、この勇者カズマの敵ではないわ『フラッシュ』!『バインド』!」

「か、格好いい、格好いいですよカズマ!! 胸が、胸がドキドキします!!」

「割と大きな群れだな、まぁいいや、『狙撃』、『狙撃』、『狙撃』」

 

 俺は最優先で遠くの敵を狙う。目の眩んだ敵や拘束された敵は、放っておいても切り刻まれていくからだ。

 死骸の大半はコボルト、ゴブリンなどだが、いくらか大型モンスターも混じっていた。

 

「でも……その……言いにくいのですが……」

「なんだ? ……おいそこのお前『パワード』!『スピードゲイン』!……補助魔法掛けてやったんだからしっかり働けよ、後臭いからどうにかしろ」

 

 俺の言葉に反応したのか、そいつは言葉は発さないが小さく頷く。少し不満気な気がしたが。

 

「卑怯! とっても卑怯ですよ! いえ、魔王みたいな戦い方で格好いいとは思いますが!!」

「なんだ文句あるのか? 仲間を引き連れて戦ってるんだ、どっちかといえば勇者っぽいだろ」

「仲間って言っても全部アンデッドモンスターじゃないですか!!」

 

 そう、先ほど魔法を掛けたのは俺が召喚したゾンビだ。氷で作った剣を渡し、補助魔法を掛けてやったのでここらのモンスターには遅れは取らない。

 そんなゾンビやら、よく分からない何かやらが十数体、俺の指示で動いている。

 

「っと少し減ってきたか『カースド・ネクロマンシー』! ほら、しっかり戦ってるだろ?」

 

 唱えた呪文に反応し、地面に黒紫の魔法陣が刻まれる。そして、大小さまざまなゴブリンの死骸に魂が宿る。そいつらが元々持っていた剣を拾い、前線へと向かっていくのを俺は見届けた。

 

「いやいやいや!、私はてっきり上級魔法で戦うのかと思ってましたよ、カズマはドレインタッチもあるのですから、それでも十分戦えるでしょう!?」

「だって自分で戦うの面倒だし、ドレインタッチしながら戦うのはスキが出来て危ないんだよ。 おっとあそこは苦戦してそうだな」

 

 俺の目線の先では、大きなワニを攻めあぐねるゾンビ達の姿があった。

 

「ついにカズマという大将が動くのですね。これは見物です」

「『パラライズ』!」

「ずるっ! それはずるいですよ! いやまぁ私は好きですが!!」

 

 さっきから文句を言いたいのか感心したいのかよく分からないなこいつは。

 ともかく、ワニは俺の魔法を受け、痙攣して動かなくなった。あとはあいつらがどうにかしてくれるだろう。

 と、一体のゾンビが俺の方に向かってきた。そろそろ補給の時間だ。

 

「さっきからカズマは一々戦い方が狡いのですよ、ってなんですかこのゾンビ」

「これぐらいの方が安全でいいんだよ。……っとありがとな」

「ひえっ」

 

 ゾンビが持ってきたのは、動けないように拘束された一撃ウサギ。それを左手で掴み、俺は地面に座り込む。ドレインタッチをするための休憩タイムだ。

 めぐみんも辺りをキョロキョロと見まわしてから座り込む。

 

「このウサギって意外と魔力多いんだよな。満タンまではいかないが、だいぶ回復できそうだ」

「あなたは魔力回復用の敵まで、ゾンビたちに運ばせているのですか。……戦場ニートとはこのことでしょうか」

「やかましいわ、ネクロマンシーは維持するのにも魔力がいるんだよ。そして大軍の将は何もせずに偉そうにふんぞり返ってるのがいいんだ。そうしないと部下に不安を与えることになるからな」

「こ、この男は…………いつか家事までゾンビたちにやらせそうな勢いですね」

「……ありだな」

「全然ありじゃありませんよ!! 真面目な顔して頷かないでください!! 家事は私がやってあげますから臭いゾンビは辞めてくださいよ!!」

 

 めぐみんは全力で首を振る。それを横目に、俺は辺りを見回した。かなり森の奥まで進んできたのだが、まだ爆裂魔法の的が見つからないのだ。

 

「しかし、結構進んでも的ってないもんだな。ほら、あの岩とか結構大きいけどダメなのか?」

「ダメですね。最近の私を満足させられるものではありませんよ。」

 

 前までなら喜んで爆裂魔法を打ち込んでたと思うんだがな。しかし的が見つからないと補助スキルも教えられないらしく、困ったことになったな……。

 もう少し進めば山があるのでそっちに行くか。

 と、突然『敵検知』に反応があった、『千里眼』を使って確認する。

 

「……あの大きな獣は……初心者殺しか、どうだめぐみん?あれ相手に爆裂魔法を使わないか?」

「むぅ……初心者殺しですか、相手にとって不足ありすぎなのですが」

 

 適当に拘束して、その間に補助スキルを教えてもらおうと思ったのだが、ダメらしい。なんだか面倒くさくなってきたな。

 

「……そこまで言うなら一人で倒してくれてもいいんだぞ? 確かお前俺たちの手柄を横取りしたことあったよな? ほら行ってこい。自力でアクセルまで帰ってきたら認めてやる」

「や、辞めてください!! というかカズマは私を置いて逃げたり……しま……せん…よね?」

「ちなみに俺の持っているスキルは『潜伏』、『逃走』、『テレポート』――」

「ごめんなさい! ごめんなさい! 謝りますから置いていかないでください!!」

 

 めぐみんは俺の本気の表情を見て、怯えたように縋りついてくる。しかし、あまりに大声で騒ぎすぎたのか、初心者殺しがこっちに向かってきている。

 

「おいめぐみん、お前のせいで初心者殺しが寄ってきてるんだが、何とかしてくれ」

「あなたのせいでしょうが!! というか私の爆裂魔法は範囲が広くなりすぎて、この距離なら私たちも爆風に巻き込まれます」

 

 レベルが上がりすぎて逆に使い辛くなるってなんなんだよ。駆けてくる黒い巨体を眺めながら考える。今、俺を護衛しているゾンビではあいつを倒すには力不足だろう。……仕方ないか。

 そう考えた俺は干からびた一撃ウサギを捨て、もう一体の一撃ウサギをゾンビから受け取る。

 

「仕方ないな、見てろめぐみん、今回はこの俺自身が戦ってやろう」

「ついに来ましたか、今度は正統派で格好いいところ見せてくださいね」

 

 正統派を強調しないで欲しい。おれが悪党みたいじゃないか。謂れのない批判を受けた俺は、派手な魔法で評価を変えてやろうと決意した。

 詠唱を終えた俺は初心者殺しに向き直る。向こうも流石に馬鹿じゃないのか、タイミングを図っているようだ。

 だが、俺はあいつがそれほど素早くないのを知っている。カウンターでも十分間に合うはずだ。

 

 いつまで経っても動かない俺に待ちかねたのか、初心者殺しが飛びかかる!

 その瞬間、俺は魔法を解き放った。

 

「『アース・シェイカー』ッッ!」

「!?」

 

 俺の呪文と同時に、初心者殺しの足元が突如としてせり上がり、その巨体が空高く放り出される。下からの攻撃に不意を突かれた形となった初心者殺しは、体勢を崩して空中でひっくり返った。

 俺は宙を舞う初心者殺しに手を突き出し、満足げに呟く。

 

「まぁ悪くはない動きだったな。だがこれで終わりにしよう『ライト・オブ・セイバー』ッッ!」

「ガウウウウゥゥゥゥッ……ゴハッ」

 

 その瞬間、大気を震わせる複数の光剣が出現し、身動きのとれない初心者殺しの巨体を切り刻んだ。

 

「また、つまらぬものを切ってしまったな」

 

 無駄に格好付けた俺は、プルプル震える足腰に力を入れめぐみんに振り返る。

 

「ふああああああ、はぁ……はぁ………本当に格好いいです!! 空中に敵を浮かべて切り刻むなんて!! 本家紅魔族でもここまで格好いい魔法の使い方をする人はいませんでしたよ!?」

「そうだろう、これが全てのスキルを使いこなす、最強の冒険者の実力さ…………あれっ」

 

 宙から初心者殺しの死骸が落ちてきたのを確認すると、力が抜けて倒れこんでしまった。

 同時に俺の周りを不安げにうろついていたゾンビたちも崩れ落ちる。いわゆる魔力切れだ。

 

「ちょ、ちょっとカズマ、どうしたのですか!? 怪我なんてしてなかったと思うんですが!!」

 

 違うんです。ただの魔力切れなんです。

 左手に握ってる一撃ウサギから魔力を吸い取ればすぐ戻ります。

 心配そうに駆け寄ってくるめぐみんにまさか、『格好つけようとして一本で十分な光剣を複数本出現させた』とか、『アースシェイカーでの飛距離を上げるために、大半の魔力をつぎ込んだ』なんて言うわけにはいかない。

 ここはなんとか誤魔化さなければ、めぐみんと同等まで堕ちてしまう。

 そんなことを考えて、重い体でフラフラと立ち上がると、

 

「ぐうう、これは眩暈だ、俺の、真の力が目覚めようとしているのかもしれない………」

「カ、カズマ……」

 

 正直黒歴史待ったな無しな恥ずかしい言い訳だが、こう言っておけばネタ種族のネタみんは満足するはずだ。

 しかし、めぐみんは悲しそうな顔をして、

 

「………格好いいとは思いましたが、カズマはそんなこと言う人ではありません。………もしかして、無理をしすぎて魔力が切れたのではないですか?」

 

 無駄なところで俺のことよくわかってますねこの人。

 ……………。

 いや、いやまだだ。まだ諦めるには早い。

 

「違うぞ? 流石にあの程度の魔法で魔力切れを起こす俺じゃないさ」

 

 言ってて悲しくなるが、今は仕方ない。祈るような俺の思いに反して、めぐみんは訝しげに、

 

「………ではどうして、左手で一撃ウサギを絞っているのですか?」」

「ち、ちがう、これはあれだ、実はこいつは俺の半身で――」

 

 必死の言い訳虚しく、五分後には全てを白状させられた。

 

 

★★★

 

 

 ――あの後、適当なモンスターから魔力を満タンまで吸収した俺達は、森を抜け、岩だらけの山岳地帯に来ていた。

 もっと正確に言えば、俺は絞られた雑巾のように硬い地面にへたり込み、対照的にめぐみんは喜々としている。

 

「な、なぁめぐみん………もう爆裂魔法の魅力は十分分かった……、だからもういいだろ」

「もう少しで終わります。本当にあとちょっとですよ。それでカズマも普段から爆裂魔法が使えるようになるので頑張ってください」

 

 俺が疲労している理由は、めぐみんの熱心すぎる爆裂魔法トークのせいだ。爆裂魔法の的に普段何気なく爆裂魔法を使っているめぐみんだが、実は常日頃から爆裂魔法の改良を進めていたらしい。効率やら威力やら、格好よさ………はどうでもいいが、ともかくその辺にはとんでもないこだわりがあるのだ。その辺の話に俺が興味を示したが最後、爆裂デスマーチが始まってしまった。

 

「ではカズマ、3度目のおさらいです。爆裂魔法とはなんですか?」

 

 知識を詰め込みすぎて頭が痛いが、答えないと終わらないのでめぐみんの質問にいやいや答える。

 

「…………爆裂魔法は複数属性の最上位魔法です。火や風系統の魔法の深い知識が特にその習得に大きく関わってきます」

 

 ちなみに俺は『インフェルノ』も『トルネード』も使えるので問題ない。それは俺に爆発系統の適性があったわけではなく、ただ単に満遍なく才能がなかっただけらしいが。

 遠い目をしていると、また冷血教師めぐみんが質問を飛ばしてくる。そして俺は答え、質問が飛んで、俺が答え、飛んで、答え、飛んで、答え・・・・・・。

 

「では次、爆裂魔法の身振りのやり方は?」

「――――」

「魔力誘導のやり方は?」

「――――」

「威力調節の方法は」

「――――」

 

 ……………。

 

 

「あぁ……………」

「カズマ!カズマ!しっかりしてください!! これで爆裂魔法の補助スキルを覚える準備が出来ましたよ」

 

 目の前の誰かに頬を叩かれているらしい。無理解の浮遊感の中にいる俺には、内容は聞こえても理解はできない。

 

「あぁ………?」

「ちゃんとしてください。……もしかして眠ってますか?」

 

 よくわからないが、誰かの顔が近付いてくる。そしてその唇が俺の頬に触れた。

 キスか……

 ん? まてよ………?

 キスかこれ。キスじゃねぇか!!

 朦朧としていた意識がはっきりとし、現実の世界に戻ってくる。見ると、赤い顔をして俯くめぐみんがいた。

 

「……なぁお前、脳の疲労で意識失いかけてた俺に何してくれてんの? やっぱ痴女なの?」

「ちちち、違いますよ!! 誰が痴女ですか!! わ、私はただ、お伽噺の様に、王子様はお姫様にキスされて目を覚ますものだと…………。」

 

 めぐみんは身を乗り出して、紅い目を輝かせながら必死の様相である。……というかそのお伽噺逆だろ、それだと姫様がヒーローなんだが。

 それにしてもだな……。

 

「……まさかめぐみんがお伽噺をなぞるなんて……お前って本当に乙女要素あったんだな。正直驚いたぞ」

「失礼ですねあなたは!! どこからどう見ても乙女………って毎回これ言ってますね。…………わ、私も元々は乙女なんて糞くらえって思ってたんですよ? でもそんな私を変えたのは…………」

 

 最後まで言い切れなかっためぐみんが、チラチラと俺の方を見てくる。………俺は鈍感系じゃない、だからその意味は分かる。ただ、こんな雰囲気もへったくれもない岩肌地帯で言われても困るし、正直恥ずかしい。だから俺は、

 

「と、ともかくその話は置いといてだ。爆裂魔法トークは終わったんだな?」

「そう、そうです!! 今のあなたなら爆裂魔法補助スキルを覚えることができるはずですよ。さぁ覚えましょう!!」

 

 早口でまくし立てるようなめぐみんにつられて、俺は冒険者カードを取り出して確認する。そして爆裂魔法の欄を見ると、

 

「…………おいめぐみん、補助スキルが黒文字ですら表示されてないんだが」

「あ、あれぇ? おかしいですね……ってああ!! まだ私が爆裂魔法を使ってないからですよ」

「そ、そういえばそうだったな………」

 

 スキルを習得欄に出すためには、スキルの事を理解した後、そのスキルを実際に見る必要があるのだ。そんな当然のことも俺たちは忘れていたらしい。何を焦っているのだろう。

 大きく深呼吸をして心を落ち着けた俺は、遠くの石柱を指さして。

 

「それじゃあやっちゃってくれ、まさかあのでかい石柱で満足できないってことはないだろ?」

「はい!それでは見せてあげますよ」

 

 そう言ってめぐみんは、バッと身を翻し詠唱を始めた。どうやら今回は詠唱ありで全力の魔法を撃つつもりらしい。

 詠唱が進むにつれ、大気が震え小さく帯電させ、使い手の元に魔力が集結していく。

 

「………改めて見るとすごいな」

 

 自分が少しだけ魔法に詳しくなったからだろうか? それとも爆裂ソムリエとして、久々にめぐみんの爆裂魔法を見るからだろうか?

 

「見ていてください。これが数多の魔王軍幹部を葬った、間違いなく世界最強の一撃、私の爆裂魔法です」

 

 格が違うと深く感じさせるその魔力のうねり。族長の試練を乗り越え、名実ともに次期族長となったゆんゆんが、めぐみんに勝てないといっているのが分かる気がする。

 と、めぐみんの杖の先に破滅の光が灯った。

 

「『エクスプロージョン――――ッッッ!』」

 

 石柱に向かって一筋の閃光が走り抜ける。

 次の瞬間、凶悪な破壊の力が石柱の中に炸裂し、その破片ごと全てを飲み込む。

 

 爽やかな爆風が吹き抜けた後、爆裂魔法の範囲と全く同じだけごっそり削れた石柱が残っていた。

 

「今日の爆裂は九十九点だな、もしかしたら今までで最高の爆裂魔法かもしれん。その暴虐さを体現した様な衝撃波が、全身を力強く包むこむ。それでいて、どこか優しく、爽やかな感情を感じさせる一撃だった。ナイス爆裂」

 

 俺が下した採点に、めぐみんは満足そうな笑みで倒れこんだ。

 

「ありがとうございます!昨日は爆裂魔法を撃つことが出来なくて溜まっていたのですよ。それにさっきのカズマの姿を見ていたら、私も負けてられないと思い、思わず熱がのってしまいました」

 

 満足気なめぐみんの元に近づいた俺は、ドレインタッチで与えようとして……異変に気が付いた。明らかに辺りの小動物やらモンスターやらがいなくなっている。つまるところ危険信号だ。

 と、視界の上端を何かがかすめる。ふと上を見上げると、遥か上空に、そいつが浮いていた。

 

「おいおい………なんであんなのがいるんだよ」

 

 そいつは巨大な翼をはためかせながら、鋭い敵意を向けてくる、巨大な鷲の上半身と獅子の下半身を持つ獰猛な魔獣の名は……。

 

「グリフォン……ですか!」

 

 アクセルの山岳地帯にはグリフォンなんて住まないはずなんだけどな。魔獣の王様が何やってんだか。

 動けなくなっためぐみんは怯えたように震えている。そりゃそうだ、俺だって怖い。

 

「俺たちって呪われてるのか? なんでこうもすんなりといかないんだろう。今度こそアクアに解呪魔法掛けてもらわないとな」

「馬鹿な事言ってないで早く逃げましょう!! しかもこいつは普通の個体より遥かに大きいです。一撃でも貰えば即死ですよ!?」

 

 普段なら即テレポートの詠唱を始めていただろう、しかし今回はそうならなかった。

 俺はグリフォンが近付いてくる前に、素早く冒険者カードを操作する。

 

「ちょっとカズマ!? 何をしているのですか?早くテレポートか潜伏を……」

「大丈夫だ、この程度の敵、めぐみんが出るまでもない、俺に任せとけ」

 

 そう言って、悠然と構えた俺は、今初めて自力で使えるようになった呪文の詠唱を始める。

 

「………も、もしかして!カズマはあいつを倒す気なのですか? しかも……その呪文は!」

 

 使おうとしている呪文に気が付いたのか、めぐみんは体を小さく震わせ感嘆の声をあげていた。まぁさっきこいつから教わった詠唱だから気が付かないわけないか。

 グリフォンは時折、猛禽類特有の甲高い鳴き声をあげながら、悠然と距離を詰めてくる。王様らしい余裕の有様だ。

 

 程なくして詠唱を終えた俺は、火傷しそうなぐらいに熱い破滅の光を杖に携える。使うのは二回目だが、制御のためには一瞬だって気が抜けない。

 

「せっかくめぐみんに教えてもらったんだ、こういう時に使わなきゃ損だろ」

「あ……ああ……………!!」

 

 紅い瞳を輝かせ、深い尊敬の色を浮かべためぐみんを一瞥し、俺は再度制御に集中する。

 寸でのところまで迫ってきていたグリフォンに短杖を向け、俺は魔法を解き放った。

 

「『エクスプロ―ジョン――ッ!』」

 

 杖から伸びた閃光は、グリフォンに向かってほとばしる。

 そして、破滅の光が爆散し、その巨体の全てを消し飛ばした。

 

 それはめぐみんの爆裂魔法に比べれば小さなものだったが、グリフォンを消し飛ばすには十分すぎたらしい。

 そこまで確認しながら俺は、そのまま倒れて動けなくなった。さっきも魔力を使い果たして動けなくなったが、今回はその度合いが全く違う。指先すら全く動かず、辛うじて声が出せるかどうかといった状態だ。

 

「ふあああああああ、カ、カズマの爆裂は九十五点です。威力は私に遠く及びませんが、自身の持てる全ての魔力を、破壊力に転換したその心意気、そして何より、あのグリフォンを一撃で倒した格好よさを評価しますよ!! 5点分はこれからの精進を期待してのことです。これからも頑張ってくださいね」

 

 めぐみん師匠は心底幸せそうに声を震わせながら、俺の爆裂魔法を評価してくれた。

 

「ありがとうめふみん、しっかしおまえのきもひがすこひだけわかったきがするよ、ばくれつまほうってきもちいいな」

「ちょっとカズマ、呂律が回っていませんよ!?」

「つかれた」

 

 正直口を動かすだけで限界だ。全身からごっそり魔力と一部の生命力を持っていかれたらしい。でも、心地良い疲労感を感じる。毎日ポンポン撃ってるあいつの気持ちが少しだけ分かる気がするな。

 

「さへ……ばくれつまほうもおぼえたし、かえるか」

「そうですね。あんまりこんな場所に長居するのもよくありませんし」

 

 そう言って俺の視線の先で、めぐみんは生まれたての小鹿の様に起き上がろうとして……顔で地面をキャッチした。

 

「ぶふっ」

「今! 今笑いましたねこの男!! というかさっさと帰りましょう、起きてくださいよ」

「さっきもいったけど、からだうごかないからおきられないぞ」

「え?」

 

 そこまで言って、めぐみんは顔を青ざめさせる。多分俺の顔も青くなっているはずだ。

 今気が付いたが、もしかしてこの状況……。

 

「……おれたちどうやってかえるんだ」

「本当ですよ!! あなたは馬鹿なんですか!? 帰る方法確保してから爆裂魔法を使ってくださいよ!!」

「ばくれつまほうのふくさようで、ばかになったらひい。おまへみたいに」

「こんな非常事態に何を言っているのですか!! あぁもうどうすれば……」

 

 割と真剣に悩んでいる俺たちだが、端から見れば地面に突っ伏してるアホ二人にしか見えないことだろう。幸いなのは、グリフォンの影響か周囲には全くモンスターがいないことか。しかし、いつ敵が来るか分からないのが恐ろしい。この状況を打破する作戦を真剣に考える。

 と、手足は動かせるめぐみんが、指先も動かせない俺の横まで這いずってきた。

 

「おまへなにしてんの? もしかしてやがいぷれいをしょもうか?」

「本気でカズマが望むなら、やってあげてもいいんですよ」

「ゑっ!?」

 

 とんでもないことを言い出したせいで、思わず吹き出してしまう。しかしめぐみんはクスクスと笑っていた。……また、こいつのおちょくりか。

 そんなことを考え、プイッと目線を逸らす。

 

 と、仰向けの俺にめぐみんがふんわりと抱き着いてきた。

 

「……カズマの身体って意外とガッチリしてますよね」

 

 思わず、心拍数が上がっていくのを感じる。冷えた体にめぐみんの体温が心地良い。自然と身体はめぐみんを受け入れて……じゃねぇ!!

 冷静になれ。

 初めてはきちんとした場所でやるんだ。

 抵抗できないけど……。

 あれっ……これ詰んでない?

 ……………。

 

「はじめては……やさしくしてね……?」

「違いますよ!! 何を勘違いしているのですか!! 口をキスの形にして目を瞑るのは辞めてください!!」

 

 俺の左肩あたりに顔を乗せためぐみんが声を荒げるているが、それどころじゃない。

 熱い息が直接顔に当たるぐらいの距離で、密着した体から心臓の音さえ感じてしまう。しかも一切動けないのが、より俺の緊張を助長していく。

 

「キスしてくれないのか………………ざんねんだな」

「そ、そんなに残念でしたか。でしたら………じゃなくて!! これは真面目な作戦なんです。いいですか、今から私は全力で魔力回復に努めます。ですからある程度魔力が回復したらカズマは私にドレインタッチを掛けてください」

 

 一瞬唇を近づけようとしためぐみんは、はっとして、そんなことを言ってくる。………確かにこの状況だとそれが最善かも知れないが……。

 

「………だったら、わざわざ、だきつかなくていいだろ、けっこう、いしきしちゃうんだぞ」

「そ、そうですか、それはごめんなさい。でもカズマは動けませんよね? ですから私から直接カズマに張りつく必要があります。まぁ人間マナタイトというやつですよ」

 

 ………確かに理屈としてはおかしくない。俺は魔力回復も遅い方だから、一人で動けるようになるまでとなると、かなりの時間がかかるだろう。その点めぐみんは魔力の最大値が多い分、回復も早い。

 いや、やっぱり納得できない。

 

「まて、だったら、おれのよこでいいだろ、なんでうえなんだよ」

「………寝るのが一番魔力回復が早いんですよ」

 

 俺の当然の質問を受けためぐみんが、恥ずかしそうにボソリと呟く。

 

「はぁ?」

「だ、だから私は今から寝るつもりなんです。で、ですから一人は寂しいですし、地面は硬くて痛いので、カズマに抱き枕代わりになってもらおうと……………」

「………つまりおまえは、おれにだきついたままねるつもりか」

 

 めぐみんは、声には出さないが俺の胸の上で軽く頷いた。………まぁこの状況なら仕方ないのかもしれない、実際に最善策な気がする。………童貞の心情的な面を除けばだが。

 それにしても、疲労感がヤバイ、意識が朦朧としてきた。

 

「すまん、すこしだけ、すわせて」

「いいですよ」

 

 ほんの少しだけ、ドレインタッチを使う。

 

「あうぅ……」

 

 すると、めぐみんが弱弱しい声を漏らした。少しだけ回復した俺は心配になり、

 

「大丈夫か……?」

「……大丈夫ですよ」

 

 めぐみんはそう言いながら、その華奢で柔らかな体を俺の身体にうずめてくる。その様子はまるで、全てを俺に委ねているようだった。

 

「本当にいいんだな? 目が覚めたら俺に襲われた後だったとしても文句はいえないぞ?」

「しつこいですね、私がいいと言ってるんだから構いません。襲われてたとしても文句はいいませんよ」

 

 めぐみんはその口を俺の胸に当てたまま、少しだけ楽し気で、安心したような声を出す。

 どうやら、おれが口だけで何もしないと信頼しきっているらしい。

 ……ここまでヘタレと舐められて引き下がれない。

 あの日の約束なんて知るもんか。

 体力が回復しきったら、動けないめぐみん相手に最後の一線を遠慮なく超えてやろうと思う。

 

 滾る決意を胸に秘め、ゆっくりと目を開くと――

 

 そこには、俺の胸の上で、安らかな寝息を立てるめぐみんがいた。

 俺の方に顔を向け、心底幸せそうな顔で眠っている。

 

「どんだけ俺の事信用してるんだよ………」

 

 俺は呆れているはずなのに、どうしても頬が緩むのを止められなかった。

 さすがにこの幸せそうな顔を壊す気はなれない。

 ………………。

 

 もうヘタレでいいや。

 そう考えて、今はめぐみんの寝顔を堪能することにしたのだった。

 

 

 

 




【トルネードの詠唱】オリジナル要素。テイルズシリーズの詠唱を一部変更して採用。

【めぐみんのオリジナル詠唱】読んだことはないですが、特典小説に、天才のめぐみんは術式を一度見ただけで忘れず、威力の上がるオリジナル詠唱を作り出すことが出来る設定があるらしいです。この目で確認してないのでなんとも言えませんが、めぐみんの天才設定を生かすために採用。私的には違和感はありませんでした。

【カズマの爆裂魔法】めぐみんオリジナル詠唱+爆裂魔法消費魔力減少 の二つを合わせてギリギリ一発発動できるようになりました。かわりに呂律が回らなくなります。威力は初期めぐみん以下か同等です。オリジナル詠唱がなければ、使えば気絶していたでしょう。練度が上がればマシになるはず……?
 ちなみに、魔力を使い切ると、次に生命力を削って魔法を使うことになるのだとか。リザレクション前提なら爆裂魔法2発撃てる可能性があるかもしれません。……可哀想なのでやりませんが。

【魔力回復=睡眠】適当な設定。安らかに眠れば魔力回復も早そうな気がしています。

出来るだけ上達していきたいので、長すぎる、短すぎる、表現に違和感などなんでもご意見いただけると幸いです。
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