名古屋鎮守府付属艦娘学校   作:gifu-no-hito

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提督が(リアルに)着任してから数年が経過したある日。艦娘学校に柱島鎮守府から一人の艦娘が送られてきた。
その艦娘が待ち受ける艦娘学校の現実とは!?


004 ニューカマー見参!!

あれからもう数年、悪夢のようにアホの子揃いだった艦娘たちは皆日常業務に支障が出ない程度まで成長してくれた。

教えたのは「読み書きそろばん」。人間が日常生活する上で絶対に必要になる3分野だ。

とりあえずKY(漢字が読めない)だったみんなに漢字を覚えてもらうには読書が一番良かった。近隣の居住区の方から読まなくなった本を譲ってもらい、ひたすら漢字を読む練習をした。

特に羽黒は覚えるスピードは群を抜いて早かった。彼女は半年で小学生漢字をマスターし、1年を経とうとした頃には常用漢字は全てマスターした。

算数などもうちの艦娘たちは概ね同世代の人間と比べると非常に早い理解だ。だが、そんな中でもなかなか覚えられない子もちらほらいた。

進度の早い子達には今までやっていた四則演算を発展させて図形や割合問題を解いている。後数ヶ月もすれば全員が本格的な数学や物理、艦隊運用学にも入ることができるだろう。

 

僕がこの鎮守府で始めたことはたちまち大本営の耳に入るところになり、僕は大本営に呼び出された。そして数多くの大将たちが同席している会議室で僕のやっていること、今後の展望を話すとB●eachの山本●柳斎そっくりな元帥にこう言われた。

「全国の艦娘にも必要な理論を与えてやってくれ」

周りの大将たちも必死な懇願だった。それだけ艦娘は運と勘だけに頼ってきたのだろう。聞かされた各鎮守府の艦娘轟沈率にはかなり驚かされた。

かくして名古屋鎮守府の艦娘学校は全国から艦娘を受け入れることとなった。

 

ー現在ー

 

提督「今日は空母級の子が一人新しく入るんだっけ?」

叢雲「ええ、あと10分もしたら到着するんじゃないかしら」

 

第1期生である名古屋鎮守府の艦娘たちは晴れて僕の用意したカリキュラムを全て合格し、それぞれ独自に鎮守府運営に関わっている。

そして提督である僕は艦娘教育に専念するため、提督でありながらも全権を提督代理である長門と共有し、共同統治の運営を行なっている。

これもうちの子達が優秀に育ってくれた賜物と言えるだろう。

 

さあ、今日も新しい艦娘がやってくるぞ。

 

 

 

 

??「ここが名古屋鎮守府かー」

 

薄い緑色の髪をツインテールにした少女が、大きなボストンバックを持って名古屋鎮守府の門の前にいた。彼女はこちらに歩いてくる女性を見つけた。

 

??「すいませーん!今日からここの艦娘学校に入校予定なんですけど...」

 

その人は和服にミニスカという空母によくある格好をしている。この人も空母なのかな...?

 

??2「あなたが今日の入学者ね。提督から聞いているわ。ついてらっしゃい」

 

瑞鶴「あ、はい。おねがいします。私、柱島鎮守府からきました翔鶴型航空母艦2番艦の瑞鶴って言います!これからよろしくお願いします!!」

 

??2「...」

 

何もなくスタスタ行ってしまうその人。

 

瑞鶴(え、今無視された!?)

 

??2「何しているの?早くいらっしゃい」

 

仕方なくついていく瑞鶴。

 

加賀「私は加賀。あなたと同じ航空母艦よ」

 

それだけ言うと加賀さんはそれきりなにも言わなかった。でも加賀さんはなぜか少し笑顔だった。

 

 

ー提督執務室ー

 

叢雲「やっぱり加賀さんに行かせたのは無理があったんじゃない?」

 

提督「加賀から自分にやらせてくれって言われちゃったんだよね。まあ、これも加賀のリハビリの一環だと思えば」コンコン

 

提督「どうぞー」

 

加賀「失礼します。今日の入学者の瑞鶴さんをお連れしました」

 

提督「お疲れ様。ありがとうね」

 

加賀「ではこれで」 バタン

 

提督「...さて、君が柱島鎮守府出身の瑞鶴だね。僕が名古屋鎮守府の提督で艦娘学校校長の〇〇だ。よろしくね」

 

瑞鶴「あ、はい。よろしくお願いします」

 

提督「そんなに固くならなくてもいいよ。...さっきは加賀が少し失礼したかな?」

 

瑞鶴「そんなことはないけど...。あの人いつもあんな感じなの?」

 

提督「詳しくは話せないけど、加賀には過去に色々とショックなことが立て続けに起きてね。少し他の人と話すのが苦手なんだ。だけど悪い子じゃない。仲良くしてあげてね」

 

瑞鶴「うん」

 

提督「さて、移動で疲れていると思うし、必要書類だけ提出してもらって、寮に荷物を置いてくると良い。叢雲、頼んだ」

 

叢雲「ええ。さあ瑞鶴さん、行きましょうか?」

 

名古屋鎮守府を歩いてみると柱島とはなんだか雰囲気が違うと私は思った。

鎮守府内の演習場には人はおらず、建物を見ると窓の空いてるほとんどの部屋は黒い板がかかっており、みんなそれに向かって座ってる。なにをやってるんだろう。

そんな疑問を持ちながら私は叢雲さんと一緒に艦娘寮を目指していた。

 

 

ー夕飯時ー

普通の鎮守府では(名古屋鎮守府でも同じらしいが)基本的に夕飯の時間は任務によって様々なのでバラバラに食べることが多いが、艦娘学校の生徒はみんなで一斉に食べるらしい。ここの生徒は全員で50人弱といったところか。

 

提督「はーい、ちゅうもーく。今日はニューカマーの紹介をするよー」

 

瑞鶴「柱島鎮守府出身の翔鶴型航空母艦の瑞鶴です。みなさんよろしくね!」

 

自己紹介にみんなが少しざわめく。

 

金剛「よろしくデース!」

 

球磨「おー、翔鶴教官と同じ翔鶴型だクマ。レア艦だクマ」

 

高雄「よろしくおねがいします」

 

赤城「よろしくね、瑞鶴さん」

 

加賀「....」

 

提督「じゃあ、今日は赤城たちのところで食べておいで。交流を深めてくるといい」

 

提督「それじゃ、みんな手を合わせて!いただきます!!」

 

 

最初はどうなるかと思ったけど、赤城さんたちと話していると空母級の人たちはみんないい人たちばかりだった。

これなら明日からも頑張れそうだ。

 

 

 

 

 

 




瑞鶴さんやっと登場!

これからは艦娘学校の生徒の目線や先生の目線の単発小話でいこうと思います。

【次回予告】
空母級にやってきた瑞鶴。そこで目の当たりにしたものとは!?
瑞鶴さんの学校デビュー回の予定です。

瑞鶴「今日からよろしくお願いしまーす、って翔鶴姉!?」
翔鶴「翔鶴姉ではないわ、翔鶴教官とよびなさい!」

姉妹(艦型)なのに姉妹(実際の)じゃない。ちょっと複雑な瑞鶴さん
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