暑いー焼けるー焦げるー灰になるー
日差しが差す中、俺は学校に向かっていた。
「暑すぎやしないか、おい」
『吸血鬼のシキには天敵のようなものだものね(笑)』
笑い事で済む話じゃねぇんだよな…実際、焼けてるし。
あぁ、死にそ…
『学校まであともう少しなんだから、我慢なさい』
あともう少しって、あと700m先じゃないか。
そんな距離歩いたら灰になってるぞ。
『そんな事起きるはずがないでしょ?純血じゃないんだから』
「まぁ、純血だったら速攻で灰になってるだろうな」
「ん?純血が何だって?」
「ッ!?」
後ろを振り返ると、イッセーが不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
「純血って何のことだ?」
「あ、いや、放課後話すから今は…な?」
登校中に説明して、俺の正体がバレる可能性があるからな
「おう、分かった!」
「理解が良くて助かるぜ」
はぁ、早く夜にならないかな…
▼
時は放課後──
「それじゃ、イッセー案内してくれ」
「おう」
ガタタッ
「えっ、まさかシキくんまでエロ兵藤の毒牙に!?」
「いや、それは私にとってはいい方向に!」
「兵藤×志樹か!」
「それで勝つる!」
一体何に勝つんだよ…
内心で呆れながら、イッセーの後ろを付いていく
旧校舎の中にあるらしい部室、旧校舎なのにすごく清潔にに保たれている所を歩いていた。
程なくすると、イッセーが部屋の前に止まった。
『オカルト研究部』ね…
「さっ、入ろうぜ」
「分かった」
『おっ邪魔しまーす』
お前は挨拶せんでもいいんだよ。
『イイじゃんべっつにー』
まぁ、いいか。
ガチャガチャ
「あれ?おかしいな…」
「イッセー俺がやろう」
ガチャガチャガチャガチャ
仕方ないな...
「イッセーちょっと下がっててくれ」
「ん?わ、分かった」
俺は紅血龍の剣を出し、
ザンッ
「お、おい!」
「こっちの方が手っ取り早い、どうせ魔法とやらで治せるんだろうし」
「そ、そうだな」
そして、斬ったドアを他所に部室に入ると、
「ちょっと、いきなりドアを斬らないでくれる!?」
「すいません、昨日呼んだくせに全然開ける気配が無いから、頭にきたんで斬りました。後悔はありません」
『随分と言い切ったわね』
仕方ねぇだろ、早く帰りたいのを我慢してきてるんだ。
時間は有限なんだから、さっさと済ませようとしてたんだからな。
『そういう事ね』
「おい人間、貴様何者だ」
「なんだ、ホスト野郎」
「ホス…貴様!俺を愚弄するか!」
なんか、逆鱗に触れてしまったな…
『まぁ、見た目そう見えるから仕方ないだろうけどね』
「あなたが、お嬢様が言っていた、はぐれ悪魔を一人で倒したという。藤浪さまですか?」
「ええ、そうですが?あと、俺のことはシキって呼んで下さい」
「分かりました、彼はお嬢様の婚約相手のライザー様です」
「ふーん」
「婚約者だとぉっ!?」
なんか、イッセーが喚いているな。
イッセー、まさかリアス先輩が好きなのか?
『メイドか…メイドね、うふふ、調教してみたい!』
あれ?そんなドSだったか?ブラドって。
『私はドSよ、知らなかったの?』
そんな話一度も聞いたことないわ。
『それもそうね、そんな話に発展することなかったし』
てか、調教って言葉どこから学んだんだ?
『えっ!?あ、いやぁその…』
ん?まさか…いや、まさかな
『そのまさかよ』
オイコラ勝手に読んどるんじゃい!
『いやぁ、興味本位でね。まさかメイド萌えとは』
「があぁぁぁっ!」
『ッ!?』
おっと、声に出してしまったか。
全員を驚かせてしまったな。
こいつは、たまに俺の中から出て飯食ったり人間のように暮らしてる時がある。
「すいません、ちょっとコイツと話してまして」
俺は刀を前に出しながら言った。
「それがあなたの神器なのね?」
「はい、名前を紅血龍の剣といいます。そして封印されている」
『紅血龍ことブラッドレッドドラゴンよ』
「ブラッドレッドドラゴン…15種の神滅具に突如追加された、あの…!」
え?そんなに強かったのかブラドって。
『えぇ、そうよ、崇めなさい!』
嫌だ。
『んなっ!』
まぁ、放置しといて。
『放置するなー』
ギャーギャー
「んで…察するにリアス先輩は、ホスト野郎との婚約が嫌でなにかやろうと予定を立ててる状況かな?」
▼
「何で、分かったのでしょうか?」
「んー…直感?」
「嘘だろ!?」
「あぁ、嘘だ」
「嘘かよ!?」
ははは、イッセーは面白いなぁ(笑)
『いじるのも大概にしなさいな』
いじるとは失敬な、遊んでると言え。
『どちらににしてもタチが悪いわよ』
おっと、忘れてた。
「そこのメイドさん、なんか追加説明あるんじゃないの?」
「!ライザー様、十日後にレーティングゲームでお嬢様と対決でよろしいでしょうか?」
「分かりました、ところでリアス、君の眷属はこれだけかい?俺の場合は──」
ゴオォォォォォォッ
「──15人フルメンバーだ」
「うっわ」
コイツ相当な女たらしだな…
まじ引くわぁ
着物の人やら猫耳、幼女etc
「てか、イッセーなんで泣いてるんだよ」
「藤浪「シキです」んんっ!…シキくん、イッセーはハーレムが目標なのよ、だからそれが羨ましいんじゃないかしら?」
それを肯定するようにイッセーは頭を縦に振った。
「アホちゃう?」
なんで訛ったんだろ
「うっ」
一言でこんなに傷つくとは、メンタル弱いのな(笑)
『イッセーくん可哀想』
同情してる奴がここにいるわ。
てか、ライザーの眷属からイッセーを嫌悪する眼差しが向けられている。
「こんなに女性を侍らせといて、よくもまぁ、リアス先輩を嫁に取ろうだなんて、女たらしのフェニt…ゲフンゲフン…焼き鳥が!」
「焼き鳥…だと!?」
「それでも気にくわないか、それじゃあ、チキン?」
「貴様…どこまで俺を侮辱する気だ…!」
「んー、お前が帰るまでだな」
まぁ、そろそろキレそうだな(笑)
『あなたもそこまでSだったかしら?』
そうか?意識はしてなかったが。
『あっ、そうですか』
ゴゴゴゴゴ…
「貴様は俺の逆鱗に触れたぞ!」
「静まり下さいライザー様、レーティングゲームでの開始までお静まり下さい、そうされなければ、私も手を出しかねませんので」
「…最強の女王にそう言われては、手を引かざるをえませんね、そこの人間!」
「人間じゃねぇよヴァンパイアだ、つってもクォーターだがな」
「お前もレーティングゲームに参加しろそこで徹底的に潰してやる!」
そこで、リアス先輩が止めに入る。
「待ってライザー!彼は無関係よ!私の眷属でもないし、参加は出来ないはずよ!」
「それなら私がやりましょう」
メイドさんが、そう言うと俺に近づいてきた。
じっと見つめられ小声で囁かれた。
「リアスを、どうか救ってください…私ではできないことですので」
「メイドさん、それはイッセーに頼んだ方が良いですよ、なにせ、イッセーはリアス先輩に好意を抱いているので」
「そうなのですか?」
「まぁ、ただの感ですがね」
「ふふふっ、面白い方ですね」
「いえいえ、滅相もない」
メイドさんと話していると、リアス先輩から、
「グレイフィア?何故、雑談をしてるのかしら?」
「少し内密なことの話をしてたんですよリアス先輩」
「ふーん?そうなの...」
なんか、簡単に言いくるめられた感があるな…
まぁ、いいか、メイドさんに参加できるようにやってもらわないと。
「んで、俺はどうしたら参加出来るんでしょうか?」
「あ、そうでした」
「やるべき事を忘れてるって…」
「お恥ずかし限りです…」
『「この恥じらい…なんか、グッと来るものがある!」』
俺とブラドの声が重なる。
やっぱり、気が合うなお前とは。
『ええ、そうね』
「んんっ、では、シキ様、リアスお嬢様、お手を拝借」
すると、繋いだ手に魔法陣が展開され、間もなくすると消えていった。
これで完了なのかな?
「これで終了しました、この契約は、一度使いましたら消えますのでご安心を」
なるほど、これで悪魔にならなくて済むわけか。
魔法って便利だねー
『そうねー、私もそれで封印されしまった様なものだもの』
そう言えば、魔法に滅法弱いらしく、魔法による攻撃などで攻撃され続けられ、弱ったところを神器に封印されたらしい。
『魔法は嫌いホント嫌い魔法ほど嫌いなものは無い(キリッ)』
あはは…
「これで、お前を捻り潰すことが出来る、精々足掻いて見せろよヴァンパイアクォーター、ではな」
ゴオォォォォォォッ
「さぁ、修行の準備をする前に自己紹介ね」
▼
ふぅ、やっと落ち着けた。
お茶旨いなぁ
「それじゃあ、俺の説明から」
「ええ、お願いするわ」
「俺はヴァンパイアハーフの父と人間の母との間に産まれました。父が母と付き合おうと思った理由は一目惚れらしいです。ですが父の血族がそれを反対したそうです、けど、その反対を押し切って結婚したそうです。それで、俺にこの神器が備わったって訳です。それで、この神器の説明をしますと、剣で斬った相手の血、または、俺の血を吸わせれば吸わせるほどに強くなります。」
「なるほどね、だからあのはぐれ悪魔を倒すことが出来たのね」
「はい、全部こいつのお陰です」
『いやぁ、照れるってばよー』
どんな口調だよ…
「それじゃあ、次はリアス先輩方の紹介をお願いします」
「えぇ、分かったわ」
P.S.誤字脱字あったら報告お願いします。