白き罪人更新です。
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今回、ちょこっと急展開です…!
「何!?
コナンの耳打ちに、小五郎が図書館内にも関わらず声を張り上げた。周囲の一般客が何事かと視線を向け、慌て声のトーンを落とす。
「うん!みんなが一生懸命探してるのに…、どーしてその紙が見付からないのかもね!」
「コナン君、どういう事?」
自信満々、と言わんばかりに堂々と告げるコナンに蘭が問いかける。
「あんた良い加減な事言ってんじゃないでしょうね?」
そんな“園子”の反応は、コナンにも想定内だったらしく「じゃあ、手帳とペン貸してくれる?」と全く動じる事なく申し出た。
「これで良いかい?」
『お待たせ致しました、お嬢様……。』
(次は第2段階……。)
笑みを
イエスなら2回。ノーなら3回。
それが
『何秒後に………?』
ノックを小さく5回。
そして胸の内でゆっくりと5秒数える。
(1、2、3、4、5…!)
それと同時に、相談役からスリ盗った防犯装置のスイッチを切った。
その2秒後に再び
『成功です、お嬢様…。後は
再びノックを2回。
(これで第2段階もクリア……。)
今回、
後は
(さぁ、どうするの?“名探偵”……。今回は私の勝ちになるんじゃない……?)
コナンの推理がいよいよ
「おばさんがぜーったいに
「でも、奥さんが嫌いな
コナンの断言に、蘭が疑問を返す。
「その本ならもう、おばさんが念入りに調べてるよ!紙を探すだけなら読まなくても良いからさ!」
「じゃあ、どんな本なのよ!
「だからー、
「料理本の…、“肉ジャガ”のページですね?」
コナンのヒントに気付いた
「なるほど?ご主人の母親からレシピを
灰原の言葉に小五郎が相談役に問いかけた。
「料理本はどこに?」
「確か、あの辺の棚に
相談役が指差した本棚の付近の料理本を小五郎がごっそりと机に運ぶ。
「でも、料理本は数十冊はありますよ!?」
「1万冊の中の数十冊だ!しかも肉ジャガのページを調べるだけなら…、手分けすりゃ数分で……。」
この人数で探せばものの数分で見付かるだろう。
(まぁ、今も隠したままならの話だけどね………。)
そう。“鈴木園子”としてこの部屋に入り、相談役から防犯装置のスイッチをスリ盗った直後、
“怪盗キッド”が登場するストーリーはほとんど詳細まで覚えている。今回のこの
(ちょっとズルいかもしれないけど、有効活用出来るものはさせてもらわなくちゃね……。)
そうやって見付けた、開け方を記した紙は既に
あの
出来れば自分の力で箱を開けたかった。
何食わぬ顔で料理本のページを
―――――――――そして数分後。
「んだよ、どこにもねーじゃねーか、紙なんて…!」
見付からない紙に小五郎がイライラし始めた。
「そう言えば園子、さっき料理本何冊か見てなかった?」
「え?うん、見てたけど…。」
思い出したように尋ねる蘭に、それがどうしたの?と言わんばかりの顔で返す。
「その時も見付からなかったの?紙。」
「やーね。見付けたら教えてるわよ。」
「でも、園子姉ちゃんが料理の本見るなんて珍しいね。」
「失礼ね!私だってたまには料理の本くらい見るわよ…!」
「でも、珍しいのは確かよね。」
「……実は真さんが帰って来た時に手料理でも作ってあげたいと思ったのよ…。ずっと海外にいるから、和食が恋しくなるだろうと思って……。」
不思議そうな顔でコナンに同調する蘭に、ウインクしながら耳打ちするように小声で
「なんだ…、そういう事ね……。」
2人で顔を見合わせてクスクスと笑えば、コナンやそのやり取りに注目していた
(ホントに気付かないの?“名探偵”…。)
悪魔のような
それとも、気付いていて決定的な尻尾を掴むまで泳がせるつもりなのだろうか?
ブー、ブー、ブー…!
「……っ!ゴメン蘭!真さんから電話かかってきたからちょっと外すね……!!」
「いってらっしゃい。」
スマホを見せながら
(ナイスタイミング…♡)
小走りでその場を後にしながら、
もちろん、この電話も“鈴木園子”の彼氏、“京極真”からでは無い。“鈴木園子”がより自然な形でその場から離れ、
“鈴木園子”のスマホと同じ機種を用意し、
人目に触れないように、素早く、
専門的な資料ばかり置いてあるこの部屋は、一般客の出入りがある程度規制されており、事前の申請が必要不可欠。入るにはスタッフルームに保管されている鍵が必要である為、スタッフと一緒でなければ本来は入れない。
しかし、この程度の鍵ならば数秒あれば開ける事は可能。それは
おまけに、今日は“怪盗キッド”の予告にスタッフも浮足立っている為、最低限のスタッフを残して他のスタッフは全員図書スペースにいる。
一時的に身を隠すには最適の場所だった。
「
「お待たせ、
“園子”に
7つ目までは既に攻略法が分かっている。
不敵な笑みを浮かべながら、全神経を集中させながら
そして集中する事、およそ6分。
カタカタ……
カタン…
カタッ………!
軽やかな音を立て、
♪~♪♪~♪~♪♪♪
「“通りゃんせ”?……また意味深な曲を…。」
有名な童謡が流れる、とは聞いていたが何でこの曲をチョイスしたのか。
「おお……!
「まぁ、今回は2回目だしね……。」
そして、オルゴールを巻き直して仕掛けを最後の1つのみ元に戻し、先程回収しておいた、開け方を記した紙を“キッドカード”と共にテープで貼り付けた。
「じゃ、
「はい。お嬢様、くれぐれもお気を付けくださいませ…。」
「分かってる。無理はしないから…。」
先に
周囲に人影がいない事を確認して暗視スコープを付け、図書館内の全ての電気を消した。
「何だ?!」
「もしかして“怪盗キッド”!?」
途端にざわつく客たちの間を素早く走り抜け、再び防犯装置のスイッチを切る。
本物の
音も無く着地し、最後に先程元に戻しておいた最後の仕掛けを解除する。
♪~♪♪~♪~♪♪♪
図書館スペースの入口まで戻りながら、防犯装置のスイッチを入れて作動させた。
ガシャン!
図書館内に響いた音に、相談役がスタッフを怒鳴り付ける声が更に響いた。
「おい、何をしておる!?早く明かりを復旧させい!!」
そして、複数人が
(でも、もう遅いよ“名探偵”…。)
そのまま静かに、しかし素早く図書スペースを出て暗視スコープを外す。その数秒後に電気が復旧したのを確認し、そのまま屋上へと足を進めた………。
ガチャリ……。
屋上への扉を開け、真ん中へと進み出る。
チャラリ…
ポケットから取り出した“
既にパンドラでは無いと分かっているものの、周囲を張っているだろうスネイクたちに、“怪盗キッド”が確認している姿を見せなくてはいけない。
そして、“
(あぁ…。それでこそ……。)
思わず笑みが零れるのが分かった。
扉に背を向けたまま
「キッド!!!!」
その呼びかけにゆっくりと振り返った。
「これはこれは“名探偵”…。なかなか気付いてくださらないので、今回はもういらっしゃらないかと思いましたよ…。」
“鈴木園子”の声のまま、クスクスと笑みを零す
「いつまで園子の姿でいやがる…。さっさとその変装を解け!!」
「やれやれ……。全く…、《
途中から“
バサリ、と夜風にマントを
本の一瞬の間に、顔や服装だけでなく骨格すら変えてしまったかのようなその変装に、コナンもまた顔付きを引き締めた。
「《折角の
「余計なお世話だ、バーロー!!!さっさと宝石返してオレに捕まりやがれ!!!」
真面目な顔しておちょくる
「《この宝石も私の求める物ではありませんでしたから、もちろんお返しさせていただきますが……。ここで捕まる訳にはいきませんね…。私にはやらねばならない事がある。》」
「“やらねばならない事”、だと……?オメーがコソドロなんてやってる理由か。」
「《おっと…!
不意に感じ取った殺気に、本能的に
チュイン…!
「キッド?!」
コンクリートに響いた独特の音と、直前に現れた“赤い光”に、コナンが一拍遅れて事態を悟った。
「狙撃だと…?!どこから……??!」
チュインッ…!
チュイン………!!
連続で響く跳弾の音と、ギリギリでそれを回避する
しかし、
「《!?いけません、“名探偵”!伏せなさい!!!》」
咄嗟にその小さな体を
――――――――直後、
パシュッ……!!!
「っ……!!!!!」