今回はちょっと短め…。
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「っ……!!!!!」
直後、コナンを抱えたまま、“怪盗キッド”が転がりながら出入り口の影に隠れる。
「キッド?!おい、大丈夫か?!!」
「《………動いてはいけません…。ここからなら、出入り口が死角になって狙撃出来ない…。》」
“怪盗キッド”の身を案じて腕の中で暴れようとするコナンを更に力強く抱え込み、
意外にもしっかりとした
「おい、傷は…?!」
「《ご心配無く……。
ポーカーフェイスを保ちながら、コナンが冷静になったのを確認してそっと彼を離す。傷口に触れないように患部を確認しつつ、左手を動かす。
(神経、筋肉に異常無し…。)
そのままハンカチで傷口を縛り、止血した。
「!?何が
白いハンカチが瞬く間に赤く染め上げられ、“怪盗キッド”の白い装束にもその染みを広げているののを確認したコナンが
「《二の腕を
そう。痛い事は痛いが、問題無く動かせるし後でキチンと処置すれば跡も目立たないだろう。この程度の傷、“怪盗キッド”を継いで以降、
それよりも
「………ヤケに冷静だなオメー…。狙われる心当たりがあるってのか…?」
「《…………私を狙っている者など星の数程おりますとも…。命を狙う者、私自身を利用しようとする者、私の盗んだ宝石を横取りしようとする者……。》」
コナンの追及をはぐらかしつつ、周囲の気配を探った。一瞬。一瞬の隙を作り出せば突破出来る。
(6時の方向に120m…。それと4時の方向に100m……。)
「…とにかく、警察に通報して……。」
「《お止めなさい。奴らも
スマホを取り出そうとしたコナンの手を押えながら止める。
「じゃあ、どうしろってんだ!!」
「《とにかく、隙を作りますから“名探偵”はその間に中に……。》」
「オレはって、オメーはどうする気だよ?
「《おかしな事を
「何だと……?!」
「《“名探偵”、
「っ…!」
一瞬、言葉に詰まったコナンの手をやんわりと外し、その小さな体を抱え上げた。
「!おい……?!」
「《サングラスは
「あ、ああ…。ってか、下ろせよ。何する気だオメー。」
怪我を
「《ああ…。やはり大きいですね…。ズリ落ちないように、しっかり持っていてください。もし落ちそうになったら目を
「は?!」
さらりと告げられた
自身もサングラスをかけ、カウントを取る。
「《5、4、3…。》」
3、のカウントで
「《2、1…!》」
0、と
幸い、ここは屋上であり地上の人々の視線からは外れる上に、この辺りのビルは紫外線対策の為に通常のガラスに比べて
しかし、スネイクたちが使っているライフルの暗視スコープは確実にお
そのまま、開け放ったままの出入り口に向かってコナンを放り投げる。
「イテッ!!……おいっ?!」
バンッ!!!
受け身を取り損ねたコナンが体勢を立て直す前に、扉を閉めて外側からストッパーを噛ませた。
(良し、後は………。)
フェンスへと走り、その上へとよじ登る。
そして、そのまま夜の空へと身を躍らせた。
ヒュウウゥゥゥ……!!!
ある程度勢いが付いたのを確認し、マントに仕込んだハンググライダーを開く。
バッ…!!!!
風に乗って滑空しながら、周囲の気配を探れば、案の定スネイクの部下らしき気配を
「《ちっ…!》」
空中で銃撃されれば
カチッ!
ウイィィ……ィン…!!
念の為に仕込んでいたハンググライダーのプロペラを起動させ、高度を上げた。
「《ここまで上がれば大丈夫か……。》」
高度を保ったまま滑空する事5分。現場からは大分離れる事が出来た。そろそろ高度を下げても大丈夫だろう。
徐々に高度を下げれば、下は住宅街。
(一旦降りても大丈夫かな……。)
公園を見付け、その上を旋回しながらゆっくりと高度を下げる。
バサッ……!
ハンググライダーを
そのまま“
「
気を緩めた途端、狙撃を受けて
改めて止血し直しながら、
(怒るだろうな、
いや、それとも泣くかもしれない。
あれだけ心配していたのを説き伏せた結果がコレだ。
怒られるのは良いが、泣かれるのはちょっと困る。
何しろ、
しばらくは自重した方が良いかもしれない、そんな事を考えながら