成り代わったのは白き罪人   作:ミカヅキ

12 / 28
“まじっく快斗”を知らない人の為に、“怪盗キッド”誕生の秘密を童話風にダイジェストでお送りします。

読まなくても今後のストーリーにさして不都合はありませんが、それでも良いという方のみどうぞ(笑)。


閑話
“しろきつみびと”のひみつ


 ―――――――あるところに、おんなのこがいました。

 

 おんなのこは、びじんでほがらかなおかあさんと、かっこよくておちゃめなおとうさんの3にんでくらしていました。

 

 おんなのこは、おとうさんがだいすきでした。

 

 もちろん、おかあさんもだいすきでしたが、おんなのこにとっておとうさんは“トクベツ”だったのです。

 

 おんなのこのおとうさんは、とってもゆうめいなマジシャンでした。

 

 “とうようのまじゅつし”とよばれるほどのすごいマジシャンで、おんなのこがもっともっとちいさいころは、おとうさんはまほうつかいなのだ、とほんきでしんじていたほどです。

 

 おとうさんは、いつもおんなのこにマジックをおしえてくれました。トランプやハトをつかったマジックはもちろん、ものをだしたりけしたりするマジックをたくさん。

 

 おんなのこは、おとうさんがだいすきでした。

 

 “パパよりすごいマジシャンになる!”

 

 それがおんなのこのくちぐせでした。

 

 でも、おんなのこが9さいになったとき、とつぜんのじこでおとうさんはしんでしまったのです。それも、マジックのショーのまっさいちゅうに。

 

 おんなのこは、ショックでマジックができなくなりました。

 

 まいにち、まいにちないてばかりで、おかあさんも、おとうさんの“つきびと”のおじいさんも、となりのいえのおともだちもおんなのこをしんぱいしていました。

 

 それからながいつきひがすぎ、おんなのこはこうこうせいになっていました。

 

 おとうさんをなくしたショックもやわらぎ、マジックもひとにはみせませんが、ひとりでれんしゅうできるようになりました。

 

 そんなとき、おんなのこの16さいのたんじょうびのことです。

 

 おんなのこはじぶんのへやに、“ひみつのかくしべや”のいりぐちをみつけたのです。

 

 おんなのこは、だいすきなおとうさんの“ひみつ”をしりました。

 

 おとうさんは、“かいとうキッド”だったのです。

 

 “おとうさんのことをもっとしりたい”。そうかんがえたおんなのこは、2だいめ“かいとうキッド”になりました。

 

 しかし、それからすこしたったときのこと。

 

 おんなのこは“かいとうキッド”の“おしごと”をしているさいちゅうに、まっくろなふくをきた、こわいかおのおとこにころされそうになりました。

 

 そして、おんなのこはしってしまったのです。

 

 だいすきなおとうさんが、そのおとこたちにころされてしまっていたことに。

 

 おんなのこは“ふくしゅう”をちかいました。

 

 でも、おんなのこがてをよごすことは、きっとおとうさんがゆるさないでしょう。

 

 だから、きめたのです。

 

 そのおとこたちがねらっている“パンドラ”とよばれるほうせきを、おんなのこがさきにみつけてこわしてしまおうと。

 

 おんなのこは、きょうも“かいとうキッド”としてほうせきをぬすみます。

 

 だいすきな、だいすきなおとうさんの“かたき”をとるために……。

 

 

 

 

 




原作との相違点
・千暁が盗一の死後、ショックでしばらくマジックから遠ざかる。その為、家で練習はしてもキッドを継ぐまで、人前でマジックを披露する事はほとんど無かった。
・具体的に何月何日に隠し部屋に入ったのかの描写が無い為、切りよく誕生日に設定。
・原作で快斗がキッドを継いだのは高校2年生になってからだが、継いでから数ヵ月と考えると週何回犯行に及んでいるのか、という問題が出てくる為、1年は経過と想定。

ひらがなばっかりで読みにくくてすみません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。