読まなくても今後のストーリーにさして不都合はありませんが、それでも良いという方のみどうぞ(笑)。
“しろきつみびと”のひみつ
―――――――あるところに、おんなのこがいました。
おんなのこは、びじんでほがらかなおかあさんと、かっこよくておちゃめなおとうさんの3にんでくらしていました。
おんなのこは、おとうさんがだいすきでした。
もちろん、おかあさんもだいすきでしたが、おんなのこにとっておとうさんは“トクベツ”だったのです。
おんなのこのおとうさんは、とってもゆうめいなマジシャンでした。
“とうようのまじゅつし”とよばれるほどのすごいマジシャンで、おんなのこがもっともっとちいさいころは、おとうさんはまほうつかいなのだ、とほんきでしんじていたほどです。
おとうさんは、いつもおんなのこにマジックをおしえてくれました。トランプやハトをつかったマジックはもちろん、ものをだしたりけしたりするマジックをたくさん。
おんなのこは、おとうさんがだいすきでした。
“パパよりすごいマジシャンになる!”
それがおんなのこのくちぐせでした。
でも、おんなのこが9さいになったとき、とつぜんのじこでおとうさんはしんでしまったのです。それも、マジックのショーのまっさいちゅうに。
おんなのこは、ショックでマジックができなくなりました。
まいにち、まいにちないてばかりで、おかあさんも、おとうさんの“つきびと”のおじいさんも、となりのいえのおともだちもおんなのこをしんぱいしていました。
それからながいつきひがすぎ、おんなのこはこうこうせいになっていました。
おとうさんをなくしたショックもやわらぎ、マジックもひとにはみせませんが、ひとりでれんしゅうできるようになりました。
そんなとき、おんなのこの16さいのたんじょうびのことです。
おんなのこはじぶんのへやに、“ひみつのかくしべや”のいりぐちをみつけたのです。
おんなのこは、だいすきなおとうさんの“ひみつ”をしりました。
おとうさんは、“かいとうキッド”だったのです。
“おとうさんのことをもっとしりたい”。そうかんがえたおんなのこは、2だいめ“かいとうキッド”になりました。
しかし、それからすこしたったときのこと。
おんなのこは“かいとうキッド”の“おしごと”をしているさいちゅうに、まっくろなふくをきた、こわいかおのおとこにころされそうになりました。
そして、おんなのこはしってしまったのです。
だいすきなおとうさんが、そのおとこたちにころされてしまっていたことに。
おんなのこは“ふくしゅう”をちかいました。
でも、おんなのこがてをよごすことは、きっとおとうさんがゆるさないでしょう。
だから、きめたのです。
そのおとこたちがねらっている“パンドラ”とよばれるほうせきを、おんなのこがさきにみつけてこわしてしまおうと。
おんなのこは、きょうも“かいとうキッド”としてほうせきをぬすみます。
だいすきな、だいすきなおとうさんの“かたき”をとるために……。
原作との相違点
・千暁が盗一の死後、ショックでしばらくマジックから遠ざかる。その為、家で練習はしてもキッドを継ぐまで、人前でマジックを披露する事はほとんど無かった。
・具体的に何月何日に隠し部屋に入ったのかの描写が無い為、切りよく誕生日に設定。
・原作で快斗がキッドを継いだのは高校2年生になってからだが、継いでから数ヵ月と考えると週何回犯行に及んでいるのか、という問題が出てくる為、1年は経過と想定。
ひらがなばっかりで読みにくくてすみません。