覚醒
「
「えっ?!」
悲鳴のような
ドゴォッ!
「っ……!!」
振り返った直後、額にサッカーボールが直撃し、その勢いのまま吹っ飛ばされる羽目になったのだから…。
「キャアアアア!黒羽さん?!」
「
倒れ込んだ自分に悲鳴が上がったのを聞きながら、ぐわんぐわんと揺れる視界に意識を手放した。
怪盗キッド
中森警部
“まじっく
白馬
江戸川コナン
“インペリアル・イースターエッグ”
工藤新一
“ひまわり”
鈴木次郎吉
“名探偵コナン”
そして、“黒羽
衝撃で気を失ったらしい自分が目を覚ましたのは、保健室のベッドの上。サッカーボールが直撃した額には
「転生したら“
そんな展開、“支部”で飽きる程見たわ。
「ウッソでしょ―――………。」
読む分にはおいしい。大好きな展開です、ありがとうございます!
が、しかし…。自分がいざその立場に立たされれば、話は別である。
(自分がその立場になったら“
何を隠そう、コナンより赤井より
だが、
何より、既に自分は“怪盗キッド”を継いでいるし、父‐盗一を尊敬する気持ちもその
前世の“
“やるべき事”は変わらない。
「あら?目が覚めたのね。気分はどう?」
「ちょっとおでこが痛いです……。」
「冷やしてはいたけと、赤くなってるわね…。場所が頭だし、今日はもう早退して念の為病院に行った方が良いわ。」
「今って何時間目ですか?」
起き上がろうとした
「ちょうどもうすぐ4時間目が終わる頃だから、昼休みになったら担任の先生に病院まで送ってもらいなさい。」
本来なら保護者に連絡を入れるところだが、
「げ、2時間も寝てたのか……。」
自分が気絶したのは1時間目の体育が終わった頃。確かに気絶してそれくらい目が覚めなかったのであれば、病院に行った方が良いかもしれない。
キーンコーンカーンコーン…
「4時間目が終わったわね。担任の先生を呼んでくるついでに、あなたのクラスに行って荷物持ってきてあげるから、ちゃんと横になって待ってるのよ?」
「はーい…。」
そのままカーテンを戻し、保健室を出て行ったらしい音を聞きながら軽く溜息を
(まぁ、まだ今日だっただけマシだったかな……。)
3日後に“キッド”として一仕事控えている以上、これが前日や当日だったらと思うとゾッとする。
「って、あれ……?今回の下見って…。」
そこまで思考を巡らせたところで、ヒクリ、と頬が引き
「ベ、ベルツリー急行………。」
90巻以上に及ぶ“名探偵コナン”の事件を全て覚えている訳ではもちろん、無い。しかし、“
いくら“正体”は異なるとは言っても、裏社会において悪名高き“黒の組織”の幹部と
(作戦変更…。)
“怪盗キッド”が身代わりにならなくてはならないのは覆せない。しかし、正体を見破られる危険性を放置したまま捨て駒の
ならば、貸しを作るつもりでいっそこちらから協力を持ち掛けてやれば良い。
「待ってなさいよ“名探偵”…!」
その顔に浮かぶのは、