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「良いか、者ども!!今日こそ奴を引っ捕えて、あの
「「「「「「「オォ――――――――――ッ!!!!!!」」」」」」」
「フン!偽者相手に大騒ぎしおって…。」
気合の入った中森警部率いる機動隊の
「本物だよ!確かに、最初の予告状は奴のマークもその文章もパチモン臭かったが…。恐らくあれはワシら警察をおちょくるただの
「まぁ、そうじゃとしても…。この
(よく言う……。)
中森警部の手を引かせる為とは言え、仮にも助けを求めてきたとは思えない言い
「だが、相手はあの
「万が一、
(助けるの止めようかな……。)
思わずそんな考えが頭を
(落ち着け私…。)
「しかしねぇ、現にキッドはその部屋の中にこの予告状を置いているじゃないか!!奴は用意してんだよ!あの装置を
この状況だと、中森警部からの
「―――――って事はさー…。怪盗キッドがその予告状を置いた時…、ボクたちの側にいたって事だよね?」
「え?」
コナンの突然の指摘に中森警部が振り返った。
「だって…、最初にあの部屋の扉を開けた時には何も無かったのに、次に開けた時には予告状があったんでしょ?その間、ボクたちずっと部屋の近くにいたよ?」
「あの重量センサーって、スイッチ切ってる時に置かれた物にはスイッチ入れても反応しないんスか?」
コナンの指摘を受けて小五郎が相談役に確認する。
「ああ…。スイッチを入れた時の状態から重さがかかれば反応する仕組みじゃからのォ…。」
「…となると、スイッチを切っている間に置いたって事か…。」
「そー言えばおじ様、あの時スイッチ切ってたよね?」
考え込む小五郎の隣で記憶を
「そうそう、私たちに重量センサーの性能を見せる為に部屋の中に煙草を投げ入れた後…。」
「その煙草を回収する為にスイッチを切って…。」
同じく数分前の出来事を思い出そうとする蘭に続き、園子が再び口を開く。
「「あ――――――っ!!あの使用人さん、部屋に入って拾ってた!!」」
女子2人の叫びに、その場にいた全員にその場面がフラッシュバックされる。
「あの野郎がキッドだったか!煙草を拾うフリをして、まんまと予告状を置きやがったな!!」
「でも、置けるのはあの使用人さんだけじゃないと思うよ!」
客観的に見て最も疑わしい
「ずっと次郎吉おじさんの側にいたそのボディーガードのおじさんも…、次郎吉おじさんが扉を閉める隙を見て入れられるし!同じくあの時次郎吉おじさんの後ろにいた、執事見習いの
「つまり、キッドが変装してここに乗り込んできた可能性が高いって事だな…。」
コナンの言葉にを小五郎がまとめる。
「よーし、あの使用人をここへ連れて来い!!顔を思いっ切り引っ張って…、変装してるかどうか確かめてやる!!まずは、お前からだ!!!」
「
言うや否や思いっ切り頬を引っ張ってくる中森警部に
(
内心で
「何をするか!!
中森警部の手を振り
「あ、いや…。しかしねぇ……。」
「どうしてもと言うのなら、キッドだという証を
相談役と中森警部のやり取りの中、中森警部の手から解放された“
「やだ!大丈夫?
園子が心配そうな声を上げるのに
「え、えぇ…。少々驚きましたが大丈夫です。」
にっこりと微笑んで見せる
(いつまでも
仕掛けは、マスクの下に仕込んだ特殊な接着剤。
人体に影響が出ないように、かと言って粘着力が弱くなり過ぎないように調整を
専用の中和剤を使わないと、決して
これまでは、顔を引っ張られればすぐに変装を見破られてしまっていたが、そのデメリットをいつまでも放置しておく程
確かに、すぐに変装を解く事が出来ない事は1つのデメリットになり得るが、“見破られない変装”というメリットに比べれば有って無きに等しい。1度
今後、すぐに
現に今、小五郎や園子たちはもちろん
「とにかく、
「くっそー、顔を引っ張りゃすぐわかるのに…。」
ボディーガードの後藤を
「なーんか変よね、おじ様…。」
「え?」
不思議そうな顔をする蘭に、尚も園子が言い
「だって、いつもは「あのコソ泥に目にものを見せてくれようぞ!」ってギラギラしてるのに…。今回は、偽者だから放っておけとか…、証拠が無いから調べるなとか…。もしかしておじ様がキッド様だったりして!」
「まさかぁ…。」
女子2人のやり取りに、コナンもまた
その様子を何食わぬ顔で見詰め、客間へと促した。
「それでは皆様、客間へご案内
「こちらでございます。只今お茶と、毛利様にはお煙草をご用意させていただきますので、どうぞお
コナンや小五郎たちを客間に通し、一礼して一旦退室する。
(さて、このままだと精々
それ以上は客を放っておくのは不自然。だが、そろそろ相談役は夕食の時間である。
(来た…!)
「幸村さん。」
「
カートに夕食を乗せ、相談役の元へと運ぼうとしていたメイドの幸村を呼び止める。
「実は、先程
「
やや
「さぁ、私も詳しい事は…。ただ「手を貸してくれ」と言われただけですので…。」
心当たりは無い、という顔を見せればそれ以上の疑問は無いようだった。
「わかりました。園子お嬢様たちのところへは私が行きますから、
元より
「お願いします。それと、毛利様に新しいお
「ええ。任せてください。それじゃあ、そちらもよろしくお願いしますね。」
互いに一礼してそれぞれの目的地へと向かう。
「手を貸してくれ」と助けを求めてきたのは相談役である為、全てが全て嘘という訳でもない。
今日の夕食を運ぶ係の幸村は、この邸の中では
読みが当たって
表情に出さないように努めながら相談役の自室へとカートを運んだ。扉の前に立つボディーガードの後藤に軽く
コンコンコンッ!
「
「うむ。入れ。」
「失礼
相談役の許可を待ち、入室する。
「ん?
“
「お呼びと伺いましたので、途中で幸村さんに代わっていただきました。」
「別に呼んではおらんぞ。」
「いえ、確かに「手を貸してくれ」と…。」
その言葉に、相談役も
そして、開いたままのドアとその側に立つ後藤に目をやる。
「あ、ああ……。そうじゃったそうじゃった!!」
取り
「詳しい事は食べながらでも良いかの?ささ、こっちに運んでくれ!」
「
礼儀正しく一礼して見せ、ごく自然な動作で扉を閉め、カートを押しながら相談役へと歩み寄った。
相談役が示したテーブルに夕食を並べながら、扉の外までは聞こえないように小声で
「
「!やはりお
「シッ!あの優秀なボディーガード殿に聞こえてしまいますよ…?」
“
「じ、実はお
「分かっていますよ…。私を呼ばざるを得なかった理由も、あなたが焦っておられる気持ちもね……。」
「な、何じゃと……?!」
小声でやり取りしながらも、つい声が大きくなりかける相談役に再び人差し指を立てて見せる。
「泥棒は誰しもが
「お、おお…!そうか………!!」
「その為にもまずはあの部屋に行かなくてはなりません。私1人で行っても良いが、せっかく助け出した名犬に噛まれたくはありません。相談役もご一緒していただきたい……。」
「う、うむ…。しかし、どうやって……?」
「私は金庫を開けたら、そのまま窓から失礼しますのでこのままでも構わないでしょう…。入口で中森警部に止められるかもしれませんが、「あの金庫は複雑だから、1度や2度開けるところを見られても問題無い」とでも言い張ればよろしいのですよ……。あのボディーガード殿には「キッドが盗み見るかもしれないから入口を警戒しておいて欲しい」と言ってね…。ようは、私が“
「な、なるほど…。」
後は時間との勝負である。
「では、参りましょうか。」
「うむ。」
いざ流れが決まれば、相談役の行動は早かった。
扉を開けるや否や、扉の前に控えていた後藤に「これから“
(足早っ!)
「お、お待ちください!」
“
「早く来んか、
「は、はい!」
相談役と
――――――――その後、相談役が気迫で中森警部の疑いを蹴散らし、無事に“
「頼んだぞ……!」
「お任せください…。5分で開けて見せますよ……。」
外に聞こえないように小声で
「危ないので、横にズレていてくださいね…。」
「ああ…。」
相談役が窓際に寄ったのを確認し、“
キチ……キチ……
貼り付けたメモ用紙に番号を書き込みながら、少しずつ慎重にダイヤルを合わせていく。
キチッ…!
(良し…!)
正しい番号によって、ダイヤルが開き鍵穴が現れる。ここまでくれば後は簡単だった。
「おお……!」
それを見て、相談役も顔を輝かせた。
再び
カコンッ……!
小気味の良い音を立てた直後、ズズズ…と“
「や、やったか……!」
ガコンッ!!!
重苦しい音と共に“
「ワンワンッ!」
「お、おぉルパン!無事じゃったか…!!」
“
その姿を横目で見ながら、執事服を脱ぎ捨て、“怪盗キッド”としての
「それでは私の
「か、怪盗キッドだ――――――――!!!」
「お、追え追え―――――――――!!!」
上手く風を捕まえる事に成功し、
・ワイルドセブン…小五郎さんの煙草がマイルド〇ブンという考察を目にした為、それをもじりました。