綾小路Tレックス   作:チームメイト

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友達格差に見る悲しい現実

「どれがいいんだろうな」

「……どうだろ」

 

 普段1人では立ち入らないような店に、佐倉と2人で訪れていた。

 店内の内容はピンク一色で、男1人で入ったらあからさまに浮きそうな店だ。

 

 ぬいぐるみから携帯アクセサリーまで、学業には不要な日常雑貨が商品として並んでいる。

 その中から1つを選ぶのは、至難の業になりそうだった。

 

 店内を回りながら、商品を物色していく。

 

 基本的に実用性が度外視されたものばかりだ。

 ボールペンにつけるらしい、拳サイズの尻尾を模したアクセサリーとか意味が分からなすぎる。

 

 こんなものをつけて、腕を鍛えるとでもいうんだろうか。

 文字を書いているうちに筋トレにでもなりそうだ。

 

 ペンケースに収めるのもひと苦労だろう。

 

 うん、ダメだ。可愛い系は、いっちょん分からん。

 

 こうなることを予想して、頼みの綱として佐倉を用意したが、佐倉もあまり得意ではないようだ。

 

 うーん、しまった。佐藤とかにしておくべきだっただろうか。

 

「佐藤だとキャラが違うんだよな」

「え?」

「いや、佐倉だと誕生日プレゼントで貰ったら何が嬉しいかと思って」

「うーん……」

 

 そう。今日の目的が何かといえば、誕生日プレゼントの購入だ。

 

 きっかけは、豪華クルーズ旅行明けのあの日に起きた。

 

 以下、回想シーン。

 

 

 

「うーん、来週どうしようかな」

 

 櫛田が部屋に遊びに来た日、レックスとレックスの合間に、携帯を見ながら櫛田がそんな言葉をこぼした。

 分かっている、これは振りだな。乗っかるしかない。

 

「来週何かあるのか?」

「みーちゃんと井の頭さんの誕生日があるんだよ」

 

 何度か名前が出ているが、みーちゃんとは王美雨のことで、井の頭さんとどちらもDクラスの女子生徒だ。

 

「誕生日プレゼントで悩んでいるのか?」

「それだと悩んでても、ここでこぼさないよ。綾小路くんに相談しても仕方ないし」

「一之瀬の誕生日では、大変お世話になりました」

 

 深々と頭を下げた。

 

 誕生日プレゼントで何を送るのかで悩んで相談してきた相手に、誕生日プレゼントをどうするかとか相談できるわけないな。

 戦力外通告を受けるのも当然だ。

 

「だったら、何を悩んでるんだ?」

「みーちゃんは、問題ないんだけどね。井の頭さんがちょっと」

「井の頭って大人しい感じの子だよな? よく櫛田と一緒にいる」

「うん、そうだよ」

 

 話した記憶はほとんどない。というか、男子生徒と話している印象すらないな。

 オレが知っている井の頭の情報と言えば、櫛田と友達ってことと、5月に軽井沢からポイントをたかられていたうちの1人ってことぐらいだな。

 

 言葉を選ばずに言うならモブ生徒の1人って感じだ。

 見た目も地味で性格も地味っぽいからな。

 

 同じくみーちゃんも大人しい感じだが、勉強が出来るという特徴があったり、なにより旅行中に櫛田に過激な紐水着を勧めるという大仕事をやってのけてくれたので、強く記憶に残っている。

 みーちゃんは、良い子だ。

 似たような性格だったとしても、みーちゃんは見た目が可愛らしく守ってやりたくなるような感じがある。

 言葉を選ばずに言えば、オタク人気が高そうな子だと思う。

 

「井の頭がどうかしたのか?」

「誕生日会が残念になりそうなの」

「は?」

「誕生日会が残念になりそうなの。友達が少ないから」

「……それは深刻だな」

 

 さらっと友達に対して毒を吐くなよ。

 事実にしても可哀想だろうが。

 

 詳しく話を聞いてみると、どちらも誕生日を祝うことは確定している。

 なんだったら友達同士というのもあり、互いの誕生日を祝い合うことも確定しているらしい。

 

 みーちゃんは、誕生日プレゼントをいっぱい貰えそうだが、井の頭は、櫛田とみーちゃんしか計算できていないようだ。

 

 井の頭がみじめすぎる。

 これが友達格差という奴か。

 

「池とかにプレゼントだけでも頼んでみたらいいんじゃないか?」

「そうしようと思うんだけど、池くん達がポイント残ってると思う?」

「……どうにかするだろ。櫛田の頼みなら」

 

 そこで残っていると言えないのが、池や山内の残念なところだ。

 8月1日に、その時点でのクラスポイントから1万7400プライベートポイントが振り込まれている。

 

 ポイントを使わずに済むクルーズ旅行中に月を跨いでいるため、旅行から帰った時点では、そのまま残っているはずだ。

 オレはロック解除で5000ポイント使ってしまったが、これは例外中の例外だな。

 

 昨日の今日で使いまくらなければ、なんとかなるだろう。

 いくら池や山内とは言え、数日で使い切ったりは……。

 

「まさかな」

「まさかね」

 

 2人で乾いた笑い声をあげたのだった。

 

 

 

 以上、回想終わり。

 

 そんなことがあって、オレは2人分の誕生日プレゼントを買いに出ていた。

 

 櫛田から依頼されたわけではないが、誕生日があることを聞いた以上は買わないわけにはいかないだろう。

 こういう細かくポイントを稼ぐのがモテるためには大事らしい。

 

 一之瀬という仮の恋人がいるとはいえ、モテたいものはモテたい。

 その意思を変えるつもりはないのだ。

 

 話の流れ的には井の頭の分だけ用意するべきだが、どちらかといえば贈りたいのはみーちゃんだ。

 じゃあ、両方に贈るしかないわけである。

 

 2人とも大人しいというのもあって、相談相手には大人しい佐倉を選んだ。

 佐倉の欲しいものは、参考になるだろう。

 

「新しいデジカメ?」

「もう少し安いので頼む。というか、あまり高いのは重くないか?」

「ちょっと、困るかも」

 

 単純に、今欲しいもので考えたらしい。

 2人へのプレゼントとしては却下だな。

 

 ただ、佐倉の誕生日は10月だ。佐倉の誕生日プレゼントも考えておいて損はない。

 

 佐倉が現在所持しているデジカメは4万ポイントしたらしい。

 それ以上の性能のものとなると、それなりに値が張るだろう。

 船上試験で獲得したポイントが入る予定なので、買うことは余裕だと思うが、どうしようか。

 

 一之瀬に買ったプレゼントよりも高額になるのがネックだ。

 それ以上となるとバランスが悪いし、臨時ポイントが今後も手に入るかは不明というのもある。

 どこかで制限をかけなければならないだろう。

 

「みーちゃんや井の頭とそこまで親しいわけでもないしな。あまり重くないもので頼む」

 

 友達の友達ぐらいのポジションだ。

 当然、貰うプレゼントの本命などではなく賑やかしでしかない。

 

「今欲しい物でもいい?」

「あるならぜひ聞かせてくれ」

「その……」

 

 言いづらいのか佐倉がもじもじしだした。

 

 耳を佐倉の口元へともっていくと手が添えられた。

 

「ローションが欲しいです」

「お、おう……」

 

 なんてものを要求しやがる。

 

 改めて佐倉と向き合いなおした。

 

「佐倉」

「は、はい」

「みーちゃんや井の頭にプレゼントできるかッ!!」

「ご、ごめん」

 

 友達の友達ぐらいの立場の異性から誕生日にローションが届くとか、怖すぎる。

 そんなものを贈ったと知られたら櫛田に何をされることか。

 プレゼントとしては却下だ、却下。

 

「佐倉の要望は理解した。すぐに用意する」

「うん」

 

 まあ、ローションが欲しいという気持ちには応えよう。

 

 佐倉×ローション。おっぱい×ローション。

 夢とロマンしかない。

 

 ローションって売ってるんだろうか。それだけが問題だな。

 最悪自作も辞さない所存だ。オレの知識を総動員すればローションぐらい作れるはず。

 作ってみせる。これまで何のために知識を叩き込んできた。この時の為だろう。

 

 なお、この時点でのオレは、ローションが意外な形で活躍することになろうとは、夢にも思わなかった。

 どういうことだろうな、堀北ァアーーー。

 

 

 話を戻そう。

 

 佐倉の欲しいものも却下となると、思い浮かばないな。

 

 買うほどではないが貰うと嬉しいものという櫛田のアドバイスを大事にしよう。

 直近でオレに当てはまりそうなのは、堀北兄からのニンニクマシマシラーメンだが、却下だな。

 大人しい2人のどちらかがラーメン好きで大喜びされる可能性もあるが、そんな2人は見たくない。

 

 だが、食べ物というチョイスは悪くないだろう。 

 

「ちょっと良いクッキーとか無難なものにしとくか」

 

 焼き菓子なら日持ちするから、食べられるときに食べてもらえれば済む。

 紅茶やコーヒーだと好みが問われそうだが、クッキーなら大丈夫だろう。

 

 お茶請けにもなるから、最悪友達とかと消化してもらえればいい。

 見たところ個別包装されてるので、少しずつ減らすこともできる。

 友達の友達ぐらいのポジションで贈るプレゼントとしては正解なんじゃないだろうか。

 

「いいかも」

「佐倉も賛成か。じゃあ、決まりだな」

 

 あとは、どのクッキーにするかだ。幸いこの店は女性向けのお菓子も取り扱っている。

 適当に見繕うことは可能だろう。

 

「綾小路くん、私もポイント出すから。プレゼント、一緒にでいい?」

「別にいいが、佐倉からもプレゼントするのか?」

「うん。プールで一緒に遊んだから……変かな?」

「いや、いいんじゃないか。オレ1人からより良いと思う」

 

 そういえば、クルーズ旅行の初日に、櫛田に引っ張り出されて佐倉も含めた4人で遊んでたんだっけ。

 佐倉も友達の友達だと言えるだろう。

 

 オレから単独で貰うよりも2人も意識せずに済むだろうし、いいアイデアだ。

 

 1500ポイントぐらいで選ぶつもりだったが、半分佐倉が出すというので2000ポイント超のクッキーアソートを味違いで2つを選び、包装してもらった。

 

 ついでに、みーちゃんの8月21日と井の頭の8月24日で誕生日カードもつけて貰った。

 これでどっちがどっちのプレゼントかを間違えないで済む。

 

 まあ、味違いなだけだし、どちらを渡しても問題は無いけどな。

 

 あとは櫛田に預ければいいか。呼び出すにせよ、出向くにせよ、大人しい2人を相手に実現させるには難易度が高いからな。

 佐倉にとってもそっちの方が気が楽だろう。

 

「ありがとう、佐倉。おかげで助かった」

「ううん。役に立てたのなら良かった」

 

 最初の店で決着したのもあり、1日仕事を覚悟していたが1時間程で終わらせることが出来た。

 

 思ったより時間が掛からずに済んだな。

 2人で店を出る。

 

「これからどうする。どこか行きたいとこあるか?」

「行きたいところ……ええっと……あっ」

 

 佐倉が考えるように、周りの店をキョロキョロと見まわして、何かに気付いて声を上げた。

 佐倉の視線の先を追うと、見覚えのあるスキンヘッドの男子生徒の姿があった。

 

 葛城だ。夏休みだというのに、制服を着ている。

 

 その姿はどんどんと近づいて来て、やがて向こうもオレ達に気付いたようだ。

 一瞬、驚いたような顔をされたあとで何かを悩むように店を見ている。

 

 オレから声をかけるべきか。

 

「葛城もこの店に用か?」

「……所用だ」

「オレ達でよければ、付き合うが。この店に1人はキツクないか?」

「何が目的だ」

「そっちがどう思うかは知らないが、トウモロコシの分だ」

「あれは貸しではない。情報も貰っている」

「ここで揉めている方が目立つ。入ろう」

 

 強引に話を切りあげて、佐倉を連れて店の中へと戻る。

 

「佐倉、付き合わせて悪いな」

「ううん、別に良いよ」

 

 振られたらそれまでだが、店への用事を優先したらしく葛城もオレ達に遅れて店の中へと入って来た。

 第一段階はクリアだ。

 

 ここで葛城に出会えたのは好都合だ。今後のことを考えると、葛城という男を見極めておく必要がある。

 

「誰かへの誕生日プレゼントか?」

「どうしてそう思った」

「オレ達がここに来た理由だからだ」

 

 誕生日に限定する必要は無いが、女性向けの店に男が入るとすれば、女子へのプレゼントと考える方が自然だろう。もしかしたら、葛城の趣味という可能性もあるが、プレゼントよりも先にそっちの発想は出てこない。

 

「なるほど。確かにそうだな。察しの通りだ」

 

 悩んで店内を一周したオレ達とは違い、葛城は既にある程度あたりはつけていたらしい。

 真っ直ぐに店の中を進んで、いくつかの商品を手に取って確認するだけで、チョコレートを選んでいた。

 

 小さな箱のサイズからすれば割高な価格だが、躊躇せずにレジへと持って行く。

 

 葛城がつけて貰った誕生日カードは8月29日の日付だった。

 渡す相手が気になるが、そこまで深く踏み込むほどの関係は築けていない。

 

 3人で店を出る。

 時間にして入店から5分も経っていない。包装やカードもつけて貰ったことも考えると、かなりのスピード決着だ。

 

「早かったな」

「実を言うと今日で2日目だ。昨日は悩むだけで終わってしまった。たかがプレゼント1つでも悩みだすと考え込んでしまう性格でな」

 

 あっさりと無難なところで妥協したオレ達とは違うらしい。

 

「そういう意味でもお前たちには助けられた。待たせるわけにはいかないからな。踏ん切りをつけることが出来た。俺1人だと昨日と同じことになっていたかもしれない」

「それでよかったのか?」

「問題ない。結局、受け取った側が喜ぶのかどうかだからな。受け取る側の気持ちを考えて悩むことは必要だと思うが、悩めば正解が出せるというものでもないだろう」

 

 相手のことを考えて選べば外しはしないだろうが、相手がもっとも喜ぶプレゼントを選べるかどうかは難しいだろう。

 最終的には、気持ちの問題だろうから、悩んだという事実が大事なのかもしれない。

 葛城が満足そうにしているので、大丈夫なんだろう。

 

「お前たちは考えたことがあるか? この学校に在校するデメリットについて」

 

 何となくそのままの流れでショッピングモールの出口へと向かう途中で、そんな質問を投げかけてきた。

 

「デメリット?」

 

 言われても思いつかないな。

 夏休み前ならTレックスする場所に困るというのがあったが、概ね解消されたといっていい。

 

 いや、オレの場合は茶柱の協力があってこそだ。

 Aクラスがモテることは町田が証明済みだ。葛城がその悩みを抱いていたとしてもおかしくはない。

 

 野外のスポットをお勧めするか。

 ダメだ。佐倉が野外でしたがるのは治っていない。タイミングが被ってしまったら悲惨すぎる。

どちらが見られたとしても『奇遇だな』とか言える状況じゃねえよ。

 

「わからないか。感じ方は人によるだろうが、外部と連絡を取れないことだ」

 

 全然違った。考えたこともなかった悩みだ。

 

「……Aクラスの悩みだな」

「どういう意味だ」

「D……オレたちのクラスでもそのことで悩んでいる奴はいるかもしれないが、日々のポイントに不安を抱えるクラスじゃ、意識を外へと持ちにくいってことだ。学校内での生活に恵まれたAクラスだからこそ感じやすいデメリットじゃないか」

「そういうものか。自慢のように聞こえたのなら許してくれ」

「各クラスで立場が違うのも学校側が用意したものだ。葛城が謝ることではない」

「立場の違いか。おまえたちのクラスは来月からCクラスだったな」

「Bクラスに引っ張ってもらえたからな。感謝しかない」

「一之瀬か。Bクラスの団結力は厄介だな……」

 

 クラス内で対立を抱えるAクラスのリーダーの1人として、思うところがあるのかもしれない。

 実際、坂柳派の森重くんには散々お世話になってしまったしな。

 無人島での施設の不正利用に、船上試験でのリーダー当ての失敗。

 

 森重くん1人でクラスポイントが-100ポイントだ。

 葛城としては、頭が痛いところだろう。

 

 話しているうちに、モールの外まで辿り着いた。

 

「これで失礼する」

「またな」

 

 葛城とはそこまでで別れる。

 

「佐倉は外部と連絡とりたいと思うか?」

「ちょっとだけ。でも、悩んではないよ」

「そうだよな……」

 

 葛城の前ではずっと居づらそうにさせてしまっていたのが、申し訳ないな。

 

「さっき葛城には、ポイントの問題と言ったが、Dクラスは違う理由で悩んでいないと思う」

「違う理由?」

「全員が全員そうだとは思わないが、足手まといと言われるDクラスに配属された生徒は、ここに入るまでの過去が順調とは言い難い生徒が多いように思える。そういう生徒にとっては今の環境が救いの手になっている。この学校に入ることが仕切り直しというか、隔離された環境を必要としていたというか」

 

 オレのホワイトルームを例外にしても、虐められていた軽井沢、中学時代に色々あったらしい櫛田、バスケは出来るがそれ以外で荒れまくっていた問題児の須藤。何もできない山内など、順調とは言えない過去を持つ生徒が多い。

 

「外部との連絡は、そのまま入学前の過去との連絡に繋がるから、Dクラスの生徒からはそこまで求められていないんじゃないか」

「分かるよ。私もいろいろ疲れちゃって……それで選んだもん」

「シズクちゃんか」

「うう……恥ずかしい」

 

 佐倉にとってはあまり触れられたくない過去らしい。

 

「そういえば、どういう扱いになってるんだ?」

「休止中って発表したまま連絡取れなくなってるから……そのまま終わっちゃったかも」

「佐倉を手放さないんじゃないか」

「そこまで人気なかったし……うう、この話は終わり」

「シズクは可愛いから大人気じゃないのか?」

「シズクは、やめて」

「なら、愛里で」

「あ、愛里!? うう……」

 

 顔を真っ赤にして固まってしまった。

 

 愛里呼びは中々慣れないようだ。徐々に呼んでいくしかないだろう。

 佐倉の可愛いところが見れたし、もっと可愛くなってもらおうか。

 

 久々の自然エリアへと向かう。

 

「愛里」

「き、清隆くん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

 流石に暑いな。熱中症には注意しなければ。

 太陽に負けて、複数回は諦めて、1Tレックスで解散となった。

 

 たまには野外も悪くないなって感じるあたり、だいぶ毒されている気がする。

 注意せねば。

 

 

 

    ◇◇◇

 

 

「無いな……」

 

 佐倉と別れた後でローションを探し求めてみたが、オレが探した範囲では売られていなかった。

 売っていないんだろうか。

 

 自作するのかどうかまで含めて、もう少し考えてみることにしよう。夏休みの宿題だな。

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