綾小路Tレックス   作:チームメイト

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プールに行こう番外編 盗撮はダメ絶対

 夏休み最終日。BクラスとDクラスの合同でプールに遊びに行った。

 表はそれで終わりだが、裏では欲望にまみれた計画が行われかけていた。

 

 女子の更衣室、盗撮計画である。

 

 プールで遊ぶには、必ず衣服を全て脱いで、水着へと着替える必要がある。

 そして、男女で更衣室が分かれるので、女子更衣室で着替える際に、身体を隠す可能性は低い。

 

 つまり、更衣室を盗撮すれば、普段は見ることが叶わない女子の全裸を見ることが可能となるわけだ。

 池と山内が情熱をもって取り組んだのも、そのためだろう。

 

 不幸幸いなことに、池と山内の盗撮計画は、須藤の説得によって中止となった。

 成功する可能性が高い計画だったが、実行されなかったらどうしようもない。

 

 

 仮に、取り消された盗撮計画が、実行されて映像の撮影に成功したらどんな素晴らしい映像が撮れていたのか。

 実現されなかったその夢を見てみよう。

 

 桃源郷とはきっとこの景色を言う。

 そこでは、麗しきDクラスの女子が集まって、水着へと着替えていた。

 

 

 まず、堀北鈴音。

 

 最近ショートヘアーになって、全体的にスッキリしている。

 スタイルは、貧乳でもなければ巨乳でもない絶妙なラインだ。服を着ていると貧乳に見えるが、着やせするタイプらしく、こうやって脱いでしまえば、望外な大きさで喜びが大きくなる。

 勉強も運動も高次元でこなすだけあり、全体的に引き締まった良い身体をしている。

 まさに出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだ男からも女からも羨ましがられるような、理想的な身体だといえる。

 そこに、たるみなどは一切存在しない。

 

 何よりも素晴らしいのが、綺麗で透き通りそうな肌だ。若々しい肌が水を弾く様は、それだけをずっと見ていたいと思わせるようなもので、堀北のシャワーシーンは需要しかないと思う。

 口ではぶつくさ言いながらも、水着への着替えに躊躇は一切ない。恥じらうことなくテキパキと着替えを進めていく。

 この脱ぎっぷりの良さで堂々と裸を晒す姿は、どこか様になっており、芸術の世界から飛び出してきた女神だと言われれば、そう信じてしまいそうな美しさがあった。

 

 唯一欠点を上げるとすれば、下着は履いておいてほしかった。スカートを脱いだ瞬間丸見えというのは、興ざめもいいところだ。

 すさまじきもの。昼ほゆる犬。春の網代。堀北のノーパン。と並べたいくらいだ。

 

 

 続いて、佐倉。

 休止中とはいえ、現役のグラビアアイドルだ。そのスタイルの良さは他の追従を許さない。全ての脂肪が胸に集まっているんじゃないかって思わせるほど、形の良い胸が男の視線を吸い寄せる。

 堀北とは異なり無駄な贅肉が無いといえるほどではないが、胸と比例させてしまえば佐倉のラインの方が美しいと言えるかもしれない。

 トップとアンダーの差から来るボリューム感は、佐倉がナンバーワンで決定だ。

 まさに、たわわに実ったという表現は、彼女のおっぱいを表すために生まれた言葉ではないかと、誤解したくなるほどの逸品である。

 

 仕事で着替え慣れているだろうに、しっかりと恥じらうあたりも評価が高い。

 そして恥じらいながらも隠すことなく見せつけてくるあたり、見られること自体は嫌いではないと思わせる。

 

 ちょっとした仕草が、扇情的なポーズとして決まってくるのは、経験値によるものか。

 堀北とは違って、しっかりと下着を着用していたのも、評価ポイントだろう。

 

 

 佐倉の親友と呼べる位置に収まりつつある長谷部。

 彼女はまず背が高い。綾小路グループでは女性陣トップの身長だ。端正な顔立ち。高い位置から腰へと流れる長い青髪が目を引く美しさがある。何よりも目を奪うのは、バストの大きさだ。彼女は女性としては平均的な肉付きだと思われるが、年頃でダイエットに励んでいるのか、細身の身体が多い中ではがっしりとしている。胸が胸だけにグラマーという表現がピッタリなスタイルだ。まさにワガママボディ。

 バストの絶対的な大きさで言えばナンバーワンだと思うが、身体と比較した場合のボリュームでは、余計な脂肪の少ない佐倉には劣るかもしれない。どちらにしても甲乙つけがたいクラスのツートップであることには異論は無く、どちらが上かはあとは好みの問題だろう。

「愛里、また成長した?」とか互いに全裸のままで絡む余裕があるのも、彼女の良さか。

 長谷部と言えばおっぱいばかりが注目されがちだが、さりげなくお尻と太ももにかけても評価せざるを得ない。

 俗にいう安産型で、ここでも骨盤がしっかりしていることが伝わってくる。

 長谷部には、立ちバックの女神の称号を贈りたい。

 

 

 エロ可愛い女こと佐藤。

 肉体的なボリュームで言えば、スレンダーでグループの中では小振りな胸をしている。おっぱいをサイズだけで評価するのなら残念かもしれない。だが、彼女の場合は、自身の胸が他の女性陣と比較して劣っていることを気にしているのが可愛らしくて美しいのだ。

「…………」

 隣で和気あいあいと胸の成長について語る佐倉と長谷部の神々のやりとりを気にしつつ、自身の胸に両手を合わせて、比較してため息をつく様子を可愛い以外でどう表現すればいいのか。

 恥じらい的にも、脱ぎっぷりが良すぎるメンバーが多い中で、どうにか隠そうとバスタオルを取り出して、松下に止められているあたりが、普段の隙だらけで軽そうな佐藤とのギャップを感じてたまらなくなる。

 

 なによりも、佐藤のスレンダーさは努力の賜物であると言える。アイスを選ぶときに、佐藤は低糖質かどうかを気にして選んでいた。過度なダイエットは良くないと思うが、食べるところは食べて、選べるところは意識してと、賢く励む分には応援したくなる。佐藤の生み出すくびれにくびったけよ。

 

 無料の山菜定食を食べていた目の前で、スペシャル定食を食べていたのは、忘れないけどな。

 

 

 堀北クラスのリーダーになりつつある松下。

 一言で言うなら究極のバランス。松下と言えば堀北と並んで、勉強も運動も高いレベルでこなすハイスペック少女だが、それは身体を見るだけでも見て取れる。胸のサイズは堀北と同程度だが、肉付きの良さは堀北よりも勝る。堀北が全体的にスリムだが、出るところは出ているスタイルだが、松下は胸を中心とした調和がとれたボディをしている。

 全体的に手入れされた磨き上げられた大人の色気が漂う、隙の無いボディだ。

 肌のハリも素晴らしく、彼女は日ごろからどれだけ意識して過ごしているんだろうか。

 それは下着にも表れており、プールと言うことで着替えの際に見られることを意識してか、上下が黒。それもショーツは食い込むような際どいラインのアダルティーなものをさりげなく着用しているのが、レベルが高い。

 ぜひとも、彼女がイベントのない日常で、どのような下着を愛用しているのかを見て見たいものだ。隙を見せてくれるのか、やっぱり隙がないのか。想像するだけで胸がいっぱいになりそうである。

 

 彼女が堂々と衣服を脱げるのは、常日頃からの自信の表れだろう。

 その自信に違わぬものを、彼女は身をもって示してくれている。

 

 

 最後に、園田と石倉のモブコンビ。

 残念ながら、容姿レベルがやたら高いらしい学校ではモブにしかなれないレベルだ。

 だが、それは学校のレベルが高いからであり、世間一般で言えば十分に可愛いと言われてもおかしくない程度には整っている。

 体つきは小柄で可愛らしく、普通体型の範囲内だ。決してぽっちゃりしているとかマイナス評価されるようなものではない。石倉はややまな板だが、園田のおっぱいはしっかりとおっぱいをしている。

 

 単に周りが化け物クラスが揃っている中で、ワンランク落ちてしまうことが否めないというだけだ。

 

 となると評価は厳しくなるが、元々の気が弱いのか流れに任せていたら凄いところに来てしまったと戸惑っている様子が何とも言えない魅力を生み出している。

 今も水着を手に持ったまま、脱ぎ出した周囲に顔を赤らめながらも、何も言い出せずに2人で固まっているのが、100点満点をプレゼントしたい。

 既に、堀北、長谷部、松下は水着へと着替え終わっている。佐倉ももうすぐ脱ぎ終わり、佐藤はやや出遅れて全裸になったところだ。

 周囲が水着に着替えている中で、私服でいるというのが徐々にプレッシャーになっていく。

 無理強いはしない。誰も何も口を開かない。すべては2人の意志に任せた形だ。

 

 やがて、佐倉、佐藤と2人以外が水着になり、周囲を囲んだ。

 7人中5人が水着だ。水着で居ない方が少数派の空間になっている。

 

 元々流されやすく意思が弱い2人は、そのプレッシャーに負けて、ついに自らの意志で衣服を脱ぎ出した。

 隠せそうなタオルはさりげなく松下が回収済みだ。手などを上手く使って隠すしかない。

 真っ赤な顔で必死に手を伸ばして隠そうとするものの、隠し切れずに大事なところが見え隠れしているのは、見ているこっちまで恥ずかしくなってしまいそうだ。だが、これがグッとくる。

 

 残念ながらというか、予想通りというか、脱ぐまでの過程、脱ぐシーンがピークで、脱ぎ終わった後は、特に触れなければならないようなボディではなかった。

 が、それはそれ。繰り返しになるがおっぱいはおっぱいだ。昔から言われるようにおっぱいに貴賤はない。

 オレは携帯端末で2人が水着に着替えるさまをしっかりと録画していく。

 

 

「着替えとかに興味は無かったが、実際に撮影してみると有りだな」

 

 池や山内が盗撮しようとしているという話を聞いた時は、その気持ちがよく分からなかった。

 女性の裸を見ることに、困っていなかったからな。

 

 だが、一般男子の気持ちを知るのも青春の一環だと判断して、Bクラスと解散した後で、着替えを撮影させて欲しいと堀北たちに頼んだわけだ。

 オレの部屋に集まってもらって、お風呂で水着へと着替えてもらった。

 

 このために朝の時間を使って、念入りに風呂場を掃除した甲斐があるってもんよ。人数が思ったより多くて狭そうだったのは申し訳ない。

 それが余計にモブ2人へのプレッシャーになったのかもしれない。

 

「映像が流出したら責任取ってもらうから」

 

 堀北が言うとシャレになってないから怖い。櫛田さん家の堀北さんを作り出さないためにも、厳重な取り扱いが求められるだろう。

 なお、櫛田も誘ったが「嫌」の1文字で却下された。

 

「他のみんなはどうだ?」

「恥ずかしいけど……綾小路くんが撮りたいっていうならいいよ」

 

 佐倉は佐倉らしく話に乗ってくれた。

 今も両腕を寄せるようにしておっぱいをアピールするポーズを作ってくれている。

 やはりグラビアアイドルはこういう撮影はお手の物らしい。

 

「愛里が参加するならいいかなって、今更恥ずかしがるような関係じゃないし。……ねえ、どうせなら毎年恒例にしない? 夏の最後の風物詩にしてさ」

「それはいいアイデアだな」

 

 来年のことがどうなるかは分からないが、長谷部の提案は覚えておこう。

 誰がいつ退学になってもおかしくないというのが厄介だが、全員揃ってまた夏を迎えたいものだ。

 

「せめて水着は別で用意して欲しかったな。濡れた水着を着るのはちょっとね」

「それはすまん。来年までの課題にしておこう」

 

 そう。松下が言うように、プールで着ていた水着を各自が着用している。

 男目線で言えば、濡れた水着であるからこそ魅力が3割マシだが、女性には不評だったようだ。

 今も不快感を減らすためか、胸元をつまんでずらして中に空気を送っている。エロい。

 

 となると、来年はプールの日とは別にするのか、水着を用意するのか。

 楽しそうなのは後者だがポイントが掛かることだけがネックか。

 

「みんなはいいよね、スタイルいいし。私1人だけ負け組って感じで」

「佐藤の良さは伝わったから大丈夫だ」

「本当?」

「本当だ」

 

 佐藤のスレンダーさは、人によっては溜まらない魅力だろう。否定する理由はない。

 そして、いじける佐藤はやっぱりエロ可愛い。

 

「で、2人はどうしてここに?」

「打ち上げパーティーみたいなものをするって佐藤さんに」

「打ち上げなら参加しようかなって」

「佐藤?」

「いや、だって。遊びに誘っておいて、2人だけ途中で帰すとかなしだって」

 

 どう考えても巻き込む方が無しだと思うが、女性陣の意見はどうだろうかと視線を送る。

 佐藤の主張に頷いている人は0人だった。唯一、松下だけが視線をそらしてノーコメントだ。

 

 友達のいない松下以外の3人の意見よりは、松下の方が参考になりそうだ。

 言っていることは分かるが、巻き込むなよってところだろうか。

 

「事情は分かった。参加するかどうかは、見て決めてくれたらいいから。ってわけで始めるか」

 

 大人しそうな2人なら見られても問題ないだろう。

 佐藤や松下が止めないということは、それで間違いないはずだ。

 

 今日はどうせだからローションも使ってみるか。

 水着×ローションで新しい扉が開けるはずだ。

 

「堀北」

「綾小路くん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

「愛里」

「き、清隆くん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

「長谷部」

「あやのん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

「松下」

「綾小路くん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

「佐藤」

「綾小路くん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

 せっかくの打ち上げパーティーだ。

 最後に水着を脱がせてみんなで打ち上げてやるか。

 

 

「TレックスのTは?」

「盗撮はダメ絶対のT」×7

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 

 撮影するときは堂々とやろうぜ。

 

 こうしてオレの夏休みは幕を閉じた。

 

 ギリギリ1日3レックスの目標内でおさまったから、のんびりとした夏を過ごせた証だろう。

 うん、たぶん、セーフのはずだ。

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