次話は別の人の視点や掲示板の話しです。
一部修正しました。
誤字脱字報告を誤ってそのまま記載してしまい申し訳ありません。すぐに修正しますのでしばしおまちを
修正しました。銀蠱さん誤字脱字報告ありがとうございました!
更に改行を修正しました。以前の方がいい!という方は感想で報告お願いします。
今日から俺、転生します!
と言っても転生したからと言って今回転生
した世界は前世と変わらない日本でした。
なんでや!
とまぁ、転生した自分だが、違う点があるとすればこの世界にはVRMMOがある点だ。前世でもゲーム好きだったが、今世はゲームの種類がそんなに多くないのだ。
箱型のゲームは一通り終わり暇だなーと思っていたら友達からこの話を聞いた瞬間、母親に飛びついてお願いして買ってもらった。
この時、普段は物静かで通っている自分がこんなにも強引におねだりをする姿を見て目を白黒させていた。
まぁそんなことはさておき、
このVRMMO
「ファンタジーオンライン」は
正統派のRPGみたいに人類と魔族が敵対しあっていてそれぞれどちらにつけるか選べるみたいだ。
後は中立な種族も選べるらしく自分はのんびりやろうと思いランダムで中立種族を選んだら何故か巨人族になった。
最初は慣れない操作でその巨体を満足に動かせなくて何もない所で転んだり力加減がわからず食器をこわしたりなど。
これはキャラクリ失敗したかなと思ったが、ふと鏡に映る巨大な自分を見てあの神ゲー、ダークソ◯ルを思い出した。
これはチャンスと思い前世で大好きだった
ダークソ◯ルに出てくるヨームさんと同じロールプレイをしてみたら何故か巨人の王になるわ、人類と魔族両方から狙われるわで色々大変だった。
ずっとソロでやってたからNPCと間違われる始末でフレンドなんてできなくて数ヶ月経つとなんていうか・・・飽きてきた。
巨人族は結構レア種族なのだがその怖い顔と無表情で不人気。なので他のプレイヤー巨人がいない。しかもレベルを上げると余計に喋れなくなるというオマケ付き。
正に不遇の種族だ。
ただ、戦闘時はその巨大な体から振りまかれる暴力は魔法やスキルで防御しても貫通するという完璧な脳筋キャラ。
なのである程度レベルを上げると人類や魔族なんて紙屑のように消し飛ぶ。しかも高レベルになると進撃の巨◯みたいに走れるのだ。正直人間と同じスピードで放たれる鉈と大盾は敵がミンチより酷い物になる威力だ。
その威力を活かし、毎度のことだが自分をモンスターと勘違いして攻撃してくるプレイヤーをちぎっては投げ、引き千切っては投げを繰り返していたらなぜかレイドボスと勘違いされ掲示板にレイドボスとして紹介されてた。
まぁ勘違いされてた方が面白いかと思いそのまま続けていたら掲示板で触発された30人の高レベルプレイヤーが高難度のレイドボスと勘違いして人類と魔族が組んで戦いに来た。
おい、敵対関係はどうした。
実際戦ってみて結構なダメージを食らったがやはりその巨体での防御力と無尽蔵なスタミナ、ヨームさんの大盾と鉈は鉄壁で全ての攻撃を耐えて相手が魔力切れやスタミナ切れを起こした瞬間に猛攻を加えて壊滅させた。正に蹂躙だった。
あれ?俺ってプレイヤーだよね?
と何度も思ったけど考えるのはやめた方が精神的にいいと思い、何も考えずいつも通り国境の警備及び視察をしていた。
この頃から何故か腕試し用のボスとしてちまちま高レベルのプレイヤーかやってきたのだが正直いちいち相手にするのも面倒なのでもういっそ逃げ出そうかとぼんやり考えていたら面白いプレイヤーが来た。
何故かあの有名な玉ねぎ騎士みたいな鎧を着た人が勝負を仕掛けて来た。
転生した人か?
と思ったけど偶然だと思いその後は他のと同じように踏み潰した。殆どのプレイヤーはこの時点でもう二度と姿を現さないのに今度は酒を持ちこちらに話し掛けて来た。
「ガハハッ!貴公は凄まじいな!
あんな巨体で俊敏に動かれたらこちらは
まるで手出しができなかったぞ! だが、
貴公との闘いは心踊る闘いだった!その
闘いを祝して乾杯しないか!?貴公?」
呆気に取られたがまぁ悪くないと思いその玉ねぎ騎士と一緒に乾杯をして談笑した。まぁ、こちらは喋れないのであちらから一方的に話してくれた訳だが。どんな物を食べたらそんな体になるのかとか、あの攻撃はどうやって繰り出しているのか。その話しを聞いて実演してみると玉ねぎ騎士は愉快、愉快と言わんばかりに笑いこりゃひとたまりもないと笑っていた。
それからはチマチマとこちらに来て酒を飲み交わしてくれた。他愛のない話だったり、今どのような世の中だったり。わざわざ国境付近に来てくれる玉ねぎ騎士に申し訳ないと思い3回目あたりからは自分も酒を持っていつもの森の中で待っていたら相手も驚いていたがより一層話し掛けてくれるようになった。
相変わらずこちらをNPCと勘違いしていたが何回か酒を飲み交わしていると何故かこちらの意思がある程度わかるようになったらしく、玉ねぎ騎士の話しを聞いて行ってみたいなと思っていたら一緒に冒険をしないかと向こうから言われた。
余りにも嬉しくてその玉ねぎ騎士を肩に乗せて雄叫びをあげてしまった。玉ねぎ騎士もノリがいいのか一緒に雄叫びをあげていた。
そこからは今までとは違う楽しい時間だった。知らない未知の場所と冒険。襲ってくるプレイヤーは玉ねぎ騎士が説得してくれたのか襲って来るプレイヤーも激減した。
そのお礼もかねて道中の移動はもっぱら自分の肩に乗せての移動した所、玉ねぎ騎士も自分の肩から見える景色が余程いいのかことあるごとに自分の肩に乗ってきた。楽しい冒険の日々だったががやはり巨人なので、地下やダンジョンには潜れず玉ねぎ騎士も申し訳無さそうにしていた。
一緒に旅をして2週間ぐらいたったとき、楽しいけどやっぱりキャラクリをやり直そうと思っていたところ、そう言えば原作のヨームさんはあの玉ねぎ騎士と戦っていたなと思いある計画を思いついた。
それからはこうしちゃいられないと思い急いで自国に戻り巨人の鍛冶屋に風属性が付いた某ストームルーラーに似せた魔剣を作らせて、サブ属性に対巨人用の雷属性を限界まで注ぎ込んだ。
その魔剣を早速あの玉ねぎ騎士に渡してみてとある約束をした。
自分がおかしくなったらこの剣で眠りにつかせて欲しいと。
やはり最初は困惑していたが自分が受け取るまで固まったままいると覚悟したのかちゃんと受け取ってもらった。
その後はいつも通りに冒険をしていたが時々自分が暴走状態に陥った用に見せかけるため必要以上に暴れたりした。
玉ねぎ騎士もいきなり暴れ出した自分に驚き剣を向けて戦ってくれた。計画通りに進んでいると自分はほくそ笑み、
最後の計画に突入させた。人類と魔族どちらの都市でも単独でその巨体で暴れてとある置き手紙を残したのだ。
「約束を。」と。
それからはひたすら玉ねぎ騎士が来るまで仇討ちと来たプレイヤーを蹂躙していった。
まだかまだかと思い不眠不休で待ち続け、3日ほどしたところあの玉ねぎ騎士が4人パーティーで来た。この時自分は無表情だったが寝てないせいでテンションがアゲアゲ状態だった。
キターーー!
と、そんな風に思っていたが玉ねぎ騎士が味方からの制止の言葉を振り切りゆっくりとこちらに歩いてくる。
「ヨハン・・・我が友よ。
あの日交わした約束を守りに来た。
巨人の王に栄光あれ。
この忌まわしい闘いに幸あれ!」
遂にこの時がきた。
落ち着け、落ち着け俺!ゆっくりと立ち上がるんだ!当初の計画通りに大盾を横に置き、ゆっくりと、傲慢に自分は立ち上がり巨大な鉈を構えた。
無言で剣を構える四人の騎士達。
数秒時が止まる。
自分が少し足を上げると玉ねぎ騎士が雄叫びを上げる。
「ヘイヤァーーーーー!!!!!!!!」
約束が始まった。
そこからは激しい闘いだった。
盾を捨てた自分だがそれでも構うものかと本気で闘った。玉ねぎ騎士はあの魔剣で嵐を使いこちらに攻撃し、二連続で続けて食らうと体勢が崩れる程の衝撃で来た。
このチャンスを見逃さないと他の三人もこちらに猛攻を加えてくるが、自分も負けじと根性で攻撃を耐え相手パーティーがほんのすこし油断したところに質量からくる斬撃と打撃を四方八方に繰り出した。
やはり高レベルなのか一撃では落ちないがそれでもかなりダメージを与えていき、切ったり切られたりを繰り返していた。
その後二時間にも及ぶ激闘を繰り広げ、相手を瀕死に追い込んだが遂に自分のHPが尽きた。やはり盾を持っていないとその分防御力も下がるし遠距離攻撃をまともに食らう。結構ガチで戦っていたのだが倒されてしまい悔しいと思ったが満足な闘いだった。
満足したぜ・・・・・
そう思い目を閉じようとすると足音がした。倒れた自分に対しゆっくりと玉ねぎ騎士が近づいてくる音だった。
HPが0になった自分は足先から粒子となっているがこのゲーム、追加でダメージを与えれば消滅する勢いが増す。
なるほど、
とどめを刺しにきたかと思い目をつむった。
・・・・・・・
????
いつまでたってもとどめが来ず、不思議に思い目をあけると玉ねぎ騎士が胡座で自分の顔の横に座っていた。悲しそうな雰囲気を纏い、空いた手でゆっくりと自分の顔に触れる。
めっちゃ凹んでる・・・・
なんか玉ねぎ騎士が滅茶苦茶凹んでいたので顔だけでも笑おうと思い口角を限界まで上げた。
へこむなー、わらえー
すると玉ねぎ騎士が驚いたような雰囲気を出した。
・・・兜のせいで顔が見えないけど。
その後直ぐに丁度良いタイミングで全身が粒子化し、自分は死んだ。デスペナで30分程魂の状態だったがあの玉ねぎ騎士が闘いが終わった直後、ドロップした鉈であの者の墓を作りたいと言い出した。
正直驚き、困惑したが他の三人もそれに追随し墓を巨人の森の中で作り、最後と言わんばかりに墓の目の前で座り乾杯を墓に向けて行った。巨大な鉈の前で胡座で座りジョッキを掲げる玉ねぎ騎士+α
・・・シュールと思ったのは内緒だ。
「巨人の王に栄光あれ!」
「「「栄光あれ!」」」
それを見届けた自分は満足してメニュー画面に戻り自キャラを消去した。
あの闘いから数日経った日、自分は自室で何になろうか迷っていた。
金ピカ女神騎士か、
それともダイスンスーンさんか、
意外なところでパッチか。
うーんとキャラクリ画面の前で悩んでいたところ、ポーンと画面から通知が来た。なんだろうと思い通知を開けると
「運営:シナリオキャラになりませんか?」
・・・・・え?
殿堂入りキャラクター
名前:ヨハン・ヴァンゲルク
種族:巨人
職業:兵士→国境警備隊長→遠征騎士→
近衛隊長→王
解説:巨人の国「ミスガルド」出身。
元は国境を守る兵士だったが低位な巨人は知能が低く奴隷となっていることを嘆き単身で奴隷巨人の解放に尽力した。
その後、功績を称えられ英雄となり先王が亡くなった直後、国民からの熱狂的な支持を受け王になる。
だが力をつけた巨人の王は徐々にその力に狂っていった。
英雄は最後に必ず悲運な最後を遂げる。
完全に狂ってしまった後、英雄は小さな友により眠りに付いた。
やはり約束とは、重いものだ。